JPS62251065A - 遠心バレル研摩装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は小物物品のパリ取りゃ表面研摩等に好適な全自
動式の遠心バレル研摩装置に関するものである。

（従来の技術） 遊星回転運動を行うバレルポットを持つ遠心バレル研摩
装置には、タレットの回転軸が垂直な縦型のものとタレ
ットの回転軸が水平な横型のものとがあり、何れの形式
のものも使用目的に応じて従来から広く使用されている
。ところが、バレルポットの蓋は人手により開閉される
形式のものが普通であるため、マスの投入や排出に多く
の時間を要する欠点があり、また蓋の開閉が手作業では
できない大型の縦型機では下部蓋開き、マス排出、上部
蓋開き、マス投入という複雑な工程を必要とし、大型の
横型機ではタレットを回転させつつ各バレルポット毎に
マス排出とマス投入とを繰り返さねばならず、何れの場
合にも研摩に寄与しないマス排出とマス投入とに多くの
時間を要する欠点があった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記のような従来の問題点を解決して、マスの
投入や排出を短時間内に迅速に行うことができる遠心バ
レル研摩装置を目的として完成さたものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は水平軸のまわりに傾動できるタレット上に遊星
回転運動を行う４個のバレルポットを設け、各バレルポ
ットにはキャップ金具に支持されてバレルポットととも
に回転できる蓋を取付けるとともに、これらのキャップ
金具を２個ずつ連結板により連結し、またタレット上の
各連結板の下方部に立設された２組の支持板と各連結板
との間をリンク機構によりそれぞれ連結したうえ、タレ
ットの中心軸上に回転自在に支持された昇降板の両端を
リンクを介して前記リンク機構とそれぞれ連結して同時
に４個の蓋を開閉できるようにしたことを特徴とするも
のである。

（実施例） 次に本発明を図示の実施例について詳細に説明すると、
ｆｌ）は機台、（２）は機台（１）に取付けられた一対
の水平軸、（３）はこの水平軸上に傾動可能に軸支され
たフレーム、（４）はこのフレーム（３）の内部に回転
自在に取付けられたタレット、（５）はこのタレット（
４）上に遊星回転運動ができるように取付けられた４個
のバレルポットである。第２図に示されるように、タレ
ット（４）は公転用モータ（６）によってチェーン（７
）を介して公転させられ、またタレット（４）の中心軸
（８）上に中心軸（８）とは独立して回転自在に取付け
られた太陽歯車（９）がモータ００）によってチェーン
（１１）を介して回転できるようにされている。

そして各バレルポット（５）はその下部の遊星歯車（１
２）をこの太陽歯車（９）とアイドラ歯車（１２Ａ）を
介して噛み合わせながら遊星回転運動を行うこととなる
。（１３）は機台（１１上に取付けられたタレット傾動
用モータであって、チェーン（１４）を介して減速機（
１５）を駆動し、更にこの減速ｍ　（１５）がチェーン
（１６）を介して水平軸（２）を回転して、タレット（
４）を第３図に示す垂直姿勢から第４図に示す下向き姿
勢となるまで傾動できるようにしている。　第１図及び
第２図に示されるように、各バレルポット（５）にはキ
ャップ金具（１７）にベアリング（１７Ａ）　、（１７
Ｂ）により回転自在に支持されてバレルポット（５）と
ともに回転する蓋（１８）がそれぞれ設けられている。

これらの４個のキャップ金具（１７）は２個ずつ連結板
（１９）により連結されている。またタレット（４）の
上面の各連結板（１９）のセンター下方部には２枚の支
持板（２０）が立設されており、基端がこの支持板（２
０）にピン（２１）により枢着された長リンク（２２）
と、同じ（基端がこの支持板（２０）にピン（２３）に
より枢着された短リンク（２４）との各先端部を連結板
（１９）の垂下部（２５）、（２６）にピン（２７）、
（２８）をもって接続することにより、２枚の連結板（
１９）が２枚の支持板（２０）にそれぞれ連結されてい
る。なお長リンク（２２）と短リンク（２４）の長さは
第１図に示されるように、これらのリンクが内側に回動
したときにピン（２７）、（２８）が水平面上に位置し
、外側に回動したときには垂直面上に位置するように設
定しておく。またこれらの長リンク（２２）と短リンク
（２４）とからなるリンク機構（２９）は各連結板（１
９）及び支持板（２０）に対応して２組設けられている
が、その方向をタレット（４）の中心軸（８）に関して
左右対称となるように取付けられている。このタレット
（４）の中心軸（８）には油圧シリンダのような昇降機
構（３１）が内蔵されており、そのピストンロッド（３
２）の上端にはやじろべえのような形状をした昇降板（
３３）がタレット（４）とともに回転できるように支持
されている。そしてこの昇降板（３３）の両端はリンク
（３４）を介して前記の２組のリンク機構（２９）のピ
ン（２７）にそれぞれ連結しであるので、昇降板（３３
）が昇降機構（３１）により第１図に想像線で示す位置
まで上昇すると長リンク（２２）がピン（２１）を中心
として外側に回転し、これとともに短リンク（２４）も
追従して連結板（１９）、キャップ金具（１７）及びこ
れに支持された蓋（１８）が同時に外側へ開かれること
となる。

なお（３５）、（３６）はバレルポット（５）から排出
されたマスを受けるストッカー、（３７）はマスをワー
クとメディアとに篩分ける振動式選別機、（３８）、（
３９）はこの振動式選別機（３７）のメディア排出口（
４０）から排出されたメディアをバレルポット（５）へ
返送するためのチェーン駆動式のパケットである。

（作用） このように構成されたものは、タレット（４）を第１図
及び第３図に示す垂直姿勢としたうえその中心軸（８）
に内蔵させた昇降機構（３１）を作動させて昇降板（３
３）を上昇させ、その両端のリンク（３４）を介して２
組のリンク機構（２９）の長リンク（２２）と短リンク
（２４）とを外側へ回動させる。この結果、２枚の連結
板（１９）はほぼ円弧状の軌跡を描きつつ第１図に想像
線で示すように両側に開き、各連結板（１９）の両側に
取付けられた合計４個のキャップ金具（１７）及び各キ
ャップ金具（１７）に回転自在に取付けられた合計４個
の蓋（１８）が同時に開かれる。この状態で予めバケッ
ト（３８）、（３９）に収納してあったマスを順次バレ
ルポット（５）内に投入し、前記と逆に昇降機構（３１
）を作動させて実線のように４個の蓋（１８）を同時に
閉じる。

次に公転用モータ（６）によってタレット（４）を公転
させるとともにモータＯｌによって太陽歯車（９）を回
転させ、あるいは太陽歯車（９）を停止させたまま４個
のバレルポット（５）を遊星回転運動させ、通常の遠心
バレル研摩を行わせる。このとき昇降板（３３）はタレ
ット（４）とともに回転し、また蓋（１８）もキャップ
金具（１７）に回転自在に支持されているので、蓋（１
８）は各バレルポット（５）の遊星回転運動に従って公
転及び自転しつつバレルポット（５）の開口部を確実に
密閉することができる。このようにして研摩を終了した
のちに第４図のようにタレット傾動用モータ（１３）を
作動させてタレット（４）を水平軸（２）のまわりに下
向きとなるまで傾動させ、この状態で再び前記のとおり
タレット（４）の中心軸（８）に内蔵された昇降機構（
３１）を作動させて４個の蓋（１８）を同時に開くと、
各バレルポット（５）の内部のマスはその下方のストッ
カー（３５）、（３６）の内部に排出される。マスを排
出したバレルポット（５）はその後直ちに第３図に示さ
れる上向き姿勢に戻り、一方マスを受けたストッカー（
３５）、（３６）は徐々に傾動して振動式選別機（３７
）上にマスを排出し、ワークとメディアとを分離するこ
ととなる。

（発明の効果） 本発明は以上の説明からも明らかなように、４個のバレ
ルポットを設けたタレットを水平軸のまわりに傾動でき
るように支持するとともに、このタレットの中心軸上に
回転自在に支持された昇降板により２組のリンク機構を
同時に駆動して各リンク機構に連結板を介して取付けら
れた合計４個の蓋を同時に開閉できるようにしたので、
タレットを下向きに傾動させてバレルポットの蓋を開く
ことによりマスの排出がごく短時間のうちに行え、また
タレットを垂直姿勢に戻して蓋を開くことによりマスの
投入を容易に行うことができる。従って本発明によれば
マスの投入や排出を極めて迅速に行うことができ、研摩
の実稼動率を従来のものに比較して大幅に向上させるこ
とができる。また本発明ではタレット上に立設された２
枚の支持板に２組のリンク機構を取付け、タレットの回
転軸上に回転自在に支持された昇降板の両端をリンクを
介して各リンク機構に連結したので、タレットの回転及
び傾動にかかわらず２組のリンク機構を同時に作動させ
ることができる。更にまた各リンク機構により駆動され
る連結板の両端にキャラプ金具を取付けてこのキャップ
金具により蓋を回転自在に支持させたので、４個のバレ
ルポットの蓋を単一の昇降機構によって同時に開閉でき
るのみならず、各蓋はバレルポットの遊星回転運動に追
従して確実にバレルポットの開口部を密閉することがで
きる。よって本発明は従来の問題点を解決した遠心バレ
ル研摩装置として、業界に寄与するところは極めて大き
いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部を示す一部切欠正面図、
第２図は平面図、第３図は装置全体の正面図、第４図は
タレットを傾動させた状態を示す正面図である。 （２）：水平軸、（４）：タレット、＋５１　：バレル
ポット、（８）：中心軸、（１７）　：　キャップ金具
、（１Ｂ）　：蓋、（１９）：　連結板、（２０）　：
支持板、（２９）：　　リンク機構、（３３）：昇降板
、（３４）　：　　リンク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水平軸（２）のまわりに傾動できるタレット（４）上に
   遊星回転運動を行う４個のバレルポット（５）を設け、
   各バレルポット（５）にはキャップ金具（１７）に支持
   されてバレルポット（５）とともに回転できる蓋（１８
   ）を取付けるとともに、これらのキャップ金具（１７）
   を２個ずつ連結板（１９）により連結し、またタレット
   （４）上の各連結板（１９）の下方部に立設された２枚
   の支持板（２０）と各連結板（１９）との間をリンク機
   構（２９）によりそれぞれ連結したうえ、タレット（４
   ）の中心軸（８）上に回転自在に支持された昇降板（３
   ３）の両端をリンク（３４）を介して前記リンク機構（
   ２９）とそれぞれ連結して同時に４個の蓋（１８）を開
   閉できるようにしたことを特徴とする遠心バレル研摩装
   置。