JPH02265223A - 変圧器とその組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、変圧器を収納する変圧器室の高さを大幅に低
減する変圧器とその組立方法に関する。

（従来の技術） 近年、市街地での変電所建設は環境調和、騒音等の公害
防止を計るため地下に計画されるケース・が増大してい
る。このような地下変電所に据付けられる大容量変圧器
は、輸送および建物で制約される搬入寸法等の理由で３
個の単相変圧器に分割する特別三相変圧器で構成されて
いる。また油入変圧器の内部事故時の変圧器内部異常圧
力上昇をゴム袋を備えたコンサベータを避圧空間として
吸収しタンク破壊を防止する構成がとられている。

従来のコンサベータ付変圧器を第３図を参照して説明す
る。

鉄心１と巻線２より成る変圧器中身は絶縁油３と−共に
単相変圧器タンク４に収納される。、各単相変圧器を三
相結線するため内部リード６を組込んだ共通ダクト９を
変圧器タンク４のカバー上に配置する。またこの共通ダ
クト９の頭部にはゴム袋７を一体に収納し、絶縁油３の
膨張収縮を行うと共に内部事故時の異常圧力を吸収する
構成としている。変圧器と外部との接続はケーブル１０
等により行っている。

３００ＭＶＡ級変圧器の例では変圧器高さ１１．は約７
ｍ、前記コンサベータ共通ダクト９を変圧器室１２天井
のつり装置１３により組立てるための作業スペースを確
保すると天井高さＨ２はＬｏｗ程度必要となる。

一方、地下変電所の建設コストは掘削深さにより大きな
影響を受は変電所内で最も大きなスペースとなる変圧器
室高さを１ｍ低くするだけで大幅な建設費のコストダウ
ンが計れる。

（発明が解決しようとする課題） ところで、単相変圧器構成の変圧器高さ７ｍの内本体変
圧器タンクの高さは４ｍ程度であり残りの３ｍが共通ダ
クト、コンサベータ等の部品の組立寸法である。さらに
変圧器室高さは前記部品を変圧器室天井のつり装置でつ
り上げ変圧器本体に組立てるための作業スペースとして
約３ｍの空間が必要となる。変圧器組立後は共通ダクト
と本体タンクとの組立スペースＳ１および天井との組立
スペースＳ２はデッドスペースとなり有効に活用されな
い。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
地下変電所の建設コストを大幅に低減するために変圧器
室高さを小さくした変圧器構成とその現地組立方法を提
供するものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために複数に分割されて変
圧器で構成し端子績ａをする内部リードを収める共通ダ
クトを有する変圧器において、分割された変圧器本体タ
ンクカバー上面に、コンサベータを当該タンクに一体的
に組立てるフランジを設け、さらにこのコンサベータと
変圧器本体の絶縁油が連通ずる開口部を設けたことを特
徴とし、また変圧器タンクと分離可能でかつ内部にゴム
袋を有するコンサベータを変圧器本体の輸送時分解し、
現地変圧器室内に変圧器本体を引込む前にコンサベータ
を変圧器本体に組立てること及び分割された変圧器間を
接続する共通ダクトをコンサベータを接続するフランジ
位置より下方に配置し、現地変圧器室内で前記共通ダク
トを前記フランジに組立てるようにしたことを特徴とす
るものである。

（作　用） 本発明の変圧器は分割された変圧器本体の頭部に一体的
に組込む構成としたゴム袋を有するコンサベータは本体
タンクとフランジにより接続されているので１本体変圧
器を輸送する際フランジ部分で分割できる。したがって
輸送上の制約がなくなり、また分解して輸送したコンサ
ベータは変圧器室に変圧器本体を搬入する前にマシンハ
ツチ下のスペース等を利用して本体タンクカバー上に取
付ける組立方法を採用することにより変圧器室内での組
立作業を無くすことができるので、従来変圧器の共通ダ
クトと本体タンク間および天井との間の組立スペースＳ
、、Ｓ２を省略することが可能となる。

（実施例） 本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第】１図は本発明の一実施例の構成図であり、同図にお
いて三相変圧器の各単相変圧器の中身は鉄心１と巻線２
とにより構成され絶縁油３と共に本体タンク４内に収納
される。ゴム袋７を有するコンサベータ８の下面を解放
し本体タンクカバー上面に配置したフランジ５にボルト
または溶接により直接接続する構成とする。したがって
、組立スペースは全く不要となり変圧器高さＨ工を低減
出来る。変圧器本体を輸送する時はコンサベータ８を取
゛外すことにより第２図に示すように変圧器本体の輸送
の制約となることは無い、また本体タンク４とコンサベ
ータ８とを連通ずる開口部４Ａは翰送時盲カバー１４を
取付は本体中身の＠湿を防ぐ。また、分解して輸送する
ゴム袋７とコンサベータ８は変圧器本体を変圧器室１２
内に引込む前に本体タンクカバーフランジ５に組込むこ
とにより変圧器室１２での組立作業は無くなり、コンサ
ベータ上面スペースは最小限とすることができる。コン
サベータサイズは本体タンク４のサイズに合せ大形に出
来るので、コンサベータ高さ自体も小さくすることがで
きる。一方、単相変圧器の三相結線する内部リード６を
収納する共通ダクト９および外部と接続するケーブル１
０等は本体タンクカバーフランジ５の下方に配置する構
成となるが他の部品例えば冷却器、負荷時タップ切換器
等が形成するスペースを活用することにより平面スペー
スをほとんど増大させずに構成可能である。

したがって５本発明の変圧器構成およびその組立工法に
よれば従来の３００ＭＶＡ級変圧器の変圧器室天井高さ
約１０ｍを６ｍ以下と大幅に低減することが出来、真人
な建設費のコストダウンが可能となる。

上記実施例は三相変圧器であるが、単位変圧器に分割し
た単相変圧器でも上記実施例と同様の効果が得られるこ
とは明らかなことである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば複数に分割された
変圧器で構成する変圧器の最上部に配置するコンサベー
タを本体タンクに一体的に組込むため組立スペースが省
略できる。また取外して輸送したコンサベタは変圧器本
体を変圧器室に搬入する前に組立てるため変圧器最上部
に組込んだコンサベータの室内での組立がなくなる。し
たがって３００ＭＶＡ級変圧器を収納する従来の変圧器
室高さ１０ｍを６ｍ以下に大幅に小さくすることが可能
となる。変電所内の変圧器室の占める割合が大きいので
、本発明により変圧器室高さを小さくすることにより、
変電所建設コストの真人なコストダウンが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成図、第２図は本発明に
よる変圧器室搬入前の現地でのコンサベータ組立方法を
説明するための図、第３図は従来変圧器の構成と変圧器
室内での組立スペースおよび変圧器室高さを説明するた
めの図である。 １・・・鉄心　　　　　　　　２・・・巻線３・・絶縁
油 ４Ａ・・開口部 ６・内部リート ８・・・コンサベータ １０・・ケーブル １２・・・変圧器室 １４・・・盲カバー ４・・・本体タンク ５　・フランジ ７・・ゴム袋 ９・・・共通ダクト １１・・・ケーブル箱 １３・・・つり装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数に分割された変圧器で構成し端子結線をする
   内部リードを収める共通ダクトを有する変圧器において
   、分割された変圧器本体タンクカバー上面に、コンサベ
   ータを当該タンクに一体的に組立てるフランジを設け、
   さらにこのコンサベータと変圧器本体の絶縁油が連通す
   る開口部を設けたことを特徴とする変圧器。
2. （２）変圧器タンクと分離可能でかつ内部にゴム袋を有
   するコンサベータを変圧器本体の輸送時分解し、現地変
   圧器室内に変圧器本体を引込む前にコンサベータを変圧
   器本体に組立てることを特徴とする変圧器の組立方法。
3. （３）分割された変圧器間を接続する共通ダクトをコン
   サベータを接続するフランジ位置より下方に配置し、現
   地変圧器室内で前記共通ダクトを前記フランジに組立て
   るようにしたことを特徴とする変圧器の組立方法。