JPH02274843A - 潤滑皮膜密着性のすぐれた省資源型鉄基超耐熱合金 - Google Patents
潤滑皮膜密着性のすぐれた省資源型鉄基超耐熱合金Info
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- JPH02274843A JPH02274843A JP9448989A JP9448989A JPH02274843A JP H02274843 A JPH02274843 A JP H02274843A JP 9448989 A JP9448989 A JP 9448989A JP 9448989 A JP9448989 A JP 9448989A JP H02274843 A JPH02274843 A JP H02274843A
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Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、主として高温で使用されるボルト等に用いら
れる省資源型のT′析出強化型鉄基超耐熱合金に関する
ものである。
れる省資源型のT′析出強化型鉄基超耐熱合金に関する
ものである。
600℃付近の高温で使用されるボルト用の素材として
はA 286 (JIS 5UH660) 17)名で
知うレるT′析出強化型鉄基超耐熱合金(以下A286
と記す)が通常用いられている。A286は、この型の
合金に特有な高い常温および高温強度と良好な延性をも
つ一方、この型の合金の中では最も安価であるところか
ら近年高温ボルトのみでなくますます広範囲の用途に応
用されるようになった。
はA 286 (JIS 5UH660) 17)名で
知うレるT′析出強化型鉄基超耐熱合金(以下A286
と記す)が通常用いられている。A286は、この型の
合金に特有な高い常温および高温強度と良好な延性をも
つ一方、この型の合金の中では最も安価であるところか
ら近年高温ボルトのみでなくますます広範囲の用途に応
用されるようになった。
それにともないA286でもまだ価格的に満足できず、
同等の性質を有し、さらに安価な合金に対する要求がま
すます高まってきた。
同等の性質を有し、さらに安価な合金に対する要求がま
すます高まってきた。
本発明者はこのような要求にこたえるために、合金元素
の含有量に徹底的な再検討を加え、従来クリープ破断延
性を付与するために必要不可欠とされていた■およびM
oはその他の元素のバランスを適正化することによって
省略可能であることを見出し、さらにNlの量を特性を
劣化させない範囲で極限まで低下させることにより、A
286に比べて特性は同等以上でありながらはるかに安
価な省資源型の合金を提案(特公平1−8697号に記
載)してきた。
の含有量に徹底的な再検討を加え、従来クリープ破断延
性を付与するために必要不可欠とされていた■およびM
oはその他の元素のバランスを適正化することによって
省略可能であることを見出し、さらにNlの量を特性を
劣化させない範囲で極限まで低下させることにより、A
286に比べて特性は同等以上でありながらはるかに安
価な省資源型の合金を提案(特公平1−8697号に記
載)してきた。
従来合金A286の成分範囲はJIS規格によれば、C
0,08%以下、Si1.00%以下、Mn2.0%以
下、Po、040%以下、30.030%以下。
0,08%以下、Si1.00%以下、Mn2.0%以
下、Po、040%以下、30.030%以下。
Ni24.00〜27.00%5. Crl 3.5
0〜16.00%、 Mo1.00〜1.50%、V
o、10〜0.50%。
0〜16.00%、 Mo1.00〜1.50%、V
o、10〜0.50%。
Affix、35%以下、Ti1.90〜2.35%、
80.001〜0.010%、残部Feと規定されてい
る。
80.001〜0.010%、残部Feと規定されてい
る。
一方、特公平1−8697号に記載の合金は、C081
%以下、Si0.5%以下、Mn2.0%以下、Ni1
7.0〜20.0%、 Crl 3.0〜15.0%、
A11.20〜0.40%、Ti2.00〜3.00%
、さらにB 0.02%以下および/またはZr0.2
%以下、残部Peよりなり、従来合金A286に比べて
高価なMoおよび■を含まず、かつNiが約7%低いこ
とから大巾な省資源化が達成されたものである。
%以下、Si0.5%以下、Mn2.0%以下、Ni1
7.0〜20.0%、 Crl 3.0〜15.0%、
A11.20〜0.40%、Ti2.00〜3.00%
、さらにB 0.02%以下および/またはZr0.2
%以下、残部Peよりなり、従来合金A286に比べて
高価なMoおよび■を含まず、かつNiが約7%低いこ
とから大巾な省資源化が達成されたものである。
しかしながら、特公平1−8697号に記載の合金を高
温ボルト用素材に製造する場合、次のような問題点が明
らかになってきた。すなわち、ボルトに成形する場合は
素材に潤滑皮膜を施す必要があり、これは通常素材の冷
間加工プロセス中にシュウ酸を主体とする皮膜を密着さ
せることにより行なわれる。ここで、特公平1−869
7号に記載の合金はこの潤滑皮膜密着性が不十分である
ということが判明してきた。
温ボルト用素材に製造する場合、次のような問題点が明
らかになってきた。すなわち、ボルトに成形する場合は
素材に潤滑皮膜を施す必要があり、これは通常素材の冷
間加工プロセス中にシュウ酸を主体とする皮膜を密着さ
せることにより行なわれる。ここで、特公平1−869
7号に記載の合金はこの潤滑皮膜密着性が不十分である
ということが判明してきた。
本発明の目的はA286に比較して、特性は同等以上で
ありながら安価な省資源型の合金で、さらに前記、特公
平1−8697号に比べて著しく潤滑皮膜密着性のすぐ
れた合金を提供することにある。
ありながら安価な省資源型の合金で、さらに前記、特公
平1−8697号に比べて著しく潤滑皮膜密着性のすぐ
れた合金を提供することにある。
発明者らは上述の諸問題に鑑み種々検討を重ねた結果、
特公平1−8697号記載の合金に少量のM。
特公平1−8697号記載の合金に少量のM。
を添加するだけで潤滑皮膜の密着性が著しく改善され、
しかも従来合金のA286(例えばJIS規格範囲)の
元素含有量に比較して、■の添加を必要とせず、さらに
、Niが約25〜30%、Moが約50%それぞれ減量
できることを知見したものである。
しかも従来合金のA286(例えばJIS規格範囲)の
元素含有量に比較して、■の添加を必要とせず、さらに
、Niが約25〜30%、Moが約50%それぞれ減量
できることを知見したものである。
すなわち、本発明は、重量%にて、C0,1%以下、S
i0.5%以下、Mn2.0%以下、N117.0〜2
0.0%、Cr 13.0〜15.0%、A f 0.
2〜0.4%、Ti2.O0〜3.00%、Mo 1.
0%以下、および80、02%以下、Zr0.20%以
下の1種または2種を含有し、残部Feおよび不純物か
らなる潤滑皮膜密着性のすぐれた省資源型鉄基超耐熱合
金である。
i0.5%以下、Mn2.0%以下、N117.0〜2
0.0%、Cr 13.0〜15.0%、A f 0.
2〜0.4%、Ti2.O0〜3.00%、Mo 1.
0%以下、および80、02%以下、Zr0.20%以
下の1種または2種を含有し、残部Feおよび不純物か
らなる潤滑皮膜密着性のすぐれた省資源型鉄基超耐熱合
金である。
以下に本発明合金の成分限定理由について述べる。
CはTiと結びついてTICを生成し、オーステナイト
結晶粒の粗大化を防ぐので若干量は必要であるが、0.
1%を超えるCはTICの過度の生成により合金の析出
強化能を低下させるので、Cは0.1%以下とする。
結晶粒の粗大化を防ぐので若干量は必要であるが、0.
1%を超えるCはTICの過度の生成により合金の析出
強化能を低下させるので、Cは0.1%以下とする。
Siは脱酸剤として0.5%以下まで合金中に含まれる
ことが許容されるが、0.5%より多いStは有害な金
属間化合物をつくりやすいので0.5%以下とする。
ことが許容されるが、0.5%より多いStは有害な金
属間化合物をつくりやすいので0.5%以下とする。
Mnは脱酸剤として2.0%まで合金中に含まれること
が許容されるが、2.0%より多いMnはオーステナイ
ト組織を不安定にするので2.0%以下に限定する。
が許容されるが、2.0%より多いMnはオーステナイ
ト組織を不安定にするので2.0%以下に限定する。
Niは合金の母相を安定なオーステナイト組織にするた
めに不可欠な元素であり、また/1.Tiと結び、つく
ことによりNi1(Al、Ti)で表わされる通常T′
と呼ばれる金属間化合物を生成し合金の析出強化に寄与
する重要な元素である。しかしNiは17%未満ではオ
ーステナイト組織を不安定にするので好ましくないが、
オーステナイト組織を安定にしまた所要の強度を得るた
めには20%以下で十分である。20%を超えるNiは
本発明の目的である合金量の低減という観点から好まし
くない、それゆえ、Niは17.0%〜20.0%に限
定する。
めに不可欠な元素であり、また/1.Tiと結び、つく
ことによりNi1(Al、Ti)で表わされる通常T′
と呼ばれる金属間化合物を生成し合金の析出強化に寄与
する重要な元素である。しかしNiは17%未満ではオ
ーステナイト組織を不安定にするので好ましくないが、
オーステナイト組織を安定にしまた所要の強度を得るた
めには20%以下で十分である。20%を超えるNiは
本発明の目的である合金量の低減という観点から好まし
くない、それゆえ、Niは17.0%〜20.0%に限
定する。
Crは本発明合金においては耐食耐酸化性を付与すると
同時にオーステナイト組織を安定化させるために不可欠
の元素であり、最低13.0%を必要とするが、15,
0%を超えるCrは逆にオーステナイト組織を不安定に
するので13.0〜15.0%に限定する。
同時にオーステナイト組織を安定化させるために不可欠
の元素であり、最低13.0%を必要とするが、15,
0%を超えるCrは逆にオーステナイト組織を不安定に
するので13.0〜15.0%に限定する。
A2は本発明合金においてはγ′相を安定化させる作用
があり最低0.20%必要であるが、0.40%を超え
るとオーステナイト組織が不安定になるので0.20〜
0.40%に限定する。
があり最低0.20%必要であるが、0.40%を超え
るとオーステナイト組織が不安定になるので0.20〜
0.40%に限定する。
Tiは本発明合金においてはT′相を形成し、合金を析
出強化させるための基本元素であり、最低2.00%は
必要であるが、3.00%を超える↑lはオーステナイ
ト組織を不安定化させるので2.00〜3.00%に限
定する。
出強化させるための基本元素であり、最低2.00%は
必要であるが、3.00%を超える↑lはオーステナイ
ト組織を不安定化させるので2.00〜3.00%に限
定する。
BおよびZrは粒界を強化し、合金の高温における延性
を高める作用があるので若干量は必要であるが、過度に
多量に添加すると低融点の共晶を生成し熱間加工性を劣
化させるので、それぞれ0.02%以下および0.20
%以下に限定する。
を高める作用があるので若干量は必要であるが、過度に
多量に添加すると低融点の共晶を生成し熱間加工性を劣
化させるので、それぞれ0.02%以下および0.20
%以下に限定する。
Moは前述のようにシュウ酸皮膜の密着性を改善するう
えで極めて重要な元素である。シュウ酸皮膜処理におい
てMoがどのような作用をおよぼすのか明らかではない
が、おそらく基地中に固溶したMoが素材表面とシェラ
酸との化学反応を促進させる効果があるものと考えられ
る0MOが1%を超えるとオーステナイト組織を不安定
にするので1%以下に限定する。
えで極めて重要な元素である。シュウ酸皮膜処理におい
てMoがどのような作用をおよぼすのか明らかではない
が、おそらく基地中に固溶したMoが素材表面とシェラ
酸との化学反応を促進させる効果があるものと考えられ
る0MOが1%を超えるとオーステナイト組織を不安定
にするので1%以下に限定する。
本発明合金、従来合金(特公平1−8697号記載の合
金)および比較合金(A286)の3合金について、真
空中でインゴットを溶製後、熱間圧延および冷間引抜に
より直径7〜10am+のコイルを作製した。これに固
溶化熱処理(980°Cで1時間加熱後水冷)を行なっ
た後、潤滑皮膜処理を施し、皮膜密着性を調べた。さら
にその後4%の冷間加工を行なって耐熱ボルト用素材に
作製した後、時効処理(730℃で16時間加熱後空冷
)を行なって機械的性質を評価した。
金)および比較合金(A286)の3合金について、真
空中でインゴットを溶製後、熱間圧延および冷間引抜に
より直径7〜10am+のコイルを作製した。これに固
溶化熱処理(980°Cで1時間加熱後水冷)を行なっ
た後、潤滑皮膜処理を施し、皮膜密着性を調べた。さら
にその後4%の冷間加工を行なって耐熱ボルト用素材に
作製した後、時効処理(730℃で16時間加熱後空冷
)を行なって機械的性質を評価した。
第1表に用いた試料の化学成分を示す。
第2表に潤滑皮膜の密着性および皮膜重量を評価した結
果を示す。潤滑皮膜密着性は、試料を90°曲げた後に
潤滑皮膜をへらでこすり、皮膜が剥離するかどうかで評
価した。従来合金(特公平1−8697号記載の合金)
は、Mo無添加であるため、皮膜密着性が十分でなく、
また皮膜重量も安定していない。一方、本発明合金は皮
膜密着性、皮膜重量とも良好で、比較合金(A286)
とほぼ同等である。
果を示す。潤滑皮膜密着性は、試料を90°曲げた後に
潤滑皮膜をへらでこすり、皮膜が剥離するかどうかで評
価した。従来合金(特公平1−8697号記載の合金)
は、Mo無添加であるため、皮膜密着性が十分でなく、
また皮膜重量も安定していない。一方、本発明合金は皮
膜密着性、皮膜重量とも良好で、比較合金(A286)
とほぼ同等である。
第2表 潤滑皮膜の密着性
第3表は第1表の本発明合金のうちNα2と従来合金(
Nα5)および比較合金(Nα6)について各温度にお
ける引張特性およびかたさを、第4表は温度650 ’
C1応力50kgf 7mm”におけるクリープ破断特
性をそれぞれ比較したものである。本発明合金は従来合
金および比較合金(A286)とほぼ同等の引張特性お
よびクリープ破断特性を有している。
Nα5)および比較合金(Nα6)について各温度にお
ける引張特性およびかたさを、第4表は温度650 ’
C1応力50kgf 7mm”におけるクリープ破断特
性をそれぞれ比較したものである。本発明合金は従来合
金および比較合金(A286)とほぼ同等の引張特性お
よびクリープ破断特性を有している。
第4表
〔発明の効果〕
本発明合金は、高温ボルト用素材として従来用いられて
いたA286合金より添加合金量を低減したにもかかわ
らず、A286合金と同等の機械的特徴を有し、かつ潤
滑皮膜密着性にすぐれているので、A286合金の代替
材として用いることができコストの低減に大きく寄与す
るものである。
いたA286合金より添加合金量を低減したにもかかわ
らず、A286合金と同等の機械的特徴を有し、かつ潤
滑皮膜密着性にすぐれているので、A286合金の代替
材として用いることができコストの低減に大きく寄与す
るものである。
Claims (1)
- 重量%にて、C0.1%以下、Si0.5%以下、Mn
2.0%以下、Ni17.0〜20.0%、Cr13.
0〜15.0%、Al0.20〜0.40%、Ti2.
00〜3.00%、Mo1.00%以下、およびB0.
02%以下、Zr0.20%以下の1種または2種を含
有し、残部Feおよび不純物からなる潤滑皮膜密着性の
すぐれた省資源型鉄基超耐熱合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9448989A JPH02274843A (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | 潤滑皮膜密着性のすぐれた省資源型鉄基超耐熱合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9448989A JPH02274843A (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | 潤滑皮膜密着性のすぐれた省資源型鉄基超耐熱合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02274843A true JPH02274843A (ja) | 1990-11-09 |
Family
ID=14111711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9448989A Pending JPH02274843A (ja) | 1989-04-14 | 1989-04-14 | 潤滑皮膜密着性のすぐれた省資源型鉄基超耐熱合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02274843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9145600B2 (en) | 2011-03-21 | 2015-09-29 | Daido Steel Co., Ltd. | Precipitation hardened heat-resistant steel |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5285915A (en) * | 1976-01-10 | 1977-07-16 | Daido Steel Co Ltd | Precipitation hardening austenitic heat resistance steel |
JPS6046353A (ja) * | 1983-08-22 | 1985-03-13 | Daido Steel Co Ltd | 耐熱鋼 |
JPS60221556A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-11-06 | Hitachi Metals Ltd | 省資源型鉄基超耐熱合金 |
JPS6425919A (en) * | 1987-07-21 | 1989-01-27 | Hitachi Metals Ltd | Production of material for high temperature bolt |
JPH02270940A (ja) * | 1989-04-13 | 1990-11-06 | Hitachi Metals Ltd | 高温ボルト用合金およびその製造方法 |
-
1989
- 1989-04-14 JP JP9448989A patent/JPH02274843A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9145600B2 (en) | 2011-03-21 | 2015-09-29 | Daido Steel Co., Ltd. | Precipitation hardened heat-resistant steel |
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