JPH0227504A

JPH0227504A - 垂直磁気記録方法

Info

Publication number: JPH0227504A
Application number: JP17638288A
Authority: JP
Inventors: Tomoyuki Kawabata; 川端　知行
Original assignee: Yamaha Corp
Current assignee: Yamaha Corp
Priority date: 1988-07-15
Filing date: 1988-07-15
Publication date: 1990-01-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」この発明は、単一のリング形ヘッドを用いて、垂直磁気
記録媒体をＡＣ（交流）消去しつつ、新たなデータをＲ
Ｚ　（Ｒｅｔｕｒｎ　ｔｏ　Ｚｅｒｏ）記録方式により
書き込むことができる垂直磁気記録方法に関する。

「従来の技術」従来、垂直磁気記録を実現する一つの方法として、垂直
磁気記録媒体と、リング形ヘッドとを組み合わた、いわ
ゆるリングヘッド垂直磁気記録と呼ばれる方法が知られ
ている。この方法は、第３図（イ）〜（ハ）に示すよう
に、リング形ヘッドＲのギャップエツジＧｒとＯｒに生
じる強い垂直磁界成分ＨＦを利用して、その記録面と垂
直方向に磁化容易軸を有する垂直磁気記録媒体Ｍに対し
て磁気記録を行うものである。すなわち、リング形ヘッ
ドＲの垂直磁界成分ＨＦは、第３図（ロ）に示すように
ギャップＧの中心線からの距離Ｘに応じて変化し、ギャ
ップエツジＧ「とＧｒにおいて最大となり、前ボールＦ
Ｐ側のギャップエツジＧｒと後ボールｒｔＰ側のギャッ
プエツジＧ「とでは互いに逆向きとなっている。したが
って、リング形ヘッドＲに一方向に記録電流を供給しつ
つ、第３図（ハ）に示す矢印Ｘ方向へ媒体Ｍを移動させ
ると、前ボールＰＰによって一方向に磁化された後、後
ボールＲＰによって逆方向に磁化されるという２段階に
よって媒体Ｍが垂直方向に磁化される。

ところが、上述したリングヘッ、ド垂直磁気記録を、通
常の長手方向磁気記録で用いられているオーバーライド
記録によって行うと、次のような問題が生じる。このオ
ーバーライド記録においては、前の情報が記録された媒
体Ｍのある点が、ギャップＧの中心線を通過する際に、
直流消去と同じ原理で、新たな情報に対応した飽和磁化
に順次書き改められるが、一方向に飽和磁化された媒体
Ｍからは、その媒体中の個々の磁化領域の残留磁化力の
差等に起因して、いわゆる飽和記録雑音が生じてしまう
。また、オーバーライド記録を行う場合、常に新たな飽
和磁化に書き改める必要上、ＮＲＺ（Ｎｏｎ−ＲａＬｕ
ｒｎＬｏ　Ｚｅｒｏ）記録方式を用いることが前提条件
となる。このＮＩＩＺ記録方式においては、記録すべき
データ列の“重°“０”に応じて、リング形ヘッドＲに
供給する記録電流の方向を切り換え、これにより、媒体
Ｍの残留磁化の方向を°１”“０”に対応させて互いに
逆方向とする方式であり、これは単方向性の磁化反転に
よって垂直磁気記録が行なわれていると見なすことがで
きる。このＮＲＺ記録方式においては、記録電流の切り
換え直後において、後ポールＲＰによる記録減磁が生じ
、この結果、磁化反転幅が押し広げられ、ビットシフト
が生じてしまうという問題がある。

このような問題点を解決するために、本出願人は、先に
、次のような垂直磁気記録方法を提案をしている。その
方法とは、垂直磁気記録媒体の新たに情報を記録する領
域内を交流消去した後、リング形ヘッドに記録すべきデ
ータ列に応じてパルス電流を供給し、いわゆるＲＺ記録
方式によって、記録すべきデータ列に対応した双方向性
の磁化反転を媒体に垂直磁気記録するものである。これ
により、従来のＮＲＺ記録方式で生じていた飽和記録雑
音を低減することができると共に、リング形ヘッｒの後
ポールによる記録減磁を防止することができ、この結果
、ビットシフトが低減され、高密度、大容量の磁気記録
装置が実現可能となる。

［発明が解決しようとする課題」ところで、上述した垂直磁気記録方法においては、ＲＺ
記録方式によってデータを書き込む前に、予め媒体を交
流消去しなければならず、従って、リング形ヘッドで媒
体を交流消去した後、この媒体がほぼ一回転して元の位
置に戻った時点で、同じリング形ヘッドでデータを書き
込むか、もしくは消去用とデータ用の二つのリング形ヘ
ッドが一体化された特殊な構造の磁気ヘッドを用いて媒
体を交流消去しつつデータを書き込む必要があり、いず
れにせよ回路構成や磁気ヘッドの構造が複雑となってし
まうという問題があった。

この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、単一
のリング形ヘッドによって、垂直磁気記録媒体をＡＣ消
去しつつ、新たなデータをＲＺ記録方式によって書き込
むことができ、これにより簡単な構成で、高密度、大容
量化を達成することができる垂直磁気記録方法を提供す
ることを目的としている。

［課題を解決するための手段」この発明は、リング形ヘッドを用いて垂直磁気記録媒体
に対して磁気記録を行う垂直磁気記録方法において、デ
ータ記録時に、前記ヘッドに所定周波数の交流消去電流
を常時供給しておき、記録すべきデータが遷移した時点
で、同期信号に同期させて、一定時間、前記交流消去電
流に代えて、前記記録すべきデータの遷移方向に応じた
極性の書込電流を前記ヘッドに供給することを特徴とし
ている。

「作用」上記の方法によれば、記録すべきデータが遷移する（立
ち上がるまたは立ち下がる）までの期間においては、リ
ング形ヘッドに交流消去電流が常時供給されており、こ
れにより、垂直磁気記録媒体が交流消去される一方、記
録すべきデータが遷移した後、同期信号に同期して、そ
の遷移方向に応じた極性の一定時間幅の書込電流がヘッ
ドに供給され、これにより、新たなデータがＲＺ記録方
式によって媒体上に書き込まれる。

「実施例」以下、図面を参照し、この発明の実施例について説明す
る。

第１図は、この発明の一実施例の構成を示す図である。

この図において、！は所定周波数（例えば、１００　Ｍ
Ｈｚ）のＡＣイレーズ（消去）信号を発生する発振器、
２は発振器ｌから供給されるＡＣイレーズ信号を分周す
る分周器であり、この分周器２で分周された信号が同期
信号として出力される。また、４〜７はＤフリップ・フ
ロップであり、Ｄフリップ・７０ツブ４のクロック入力
！ａＯＫには、図示せぬコントローラから書込データが
供給され、またＤフリップ・クロック５のクロック入力
端ＧＫには、インバータ３によって反転された書込デー
タが供給されるようになっている。これらＤフリップ・
フロップ４および５のデータ入力端りには、常時“Ｈ”
レベル信号が供給されており、クロック入力端ＧＫに供
給される書込データの立ち上がりタイミングで、データ
入力端りに供給されている“Ｈ°レベル信号を取り込み
、そのＱ出力が“Ｈ″レベルなり、また、そのクリア入
力端ＣＬＲに°Ｌ°レベル信号が供給された時点でクリ
アされ、Ｑ出力が“Ｌルベルとなる。これらＤフリップ
・フロップ４および５のＱ出力は、次段のＤフリップ・
フロップ６および７の各り入力端に各々Ｏ（給されてお
り、これらのＤフリップ・フロップ６および７のＱ出力
は、オアゲート８および９の一方の入力端に供給され、
Ｑ出力はアンドゲート１０および１１の一方の入力端に
供給されると共に、前段のＤフリップ・フロップ４およ
び５のクリア入力端ＣＬＨに供給されている。これらの
Ｄフリップ・フロップ６および７のクロック入力端ＧＫ
には、分周器２から同期信号が供給されている。また、
オアゲート８の他方の入力端には発振器ｌからＡＣイレ
ーズ信号が供給され、オアゲート９の他方の入力端には
インバータ１２によって反転されたＡＣイレーズ信号が
供給されている。

これらオアゲート８および９の各出力は、アンドゲート
１０および１１の他方の入力端に各々供給されている。

一方、ｉ４および１５は、アンドゲート１０および１１
の出力によってオン／オフされるトランジスタであり、
各エミッタは共通接続された上で、抵抗１３を介して接
地されている。

またトランジスタ１４および１５の各コレクタは、リン
グ形ヘッドＩ６のコイルの両端に各々接続されている。

このコイルは、そのセンタタップが電源＋Ｖｃｃに接続
されており、このセンタタップを境にコイルＨｘとＨｙ
に２分割されている。

以上の構成において、第１図に■〜■で示す各部の波形
は、各々第２図に■〜■で示す通りである。すなわち、
初期状聾において、Ｄフリップ・フロップ６および７の
各Ｑ出力は共にＨ”レベルであり、これにより、アンド
ゲートｌＯおよび！藍が開状態となっている。この状聾
において、発振器ｌから出力されたＡＣイレーズ信信号
炉オアゲート８とアンドゲートｌＯを介してトランジス
タ■４のベースに供給される一方、インバータ１２によ
って反転されたＡＣイレーズ信信号炉オアゲート９とア
ンドゲート！ｌを介してトランジスタ１５のベースに供
給されている。この結果、トランジスタ１４．１５はＡ
Ｃイレーズ信信号炉同期して、交互にオン／オフを繰り
返し、リング形ヘッド１６の２つＩこ分割されたコイル
ＨｘとＨＹには、ＡＣイレーズ信信号炉対応した書込電
流■と■が供給され、これにより垂直磁気記録媒体、が
交流消去される。

次いで、記録すべきＮＲＺの書込データ■が立ち上がっ
た後、同期信号■が最初に立ち上がった時点から、次に
立ち上がる時点までの期間ｔｘにおいて、Ｄフリップ・
プロップ６のＱ出力端からは、ＲＺ傷信号正側書込パル
ス■が出力される。この正側書込パルス■が“Ｈ”レベ
ルとなっている期間【Ｘにおいて、トランジスタ！４が
オンとされ、コイルＩ（Ｋに書込電流■が供給される。

一方、この期間Ｌｘにおいて、Ｄフリップ・クロック６
のＱ出力は“Ｌ°レベルとなつており、アンドゲート１
１が閉じ、トランジスタ１５がオフとなってコイルＨｙ
には記録電流■が供給されない。

次に、記録すべきＮＲＺの書込データ■が立ち下がった
後、同期信号■が最初に立ち上がった時点から、次に立
ち上がる時点までの期間ｔｙにおいて、Ｄフリップ・フ
ロップ７のＱ出力端からＲＺ傷信号負側書込パルス■が
出力される。この負側書込パルス■によってトランジス
タ１５がオンとされ、コイルＨｙに書込電流が一定の期
間ｔｙだけ供給される。この期間ｔｙにおいて、Ｄフリ
ップ・フロップ７のＱ出力がＬ“レベルとなるため、ア
ンドゲート１０が閉じており、トランジスタ１４がオフ
となってコイルＨＦには記録電流が供給されない。

このように、記録すべき書込データ■が遷移した後、同
期信号■に同期して、その遷移方向に応じた極性で、一
定期間ｔｘまたはｔｙだけ、一方向に書込電流がヘプト
Ｈｘ、Ｈｙに各々供給され、これにより、新たなデータ
がＲＺ記録方式によって媒体上に書き込まれる。そして
、ＲＺ記録方式により垂直磁気記録することにより、従
来のＮＲＺ記録方式のように記録電流の切り換え・に伴
って記録減磁が発生することがなくなり、これにより記
録密度の向上を図ることが可能となる。

「発明の効果」以上説明したように、この発明によれば、リング形ヘッ
ドに所定周波数の交流消去電流を常時供給しておき、記
録すべきデータが遷移した時点で、同期信号に同期させ
て、一定時間、前記交流消去電流に代えて、記録すべき
データの遷移方向に応じた極性の書込電流を前記ヘッド
に供給するようにしたので、記録すべきデータが遷移す
る（立ち上がるまたは立ち下がる）までの期間において
は、リング形ヘッドに交流消去電流が供給され、垂直磁
気記録媒体が交流消去される一方、記録すべきデータが
遷移した後、同期信号に同期して、その遷移方向に応じ
た極性の一定時間幅の書込電流がヘッドに供給されるこ
とにより、新たなデータがＲＺ記録方式によって媒体上
に書き込まれ、この結果、単一のリング形ヘッドによっ
て、垂直磁気記録媒体をＡＣ消去しつつ、新たなデータ
をＲＺ記録方式によって書き込むことができ、簡単な構
成で、高密度、大容量化を達成することができるという
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第菫図はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第２図は同実施例の各部の各部の波形図、第３図はリン
グヘッド垂直磁気記録の動作原理を説明するための図で
ある。１・・・・・・発振器、２・・・・・・分周器、３、Ｉ
２・・・・・・インバータ、４〜７・・・・・・Ｄフリップ・フロップ、８．９・・
・・・・オアゲート、１０．１１・・・・・・アンドゲート、１４．１５・・
・・・・トランジスタ、璽６・・・・・・リング形ヘッ
ド、ＨＸ、ＨＶ・・・・・・コイル。出願人　　ヤ　マ　ハ　株式会社＾！３　図　’ルア１ウド！９山気記井４動ず信漂建ψ ■ の ■ ■ ■

Claims

【特許請求の範囲】

リング形ヘッドを用いて垂直磁気記録媒体に対して磁気
記録を行う垂直磁気記録方法において、データ記録時に
、前記ヘッドに所定周波数の交流消去電流を常時供給し
ておき、記録すべきデータが遷移した時点で、同期信号
に同期させて、一定時間、前記交流消去電流に代えて、
前記記録すべきデータの遷移方向に応じた極性の書込電
流を前記ヘッドに供給することを特徴とする垂直磁気記
録方法。