JPH02270818A - ポリウレタンフィルムを支持体とする貼付剤 - Google Patents

ポリウレタンフィルムを支持体とする貼付剤

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JPH02270818A
JPH02270818A JP9388989A JP9388989A JPH02270818A JP H02270818 A JPH02270818 A JP H02270818A JP 9388989 A JP9388989 A JP 9388989A JP 9388989 A JP9388989 A JP 9388989A JP H02270818 A JPH02270818 A JP H02270818A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリウレタンフィルムを支持体とする貼付剤
に関する。
(従来の技術) 薬物の局所的もしくは全身的効果を目的として1支持体
の片面に薬物含有粘着剤層が得られた貼付剤が利用され
ている。このような貼付剤の支持体としでは、ポリエチ
レン、軟質ポリ塩化ビニルなどが利用されている。この
ような支持体は、水蒸気や薬物を透過させないため、 
ODT効果が得られ1薬物を効果的に吸収させることが
可能である。しかし、このような素材の支持体を使用す
ると、むれによる皮膚障害もまた9発生しやすい。その
ため、比較的水蒸気透過性に優れた素材であるポリウレ
タンを支持体とする貼付剤が好適に用いられている。
ポリウレタンフィルムは柔軟性を有するため、皮膚にな
じみがよいという長所もある。このような貼付剤は1例
えば、特開昭56−22726号、特開昭56−324
14号および実開昭62−148526号に開示されて
いる。しかし、一般に、ポリウレタンフィルムは柔軟性
を有するが、いわゆる腰が弱い(自立性がない)だ杓、
貼付時に望まない箇所ヘイ」着したり。
均一に貼付されずにしわになるという欠点がある。
そのため1例えば、上記実開昭62−1.48526号
においては、支持体の粘着剤層とは逆の面に台紙シート
を設け、貼付を容易にした粘着剤が提案されている。し
かし、このような貼付剤は剤形が複雑であるという欠点
を有する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記従来の欠点を解決するものであり、その
目的とするところは、適度の水蒸気透過性を有するため
皮膚障害を起しに<<、かつDOT効果により薬物を効
果的に利用し得る貼付剤を提供することにある。本発明
の他の目的は、上記優れた性質を有する貼付剤であって
、柔軟性を有するため皮膚に対するなじみがよく、かつ
ある程度の腰の強さを有するため貼付の容易な貼付剤を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の貼付剤は、ポリウレタンフィルム支持体の片面
に薬物含有粘着剤層が設けられた貼付剤であって、該支
持体が、100%モジュラス60〜110kg / c
lIt 、厚み4〜150μmの非自己接着性ポリウレ
タンフィルムであり、該貼付剤の透湿度が300〜50
0g/m’・24h「であり、そのことにより上記目的
が達成される。
本発明の貼付剤に用いられる支持体の素材であるポリウ
レタンは、ジイソシアネートとポリオールとの通常の反
応により、必要に応じて鎖延長されて得られる。ポリウ
レタンを形成し得るジイソシアネートとしては、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、トリデ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
などがある。ポリオールとしては、ポリエチレンアジペ
ート、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラクトン、
ポリカーボネートなどのポリエステル系ポリオール;お
よびポリオキシテトラメチレングリコールなどのポリエ
ーテル系ポリオールがある。鎖延長剤としては、エチレ
ングリコール。
ブタンジオール、ヘキサンジオールなどがある。
上記成分から得られるポリウレタンのうち、  、io
%モジュラスが60〜110 kg/cutであるポリ
ウレタンが選択される。100%モジュラスが60kg
/cnlを下まわるとフィルムが柔軟であり腰がなく、
得られた貼付剤の貼付性が悪い。110 kg/ciを
上まわると、かたく、皮膚に貼付したときのなじみが悪
い。
貼付剤の粘着剤層に用いられる粘着剤としては。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−ブタジェンゴム、ポリブテン。
ポリイソプレン、ブチルゴム、天然ゴムなどのゴム系重
合体;およびシリコーン系重合体が挙げられる。上記(
メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体を形成
し得るモノマーとしては、 (メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルおよびこれと共重合可能な重合性単量体が挙
げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
は、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル
酸アルキルエステルが用いられ、それにはメチル(メタ
)7’/IJレート、エチル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ
)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレートなどが
ある。上記重合性単量体としては。
(メタ)アクリル酸、ビニルピロリドン、ダイア七トン
アクリルアミド、 (ポリ)エチレングリコール(メタ
)アクリレート (ポリ)プロピレングリコール(メタ
)′アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、酢酸ヒニル、≠字スチレンなどが ある。(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合
体は、溶液重合、塊状重合などの通常の方法により調製
される。上記ゴム系粘着剤には、必要に応じて粘着付与
剤、液状ゴム、軟化剤などが添加される。
粘着剤層に含有され得る薬物は、皮膚を通して吸収され
得る薬物であれば、特に限定されない。
それには1例えば、非ステロイド系抗炎症剤、コルチコ
ステロイド類、抗ヒスタミン剤、鎮痒剤。
抗高血圧剤、麻酔剤、抗真菌剤、抗てんかん剤。
冠血管拡張剤、ホルモン類、消炎・鎮痛剤および局所刺
激剤がある。
上記非ステロイド系抗炎症剤としては、ピロキシカム、
フェニルブタシン、アセチルサリチル酸。
フルフェナム酸、メフェナム酸、イブプロフェン。
ケトプロフェン、フルルビプロフェン、スリンダク、イ
ンドメタシン、ジクロツェナ・ツク、アンフェナック、
フエンブフエン、チノリジン1 エモルファゾンなどが
ある。
コルチコステロイド類としては1 プレドニ゛ノ゛ロン
、プロピオン酸、クロベタゾールなどがある。
抗ヒスタミン剤としては、ジフェンヒドラミン。
ジフェニルイミダゾール、タロルフエニラミンなどがあ
る。鎮痒剤としては、クロタミトンなど力(ある。抗高
血圧剤としては、クロニジン、ニフェジピン、プロプラ
ノロールなどがある。麻酔剤としては、リドカイン、ペ
ンシカインなどが、抗真菌剤としては、クロトリマゾー
ル、ペンタマイシンなどが、抗てんかん剤としては、ニ
トロセ゛)iム。
メプロバメートなどがある。冠血管拡張剤としては、ニ
トログリセリン、イソソルビドジナイトレートなどが、
ホルモン類としては、エストラジツ″−ルなどがある。
消炎・鎮痛剤としては、サリチル酸メチル、サリチル酸
グリコール、グリチル1ノチン酸、グリチルレチン酸、
ボルネオール、オウバク末、塩酸ベルベリルなどがある
。局所列激薬としては、トウガラシ(末、エキス、チン
キ)。
カブサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、テレピン油、
 dl−カンフル、ニコチン酸ペンシル、ニコチン酸β
−ブトキシエチル、ハツカ油、j2−メントール、ユー
カリ油などがある。
本発明の貼付剤は1通常の方法により調製される。例え
ば、まず、上記ジイソシアネートとポリオールとから得
られるポリウレタンを用い、キャスティングなどにより
、厚さ40〜150μmのフィルム(支持体)を調製す
る。ここで、使用されるポリウレタンおよび後述の粘着
基剤については。
得られる貼付剤の透湿度が300〜500g/C1′l
l・24hrとなるように、その素材が選択され、支持
体や粘着剤層の厚みが決定される。次に、上記粘着基剤
、薬物および必要に応じて吸収助剤などを含む溶液もし
くは分散液を調製し、これを1一記支持体上に塗工・乾
燥することにより1本発明の貼付剤が得られる。上記溶
液もしくは分散液の溶剤としては、適当な有機溶剤もし
くは水が利用される。
溶液もしくは分散液を用いる代わりに上記粘着基剤、薬
物および吸収助剤などの混合物を加熱・溶融し、これを
支持体上に付与する方法も採用される。さらに、上記溶
液1分散液または溶融物を適当な剥離紙上に塗工し、乾
燥後、これに支持体を密着される方法も用いられる。上
記剥離紙としては、ポリエステル、ポリエチレンコート
上質紙。
ポリオレフィンコートグラシン紙、ポリプロピレンフィ
ルムなどの片面にシリコーン離型処理を行なったフィル
ムが利用される。剥離紙は、粘着剤層の保護を目的とし
て使用される。上記形成された粘着剤層の厚みは1通常
、約30μm〜2v1mの範囲であり、この中に薬物が
均一に分散される。得られた粘着剤の透湿度は、上記の
ように、300〜500 g / c++l ・24h
rである。この値は、  JIS l 0237の粘着
テープ・粘着シート試験方法により測定された値である
。上記透湿度が300g/cIIl・24hrを下まわ
ると貼付剤を皮膚表面に貼付したときに。
むれによりかぶれや皮膚の発赤が起こりやすい。
500g/cnlを上まわると薬物の吸収性が低下する
(作用) 本発明では、このように、特定の透湿度を有するポリウ
レタンフィルムを支持体として利用したため、貼付剤の
薬物の吸収性が良好であり、皮膚障害が起こりにくい。
かつ該支持体は特定の厚みと弾性率とを有するた狛、貼
イ」剤の貼付性に優れる。貼付時に支持体を所定の形状
に保持する台紙(工程紙)を必要としない。貼付時の異
和感もない。このような貼付剤は、目的に応じて各種の
薬物を含有させることにより1各種疾患の治療もしくは
予防に好適に用いられる。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
実施例1 アクリル系エマルジョン粘着剤[メタアクリル酸とアク
リル酸2−エチルヘキシルとの共重合体(3:97);
固形分50%] 200 gにジフェンヒドラミン1g
を添加し、均一に分散させた。この配合液をポリエチレ
ンコートグラシン紙上に延展し。
60℃で乾燥させた後、ポリウレタンフィルム△(厚み
: 70μm 、 100%モジュラス:80kg/C
l11)に転写し、貼付剤を得た。この貼付剤の透湿度
を粘着テープ・粘着シート試験方法(JIS Z 02
37)により測定したところ、 400g/m’・24
hrであった。
得られた貼付剤2 X 2 amを被験者の上腕部に貼
付し、貼付性(貼り易さ)および貼付した後の貼付感を
調べた。その結果を、後述の比較例1〜3とともに表1
に示す。表1の貼付性の項においてOは、貼付剤に適度
な腰があり貼付時に均一に貼付できることを示す。△は
、貼付剤が柔軟であり腰がなく、シわを生じたりしてや
や均一に貼付しにくいことを示す。貼付感の項において
は、○は。
貼付剤が皮膚表面になじんで異和感を感じさせないこと
を、そして△は、関節などの屈伸運動部では、皮膚がつ
っばるなどの異和感をやや感じさせることを示す。
比較例1 支持体として1.00%モジュラスが173 kg/c
fflの軟質ポリ塩化ビニルフィルムを使用したこと以
外は、実施例1と同様である。
比較例2 支持体として100%モジュラスが50kg/ciで厚
みが34μmのポリウレタンフィルムBを使用したこと
以外は、実施例1と同様である。
比較例3 支持体として100%モジュラスが130 kg/CI
+1で厚みが50μmのポリエチレンフィルムを使用し
たこと以外は、実施例1と同様である。
表1 表1から1本発明の貼付剤は9貼付性および貼付感に優
れることがわかる。これに対して、100%モジュラス
が60kg/CI+tを下まわる支持体を有する貼付剤
(比較例2)は、支持体が柔軟で腰がないため貼付性が
悪い。逆に100%モジュラスが110kg/ciを上
まわる支持体を有する貼付剤(比較例1および3)は、
皮膚に対するなじみが悪く、貼付感に劣る。
実施例2 アクリル系粘着剤[メタアクリル酸とアクリル酸2−エ
チルヘキシルとの共重合体(3:97)]78.1.2
g、インドメタシン6、25 g 、大豆レシチン3.
9+、g#よびミリスチン酸イソプロピル11.72g
を酢酸エチル200gに均一に溶解させた。この配合液
を用いて実施例1と同様に貼付剤を調製した。
得られたテープの透湿性を、粘着テープ・粘着シート試
験方法(JIS Z 0237)に従って試験した。
次に貼付剤を直径約20mmの試験片に裁断し、被験者
の上腕月例邪に24時間貼付し、該試験片による皮膚刺
激の程度を試験した。さらに、下記の方法により、ヌー
ドマウスの皮膚を用いた薬物透過性試験を行なった。そ
れぞれの結果を表2に示す。
く薬物のヌードマウス皮膚透過性〉 ヌードマウスの背部摘出皮膚をフランツ型の拡散セルに
セットし、この皮膚に貼付剤を貼付する。
レセプター液としてはリン酸緩衝液ρ117.2を用い
る。貼付剤から皮膚を通してレセプター液に移行したイ
ンドメタシンの量を24時間後にHPLCで測定し、イ
ンドメタシンの皮膚透過率を次式により算出する。
比較例4 支持体として、100%モジュラスが173 kg/c
iの軟質ポリ塩化ビニルフィルムを使用したこと以外は
、実施例2と同様である。
上ヒ較例 5 支持体として、100%モジュラスが50kg/cnf
で厚みが34μmポリウレタンフィルムBを使用したこ
と以外は、実施例2と同様である。
比較例6 支持体として、厚みが31μmのラミネートフィ1/1 ルム(ホリエチレンテレフタレートとエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体との積層体)を使用したこと以外は、実施
例2と同様である。
表2 表2から7本発明の貼付剤は、水蒸気透過性が良好であ
るため、長時間貼付しても紅斑を生じることがない。薬
物の皮膚透過性も良好である。これに対して透湿度が低
い貼付剤は、薬物の透過性は良好であるが、皮膚刺激に
よる紅斑が8忍められる。透湿度の高い貼付剤は、皮膚
刺激を生じないが、薬物の透過性が低い。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、皮膚障害を起こすことな
く薬物が効果的に吸収され、かつ貼付性に優れ、皮膚へ
のなじみのよい薬物含有貼付剤が得られる。このような
貼付剤は、各種の薬物を含有させることにより、各種疾
患の治療もしくは予防に好適に用いられる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリウレタンフィルム支持体の片面に薬物含有粘着
    剤層が設けられた貼付剤であって、該支持体が、100
    %モジュラス60〜110kg/cm^2、厚み4〜1
    50μmの非自己接着性ポリウレタンフィルムであり、 該貼付剤の透湿度が300〜500g/m^2・24h
    rである、 ポリウレタンフィルムを支持体とする貼付剤。
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