JP2632940B2

JP2632940B2 - 転写装置

Info

Publication number: JP2632940B2
Application number: JP63181157A
Authority: JP
Inventors: 毅渡辺; 孝男本田; 真柳田
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1988-07-19
Filing date: 1988-07-19
Publication date: 1997-07-23
Anticipated expiration: 2012-07-23
Also published as: JPH0229676A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装
置に用いられる転写装置に関し、特には転写材の裏汚れ
が生じないようにした転写装置に関する。

［従来の技術］従来、電子写真装置等の画像形成装置においては、感
光体等の像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に
転写して使用に供する。この転写の為に転写材案内部材
（以下、転写ガイドと称する。）にて転写位置へ転写材
を導き、転写材背面よりトナーの極性と逆極性であると
ころのコロナ放電等を施するようにした転写装置が汎用
されている。転写ガイドには剛性維持などのため金属部
材が使用されている。ところが、転写ガイドを接地する
と高湿時に転写材を介して転写電流が転写ガイドより逃
げてしまい転写不良を生じ、また転写ガイドを浮遊状態
にすると、転写不良は無くなるが、流れこむ転写電流が
転写ガイドを帯電させて高電位となり、このため飛散ト
ナー、像担持体上のトナーを引きつけ、この転写ガイド
汚れが転写材の汚れを発生させた。

このような問題点解決のために第４図、第５図に示す
方法が従来より提案されている。第４図は転写ガイドに
低電圧素子Ｖを介して接地するものであり、常に一定の
電位に維持させるため高電位になることがなく汚れを生
じないし、転写電流も転写抜けを生じる程流れこむこと
も無い。第５図は転写ガイドに高抵抗100MΩ以上の抵抗
Ｒを介して接地するものであり、第４図同様汚れ、転写
抜けを生じさせることは無い。

しかし、確かに第４図、第５図の構成において通常の
使用状態、使用環境（高湿、低湿は含む）では良好であ
るが、像担持体の転写材と接する部分以外のところにト
ナー付着がある場合に、新たな問題が生じた。例えば第
６図に示す用に像担持体１の画像幅より転写材Ｐが小さ
く、転写されないのにトナー像あるいはトナーのベタ部
が、像担持体上Ｂの部分に存在する場合である。これは
原稿圧着板（図示せず）を開放し複写を行なう場合、例
えば本、書籍などの複写の特に生ずる。この時の対策と
して、転写材のサイズに応じて像担持体上の非画像部に
光照射手段により光を照射し、像担持体上の電荷を除電
してトナー付着を防ぐ方法がある。しかし、機械が小型
の場合、この光照射手段を配置する空間余裕が無かった
り、又機械を安価に製造しようとすると除かれたりす
る。

以上の種々の条件の時、像担持体上は転写されないベ
タ画像があり、複写されつづけられると第６図のＢ部の
トナーは飛散し、転写装置近傍に浮遊トナーが増加す
る。転写ガイドを一定電位に保つことで多少汚れづらく
することができるが、浮遊トナーの増大に従って転写ガ
イドは徐々に汚れてくる。当然のことながら第６図のＢ
部に対応する転写ガイド部分が汚れる。（第７図のＣ
部）そして、転写材のサイズが像担持体の画像幅最大の
転写材を転写させる時に転写材ガイド先端のトナー汚れ
が転写材の背面に付着し、裏汚れとなってあらわれる。

尚、転写ガイドを像担持体より離すことで汚れは大い
に軽減されるが、ガイドの距離を離し過ぎることで転写
材Ｐの像担持体に対する密着性が減り、転写性も減少し
て良好な転写画像は得られない。故に転写ガイドの距離
を大きく離すことはできない。

［発明が解決しようとしている問題点］本発明は以上述べてきた欠点を解決するものであり、
その目的は安価で、しかも簡単な構造によって、転写材
の背面の汚れを発生しない良好な転写装置を提供するこ
とにある。

［問題点を解決するための手段］即ち、本発明は転写材を像担持体表面へ導く転写材案
内部材と転写手段との間に、転写材と非接触状態にトナ
ー受部材を設け、このトナー受部材の電位を転写材案内
部材の電位と同電位か、それより低電位としたことを特
徴とするものである。

［実施例］以下本発明の詳細を具体例により図面を参照しながら
説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示す。

１は像担持体であるところの感光ドラム、２は感光ド
ラム１上に不図示の潜像形成手段により形成された静電
潜像を顕画像化するところの現像装置、11、12は転写材
をタイミングを持って送り出すレジスト上・下ローラ
ー、８は転写材を像担持体に導く転写材案内部材たる転
写ガイドの転写上ガイド、９はその転写下ガイド、10は
転写ガイド８、９を一定電位に保つところの低電圧素
子、７は転写部近傍に浮遊、飛散しているトナーを回収
するトナー受部材、５は像担持体上のトナー像を転写材
に転写させるための転写コロナ放電手段、６は転写材背
面の電荷を除電するところの除電計、４は転写されたト
ナー像を担持した転写材を定着装置（図示せず）に搬送
する搬送装置である。３は感光ドラム１上の残留トナー
を除去するクリーナーである。

第２図は第１図の実施例のトナー受部材７の効果を模
式的にあらわした図である。まず、転写部近傍に浮遊・
飛散するトナー（第２図中のＴ）は何故生ずるのかを考
える。確認のため第６図の様な状態で複写動作を続け転
写コロナ放電手段５を非動作にしてみたところ転写ガイ
ド８、９は全くトナー汚れは生じなかった。一方、通常
複写動作で第６図の状態で転写材Ｐを送らないで複写動
作を続けたところ転写ガイド８、９は第７図の様に汚れ
を生じた。以上の事より浮遊・飛散するトナーは転写コ
ロナ放電によるものであることが理解できる。次に、第
２図構成において何故トナー受部材に飛散トナーが吸着
するのか説明する。トナー受部材７に流れる電流を測定
すると10〜30μＡであり、一方、転写ガイド８、９に流
れる電流を測定すると〜10μＡ以下であり、同条件下で
はトナー受部材７に流れる電流の1/2〜1/3である。転写
ガイド８、９に流れる電流はトナー受部材７が無くても
あまり変化は無かった。トナー受部材７は転写コロナ放
電手段５に近い事、及び転写ガイド８、９より低電位の
ため転写コロナ放電による電流が転写ガイド８、９に流
れる電流より多い。転写コロナ放電による転写電流（矢
印の様）がトナー受部材７に多く流れることで、転写コ
ロナ放電によるコロナ図及び転写コロナ放電によって浮
遊・飛散するトナーもトナー受部材７へと導かれる。浮
遊・飛散トナーの発生部が、像担持体のつれまわりによ
って像担持体より飛散するのでは無く転写コロナ放電に
よるものであるため、転写ガイド８、９に到達する前に
トナー受部材７によって浮遊・飛散トナーはすべて回収
されてしまう。そのための転写ガイド８、９へのトナー
付着は生じなく、転写ガイド８、９は電気的にも、位置
的にも変更する必要性は全く無い。更にトナー受部材７
のため転写コロナ放電手段へのトナー飛散も非常に少な
い。

第１図の実施例において第６図の状態で複写動作を10
0枚行なった。その時転写ガイド８、９の電位は600V,ト
ナー受部材７を接地とした。以上の条件で複写動作後、
転写材を画像最大幅とした複写を行ったが、転写材の裏
汚れは全く無く、しかも転写ガイド８、９も汚れは無か
った。しかしトナー受部材７上には浮遊・飛散トナーが
奥の方まで入りこんで回収されている様子が観察でき
た。（第２図Ｄ部）このため回収能力も比較的有り、特
にメンテナンスをする必要は無い。尚、トナー受部材７
は転写ガイド８、９と同様の軸方向に長さを有するもの
とした。

第１図の実施例において、使用するトナーが磁性体を
含有する場合において、転写ガイド８、９が磁性体の場
合は磁力によってトナーを引きつける。その量はわずか
ではあるがトナー受部材７があっても生ずる。そのため
転写ガイド８、９及び受部材７も非磁性とすることが好
ましい。トナーを引きつけるためトナー受部材７は磁性
体の方が良いと思われるが、磁化した場合、転写ガイド
８、９にも影響を及ぼすので非磁性とする方が良い。具
体的には、転写ガイド８、９としてSUS304、SUS316、ア
ルミニウム、導電性プラスチック、半導電性プラスチッ
ク（この場合定電圧素子10は除去）などがある。一方、
トナー受部材７としてSUS304、SUS316、アルミニウム、
導電性プラスチックなどがある。

［他の実施例］第３図（ａ）はトナー受部材７と転写下ガイド９を一
体に成形し、かつ同電位としたものである。（図中13と
して示した。）この方法によれば一体にして作るため安
価にできかつ同電位のため余分な配線も必要としない。
かつ転写下ガイド兼トナー受部材13のトナー受部の形状
を図に示す様にふところを広くしたので回収トナー容積
をも充分にとれる。

第３図（ｂ）は転写下ガイド９がトナー受部材７、抵
抗Ｒ、定電圧素子10を介して接地する例で、かつ、トナ
ー受部材７を図の様に斜めに構成し、回収されたトナー
が多量になった場合、自然にトナー受部材７より落下さ
せるようにしたものである。この様にすることにより、
多量のトナーがたまっても自然落下するため、長期にわ
たって機械を使用できる。

なお、トナーの落下位置は機械構成上影響のない位置
とするが落下位置には回収箱のようなものを設置する方
がよい。

［発明の効果］以上説明したように、本発明によれば、転写材の背面
の汚れを防止した転写装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す概略断面図。第２図は第１図の効果を説明した拡大模式図。第３図（ａ）、第３図（ｂ）は本発明の他の実施例を示
す部分断面図。第４図、第５図は従来例を説明する断面図。第６図は像担持体上の非転写トナー部を示す斜視図。第７図は転写ガイドが汚れた様子をあらわす斜視図。１……像担持体５……転写コロナ放電手段７……トナー受部材８、９……転写ガイド 10……定電圧素子Ｐ……転写材Ｒ……抵抗素子

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】像担持体上に形成したトナー像を転写手段
により転写材に転写する転写装置において、転写材を像
担持体表面へ導く転写材案内部材と転写手段との間に転
写材と非接触状態にトナー受部材を設け、このトナー受
部材の電位を前記転写材案内部材の電位と同電位か、そ
れより低電位としたことを特徴とする転写装置。
【請求項２】前記トナーは磁性を有し、前記転写材案内
部材と前記トナー受部材とはそれぞれ非磁性部材である
特許請求の範囲第１項に記載の転写装置。
【請求項３】前記転写手段は転写コロナ放電手段である
特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の転写装置。