JPH02219693A - 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物 - Google Patents

感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物

Info

Publication number
JPH02219693A
JPH02219693A JP1042165A JP4216589A JPH02219693A JP H02219693 A JPH02219693 A JP H02219693A JP 1042165 A JP1042165 A JP 1042165A JP 4216589 A JP4216589 A JP 4216589A JP H02219693 A JPH02219693 A JP H02219693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
atom
transfer sheet
unsubstituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1042165A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukichi Murata
勇吉 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP1042165A priority Critical patent/JPH02219693A/ja
Publication of JPH02219693A publication Critical patent/JPH02219693A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感熱転写記録、特に昇華型感熱転写記録に使用
される感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成
物に関する。
(従来の技術) 従来、ファクシミリ、複写機あるいはプリンタ−などに
電子写真方式、インキジェット方式、感熱転写方式など
によるカラー記録技術が検討されている。
感熱転写記録方式は、装置の保守や操作が容易で、装置
や消耗品が安価であるため、他の方法に比べ有利と考え
られる。
感熱転写方式には、ベースフィルム上に熱溶融性インキ
層を形成させた転写シートを、熱ヘツドにより加熱して
、該インキを溶融し、受像体上に転写記録する溶融方式
と、ベースフィルム上に昇華性色素を含有する色材層を
形成させた転写シートを、熱ヘツドにより加熱して色素
を昇華及び/又は熱拡散により転写シートから受像体に
移行させ、受像体上に転写記録する昇華方式とがあるが
、昇華方式は熱ヘツドに与えるエネルギーを変えること
により色素の移行量を制御することができるので、階調
記録が容易となり、フルカラー記録には特に有利である
昇華方式の感熱転写記録においては、転写シート及び転
写シート用のインキ組成物に用いられる昇華性色素は転
写記録のスピード、記録物の画質、保存安定性などに大
きな影響を与えるので非常に重要であり、以下のような
条件を充たすことが必要である。
■ 熱記録ヘッドの作動条件で容易に昇華及び/又は熱
拡散すること。
■ 熱記録ヘッドの作動条件で熱分解しないこと。
■ 色再現上、好ましい色相を有すること。
■ 分子吸光係数が大きいこと。
■ 熱、光、湿気、薬品などに対して安定なこと。
■ 合成が容易なこと。
■ インク化適性が優れていること。
■ 安全衛生上問題のないこと。
上記の条件を全て満足する色素はこれ迄見い出されてお
らず、特にシアン色素においては種々の欠点を有し未だ
満足なものが見い出されていない。
(発明が解決しようとする諜Iり 本発明は上記の条件を全て満足するシアン色素を用いる
ことを特徴とする感熱転写シート及び感熱転写シート用
インキ組成物を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、下記一般式(1) (式中、A、B、C及びDは水素原子、フッ素原子によ
り置換されていても良いアルキル基、アルコキシ基、置
換もしくは非置換のフェノキシ基、又はハロゲン原子を
表わし、A、、BlC,、Dのうち少なくとも2個は水
素原子以外の基を表わす。
Xは水素原子、フッ素原子により置換されていても良い
アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは非置換のフェ
ノキシ基、ハロゲン原子、ホルミルアミノ基、フッ素原
子により置換されていても良いアルキルカルボニルアミ
ノ基、置換もしくは非置換のフェニルカルボニルアミノ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、又は置換もしくは
非置換のフェノキシカルボニルアミノ基を表わし、R1
およびR2は水素原子、置換もしくは非置換のアルキル
基、シクロアルキル基、アリル基、又は置換もしくは非
置換のフェニル基を表わす)で示されるインドアニリン
系色素を含む色材層を有する感熱転写シート、及び一般
式(1)で示されるインドアニリン系色素、結着剤であ
る樹脂並びに有機溶剤及び/又は水を含有する感熱転写
シート用のインキ組成物をその要旨とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に使用する前記一般式(【)で示されるインドア
ニリン系色素は、従来公知の方法に従って製造すること
が出来、例えば下記一般式(n)(式中、A、B、C,
Dは前記一般式(1)と同じ意味を表わし、Zは水素原
子、ハロゲン原子、アルコキシ基、フェノキシ基などを
表わす)で示されるフェノール類と、下記一般式(II
I)入 (式中、X、R’及びR2は前記一般式(1)と同じ意
味を表わす)で示されるp−フ二二しンジアミン類ある
いはそれらの塩酸塩、硫酸塩などの塩類を有機溶剤ある
いは水中で酸化剤の存在下に中性からアルカリ性の条件
で反応させることにより得ることができる。反応に使用
する有機溶剤としては、エタノール、メタノール、イソ
プロパツールなどのアルコール類、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチル
スルホキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドンなどの極性非プロトン溶剤、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類などが有
利に用いられるが、これらは水との混合溶媒として用い
ても良い。
酸化剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム
、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩、過酸化水素、フェ
リシアン化カリウム、硝酸、硝酸アンモニウム、硝酸カ
リウム、硝酸ナトリウム、硝酸銀などの硝酸塩などが有
利に用いられる。
本発明に使用する前記一般式([)で示される色素の具
体例としては、一般式(I)におけるAlB、CSD、
XSR電及びR1が以下のようなものがあげられる。
ASB、、C及びDで表わされるアルキル基としては、
01〜C6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基があ
げられ、フッ素原子により置換されたアルキル基として
は、トリフルオロメチル基があげられ、アルコキシ基と
しては、01〜Csの直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコ
キシ基があげられ、置換基を有するフェノキシ基として
は、C8〜C1の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基
、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、CI”” Caの
アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチ
ル基などを置換基として有するフェノキシ基などがあげ
られ、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子などがあげられる。
ASB、C及びDとしては、A、B、CSDのうち少な
くとも2個は水素原子以外の基を示すことが条件である
が、この水素原子以外の基として特に有利なものとして
は、01〜C4のアルキル基、トリフルオロメチル基、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子などがあげられる。
更に好ましくは、AかCのいずれか一方が水素以外の基
を表わし、かつBかDのいずれか一方が水素原子以外の
基−を表わしているものが良い。
Xで表わされるアルキル基としては、C1〜C8の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基があげられ、フッ素原
子により置換されたアルキル基としては、トリフルオロ
メチル基があげられ、アルコキシ基としては、C,−C
,の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基があげられ
、置換基を有するフェノキシ基としては、C3〜C6の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、Ct ’= C4のアルコキシ基、
ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基などを置換
基として有するフェノキシ基などがあげられ、ハロゲン
原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などが
あげられ、アルキルカルボニルアミノ基としては、アセ
チルアミノ基、プ°ロピオニルアミノ基、ブチロイルア
ミノ基などがあげられ、フッ素原子により置換されたア
ルキルカルボニルアミノ基としては、トリフルオロアセ
チルアミノ基があげられ、置換基を有するフェニルカル
ボニルアミノ基としては、環にC9〜C6の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、CI’= Caのアルコキシ基、ニトロ基、シ
アノ基、トリフルオロメチル基などを置換基として有す
るフェニルカルボニルアミノ基などがあげられ、アルコ
キシカルボニルアミノ基としては、CI”’ Csの直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基を有するものがあ
げられ、置換基を有するフェノキシカルボニルアミノ基
としては、環にCt ’= Csの直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基、フッ素原子、臭素原子、C2〜C4
のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ
チル基などを有するフェノキシカルボニルアミノ基があ
げられる。Xの特に有利なものとしては、水素原子の他
、C1〜C4のアルキル基、ホルミルアミノ基、アセチ
ルアミノ基などがあげられる。
R1及びRzで表わされるアルキル基としては、CI−
wCsの直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基があげら
れ、置換アルキル基としては、2−ヒドロキシエチル基
、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基
、2−ヒドロキシ−プロピル基などのヒドロキシ置換ア
ルキル基、カルボキシエチル基、2−カルボキシエチル
基、3−カルボキシプロピル基などのカルボキシ置換ア
ルキル基、2−シアノエチル基、シアノメチル基なとの
シアノ置換アルキル基、2−アミノ−エチル基などのア
ミノ置換アルキル基、2−クロロエチル基、3−クロロ
プロピル基、2−クロロプロピル、l、2,2.2−)
リフルオロエチル基などのハロゲン原子置換アルキル基
、ベンジル基、p−クロロベンジル基、2−フェニルエ
チル基などのフェニル置換アルキル基、2−メトキシエ
チル基、2−エトキシエチル基、2− (n)プロポキ
シエチル基、2−(iso)プロポキシエチル基、2−
(n)ブトキシエチル基、2−(iso)ブトキシエチ
ル基、2−(2−エチルへキシルオキシ)エチル基、3
−メトキシプロピル基、4−メトキシブチル基、2−メ
トキシプロピル基などのアルコキシ置換アルキル基、2
−(2−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2−エト
キシエトキシ)エチル基、2−(2−(n)プロポキシ
エトキシ)エチル基、2−(2−Nso)プロポキシエ
トキシ)エチル基、2−(2−(n)ブトキシエトキシ
)エチル基、2− (2−(i s o)ブトキシエト
キシ)エチルL 2− (2−(2−エチルへキシルオ
キシ)エトキシ)エチル基などのアルコキシアルコキシ
置換アルキル基、2−アリルオキシエチル基、2−フェ
ノキシエチル基、2−ベンジルオキシエチル基などの置
換アルキル基、2−アセチルオキシエチル基、2−プロ
ピオニルオキシエチル基、2−(n)ブチリルオキシエ
チル基、2−(iso)ブチリルオキシエチル基、2−
トリフルオロアセチルオキシエチル基などのアシルオキ
シ置換アルキル基、メトキシカルボニルメチル基、エト
キシカルボニルメチル基、(n)プロポキシカルボニル
メチル基、(i s o)プロポキシカルボニルメチル
基、(n)ブトキシカルボニルメチル基、(i s o
)ブトキシカルボニルメチル基、2−エチルへキシルオ
キシカルボニルメチル基、ベンジルオキシカルボニルメ
チル基、フルフリルオキシカルボニルメチル基、テトラ
ヒドロフルフリルオキシメチル基、2−メトキシカルボ
ニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、2−
(n)プロポキシカルボニルエチルL2−(i s o
)プロポキシカルボニルエチルL2−(n)ブトキシカ
ルボニルエチル基、2−(isO)ブトキシカルボニル
エチル基、2−(2−エチルへキシルオキシカルボニル
)エチル基、2−ベンジルオキシカルボニルエチル基、
2−フルフリルカルボニルエチル基などの置換もしくは
非置換のアルコキシカルボニル置換アルキル基、2−メ
トキシカルボニルオキシエチル基、2−エトキシカルボ
ニルオキシエチル基、2−(n)プロポキシカルボニル
エチル基、2−(iso)プロポキシカルボニルオキシ
エチル基、2−(n)ブトキシカルボニルオキシエチル
基、2−(iso)ブトキシカルボニルオキシエチル基
、2− (2−エチルへキシルオキシカルボニルオキシ
)エチル基、2−ベンジルオキシカルボニルオキシエチ
ル基、2−フルフリルオキシカルボニルオキシエチル基
などの置換もしくは非置換のアルコキシカルボニルオキ
シ置換アルキル基、フルフリル基、テトラヒドロフルフ
リル基などのへテロ環置換アルキル基などがあげられる
R1及びR2で表わされる置換フェニル基としは、置換
基として01〜C6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基を有するもの、01〜C4の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルコキシ基を有するもの、フッ素原子、塩素原子
、臭素原子などのハロゲン原子を有するもの、ニトロ基
、シアノ基、トリフルオロメチル基などを有するものが
あげられる。
R1及びRZで表わされるシクロアルキル基としては、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基などがあげられる
R1及びR2で特に有利なものとしては、01〜C8の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−クロロエチル基、
ベンジル基、2−フェニルエチルL 2−Ccr〜C4
アルコキシ)エチル基、2−アリルオキシエチル基、2
−ベンジルオキシエチル基、2−(C,〜C4アルコキ
シカルボニル)エチル基、2−アセチルオキシエチル基
、2− (C1〜C4アルコキシカルボニルオキシ)エ
チル基、アリル基などがあげられる。
前記一般式(1)で示される色素を更に具体的に例示す
ると表(1)に示されるものがあげられる。
本発明の感熱転写シートに於て上記の色素を含む色材層
を形成する場合、その方法は特に制限されず、通常、色
素を結着剤とともに、媒体中に溶解あるいは微粒子状に
分散させることによりインキを調製し、該インキをベー
スフィルム上に塗布、乾燥することによりベースフィル
ム上に色材層を形成する。
インキ調製のための結着剤としては、転写記録時に受像
体との熱融着を防ぐため耐熱性の良好なものを用いるが
、特に軟化点及び/又は熱変形温度が100℃以上のも
のが好ましい。
具体的にはセルロース系、アクリル酸系、デンプン系な
どの水溶性樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、AS樹脂
、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリ
エステル、エチルセルロース、アセチルセルロースなど
の有機溶剤あるいは水に可溶性の樹脂などを挙げること
ができる。
これらは、インキ調製に媒体として用いる溶剤によって
適宜選択し、溶剤に溶解又は均一に分散する樹脂であれ
ばよい。
これらの樹脂の使用量としては、インキ組成物全重量に
対して1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%の範
囲が挙げられる。
インキ調製のための媒体としては水の他に、メチルアル
コール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコー
ルなどのアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブなどのセロソルブ類、トルエン、キシレン、クロ
ロベンゼンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルな
どのエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類
、塩化メチレン、クロロホルム、トリクロロエチレンな
どの塩素系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドンなどの有機溶剤を挙げることができ、こ
れらは単独でも混合して用いてもよい。
上記のインキ中には上記の成分の他に必要に応じて有機
、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッ
キング防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤、離型
剤などを添加することができる。
転写シート作製のためのインキを塗布するベースフィル
ムとしては、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉
紙、ポリエステル、ポリ゛力、−ボネート、ポリアミド
、ポリイミド、ポリアラミドのような耐熱性の良好なプ
ラスチックのフィルムが適しているが、それらの厚さと
しては3〜50μmの範囲を挙げることができる。
上記のベースフィルムのうちポリエチレンテレフタレー
トフィルムが機械的強度、耐溶剤性、経済性などを考慮
すると特に有利である。しかしながら、場合によっては
ポリエチレンテレフタレートフィルムは必ずしも耐熱性
が充分でなく、サーマルヘッドの走行性が不充分である
ので色材層の反対面に界面活性剤、滑性の高い耐熱性粒
子などを含む耐熱性樹脂の層を設けることにより、サー
マルヘッドの走行性を改良したものを用いることができ
る。
インキをベースフィルムに塗布する方法としては、リバ
ースロールコータ−、グラビアコーターロッドコーター
、エアドクタコーターなどを使用して実施することがで
き、インキの塗布層の厚さは乾燥後0.1〜5μmの範
囲となるよう塗布すれば良い(原崎勇次著、槙書店19
79年発行「コーティング方式」)。
一方、本発明の他の目的である感熱転写シート用インキ
組成物としては、前記一般式(1)で示されるインドア
ニリン系色素、結着剤である樹脂、並びに有機溶剤及び
/又は水を含有しているものである。
インドアニリン系色素としては、詳しくは前述の通りで
ある。
また、結着剤は具体的には前述の水溶性あるいは有機溶
剤に可溶性の樹脂のうち、溶剤によって適宜選択して用
いる。
前述の樹脂のうち、熱変形温度及び/又は軟化点が10
0℃以上であるものが特に好ましい。有機溶剤としては
、前述の溶剤が用いられる。また、この他前述の非昇華
性微粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、
消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤、離型剤等の添加剤を
用いてもよい。
また、本発明のインキ組成物において、前記−般式(1
)の色素の使用量は、インキ全重量に対し、1〜30重
量%、好ましくは3〜20重量%である。
本発明のインキ組成物の調整法としては、色素、溶剤及
び樹脂からなる混合液を攪拌機のついた適当な容器に入
れ、必要に応じて加温したり、あるいは添加剤等を加え
、色素を溶剤に溶解させたり、又は、混合液をペイント
コンディショナー、ボールミル、サンドグラインドミル
等を用いて、必要に応じて添加剤等を加えて色素を溶剤
に均一に分散させて調整することができる。
(発明の作用及び効果) 本発明の悪態転写シートに用いられる前記一般式(1)
で示されるインドアニリン系色素は鮮明なシアン色を有
するため、適当なイエロー色およびマゼンタ色と組み合
せることにより色再現性の良好なフルカラー記録を得る
のに適しており、又、昇華及び/又は熱拡散し易く、分
子吸光係数が大きいため熱ヘツドに大きな負担をかける
ことなく、高速で色濃度の高い記録を得ることができる
。更に熱、光、湿気、薬品などに対して安定であるため
、転写記録中に熱分解することなく、得られた記録の保
存性も優れており特に耐光性において優れている。又、
該色素は有機溶剤に対する溶解性及び水に対する分散性
が良好であるため、均一に溶解あるいは分散した高濃度
のインキを調製することが容易であり、それらのインキ
を用いることにより、色素が均一に高濃度で塗布された
感熱転写シートを得ることができる。したがって、それ
らの感熱転写シートを用いることにより均−性及び色濃
度の良好な記録を得ることができる。
更に、本発明の感熱転写シートは加熱手段として熱ヘツ
ドのみならず赤外線、レーザー光なども利用することが
できる。
又、本発明のインキ組成物を通電により発熱する通電フ
ィルム上に塗布し、通電熱転写シートとして用いること
もできる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、かか
る実施例は本発明を限定するものではない。
実施例1 a)インキの調製 48)175℃ 上記組成の混合物をペイントコンディショナーで10分
間処理し、インキの調製を行なった。
b)転写シートの作製 上記のインキをワイヤバーを用いて背面が耐熱滑性処理
のされたポリエチレンテレフタレートフィルム(6μm
厚)上に塗布、乾燥しく乾燥膜厚的1μm)、転写シー
トを得た。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルム
の耐熱滑性処理は、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムに下記式上記のインドアニリン色素 (前記表(1)Nα1の色素) ポリスルホン樹脂” g 0g で示される繰り返し構造単位を有するポリカーボ合  
 計          115g   ネート樹脂8
重量部、リン酸エステル系界面活性*商品名ニューデル
P−1700(日照化学  剤1重量部(商品名ニブラ
イサーフA−208B:工業■製品)熱変形温度(AS
TMD−6第1工業製薬株式会社製品)、トルエン91
重量部からなる液を塗布、乾燥(乾燥膜要約0.5μm
)することにより行なった。
C)受像体の作成 飽和ポリエステル樹脂(製品名: TP−220、日本
合成株式会社製品)10部、アミノ変性シリコーン(製
品名:KF393、信越化学工業株式会社製品)0.5
部、メチルエチルヶ)yl 5部、キシレン15部から
なる液を合成紙(製品名:ユボFPG150、王子油化
株式会社製品)にワイヤバーで塗布、乾燥しく乾燥膜要
約5μm)、さらにオーブン中で100°Cで30分間
熱処理することにより受像体を作製した。
d)転写記録 上記転写シートのインク塗布面を被記録体と重ね熱ヘツ
ドを用い下記条件で記録し、鮮明なシアン色で1.70
の均一な色濃度の記録を得ることができた。
記録条件 主走査、副走査の綿密度:8ドツト/開記  録  電
  カニ0.25W/ドツトヘツドの加熱時間: 10
m5ec 色濃度は、米国マクベス社製造、デンシトメーターTR
−927型を用いて測定した。
得られた記録の耐光性試験をカーボンアークフェードメ
ーター(スガ試験機株式会社製造)を用いて実施(ブラ
ックパネル温度63±2°C)したが、40時間の照射
後はとんど変退色しなかった。
また、転写シートおよび記録は熱・湿気に対して安定で
あり、暗所保存性にすぐれていた。
本実施例で使用した色素は、2,5−ジメチル−4,6
−ジブロモフェノールと2−メチル−4−(N、N−ジ
エチル)アミノアニリン塩酸塩をアセトンとアンモニア
水の混合溶媒中、過硫酸アンモニウムで酸化することに
より合成したものであり、アセトン中の極大吸収波長は
624nmであり、融点は129〜130℃であった。
実施例2 実施例1で用いた色素のかわりに前記表(1)に示した
色素のうち後記表(2)に示す色素を用い実施例1と同
様の方法でインクの調製、転写シートの作製、転写記録
を実施した結果、各々第2表に示す色濃1度の鮮明なシ
アン色の記録を得ることができた。
得られた記録の耐光性試験および転写シートと記録の暗
所保存性試験の結果はいずれも良好であった。
表  (2) 実施例3 実施例1で用いたインクのかわりに下記方法により調製
したインクを用い、実施例1と同様の方法で転写シート
の作製、転写記録を実施した結果、鮮明なシアン色で1
.60の均一な色濃度の記録を得ることができた。また
得られた記録の耐光性試験および転写シートと記録の暗
所保存性試験の結果はいずれも良好であった。
インクの調製 −4(N、N−ジエチル)アミノアニリン塩酸塩をアセ
トンとアンモニア水の混合溶媒中、過硫酸アンモニウム
で酸化することにより合成したものであり、アセトン中
の極大吸収波長は663nmであり融点は164〜16
5°Cであった。
上記インドアニリン色素      5g(前記表(1
)Na3の色素)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ベースフィルム上に下記一般式( I )▲数式、
    化学式、表等があります▼( I )(式中、A、B、C
    及びDは水素原子、フッ素原子により置換されていても
    良いアルキル基、アルコキシ基、置換もしくは非置換の
    フェノキシ基、又はハロゲン原子を表わし、A、B、C
    、Dのうち少なくとも2個は水素原子以外の基を表わす
    。 Xは水素原子、フッ素原子により置換されていても良い
    アルキル基、アルコキシ基、置換もしくは非置換のフェ
    ノキシ基、ハロゲン原子、ホルミルアミノ基、フッ素原
    子により置換されていても良いアルキルカルボニルアミ
    ノ基、置換もしくは非置換のフェニルカルボニルアミノ
    基、アルコキシカルボニルアミノ基、又は置換もしくは
    非置換のフェノキシカルボニルアミノ基を表わし、R^
    1およびR^2は水素原子、置換もしくは非置換のアル
    キル基、シクロアルキル基、アリル基、又は置換もしく
    は非置換のフェニル基を表わす)で示されるインドアニ
    リン系色素を含む色材層を有することを特徴とする感熱
    転写シート。
  2. (2)請求項(1)に記載の一般式( I )で示される
    インドアニリン系色素、結着剤である樹脂並びに有機溶
    剤及び/又は水を含有している感熱転写シート用のイン
    キ組成物。
JP1042165A 1989-02-22 1989-02-22 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物 Pending JPH02219693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1042165A JPH02219693A (ja) 1989-02-22 1989-02-22 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1042165A JPH02219693A (ja) 1989-02-22 1989-02-22 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02219693A true JPH02219693A (ja) 1990-09-03

Family

ID=12628351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1042165A Pending JPH02219693A (ja) 1989-02-22 1989-02-22 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02219693A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0479076A1 (de) * 1990-10-04 1992-04-08 BASF Aktiengesellschaft Verfahren zur Übertragung von Indoanilinfarbstoffen
WO2004103717A1 (ja) * 2003-05-21 2004-12-02 Mitsubishi Chemical Corporation 感熱転写記録用インドアニリン系色素、並びにそれを用いた感熱転写記録用インク及び感熱転写記録用シート

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59182839A (ja) * 1983-04-01 1984-10-17 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 着色樹脂組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59182839A (ja) * 1983-04-01 1984-10-17 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 着色樹脂組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0479076A1 (de) * 1990-10-04 1992-04-08 BASF Aktiengesellschaft Verfahren zur Übertragung von Indoanilinfarbstoffen
US5221658A (en) * 1990-10-04 1993-06-22 Basf Aktiengesellschaft Transfer of indoaniline dyes
WO2004103717A1 (ja) * 2003-05-21 2004-12-02 Mitsubishi Chemical Corporation 感熱転写記録用インドアニリン系色素、並びにそれを用いた感熱転写記録用インク及び感熱転写記録用シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0513077B2 (ja)
JPH0825342B2 (ja) マゼンタ色系感熱転写シート
JP2760032B2 (ja) 感熱転写記録用色素,感熱転写記録用シート及び該シート用のインキ組成物
JPH02219693A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP2623241B2 (ja) 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート
JP2760033B2 (ja) 感熱転写記録用色素,感熱転写記録用シート及び該シート用のインキ組成物
JPH0676558B2 (ja) インドアニリン系化合物及び感熱転写記録用色素
JPH085257B2 (ja) 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート
JPH03256793A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP2687443B2 (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP2920991B2 (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP3163778B2 (ja) ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート
JP3588972B2 (ja) 感熱転写記録用色素、感熱転写記録用シート及び感熱転写インク
JPH0848082A (ja) 感熱転写シート
JPH03234589A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JPH0462878B2 (ja)
JPH04211477A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP3353445B2 (ja) 感熱転写シート
JPH05255602A (ja) ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート
JPH06145540A (ja) 感熱転写用色素及び感熱転写シート
JPH02139291A (ja) 黄色系感熱転写シート
JPH03236993A (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JPH085255B2 (ja) 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート
JP2502997B2 (ja) 感熱転写記録用色素及び感熱転写シ―ト
JP3367199B2 (ja) 感熱転写シート