JPH0226760Y2 - - Google Patents

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JPH0226760Y2
JPH0226760Y2 JP1982202331U JP20233182U JPH0226760Y2 JP H0226760 Y2 JPH0226760 Y2 JP H0226760Y2 JP 1982202331 U JP1982202331 U JP 1982202331U JP 20233182 U JP20233182 U JP 20233182U JP H0226760 Y2 JPH0226760 Y2 JP H0226760Y2
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JP
Japan
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sound
noise
hood
engine room
engine
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JP1982202331U
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JPS59104853U (ja
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Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は自動車の車体に適用されるもので、
特にエンジンルームにおけるエンジン騒音の車室
内への洩れや車体外部への洩れを防止して騒音を
低減させるようになした車体の騒音防止装置に関
するものである。
ロ 従来技術 近時、自動車の騒音規制が厳しくなりつつあ
り、その騒音の低減化が望まれている。自動車騒
音には各種の要因があるが、中でもエンジンによ
る騒音が大きなウエイトを占めており、特にデイ
ーゼルエンジンを塔載した自動車では、エンジン
騒音が大きく、その騒音の低減が強く望まれてい
る。
エンジン騒音を低減させる方法として従来より
エンジンルームを構成しているフードやダツシユ
パネル、アンダカバー等に適宜の吸音性及び遮音
性を有する吸音材を装着し、これらの吸音材によ
りエンジン音を吸音させて車室内や車体外部への
音の洩れを低減させる方法が採られている。
上記方法によりエンジン騒音をある程度低減さ
せることができるが、排ガス対策によるエンジン
の大型化や車体の軽量化が進むにつれてより一層
の改善が求められている。
上述の対策として例えば特開昭55−104528号公
報や特開昭57−41230号公報にて開示されている
ように吸音材の吸音性及び遮音性を向上させてエ
ンジン音の洩れを抑えるようになしたものがあ
る。即ち前者のものは高密度繊維板の一面に独立
した空気層を形成する凹部を任意数設け、高密度
繊維板の他面にゴム層を設け、前記ゴム層をエン
ジン側にして高密度繊維板をフードの内面へ固定
するようになしたものである。
また後者のものは、嵩高性不織布を成形した成
形タイプの吸音材を、ダツシユパネルの如き剛性
のある板材と遮音性シートとでサンドイツチ状に
はさみこむと共に嵩高性不織布に任意形状の張り
出し部を形成し、当該張出し部と板材との間に空
気層を形成したものである。
これらは何れもエンジンルームを構成する部品
の中で特定の部品に装着される吸音材の吸音性能
及び遮音性能を向上させるものであり、エンジン
ルーム全体における騒音の低減が困難であつた。
つまり、エンジンルームは複数の部品で構成さ
れ且つ複雑な形状を有しており、車体外騒音を低
減させるには各部品毎に吸音性及び遮音性を考慮
せねばならず、特に遮音性は重要である。吸音材
における吸音性と遮音性とは相反する性質を有し
ており、しかも遮音性が高くなると音の透過率が
低くなり逆に反射率が高くなる性質がある。従つ
てエンジンルームの側面部においては車外へ音を
透過させないようにする為に吸音性より遮音性を
向上させた吸音材を用いることが望ましく、エン
ジンルームの上面においては音の反射を防止する
為に遮音性を抑え、吸音性を向上させた吸音材を
装着することが望ましい。即ちエンジンルームの
上面で音が反射されると、反射された音がエンジ
ンルーム下面の開口部等から路面側へ透過され、
さらに路面で反射されて車外へ洩れ、騒音を生じ
るからである。
ハ 考案の目的 この考案はエンジンルームの上面では音を反射
させることなく吸音させ側面では音を透過させる
ことなく吸音させてエンジンルーム全体からの音
の洩れを効果的に防止せしめるようになした騒音
防止装置を提供せんとするものである。
ニ 考案の構成 この考案は、面密度を小さくした吸音性の高い
吸音材を、エンジンルームの上面を構成するフー
ドに適当な間隔を持たせて装着し、面密度を大き
くした遮音性の高い吸音材を、エンジンルームの
側面及び下面を構成するダツシユパネル、フード
レツジパネル、フエンダエプロン、アンダーカバ
ーに、各々適当な間隔を持たせて装着したもので
ある。
上記構成であれば、エンジンルームの上面側で
はフードに装着した吸音材の吸音性が大きく、該
吸音材で十分に吸音され、音の反射が少なく、し
かも吸音材を透過した騒音があつても、次の空気
層でエネルギーが吸収されるので、外部への漏れ
及び下面側への反射が抑えられる。またエンジン
ルームの側面及び下面側では各パネルに装着した
吸音材の遮音性が高く、音を反射させて漏れを防
止し、ここでも吸音材を透過した騒音があつて
も、次の空気層でエネルギーが吸収されるので、
外部への漏れが抑えられる。このように、エンジ
ンルームの側面と下面では、遮音性の高い吸音材
にて吸音しながら反射させ、車外・車内への騒音
の影響が少ない上面で吸音性の高い吸音材にて反
射を抑えて吸音させており、全体として騒音が効
果的に抑えられる。
ホ 実施例 第1図は自動車のエンジンルームAを示す図面
で、同図において、1はフード、2はカウルトツ
プ、3はダツシユパネル、4,4はフードレツジ
パネル、5,5はフエンダエプロン、6はアンダ
カバーである。そして前記各部材の表面にはエン
ジン音等を吸収する為の吸音材7a〜7fを全面
に亘つて装着してある。
吸音材7a〜7fは、第2図に示す様にグラス
ウール或いはフエルト8等の短繊維を圧縮成形し
て板状になし、これに薄い不織布を素材とした敷
布9を貼着したもので、適度な通気性と剛性及び
耐剥離性を有しており、被装着面1〜6に適当な
間隔を持たせて対向配置し、数箇所でクリツプ等
で取付け、両者間に空気層10を形成してある。
従つて、エンジン音は吸音材7a〜7fの通気抵
抗と空気層10の空気流れ抵抗とによつてエネル
ギーが吸収され、車外における騒音レベルが低減
される。
前記各吸音材7a〜7fの吸音性及び遮音性は
用いられる素材の重量及び面密度によつて決定さ
れ、夫々エンジンルームAの装着される部位にお
いて要求される性質に応じて適宜選定される。即
ちフード1に装着する吸音材7aは音を反射させ
ないように遮音性を抑え、且つ吸音性を向上させ
る為に単位面積当りの質量が少なくし且つ面密度
を小さくして、軽量で十分な通気性を持たせるよ
うに構成する。例えば1m2当り500gのグラスウ
ールと50gの薄い不織布とを組合せて構成し、こ
れをフード1の内面の略全面を被覆できる大きさ
に形成し前述の如く装着する。
カウルトツプ2及びダツシユパネル3に装着す
る吸音材7b,7cは車室側へ音を透過させない
よう、またフードレツジパネル4,4及びフエン
ダエプロン5,5、アンダカバー6に装着する吸
音材7d,7e,7fは車体外への音の透過を防
止すべく、吸音性を損うことなく遮音性を向上さ
せる為に単位面積当りの質量を重くし且つ面密度
を大きくして、重量が重く通気性を持たせるよう
構成する。例えば1m2当り1200gのフエルト750
gの薄い不織布をを組合せて夫々所定の形状に形
成し、前述の如く装着する。
上記の如く吸音材7a〜7fを装着したエンジ
ンルームAでは、上方へ向うエンジン音等はフー
ド1に装着された吸音材7aにて反射させられる
ことなくこれを透過し、透過時の抵抗及び空気層
10の流通抵抗によつてそのエネルギーが吸収さ
れて外部へ洩れが低減される。同時にフード1に
て反射され、エンジンルームAの下部開口部から
路面へ透過し、さらに路面にて反射されて車外へ
洩れる音も低減される。また車室側へ向う音はカ
ウルトツプ2及びダツシユパネル3に装着した吸
音材7b,7cにて大部分が遮音され、これを透
過する一部の音も透過時の抵抗及び空気層の抵抗
にてエネルギーが吸収されて車室側への洩れが低
減される。さらに側方及び下方に向うエンジン音
等も夫々フードレツジパネル4,4及びフエンダ
エプロン5,5、アンダカバー6に装着した吸音
材7d,7e,7fにて大部分が遮音され、これ
を透過する一部の音も吸音されて車外への洩れが
低減される。
なお、実施例においてはアンダーカバーにも吸
音材を装着したものを示したが、アンダーカバー
に吸音材を装着しないものでも本考案の効果は充
分に期待できる。
上記構成の車体外部における騒音レベルと、吸
音材を全く装着しない場合の騒音レベルと、全て
の吸音材7a〜7fを全てフード1に装着した吸
音材7aと同一構成物のもの使用した場合の騒音
レベルとを比較実験したところ第3図に示す結果
を得たこの第3図において・……・は本実施例を
示し、Γ……Γは吸音材の無いものを示し、×―
×は全ての吸音材をフードに装着した吸音材と同
一になしたものを示す。この結果から明らかなよ
うに本実施例のものは全ての周波数帯域で騒音レ
ベルが低減されている。
ヘ 考案の効果 この考案はエンジンルームの側面及び下面から
洩れようとするエンジン音等を重量が重く面密度
の大きい吸音材にて遮音し乍ら吸音し、該吸音材
を透過した音を次に空気層で減衰させて外部への
洩れを低減し、エンジンルームの上面から洩れる
エンジン音などを重量が軽く面密度の小さい吸音
材にて反射することなく吸音し、該吸音材を透過
した音を次の空気層で減衰させ、外部への洩れを
低減すると共に当該吸音材によるエンジンルーム
の下部開口部からの音の洩れるのを防止し、これ
が路面にて反射されて車外へ洩れを防止すること
ができ、車外騒音を大幅に低減でき、特にエンジ
ンの音の大きなデイゼルエンジンを搭載した自動
車に適用すれば、その騒音問題を大幅に改善する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るエンジンルームの構造を
示す斜視図、第2図は吸音材の取付け構造を示す
一部拡大断面図、第3図は周波数と騒音レベルと
の関係を示す特性図である。 A……エンジンルーム、1……フード、7a〜
7f……吸音材、8……グラスウール或いはフエ
ルト、9……敷布、10……空気層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 面密度を小さくした吸音性の高い吸音材を、エ
    ンジンルームの上面を構成するフードに適当な間
    隔を持たせて装着し、面密度を大きくした遮音性
    の高い吸音材を、エンジンルームの側面及び下面
    を構成するダツシユパネル、フードレツジパネ
    ル、フエンダエプロン、アンダーカバーに、各々
    適当な間隔を持たせて装着したことを特徴とする
    車体の騒音防止装置。
JP20233182U 1982-12-29 1982-12-29 車体の騒音防止装置 Granted JPS59104853U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20233182U JPS59104853U (ja) 1982-12-29 1982-12-29 車体の騒音防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20233182U JPS59104853U (ja) 1982-12-29 1982-12-29 車体の騒音防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59104853U JPS59104853U (ja) 1984-07-14
JPH0226760Y2 true JPH0226760Y2 (ja) 1990-07-20

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ID=30427803

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH046385Y2 (ja) * 1985-08-12 1992-02-21

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427691U (ja) * 1977-07-25 1979-02-23

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JPS5427691U (ja) * 1977-07-25 1979-02-23

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JPS59104853U (ja) 1984-07-14

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