JP2008143876A - 粘着シート、皮膚外用剤及び皮膚のたるみの改善方法 - Google Patents

粘着シート、皮膚外用剤及び皮膚のたるみの改善方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光の反射を抑制すると共に、皮膚のたるみを改善することが可能な粘着シート及び該粘着シートを用いる皮膚のたるみの改善方法を提供することを目的とする。また、皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽すると共に、化粧料のはじきを抑制することが可能な皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】粘着シートは、皮膚のたるみを改善するために用いられ、屈折率が1.45以上1.55以下である樹脂シート上に、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤及びウレタン系粘着剤の一種以上を含有する粘着層を有する。皮膚外用剤は、皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽するために用いられ、シリコーンゲル及び/又は全光線透過率及び拡散透過率が75%以上である粉末を5重量%以上50重量%未満含有し、油性成分を10重量%以上95重量%以下含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、粘着シート、皮膚外用剤及び皮膚のたるみの改善方法に関する。
従来、顔に生した皺やたるみを伸ばす簡易な手段として、皺の周辺に貼り、皺の周辺から引っ張って皺を伸ばし、たるんだ頬、顎等を引っ張った状態で固定する粘着テープを用いることが知られている(特許文献1参照)。しかしながら、粘着テープが光を反射するため、目出ちやすく、自然な仕上がりを得ることができないという問題がある。また、粘着テープが化粧料をはじくため、化粧料で隠蔽することも困難である。
特開2002−45232号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、光の反射を抑制すると共に、皮膚のたるみを改善することが可能な粘着シート及び該粘着シートを用いる皮膚のたるみの改善方法を提供することを目的とする。また、皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽すると共に、化粧料のはじきを抑制することが可能な皮膚外用剤を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、皮膚のたるみを改善するために用いられる粘着シートであって、屈折率が1.45以上1.55以下である樹脂シート上に、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤及びウレタン系粘着剤の一種以上を含有する粘着層を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のたるみ改善用粘着シートにおいて、前記樹脂シートは、ポリウレタンを含有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の粘着シートにおいて、最大応力が0.1kgf/mm以上1kgf/mm以下であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽するために用いられる皮膚外用剤であって、シリコーンゲル及び/又は全光線透過率及び拡散透過率が75%以上である粉末を5重量%以上50重量%未満含有し、油性成分を10重量%以上95重量%以下含有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の皮膚外用剤において、前記粉末は、シリコーン樹脂を含有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の皮膚外用剤において、前記シリコーン樹脂は、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン及び(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーからなる群より選択される一種以上の材料であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の皮膚外用剤において、前記粉末は、シリカを含有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項4乃至7のいずれか一項に記載の皮膚外用剤において、前記粉末は、鱗片状基材上に、酸化チタン、酸化アルミニウム及びシリカが順次積層されている無機複合粉体を含有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項4乃至8のいずれか一項に記載の皮膚外用剤において、前記シリコーンゲルは、オルガノポリシロキサンを架橋することにより得られることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項4乃至9のいずれか一項に記載の皮膚外用剤において、前記シリコーンゲルは、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び/又はジメチコンクロスポリマーを含有することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項4乃至10のいずれか一項に記載の皮膚外用剤において、前記油性成分は、シリコーンオイルを含有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の皮膚外用剤において、25℃における動粘度が100cSt以上10000cSt以下である前記シリコーンオイルを5重量%以上20重量%未満含有することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、皮膚のたるみを改善する皮膚のたるみの改善方法において、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粘着シートを該皮膚に貼る工程を有することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の皮膚のたるみの改善方法において、請求項4乃至12のいずれか一項に記載の皮膚外用剤で、前記皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽する工程をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、光の反射を抑制すると共に、皮膚のたるみを改善することが可能な粘着シート及び該粘着シートを用いる皮膚のたるみの改善方法を提供することができる。また、皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽すると共に、化粧料のはじきを抑制することが可能な皮膚外用剤を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の粘着シートは、たるみを改善するために用いられ、屈折率が1.45〜1.55、好ましくは、1.45〜1.50である樹脂シート上に、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤及びウレタン系粘着剤の一種以上を含有する粘着層を有する。これにより、皮膚のたるみを改善することが可能な粘着シートが得られる。樹脂シートの屈折率が1.45未満あるいは1.55を超えると、皮膚上で著しく目立つ。
本発明において、アクリル系粘着剤は、アクリル酸エステルの重合体を主成分とし、シリコーン系粘着剤は、ポリオルガノシロキサンを主成分とし、ウレタン系粘着剤は、ポリエーテルポリウレタン及び/又はポリエステルポリウレタンを主成分とする。上記以外で、医療用や衛生材料用の粘着テープに用いられる粘着剤としては、ゴム系粘着剤が挙げられる。ゴム系粘着剤は、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン/イソプレン/スチレン系等のゴム成分に、粘着付与剤、軟化剤等を配合して粘着剤組成物としており、皮膚面に対して優れた接着力を有するものである。しかしながら、この粘着剤は、通常、疎水性が高く、透湿性が低いので、貼付中に皮膚面からの発汗等によって皮膚面が蒸れて皮膚刺激を起こしたり、多量の汗をかいた時には、皮膚接着力が急激に低下したりする。
一方、本発明においては、各種単量体を共重合することによって、目的物に応じた特性をバランスよく有する粘着剤を調製することが可能であり、粘着特性の制御が比較的容易である。
また、粘着層には、必要に応じて、グリセリン、ポリエチレングリコール等の可塑剤、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン等の水溶性又は吸水性樹脂、ロジン系、テルペン系、石油系等の粘着付与剤、軟化剤、充填剤、顔料等の各種添加剤を添加してもよい。
本発明において、樹脂シートの材料としては、ポリウレタン、ナイロン等が挙げられ、二種以上併用してもよい。中でも、皮膚上での追随性に優れていることから、ポリウレタンが好ましい。
本発明の粘着シートは、最大応力が0.1〜1kgf/mmであることが好ましく、0.1〜0.7kgf/mmがさらに好ましい。最大応力が0.1kgf/mm未満であると、破断しやすく、たるみを改善できないことがあり、1kgf/mmを超えると、伸びにくく、貼付時に違和感を生じることがある。
粘着シートの最大応力は、粘着シート(横2cm×縦3cm)の両端を2枚の人工皮革(横3cm×縦2cm)に貼り付け、人工皮革部分をレオメーターに固定することにより、測定することができる。レオメーターとしては、RHEO ANALYZER RT−2005R(レオテック社製)等を用いることができる。
本発明の皮膚外用剤は、皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽するために用いられ、粉末及び/又はシリコーンゲルを5〜50重量%、好ましくは、10〜40重量%含有する。粉末及び/又はシリコーンゲルの含有量が5重量%未満であると、油分のギラツキが目立ち、光散乱効果が不十分となり、50重量%以上になると、皮膚外用剤の粘着シートへの付着が不十分となる。なお、粉末は、全光線透過率及び拡散透過率が75%以上であり、80%以上が好ましい。全光線透過率が75%未満であると、隠蔽性が強すぎて周囲の部位と比べ目立ちやすくなり、拡散透過率が75%未満であると、ぼかし効果が不十分となる。
粉末の全光線透過率及び拡散透過率は、以下のようにして測定することができる。市販のOHPシートを6cm×6cmの正方形に切り、その中央をさらに4cm×4cmの正方形に切り抜く。切り抜いた部分に、SCOTCH粘着テープ(3M社製)を貼り、粘着面側に粉末を接着させる。具体的には、0.1gの粉末を粘着面に載せた後、画筆で均一に接着させる。余剰の粉末を取り除き、透過率測定用フィルムとする。さらに、JIS K7105の方式に従い、透過・ヘーズ・反射率計HR−100(村上色彩技術研究所社製)を用いて、透過率測定用フィルムの全光線透過率及び拡散透過率を測定する。
本発明において、粉末の材料としては、ナイロン、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレン、ポリスチレン、シリコーン樹脂等が挙げられ、二種以上併用してもよい。中でも、皮膚外用剤の滑りがよくなり、粘着シート上に、滑らか且つ均一に塗布できることから、シリコーン樹脂が好ましい。シリコーン樹脂としては、皮膚外用剤の塗布性が良好であり、滑りがよく、安定であることから、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン及び(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーからなる群より選択される材料を含有することが好ましい。ここで、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマーとしては、例えば、KSP−100(信越化学工業社製)等が挙げられる。ポリメチルシルセスキオキサンとしては、例えば、トスパールシリーズ(東芝シリコーン社製)が挙げられる。(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、例えば、トレフィルE−506S(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
本発明において、粉末は、シリカを含有することが好ましい。これにより、安定かつ滑りが良く、光散乱に優れた皮膚外用剤が得られる。
さらに、粉末は、鱗片状基材上に、酸化チタン層、酸化アルミニウム層及びシリカ層が順次積層されている無機複合粉体を含有することが好ましい。これにより、光散乱に優れ、均一に塗布しやすい皮膚外用剤が得られる。無機複合粉体は、鱗片状基材上に、屈折率の高い無機酸化物から、酸化チタン、酸化アルミニウム及びシリカの順で積層されている。なお、酸化チタン、酸化アルミニウム及びシリカの屈折率は、それぞれ2.50、1.73及び1.45である。鱗片状基材は、平均粒子径が2〜20μmで、厚さが0.05〜1μmであることが好ましい。このような鱗片状基材としては、マイカ、タルク、セリサイト等の天然鉱物、合成マイカ、合成タルク、合成セリサイト、板状酸化チタン、板状シリカ、板状酸化アルミニウム、ボロンナイトライド、板状硫酸バリウム、板状チタニア・シリカ複合酸化物等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
また、無機複合粉体は、酸化アルミニウム層及びシリカ層の少なくとも一方の厚さが、式
d=λ×(X/4)/n
(但し、λは、可視光の波長であり、Xは、奇数であり、nは、層の屈折率である。)
から算出されるdの0.8〜1.2倍であることが好ましい。これにより、この層の下に位置する層における反射光と、この層における反射光の位相が逆転し、光の干渉作用により、反射が抑制され、透明感を有するようになる。なお、λは、好みの色調、色彩等の化粧料の使用目的や、昼間、夜間、照明、衣装の色等の使用環境に応じて、反射すべき波長、反射を弱めるべき波長を考慮して適宜選択することができる。また、Xは、層の厚さを薄くできることから、1であることが好ましい。例えば、酸化アルミニウム層の場合、λ=550nmとすると、dは、約80nmとなる。
無機複合粉体の市販品としては、例えば、鱗片状基材として、タルクを用いたカバーリーフAR−80TM、鱗片状基材として、セリサイトを用いたカバーリーフAR−20121MTM(以上、触媒化成工業社製)等が挙げられる。
無機酸化物層を形成する方法としては、無機酸化物の前駆物質である金属塩を所定量加水分解すること又は所定量の有機金属化合物をアルコール溶媒中で加水分解することにより、加水分解物を鱗片状基材上に析出させる方法等の従来公知の方法が採用できる。具体的には、鱗片状基材を水中に分散させ、これに所定量の硫酸チタニル等の金属塩を添加し、アルカリ雰囲気で加水分解し、鱗片状基材の表面に加水分解物を析出させることにより、所定の厚さの酸化チタン層を形成することができる。
また、シリカ層を形成する場合には、酸化チタン層及び酸化アルミニウム層を形成した鱗片状基材の分散液に所定量のケイ酸のアルカリ金属塩水溶液、有機ケイ素化合物等を添加し、必要に応じて、酸又はアルカリを加えて鱗片状基材の表面に、ケイ酸の重合物(加水分解縮重合物)を付着させる方法等により、所定の厚さのシリカ層を形成することができる。なお、他の従来法を用いて、シリカ層を形成してもよい。
本発明において、無機酸化物層の厚さは、鱗片状基材の幾何学的表面積又は窒素吸着法等で測定される比表面積と、無機酸化物の密度から求めることができる。また、所定の厚さとなる無機酸化物の量から、金属塩又は有機金属化合物の添加量を算出することができる。
無機酸化物層の総量は、特に限定されないが、鱗片状基材に対して、1〜70重量%であることが好ましく、5〜50重量%がさらに好ましい。無機酸化物層の総量が1重量%未満では、充分な美肌演出効果、べたつき軽減効果が得られにくく、70重量%を超えると、不自然な仕上がりとなったり、感触が悪くなったりする傾向がある。
なお、無機複合粉体は、シリコーン、フッ素化合物等で表面を処理して用いてもよい。
本発明において、シリコーンゲルとは、ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼンを含有することが可能な架橋構造を有するオルガノポリシロキサンであり、直鎖状又は環状のシリコーンオイルで膨潤させることにより得られるシリコーンゲル組成物として、用いることが好ましい。
本発明において、シリコーンゲルは、オルガノポリシロキサンを架橋することにより得られる部分架橋型オルガノポリシロキサンであることが好ましい。これにより、皮膚外用剤を間隙なく、均一に塗布することができる。部分架橋型オルガノポリシロキサンは、構成単位として、RSiO及びRSiO1.5を含有し、RSiO0.5及び/又はSiOをさらに含有してもよい。Rとしては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ビニル基等の脂肪族不飽和基等が挙げられ、複数のRは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、RSiO1.5に対するRSiOのモル比は、1〜30であることが好ましい。これにより、シリコーンオイルで充分に膨潤し、シリコーンゲル組成物の安定性が良好となる。
本発明において、シリコーンゲルは、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び/又はジメチコンクロスポリマーを含有することが好ましい。これにより、均一かつぼかし効果に優れて目立たない皮膚外用剤が得られる。
本発明において、皮膚外用剤は、油性成分を10〜95重量%、好ましくは、20〜90重量%含有する。油性成分の含有量が10重量%未満であると、皮膚外用剤がサラサラのため、粘着シートへの付着が不十分となり、95重量%を超えると、油分のギラツキが目立ち、粘着シートをぼかす効果が不十分となる。
油性成分としては、スクワラン、ワセリン、流動パラフィン等の炭化水素類、ホホバ油、オレイン酸オクチルドデシル等のエステル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライド類等が挙げられ、二種以上併用してもよい。中でも、屈折率が低く、塗布した際のギラツキが少ないことから、シリコーンオイルが好ましい。
本発明において、シリコーンオイルは、特に限定されないが、25℃における動粘度が50cSt以下である低粘度シリコーンオイルを用いることが好ましい。動粘度が50cStを超えると、多量に用いた場合に、油性感を生じることがある。低粘度シリコーンオイルとしては、低重合度の鎖状のジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状のオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられ、単独又は二種以上混合して用いることができる。
また、本発明の皮膚外用剤は、25℃における動粘度が100〜10000cStの高粘度シリコーンオイルを含有することが好ましい。これにより、皮膚外用剤の使用後にファンデーションを用いる場合に、ファンデーションの付き等を良好にすることができる。なお、高粘度シリコーンオイルの含有量は、皮膚外用剤の全量に対して、5〜20重量%であることが好ましい。含有量が20重量%以上になると、使用感のべたつきを生じることがあり、5重量%未満であると、ファンデーションの付きが不十分となることがある。
本発明において、シリコーンゲルとシリコーンオイルを混練等により、膨潤させることにより、シリコーンゲル組成物を容易に調製することができる。シリコーンオイルに対するシリコーンゲルの重量比は、5/95〜30/70であることが好ましく、5/95〜25/75がさらに好ましい。
シリコーンゲル組成物の市販品としては、例えば、KSG−15、KSG−16、KSG−17、KSG−18(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
本発明において、シリコーンゲルとしては、アルキル架橋ポリメチルシロキサンを用いることもできる。アルキル架橋ポリメチルシロキサンとしては、複数のジメチルポリシロキサンがヘキサジエン等を介して、隣のシロキサン鎖と結合したものを用いることができる。アルキル架橋ポリメチルシロキサンは、直鎖状又は環状のシリコーンオイルで膨潤させることにより得られるシリコーンゲル組成物として、用いることが好ましい。
このようなシリコーンゲル組成物の市販品としては、シリコーンオイルとして、デカメチルシクロペンタシロキサンを用いたエラストマーブレンドDC9040TM、エラストマーブレンドDC9045TM(エラストマー分約12%)、シリコーンオイルとして、ジメチルポリシロキサンを用いたエラストマーブレンドDC9041TM(エラストマー分約16%)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
本発明の皮膚のたるみの改善方法は、本発明の粘着シートを皮膚に貼る工程を有する。このとき、本発明の粘着シートは、こめかみのたるみを改善するために用いると、特に有効である。また、本発明の皮膚のたるみの改善方法は、本発明の皮膚外用剤を、皮膚に貼られた粘着シートに塗布して隠蔽する工程をさらに有することが好ましい。
(実施例1〜3、比較例1〜3)
所定の屈折率を有する樹脂シート上にアクリル系粘着剤からなる粘着層を有する粘着シート(横2cm×縦3cm)を女性パネラー20名の片頬に貼り、その目立ち及び肌へのなじみについてアンケートを行った。評価結果を表1に示す。
Figure 2008143876

なお、目立ちについては、見た目に違和感が無く、目立たないと答えたパネラーが16名以上であるものを◎、12〜15名であるものを○、8〜11名であるものを△、7名以下であるものを×として、判定した。また、肌へのなじみについては、粘着シートが肌になじんで違和感が無いと答えたパネラーが16名以上であるものを◎、12〜15名であるものを○、8〜11名であるものを△、7名以下であるものを×として、判定した。
(参考例1〜9)
所定の最大応力を有する粘着シートを女性パネラー20名のこめかみに貼り、たるみが改善された実効感についてアンケートを行うと共に、写真を撮影し、たるみが改善されたどうかについて専門パネルにより視観評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 2008143876
なお、実効感については、たるみが改善された実効感を感じると答えたパネラーが16名以上であるものを◎、12〜15名であるものを○、8〜11名であるものを△、7名以下であるものを×として、判定した。また、視観評価については、粘着シートによるたるみ改善効果が十分で顔全体に及んでいるパネラーが16名以上であるものを◎、12〜15名であるものを○、8〜11名であるものを△、7名以下であるものを×として、判定した。
(実施例4〜7、比較例4〜7)
所定の全光線透過率及び拡散透過率を有する粉末30重量%を、25℃における動粘度が6cStであるジメチルシリコン60重量%及び25℃における動粘度が5000cStであるジメチルシリコン10重量%と共に均一に分散させて、皮膚外用剤を調製した。実施例2の粘着シートを女性パネラー20名の片頬に貼り、その上に皮膚外用剤を0.02g塗布し、粘着シートの目立ちに対する隠蔽力についてアンケートを行った。評価結果を表3に示す。
Figure 2008143876
なお、隠蔽力については、皮膚外用剤を塗布することで粘着シートが明らかに目立たなくなったと答えたパネラーが16名以上であるものを◎、12〜15名であるものを○、8〜11名であるものを△、7名以下であるものを×として、判定した。
(実施例8〜14、比較例8〜11)
油分、粉末及びシリコーンゲルを均一に分散させて、皮膚外用剤を調製した。実施例2の粘着シートを女性パネラー20名の片頬に貼り、その上に皮膚外用剤を0.02g塗布し、粘着シートの目立ちに対する隠蔽力についてアンケートを行った。また、実施例2の粘着シートを女性パネラー20名のこめかみに貼り、その上に皮膚外用剤を0.02g塗布し、さらに、ファンデーションを塗布し、皮膚外用剤の付着及びファンデーションの付着についてアンケートを行った。評価結果を表4に示す。
Figure 2008143876
なお、隠蔽力については、上記と同様にして、判定した。また、皮膚外用剤の付着及びファンデーションの付着については、問題が無いと答えたパネラーが16名以上であるものを◎、12〜15名であるものを○、8〜11名であるものを△、7名以下であるものを×として、判定した。

Claims (14)

  1. 皮膚のたるみを改善するために用いられる粘着シートであって、
    屈折率が1.45以上1.55以下である樹脂シート上に、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤及びウレタン系粘着剤の一種以上を含有する粘着層を有することを特徴とする粘着シート。
  2. 前記樹脂シートは、ポリウレタンを含有することを特徴とする請求項1に記載のたるみ改善用粘着シート。
  3. 最大応力が0.1kgf/mm以上1kgf/mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着シート。
  4. 皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽するために用いられる皮膚外用剤であって、
    シリコーンゲル及び/又は全光線透過率及び拡散透過率が75%以上である粉末を5重量%以上50重量%未満含有し、油性成分を10重量%以上95重量%以下含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  5. 前記粉末は、シリコーン樹脂を含有することを特徴とする請求項4に記載の皮膚外用剤。
  6. 前記シリコーン樹脂は、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン及び(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーからなる群より選択される一種以上の材料であることを特徴とする請求項5に記載の皮膚外用剤。
  7. 前記粉末は、シリカを含有することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  8. 前記粉末は、鱗片状基材上に、酸化チタン、酸化アルミニウム及びシリカが順次積層されている無機複合粉体を含有することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  9. 前記シリコーンゲルは、オルガノポリシロキサンを架橋することにより得られることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  10. 前記シリコーンゲルは、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び/又はジメチコンクロスポリマーを含有することを特徴とする請求項4乃至9のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  11. 前記油性成分は、シリコーンオイルを含有することを特徴とする請求項4乃至10のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  12. 25℃における動粘度が100cSt以上10000cSt以下である前記シリコーンオイルを5重量%以上20重量%未満含有することを特徴とする請求項11に記載の皮膚外用剤。
  13. 皮膚のたるみを改善する皮膚のたるみの改善方法であって、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粘着シートを該皮膚に貼る工程を有することを特徴とする皮膚のたるみの改善方法。
  14. 請求項4乃至12のいずれか一項に記載の皮膚外用剤で、前記皮膚に貼られた粘着シートを隠蔽する工程をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の皮膚のたるみの改善方法。
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