JPH02272477A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真装置に係り、特にトナー像転写部の改
良に関する。

〔従来の技術〕

電子写真装置は、第２図に示すように、矢印方向に定速
回転する感光ドラムｌの表面に電子写真プロセスによっ
てトナー像２を形成し、転写材搬送ローラ３，４に°よ
って駆動される転写材５を転写カイドロ、７によって転
写部に案内して前記感光ドラム１と接触させ、該転写部
において転写器８の転写用コロナ放電ワイヤ９のコロナ
放電によって前記転写材５の背面にトナー像２の電荷と
反対極性の転写用電荷を与えて前記トナー像２を該転写
材５に静電転写し、その後、転写器８の除電用コロナ放
電ワイヤ１０による交流コロナ放電によって前記転写用
電荷を中和除去して前記転写材５を感光ドラム１から分
離し、更に、定着器前ガイド１１によって該転写材５を
定着ローラ１２゜１３に案内してトナー像２を転写材５
に定着する構成である。なお、除電用コロナ放電ワイヤ
９がらの交流コロナ照射開口部には転写材５が侵入しな
いように侵入防止ブリッジ１４が部分的に嵌込まれてい
る。また、前記転写ガイド６．７及び定着器前ガイド１
１は接地されている。

以上のような構成の電子写真装置では、高湿時には転写
材５が吸湿してその電気抵抗値が低下するので転写用電
荷が転写ガイド６．７を通って接地に漏洩してしまい、
転写用電荷が不足して十分なトナー像転写作用が行なわ
れなくなる。

このようなことを防止するために、従来から種種の対策
がなされている。

第１の対策方法は前記転写ガイド６．７を非接地状態に
保持する方法であり、第２の方法は前記転写ガイド６．
７に転写用電荷の漏洩を防止するバイアス電圧を該転写
ガイド６．７に印加する方法であり、第３の方法は前記
転写ガイド６．７を抵抗を介して接地する方法であり、
第４の方法は前記転写ガイド６．７をある程度以上の体
積抵抗をもった材料で構成する方法である。これらの方
法により対策された電子写真装置では、高温時にも転写
用電荷の漏洩を防止して良好な転写作用を維持すること
ができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前記第１の方法で対策した電子写真装置
では、低湿時に転写材５と転写ガイド６゜７が摩擦帯電
によって数千ボルトまで帯電してしまい、浮遊トナーを
吸着蓄積して汚れる。という問題がある。また、転写材
５が転写ガイド６．７に吸着されて搬送不良になる問題
もある。

第２の方法で対策した電子写真装置は、専用のバイアス
電源を必要とするので、装置が複雑化し、高価になる問
題がある。

第３の方法で対策した電子写真装置では、抵抗器の設置
と配線作業が必要となり、組立性に問題がある。

そして、第４の方法で対策された電子写真装置は、転写
ガイド自体が機械的及び電気的に所定の特性を持たなけ
ればならないので、材料の選定が困難であるという問題
がある。

従って本発明の目的は、転写ガイドによる転写用電荷の
漏洩防止と摩擦帯電による汚れ等の障害を簡単に防止す
ることができる電子写真装置を提供することにある− 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、この目的を達成するために、非接地状態の転
写ガイドに沿って搬送される転写材をトナー像担持媒体
に接触させながら該転写材の背面から転写電界を印加し
て前記トナー像を該転写材に転写する電子写真装置にお
いて、前記転写ガイドの背面に対向して接地電極を配設
すると共に、前記転写ガイドと接地電極の対向面の少な
くとも一方を５μｍ以下の太さの導電性繊維で覆ったこ
とを特徴とする。

〔作用〕

転写ガイドは非接地状態であるので高湿時にも転写用電
荷の漏洩は発生しない。そして、低湿時には転写ガイド
が摩擦帯電してその電位が高くなると、微細な導電性繊
維は放電電極の集合体として作用し、低い電圧で自己放
電して電荷を放出し、転写ガイドが汚れるほどの高電位
な摩擦帯電を防止する。

因に、自己放電を発生する電圧ＶＯは、導電性繊維の太
さと接地電極との距離に大きく相関しており、その電圧
Ｖｏは 但し、ａは繊維の半径　　　　　　　　［］コＳは接地
電極との距離　　　　　［■］となる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図と第３図を参照して説明
する。なお、前記した従来装置と共通な構成部品には同
一の参照符号を付してその詳細な説明を一部省略する。

第１図において、導電性の転写ガイド６．７及び導電性
の定着器前ガイド１１はそれぞれ非接地状態で設置され
、該転写ガイド６．７と定着器前ガイド１１の背面には
直径２μｍの導電性繊維２０．２１．２２が貼付けられ
、更にそれから５■離れた位置に接地電極２３，２４．
２５が対向して設置される。前記導電性繊維２０，２１
゜２２は、東しく株）製の「ツルデイオン」が好適であ
り、前記接地電極２３，２４．２５は他の構造物を兼用
しても良い。

以上のような電子写真装置によれば、高温時に転写材５
の電気抵抗が低下しても転写ガイド６゜７と定着器前ガ
イド１１を介して転写用電荷が漏洩することがないので
、十分な転写作用を維持することができる。

一方、低湿時には、転写ガイド６．７は転写材５との摩
擦帯電によって電荷が蓄積されて電位が上昇する。しか
しながら、電位が約８００ボルトを超えると、転写ガイ
ド６．７と定着前ガイド１１に貼付けられた導電性繊維
２０，２１．２２と接地電極２３，２４，２５との間で
自己放電が発生して電荷を放出するので、転写ガイド６
．７及び定着器前ガイド１１に過剰な電荷の蓄積が発生
することがなく、従って、浮遊トナーの付着や転写材５
の吸着を防止することができる。

十分な転写作用を維持するためには転写材５に約３００
ボルト以上の電位を与える転写用電荷を蓄えることが必
要であり、浮遊トナー付着による汚れや転写材吸着によ
る搬送不良を防止するには約１０００ボルト以下の電位
に抑える必要がある。

このような条件を満たすためには、第３図に示すように
、例えば、転写ガイド６．７及び定着器前ガイド１１と
接地電極２３，２４．２５の間の距離を２〜１０膿とす
ると、導電性繊維２０，２１゜２２の直径は０．１μｍ
〜５μｍのものが良いが。

約２μｍ程度のものが最良である。そして、この導電性
繊維は接地電極側に貼付けても同様な効果をえることが
できる。

なお、転写ガイド６．７や定着器前ガイド１］−は導電
性繊維を混入した絶縁性樹脂で構成しても同様な効果を
得ることができる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明は、転写ガイドを非接地状態とする
ことによって転写材からの転写用電荷の漏洩を防止する
と共に、転写ガイドまたは接地電極に貼付けた導電性繊
維による自己放電によって転写ガイドに過剰な電荷が蓄
積されるのを防止したことにより、簡単な構成で、十分
な転写作用を維持しつつ転写ガイドの汚れと搬送不良を
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる電子写真装置の縦断側面図、第２
図は従来の電子写真装置の縦断側面図、第３図は帯電特
性図である。 １・・・感光ドラム、２・・・トナー像、５・・・転写
材、６゜７・・・転写ガイド、８・・・転写器、１１・
・・定着器前ガイド、２０，２１，２２・・・導電性繊
維、２３゜第３図 繊維直径２×ａ〔μｍ〕

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、非接地状態の転写ガイドに沿つて搬送される転写材
   をトナー像担持媒体に接触させながら該転写材の背面か
   ら転写電界を印加して前記トナー像を該転写材に転写す
   る電子写真装置において、前記転写ガイドの背面に対向
   して接地電極を配設すると共に、前記転写ガイドと接地
   電極の対向面の少なくとも一方を５μｍ以下の太さの導
   電性繊維で覆つたことを特徴とする電子写真装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記転写ガイドは
   導電性部材で構成されていることを特徴とする電子写真
   装置。 ３、特許請求の範囲第１項において、前記転写ガイドは
   絶縁性部材を含んで構成されていることを特徴とする電
   子写真装置。