JPH02270588A

JPH02270588A - インクジェット記録用紙

Info

Publication number: JPH02270588A
Application number: JP1093520A
Authority: JP
Inventors: Yoshimasa Ito; 伊東　良将; Masayoshi Miura; 眞芳三浦
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-04-13
Filing date: 1989-04-13
Publication date: 1990-11-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、インクジェット記録に用いられるインクジ
ェット記録用紙に関する。

従来の技術インクジェット記録では、インクジェットヘッドからイ
ンクを記録用紙上に噴射させ、非衝撃で文字や図形を記
録する。このインクジェット記録は、高速で高画質の記
録が行えるだけでなく、多色（フルカラーも含め）記録
が容易に可能であシ、しかも、記録時の騒音が少ないと
いった多くの利点を有しておｊ５、ＯＡ端末等のハード
コピーに実際に応用されている。

ただ、記録用紙については、普通紙でも記録は可能であ
るが、普通紙だと裏ぬけ、低濃度、不鮮明といった問題
がある。これは、インク吸収容量が十分でなかったシ、
あるいは、インク吸収速度が遅かったシ、さらには、ド
ツト形状が不鮮明であったシするからである。

このような問題を改善するため、通常、紙基材表面にイ
ンク受容層を設けたインクジェット記録用紙（コート紙
）が使われている。特に多色記録の場合、噴射インク量
が多いため、厚みのあるインク受容層を設けたものを使
い、多量のインクを受容層で受は裏抜けを防いだり、イ
ンクにじみ、低濃度、低吸収速度、色合い不良の改善を
図ったりしている。

発明が解決しようとする課題しかしながら、上記記録用紙では、インク受容層が剥離
しやすい、筆記性が悪い、紙質感に乏しい、製造が難し
い等の問題がある。

これは、表面のインク受容層の厚みが大きくて剥落しや
すいのである。特に、無機顔料や白色填料としてクレー
、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム
、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム等の微粉末を含む材料を
用い、多孔質や大表面積のインク受容層を形成した場合
、用紙が曲げられた際や記録中にインク受容層やこれに
付着したインクの剥落が起きやすい。インク受容層の剥
落片は、インクジェットプリンターの故障原因となるた
め、保守上も問題になる。

この発明は、上記の事情に鑑み、インク受容層の剥離が
防止でき、筆記性や紙質感に優れ、裏ぬけの起きないイ
ンクジェット記録用紙を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段前記課題を解決するため、この発明にかかるインクジェ
ット記録用紙は、インク受容層を紙基材の表裏面に分け
て形成するようにしている。

作　　　　用この発明のインクジェット記録用紙では、インク受容層
を紙基材の表面と裏面に分割して形成している。そのた
め、それぞれのインク受容層の厚みが従来よシも薄くな
っており、インクジェット記録用紙に曲げ等のストレス
がかかっても簡単に剥離するようなことはない。

また、表面のインク受容層が薄くなっている分、下の紙
基材の材質感が損なわれない。つまシ紙質感や筆記性が
保持されるのである。

裏面のインク受容層は、にじみを伴うことなくに過剰イ
ンクを吸収し裏ぬけを防止する。

実施例つぎに、この発明の詳細な説明する。

第１図は、この発明のインクジェット記録用紙の一例を
あられす。

インクジェット記録用紙１は、紙基材２と基材表裏面に
形成されたインク受容層３．３′からなる。

インク受容層３．３としては、ポリビニルアルコール（
ＰＶＡ）、ポリビニルピロリドン（ｐｖｐ　）、ホリビ
ニルビロリドンー酢酸ビニルコポリマー（Ｐ　ＶＰ／Ｖ
Ａ　Ｃ）などの高分子材料に必要に応じて白色填料とし
て、シリカ、クレー、タルク、炭酸力ルシクム、ケイ酸
カルシウム、酸化亜鉛、炭酸ブル＝ｔグネシウム等の無機材料の微粉　　　　　る。インク受
容層の形成は、例えば、樹脂および無機微粉末を含む塗
布液を紙基材の表面・裏面にコートし乾燥することによ
シなされる。

もちろん、紙基材やインク受容層は上記のものに限らな
い。例えば、インク受容層は、表面と裏面が同一の構成
である必要はない。また、どちらか一方、あるいは、両
方のインク受容層自体が複数層で構成されていてもよい
。

次に具体的実施例について説明する。

紙基材２として密度：０．６５ｇ／ｃｄ、ステキヒトサ
イズ値：最大１秒の市販紙を用いた。この市販紙は、そ
のサイズ値から分かるように、非常にインク吸収性（透
過性）がよい。

インク受容層３．３はＰＶＡにシリカ微粉末を添加した
ものとし、それぞれ約６Ｐの厚みがある。

このインク受容層３．３は、ＰＶＡ１０％溶液にＰＶＡ
固形分の２倍重量のシリカ微粉末を混入しよくかく拌し
たものを、パーコータによシ塗布・乾燥することによシ
形成されている。

続いて、このインクジェット記録用紙１のインク受容層
３、イの耐剥離性、裏ぬけ、インクにじみ、筆記性に関
する試験結果について説明する。

裏ぬけ、インクにじみの試験のために、３つの空電制御
型インクジェットヘッドを備え、各ヘッドからイエロ、
シアン、マゼンタの３色の油性インクを噴射できるよう
になっている装置を使い、インクジェット記録用紙１に
記録を行った。この装置は、複数色のインクの組み合せ
噴射により、レッド、グリーン、ブルー、セピアの各色
が出せる。インクの噴射量は、１色あたり９　Ｘ　１Ｏ
−５ｃｃ／ｃＩＩであシ、レッド、グリーン、ブルーの
場合は２色を使うため２倍のインク量となシ、セピアの
場合は３色を使うため３倍のインク量になる。各色で記
録し目視観察により、裏抜け、インクにじみの程度を評
価した。

裏ぬけのランクＡ−Ｃは以下の通りである。

Ａ・・・表面の記録物輪郭が裏から見えないＢ・・・表
面の記録物輪郭が裏から僅かに見えるＣ・・・表面の記
録物輪郭が裏から明確に見える°インクにじみのランク
Ａ−Ｃは以下の通シである。

Ａ・・・インクにじみが事実上なしＢ・・・目視で問題になるインクにじみなしＣ・・・目
視で問題となるインクにじみあシ耐剥離性は、記録ずみ
のインクジェット記録用紙１を、いったん折り曲げて再
び延ばし、折り曲げ部分の剥離の程度を目視で評価した
。

耐剥離性のランクＡ−Ｃは以下の通りである。

Ａ・・・殆ど剥離なしＢ・・・僅かに剥離ありＣ・・・顕著な剥離あシ筆記性は、ＨＢの鉛筆を用いて記録したものを目視で評
価した。

Ａ・・・普通紙と殆ど同じＢ・・・少しかすれるＣ・・・顕著にかすれる評価結果を第１表に記す。なお、ランクＡ％Ｂの場合に
は実用性があシ、ランクＣの場合には、実用に耐えない
。

比較のために下記のものについても上記と同様の試験を
した。評価結果を第１表に併記する。

比較例■　紙基材２０表面のみに厚み１５μｍのインク
受容層を実施例と同様にして形成したインクジェット記
録用紙比較例■　インク受容層を全く形成しない紙基材２その
もの比較例■　紙基材の裏面に厚み約５μｍのポリビニルブ
テラールからなるバリヤ層を形成し、表面には厚み６μ
ｍのインク受容層を実施例と同様にして形成したインク
ジェット記録用紙比較例■　市販のインクジェット記録
用紙（加工紙）第　　１　　表第１表にみるように、実施例のインクジェット記録用紙
はランクＣの項目がなく、十分に実用性がある。これに
対し、比較例■は、耐剥離性と筆記性の項目が、比較例
■は、裏ぬけとインクにじみの項目が、比較例■はイン
クにじみの項目が、比較例■は耐剥離性と筆記性の項目
が、それぞれ実用性のレベルに達していない。

発明の効果以上に述べたように、この発明のインクジェット記録用
紙では、インク受容層が紙基材の表裏面に分かれて形成
され、そのため、インク受容層の剥離や、裏ぬけ、ある
いは、インクにじみがなく、しかも、筆記性や紙質感に
富んでおシ、実用性が非常に高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明のインクジェット記録用紙の一実施
例をあられす断面図である。１・・・インクジェット記録用紙、２・・・紙基材、３
．３・・・インク受容層。代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　牟ほか１名第１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）インク受容層が紙基材の表裏面に分かれて形成さ
れているインクジェット記録用紙。