JPH0226611Y2 - - Google Patents
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- JPH0226611Y2 JPH0226611Y2 JP6289887U JP6289887U JPH0226611Y2 JP H0226611 Y2 JPH0226611 Y2 JP H0226611Y2 JP 6289887 U JP6289887 U JP 6289887U JP 6289887 U JP6289887 U JP 6289887U JP H0226611 Y2 JPH0226611 Y2 JP H0226611Y2
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- barrel
- turret
- lid
- pot
- barrel pot
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- 239000007921 spray Substances 0.000 claims description 2
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Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、小物部品のバリ取りや表面研摩等に
好適な全自動式の遠心バレル研摩装置、特にバレ
ルポツト用蓋の水洗を確実、容易とした遠心バレ
ル研摩装置に関するものである。
好適な全自動式の遠心バレル研摩装置、特にバレ
ルポツト用蓋の水洗を確実、容易とした遠心バレ
ル研摩装置に関するものである。
(従来の技術)
全自動式の遠心バレル研摩装置として、水平軸
のまわりに傾動可能とされたタレツト上に遊星回
転運動を行う4個のバレルポツトを配設し、各バ
レルポツトの入口開口を密閉可能とする蓋を2個
ずつ一組として連結板に回転自在に配設し、この
一対の連結板をタレツト上に立設した一対の支持
部材にリンク機構を介してそれぞれ連結し、更
に、タレツトの中心軸上に回転自在に支持した昇
降アームの両端をリンクを介して前記リンク機構
とそれぞれ連結し、該昇降アームをシリンダ等に
より昇降させて4個の蓋を同時に開閉できる構成
の装置が使用されているが、このような遠心バレ
ル研摩装置では、タレツトを上向き姿勢として各
バレルポツトの蓋を開き、被加工物、メデイア、
コンパウンド等を装入したのち、各蓋を閉じて研
摩作業を行い、所定時間経過後、タレツトを下向
きに傾動させて各蓋を開き、バレルポツト内のマ
スを選別装置その他へ排出させる全工程を自動的
に行つている。
のまわりに傾動可能とされたタレツト上に遊星回
転運動を行う4個のバレルポツトを配設し、各バ
レルポツトの入口開口を密閉可能とする蓋を2個
ずつ一組として連結板に回転自在に配設し、この
一対の連結板をタレツト上に立設した一対の支持
部材にリンク機構を介してそれぞれ連結し、更
に、タレツトの中心軸上に回転自在に支持した昇
降アームの両端をリンクを介して前記リンク機構
とそれぞれ連結し、該昇降アームをシリンダ等に
より昇降させて4個の蓋を同時に開閉できる構成
の装置が使用されているが、このような遠心バレ
ル研摩装置では、タレツトを上向き姿勢として各
バレルポツトの蓋を開き、被加工物、メデイア、
コンパウンド等を装入したのち、各蓋を閉じて研
摩作業を行い、所定時間経過後、タレツトを下向
きに傾動させて各蓋を開き、バレルポツト内のマ
スを選別装置その他へ排出させる全工程を自動的
に行つている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、このような全自動式の遠心バレル研
摩装置では、研摩終了してマスを排出させた場
合、バレルポツトはそれぞれ自転可能であるか
ら、回転させながら排出を行うと同時に洗浄用ノ
ズルにより注水することにより極めて効率よく排
出できるとともにバレルポツト内壁面その他の
隅々まで水洗でき、付着しやすい内容物も完全に
除去できるけれども、連結板に保持されている蓋
は、開放時にバレルポツトより分離されて停止状
態にあるため、該蓋に付着した内容物を完全に除
去するためには蓋の表面積に相当する洗浄面積を
必要とするので、多数の洗浄用ノズルを配設せね
ばならず、極めて複雑な構造となる。また、これ
ら洗浄用ノズルの取付け角度、方向等にも注意す
る必要があり、往々にして付着物が蓋の取付け面
に残つて装着時にバレルポツトを完全に密閉でき
ず、研摩作業中に水もれ等の不都合を生ずるとい
うような問題点がある。
摩装置では、研摩終了してマスを排出させた場
合、バレルポツトはそれぞれ自転可能であるか
ら、回転させながら排出を行うと同時に洗浄用ノ
ズルにより注水することにより極めて効率よく排
出できるとともにバレルポツト内壁面その他の
隅々まで水洗でき、付着しやすい内容物も完全に
除去できるけれども、連結板に保持されている蓋
は、開放時にバレルポツトより分離されて停止状
態にあるため、該蓋に付着した内容物を完全に除
去するためには蓋の表面積に相当する洗浄面積を
必要とするので、多数の洗浄用ノズルを配設せね
ばならず、極めて複雑な構造となる。また、これ
ら洗浄用ノズルの取付け角度、方向等にも注意す
る必要があり、往々にして付着物が蓋の取付け面
に残つて装着時にバレルポツトを完全に密閉でき
ず、研摩作業中に水もれ等の不都合を生ずるとい
うような問題点がある。
(問題点を解決するための手段)
本考案は前記のような問題点を解決した遠心バ
レル研摩装置に関するもので、水平軸のまわりに
傾動可能としたタレツト上に遊星回転運動を行う
4個のバレルポツトを配設し、該バレルポツトを
密閉する蓋の2個ずつを一対の連結板にそれぞれ
回転自在に配設して各連結板をリンク機構を介し
て前記タレツト上に立設した一対の支持部材にそ
れぞれ連結し、更に前記タレツトの中心軸に内蔵
されて昇降装置をもつて昇降動されるピトンロツ
ドの上端に回転自在に支持された昇降アームの両
端をリンクを介して前記リンク機構にそれぞれ連
結して4個の蓋を同時に開閉できるようにした遠
心バレル研摩装置において、前記タレツト上の各
バレルポツトに隣接する位置にそれぞれ縦軸を立
設して各縦軸の上端には、周面が常時バレルポツ
トの外周壁と接触するとともに該バレルポツトの
外周壁と並行する開放位置まで開かれた蓋の裏面
にも接触して該蓋をバレルポツトの回転に伴い回
転させるローラを配設し、また、機台の下部には
開放位置で回転される各蓋の裏面に向け洗浄水を
噴出させる洗浄用ノズルを設けたことを特徴とす
るものである。
レル研摩装置に関するもので、水平軸のまわりに
傾動可能としたタレツト上に遊星回転運動を行う
4個のバレルポツトを配設し、該バレルポツトを
密閉する蓋の2個ずつを一対の連結板にそれぞれ
回転自在に配設して各連結板をリンク機構を介し
て前記タレツト上に立設した一対の支持部材にそ
れぞれ連結し、更に前記タレツトの中心軸に内蔵
されて昇降装置をもつて昇降動されるピトンロツ
ドの上端に回転自在に支持された昇降アームの両
端をリンクを介して前記リンク機構にそれぞれ連
結して4個の蓋を同時に開閉できるようにした遠
心バレル研摩装置において、前記タレツト上の各
バレルポツトに隣接する位置にそれぞれ縦軸を立
設して各縦軸の上端には、周面が常時バレルポツ
トの外周壁と接触するとともに該バレルポツトの
外周壁と並行する開放位置まで開かれた蓋の裏面
にも接触して該蓋をバレルポツトの回転に伴い回
転させるローラを配設し、また、機台の下部には
開放位置で回転される各蓋の裏面に向け洗浄水を
噴出させる洗浄用ノズルを設けたことを特徴とす
るものである。
(作用)
このような遠心バレル研摩装置は、タレツトを
上向きの装入、研摩作業位置としては昇降装置の
作動により昇降アームを上昇させ、リンク機構等
を経て連結板を互いに外側へ回動させることによ
りそれぞれの蓋を開放し、この状態で所定のマス
を各バレルポツト中へ装入後、昇降アームを下降
させて連結板と共に各蓋を復帰させ、各バレルポ
ツトの開口部を密閉する。次いで、タレツトを回
転させることにより各バレルポツトをタレツト上
において遊星回転運動させながら遠心バレル研摩
作業を行う。そして研摩作業終了後はタレツトを
停止させると共にタレツトを下向きの排出、洗浄
位置へ傾動させ、再び昇降アームを作動させてリ
ンク機構等を経て各蓋を開き、バレルポツト内の
マスを排出することは従来のこの種遠心バレル研
摩装置と殆ど変わらないが、本考案では昇降アー
ムを作動させてリンク機構等を経て各蓋をバレル
ポツトの外周壁と並行する開放位置として各バレ
ルポツト内のマスを下方へ排出した時、タレツト
上に配設された縦軸上端のローラの周面がバレル
ポツトの外周壁とこれに並行する開放位置とされ
た各蓋の裏面に接することなるので、各バレルポ
ツトを回転させると、各蓋がそれぞれバレルポツ
トの回転に伴いローラを介して回転され、機台の
下部に設けた洗浄用ノズルからの洗浄水が蓋の裏
面に全面的に噴射され、従つて、蓋の裏面の付着
物は完全に洗浄除去される。
上向きの装入、研摩作業位置としては昇降装置の
作動により昇降アームを上昇させ、リンク機構等
を経て連結板を互いに外側へ回動させることによ
りそれぞれの蓋を開放し、この状態で所定のマス
を各バレルポツト中へ装入後、昇降アームを下降
させて連結板と共に各蓋を復帰させ、各バレルポ
ツトの開口部を密閉する。次いで、タレツトを回
転させることにより各バレルポツトをタレツト上
において遊星回転運動させながら遠心バレル研摩
作業を行う。そして研摩作業終了後はタレツトを
停止させると共にタレツトを下向きの排出、洗浄
位置へ傾動させ、再び昇降アームを作動させてリ
ンク機構等を経て各蓋を開き、バレルポツト内の
マスを排出することは従来のこの種遠心バレル研
摩装置と殆ど変わらないが、本考案では昇降アー
ムを作動させてリンク機構等を経て各蓋をバレル
ポツトの外周壁と並行する開放位置として各バレ
ルポツト内のマスを下方へ排出した時、タレツト
上に配設された縦軸上端のローラの周面がバレル
ポツトの外周壁とこれに並行する開放位置とされ
た各蓋の裏面に接することなるので、各バレルポ
ツトを回転させると、各蓋がそれぞれバレルポツ
トの回転に伴いローラを介して回転され、機台の
下部に設けた洗浄用ノズルからの洗浄水が蓋の裏
面に全面的に噴射され、従つて、蓋の裏面の付着
物は完全に洗浄除去される。
(実施例)
次に、本考案を図示の実施例に基いて詳細に説
明する。
明する。
1は一対の軸受2,2が配設されている機台で
あつて、両軸受2,2には円筒状のフレーム3の
両側に突設した水平軸4,4がそれぞれ軸支され
ていてフレーム3は水平軸4,4のまわりに傾動
可能とされている。そしてフレーム3内にはタレ
ツト5が図示されない底壁部に回転自在に取付け
てあつて、該フレーム3と一体状に傾動可能とさ
れ、該タレツト5上には被加工物、メデイア等が
装入される4個のバレルポツト6が遊星回転運動
可能に配設してある。すなわち、第2図に示すよ
うに、タレツト5はフレーム3の側壁部に突設し
たベース部7に取付けた公転用のモータ8により
Vベルト9を介して公転する。そしてタレツト5
の中心軸10の下部側に回転自在に取付けられた
太陽歯車11は、フレーム3の側壁部に突設した
ベース部12に取付けたモータ13によりチエー
ン14を介して回転する。また、各バレルポツト
6はその下部の中心軸15がタレツト5の軸受部
に軸支されて回転自在に支持されていると共に、
該中心軸15の下端側に固定した遊星歯車16が
タレツト5に軸支された一対の中間歯車17,1
7を介してそれぞれ太陽歯車11とかみ合せられ
ており、以上により各バレルポツト6はタレツト
5上において遊星回転運動可能な構成とされてい
る。18は機台1に取付けたフレーム傾動用のモ
ータで、チエーン19を介して減速機20を駆動
し、更にこの減速機20及びチエーン21を経て
一方の水平軸4に固定した鎖歯車22を回動さ
せ、これによりフレーム3はタレツト5を伴つて
第1図に示す上向きの装入、研摩作業位置と、第
5図に示す下向きの排出、洗浄位置の間を回動可
能とされる。23は各バレルポツト6のマス装
入、排出用開口を開閉可能とする蓋で、該蓋23
は第2図に示すように隣接する2個ずつがそれぞ
れ1個の連結板24により連結された状態とさ
れ、しかも、各蓋23は軸受部25を介してそれ
ぞれ連結板24に取付けられて該連結板24に対
し回転自在とされている。したがつて、研摩作業
時、連結板24を介して各バレルポツト6の開口
に当接されている各蓋23は、それぞれのバレル
ポツト6と共に回転されて密閉状態を維持するこ
とができる。また、連結板24の下面には間隔を
おいて一対の脚部26がそれぞれ垂設してあり、
この脚部26に対応するタレツト5の上部位には
一対の支持部材27,27が立設されている。こ
の支持部材27にはピン28により基端が枢着さ
れた長リンク29と、同じくピン30により基端
が枢着された短リンク31とが設けてあり、これ
ら長リンク29、短リンク31のそれぞれの先端
部は連結板24の脚部26,26にピン32,3
3を介して接続され、すなわち、連結板24と支
持部材27との連結体が2組構成された状態とさ
れている。なお、長リンク29と短リンク31の
長さは、第1図に示すように、これらのリンクが
内側に回動して各蓋23がバレルポツト6を閉じ
た状態にあるときは、ピン32,33が同一水平
面上に位置し、また、外側に回動して鎖線で示す
ように各蓋23が開放位置にあるときは、ピン3
2,33は同一垂直面上に位置するよう設定され
ている。そして、これら長リンク29と短リンク
31とからなるリンク機構34は前記したよう
に、各連結板24及び支持部材27の連結体に対
応して2組設けられ、これらはタレツト5の中心
軸10に関し左右対称としてある。更に、中心軸
10には、油圧シリンダのような昇降機構35が
内蔵され、そのピストンロツド36の上端には昇
降アーム37がタレツト5と共に回転可能に支持
され、この昇降アーム37の両端はリンク38を
介して両リンク機構34における長リンク29側
のピン32にそれぞれ連結してあり、昇降アーム
37が昇降機構35により第1図の鎖線位置まで
上昇すると、リンク38を介して長リンク29が
ピン28を中心として互いに外側へ回動すると共
に、短リンク31も追従してピン30を中心に互
いに外側へ回動する。この結果、各連結板24は
それぞれ蓋23,23を伴つて同時に互いに外側
へ回動され、各バレルポツト6の開口が開放され
ることになる。39はタレツト5上に回転自在と
して配設されるウレタン又は耐摩耗ゴム製等のロ
ーラで、該ローラ39は第3図,第4図に示すよ
うにタレツト5上へ固定される基板40上に立設
された縦軸41の先端に軸受42を介して回転自
在に取付けられている。そしてこのローラ39は
バレルポツト6の外周壁と、連結板24により開
放位置とされた蓋23の裏面との間に介在され、
すなわち、蓋23の開放時においてローラ39は
対応するバレルポツト6の外周壁と蓋23の裏面
における底部側(第1図における矢印Bで示され
る鎖線の回動位置)の双方にそれぞれ接触状態と
され、これによりバレルポツト6の回転はローラ
39を介して蓋23に伝達可能とされている。ま
た、43は機台1の適宜の位置に取付けられる適
数個の洗浄用ノズルで、ゴムホース等により図示
されない圧力水源等へ接続されており、44は各
バレルポツト6より排出されたマスの篩分け搬送
等を行う選別搬送装置で、機台におけるタレツト
5の下向き傾動位置下方に設置してある。
あつて、両軸受2,2には円筒状のフレーム3の
両側に突設した水平軸4,4がそれぞれ軸支され
ていてフレーム3は水平軸4,4のまわりに傾動
可能とされている。そしてフレーム3内にはタレ
ツト5が図示されない底壁部に回転自在に取付け
てあつて、該フレーム3と一体状に傾動可能とさ
れ、該タレツト5上には被加工物、メデイア等が
装入される4個のバレルポツト6が遊星回転運動
可能に配設してある。すなわち、第2図に示すよ
うに、タレツト5はフレーム3の側壁部に突設し
たベース部7に取付けた公転用のモータ8により
Vベルト9を介して公転する。そしてタレツト5
の中心軸10の下部側に回転自在に取付けられた
太陽歯車11は、フレーム3の側壁部に突設した
ベース部12に取付けたモータ13によりチエー
ン14を介して回転する。また、各バレルポツト
6はその下部の中心軸15がタレツト5の軸受部
に軸支されて回転自在に支持されていると共に、
該中心軸15の下端側に固定した遊星歯車16が
タレツト5に軸支された一対の中間歯車17,1
7を介してそれぞれ太陽歯車11とかみ合せられ
ており、以上により各バレルポツト6はタレツト
5上において遊星回転運動可能な構成とされてい
る。18は機台1に取付けたフレーム傾動用のモ
ータで、チエーン19を介して減速機20を駆動
し、更にこの減速機20及びチエーン21を経て
一方の水平軸4に固定した鎖歯車22を回動さ
せ、これによりフレーム3はタレツト5を伴つて
第1図に示す上向きの装入、研摩作業位置と、第
5図に示す下向きの排出、洗浄位置の間を回動可
能とされる。23は各バレルポツト6のマス装
入、排出用開口を開閉可能とする蓋で、該蓋23
は第2図に示すように隣接する2個ずつがそれぞ
れ1個の連結板24により連結された状態とさ
れ、しかも、各蓋23は軸受部25を介してそれ
ぞれ連結板24に取付けられて該連結板24に対
し回転自在とされている。したがつて、研摩作業
時、連結板24を介して各バレルポツト6の開口
に当接されている各蓋23は、それぞれのバレル
ポツト6と共に回転されて密閉状態を維持するこ
とができる。また、連結板24の下面には間隔を
おいて一対の脚部26がそれぞれ垂設してあり、
この脚部26に対応するタレツト5の上部位には
一対の支持部材27,27が立設されている。こ
の支持部材27にはピン28により基端が枢着さ
れた長リンク29と、同じくピン30により基端
が枢着された短リンク31とが設けてあり、これ
ら長リンク29、短リンク31のそれぞれの先端
部は連結板24の脚部26,26にピン32,3
3を介して接続され、すなわち、連結板24と支
持部材27との連結体が2組構成された状態とさ
れている。なお、長リンク29と短リンク31の
長さは、第1図に示すように、これらのリンクが
内側に回動して各蓋23がバレルポツト6を閉じ
た状態にあるときは、ピン32,33が同一水平
面上に位置し、また、外側に回動して鎖線で示す
ように各蓋23が開放位置にあるときは、ピン3
2,33は同一垂直面上に位置するよう設定され
ている。そして、これら長リンク29と短リンク
31とからなるリンク機構34は前記したよう
に、各連結板24及び支持部材27の連結体に対
応して2組設けられ、これらはタレツト5の中心
軸10に関し左右対称としてある。更に、中心軸
10には、油圧シリンダのような昇降機構35が
内蔵され、そのピストンロツド36の上端には昇
降アーム37がタレツト5と共に回転可能に支持
され、この昇降アーム37の両端はリンク38を
介して両リンク機構34における長リンク29側
のピン32にそれぞれ連結してあり、昇降アーム
37が昇降機構35により第1図の鎖線位置まで
上昇すると、リンク38を介して長リンク29が
ピン28を中心として互いに外側へ回動すると共
に、短リンク31も追従してピン30を中心に互
いに外側へ回動する。この結果、各連結板24は
それぞれ蓋23,23を伴つて同時に互いに外側
へ回動され、各バレルポツト6の開口が開放され
ることになる。39はタレツト5上に回転自在と
して配設されるウレタン又は耐摩耗ゴム製等のロ
ーラで、該ローラ39は第3図,第4図に示すよ
うにタレツト5上へ固定される基板40上に立設
された縦軸41の先端に軸受42を介して回転自
在に取付けられている。そしてこのローラ39は
バレルポツト6の外周壁と、連結板24により開
放位置とされた蓋23の裏面との間に介在され、
すなわち、蓋23の開放時においてローラ39は
対応するバレルポツト6の外周壁と蓋23の裏面
における底部側(第1図における矢印Bで示され
る鎖線の回動位置)の双方にそれぞれ接触状態と
され、これによりバレルポツト6の回転はローラ
39を介して蓋23に伝達可能とされている。ま
た、43は機台1の適宜の位置に取付けられる適
数個の洗浄用ノズルで、ゴムホース等により図示
されない圧力水源等へ接続されており、44は各
バレルポツト6より排出されたマスの篩分け搬送
等を行う選別搬送装置で、機台におけるタレツト
5の下向き傾動位置下方に設置してある。
このように構成されたものは、第1図に示すよ
うに、フレーム3、タレツト5を上向きの装入、
研摩作業位置としたうえ、その中心軸10に内蔵
させた昇降機構35を作動させて昇降アーム37
を上昇させ、その両端のリンク38,38を介し
て2組のリンク機構34の長リンク29と短リン
ク31とをピン28,30を中心にそれぞれ外側
へ回動させる。これにより一対の連結板24はほ
ぼ円弧状の軌跡を描きつつ鎖線で示すようにバレ
ルポツト6の側方へ回動され、これと共に2個づ
つの蓋23が各バレルポツト6の開口部を開き、
それぞれバレルポツト6の側面部の開放位置に停
止されるから、この状態で各バレルポツト6内へ
所定量の配合されたマスを装入したのち、前記と
逆に昇降機構35を作動させると、各蓋23は長
リンク29、短リンク31の互いに内側への回動
により、それぞれバレルポツト6の開口部へ同時
に復帰されて密閉状態に保持される。次にモータ
8を駆動してタレツト5を回転させると、各バレ
ルポツト6はそれぞれの中心軸15の下端の遊星
歯車16が太陽歯車11と中間歯車17を介して
かみ合わされているので、バレルポツト6はタレ
ツト5上で自転し、したがつて、各バレルポツト
6は遊星回転運動を行い、遠心バレル研摩作業が
行われる。このとき昇降アーム37はタレツト5
と共に回転し、また、各蓋23は連結板24を介
してそれぞれのバレルポツト6の開口部に密着保
持される。このようにして研摩作業が終了した
ら、モータ8を止めてタレツト5を停止させたの
ちモータ18を駆動して減速機20、チエーン2
1、鎖歯車22を経て水平軸4を回動させ、第5
図に示すようにフレーム3と共にタレツト5を矢
印Aで示す方向に傾動させて下向きの排出、洗浄
位置とする。次に、再び前記同様に昇降機構35
を作動させると、リンク38、リンク機構34を
介して各連結板24と共に各蓋23はそれぞれの
バレルポツト6側方の開放位置とされ、各蓋23
の裏面の第5図における上部側は、バレルポツト
6の外周壁に接触状態に配設されたローラ39と
接触するから、これにより各バレルポツト6内の
マスは、図示されない適宜の中間受取り機構を介
して下方の選別搬送装置44内へ順次スムーズに
移送される。そして、マスの大部分が選別搬送装
置44側へ排出されたら、モータ13を駆動して
太陽歯車11、中間歯車17,17、遊星歯車1
6を介して各バレルポツト6を回転させると、各
ローラ39も従動して回転する。これによりロー
ラ39を介して蓋23はバレルポツト6の回転方
向と直角の方向に回転し、この状態で洗浄用ノズ
ル43より洗浄水を噴出させると、蓋23は回転
しているのでその裏面全面が完全に洗浄されて付
着物はすべて除去される。これと同時に各バレル
ポツト6内も図示されない洗浄用ノズルにより洗
浄されることにより残留している付着物はすべて
除去されて選別搬送装置44側へ送入される。こ
のようにして洗浄が終了したら、モータ13を止
めて各バレルポツト6及び各蓋23の回転が停止
するから、そこでモータ18等により再びフレー
ム3と共にタレツト5を第1図に示す上向き姿勢
に復帰させ、次のマスを各バレルポツト6内へ装
入して連続的に研摩作業を行う。
うに、フレーム3、タレツト5を上向きの装入、
研摩作業位置としたうえ、その中心軸10に内蔵
させた昇降機構35を作動させて昇降アーム37
を上昇させ、その両端のリンク38,38を介し
て2組のリンク機構34の長リンク29と短リン
ク31とをピン28,30を中心にそれぞれ外側
へ回動させる。これにより一対の連結板24はほ
ぼ円弧状の軌跡を描きつつ鎖線で示すようにバレ
ルポツト6の側方へ回動され、これと共に2個づ
つの蓋23が各バレルポツト6の開口部を開き、
それぞれバレルポツト6の側面部の開放位置に停
止されるから、この状態で各バレルポツト6内へ
所定量の配合されたマスを装入したのち、前記と
逆に昇降機構35を作動させると、各蓋23は長
リンク29、短リンク31の互いに内側への回動
により、それぞれバレルポツト6の開口部へ同時
に復帰されて密閉状態に保持される。次にモータ
8を駆動してタレツト5を回転させると、各バレ
ルポツト6はそれぞれの中心軸15の下端の遊星
歯車16が太陽歯車11と中間歯車17を介して
かみ合わされているので、バレルポツト6はタレ
ツト5上で自転し、したがつて、各バレルポツト
6は遊星回転運動を行い、遠心バレル研摩作業が
行われる。このとき昇降アーム37はタレツト5
と共に回転し、また、各蓋23は連結板24を介
してそれぞれのバレルポツト6の開口部に密着保
持される。このようにして研摩作業が終了した
ら、モータ8を止めてタレツト5を停止させたの
ちモータ18を駆動して減速機20、チエーン2
1、鎖歯車22を経て水平軸4を回動させ、第5
図に示すようにフレーム3と共にタレツト5を矢
印Aで示す方向に傾動させて下向きの排出、洗浄
位置とする。次に、再び前記同様に昇降機構35
を作動させると、リンク38、リンク機構34を
介して各連結板24と共に各蓋23はそれぞれの
バレルポツト6側方の開放位置とされ、各蓋23
の裏面の第5図における上部側は、バレルポツト
6の外周壁に接触状態に配設されたローラ39と
接触するから、これにより各バレルポツト6内の
マスは、図示されない適宜の中間受取り機構を介
して下方の選別搬送装置44内へ順次スムーズに
移送される。そして、マスの大部分が選別搬送装
置44側へ排出されたら、モータ13を駆動して
太陽歯車11、中間歯車17,17、遊星歯車1
6を介して各バレルポツト6を回転させると、各
ローラ39も従動して回転する。これによりロー
ラ39を介して蓋23はバレルポツト6の回転方
向と直角の方向に回転し、この状態で洗浄用ノズ
ル43より洗浄水を噴出させると、蓋23は回転
しているのでその裏面全面が完全に洗浄されて付
着物はすべて除去される。これと同時に各バレル
ポツト6内も図示されない洗浄用ノズルにより洗
浄されることにより残留している付着物はすべて
除去されて選別搬送装置44側へ送入される。こ
のようにして洗浄が終了したら、モータ13を止
めて各バレルポツト6及び各蓋23の回転が停止
するから、そこでモータ18等により再びフレー
ム3と共にタレツト5を第1図に示す上向き姿勢
に復帰させ、次のマスを各バレルポツト6内へ装
入して連続的に研摩作業を行う。
(考案の効果)
以上の説明より明らかなように、本考案によれ
ば、全自動式の遠心バレル研摩装置において、研
摩作業終了後、タレツトを傾動させて各バレルポ
ツトを下向きの排出、洗浄位置としてそれぞれの
蓋を開放位置に開いて内部のマスを排出させたと
き、各蓋に残した付着物を洗浄除去するのに、バ
レルポツトの回転力をローラを介して蓋に伝え、
開放位置にある蓋を回転させながら行うこととな
るので、少ない洗浄用ノズルにより蓋の全面が洗
浄できて確実に付着物が除去され、従つて、蓋の
バレルポツト開口部への接触面に付着物が残つて
施蓋時にバレルポツトの開口と気密が保てなくな
ることがなくなり、研摩作業時に前記開口より水
もれ等の不都合を生ずることがないもので、従来
のこの種遠心バレル研摩装置の問題点を解決した
ものとして実用的価値極めて大なものである。
ば、全自動式の遠心バレル研摩装置において、研
摩作業終了後、タレツトを傾動させて各バレルポ
ツトを下向きの排出、洗浄位置としてそれぞれの
蓋を開放位置に開いて内部のマスを排出させたと
き、各蓋に残した付着物を洗浄除去するのに、バ
レルポツトの回転力をローラを介して蓋に伝え、
開放位置にある蓋を回転させながら行うこととな
るので、少ない洗浄用ノズルにより蓋の全面が洗
浄できて確実に付着物が除去され、従つて、蓋の
バレルポツト開口部への接触面に付着物が残つて
施蓋時にバレルポツトの開口と気密が保てなくな
ることがなくなり、研摩作業時に前記開口より水
もれ等の不都合を生ずることがないもので、従来
のこの種遠心バレル研摩装置の問題点を解決した
ものとして実用的価値極めて大なものである。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
一部切欠正面図、第2図は平面図、第3図はロー
ラの一部切欠正面図、第4図は同じく平面図、第
5図はタレツトを下向きに傾動させた状態を示す
正面図である。 4……水平軸、5……タレツト、6……バレル
ポツト、10……中心軸、23……蓋、24……
連結板、27……支持部材、34……リンク機
構、35……昇降装置、36……ピストンロツ
ド、37……昇降アーム、38……リンク、39
……ローラ、41……縦軸、43……洗浄用ノズ
ル。
一部切欠正面図、第2図は平面図、第3図はロー
ラの一部切欠正面図、第4図は同じく平面図、第
5図はタレツトを下向きに傾動させた状態を示す
正面図である。 4……水平軸、5……タレツト、6……バレル
ポツト、10……中心軸、23……蓋、24……
連結板、27……支持部材、34……リンク機
構、35……昇降装置、36……ピストンロツ
ド、37……昇降アーム、38……リンク、39
……ローラ、41……縦軸、43……洗浄用ノズ
ル。
Claims (1)
- 水平軸4のまわりに傾動可能としたタレツト5
上に遊星回転運動を行う4個のバレルポツト6を
配設し、該バレルポツト6を密閉する蓋23の2
個ずつを一対の連結板24にそれぞれ回転自在に
配設して各連結板24をリンク機構34を介して
前記タレツト5上に立設した一対の支持部材27
にそれぞれ連結し、更に前記タレツト5の中心軸
10に内蔵されて昇降装置35をもつて昇降動さ
れるピストンロツド36の上端に回転自在に支持
された昇降アーム37の両端をリンク38を介し
て前記リンク機構34にそれぞれ連結して4個の
蓋23を同時に開閉できるようにした遠心バレル
研摩装置において、前記タレツト5上の各バレル
ポツト6に隣接する位置にそれぞれ縦軸41を立
設し、各縦軸41の上端には、周面が常時バレル
ポツト6の外周壁と接触するとともに該バレルポ
ツト6の外周壁と並行する開放位置まで開かれた
蓋23の裏面にも接触して該蓋23をバレルポツ
ト6の回転に伴い回転させるローラ39を配設
し、また、機台1の下部には開放位置で回転され
る各蓋23の裏面に向け洗浄水を噴出させる洗浄
用ノズル43を設けたことを特徴とする遠心バレ
ル研摩装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6289887U JPH0226611Y2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6289887U JPH0226611Y2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63169250U JPS63169250U (ja) | 1988-11-04 |
JPH0226611Y2 true JPH0226611Y2 (ja) | 1990-07-19 |
Family
ID=30897620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6289887U Expired JPH0226611Y2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0226611Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-04-24 JP JP6289887U patent/JPH0226611Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63169250U (ja) | 1988-11-04 |
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