JPH02266056A - 耐指紋性に優れた着色金属板 - Google Patents

耐指紋性に優れた着色金属板

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JPH02266056A
JPH02266056A JP8777589A JP8777589A JPH02266056A JP H02266056 A JPH02266056 A JP H02266056A JP 8777589 A JP8777589 A JP 8777589A JP 8777589 A JP8777589 A JP 8777589A JP H02266056 A JPH02266056 A JP H02266056A
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JP
Japan
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colored
resin
fingerprint resistance
protrusions
metal plate
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Pending
Application number
JP8777589A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ikishima
健司 壱岐島
Akito Sakota
章人 迫田
Akihiro Yanai
昭博 八内
Toshiaki Shioda
俊明 塩田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐指紋性に優れた着色金属板、特に人間の手
に触れる可能性が高い部位、つまり内装建材への適用が
好適と考えられる耐指紋性に優れた着色金属板に関する
着色金属板は、その高い意匠性のため主に建材用途とし
て使用される。したがって、人の手に触れる機会が多く
、表面汚れが目立つようになることがあり、そのための
対策が必要である。
(従来の技術) 従来よりステンレス鋼の着色金属板としては代表的には
インコ法が広く知られているが、このインコ法はクロム
酸−硫酸水溶液中への浸漬時間および電位により酸化皮
膜の厚さを変え、それにより色調を制御する着色処理工
程と、生成した多孔質酸化皮膜にクロム水酸化物を析出
させてその封孔を行う陰極電解による硬膜化処理工程と
からなる。
このように、電気化学的に電位を測定することにより色
調管理が可能となり、発色の再現性が大幅に改善された
こと、更に硬膜化処理により飛躍的に耐食性が向上した
ことが、インコ法の広汎な普及に寄与したと考えられる
インコ法による着色皮膜はクロム酸化物に富んだ皮膜で
あることから耐食性にすくれる。また、無機酸化物であ
るため太陽光に対して安定であり、ずくれた耐候性を示
す。さらにまた加工性も良好である。
しかしながら、種々のすくれた特性を有するインコ法着
色法であるが、その欠点の1つとして耐汚染性に劣るこ
とが挙げられる。すなわち、着色皮膜の色が薄膜による
光の干渉現象に基づくものであるため、種々の汚れが非
常に目立ち、汚れの部分が変色して見えるのである。と
りわけ実用的な観点からは、指紋付着が問題となる。
ところで、ステンレス鋼以外にもアルミニウムおよびチ
タンまたはその合金が陽極酸化皮膜による光干渉性の着
色金属板としてビルのカーテンウオール等に利用されて
いる。これら光干渉性の着色金属板は着色ステンレス鋼
板の場合と同様に耐汚染性に劣ることが経験された。特
に、この種の着色金属板では着色皮膜の色が光の干渉現
象に基づくものであるため、このような汚染部分と非汚
染部分に干渉波長の差異が生じ、汚れが目立ち易くなる
欠点があった。
ここに、金属板の指紋41着を防止する特性を「耐指紋
性」と称するが、この耐指紋性は、広義には、カーテン
ウオール材などに求められている大気中での耐汚染性を
も包含する。
(発明が解決しようとする課題) かかる耐指紋性を向」ニさせる方法としては、着色皮膜
上に無色透明のクリア塗装を施す方法が提案されている
。辻敬之助、中用洋−「ステンレス鋼を素材とする表面
処理技術の現状j 「鉄と鋼」66(1980)101
7−1027参照。
しかしながら、着色皮膜の上にクリア塗装を施すことは
、一般に種々の汚染、とりわけ指紋付着の防止に有効で
ある場合もあるが、クリア塗膜の微妙な厚さ変動により
かえって着色皮膜の色調ムラを生じることがある。また
光干渉波長がクリア塗膜の屈折率の影響を受は変化する
ため着色の色調変化を生じることがある。
また、感覚的な問題ではあるが、クリア塗装による金属
的外観、感触の喪失が着色金属板の商品価値を落としめ
るケースもしばしばある。
したがって、塗装以外の後処理法によって指紋付着防止
性、つまり耐指紋性の優れた着色金属板を製造する技術
が求められている。
かくして、本発明の目的は、着色金属板独特の美しい外
観に加えて指紋が付かないという機能を併せもった着色
金属板を提供することである。
(課題を解決するだめの手段) そこで、まず、従来の技術において知られていたことを
整理すると次のようになる。
■着色金属板の表面にサブミクロンオーダの酸化物層を
形成させることにより光干渉作用によって特定可視波長
の干渉が生し発色させることができる。
■この着色金属板上に人間の手の表面などに常に存在す
るような水分、油分などを付着させると干渉波長が可視
光域から外れるため脱色する。これが耐指紋性が求めら
れる所以である。
■一方、全面に樹脂被覆を行うと耐指紋性は著しく向上
するも、同しく上述の■の理由で脱色してしまうばかり
でなく、金属的外観および感触が失われてしまう。
本発明者らは、上述のような従来技術の認識の上に立ち
、耐指紋性を改善ずべく種々検討を重ねて次のような知
見を得た。
ずなわぢ、樹脂被覆を面状に非連続的に特定量分布させ
た場合、着色による意匠性を低下させることなく、なお
かつ耐指紋性を著しく向上させることができる。
これは、島状に分布した樹脂被覆により、海の部分であ
る着色面に直接指などが接触することを回避するためで
ある。またこのように均一に樹脂の島を分布させるため
には、印刷法を適用すればよい。
かくして、本発明の要旨とするところは、その−面から
は、金属板表面上に樹脂の凸状体を1mm2当たり1個
以上を有し、該凸状体の占める面積率が5〜95%であ
り、鋼板表面上の凸状体間に着色皮膜層を有することを
特徴とする耐指紋性に優れた着色金属板である。
また、その別の面からは、本発明は、金属板表面上に着
色皮膜層を有し、・該着色被膜層の上に樹脂の凸状体を
1 mm2当たり1個以上を有し、該凸状体の占める面
積率が5〜95%であることを特徴とする耐指紋性に優
れた着色金属板である。
(作用) 次に、添付図面を参照しながら、本発明をさらに具体的
に説明するとともに、本発明にあって皮膜+?4造を上
述のように限定した理由を詳述する。
第1図ないし第3図は、本発明にかかる着色金属板の皮
膜構造を従来例のそれとともに示す説明図であり、第1
図は、従来の着色ステンレス鋼板を示し、母材10の表
面上に酸化皮膜12が設けられているに過ぎない。
一方、本発明によれば、第2図および第3図に示すよう
に、母材10の上表面に光干渉皮膜である酸化皮膜12
が設けられており、さらに凸状体である樹脂層16が非
連続的に設けられている。第2図の場合には予め樹脂層
16を非連続的に設けた後に、酸化皮膜12を設けたも
ので、一方第3図の場合は最初酸化皮膜12を設けその
上に凸状体である樹脂層16を非連続化して設けた例で
ある。上記凸状体は必ずしも孤立した非連続体でなくて
もよく、その面積率が小さい場には連結体としても所期
の目的は達成される。なお、いずれの例にあっても酸化
皮膜12は慣用手段で設ければよく、本発明にあってそ
れは特に制限されない。
」二記凸状体の形成は最も簡便にはスクリーン印刷Qこ
まり行い、ドラ1〜として凸状体を形成するのである。
この凸状体の高さは特に制限なく、酸化皮膜の光干渉作
用を妨害しない範囲で実験的にその範囲を適宜設定すれ
ばよい。
一般に樹脂は耐指紋性が良好なため特に種類について限
定する必要はないが、印刷適性、耐候性が優れたものが
よい。
樹脂の島、つまり上記の樹脂凸状体の数および面積率に
ついては、その数が少ないと指の接触を完全に避けるこ
とができなくなるため、1+nm2当たり1コ以上が必
要であり、かつあまり過大なる島ザイズは着色ステンレ
ス鋼板の外観を損ねるため面積率としては5〜95%程
度に制限する。この面積率は発色度との関連において実
験的に決定してもよい。
また、樹脂(インキ)は必ずしも無色透明なもの、つま
り顔料、染料などを含まないものに限定されるものでは
ない。酸化皮膜を全面に亘って覆うものでないため、全
体に均一に分散させ得るのであれば、目的とする着色金
属板の色調に合わゼで選ぶようにしてもよい。代表的に
は、ポリエステル系、塩ビ系、アクリル系樹脂等からそ
の耐候性、密着性の良好なものを選択すればよい。
樹脂凸状体の設置時期としては種々の形態が考えられる
が、生成する酸化皮膜の凝集強度ならびにインギ層との
密着性が良好な場合には、第3図に示すように着色処理
後に設けてもよく、あるいは、第2図に示すように前処
理として本発明にかかる樹脂凸状体の印刷を施しておき
、その後酸化皮膜形成による着色処理をすることも可能
である。
後者の場合、印刷ドツトが着色処理に際しても劣化しな
いような樹脂の材質を選ぶ必要がある。
本発明の好適例としての印刷方法については特に限定さ
れるものではないが、印刷インキの膜厚が例えば10μ
m以」二とあまり過大な場合、通常の着色ステンレス鋼
板とは異なった趣を持つようになる。
なお、本発明が対象とする金属板としてはステンレス鋼
、アルミニウム、チタン、それらの合金の各板材または
そのめっき鋼板などが例示される。
次に、本発明をその実施例によってさらに具体的に説明
する。
実施例 母材として5US304板(表面ブライト仕上番灼 を
用いて着色ステンレス鋼板を製作した。
着色処理液は500 g/ f21hS04+2508
/ 42 Cr(h混合水溶液を使用し、温度は80°
Cに維持した。
本発明にかかる着色ステンレス鋼板は母材鋼板に1−リ
クレン蒸気脱脂処理を施した後、次工程のよって製造を
行った。
(1)樹脂印刷−→着色処理液に所定時間浸漬→硬膜化
処理 (11)着色処理液に所定時間浸漬→硬膜化処理→樹脂
印刷 ただし、上記硬膜化処理は、250g/ I! CrO
3+ 2.5g#! 113PO4(35°C)の浴を
用いた陰極電解(0,5へ/dm2.5分)により行っ
た。
まず、第1の方法では、上記(i)の手順に従って処理
を行った。この場合、インキの印刷方法は、4万CPS
のポリエステル系クリアーインキを全面に亘って均一に
丸ドツトが分布するようにスクリーン印刷した後、着色
処理を行ってから実験に供した。なお、印刷パターンは
各九ドツトの大きさ、数を各種変更することによって変
えた。それぞれの場合について色目、耐指紋性を調査し
た。
結果は第4図にグラフにまとめて示す。このときの耐指
紋性は、指を金属板表面に強く押し付け、目視観察を行
い、次の4段階評価によって決定した。0:耐指紋性良
好、Δ:指紋若干見える、×:指紋よく見える、そして
・:耐指紋性良好なるも外観問題あり。
次に、第2の方法では、前記(ii )の手順に従って
着色操作を行った。したがって、本例では酸化皮膜を形
成してから前記樹脂のスクリーン印刷を行った。得られ
た鋼板について前述と同様にして色目、耐指紋性を調査
した。結果は第5図にグラフでまとめて示す。
第5図に示す結果からも分かるように、着色処理のあと
で印刷をおこなっても良好な耐指紋性が得られた。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、着色ステンレス鋼特有
の金属的感触を活かしつつ、なおかつ耐指紋性にすぐれ
た意匠性の高いステンレス鋼板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の酸化皮膜を備えた鋼板の略式第2図お
よび第3図は、本発明にかかる着色金属板の略式断面図
;および 第4図および第5図は、本発明の実施例の結果をまとめ
て示すグラフである。 10:母材     12:酸化皮膜 16:樹脂層 第5 図 ダ 10 50 10O

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属板表面上に樹脂の凸状体を1mm^2当たり
    1個以上を有し、該凸状体の占める面積率が5〜95%
    であり、鋼板表面上の凸状体間に着色皮膜層を有するこ
    とを特徴とする耐指紋性に優れた着色金属板。
  2. (2)金属板表面上に着色皮膜層を有し、該着色被膜層
    の上に樹脂の凸状体を1mm^2当たり1個以上を有し
    、該凸状体の占める面積率が5〜95%であることを特
    徴とする耐指紋性に優れた着色金属板。
JP8777589A 1989-04-06 1989-04-06 耐指紋性に優れた着色金属板 Pending JPH02266056A (ja)

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JP8777589A JPH02266056A (ja) 1989-04-06 1989-04-06 耐指紋性に優れた着色金属板

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JP8777589A JPH02266056A (ja) 1989-04-06 1989-04-06 耐指紋性に優れた着色金属板

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JPH02266056A true JPH02266056A (ja) 1990-10-30

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JP8777589A Pending JPH02266056A (ja) 1989-04-06 1989-04-06 耐指紋性に優れた着色金属板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103379993A (zh) * 2011-02-21 2013-10-30 乐金华奥斯有限公司 包括具有独立结构的透明突起的镜面片材及其制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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