JPH02263764A - サイアロン核含有粒子からなる窒化珪素質焼結体とその製造方法 - Google Patents

サイアロン核含有粒子からなる窒化珪素質焼結体とその製造方法

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JPH02263764A
JPH02263764A JP1083962A JP8396289A JPH02263764A JP H02263764 A JPH02263764 A JP H02263764A JP 1083962 A JP1083962 A JP 1083962A JP 8396289 A JP8396289 A JP 8396289A JP H02263764 A JPH02263764 A JP H02263764A
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sialon
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nucleus
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和浩 浦島
Hiroshi Tajima
多島 容
Shoichi Watanabe
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高強度・高靭性の窒化珪素質焼結体に関し、
特に自動車エンジン部材、耐熱構造部材、切削工具その
他産業用部材に関するものである。
従来の技術 窒化珪素質焼結体の靭性向上には、微構造を制御する方
法(特開昭83−159259) 、粒子又はウィスカ
ー等を分散さけ複合化させる方法(特開昭82−26S
i73.他多数あり)、SiC粒子を5t3N、粒子中
に分散させるナノコンポジット(特開昭133−159
258)などの方法が考えられている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記の方法では、まだ十分な強度・靭性
が得られておらず、また上記方法のうち複合化する方法
は製造上の困難な点1例えば混合・成形における均一化
が難しいなどの問題点が残されている。
課題を解決するための手段・作用 本発明は、窒化珪素質焼結体の製造においてS 1 a
 N 4原料粉末にβ−サイアロン粉末を添加すること
により、生成されるβ−8i3N4またはβ−サイアロ
ン結晶粒子にβ−サイアロンの核を導入でき、その結晶
粒子内に内部応力を発生させ、さらにその結晶粒子がよ
く成長しアスペクト比が高くなり焼結体の強度と靭性が
向上することを見い出したことに基づく。
本発明の焼結体はβ−8i3N、a及びβ−サイアロン
の結晶粒子一種以上と粒界相とからなる。
β−5iN、 β−サイアロンは夫々単独で存在しても
よいし、又混在してもよい。またここで粒界相とは非晶
質及び他の結晶相を指称し2例えばSi2N20,0−
サイアロン等を若干含んでも差支えない。但し、β−5
iN、  β−サイアロンの合計量が焼結体の80%以
上であることを要する。
β−3iN、 β−サイアロンの結晶粒子はその内部に
β−サイアロン核含有するもの(以下、「サイアロン核
含有粒子」という。)と含有しないものとからなる。サ
イアロン核含有粒子は、アスペクト比が高く(例えば3
以上)かつ粒子がよく成長しく例えば短径で0.5μ1
以上)。
さらに内部応力が残留しているので1粒子架橋効果と応
力による遮蔽効果によって焼結体に亀裂が進展するのを
妨げ靭性を向上させる。従って、このような粒子が有効
に作用するには焼結体の全量に対して5 vo1%以上
の量が必要であって好ましくは10〜80vo1%がよ
い。この理由は、この粒子が60vo1%を越えると焼
結体の欠陥として作用し強度が得られないからである。
β−サイアロン核とは。
β−サイアロン構造として結晶粒子の内部に存在し、結
晶粒子を構成するβ−5iN、 β−サイアロンと組成
的に区別できる部分をいう。結晶粒子がβ−サイアロン
からなる場合、そのβ−サイアロン結晶粒子(核を除い
た部分)よりもZ値の大きい部分が該当する。β−サイ
アロンは一般式St   All  ON   (0<
Z<4.2)でf3−z   z  z  8−z 示され、Z値はその固溶度を表わす数値である。
「Z値の大きい部分」とはZ値で少なくとも0.5の差
がある部分をいう。焼結体の相対理論密度は95%以上
にするとよい。
本発明の焼結体を得るにはSi3N4原料にβ−サイア
ロン粉末を加えさらに焼結助剤を添加・混合後、これを
成形した後焼結する方法が利用できるが、これに限定す
ることはない。S ia N 4粉末はα型、β型のい
ずれでもよいが、好ましくはα−3ia N 4粉末で
ある。α−β転移時にβ−サイアロン核に成長し易いか
らである。サイアロン粉末については、「β」型のもの
を用いる。
β−サイアロン粉末の量は、原料の全量に対して5〜2
0ソt%にする。5wt%未満ではサイアロン核含有粒
子を十分に生成できず、20νt%を越えると成長粒の
量が多くかつ大きくなりすぎ破壊起源となり強度を低下
させるためである。好ましくは5〜1owt%である。
β−サイアロン粉末のZ値はZ値が高いほど内部応力の
発生が高く、好ましくは 0,5〜4.より好ましくは
1〜4である。
また、焼成条件については、核からの成長が起こり易い
ほうが好ましく、窒素雰囲気又は不活性雰囲気中140
0〜1900℃の条件が適切である。β−サイアロン粉
末以外の添加助剤としては、特に限定されず1例えば2
人族、希土類の酸化物。
All O、ZrO2及び焼成後においてこれらの酸化
物になる塩等が挙げられる。これらの助剤(β−サイア
ロン粉末を除いたもの)は3〜20wt%添加するとよ
い。又、S 13N、a原料粉末の平均粒径は1.5μ
i以下にするとよい。各添加助剤の粒径は特に限定され
ない・が1例えばBET比表面積で10d/g程度にす
るとよい。また、焼成は、ガス圧焼結が好ましいがこれ
に限定することはない。
実施例 平均粒径0.7μII、BET比表面積10イ/gのS
 i a N 4粉末、同20耐/gのMgCO3粉末
、同10rrl’/gのCe O2粉末、同10nl’
/fのLi  O粉末、同10ゴ/gのA(203粉末
、同1orrr/gのYO粉末、同10rr?/gのZ
 r O2粉末、及び同5rrr/g、Z−2のβ−サ
イアロン粉末を第1表に示す割合で秤量しSi3N4製
のポットミル及び球石を用いて18時時間式混合し乾燥
後平均粒径250偉の顆粒に造粒した。造粒粉末を1.
5 ton/cJの圧力で金型プレスし、第1表に示す
条件で焼成することによって窒化珪素質焼結体を製造し
た。
得られた焼結体について、  J I Si601によ
る室温抗折力、1M法による破壊靭性値を測定した結果
を第1表に併記した。
また、各試料のオートクレーブ処理によるエツチング後
のSEM写真よりβ−サイアロン核含有粒子を特定し、
かつその面積割合を画像処理によって求め、これを体積
割合に換算して、β−サイアロン核含有粒子の存在割合
とした。これらの結果を第1表に併記するとともに、試
料N(L 5のSEM写真及びその模式図を第1図、第
2図として示す。
又、β−サイアロン核を含有するβ−サイアロン粒子の
確定は、TEM写真による粒内分析に拠った。試料Nα
5についてのTEM写真及びその模式図を第3.第4図
に、又EDS (エネルギー分散IJlX線マイクロア
ナライザー)による分析結果を第5 (a) 、 (b
)図に示す。第5図中Aで量の分析値は同装置による定
量分析結果である。
実施例魔5においては、Aj!203が4%と相当量含
まれているため、結晶粒子(核を除いた部分)はすべて
β−サイアロンであると考えられる。但し、A、e20
3が少ない場合には(0,5〜!、OvL%)、β−サ
イアロンとSi3N4が混在することも考えられる。
(以下余白) 第  1 表 第1表から明らかなように、β−サイアロン粉末を所定
割合で添加し、又β−サイアロン含有粒子を所定割合で
存在させてなる実施例試料1〜9は、抗折力80kg 
/−以上、破壊靭性値7.2MN/rM以上を示し、比
較例試料魚10〜1Bに比して1強度・靭性が大きく向
上していることを確認できた。
発明の効果 本発明に係る窒化珪素質焼結体は、原料粉末中にβ−サ
イアロン粉末を添加して、生成されるβ−5iN、 β
−サイアロン結晶粒子にβ−サイアロン核を含有させる
ことにより2強度・靭性が向上している。従って、高強
度高靭性を要求される自動車エンジン部°材等として好
適に利用できる他、構造部材としての用途拡大に寄与で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例試料Nα5についてのSEM写真(結
晶構造を示したもの)。 第2図はその対応部分の模式図。 第3図は同じ〈実施例試料随5(第1図とは異なる部分
)についてのSEM写真(結晶構造を示したもの)。 第4図はその対応部分の模式図。 第5図は第4図の点E、FにおけるEDSによる分析結
果を示す図であって、第5(a)図は点Eにおけるもの
、第5(b)図は点Fにおけるもの。 を表わす。 出願人  日本特殊陶業株式会社 代理人   弁理士  加 藤 朝 道刀 ル 図 5(a) 5(b)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)β−Si_3N_4及びβ−サイアロンの結晶粒
    子一種以上と粒界相とからなるSi_3N_4質焼結体
    であって,該結晶粒子のうち焼結体に対して5〜60v
    ol%のものが,その粒子内にβ−サイアロンの核(結
    晶粒子がβ−サイアロンの場合,その粒子よりもZ値の
    大きい部分)を含む事を特徴とする窒化珪素質焼結体(
    尚,Z値とは一般式Si_6_−_ZAl_ZO_ZN
    _8_−_Z(0<Z<4.2)で示されるβ−サイア
    ロンにおける固溶度を表わす数値である)。
  2. (2)Si_3N_4原料と添加助剤を混合・成形後,
    N_2あるいは不活性ガス雰囲気中で焼成する方法にお
    いて,Si_3N_4原料に添加助剤として,前記Z値
    が0.5〜4のβ−サイアロン粉末を5〜20wt%(
    原料全量に対する量)添加することを特徴とする窒化珪
    素質焼結体の製造方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5483008A (en) * 1977-12-16 1979-07-02 Tokyo Shibaura Electric Co Production of high strength heat resistant material
JPS61174871A (ja) * 1985-01-30 1986-08-06 Fuji Xerox Co Ltd 中間調記録装置
JPS61183169A (ja) * 1985-02-05 1986-08-15 トヨタ自動車株式会社 窒化珪素焼結体の製造方法

Patent Citations (3)

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