JP2955778B2 - 制御熱膨張合金及びそれにより製造された製品 - Google Patents

制御熱膨張合金及びそれにより製造された製品

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、クロムを含有した析出強化性ニッケル−コ
バルト−鉄基合金(precipitation strengthenable,nic
kel−cobalt−iron base alloys)及びそれにより製造
された製品に係るもので、特に、制御熱膨張と、高温耐
酸化性と強度と、延性とを兼ね備えるようバランスされ
た合金及び製品に関するものである。
析出強化性の制御熱膨張合金は、或る装置について使
用する場合に要求される高強度と低熱膨張特性とを兼ね
備えているので、精密公差が高運転温度で維持されなけ
ればならない装置、例えば、ジェット航空機エンジンや
ガスタービンに用いられている。公知の制御熱膨張合金
が使用中に晒される高温、例えば、538℃(1000゜F)ま
での温度が、更に高温、例えば、649℃(1200゜F)まで
及びそれ以上になることがありうる。そのようなより高
い運転温度で、公知の制御熱膨張合金の耐酸化性は無力
となり、そのような合金にて製造された部品の有効寿命
を短縮させる効果となりうる。
公知の制御熱膨張合金が538℃(1000゜F)以上の温度
で破局的に酸化するのを防止するために保護コーティン
グが用いられている。保護コーティングを用いる場合の
欠点は、公知の保護コーティングを高温、例えば、843
〜954℃(1550゜〜1750゜F)で適用しなければならず、
合金がそのような温度に晒されると、合金が次いで時効
硬化した時にそのことが所望の機械的特性の達成を制限
することとなる点にある。被覆工程中に部品の反りまた
はひずみのような欠陥が生ずるため、保護コーティング
を適用した場合にしばしば望ましくない量のスクラップ
を発生させる結果となる。
従って、低熱膨張と高強度と、良好な延性、特に、良
好な応力破壊延性と、保護コーティングの適用を必要と
せずに約649℃(1200゜F)までの温度での良好な耐酸化
性とを備えた高温合金の必要性が生じる。
米国特許第4,066,447号は、「ガンマ−プライム プ
リシピテイト(gamma−prime precipitate)で強化され
た高張力ロウエックスニッケル−鉄合金製品(high−st
rength low−expansion nickel−iron alloy product)
において、良好な切欠き強度、特に、649℃(1200゜F)
切欠き−破壊強化(1200゜F notch−rupture strengt
h)を確保することの不可避的な困難性…」を克服する
という所定の目的のために少量のクロムを含有したニッ
ケル−鉄基合金に係るものである。その特許第4,066,44
7号中に述べられている合金の広範の成分は、重量%で
次の通りである。
C 0 〜 0.20 Mn 0 〜 2 Si 0 〜 1 P 0 〜 0.015 S 0 〜 0.015 Cr 1.7〜 8.3 Ni 30 〜57 Mo 0 〜 1 Co 0 〜31 Ti 1 〜 2 Al 0 〜 1.5 Nb 1.5〜 5 Zr 0.10 B 0 〜 0.03 Cu 0 〜 1 W 0 〜 1 残部は少なくとも34重量%の量の鉄である。この合金
の成分は、その特許公報の第2欄の第52〜61行目迄に述
べられているA,B,C及びDの4つの関係を満足させるた
めにコントロールされる。
米国特許第4,200,459号は、6.2%までのクロムを含有
しうるニッケル−鉄基合金に係るものである。この特許
で特徴が明らかにされているように、この合金は、制御
された熱膨張率と屈曲温度(inflection temperature)
と…時効硬化状態においての高強度とを備え、応力集中
ジオメトリー(stressconcentrating geometries)に対
する有害な感度を克服し加熱酸化雰囲気中においての長
期耐久応力に対する耐性を促進させるために特に限定さ
れた成分を有している。特許第4,200,459号に述べられ
ている合金の広範な成分は、重量%次のとおりである。
C 最大0.03 Mn 0 〜 2 Si 0 〜 0.5 P 最大0.015 S 最大0.015 Cr 0 〜 6.5 Ni 34 〜55.3 Mo 0 〜 1 Co 0 〜25.2 Ti 1 〜 2 Al 最大0.20 Nb+1/2Ta 1.5〜 5.5 Zr 0 〜 0.1 B 0 〜 0.03 Cu 0 〜 1 W 0 〜 1 Mn+Cr 最大6.2 残部は約20〜55%の範囲内の鉄である。この合金の成
分は、その特許公報の第2欄の第32〜37行目までに述べ
られているA,B及びCの3つの関係を満足させるために
コントロールされる。
米国特許第4,066,447号及び第4,200,459号には、クロ
ムを含有し、コバルトを含有しうるニッケル−鉄基合金
が述べられており、且つ低熱膨張と高張力特性について
記しているが、低熱膨張性と、高強度と、優れた延性並
びに649℃(1200゜F)またはそれ以上に及び温度での良
好な酸化耐性とがうまく組み合わさることを要求する時
代のニーズに答えるためには改善すべき多くの余地があ
る。
発明の概略 公知の析出強化性制御熱膨張合金及びそれにより製造
された製品が、予想されるより高い運転温度に晒される
ことにより関係する問題は、高温酸化耐性と制御熱膨張
と高強度と良好な延性とをユニークに兼ね備えるために
バランスされた広範囲な成分範囲のニッケル−コバルト
−鉄基合金及びそれにより製造された製品に依りかなり
の程度解決される。本合金の好適な成分範囲に依り最良
の結果が得られ、その好適な成分範囲は、重量%で示し
た下記表Iに、本合金の広範な及び中間の成分と共に要
約されている。
各範囲における残部は実質的に鉄である。それらの範
囲内において、下記の関係1が少なくとも約0.3である
が約1.3より大きくなく、下記の関係2が少なくとも約4
7であるが約53より大きくないよう成分は下記関係式に
従ってバランスされる。
ニオブとチタンとアルミニュームの合算量は、本合金
の約3〜7原子%(atomic percent)で、ニオブとチタ
ンとアルミニュームは、%Nb:%Ti=3:1〜8:1,%Ti:%A
l≧1:1の割合になるよう重量%で配分される。表I及び
表IIに説明されている合金については、重量%での硬化
剤含有量(hardener content)を、次の簡単な関係式
「原子%硬化剤=0.62(%Nb)+1.20(%Ti)+2.13
(%Al)]を用いて、合理的な正確さで原子%の硬化剤
に換算することができる。約0.5%以上のモリブデンが
存在する場合には、モリブデンとクロムとは、%Mo:%C
r≦1:2の割合になるよう配分される。%Mn+%V+%Cu
+%Wの総量は、≦2で、モリブデンを最大約0.5%に
制限する場合には、%Mn+%Mo+%V+%Cu+%Wの総
量は、≦2である。更に、カルシウム,マグネシウム及
び(又は)セリウムの各々は、脱酸化剤及び(又は)脱
硫添化剤以外の残部として、最大約0.01%まで存在させ
ることができる。
上記表は、便宜上要約したものであって、単に互いに
組み合わせてのみ使用する場合における本発明の合金の
各元素の範囲の下限値及び上限値を制限したり、また
は、単に互いに組合わせてのみ使用する場合における元
素の広範囲,中間範囲又は好適な範囲を制限するもので
はない。従って、或る元素の広範囲,中間範囲及び好適
な範囲の1つ又はそれ以上を採用しながら、残りの元素
の他の範囲の1つ又はそれ以上を採用することもでき
る。更に、或る元素の広範,中間又は好適な範囲の下限
又は上限の一方を採用しながら、残りの範囲の1つから
その元素の上限又は下限の他方を採用することもでき
る。
本明細書を通して、特に指定していない限り、パーセ
ント(%)は重量%を意味するものとする。更に、市販
の合金にニオブを合金添化するのに用いられる市販のチ
ャージ剤(commercially available charge material
s)中に見い出される通常量のタンタルを含めること
は、ニオブを参照することによって行われる。
詳細な説明 本発明に依る合金においては、ニッケル,コバルト及
び鉄が一緒になって作用して、非常に低い温度に対して
熱的に安定したオーステナイトマトリックス構造を提供
する。ニッケルとコバルトの両者とも合金の高い屈曲温
度(elevated inflection temperature)のみならず低
い熱膨張率にも寄与する。本明細書を通じて用いた用語
「熱膨張率」及び「熱膨張係数」は、特定の温度範囲、
通常室温から高温までの温度範囲を通じての平均的な線
熱膨張係数をいうものとする。ニッケル,コバルト及び
鉄も、同様にニオブ,チタン,アルミニューム及びシリ
コンの1つ又はそれ以上と反応して、主に、以下に詳述
する、時効硬化熱処理により、及び少ない程度であるが
固溶化熱処理後の冷却中に、粒子内析出(intragranula
r precipitate)及び(又は)粒間析出(intergranular
precipitate)として生じる金属間相を形成する。従っ
て、本合金中には、少なくとも約15%、好ましくは少な
くとも約20%、より好ましくは少なくとも約22%のニッ
ケルが存在し、少なくとも約22%、好ましくは少なくと
も約23%、より好ましくは少なくとも約24%のコバルト
が存在する。最良の結果を得るためには、少なくとも約
23%のニッケルと少なくとも約25%のコバルトが存在す
る。
ニッケルとコバルトから得られる利点によって、これ
らの元素のより高いレベルでの値(value)を減少させ
るので、それらの添化コストがどのくらいになるか保証
することができない。更に、いくらかの鉄に代えて過剰
の量のニッケル及び(又は)コバルトを存在させると合
金の熱膨張率を増大させることとなる。従って、ニッケ
ルは、約32.5%以下、好ましくは約32%以下、より好ま
しくは約30%以下の量に制限する。コバルトは、約46%
以下、好ましくは約40%以下、より好ましくは約34%以
下の量に制限する。最良の結果を得るためには、約28%
程度にすぎない量のニッケルと約30%程度にすぎない程
度の量のコバルトが本合金中に存在する。
クロムは、本合金の耐食性及び高温酸化耐性に利する
ものであり、少なくとも約3.0%、好ましくは少なくと
も約4.0%、より好ましくは約5.0%のクロムが本合金中
には存在する。然しながら、クロムの量を増加させる
と、屈曲温度を低下させ熱膨張係数を屈曲温度にまで増
加させる結果となるので、クロムは本合金の低熱膨張特
性に一層悪影響を及ぼす。従って、約10%以下、好まし
くは約8%以下、より好ましくは約7.5%以下のクロム
が本合金中に存在する。
ニオブ,チタン及び存在する場合にはアルミニューム
は、本合金によって提供される高強度に主として寄与す
る。ニオブ,チタン及びアルミニュームの一部は、本合
金の時効硬化熱処理中にニッケル,鉄及び(又は)コバ
ルトのあるものと反応して強化相(strengthening phas
e)を形成する。特有の成分に依ると、本合金中で析出
するかもしれない相の中には公知のガンマ−プライム相
(gamma prime phase),ガンマ−ダブルプライム相(g
amma double−prime phase),η相及び(又は)デルタ
相がある。その上、ニッケルとコバルトとニオブとシリ
コンとを含んだ球状の金属間化合相が熱間加工又は温間
加工中に本合金中に粒子内析出又は粒間析出する。ニッ
ケル−コバルト−ニオブ−シリコン相は、上述した他の
金属間化合相に相当する相より高いソルバス温度(solv
us temperature)を有している。その比較的高いソルバ
ス温度を有するために、本合金を約1121℃(2050゜F)
まで加熱した時にかなりの量のニッケル−コバルト−ニ
オブ−シリコン相が溶融しないままとなる。
本合金の特徴である高強度と良好な応力破壊延性(st
ress rupture ductility)とが組み合わさった特性を提
供するために十分な量の強化相が析出することを確実に
するべく、少なくとも約3%又は3.0%、好ましくは少
なくとも約3.5%、より好ましくは少なくとも約4.0%の
ニオブが本合金中に存在する。少なくとも約0.3%、好
ましくは少なくとも約0.5%、より好ましくは少なくと
も約0.6%、のチタンが本合金中に存在する。約1%ま
でのアルミニュームを本合金中に存在させることができ
る。好ましくは少なくとも約0.1%、より好ましくは少
なくとも約0.3%のアルミニュームが本合金中に存在す
る。
過剰な量のニオブ,チタン及びアルミニュームは、本
合金の特徴である低熱膨張率と高屈曲温度とに悪影響を
及ぼす。その上、ニオブが多過ぎると、凝固中に好まし
くない量のレイブス相(Laves phase)、すなわち、(F
e,Ni,Co)(Nb,Si)を形成させる結果となる。従っ
て、ニオブは、約7%以下に、好ましくは約6.5%以下
に、より好ましくは約6.0%以下に制限する。最良の結
果を得るためには、約5.5%以下のニオブが存在する。
本合金中でアルミニューム及び(又は)チタンが多過ぎ
ると、熱膨張特性に及ぼす悪影響に加えて、本合金の引
張破壊延性,応力破壊延性に悪影響を及ぼす。従って、
約1%以下、好ましくは約0.8%以下、より好ましくは
約0.6%以下のアルミニュームが本合金中に存在する。
チタンが多過ぎると、同様に本合金の耐酸化性に悪影響
を及ぼし、これ故約2%以下、好ましくは約1.8%以
下、より好ましくは約1.5%以下のチタンが本合金中に
存在する。最良の結果を得るためには、本合金は約1.0
%以下のチタンを含有する。
ニオブ,チタン及びアルミニュームは、本合金の特徴
である強度,延性,低熱膨張率,耐酸化性がユニークに
組み合わさった特性を提供するための範囲内でコントロ
ールする。この点では、本合金中に存在するNbとTiとAl
の合算量は約3〜7原子パーセント、より好ましくは約
4〜6原子パーセントである。更に、NbとTiとAlの重量
パーセントは、%Nb:%Tiの割合が3:1〜8:1、好ましく
は4:1〜8:1、より好ましくは4:1〜7:1、%Ti:%Alの割
合が少なくとも1:1、好ましくは1:1〜4:1となるよう配
分する。
シリコンはニッケル,コバルト及びニオブと上述した
ように反応してNi−Co−Nb−Si相を形成することによっ
て本合金の破壊寿命及びコンビネーション スムース−
ノッチ破壊延性(combination smooth−notch rupture
ductility)に寄与するので、少なくとも少量であるが
有効量のシリコンが本合金中に存在する。シリコンは同
様に本合金の耐酸化性に益する。従って、好ましくは約
0.1%、より好ましくは少なくとも約0.2%のシリコンが
存在する。シリコンが多過ぎると、本合金の引張強さ,
降伏強さに悪影響を及ぼし、凝固中に好ましくない量の
レイブス相、すなわち、(Fe,Ni,Co)(Nb,Si)の形
成を促進させることとなる。従って、約0.8%以下、好
ましくは約0.7%、より好ましくは約0.5%以下のシリコ
ンが本合金中に存在する。
他の元素は任意に付加するものとして本合金中に存在
させることができる。例えば、少なくとも少量であるが
有効量のホウ素を存在させることができ、好ましくは少
なくとも約0.002%のホウ素が存在する。本合金が約0.0
05%のホウ素を含有している場合に良い結果が得られ
た。ホウ素を存在させた場合には、少量のホウ素が結晶
粒界に好ましくない相が析出するのを防止し、それ故応
力破壊寿命と延性とを向上させると考えられる。然しな
がら、ホウ素は本合金中において0.02%以下、好ましく
は約0.01%以下に限定する。
本合金には、ホウ素を含有させる場合と同様の理由
で、約0.1%までの、より好ましくは約0.05%のジルコ
ニウムを含有させることができる。
高湿度気候のような穏やかな腐食性大気雰囲気又は塩
分雰囲気中における孔食耐性を高めるために、本合金中
にはクロムのいくぶんかの代わりに約3%までのモリブ
デンを存在させることができる。ただし、モリブデンと
クロムとの割合は重量%を基準にして1:2を越えないこ
とを条件とする。モリブデンは、本合金の低熱膨張特性
に悪影響を及ぼすので、好ましくは最大約0.5%、最良
の結果を得るためには最大約0.2%に制限する。
利用する溶融法によって生じる残量として本合金中に
はその他の元素を含めることができる。例えば、最大約
0.1%、好ましくは最大約0.5%,より好ましくは最大約
0.2%マンガンを含めることができる。バナジウム,銅
及び(又は)タングステンの各々を最大約0.5%、好ま
しくは最大約0.2%まで含有させることができる。マン
ガン,バナジウム,銅,タングステン及びモリブデンは
合金の屈曲温度と熱膨張係数に悪影響を及ぼすので、%
Mn+%V+%Cu+%Wの総量、また、モリブデンを最大
約0.5%に制限した場合の%Mn+%Mo+%V+%Cu+%
Wの総量は、最大約2%以下、好ましくは最大約1%以
下とする。
カルシウム,マグネシウム及び(又は)セリウムを脱
酸添化物及び(又は)脱硫添化物を除く残余として、ま
た、高温引張延性と応力破壊延性の如き所望の機械的特
性に利するためのものとして、それぞれ最大約0.01%ま
で、好ましくは最大約0.005%まで存在させることがで
きる。
合金の残部は、同一の又は同様の用途に用いられる市
販等級の合金中に見い出される通常の不純物以外は鉄で
ある。然しながら、そのような不純物元素の度合いは本
合金の所望の特性に悪影響を及ぼさないようコントロー
ルしなければならない。この点で、炭素は最大約0.2
%、好ましくは最大約0.1%、より好ましくは最大約0.0
5%に制限する。リンは約0.015%以下、好ましくは最大
約0.010%、より好ましくは最大約0.005%に制限し、イ
オウは最大約0.010%以下、好ましくは最大約0.005%以
下に制限する。
本合金の利点は広い温度範囲、例えば、室温〜約649
℃(1200゜F)の温度範囲を通して、耐酸化性と制御熱
膨張とが組み合わさった非常に望ましい特性を提供する
ようニッケル,コバルト,クロム及び鉄がコントロール
されている点にある。上述した如く、本合金は実質的に
オーステナイト マトリックス構造を有している。適切
な固溶化熱処理と時効硬化熱処理中に強化相を形成する
析出反応によってマトリックスのニッケル及びコバルト
の含有量が減少することを認識して、そのような熱処理
後に耐酸化性と低熱膨張率とが組み合わさった所望の特
性を発揮するようそれらの元素を次の関係式に従ってコ
ントロールする。
元素Ni,Co,Fe,Cr,Nb,Al及びTiは、関係式1が約0.3−
1.3、好ましくは0.3−1.2、より好ましくは約0.4−1.
0、最良の結果を得るためには約0.4−0.7となり、関係
式2が約47−53、好ましくは約47−52、より好ましくは
約48−52となるように上記関係式に従ってコントロール
する。
本発明の合金は真空溶解技術を用いて簡単に溶解し、
種々の形態に鋳造させる。補足的な精練が要求される場
合に最良の結果を得るためには、多重溶解プラクティス
が好ましい。例えば、工業的に用いられている好適なプ
ラクティスにおいては、真空誘導炉(VIM)中でヒート
(heat)を溶解させてそのヒートを電極の形態に鋳造す
る。その電極を好ましくは真空アーク炉(VAR)中で再
溶解させてインゴットを再鋳する。エレクトロスラグ精
練法(ESR)は満足のいく精練結果を提供することがで
きる。本合金のインゴットは、何らかの成分グラジエン
ト(compositional gadient)を最小限度におさえ、存
在するかもしれないレイブス相を除去または減少させる
ために通常均質化させる。本合金中について均質化を実
施する場合には、インゴットの空隙率(porosity)を増
加させないよう1121〜1232℃(2050−2250゜F)の温度
間で24時間又はそれ以上実施するのが好ましい。
本合金は約1204℃(2200゜F)〜再結晶温度では熱間
加工することはないが、約1149〜1038℃(2100゜F−190
0゜F)から熱間加工するのが好ましい。本合金の温間加
工は、再結晶温度をかなり下回る温度、例えば、約927
℃(1700゜F)まで実行することができる。本合金の固
溶化熱処理は、熱間加工又は温間加工後に実施するのが
好ましい。本合金は、熱処理される製品の大きさに比例
した時間、約982〜1149℃(1800−2100゜F)の温度で固
溶化熱処理するのが好ましい。この点について、固溶化
熱処理は1インチの金属厚さ毎の温度で約1時間、ただ
し1/4時間以上実施する。その製品を好ましくは空気中
で冷却した後に本合金の固溶化熱処理を実施する。本合
金は、必要な場合には、水で焼入れする場合のような速
い冷却速度で溶解温度から冷却することもできる。
本合金の析出または時効硬化は約677〜843℃(1250−
1550゜F)の温度で少なくとも約4時間本合金を加熱す
ることにより実施するのが好ましい。その後、好ましく
は約38℃(100゜F)/hより大きくない割合で炉冷却する
場合のように、制御しながら本合金を538〜677℃(100
−1250゜F)の範囲内の温度にまで冷却し少なくとも約
4時間そのような温度に維持する。
実施例 表IIに重量%で示した成分を有する本発明による実施
例ヒート1−10を用意した。ヒート1−10は、2−3/4
平方インチのインゴットとして17lb.VIMヒートから鍛造
した。全てのヒートは0.05%のカルシウムを添加するこ
とで脱酸させた。ヒート1−4は、硬化促進元素である
チタン,アルミニューム及びニオブに関して、ヒート5
−8はクロムに関して、ヒート9と10はシリコンに関し
てかなり相違している。インゴットのすべてを均質化さ
せ、1121℃(2050゜F)の温度から1−1/2平方インチに
プレス鍛造し、1066℃(1950゜F)まで再加熱して、1
平方インチにプレス鍛造し、1066℃(1950゜F)まで再
加熱して3/4インチの角棒をプレス鍛造した。
引張試料,コンビネーション スムース−ノッチ応力
破壊試料,膨張計試料(dilatometer specimen),腐食
試験試料及び酸化試験試料のためのブランク(blank)
を鍛造した各バーから切除した。全てのブランクを縦方
向で切断した。ヒート1と9のブランクは、718℃(132
5゜F)で8時間時効させた後に1038℃(1900゜F)で1
時間固溶化熱処理し、次に38℃(100゜F)/h〜621℃(1
150゜F)の割合で炉冷却し、8時間その温度に維持して
次に空気中で冷却することによって熱処理した。ヒート
2−8及びヒート10のブランクは、1093℃(2000゜F)
で固溶化熱処理することにより熱処理し、次にヒート1
と9と同様に時効させた。固溶化熱処理は全ての試験試
料において同じ結晶粒度が得られるようにするために選
択した。
熱処理後に各ヒートのブランクを特に示してない限り
次のように機械仕上した。引張試験試料は、ASTM Spe
c.E8,A370に従ったゲージ直径0.252インチの標準的な半
サイズの二つの引張試験試料を用意し、コンビネーショ
ン スムース−ノッチ応力破壊試験試料については、AS
TM Spec.E292に従って作成しKt=3.8となるようゲージ
直径が0.178インチでノッチ直径が0.178インチであり低
応力研削によってその試料を二つ用意し、熱膨張試験用
には長さ2インチ,直径0.2インチの膨張計試料を用意
し、腐食試験用には頂角が60゜の円錐形腐食試験試料を
用意し、酸化試験用には直径1/2インチ,長さ1/2インチ
の円柱形の酸化試験試料を用意した。腐食試験試料の円
錐面をみがき、酸化試験試料の両端を平行で平らに研削
した。
室温引張試験の結果を表IIIに示した。表IIIに示した
データーには、二つの引張試験試料の各々についての伸
び率(%El.)と横断面領域における縮小率(%R.A.)
のみならず0.2%オフセット降伏強さ(Y.S.)及び終局
引張強さ(U.T.S.)が含まれている。
応力破壊試験は、649℃(1200゜F)で一定荷重を付加
して74ksiの初期応力を発生させることによりコンビネ
ーション スムース−ノッチ試料について実施した。そ
の応力破壊試験の結果について表IVに示し、その結果デ
ーターには二つの試験試料の各々についての伸び率(%
El.)のみならず時間で示した破壊時破壊寿命が含まれ
ている。
約−9℃(15゜F)毎に各試料の寸法を測定して各試
料の温度を室温から表Vの各欄に示した温度にまで上昇
させながら、示差膨張計が示した膨張寸法から各実施例
の熱膨張係数及び屈曲温度を決定した。膨張試験の結果
は室温から表Vに示した温度までにおける平均的な線熱
膨張率係数として示した。屈曲温度は接戦交差法(tang
ent intersection method)によって決定した。実施例
ヒートの膨張試験結果を表Vに示し、その結果データー
には熱膨張係数と摂氏温度(℃)で示した屈曲温度(In
fl.Temp.)が含まれている。
腐食試験試料は、ASTM標準法B117に従って5%のNaCl
を含んだ塩水噴霧中で試験した。ヒート1−10の塩水噴
霧試験結果については表VIに示した。そのデーターに
は、さびが最初に現れた時(1st Rust)を時間(h)で
示したデーター,200時間後の腐食度合い評定データー
(200h Rating)が含まれている。使用した評定方法
は、1=さびなし、2=1〜3点のさび、3=表面のほ
ぼ5%のさび、4=表面の5〜10%のさび、5=表面の
10〜20%のさび、6=表面の20〜40%のさび、7=表面
の40〜70%のさび、8=表面の60〜80%のさび、9=表
面の80%以上のさびである。各試料の円錐面についての
み、さびを鑑定した。
ヒート5〜10の酸化試験試料は、洗浄し、油を除去
し、水分を取り除くために104℃(200゜F)の炉中にお
いた。乾燥させた試料の各々の重さを測り、その各々を
釉薬をかけた磁器るつぼ中に置いて、次に各るつぼの重
さを測定した。次に、これらのるつぼを静止大気炉中に
置いて677℃(1250゜F)の炉温度で100時間加熱した。
るつぼを炉から取り出した時に、それらを室温まで冷却
した。試料が入ったるつぼの重さと試料だけの重さを測
定した。
静止大気酸化試験の結果を表VIIに示し、この表には
ミリグラム/平方デシメートル(mg/dm2)での酸化重量
の増加(Wt.Gain)が示されている。ヒート5〜3のク
ロムの相違とヒート9,8のシリコンの相違と比較して、
ヒート1〜4間の硬化剤含有量の相違が耐酸化性の点で
非常に異なった結果を生じさせるとは考えにくいので、
ヒート1〜4については耐酸化性試験をしなかった。
表III〜VIIに示したデーターは、本発明による合金
が、良好な引張強さと、良好な引張延性と、良好な応力
破壊強さと、良好な応力破壊延性と、良好な熱膨張率
と、良好な耐食性と、良好な高温酸化耐性とがユニーク
に組み合わさった特性を発揮するものであることを示し
ている。
本発明の合金は、高強度と、低膨張と、良好な耐食性
及び(又は)良好な耐酸化性とが要求される広い様々の
用途に有益である。例えば、本合金は、ジェット航空機
エンジン、限定的ではないがスペーサー,エンジン ケ
ーシング,散気装置,ダクト,ディスク,リング,ファ
スナー及びその他の構造用エンジン部品を含むガスター
ビン部品の使用に好適である。加えて、本合金は、押出
し成形ダイスブロック,押出し成形ダミーブロック,押
出し成形ライナー,ダイカストダイス及びダイス部品を
含む、アルミニューム及びアルミニューム合金のような
材料の押出し成形及び(又は)ダイカスト用の工具の使
用に好適である。本合金は熱検査(heat checking)を
避け又は組み立てた部品との膨張によるミスマッチを避
けるために低熱膨張率が望ましいような、熱硬化性複合
材料から部品を製造するための部品に有益である。ま
た、本合金はろう付け又は溶接のような高温組立て技術
が要求される部品の組立てに一層好ましい。勿論、本合
金は、鋳造物,ビレット,バー,シート,ストリップ,
ロッド,ワイヤー又は粉末の如き種々の形態の製品の使
用にも好適である。
本発明による合金が制御熱膨張と、引張破壊特性と、
応力破壊特性と、耐食性と、高温酸化耐性とがユニーク
に組み合わさった特性を発揮するものであることは、前
記記載とそれに伴う実施例から明らかである。更に、本
合金は周知技術を用いて準備でき、加工でき、熱処理で
き、649℃(1200゜F)までの又はそれ以上の運転温度に
晒されても保護コーティングを必要としない。
ここで用いた用語及び表現は、説明の便宜上用いたも
のであって何ら制限を意味するものではない。そのよう
な用語及び表現を用いたとしても、それは説明した特徴
と均等なもの又はその一部を除外するものではない。然
しながら、請求の範囲内において種々の変更を加えるこ
とができることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディアントニオ ダニエル エイ. アメリカ合衆国、ペンシルヴェイニア州 19533、リースポート、ボックス 1451 アール.ディー.ナンバー1 (56)参考文献 特開 昭55−100948(JP,A) 特開 昭51−62126(JP,A) 特開 昭59−159976(JP,A) 特開 昭59−179728(JP,A) 特開 昭55−100948(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C22C 19/00,19/05

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量パーセントにして、0.1〜0.8%のシリ
    コンと、3.0〜10%のクロムと、15〜28%のニッケル
    と、24〜46%のコバルトと、0.3〜2%のチタンと、0.1
    〜1%のアルミニウムと、3〜7%のニオブおよび残量
    の鉄とからなる析出強化性制御熱膨張ニッケル−コバル
    ト−鉄基合金であって、 c)ニオブ、チタン及びアルミニウムの合算量が合金の
    約3〜7の原子パーセントであり、 d)%Ni:%Tiの割合が3:1〜8:1及び%Ti:%Alの割合が
    ≧1:1になるようニオブ、チタン及びアルミニウムが配
    合され、 e)炭素は最大0.2%に、リンは最大0.015%に、イオウ
    は最大0.010%に制限されるよう不純物がコントロール
    され、 f)溶融プラクティスを利用した結果として、最大1%
    までのマンガン、それぞれ最大0.5%までのバナジウ
    ム、銅およびタングステンが存在しうる析出強化性制御
    熱膨張ニッケル−コバルト−鉄基合金。
  2. 【請求項2】最大0.2%までのホウ素、最大0.1%までの
    ジルコニウム及び最大3%までのモリブデンを含有し、
    %Mo:%Crの割合が≦1:2となるようモリブデンとクロム
    が配合されていることを特徴とする請求項1に記載の合
    金。
  3. 【請求項3】最大0.5%のモリブデンを含有し、%Mn+
    %Mo+%V+%Cu+%Wが≦2であることを特徴とする
    請求項1に記載の合金。
  4. 【請求項4】8.0%以下のクロムを含有することを特徴
    とする請求項1に記載の合金。
  5. 【請求項5】4.0%以下のクロムを含有することを特徴
    とする請求項3に記載の合金。
  6. 【請求項6】 であって、 であることを特徴とする請求項1に記載の合金。
  7. 【請求項7】%Nb:%Tiの割合が4:1〜8:1、及び%Ti:%
    Alの割合が1:1〜4:1になるようにニオブ、チタン及びア
    ルミニウムが配合されていることを特徴とする請求項1
    に記載の合金。
  8. 【請求項8】重量パーセントにして、0.1〜0.7%のシリ
    コンと、3.0〜8.0%のクロムと、15〜28%のニッケル
    と、25〜40%のコバルトと、0.3〜1.8%のチタンと、0.
    1〜0.9%のアルミニウムと、3.0〜6.5%のニオブと、0.
    002〜0.02のホウ素及び残量の鉄とよりなる析出強化性
    制御熱膨張ニッケル−コバルト−鉄基合金であって、 の関係にあり、 c)ニオブ、チタン及びアルミニウムの合算量が合金の
    3〜7の原子パーセントであり、 d)%Ni:%Tiの割合が3:1〜8:1及び%Ti:%Alの割合が
    ≧1:1になるようニオブ、チタン及びアルミニウムが配
    合され、 e)炭素は最大0.1%に、リンは最大0.010%に、イオウ
    は最大0.010%に制限されるよう不純物がコントロール
    され、 f)溶融プラクティスを利用した結果として、最大0.5
    %までのマンガン、それぞれ最大0.5%までのバナジウ
    ム、銅およびタングステンが存在しうる析出強化性制御
    熱膨張ニッケル−コバルト−鉄基合金。
  9. 【請求項9】最大0.5%のモリブデンと最大0.1%までの
    ジルコニウムを含有し、%Mn+%Mo+%V+%Cu+%W
    が≦2であることを特徴とする請求項8に記載の合金。
  10. 【請求項10】7.5%以下のクロムを含有することを特
    徴とする請求項8に記載の合金。
  11. 【請求項11】少なくとも4.0%のクロムを含有するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の合金。
  12. 【請求項12】 であって、 であることを特徴とする請求項8に記載の合金。
  13. 【請求項13】%Nb:%Tiの割合が4:1〜8:1、及び%Ti:
    %Alの割合が1:1〜4:1になるようにニオブ、チタン及び
    アルミニウムが配合されていることを特徴とする請求項
    8に記載の合金。
  14. 【請求項14】重量パーセントにして、0.2〜0.5%のシ
    リコンと、3.0〜7.5%のクロムと、20〜28%のニッケル
    と、25〜40%のコバルトと、0.5〜1.5%のチタンと、0.
    1〜0.8%のアルミニウムと、4.0〜6.0%のニオブと、0.
    002〜0.01のホウ素及び残量の鉄とよりなる析出強化性
    制御熱膨張ニッケル−コバルト−鉄基合金であって、 の関係にあり、 c)ニオブ、チタン及びアルミニウムの合算量が合金の
    4〜6の原子パーセントであり、 d)%Ni:%Tiの割合が4:1〜8:1及び%Ti:%Alの割合が
    1:1〜4:1になるようニオブ、チタン及びアルミニウムが
    配合され、 e)炭素は最大0.05%に、リンは最大0.005%に、イオ
    ウは最大0.005%に制限されるよう不純物がコントロー
    ルされ、 f)溶融プラクティスを利用した結果として、最大0.2
    %までのマンガン、それぞれ最大0.2%までのバナジウ
    ム、銅およびタングステンが存在しうる析出強化性制御
    熱膨張ニッケル−コバルト−鉄基合金。
  15. 【請求項15】最大0.2%のモリブデンと最大0.05%ま
    でのジルコニウムを含有し、%Mn+%Mo+%V+%Cu+
    %Wが≦1であることを特徴とする請求項14に記載の合
    金。
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