JP2002221967A - 防音カバー及びその取付方法 - Google Patents

防音カバー及びその取付方法

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JP2002221967A
JP2002221967A JP2001015661A JP2001015661A JP2002221967A JP 2002221967 A JP2002221967 A JP 2002221967A JP 2001015661 A JP2001015661 A JP 2001015661A JP 2001015661 A JP2001015661 A JP 2001015661A JP 2002221967 A JP2002221967 A JP 2002221967A
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正道 古菅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音の吸収・遮断および振動の低減・減衰に十
分な効果を有する防音カバー及びその取付方法を提供す
るものである。 【解決手段】 本発明に係る防音カバー11は、騒音源
10側から、綿、化学繊維、及びガラスウールの混合材
で形成したフェルト又は不織布を用いて構成した吸音層
1と、加硫ゴムからなる通気遮断層2を交互に少なくと
も1層づつ積層すると共に、最上層の通気遮断層2の表
面に構造層5を積層し、かつ、各層1,2,5を一体に
形成したものである。また、本発明に係る防音カバーの
取付方法は、上記構成のカバー11を、騒音源10に取
り付ける際、少なくとも吸音層1の外周縁部12を騒音
源10に密着させて取り付けるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、騒音源を覆って騒
音を低減する防音カバー及びその取付方法に係り、特
に、自動車のエンジンルーム内に使用される防音カバー
及びその取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】騒音源となる機器・構造物、例えば、自
動車のエンジンルームには、エンジンなどの機器類の、
保護、振動低減、及び騒音低減などのために防音(遮
音)カバーが用いられている。例えば、エンジンルーム
用防音カバー(エンジントップカバー(ヘッドカバ
ー)、エンジンサイドカバー等)は、その遮蔽効果によ
り、ある程度の騒音を吸収・遮断することができると共
に、耐水性、耐油性、及びある程度の耐熱性を有してい
ることから、エンジン保護の役割を十分に果たすことが
できる。
【0003】図8,図9に示すように、エンジンルーム
用防音カバー81は、熱可塑性樹脂材82に樹脂層83
などを貼り合わせたものを所望の形状に成形してなるも
のであり、機器・構造物の必要部分(図8ではヘッドカ
バー80の上面、図9ではシリンダブロック90の側
面)を覆っている。カバー81は、ボルト・ビス類、ク
リップ類などの固定手段を用いて、機器・構造物80,
90に固定・装着されている。一般的に、ボルトなどの
固定手段を用いて、騒音源となる機器・構造物に防音カ
バーを直接取り付けると、その機器・構造物からの振動
が、固定手段を介してカバーに伝達し、カバーの表面か
ら音が放射(放散)されてしまう。したがって、この振
動の伝達を遮断すべく、図10に示すように、固定部1
00における固定手段(図10ではボルト)103とカ
バー81の間にゴムなどの制振部材101を介在させ、
これによって、機器・構造物80からカバー81に振動
が伝達するのを遮断している。ここで、制振部材101
の貫通穴104には、円筒状で、内周面にネジ溝が形成
された螺合部材(カラー)102が設けられ、この螺合
部材102に固定手段103が螺合されると共に、螺合
部材102で固定手段103の軸力を受けている。
【0004】近年、自動車から車外へ漏れる騒音を低減
させる要求、および自動車の車内へ漏れ伝わる騒音およ
び振動を低減させる要求が高まっていることから、エン
ジン音の更なる低減が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、エンジン音の
更なる低減のためには、エンジンカバーによる音の吸収
・遮断能力、即ち吸遮音性の向上と、振動の低減・減衰
能力、即ち制振性の向上が求められる。
【0006】しかし、従来のエンジンカバーは、ある程
度の吸遮音性は有するものの、図10に示すように、エ
ンジン(図10ではエンジンのヘッドカバー)からカバ
ー81に振動が伝達するのを遮断することに主眼がおか
れており、カバー自体の遮音性については、殆ど考慮さ
れていなかった。
【0007】また、カバー81に振動が伝達するのを遮
断する制振部材101は、全ての固定部100の固定手
段103とカバー81の間に介在・配置しなければ、そ
の制振効果を最大限に発揮することができないことか
ら、大幅なコスト上昇を招いていた。
【0008】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、音の吸収・遮断および振動の低減・減衰に十分
な効果を有する防音カバー及びその取付方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る防音カバーは、騒音源を覆って騒音を低減す
る防音カバーにおいて、騒音源側から、吸音層と通気遮
断層を交互に少なくとも1層づつ積層すると共に、最上
層の通気遮断層の表面に構造層を積層し、かつ、各層を
一体に形成したものであり、好ましくは、騒音源側か
ら、綿、化学繊維、及びガラスウールの混合材で形成し
たフェルト又は不織布を用いて構成した吸音層と、加硫
ゴムからなる通気遮断層を交互に少なくとも1層づつ積
層すると共に、最上層の通気遮断層の表面に構造層を積
層し、かつ、各層を一体に形成したものである。
【0010】以上の構成によれば、吸音層で、従来の防
音カバーと同等又はそれ以上の音の吸収が達成され、か
つ、通気遮断層で、音が遮断されることから、エンジン
音の低減を図ることができる。
【0011】また、構造層は、内層側の形状保持層と外
層側の表面保護層の二層構造であることが好ましい。
【0012】また、最下層の吸音層の騒音源側面に不織
布層を形成してもよい。
【0013】また、吸音層を、フェルト材、不織布材、
又は合成樹脂フォーム材の単層体或いはそれらの複合層
体で形成することが好ましい。
【0014】また、通気遮断層を、ゴム材、アスファル
ト材、又は樹脂フィルムの単層体或いはそれらの複合層
体で形成することが好ましい。
【0015】また、形状保持層を、フェルト材又は不織
布材の単層体或いは複合層体に加熱・加圧成形を施して
なるもので形成することが好ましい。
【0016】また、表面保護層を、不織布材又はフェル
ト材の単層体或いは複合層体に樹脂含浸処理又は樹脂被
覆処理と加熱処理を施したもので形成することが好まし
い。
【0017】また、フェルト材又は不織布材を構成する
フェルト又は不織布を、綿、化学繊維、及びガラスウー
ルの混合材で形成することが好ましい。
【0018】一方、本発明に係る防音カバーの取付方法
は、上記構成の防音カバーの取付方法において、防音カ
バーを騒音源に取り付ける際、少なくとも吸音層の外周
縁部を騒音源に密着させて取り付けるものである。
【0019】以上の方法によれば、少なくとも吸音層の
外周縁部を騒音源に密着させて取り付けるため、騒音源
と防音カバーの隙間からの音漏れが殆どない。
【0020】また、本発明に係る防音カバーの取付方法
は、上記構成の防音カバーの取付方法において、防音カ
バーをボルトなどの固定手段を用いて騒音源に取り付け
る際、防音カバーの固定手段取付部を予め騒音源側に凸
状に形成しておき、各凸状部のみを騒音源に直接接触さ
せると共に、固定手段で防音カバーの各凸状部を騒音源
に取り付けるものである。
【0021】以上の方法によれば、防音カバーと騒音源
を直接固定するため、固定手段取付部にゴムなどの制振
部材を設ける必要がなく、取付コストの削減を図ること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基いて説明する。
【0023】本発明に係る防音カバーをエンジン用ヘッ
ドカバー上面に取り付けた状態を示す断面図を図1に、
本発明に係る防音カバーをシリンダブロック側面に取り
付けた状態を示す断面図を図2に示す。ここで、図1
(b)は、図1(a)の要部Aの拡大図である。
【0024】図1(a),(b)に示すように、本発明
に係る防音カバー11は、騒音源(図1ではエンジン用
ヘッドカバー10の上面)側から、吸音層1、通気遮断
層2、構造層5の順に積層したものである。また、構造
層5は、内層側の形状保持層3と外層側の表面保護層4
の二層構造となっている。さらに、最下層の吸音層1の
騒音源10側の面、即ち防音カバー11の裏面(図1
(b)では下面)には、要求される撥水性、撥油性、及
び見栄え等に応じて、適宜、不織布層6が積層形成され
る。
【0025】ここで、図1(b)の防音カバー11は、
吸音層1と通気遮断層2を1層づつ積層しているが、吸
音層1a,1b,…と通気遮断層2a,2b,…を交互
に二層以上積層したもの、例えば、図2に示す防音カバ
ー21のように、吸音層1a、通気遮断層2a、吸音層
1b、通気遮断層2b、構造層5の順に積層したもので
あってもよい。
【0026】吸音層1は、フェルト材、不織布材、又は
合成樹脂フォーム材の単層体或いはそれらの複合層体、
好ましくはフェルト材の単層体或いはそれらの複合層体
で形成されるものであり、嵩高で、通気性を有すること
から、少なくとも吸音性に優れた材料で構成する必要が
ある。フェルト材は、天然繊維や化学繊維などを原料と
した織布又は不織布を一旦開繊し、嵩高に加工してなる
ものである。ここで、“開繊”とは、布状のものを糸状
又は繊維状とする工程を指している。また、フェルト材
として、開繊工程を経て形成したものだけではなく、既
存のものを使用してもよいことは言うまでもない。
【0027】フェルト材としては、表面に熱硬化性樹
脂、例えば、フェノール樹脂を散布すると共に、加熱に
より繊維間を固着させたレジンフェルト、および繊維表
面に、先端が釣針状の多数の針(ニードル)を刺すこと
により繊維を相互に絡ませて固めたニードルフェルトが
挙げられ、特に熱成形が可能なレジンフェルトが好まし
い。また、不織布材としては、不織布の繊維間をバイン
ダー樹脂で固着したものが挙げられる。さらに、合成樹
脂フォーム材としては、ポリウレタンフォーム、ポリス
チレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリエチレ
ンフォーム、塩化ビニルフォーム、酢酸ビニルフォー
ム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フォームなどが挙げ
られる。
【0028】通気遮断層2は、ゴム材、アスファルト
材、又は樹脂フィルムの単層体或いはそれらの複合層
体、好ましくは比重が大きく、かつ、成形が容易なゴム
材の単層体或いはそれらの複合層体で形成されるもので
あり、少なくとも通気性を遮断でき、成形が可能な材料
で構成する必要がある。
【0029】ゴム材としては、合成ゴム、天然ゴム、加
硫ゴム、又は再生ゴムが挙げられ、好ましくは合成ゴ
ム、例えば、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等が挙げられ、特に
好ましくは面重量が高く、耐油性に優れたアクリロニト
リルブタジエンゴム(NBR)が挙げられる。また、ア
スファルト材としては、ストレートアスファルト、プロ
ーンアスファルト、セミプローンアスファルト等の石油
アスファルトの他、天然アスファルトも適用可能であ
る。さらに、樹脂フィルムとしては、従来公知の各種の
熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を薄膜状に加工したもの
が挙げられる。
【0030】形状保持層3は、フェルト材又は不織布
材、好ましくは吸音層1で用いたものと同じものの単層
体或いは複合層体に、加熱・加圧成形を施したもので形
成される。
【0031】表面保護層4は、不織布材又はフェルト
材、好ましくは吸音層1で用いたものと同じもの、特に
好ましくは成形性が良好なものの単層体或いは複合層体
に、樹脂含浸処理又は樹脂被覆処理と加熱処理を施した
もので形成され、耐熱性、耐水性、および耐油性を付与
したものである。含浸又は被覆させる樹脂としては、従
来公知の溶剤系樹脂、水系樹脂、エマルジョン樹脂等が
挙げられ、例えば、フェノール樹脂が挙げられる。ま
た、表面保護層4及び不織布層6の不織布としては、例
えば、ポリエチレンテレフタレート(以下、『PET』
と示す)が挙げられる。
【0032】吸音層1、形状保持層3、表面保護層4、
および不織布層6のフェルト材又は不織布材を構成する
フェルト又は不織布としては、綿、化学繊維、及びガラ
スウールの混合材で形成した3Fフェルトが挙げられ
る。
【0033】以上に示した各層1〜4,6をそれぞれ形
成した後、不織布層6、吸音層1、通気遮断層2、及び
構造層(形状保持層3及び表面保護層4)5の順に積層
し、真空成形により各層1〜4,6を一体に形成するこ
とで、本発明に係る防音カバー11が得られる。この真
空成形の際、通気遮断層2により、吸音層1が圧縮され
るのが防止され、これによって、吸音層1の吸音・遮音
性が確保される。
【0034】本発明に係る防音カバー11においては、
非圧縮層である吸音層1の層厚T1を、通気遮断層2及
び構造層5の合計層厚T2の3倍以上、好ましくは5倍
以上、より好ましくは10倍前後と厚くすることで、優
れた吸音・遮音性および高い剛性が得られる。その結
果、エンジンから発生する騒音を大きく低減することが
でき、自動車の車外および車内に漏れる騒音を小さくす
るができる。ここで、吸音層1の層厚T1を厚くする
分、吸音層1を構成するフェルト材(又は不織布材)の
フェルト(又は不織布)の目付け量(単位:g/m2
を小さくして重量増を抑える。
【0035】また、吸音層のフェルト材を構成するフェ
ルトとして、代表的なものに、綿のみで形成した1Fフ
ェルトがあり、その中でも、繊維径の小さな綿を用いた
1Fフェルトが特に優れた吸音性を有している。しか
し、綿は天然繊維であることから、その繊維径が産地に
よって大きく異なり、安定した吸音性が得られない。ま
た、繊維径の小さな綿は高級綿であり、非常に高価であ
る。
【0036】このため、本発明に係る防音カバー11に
おいては、フェルトとして、綿、化学繊維、及びガラス
ウールを混合して形成した3Fフェルトを用いている。
3Fフェルトは、1Fフェルトと略同等の吸音性を有し
ていると共に、天然繊維の比率が少ないことから安定し
た吸音性を有する。また、3Fフェルトは、特にガラス
ウールが入っている分、1Fフェルトよりも剛性が高く
なっており、この剛性はガラスウールの混合比を適宜調
整することで自在に調整できる。さらに、3Fフェルト
は、化学繊維及び/又はガラスウールが入っているた
め、湿度や熱の影響による剛性低下の割合が1Fフェル
トよりも小さく、その結果、形状変形、例えば、垂れ下
がり等を防ぐことができる。また、この3Fフェルトを
用いた吸音層1及び形状保持層3は、防音カバー11を
保持できる程の剛性レベルまでとはいかないが、ある程
度の剛性を有していることから、吸音層1及び形状保持
層3の振動減衰を向上させることができる。
【0037】さらに、通気遮断層2の構成材として、密
度の大きいもの、例えば、NBRを用い、かつ、その層
厚を、例えば、2〜4mmとすることで、通気遮断層2
の重量を大きくとることができる。この通気遮断層2、
吸音層1、および形状保持層3のそれぞれが、重量層と
して作用することで、優れた遮音性能を顕現することが
できる。その結果、エンジン振動がカバー11に伝達し
ても、カバー11の通気遮断層2および形状保持層3に
おいて振動が大幅に低減・減衰される。また、その制振
能力によって、カバー11自体から放射(放散)される
固体二次放射(放散)音が大幅に小さくなる。これによ
って、自動車の車内に伝達される振動・騒音を低減する
ことができる。
【0038】また、表面保護層4は、不織布材(又はフ
ェルト材)の単層体或いは複合層体に熱硬化性樹脂を含
浸(又は被覆)させていることから、表面保護層4に液
体、例えば油や水が染み込むことがない。このため、本
発明に係る防音カバー11は、油(エンジンオイル、ギ
アオイル)や水に晒されるエンジンカバーに適用するこ
とができる。
【0039】次に、本発明に係る防音カバーの取付方法
について添付図面を用いて説明する。
【0040】本発明に係る防音カバー11は、その高い
吸遮音性によりエンジン音を吸収・遮断するものであ
る。そこで、第1の形態に係る防音カバーの取付方法
は、本発明に係るカバー11をエンジン等の騒音源、例
えば、図1に示したヘッドカバー10の上面に取り付け
る際、少なくとも吸音層1の外周縁部12をヘッドカバ
ー10に密着させるように取り付ける。また、この取り
付けの際、ヘッドカバー10と吸音層1の間に空間Sを
設けて取り付けを行う。
【0041】カバー11における吸音層1の外周縁部1
2を、ヘッドカバー10に密着させて取り付けること
で、カバー11による遮蔽(シール)で、ヘッドカバー
10とカバー11の隙間からのエンジン音の漏れが少な
くなる。また、空間Sを設けてカバー11を取り付ける
ことで、ヘッドカバー10上面の振動がカバー11に伝
達するのを最小限に抑えることができる。さらに、今度
はカバー11自体により、音の吸収・遮断及び振動の低
減・減衰を行い、エンジン音の更なる低減を図ってい
る。
【0042】ここで、カバー11における吸音層1の外
周縁部12とヘッドカバー10の密着性が、カバー11
による遮蔽性に影響を及ぼすことから、カバー11の成
形時に、この密着性が良好となるように、精度良く成形
することが望ましい。よって、カバー11の吸音層1
は、熱成形が可能なレジンフェルトを用いることが好ま
しく、それによって、吸音層1の外周縁部12とヘッド
カバー10との密着性が更に良好となり、延いては、ヘ
ッドカバー10とカバー11の隙間からのエンジン音の
漏れが更に少なくなる。
【0043】第2の形態に係る防音カバーの取付方法の
取り付け構造の断面図を図3に示す。ここで、図1,図
2と同様の部材には同じ符号を付している。
【0044】次に、第2の形態に係る防音カバーの取り
付け方法は、図3に示すように、本発明に係るカバー1
1の、ヘッドカバー(騒音源)10の固定部30及びそ
の周辺部と対向する部分を、ヘッドカバー側(図3では
下側)に凸状に形成し、この凸状部31の貫通穴32
に、円筒状で、内周面にネジ溝が形成された螺合部材
(カラー)33を設け、この螺合部材33に、固定手段
(図3ではボルト)34を螺合させ、螺合部材33で固
定手段34の軸力を受けるようにしている。
【0045】本発明に係るカバー11は制振性にも優れ
ていることから、このようにヘッドカバー10と直接接
触させた状態で固定しても、振動を大幅に低減・減衰で
き、カバー11自体から放射(放散)される固体二次放
射音を大幅に小さくすることができる。その結果、図1
0に示した従来の防音カバー81のように、固定部10
0にゴムなどの制振部材101を介在させる必要がない
ことから、カバー11の取付コストを大幅に削減でき
る。
【0046】本発明に係る防音カバー11は、最大の音
源であるエンジン本体に装着することが最も効果的であ
るが、エンジンルーム内にあり、音源・振動源となる他
の機器類、例えば、ジェネレータ、アクチュエータ等に
も装着することで、エンジン音の更なる低減を図ること
ができる。
【0047】
【実施例】本発明の理解に供するため、以下に実施例を
記載する。言うまでもなく、本発明は、以下の実施例に
限定されるものではない。 (実施例1)吸音層、通気遮断層、形状保持層、及び表
面保護層という積層構造の防音カバーを作製した。ここ
で、吸音層は、面重量が1200g/m2 、層厚が10mm
のフェノール樹脂による3Fレジンフェルト層である。
通気遮断層は、面重量が2600g/m2 、層厚が3mmの
NBRゴム層である。形状保持層は、面重量が 600g/
2 、層厚が0.5mmのフェノール樹脂による3Fレ
ジンフェルト層である。表面保護層は、面重量が 130g
/m2 のPET不織布にフェノール樹脂を約 130g/m
2 含浸させたものである。 (比較例1)図8に示した熱可塑性樹脂材に樹脂層を貼
り合わせた構造の防音カバーを作製した。ここで、熱可
塑性樹脂材は、厚さ15mmのウレタンフォーム材であ
り、樹脂層は、層厚が1.5mmのナイロン層である。
【0048】実施例1及び比較例1の各カバーを、実際
にヘッドカバー上面に装着すると共に、エンジンを駆動
させ、エンジン音の測定を行った。ここで、測定時のエ
ンジンの回転数は、アイドリング状態の720rpm、
また、音の測定位置は、ヘッドカバー表面から上に1m
の位置の、エンジン中央部とした。
【0049】図4に示すように、実施例1の防音カバー
は、比較例1の防音カバーと比べ、全周波数域(O.
A)で約1.5dB(A)ほど、測定された音レベルが
小さくなっていた。 (実施例2)吸音層、通気遮断層、吸音層、通気遮断
層、形状保持層、及び表面保護層という積層構造の防音
カバーを作製した。ここで、各層の材質及び層厚は、実
施例1と同様とした。 (比較例2)熱可塑性樹脂材の厚さが20mmである以
外は、比較例1と同様にして防音カバーを作製した。
【0050】実施例2及び比較例2の各カバーを、実際
にシリンダブロック側面に装着すると共に、エンジンを
駆動させ、エンジン音の測定を行った。ここで、測定時
のエンジンの回転数は、アイドリング状態の720rp
m、また、音の測定位置は、クランク軸高さにおけるシ
リンダブロック中央部で、シリンダブロック右側表面か
ら1mの位置とした。
【0051】図5に示すように、実施例2の防音カバー
は、比較例2の防音カバーと比べ、全周波数域(O.
A)で約1dB(A)ほど、測定された音レベルが小さ
くなっていた。
【0052】すなわち、本発明に係る防音カバーである
実施例1,2のカバーは、従来の防音カバーである比較
例1,2のカバーと比べ、音の吸収・遮断性に優れてい
ることがわかる。
【0053】次に、実施例1の防音カバーを用いて、図
3に示した取り付け構造(ボルト直締め構造)を、比較
例1の防音カバーを用いて、図10に示した取り付け構
造(ゴムによる浮かし締め構造)を作製する。各取り付
け構造について、振動伝達特性の評価を行った。
【0054】ここで、振動伝達特性の評価は、図6に示
すシェーカー試験機60を用いて行った。シェーカー試
験機60は、主に、シェーカー61と、アルミ板62を
固定するフレーム63と、アルミ板62にボルト64を
介して固定される試料(防音カバー)65で構成され
る。フレーム63はゴムバンド66を介して鋼板フレー
ム67に固定され、アルミ板62の下面および防音カバ
ー65の上面には、それぞれ加速度検知センサ68,6
9が設けられる。シェーカー61の振動が、連結部70
を介してフレーム63及びフレーム63に固定されたア
ルミ板62に伝達され、更にこのアルミ板62の振動が
ボルト64を介して試料65に伝達されるようになって
いる。
【0055】実施例1のカバーを用いたボルト直締め構
造および比較例1のカバーを用いたゴムによる浮かし締
め構造の振動伝達特性を図7に示す。横軸は周波数(H
z)、縦軸は(試料加速度/アルミ板加速度(dB))
を、また、実線がボルト直締め構造を、破線が浮かし締
め構造を示している。
【0056】図7に示すように、ボルト直締め構造およ
び浮かし締め構造のどちらの構造においても、ほぼ同等
の振動伝達特性が得られた。つまり、本発明に係る防音
カバーは、振動の低減・減少能力、即ち制振性に優れて
いることから、ボルト直締め構造であっても、従来のゴ
ムによる浮かし締め構造の防音カバーと略同等の制振性
が得られ、その結果、従来と略同等の制振性を維持した
まま、製造コスト、特に取付コストの大幅な削減を図る
ことができる。
【0057】以上、本発明の実施の形態は、上述した実
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定されることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、従来と同
等又はそれ以上の吸遮音性を有し、かつ、良好な制振性
を有する防音カバーを得ることができるという優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音カバーをエンジン用ヘッドカ
バー上面に取り付けた状態を示す断面図である。図1
(b)は図1(a)の要部Aの拡大図である。
【図2】本発明に係る防音カバーをシリンダブロック側
面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】第2の形態に係る防音カバーの取付方法の取り
付け構造を示す断面図である。
【図4】実施例1及び比較例1の各カバーの吸遮音性を
示す図である。
【図5】実施例2及び比較例2の各カバーの吸遮音性を
示す図である。
【図6】シェーカー試験機の概略図である。
【図7】実施例1のカバーを用いたボルト直締め構造お
よび比較例1のカバーを用いたゴムによる浮かし締め構
造の振動伝達性を示す図である。
【図8】従来の防音カバーをエンジン用ヘッドカバー上
面に取り付けた状態を示す断面図である。図8(b)は
図8(a)の要部Bの拡大図である。
【図9】従来の防音カバーをシリンダブロック側面に取
り付けた状態を示す断面図である。
【図10】従来の防音カバーと騒音源の取り付け構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸音層 2 通気遮断層 3 形状保持層 4 表面保護層 5 構造層 6 不織布層 10 ヘッドカバー(騒音源) 11 防音カバー 12 外周縁部 20 シリンダブロック(騒音源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 光雄 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 大谷 敏雄 東京都北区豊島8丁目16番15号 日本特殊 塗料株式会社開発センター内 (72)発明者 古菅 正道 東京都北区豊島8丁目16番15号 日本特殊 塗料株式会社開発センター内 (72)発明者 渡辺 健史 東京都北区豊島8丁目16番15号 日本特殊 塗料株式会社開発センター内 Fターム(参考) 3D023 BA02 BA03 BB16 BB21 BB29 BD21 BE05 5D061 AA06 AA22 AA23 BB01 BB21 CC11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音源を覆って騒音を低減する防音カバ
    ーにおいて、騒音源側から、吸音層と通気遮断層を交互
    に少なくとも1層づつ積層すると共に、最上層の通気遮
    断層の表面に構造層を積層し、かつ、各層を一体に形成
    したことを特徴とする防音カバー。
  2. 【請求項2】 騒音源を覆って騒音を低減する防音カバ
    ーにおいて、騒音源側から、綿、化学繊維、及びガラス
    ウールの混合材で形成したフェルト又は不織布を用いて
    構成した吸音層と、加硫ゴムからなる通気遮断層を交互
    に少なくとも1層づつ積層すると共に、最上層の通気遮
    断層の表面に構造層を積層し、かつ、各層を一体に形成
    したことを特徴とする防音カバー。
  3. 【請求項3】 構造層が、内層側の形状保持層と外層側
    の表面保護層の二層構造である請求項1又は2記載の防
    音カバー。
  4. 【請求項4】 最下層の吸音層の騒音源側面に不織布層
    を形成した請求項1から3いずれかに記載の防音カバ
    ー。
  5. 【請求項5】 吸音層を、フェルト材、不織布材、又は
    合成樹脂フォーム材の単層体或いはそれらの複合層体で
    形成した請求項1,3,4いずれかに記載の防音カバ
    ー。
  6. 【請求項6】 通気遮断層を、ゴム材、アスファルト
    材、又は樹脂フィルムの単層体或いはそれらの複合層体
    で形成した請求項1,3,4いずれかに記載の防音カバ
    ー。
  7. 【請求項7】 形状保持層を、フェルト材又は不織布材
    の単層体或いは複合層体に加熱・加圧成形を施してなる
    もので形成した請求項1から4いずれかに記載の防音カ
    バー。
  8. 【請求項8】 表面保護層を、不織布材又はフェルト材
    の単層体或いは複合層体に樹脂含浸処理又は樹脂被覆処
    理と加熱処理を施したもので形成した請求項1から4い
    ずれかに記載の防音カバー。
  9. 【請求項9】 フェルト材又は不織布材を構成するフェ
    ルト又は不織布を、綿、化学繊維、及びガラスウールの
    混合材で形成した請求項1,3〜5,7,8いずれかに
    記載の防音カバー。
  10. 【請求項10】 上記請求項1から9記載の防音カバー
    の取付方法において、防音カバーを騒音源に取り付ける
    際、少なくとも吸音層の外周縁部を騒音源に密着させて
    取り付けることを特徴とする防音カバーの取付方法。
  11. 【請求項11】 上記請求項1から9記載の防音カバー
    の取付方法において、防音カバーをボルトなどの固定手
    段を用いて騒音源に取り付ける際、防音カバーの固定手
    段取付部を予め騒音源側に凸状に形成しておき、各凸状
    部のみを騒音源に直接接触させると共に、固定手段で防
    音カバーの各凸状部を騒音源に取り付けることを特徴と
    する防音カバーの取付方法。
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