JPH02270592A - 感熱転写記録用色素,感熱転写記録用シート及び該シート用のインキ組成物 - Google Patents

感熱転写記録用色素,感熱転写記録用シート及び該シート用のインキ組成物

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JPH02270592A
JPH02270592A JP1094144A JP9414489A JPH02270592A JP H02270592 A JPH02270592 A JP H02270592A JP 1094144 A JP1094144 A JP 1094144A JP 9414489 A JP9414489 A JP 9414489A JP H02270592 A JPH02270592 A JP H02270592A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感熱転写記録、特に昇華型感熱転写記録に使用
される転写シート及び転写シート用インキ組成物に関す
る。
(従来の技術) 従来、ファクシミリ、複写機あるいはプリンターなどに
電子写真方式、インキジェット方式、感熱転写方式など
によるカラー記録技術が種々検討されている。
感熱転写記録方式は、装置の保守や操作が容易で、装置
や消耗品が安価であるため、他の方法に比べ有利と考え
られる。
感熱転写方式には、ベースフィルム上に熱溶融性インキ
層を形成させた転写シートを、熱ヘツドにより加熱して
、該インキを溶融し、受像体上に転写記録する溶融方式
と、ベースフィルム上に昇華性色素を含有する色材層を
形成させた転写シートを、熱ヘツドにより加熱して色素
を昇華及び/又は熱拡散により転写シートから受像体に
移行させ、受像体上に転写記録する昇華方式とがあるが
、昇華方式は熱ヘツドに与えるエネルギーを変えること
により色素の移行量を制御することができるので、階調
記録が容易となり、フルカラー記録には特に有利である
昇華方式の感熱転写記録においては、転写シート及び転
写シート用のインキ組成物に用いられる昇華性色素は転
写記録のスピード、記録物の画質、保存安定性などに大
きな影響を与えるので非常に重要であり、以下のような
条件を充たすことが必要である。
■ 熱記録ヘッドの作動条件で容易に昇華及び/又は熱
拡散すること。
■ 熱記録ヘッドの作動条件で熱分解しないこと。
■ 色再現上、好ましい色相を有すること。
■ 分子吸光係数が大きいこと。
■ 熱、光、湿気、薬品などに対して安定なこと。
■ 合成が容易なこと。
■ インク化適性が優れていること。
■ 安全衛生上問題°のないこと。
上記の条件を全て満足する色素はこれ盗見い出されてお
らず、特にシアン色素においては種々の欠点を有し未だ
満足なものが見い出されていない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記の条件を全て満足するシアン色素を用いる
ことを特徴とする感熱転写シート及び感熱転写シート用
インキ組成物を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、下記一般式(1) (式中、Xは水素原子、フッ素原子により置換されてい
ても良いアルキル基、アルコキシ基、置換もしくは非置
換のフェノキシ基、ハロゲン原子、ホルミルアミノ基、
フッ素原子により置換されていても良いアルキルカルボ
ニルアミノ基、置換もしくは非置換のフェニルカルボニ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基又は置換も
しくは非置換のフェノキシカルボニルアミノ基を表わし
、R1およびRgは水素原子、置換もしくは非置換のア
ルキル基、シクロアルキル基、アリル基又は置換もしく
は非置換のフェニル基を表わし、Yはハロゲン原子を表
わし、R3は水素原子又はメチル基を表わす)で示され
るインドアニリン系色素を含む色材層を有することを特
徴とする感熱転写シート、及び一般式(I)で示される
インドアニリン系色素、結着剤としての樹脂並びに有機
溶剤及び/又は水を含有している感熱転写シート用イン
キ組成物をその要旨とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に使用する前記一般式(1)で示されるインドア
ニリン系色素は例えば下記一般式(II)■ (式中、R3及びYは前記一般式(1)と同じ意味を表
わす)で示される8−ヒドロキシキノリン類と、下記一
般式(III) (式中、X、R’ 、Rtは前記一般式(I)と同じ意
味を表わす)で示されるp−フ二二しンジアミン類ある
いはそれらの塩酸塩、硫酸塩などの塩類を有機溶剤ある
いは水中で酸化剤の存在下にアルカリ性の条件で反応さ
せることにより得ることができる。
有機溶剤としては、エタノール、メタノール、イソプロ
パツールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルスル
ホキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メチル
ピロリドンなどの極性非プロトン溶剤、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類などが有利に
用いられるが、これらは水との混合溶媒として用いても
良い。
酸化剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム
、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩、過酸化水素、フェ
リシアン化カリウム、硝酸、硝酸アンモニウム、硝酸カ
リウム、硝酸ナトリウム、硝酸銀などの硝酸塩などが有
利に用いられる。
本発明に使用する前記一般式(1)で示される色素の具
体例としては、一般式(1)におけるY。
R1,X、R1及びR1が以下のようなものがあげられ
る。
Xで表わされるアルキル基としては、01〜C8の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基があげられ、フッ素原
子により置換されたアルキル基としては、トリフルオロ
メチル基があげられ、アルコキシ基としては、CI−C
sの直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基があげられ
、置換基を有するフェノキシ基としては、C9〜C8の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、CI”’ Caのアルコキシ基、ニ
トロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基などを置換基
として有するフェノキシ基などがあげられ、ハロゲン原
子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などがあ
げられ、アルキルカルボニルアミノ基としては、アセチ
ルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロイルアミノ
基などがあげられ、フッ素原子により置換されたアルキ
ルカルボニルアミノ基としては、トリフルオロアセチル
アミノ基があげられ、置換基を有するフェニルカルボニ
ルアミノ基としては、環に01〜C8の直鎖状もしくは
分岐鎖状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、C,−WC,のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基
、トリフルオロメチル基などを置換基として有するフェ
ニルカルボニルアミノ基などがあげられ、アルコキシカ
ルボニルアミノ基としては、CI””’ Csの直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルコキシ基を有するものがあげら
れ、置換基を有するフェノキシカルボニルアミノ基とし
ては、環にCI−C++の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基、フッ素原子、臭素原子、01〜C4のアルコ
キシ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基な
どを有するフェノキシカルボニルアミノ基があげられる
。Xの特に有利なものとしては、水素原子の他、C3〜
C4のアルキル基、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ
基などがあげられる。
R1及びR2で表わされるアルキル基としては、C5〜
C8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基があげられ
、置換アルキル基としては、2−ヒドロキシエチル基、
3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、
2−ヒドロキシ−プロピル基などのヒドロキシ置換アル
キル基、カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基
、3−カルボキシプロピル基などのカルボキシ置換アル
キル基、2−シアノエチル基、シアノメチル基などのシ
アノ置換アルキル基、2−アミノ−エチル基などのアミ
ノ置換アルキル基、2−クロロエチル基、3−クロロプ
ロピル基、2−クロロプロピルl、2,2.24リフル
オロエチル基などのハロゲン原子置換アルキル基、ベン
ジル基、p−クロロベンジル基、2−フェニルエチル基
などのフェニル置換アルキル基、2−メトキシエチル基
、2−エトキシエチル基、2−(n)プロポキシエチル
基、2− (iso)プロポキシエチル基、2−(n)
ブトキシエチル基、2− (iso)ブトキシエチルL
2−(2−エチルへキシルオキシ)エチル基、3−メト
キシプロピル基、4−メトキシブチル基、2−メトキシ
プロピル基などのアルコキシ置換アルキル基、2−(2
−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2−エトキシエ
トキシ)エチル基、2− (2−(n)プロポキシエト
キシ)エチル基、2(2−(iso)プロポキシエトキ
シ)エチル基、2−(2−(n)ブトキシエトキシ)エ
チル基、2(2−(iso)ブトキシエトキシ)エチル
基、2− (2−(2−エチルへキシルオキシ)エトキ
シ)エチル基などのアルコキシアルコキシ置換アルキル
基、2−アリルオキシエチル基、2−フェノキシエチル
基、2−ベンジルオキシエチル基などの置換アルキル基
、2−アセチルオキシエチル基、2−プロピオニルオキ
シエチル基、2−(n)ブチリルオキシエチル基、2−
(iso)ブチリルオキシエチル基、2−トリフルオロ
アセチルオキシエチル基などのアシルオキシ置換アルキ
ル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニ
ルメチル基、(n)プロポキシカルボニルメチル基、(
iso)プロポキシカルボニルメチル基、Cn)ブトキ
シカルボニルメチル基、(1so)ブトキシカルボニル
メチル基、2−エチルへキシルオキシカルボニルメチル
基、ベンジルオキシカルボニルメチル基、フルフリルオ
キシカルボニルメチル基、テトラヒドロフルフリルオキ
シメチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−エ
トキシカルボニルエチル基、2−(n)プロポキシカル
ボニルエチル基、2−(iso)プロポキシカルボニル
エチル基、2−(n)ブトキシカルボニルエチル基、2
−(iso)ブトキシカルボニルエチル基、2−(2−
エチルへキシルオキシカルボニル)エチル基、2−ベン
ジルオキシカルボニルエチル基、2−フルフリルカルボ
ニルエチル基などの置換もしくは非置換のアルコキシカ
ルボニル置換アルキル基、2−メトキシカルボニルオキ
シエチル基、2−エトキシカルボニルオキシエチル基、
2−(n)プロポキシカルボニルオキシエチル基、2−
(iso)プロポキシカルボニルオキシエチル基、2−
 (n)ブトキシカルボニルオキシエチル基、2−(i
so)ブトキシカルボニルオキシエチル基、2−(2−
エチルへキシルオキシカルボニルオキシ)エチル基、2
−ベンジルオキシカルボニルオキシエチル基、2−フル
フリルオキシカルボニルオキシエチル基などの置換もし
くは非置換のアルコキシカルボニルオキシ置換アルキル
基、フルフリル基、テトラヒドロフルフリル基などのへ
テロ環置換アルキル基などがあげられる。
R1及びR1で表わされる置換フェニル基としては、置
換基としてCt ””” Csの直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルキル基を有するもの、CI’= C4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルコキシ基を有するもの、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子を有する
もの、ニトロ基、シアノ基、トリフルフロメチル基など
を有するものがあげられる。
R1及びR:で表わされるシクロアルキル基としては、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基などがあげられる
R1及びR2で特に有利なものとしては、01〜C8の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−クロロエチル基、
ベンジル基、2−フェニルエチルL 2− (C,〜C
4アルコキシ)エチル基、2−アリルオキシエチル基、
2−ベンジルオキシエチル基、2− (C,−C,アル
コキシカルボニル)エチル基、2−アセチルオキシエチ
ル基、2−(C,〜C4アルコキシカルボニルオキシ)
エチル基、アリル基などがあげられる。
Yで表わされるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子などがあげられるが、塩素
原子及び臭素原子が特に有利である。
前記一般式(1)で示される色素の更に具体的なものと
しては表1に示されるものがあげられる。
本発明の感熱転写シートに於て上記の色素を含む色材層
を形成する場合、その方法は特に制限されず、通常、色
素を結着剤とともに、媒体中に溶解あるいは微粒子状に
分散させることによりインキを調製し、該インキをベー
スフィルム上に塗布、乾燥することによりベースフィル
ム上に色材層を形成する。
インキ調製のための結着剤としては、転写記録時に受像
体との熱融着を防ぐため耐熱性の良好なものを用いるが
、特に軟化点及び/又は熱変形温度が100℃以上のも
のが好ましい。
具体的にはセルロース系、アクリル酸系、デンプン系な
どの水溶性樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、AS樹脂
、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリ
エステル、エチルセルロース、アセチルセルロースなど
の有機溶剤あるいは水に可溶性の樹脂などを挙げること
ができる。
これらは、インキ調製に媒体として用いる溶剤によって
適宜選択し、溶剤に溶解又は均一に分散する樹脂であれ
ばよい。
インキ調製のための媒体としては水の他に、メチルアル
コール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどのアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブなどのセロソルブ類、トルエン、キシレン、クロ
ロベンゼンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルな
どのエステル類。
、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、シクロヘキサノンなどのケトン類、塩化メチレン
、クロロホルム、トリクロロエチレンなどの塩素系溶削
、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、
N、N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
などの有機溶剤を挙げることができ、これらは単独でも
混合して用いてもよい。
上記のインキ中には上記の成分の他に必要に応じて有機
、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッ
キング防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤、離型
剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤などを添加することが
できる。
転写シート作製のためのインキを塗布するベースフィル
ムとしては、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄棄
祇、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリアラミドの、  ような耐熱性の良好な
プラスチックのフィルムが適しているが、それらの厚さ
としては3〜50μ、  mの範囲を挙げることカイで
きる。
上記のベースフィルムのうちポリエチレンテレフタレー
トフィルムが機械的強度、耐溶剤性、経済性などを考慮
すると特に有利である。しかしながら、場合によっては
ポリエチレンテレフタレートフィルムは必ずしも耐熱性
が充分でなく、サーマルヘッドの走行性が不充分である
ので色材層の反対面に界面活性剤、滑性の高い耐熱性粒
子などを含む耐熱性樹脂の層を設けることにより、サー
マルヘッドの走行性を改良したものを用いることができ
る。
インキをベースフィルムに塗布する方法としては、リバ
ースロールコータ−、グラビアコーター、ロッドコータ
ー、エアドクタコーターなどを使用して実施することが
でき、インキの塗布層の厚さは乾燥後0.1〜5μmの
範囲となるよう塗布すれば良い(原崎勇次著、槙 書店
 1979年発行「コーティング方式」)。
一方、本発明の他の目的である感熱転写シート用インキ
組成物としては、前記一般式(1)で示されるインドア
ニリン系色素、結着剤としての樹脂、並びに有機溶剤及
び/又は水を含有しているものである。
インドアニリン系色素としては、詳しくは前述の通りで
ある。
また、結着剤は具体的には前述の水溶性あるいは有機溶
剤に可溶性の樹脂のうち、溶剤によって適宜選択して用
いる。
前述の樹脂のうち、熱変形温度及び/又は軟化点が10
0℃以上であるものが特に好ましい、有機溶剤としては
、前述の溶剤が用いられる。また、この他前述の非昇華
性微粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、
消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤、離型剤、紫外線吸収
剤、赤外線吸収剤などの添加剤を用いてもよい。
また、本発明のインキ組成物において、前記−般式(1
)の色素の使用量は、インキ全重量に対し、1〜301
重量%、好ましくは3〜20重量%である。
本発明のインキ組成物の調整法としては、色素、溶剤及
び樹脂からなる混合液を攪拌機のついた適当な容器に入
れ、必要に応じて加温したり、あるいは添加剤等を加え
、色素を溶剤に溶解させたり、又は、混合液をペイント
コンディジ茸ナー、ボールミル、サンドグラインドミル
等を用いて、必要に応じて添加剤等を加えても色素を溶
剤に均一に分散させて調整することができる。
(発明の作用及び効果) 本発明の感熱転写シートに用いられる前記一般式(1)
で示されるインドアニリン系色素は鮮明なシアン色を有
するため、適当なイエロー色およびマゼンタ色と組み合
せることにより色再現性の良好なフルカラー記録を得る
のに適しており、又、昇華し易(、分子吸光係数が大き
いため感熱ヘッドに大きな負担をかけることなく、高速
で色濃度の高い記録を得ることができる。更に熱、光、
湿気、薬品などに対して安定であるため、転写記録中に
熱分解することなく、得られた記録の保存性も優れてお
り特に耐光性において優れている。又、該色素は有機溶
剤に対する溶解性及び水に対する分散性が良好であるた
め、均一に溶解あるいは分散した高濃度のインキを調製
することが容易であり、それらのインキを用いることに
より、色素が均一に高濃度で塗布された感熱転写シート
を得るととができる。したがって:それらの感熱転写シ
ートを用いることにより均−性及び色濃度の良好な記録
を得ることができる。
更に、本発明の感熱転写シートは加熱手段として感熱ヘ
ッドのみならず赤外線、レーザー光なども利用すること
ができる。
又、本発明に使用したインキ組成物を通電により発熱す
る通電フィルム上に塗布し、通電熱転写シートとして用
いることもできる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、かか
る実施例は本発明を限定するものではない。
実施例1 a)インキの調製 F 上記のインドアニリン色素    5gポリスルホン樹
脂”        10g合計    115g *商品名ニューデルP −1700(日産化学工業■製
品)熱変形温度(ASTMD−648) 175℃上記
組成の混合物をペイントコンディショナーで10分間処
理し、インキの調製を行なった。
b)転写シートの作製 上記のインクをワイヤバーを用いて背面が耐熱滑性処理
のされたポリエチレンテレフタレートフィルム(6μm
厚)上に塗布、乾燥しく乾燥膜要約lam)、転写シー
トを得た。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルム
の耐熱滑性処理は、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムに下記式で示される繰り返し構造単 位を有するポリ
カーボネート樹脂8重量部、リン酸エステル系界面活性
剤1重量部(商品名ニブライサーフA−208B:第1
工業製薬株式会社製品)、トルエン91重量部からなる
液を塗布、乾燥(乾燥膜要約0.5μm)することによ
り行なった。
C)受像体の作成 飽和ポリエステル樹脂(製品名:TP−220、日本合
成株式会社製品)10部、アミノ変性シリコーン(製品
名:KF393、信越化学工業株式会社製品)0.5部
、メチルエチルケトン15部、キシレン15部からなる
液を合成紙(製品名:ユポFPG150、王子油化株式
会社製品)にワイヤバーで塗布、乾燥しく乾燥膜要約5
μm)、さらにオープン中で100℃で30分間熱処理
することにより受像体を作製した。
d)転写記録 上記転写シートのインキ塗布面を被記録体と重ね感熱ヘ
ッドを用い下記条件で記録し、鮮明なシアン色で1.5
5の均一な色濃度の記録を得ることができた。
記録条件 主走査、副走査の線密度:8ドツト/lll11記  
録  電  力  :0.25W/ドツトヘツドの加熱
時間 :lQmsec 色濃度は、米国マクベス社製造、デンシトメーターTR
−927型を用いて測定した。
得られた記録の耐光性試験をカーボンアークフェードメ
ーター(スガ試験機株式会社製造)を用いて実施(ブラ
ックパネル温度63±2℃)したが、40時間の照射後
はとんど変退色しなかった。
また、転写シートおよび記録は熱・湿気に対して安定で
あり、暗所保存性にすぐれていた。
本実施例で使用した色素は5.7−ジプロモー8−ヒド
ロキシキノリンと2−メチル−4−(N。
N−ジエチル)アミノアニリン塩酸塩をアセトンとアン
モニア水の混合溶媒中、過硫酸アンモニウムで酸化する
ことにより合成したものでありアセトン中の極大吸収波
長は648 nmであり融点は、151〜152°Cで
あった。
実施例2 実施例1で用いた色素のかわりに表2に示す色素を用い
て実施例1と同様の方法でインキの調製、転写シートの
作製、転写記録を実施した結果、各各表2に示す色濃度
の鮮明なシアン色の記録を得ることができた。
得られた記録の耐光性試験および転写シートと記録の暗
所保存性試験の結果はいずれも良好であった。
表2 実施例3 実施例1で用いたインキのかわりに下記方法により調製
したインキを用い、実施例1と同様の方法で転写シート
の作製、転写記録を実施した結果、鮮明なシアン色で1
.60の均一な色濃度の記録を得ることができた。また
得られた記録の耐光性試験および転写シートと記録の暗
所保存性試験の結果はいずれも良好であった。
上記インドアニリン色素    5g AS樹脂”          10 gトルエン  
        90g 合計    115g ”A S樹脂、商品名:デンカAS−3(電気化学工業
■製品) (ピカット軟化点(J I S K−6870)  1
05℃)本実施例で使用した色素は5,7−ジクロロ−
8−ヒドロキシキノリンと2−メチル−4−(N。
N−ジエチル)アミノアニリン塩酸塩をアセトンとアン
モニア水の混合溶媒中、過硫酸アンモニウムで酸化する
ことにより合成したものでありアセトン中の極大吸収波
長は647rznであり融点は、138〜139°Cで
あった。
出 願 人 三菱化成株式会社 代理人 弁理士   長 谷 川    −(ばか1名

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ベースフィルム上に一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Xは水素原子、フッ素原子により置換されてい
    ても良いアルキル基、アルコキシ基、置換もしくは非置
    換のフェノキシ基、ハロゲン原子、ホルミルアミノ基、
    フッ素原子により置換されていても良いアルキルカルボ
    ニルアミノ基、置換もしくは非置換のフェニルカルボニ
    ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基又は置換も
    しくは非置換のフェノキシカルボニルアミノ基を表わし
    、R^1およびR^2は水素原子、置換もしくは非置換
    のアルキル基、シクロアルキル基、アリル基又は置換も
    しくは非置換のフェニル基を表わし、Yはハロゲン原子
    を表わし、R^3は水素原子又はメチル基を表わす)で
    示されるインドアニリン系色素を含む色材層を有するこ
    とを特徴とする感熱転写シート。
  2. (2)下記一般式( I )で示されるインドアニリン系
    色素、結着剤としての樹脂並びに有機溶剤及び/又は水
    を含有していることを特徴とする感熱転写シート用イン
    キ組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Xは水素原子、フッ素原子により置換されてい
    ても良いアルキル基、アルコキシ基、置換もしくは非置
    換のフェノキシ基、ハロゲン原子、ホルミルアミノ基、
    フッ素原子により置換されていても良いアルキルカルボ
    ニルアミノ基、置換もしくは非置換のフェニルカルボニ
    ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基又は置換も
    しくは非置換のフェノキシカルボニルアミノ基を表わし
    、R^1およびR^2は水素原子、置換もしくは非置換
    のアルキル基、シクロアルキル基、アリル基又は置換も
    しくは非置換のフェニル基を表わし、Yはハロゲン原子
    を表わし、R^3は水素原子又はメチル基を表わす)
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