JPH0226469Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、キヤビネツト内に洗濯機を備えてな
る洗濯機付家具に関するものである。

従来例の構成とその問題点 一般に電気洗濯機は屋内のたとえば洗面室、そ
の他家事作業室等に設置されるようになつてきて
いる。

ところで、第１図のように、洗濯機１を室内に
設置する場合、給水ホース２が露出し、室全体の
トータル性に欠けるという欠点がある。そこで、
洗濯機をキヤビネツト内に収納設置することが考
えられる。また、前記の場合、外観を良好にする
ため、洗濯機の給水部を天板およびバツクガード
などでおおうことが考えられる。しかしこの場合
洗濯機の設置時における給水部の取り付けおよび
給水部の故障にともなうメンテナンスのむずかし
さなどの問題が考えられる。

考案の目的 本考案は、前記従来の問題に留意し、室内のト
ータル性を向上しまた、洗濯機給水部のメンテナ
ンスをキヤビネツト内で容易にするとともに、機
能性にも優れた洗濯機付家具を提供することを目
的とするものである。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案の洗濯機付家
具は、洗濯機を天板を有するキヤビネツト内に配
設し、前記天板は洗濯機給水部に相対する部分と
洗濯機部に相対する部分とに分割してそれぞれ開
閉自在とするとともに、前記洗濯機給水部に相対
する天板は側面略逆Ｕ字形に形成され、洗濯機部
と相対する天板よりも高く形成し、かつ洗濯機部
と相対する天板は後端で枢支して後方側へ回動自
在とした構成である。

実施例の説明 以下本考案の一実施例を第２図および第３図に
基ずいて説明する。

図において、３はキヤビネツトであり、その内
部には、洗濯機４が設置されている。また、前記
キヤビネツト３の上部には、洗濯機４の給水部５
をおおう着脱自在な形状のバツクガード６および
洗濯機４の上面をおおい、後端側を枢支された開
閉自在な天板７が取り付けられている。前記洗濯
機４への給水は、洗濯機４とキヤビネツト３の側
板との間の隙間を通したホース８で行なわれてい
る。なお図中の９は洗濯機４の給水を制御してい
る電磁弁である。

上記構成の洗濯機付家具では、洗濯機４がキヤ
ビネツト３内に収納され、また、その上面も、着
脱自在なバツクガード６および天板７でおおわれ
ており、外観的に優れているばかりでなく、給水
部５のメンテナンス作業も容易に行なうことがで
きるという効果を有する。また、バツクガード６
を天板７より高くしているため、天板７の開成状
態の支持力がバツクガード６で受けられ、別途固
定手段を要しなくてよく、また、バツクガード６
上を物品載置部として利用でき、しかもその物品
載置部は一段高いので手が届きやすくなり、使い
勝手もよいものである。また、天板７を後方に回
動立設した状態での通常使用時には、給水部５の
接続部分が露呈しなく、作業に不快感を与えない
とともに、天板７を開成した状態において、天板
７の裏面に付着した水滴が家具と壁面との間に滴
下することを防止できる。

考案の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本考
案によれば、洗濯機をキヤビネツト内に組み込む
ため外観的に洗濯機単体のものにくらべて優れて
いる。また、洗濯機給水部と相対する天板部分が
開閉自在のため、洗濯機給水部のメンテナンスも
容易に行なうことができる。また、洗濯機部に相
対する天板の開成状態の支持力を給水部に相対す
る天板が受けるため、別途固定手段が必要なく、
また給水部側の天板を載置部としても利用でき
る。さらに、洗濯機部側の天板裏面の小滴が家具
と壁面との間に落下するのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は室内に設置された洗濯機の斜視図、第
２図は本考案の一実施例を示す斜視図、第３図は
同断面図である。 ３……キヤビネツト、４……洗濯機、５……給
水部、６……バツクガード、７……天板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗濯機を、天板を有するキヤビネツト内に配設
   し、前記天板は洗濯機給水部に相対する部分と洗
   濯機部に相対する部分とに分割してそれぞれ開閉
   自在とするとともに、前記洗濯機給水部に相対す
   る天板は側面略逆Ｕ字形に形成され、洗濯機部と
   相対する天板よりも高く形成し、かつ洗濯機部と
   相対する天板は後端で枢支して後方側へ回動自在
   とした洗濯機付家具。