JPH0227355B2 - 88benzoiruaminoarukirupirorichijinjudotai - Google Patents

88benzoiruaminoarukirupirorichijinjudotai

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JPH0227355B2
JPH0227355B2 JP18166081A JP18166081A JPH0227355B2 JP H0227355 B2 JPH0227355 B2 JP H0227355B2 JP 18166081 A JP18166081 A JP 18166081A JP 18166081 A JP18166081 A JP 18166081A JP H0227355 B2 JPH0227355 B2 JP H0227355B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は新規な8−ベンゾイルアミノアルキル
ピロリチジン誘導体およびそれを有効成分とする
抗不整脈剤に関する。 本発明の8−ベンゾイルアミノアルキルピロリ
チジン誘導体は次式で示される。 (式中、nは1または2の整数、R1、R2はとも
にメチル基か、あるいはR1が水素でR2はニトロ、
ジ低級アルキルアミノ、低級アルコキシカルボニ
ルアミノまたはエトキシ基を表わす) 下記の式に示すように、本発明化合物〔〕は
特開昭56−156283号公報の記載に従つて8−シア
ノ(またはシアノメチル)ピロリチジンを還元し
て得られる8−アミノアルキピロリチジン〔〕
を相当する置換安息香酸もしくはそのカルボキシ
ル基における反応性誘導体でアシル化することに
よつて製造することができる。 (式中、nおよびRは前記と同義) アシル化はアミンをアシル化する公知の方法、
たとえば酸ハロゲン化物法、エステル熔融法、ア
ルカリ金属法などにより行われる。 酸ハロゲン化物法は、相当する置換安息香酸に
塩化チオニルなどのようなハロゲン化剤を作用さ
せて得られる酸ハロゲン化物を8−アミノアルキ
ルピロリチジン〔〕と反応させることによつて
行われる。反応は、たとえば、エーテル、ベンゼ
ン、塩化メチレン、クロロホルムなどの反応を阻
害しない溶媒中で進行させるのがよい。この際水
酸化アルカリのような無機塩基またはトリエチル
アミン、ピリジンのような有機塩基を添加して反
応を促進させてもよいが、塩基を用いなくても反
応は進行する。 エステル熔融法は相当する置換安息香酸の低級
アルキルエステルを8−アミノアルキルピロリチ
ジン〔〕と共に加熱熔融することにより行われ
る。反応温度は約100〜250℃、反応時間は約2〜
15時間が一般に好ましい。 アルカリ金属法は、8−アミノアルキルピロリ
チジン〔〕のアルカリ金属塩を相当する置換安
息香酸と反応させることによつて行われる。上記
のアルカリ金属塩はアミン化合物〔〕に無水の
溶媒、たとえば、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ベンゼンの中で水素化ナトリウ
ム、ブチルリチウムなどのようなアルカリ金属化
合物を作用させて形成させることができる。 かくして得られる8−ベンゾイルアルキルピロ
リチジン誘導体は新規化合物で、次に示すように
抗不整脈作用を有する。 抗不整脈作用 J.W.Lawson(Journal of pharmacology and
Experimental Therapeutics、第160巻、22頁、
1968)の記載した方法を参照して、体重16〜30g
のddy雄マウスにクロロフオルムを吸入させ、呼
吸が停止した時点で心電図を記録し心室の粗動、
細動を観察した。抗不整脈作用を示す物質を前も
つて投与しておくとこのような心室の異常発現が
防止される。本発明化合物を種々の用量で一群29
〜40匹のマウスに皮下注射し、30分後にクロロホ
ルムを吸入させ、そのさいの心室の異常発現の予
防率を各投与量について求めたのち、Litchfield
およびWilcvxonの方法(Journal of
Pharmacology and Experimental
Therapeutics、第96巻、99頁、1949)により50
%有効投与量(ED50)とその95%信頼限界を求
め第1表に示した。 50%致死量(LD50)は体重18〜22gのddy系雄
マウスを用い、up and down法(高木、小沢編、
薬物学実験204頁、南山堂、1972)により求め、
LD50とED50の比を治療係数として第1表に併せ
て示した。 【表】 本発明の化合物を不整脈の治療剤として用いる
場合には上記化合物またはその薬学的に許容され
る塩を単独、または公知の無害な賦形剤等ととも
にカプセル剤、錠剤、注射剤等の適宜な剤形とし
て経口的または非経口的に投与することができ、
これらの製剤はたとえば次のように調製される。
原体を微粉砕したのち賦形剤、たとえば乳糖、澱
粉またはその誘導体、セルロース誘導体のごとき
ものと混合してゼラチンカプセルに詰めカプセル
剤とする。また錠剤とするには上記賦形剤のほか
にカルボキシメチルセルロースナトリウム、アル
ギン酸、アラビアゴムのごとき結合剤と水を加え
て混練し、押出造粒機で顆粒としたのち、さらに
タルク、ステアリン酸のごとき潤滑剤を添加して
通常の圧縮打錠機を用いて錠剤を調製する。注射
による非経口投与にさいしては、本化合物の水溶
性塩を滅菌蒸溜水、または滅菌生理食塩水に溶解
しアンプルに封入して注射用製剤とする。必要に
より安定化剤、および/もしくは緩衝物質を含有
させてもよい。 抗不整脈剤の有効量は投与方法、不整脈の種類
および強さ、患者側の身体的要因に依存して変化
するが一般に異常律動を正常な洞律動に復帰させ
るのに充分な量を投与する。本化合物については
成人1人1日当り通常5〜1000mg、好ましくは50
〜500mgの範囲で投与される。 実施例 1 本例における一般的製造法 (A) 酸ハロゲン化物法 ベンゼン中、過剰の塩化チオニルと各種置換
安息香酸を1時間加熱還流することにより製し
た酸クロリド1当量をベンゼンに溶解し、氷冷
攪拌下8−アミノアルキルピロリチジン1当量
のベンゼン溶液を滴下した後室温にて3時間攪
拌する。溶媒留去して得られる油状物をエタノ
ール−エーテルより結晶化すれば第2表の化合
物を得る。 (B) エステル熔融法 各種置換安息香酸のメチルエステル又はエチ
ルエステル1当量と8−アミノメチルピロチジ
ン1当量の混合物を100〜200゜で2〜14hr、加
熱熔融し得られる成績体をアルミナカラムクロ
マトグラフイーにて精製し、常法に従い塩酸塩
とすれば第3表の化合物を得る。 【表】 【表】 【表】 実施例 2 8−{4′−(N,N−ジメチルアミノ)ベンゾイ
ル}アミノメチルピロリチジンの製造 8−アミノメチルピロリチジン0.7gを無水エ
ーテル50m(に溶解し、攪拌下−78゜でn−ブチ
ルリチウム(15%ヘキサン溶液)3.8mlを滴下し
1時間攪拌した後、エチル−P−ジメチルアミノ
安息香酸0.965gの無水エーテル溶液50mlを加え、
反応温度を徐々に室温にもどしながら12時間攪拌
する。含水エーテルを加え、過剰のn−ブチルリ
チウムを分解した後、エーテル層を分離する。エ
ーテル層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒留去して得
られる淡黄色油状物1.36gをシリカゲルクロマト
グラフイーにて分離精製した後、常法に従い塩酸
塩とし、エタノール−エーテルより再結晶すれば
融点197〜198゜、淡黄色粉状晶として目的物の二
塩酸塩0.696g(収率43.0%)を得る。 元素分析(%):C17H27Cl2N3O 計算値:C56.66、H7.55、N11.66 実験値:C56.62、H7.60、N11.62 本品の遊離塩基 IRνneat naxcm-1:1660(C=O) NMR(COCl3)δ:3.16(6H、1重線、−N=(C
32) 3.22(2H、1重線、−C 2−NHCO−) 6.63(2H、2重線、J=8.4Hz、 【式】 7.61(2H、2重線、J=8.4Hz、 【式】) 参考例 (A) 8−アミノメチルピロリチジンの製造 水素化リチウムアルミニウム5.7g(0.15モ
ル)の無水エーテル150ml懸濁溶液に8−シア
ノピロリチジン6.8g(0.05モル)の無水エー
テル50ml溶液を攪拌下少量宛加えた後、2時間
加熱還流する。氷冷下、40%水酸化ナトリウム
水溶液を加え、過剰の水素化リチウムアルミニ
ウムを分解し、エーテル層を分離する。このエ
ーテル層を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄
し、無水炭酸カリウムで乾燥した後、溶媒を留
去する。残留物を減圧蒸留に付し、沸点76〜77
℃(8mmHg)の無色油状物として8−アミノ
メチルピロリチジン5.33g(収率76%)を得。 IRνneat naxcm-1:3350(−NH2) NMR(CDCl3)δ:1.15(2H、二重線、CH2
2、重水置換により消失) 2.45(2H、二重線、−C 2−NH2) 本品を常法により塩酸塩とし、メタノールよ
り再結晶すれば昇華性の無色鱗片状晶を与え
る。 元素分析(%):C8H18Cl2N2 計算値:C45.08、H8.51、N13.14 実験値:C45.40、H8.53、N13.01 (B) 8−シアノメチルピロリチジンの製造 1.8−デヒドロピロリチジン128g(12モル)
とシアノ酢酸152g(1.8モル)のジオキサン
1000ml溶液を5時間加熱還流する。溶媒を留去
し得られる残留物に水を加えて、エーテルで抽
出し、エーテル層を塩化ナトリウム飽和水溶液
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を留去する。得られる残留物を減圧蒸
留に付し、沸点113〜120℃(11〜12mmHg)の
無色油状物として8−シアノメチルピロリチジ
ン114g(収率65%)を得。 IRνCHCl3 naxcm-1:2250(−C≡N) NMR(CDCl3)δ:2.41(2H、一重線、−C 2
−CN) これを常法に従い、塩酸塩とし、メタノール
−エーテルより再結晶すれば140〜150℃で昇華
する無色結晶を得。 元素分析(%):C6H15ClN2 計算値:C57.90、H8.10、N15.01 実験値:C58.00、H8.17、N15.01 (C) 8−(2′−アミノエチル)ピロリチジンの製
造 水素化リチウムアルミニウム10.0gの無水エ
ーテル250ml懸濁溶液に8−シアノメチルピロ
リチジン12.5gの無水エーテル50ml溶液を氷冷
攪拌下、滴下した後、室温で2時間攪拌する。
以下(A)法と同様に処理して得られる残留物を減
圧蒸留に付し、沸点87〜88℃(6mmHg)の無
色油状物として、8−(2′−アミノエチル)ピ
ロリチジン10.7g(収率84%)を得。 NMR(CDCl3)δ:1.48(2H、一重線、−N 2
重水置換により消失) 本品を常法に従い塩酸塩とし、エタノールか
ら再結晶すれば200℃以上で昇華する無色結晶
を得。 元素分析(%):C9H20Cl2N2・1/2H2O 計算値:C45.77、H8.96、N11.86 実験値:C45.84、H9.17、N11.65

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (式中、nは1または2の整数、R1、R2はとも
    にメチル基か、あるいはR1が水素でR2はニトロ、
    ジ低級アルキルアミノ、低級アルコキシカルボニ
    ルアミノまたはエトキシ基を表わす)で示される
    8−ベンゾイルアミノアルキルピロリチジン誘導
    体又はその塩。 2 R1が水素でR2がジメチルアミノ基である特
    許請求の範囲第1項記載の誘導体又はその塩。 3 R1が水素でR2がエトキシカルボニルアミノ
    基である特許請求の範囲第1項記載の誘導体又は
    その塩。 4 R1が水素でR2がニトロ基である特許請求の
    範囲第1項記載の誘導体又はその塩。 5 R1とR2がともにメチル基である特許請求の
    範囲第1項記載の誘導体又はその塩。 6 誘導体が塩酸塩の形態である特許請求の範囲
    第1項、第2項、第3項、第4項または第5項記
    載の誘導体。 7 式 (式中、nは1または2の整数、R1、R2はとも
    にメチル基か、あるいはR1が水素でR2はニトロ、
    ジ低級アルキルアミノ、低級アルコキシカルボニ
    ルアミノまたはエトキシ基を表わす)で示される
    8−ベンゾイルアミノアルキルピロリチジン誘導
    体又はその塩を有効成分とする抗不整脈剤。 8 誘導体が塩酸塩の形態である特許請求の範囲
    第7項記載の抗不整脈剤。
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JP2692760B2 (ja) * 1988-06-07 1997-12-17 株式会社三和化学研究所 ピロリジン誘導体及び製法
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