JPH05255602A - ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート - Google Patents

ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート

Info

Publication number
JPH05255602A
JPH05255602A JP4053866A JP5386692A JPH05255602A JP H05255602 A JPH05255602 A JP H05255602A JP 4053866 A JP4053866 A JP 4053866A JP 5386692 A JP5386692 A JP 5386692A JP H05255602 A JPH05255602 A JP H05255602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
heat
transfer sheet
dye
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4053866A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshige Muramatsu
広重 村松
Katsuki Shibata
勝喜 柴田
Masaki Matsui
正樹 松居
Yukichi Murata
勇吉 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP4053866A priority Critical patent/JPH05255602A/ja
Publication of JPH05255602A publication Critical patent/JPH05255602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐光性及び転写性にすぐれた感熱転写用イエ
ロー色素及び該色素を用いた感熱転写シートを提供す
る。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、XはC2-10パーフルオロアルキル基、C1 〜C
10パーフルオロアルキルチオ基、C1-10パーフルオロア
ルキルオキシ基を示し、Rは水素原子、(置換)アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリル基、(置換)フェニル
基を示す)で示されるピリドンアゾ色素及び該色素を含
む色材層を有する感熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパーフルオロアルキル基
を含む新規なピリドンアゾ色素及びその色素を用いた感
熱転写記録、特に昇華型感熱転写記録に使用される感熱
転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ、複写機あるいはプ
リンターなどに電子写真方式、インクジェット方式、感
熱転写方式などによるカラー記録技術が検討されてい
る。感熱転写記録方式は、装置の保守や操作が容易で、
装置や消耗品が安価であるため、他の方法に比べ有利と
考えられる。
【0003】感熱転写方式には、ベースフィルム上に熱
溶融性インキ層を形成させた転写シートを、熱ヘッドに
より加熱して、該インキを溶融し、受像体上に転写記録
する溶融方式と、ベースフィルム上に昇華性色素を含有
する色材層を形成させた転写シートを、熱ヘッドにより
加熱して色素を昇華及び/又は熱拡散により転写シート
から受像体に移行させ、受像体上に転写記録する昇華方
式とがあるが、昇華方式は熱ヘッドに与えるエネルギー
を変えることにより色素の移行量を制御することができ
るので、階調記録が容易となり、フルカラー記録には特
に有利である。
【0004】昇華方式の感熱転写記録においては、転写
シート及び転写シート用のインキ組成物に用いられる昇
華性色素は転写記録のスピード、記録物の画質、保存安
定性などに大きな影響を与えるので非常に重要であり、
以下のような条件を充たすことが必要である。 熱記録ヘッドの作動条件で容易に昇華及び/又は熱
拡散すること。 熱記録ヘッドの作動条件で熱分解しないこと。 色再現上、好ましい色相を有すること。 分子吸光係数が大きいこと。 熱、光、湿気、薬品などに対して安定なこと。 合成が容易なこと。 インク化適性が優れていること。 安全衛生上問題のないこと。
【0005】上記の条件を全て満足する色素はこれ迄見
い出されておらず、特にイエロー色素においては種々の
欠点を有し未だ満足なものが見い出されていない。イエ
ロー色素としては従来、本発明で使用される色素と同じ
基本骨格を有するピリドン系モノアゾ色素が、昇華方式
の感熱転写記録用の色素として優れていることが特開昭
61−244595号、特開昭60−27594号、特
開昭62−290583号などに示されている。しか
し、そこに示されている色素も未だ充分な性能を有する
ものでない。
【0006】そこで発明者らはピリドン系アゾ色素につ
いて、更に詳しく検討を行なった結果、アゾ基に結合す
るベンゼン環のオルト位にパーフルオロアルキル基を導
入することにより、従来品より特に感度及び耐光性の良
好な性能が発現することを見い出し、本発明に到達し
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の条件を
全て満足するイエロー色素及びその色素を用いることを
特徴とする感熱転写シートを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記請求項1に
記載の一般式(I)で示されるピリドンアゾ色素及び一
般式(I)で示されるピリドンアゾ色素を含む色材層を
有する事を特徴とする感熱転写シートをその要旨とす
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に使用する前記一般式(I)で示さ
れるピリドンアゾ系色素は、従来公知の方法に従って製
造することが出来る。即ち下記一般式(II)
【0010】
【化2】
【0011】(式中、Xは前記一般式(I)と同じ意味
を表わす)で示されるアニリン類を常法によりジアゾ化
し、下記一般式(III )
【0012】
【化3】
【0013】(式中、Rは前記一般式(I)と同じ意味
を表わす)で示されるピリドン類に常法によりカップリ
ングすることにより得ることができる。前記一般式(I
I)で示されるアニリン類の合成方法について説明す
る。Xがパーフルオロアルキル基のものは、例えば、オ
ルトヨードアニリンをパーフルオロアルキルアイオダイ
ドと銅粉を触媒としてジメチルスルホキシドなどの溶媒
中で加熱下で反応させる事により得る事が出来る。ま
た、Xがパーフルオロアルキルオキシ基のものは、オル
トアミノフェノールをパーフルオロアルキルアイオダイ
ドと水素化ナトリウムを触媒としてジメチルホルムアミ
ドなどの溶媒中で反応する事によって得る事が出来る。
また、Xがパーフルオロアルキルチオ基のものは、オル
トアミノチオフェノールをパーフルオロアルキルアイオ
ダイドと水素化ナトリウムを触媒としてジメチルホルム
アミドなどの溶媒中で反応する事によって得る事が出来
る。
【0014】本発明に使用される前記一般式(I)で示
される色素について具体的に説明すると、式中、Rで表
わされるアルキル基としては、C1〜C8の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基があげられ、置換アルキル基
としては、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプ
ロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシプ
ロピル基等のヒドロキシ置換アルキル基;カルボキシメ
チル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロ
ピル基等のカルボキシ置換アルキル基;2−シアノエチ
ル基、シアノメチル基などのシアノ置換アルキル基;2
−アミノエチル基などのアミノ置換アルキル基;2−ク
ロロエチル基、3−クロロプロピル基、2−クロロプロ
ピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基などのハロ
ゲン原子置換アルキル基;ベンジル基、p−クロロベン
ジル基、2−フェニルエチル基などのフェニル置換アル
キル基;2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル
基、2−(n)プロポキシエチル基、2−(iso)プ
ロポキシエチル基、2−(n)ブトキシエチル基、2−
(iso)ブトキシエチル基、2−(2−エチルヘキシ
ルオキシ)エチル基、3−メトキシプロピル基、4−メ
トキシブチル基、2−メトキシプロピル基等のアルコキ
シ置換アルキル基;2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル基、2−(2−エトキシエトキシ)エチル基、2−
(2−(n)プロポキシエトキシ)エチル基、2−(2
−(iso)プロポキシエトキシ)エチル基、2−(2
−(n)ブトキシエトキシ)エチル基、2−(2−(i
so)ブトキシエトキシ)エチル基、2−{2−(2−
エチルヘキシルオキシ)エトキシ}エチル基等のアルコ
キシアルコキシ置換アルキル基;アリルオキシエチル
基、2−フェノキシエチル基、2−ベンジルオキシエチ
ル基等の置換アルキル基;2−アセチルオキシエチル
基、2−プロピオニルオキシエチル基、2−(n)ブチ
リルオキシエチル基、2−(iso)ブチリルオキシエ
チル基、2−トリフルオロアセチルオキシエチル基等の
アシルオキシ置換アルキル基;メトキシカルボニルメチ
ル基、エトキシカルボニルメチル基、(n)プロポキシ
カルボニルメチル基、(iso)プロポキシカルボニル
メチル基、(n)ブトキシカルボニルメチル基、(is
o)ブトキシカルボニルメチル基、2−エチルヘキシル
オキシカルボニルメチル基、ベンジルオキシカルボニル
メチル基、フルフリルオキシカルボニルメチル基、テト
ラヒドロフルフリルオキシカルボニルメチル基、2−メ
トキシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエ
チル基、2−(n)プロポキシカルボニルエチル基、2
−(iso)プロポキシカルボニルエチル基、2−
(n)ブトキシカルボニルエチル基、2−(iso)ブ
トキシカルボニルエチル基、2−(2−エチルヘキシル
オキシカルボニル)エチル基、2−ベンジルオキシカル
ボニルエチル基、2−フルフリルオキシカルボニルエチ
ル基等の置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル置
換アルキル基;2−メトキシカルボニルオキシエチル
基、2−エトキシカルボニルオキシエチル基、2−
(n)プロポキシカルボニルオキシエチル基、2−(i
so)プロポキシカルボニルオキシエチル基、2−
(n)ブトキシカルボニルオキシエチル基、2−(is
o)ブトキシカルボニルオキシエチル基、2−(2−エ
チルヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル基、2−
ベンジルオキシカルボニルオキシエチル基、2−フルフ
リルオキシカルボニルオキシエチル基等の置換もしくは
非置換のアルコキシカルボニルオキシ置換アルキル基;
フルフリル基、テトラヒドロフルフリル基等のヘテロ環
置換アルキル基等があげられる。
【0015】また、Rで表わされるシクロアルキル基と
しては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等があげ
られる。更にまた、Rで表わされる置換フェニル基とし
ては、置換基として、C1〜C8の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基を有するもの、C1〜C4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルコキシ基を有するもの、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子を有するも
の、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基等を有
するものがあげられる。
【0016】Rで表わされる基のうち、特に有利なもの
としては、C1〜C8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
キル基、C3〜C8のアルコキシアルキル基、ベンジル
基、2−フェニルエチル基、アリル基等があげられる。
また、Xで表わされるパーフルオロアルキル基としては
C2〜C10の直鎖状もしくは分岐鎖状のパーフルオロ
アルキル基が、パーフルオロアルキルチオ基としてはC
1〜C10の直鎖状もしくは分岐鎖状のパーフルオロア
ルキルチオ基が、また、パーフルオロアルキルオキシ基
としてはC1〜C10の直鎖状もしくは分岐鎖状のパー
フルオロアルキルオキシ基が挙げられる。
【0017】前記一般式(I)で示される色素を更に具
体的に例示すると表−1に示されるものが挙げられる。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】本発明の感熱転写シートに於て上記の色素
を含む色材層を形成する場合、その方法は特に制限され
ず、通常、色素を結着剤とともに、媒体中に溶解あるい
は微粒子状に分散させることによりインキを調製し、該
インキをベースフィルム上に塗布、乾燥することにより
ベースフィルム上に色材層を形成する。
【0023】インキ調製のための結着剤としては、転写
記録時に受像体との熱融着を防ぐため耐熱性の良好なも
のを用いるが、特に軟化点及び/又は熱変形温度が10
0℃以上のものが好ましい。具体的にはセルロース系、
アクリル酸系、デンプン系などの水溶性樹脂、アクリル
樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、AS樹脂、ポリエーテルスルホン、
ポリビニルブチラール、ポリエステル、エチルセルロー
ス、アセチルセルロースなどの有機溶剤あるいは水に可
溶性の樹脂などを挙げることができる。
【0024】これらは、インキ調製に媒体として用いる
溶剤によって適宜選択し、溶剤に溶解又は均一に分散す
る樹脂であればよい。これらの樹脂の使用量としては、
インキ組成物全重量に対して1〜40重量%、好ましく
は5〜30重量%の範囲が挙げられる。インキ調製のた
めの媒体としては水の他に、メチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、イソブチルアルコールなどのアルコ
ール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのセ
ロソルブ類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなど
の芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、塩化メチレ
ン、クロロホルム、トリクロロエチレンなどの塩素系溶
剤、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドンなどの有機溶剤を挙げることができ、これらは単独
でも混合して用いてもよい。
【0025】上記のインキ中には上記の成分の他に必要
に応じて有機、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防
止剤、ブロッキング防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度
調整剤、離型剤などを添加することができる。転写シー
ト作製のためのインキを塗布するベースフィルムとして
は、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアラミドのような耐熱性の良好なプラスチック
のフィルムが適しているが、それらの厚さとしては3〜
50μm の範囲を挙げることができる。
【0026】上記のベースフィルムのうちポリエチレン
テレフタレートフィルムが機械的強度、耐溶剤性、経済
性などを考慮すると特に有利である。しかしながら、場
合によってはポリエチレンテレフタレートフィルムは必
ずしも耐熱性が充分でなく、サーマルヘッドの走行性が
不充分であるので色材層の反対面に界面活性剤、滑性の
高い耐熱性粒子などを含む耐熱性樹脂の層を設けること
により、サーマルヘッドの走行性を改良したものを用い
ることができる。
【0027】インキをベースフィルムに塗布する方法と
しては、リバースロールコーター、グラビアコーター、
ロッドコーター、エアドクタコーターなどを使用して実
施することができ、インキの塗布層の厚さは乾燥後0.
1〜5μm の範囲となるよう塗布すれば良い(原崎勇次
著、槇書店1979年発行「コーティング方式」)。
【0028】
【発明の作用及び効果】本発明の感熱転写シートに用い
られる前記一般式(I)で示されるピリドンアゾ系色素
は鮮明なイエロー色を有するため適当なシアン色および
マゼンタ色を組合せることにより色再現性の良好なフル
カラー記録を得るのに適しており、又、昇華及び/又は
熱拡散し易く、分子吸光係数が大きいため熱ヘッドに大
きな負担をかけることなく、高速で色濃度の高い記録を
得ることができる。更に熱、光、湿気、薬品などに対し
て安定であるため、転写記録中に熱分解することなく、
得られた記録の保存性も優れており特に耐光性において
優れている。又、該色素は有機溶剤に対する溶解性及び
水に対する分散性が良好であるため、均一に溶解あるい
は分散した高濃度のインキを調製することが容易であ
り、それらのインキを用いることにより、色素が均一に
高濃度で塗布された感熱転写シートを得ることができ
る。したがって、それらの感熱転写シートを用いること
により均一性及び色濃度の良好な記録を得ることができ
る。
【0029】更に、本発明の感熱転写シートは加熱手段
として熱ヘッドのみならず赤外線、レーザー光なども利
用することができる。又、本発明の色素を用いたインキ
組成物を通電により発熱する通電フィルム上に塗布し、
通電熱転写シートとして用いることもできる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、かかる実施例は本発明を限定するものではない。
【0031】(A)色素の合成 実施例1 2−パーフルオロ(n)ブチルアニリン3.1g(0.
01mol )に濃塩酸0.03mol 、水50mlを加え塩酸
塩とし、亜硝酸ナトリウム0.69g(0.01mol )
の20%水溶液を0℃で加えてジアゾニウム塩とした。
N−(n)ヘキシル−3−シアノ−4−メチル−6−ヒ
ドロキシピリドン−2のアセトン/水(1/1)混合溶
液60mlに0℃でジアゾニウム塩を加え、0〜5℃で5
時間撹拌し、析出した結晶をろ取した。カラムクロマト
グラフィーで精製し表−1,No.4の色素を得た。 収率:57% 融点:171℃
【0032】実施例2 2−パーフルオロ(n)オクチルアニリンを用いて実施
例1と同様の方法により表−1,No.117の色素を
得た。 収率:4% 融点:201〜205℃
【0033】実施例3 2−パーフルオロ(n)ブチルチオアニリンを用いて実
施例1と同様の方法により表−1,No.108の色素
を得た。 収率:45% 融点:194〜195℃
【0034】(B)感熱転写シートの作製及び転写試験 実施例1
【表5】 a)インキの調製 ピリドンアゾ系色素(前記表−1No.4の色素) 5g ポリスルホン樹脂* 10g クロロベンゼン 100g ─────────────────────────────────── 合 計 115g *商品名:ユーデルP−1700(日産化学工業(株)
製品)熱変形温度(ASTMD−648)175℃ 上記組成の混合物をペイントコンディショナーで10分
間処理し、インキの調製を行なった。
【0035】b)転写シートの作製 上記のインキをワイヤバーを用いて背面が耐熱滑性処理
のされたポリエチレンテレフタレートフィルム(6μm
厚)上に塗布、乾燥し(乾燥膜厚約1μm )、転写シー
トを得た。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルム
の耐熱滑性処理は、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムに下記式
【0036】
【化4】
【0037】で示される繰り返し構造単位を有するポリ
カーボネート樹脂8重量部、リン酸エステル系界面活性
剤1重量部(商品名:プライサーフA−208B:第一
工業製薬株式会社製品)、トルエン91重量部からなる
液を塗布、乾燥(乾燥膜厚約0.5μm )することによ
り行なった。
【0038】c)受像体の作成 飽和ポリエステル樹脂(製品名:TP−220、日本合
成株式会社製品)10部、アミノ変性シリコーン(製品
名:KF393、信越化学工業株式会社製品)0.5
部、メチルエチルケトン15部、キシレン15部からな
る液を合成紙(製品名:ユポFPG150、王子油化株
式会社製品)にワイヤバーで塗布、乾燥し(乾燥膜厚約
5μm )、さらにオーブン中で100℃で30分間熱処
理することにより受像体を作製した。
【0039】d)転写記録 上記転写シートのインク塗布面を被記録体と重ね熱ヘッ
ドを用い下記条件で記録し、鮮明なイエロー色で表−2
に示す均一な色濃度の記録を得ることができた。
【0040】記録条件 主走査、副走査の綿密度:8ドット/mm 記録電力:0.25W/ドット ヘッドの加熱時間:10msec 色濃度は、米国マクベス社製造、デンシトメーターTR
−927型を用いて測定した。得られた記録の耐光性試
験をカーボンアークフェードメーター(スガ試験機株式
会社製造)を用いて実施(ブラックパネル温度63±2
℃)したが、40時間の照射後の変色の程度を表−2に
ΔE* 値で示した。また、転写シートおよび記録物は熱
・湿気に対して安定であり、暗所保存性にすぐれてい
た。
【0041】実施例2〜10 実施例1で用いた色素のかわりに前記表−1に示した色
素のうち後記表−2に示す色素を用い実施例1と同様の
方法でインクの調製、転写シートの作製、転写記録を実
施した結果、各々表−2に示す色濃度の鮮明なイエロー
色の記録を得ることができ、耐光性も表−2に示すとお
り良好であった。
【0042】
【表6】
【0043】実施例11 実施例1で用いたインクのかわりに下記方法により調製
したインクを用い、実施例1と同様の方法で転写シート
の作製、転写記録を実施した結果、鮮明なイエロー色で
の均一な色濃度の記録を得ることができた。また得られ
た記録の耐光性試験および転写シートと記録の暗所保存
性試験の結果はいずれも良好であった。
【0044】
【表7】 インクの調製 実施例1と同一の色素(表−1No.4の色素) 5g AS樹脂** 10g トルエン 90g シクロヘキサノン 10g ─────────────────────────────────── 合 計 115g **AS樹脂、商品名:デンカAS−S(電気化学工業
(株)製品)(ピカット軟化点(JISK−6870)
105℃)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、XはRf,O−Rf′またはS−Rf′を表わ
    す。ここでRfは炭素数2〜10のパーフルオロアルキ
    ル基を表わし、Rf′は炭素数1〜10のパーフルオロ
    アルキル基を表わす。また、Rは水素原子、置換もしく
    は非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アリル基、
    または、置換もしくは非置換のフェニル基を表わす)で
    示されるピリドンアゾ色素。
  2. 【請求項2】 請求項(1)に記載の一般式(I)で示
    されるピリドンアゾ色素を含む色材層を有することを特
    徴とする感熱転写シート。
JP4053866A 1992-03-12 1992-03-12 ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート Pending JPH05255602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4053866A JPH05255602A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4053866A JPH05255602A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255602A true JPH05255602A (ja) 1993-10-05

Family

ID=12954693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4053866A Pending JPH05255602A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05255602A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998059008A1 (en) * 1997-06-21 1998-12-30 Avecia Limited Pyridonazo dyes and inks containing them
US8211606B2 (en) 2007-03-19 2012-07-03 Canon Kabushiki Kaisha Coloring compound, yellow toner, sheet for heat-sensitive transfer recording, and ink
JP2014516092A (ja) * 2011-05-06 2014-07-07 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ペルフルオロアルキル置換基を有する発色団

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998059008A1 (en) * 1997-06-21 1998-12-30 Avecia Limited Pyridonazo dyes and inks containing them
GB2339434A (en) * 1997-06-21 2000-01-26 Avecia Ltd Pyridonazo dyes and inks containing them
GB2339434B (en) * 1997-06-21 2002-03-13 Avecia Ltd Pyridonazo dyes and inks containing them
US6406526B1 (en) 1997-06-21 2002-06-18 Avecia Limited Pyridonazo dyes and inks containing them
US8211606B2 (en) 2007-03-19 2012-07-03 Canon Kabushiki Kaisha Coloring compound, yellow toner, sheet for heat-sensitive transfer recording, and ink
JP2014516092A (ja) * 2011-05-06 2014-07-07 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ペルフルオロアルキル置換基を有する発色団
US9388206B2 (en) 2011-05-06 2016-07-12 Basf Se Chromophores with perfluoroalkyl substituents

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60239291A (ja) 感熱記録用色素及び感熱記録用シート
JPS61227092A (ja) 感熱転写記録用アゾ色素及び感熱転写シート
JP3163778B2 (ja) ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート
JPH05255602A (ja) ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート
JP2623241B2 (ja) 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート
JP3092144B2 (ja) 昇華型熱転写シート
JP3635933B2 (ja) 感熱転写用ピリドンアゾ系色素、及びそれを用いた感熱転写用シート並びに感熱転写用インク
JP3235184B2 (ja) ピリドンアゾ系色素及びその色素を使用した感熱転写用シート
JPS60239292A (ja) 感熱転写記録用色素
JPH0676558B2 (ja) インドアニリン系化合物及び感熱転写記録用色素
JP3588972B2 (ja) 感熱転写記録用色素、感熱転写記録用シート及び感熱転写インク
JP2920991B2 (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP2687443B2 (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP2760032B2 (ja) 感熱転写記録用色素,感熱転写記録用シート及び該シート用のインキ組成物
JP3058520B2 (ja) 感熱転写用シート
JP3797770B2 (ja) 感熱転写用ベンゾチアゾールアゾ系色素及びそれを用いた感熱転写記録用シート
JPH03256793A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP3606479B2 (ja) 感熱転写用シート
JP2760033B2 (ja) 感熱転写記録用色素,感熱転写記録用シート及び該シート用のインキ組成物
JPH0462878B2 (ja)
JPH051155B2 (ja)
JPH07115546B2 (ja) 感熱転写シート
JPH04211477A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JPH03234589A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JPH02219693A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物