JPH02277632A - 熱線吸収フィルムをもつガラス - Google Patents

熱線吸収フィルムをもつガラス

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JPH02277632A
JPH02277632A JP9966489A JP9966489A JPH02277632A JP H02277632 A JPH02277632 A JP H02277632A JP 9966489 A JP9966489 A JP 9966489A JP 9966489 A JP9966489 A JP 9966489A JP H02277632 A JPH02277632 A JP H02277632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
glass plate
glass
vehicle component
heat ray
Prior art date
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Pending
Application number
JP9966489A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichi Funahashi
舟橋 利一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、車両、建物等の窓ガラスに供して好適なガラ
スに関し、詳しくは赤外線を吸収するフィルムをもつガ
ラスに関する。
[従来の技術] 車両等にあっては、窓ガラスから入射する直射日光によ
って人が熱的不快感を感じ、室内量等が日焼けし、また
室内の冷房効果が遮られる等の不具合があるため、窓ガ
ラスからの日光の入射の調節が望まれている。
ところで、従来、光線の選択的な入射を行なうことので
きるフィルムとして、ポリエステル樹脂に染料を含有さ
せた市販の着色フィルム、赤外線吸収剤を含有した熱線
吸収フィルム(特開昭50−51549号公報)、銀を
主成分とする金属薄膜層を備えた積層体からなる熱線反
射フィルム(特公昭62−9418号公報)が知られて
いる。
これらのフィルムを用いて窓ガラスからの日光の入射を
調整せんとすれば、これらをガラス板に貼付することが
考えられる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、ガラス板に上記フィルムを貼付するためには
、フィルムの片面に粘着層を形成し、さらに雛形フィル
ムを貼り合わせて粘着フィルムに加工したものを、ガラ
ス板の形状に裁断し、雛形フィルムをめくりながらガラ
ス板に貼り合わせる作業が一般的であり、製造に手間が
かかるばかりか、貼り合わせ時の位置ズレ、気泡の混入
、さらには曲面ガラスへの貼付はフィルムの追従性の点
で囲器であるなど製造上の問題点も多い。
また使用中にフィルムが傷付いたりして交換する場合、
フィルムを剥がした後に粘着剤がガラス面に固着してし
まうため、有機溶剤で拭き取る必要があり、作業が面倒
である。
ざらに、ガラス板に上記市販の着色フィルムを貼付した
ものにあっては、この着色フィルムが太陽光線中の可視
光(波長約400〜700nm)の入射も遮断するもの
であるため、透明性が不足しがちになる。
また、ガラス板に特公昭62−9418号公報記載の熱
線反射フィルムを貼付したものにあっては、可視光に対
して透明でかつ赤外線を透過させにくい点でやはり優れ
ているが、熱線反射フィルムが銀や銅等を含んでいるた
め、製造コストが高くつくという不具合がある。
本発明は、上記従来の不具合に鑑みて本発明者の鋭意研
究の結果なされたものであって、製造時には容易にかつ
安価に製造でき、交換時にはガラス板からフィルムの剥
離が容易である赤外線の入射を阻止する熱線吸収フィル
ムをもつガラスを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の熱線吸収フィルムをもつガラスは、ガラス板と
、該ガラス板の一面又は両面に一体的に形成されたポリ
塩化ビニル及びポリ酢酸ビニルの少なくとも一種を主成
分とするビヒクル成分と該ビヒクル成分中に分散保持さ
れた赤外線吸収剤とを含むフィルムと、を具備すること
を特徴とするものである。
ガラス板としては、車両、建物等に使用されるソーダガ
ラス板等の市販のものが使用でき、その形状、大きさは
用途に合ねヰで用いることができる。また、ガラス板は
曲面ガラスであってもよい。
フィルムは、ガラス板の一面又は両面に一体的に形成さ
れるものであって、ビヒクル成分と、このビヒクル成分
中に分散保持された赤外線吸収剤とを含むものである。
ビヒクル成分は、ポリ塩化ビニル及びポリ酢酸ビニルの
少なくとも一種を主成分とするものである。このビヒク
ル成分の主成分は、製造時に赤外線吸収剤との相溶性又
は分散性に優れ、かつ交換時にガラス板との剥離強度(
ビーリング強度)が400q/cm以下、好ましくは5
0q/am以上300Q/Cm以下であるポリ塩化ビニ
ルがよい。また、製造時には、これら主成分の樹脂分を
溶解する溶剤を含ませることができる。溶剤としては、
樹脂分の溶解と同時に赤外線吸収剤を分散させるケトン
系のものを用いることができる。また、溶剤にアセトン
等のように揮発速度が速いものを用いた場合には、揮発
速度を調節するために芳香族系溶剤を組合せることがで
きる。樹脂分と溶剤との割合いはフィルム形成手段の好
ましい粘度から設定されるが、噴霧法によりフィルムを
ガラス板に形成する場合には、樹脂分100部に対して
、溶剤650〜900部が粘度の面から好ましい。また
、このビヒクル成分には、ガラス板に塗布する際に表面
張力を低下させるレベリング剤を含ませることができる
。樹脂分とレベリング剤との割合いは、樹脂分100部
に対して、0.5〜25部が表面張力の面から好ましい
。さらに、ビヒクル成分には、紫外線吸収剤を含ませる
ことができる。紫外線吸収剤によって、人体等に有害な
紫゛外線をカットでき、ざらに、フィルムの劣化が抑制
されるからである。樹脂分と紫外線吸収剤との割合いは
、樹脂分100部に対して、0.5〜5部が紫外線吸収
効果の面から好ましい。
赤外線吸収剤としては、ニーエルベルブによってジャー
ナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソケイエフ4
91巻、1948〜1953頁(1969年)に報告さ
れている下記金属錯体のうち、少なくとも一種類を用い
ることができる。
直射日光の入射調節のためには、その吸収ピークが70
0〜1600nmの波長領域にあるものが好ましく、よ
り好ましくは800〜1200nmの波長領域にあるも
のがよい。吸収ピークの異なる二種類以上のものを用い
れば、広い波長領域で赤外線吸収効果を得ることができ
る。また、光や熱安定性の優れるものが好ましい。
ここに、Aは、例えば、N (C489)4の第4級ア
ンモニウム基でおる。
フィルムは、ビヒクル成分中に赤外線吸収剤を分散保持
したストリップペイントをコーティング法、噴霧法等に
よって、ガラス板に塗布することで形成することができ
る。好ましくは、噴霧法によりガラス板に形成する。曲
面ガラスにも均一な膜厚のフィルムを容易に形成するこ
とができるからである。好ましい膜厚は、樹脂分中の赤
外線吸収剤の割合いで異なるが、約5〜20μmである
20μmを越えると可視光が遮断されやすいからである
[作用] 本発明の熱線吸収フィルムをもつガラスでは、ガラス板
に赤外線吸収剤を含むフィルムを具備するため、太陽光
線中の可視光の入射はほとんど遮断せず透明性に優れた
まま、赤外線を選択的に吸収する。このため、直射日光
による熱的不快感や日焼けの防止が可能となる。また、
特に車両用に用いた場合にも視界を遮ることなく、安全
性に優れる。
また、このガラスは、ガラス板、ポリ塩化ビニル等及び
赤外線吸収剤等からなるだけであるため、製造コストは
低いものであり、噴霧法でフィルムをガラス板へ形成す
れば、接着剤を要することなく、貼付では不可能な曲面
形状のガラス板にも適用でき、容易に製造できる。
さらに、このガラスは、フィルム交換の際に、フィルム
がポリ塩化ビニル及びポリ酢酸ビニルの少なくとも一種
を主成分とするため、伸びが大きく、ガラス板に対する
密着力より引張り強度が高い。このため、フィルム状の
ままに簡単に剥離できる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説
明する。
まず、樹脂分20%のポリ塩化ビニル溶液(溶剤アセト
ン)を100部、熱線吸収剤(PA−1005三井東圧
フアイン製)を1.5部、紫外線吸収剤(チヌビン32
8チバガイギ製)を1.0部、溶剤としてアセトン/M
IBK−2/1を100部、レベリング剤として333
6 (トロイケミカル製)を0.7部配合し、充分に混
合してストリップペイントとした。このストリップペイ
ントの粘度は7cpsであった。このストリップペイン
トをソーダガラス製のガラス板の一面にスプレー塗布し
た。そして、これを室温で24時間乾燥させて溶剤を揮
発させ、熱線吸収フィルムをもつガラスを得た。フィル
ムの乾燥膜厚は10μ而である。このように、このガラ
スは、ガラス板、ポリ塩化ビニル等及び赤外線吸収剤等
からなるだけでおるため、製造コストは低いものである
。また、噴霧法でフィルムをガラス板へ形成したので、
貼付では不可能な曲面形状のガラス板にも適用でき、容
易に製造できた。こうして製造したガラスの断面図を第
1図に示す。図に示されるように、このガラスは、ガラ
ス板1上に、ストリップペイントが固化したフィルム2
が形成されている。
次に、このガラスのフィルム2を剥離する試験を行なっ
た。このガラス°では、フィルム、2の剥離強度が50
ci/cmであり、伸びが大きく、ガラス板に対する密
着力より引張り強度が高いため、フィルム状のままに簡
単に剥離できた(第1図中、左端参照)。
次いで光学特性を比較例とともに測定した。比較例は、
ガラス板1に、市販の着色フィルムとして、商品名グラ
スコートを貼付したちのく比較例1)及び商品名ワクー
ルを貼付したちのく比較例2)、市販の熱線反射フィル
ムとして、商品名レフチルを貼付したちのく比較例3)
である。光学特性は、波長350〜1l100n及び2
50〜400nmにおける透過スペクトルで測定した。
結果を第2図及び第3図に示す。また、この結果から、
可視光(波長400〜700nm)の透過率(%)、赤
外線(波長800〜1200nm)の透過率(%)及び
紫外線(波長380nm以下)の透過率(%)を算出し
た。結果を表に示す。
表 第2図、第3図及び表に示されるように、本発明に係る
実施例のガラスは、可視光の透過率が82%と高く、最
も優れているとともに、赤外線を有効に遮断しているこ
とがわかる。ざらに、この実施例のガラスは、紫外線の
透過率が1%以下と最も優れていることもわかる。
[発明の効果] 以上、詳述したように、本発明の熱線吸収フィルムをも
つガラスは、ガラス板と該ガラス板の一面に一体的に形
成されたポリ塩化ビニル及びポリ酢酸ビニルの少なくと
も一種を主成分とするビヒクル成分と該ビヒクル成分中
に分散保持された赤外線吸収剤とを含むフィルムを具備
するため、製造時には容易にかつ安価に製造でき、交換
時にはガラス板からフィルムの剥離が容易でおるととも
に、赤外線のみの入射を有効に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例の熱線吸収フィルムをもつ
ガラスの断面図である。第2図及び第3図は実施例と比
較例との比較で、第2図は波長250〜11100nの
透過スペクトル、第3図は波長250〜400nmの透
過スペクトルを示す線図でおる。 1・・・ガラス板    2・・・フィルム特許出願人
    豊田合成株式会社 代理人     弁理士 大川 宏 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス板と、該ガラス板の一面又は両面に一体的
    に形成されたポリ塩化ビニル及びポリ酢酸ビニルの少な
    くとも一種を主成分とするビヒクル成分と該ビヒクル成
    分中に分散保持された赤外線吸収剤とを含むフィルムと
    、を具備することを特徴とする熱線吸収フィルムをもつ
    ガラス。
JP9966489A 1989-04-19 1989-04-19 熱線吸収フィルムをもつガラス Pending JPH02277632A (ja)

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JP9966489A JPH02277632A (ja) 1989-04-19 1989-04-19 熱線吸収フィルムをもつガラス

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JP9966489A Pending JPH02277632A (ja) 1989-04-19 1989-04-19 熱線吸収フィルムをもつガラス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045307A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルム、及びそれを用いた偏光板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006045307A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルム、及びそれを用いた偏光板

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