JPH0226062B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内燃機関、特にデイーゼル機関用の
燃料噴射ノズルであつて、弁ニードルをしゆう動
可能に支承するノズルボデイーと、押圧部材を介
して前記弁ニードルに作用する押しばねが取りつ
けられているノズル保持体と、該ノズル保持体と
前記ノズルボデイーとの間で緊締された中間円板
とが設けられており、該中間円板に行程信号発生
器の誘導コイルが固定されていて、該誘導コイル
内に、押圧部材に向けられた弁ニードルの終端区
分と、弁ニードルに向けられた押圧部材の、コイ
ルコアを形成する終端区分とが侵入しており、前
記誘導コイルが、２つの導線接続を介して、ノズ
ル保持体に固定された、評価回路のための接続部
に接続されている形式のものに関する。

従来の技術 上記形式の燃料噴射ノズルは、一般に誘導コイ
ルの２つの巻線端部がそれぞれ接触部分とハンダ
付けされていて、この接触部分は、中間円板に固
定されている絶縁スリーブに差し込まれる。はん
だ付け結合は、誘導コイルと絶縁スリーブが中間
円板に接着されるか若しくは差し込まれてから行
なわれるが、これは中間円板のための組立てライ
ンにおいてはんだ付け作業ステーシヨンを必要と
する。

課 題 そこで本発明の課題は、誘導コイルと、ノズル
保持体に固定された、評価回路のための接続部材
との電気的な接続を、確実に、しかも組み立て及
び製造コストが減少されるように構成することで
ある。

課題を解決するための手段 前記課題を解決した本発明によれば、誘導コイ
ルと、ノズル保持体に固定された前記接続部との
各導線接続が、接触舌片と導線とから形成されて
おり、接触舌片は、その一方の終端区分が巻体に
埋め込まれていてここで巻線端部に接触し巻体か
らほぼ接線方向で突出しており、前記導線は、絶
縁されてノズル保持体の通路を通つて案内されて
いて、この導線の裸の端部が、評価回路の接続導
線及び誘導コイルの接触舌片のための接触エレメ
ントとして構成されている。

効 果 本発明の構成による内燃機関用の燃料噴射ノズ
ルのコイルは、いわゆるあらかじめ組み立てられ
た部分として構成されており、このあらかじめ組
み立てられた部分はノズル保持体取り付け工程と
は別の作業工程で中間円板に結合される。また、
自動はんだ付け装置によつて、各巻線端部は所属
の接触舌片に結合される。これによつて接触部材
及び絶縁スリーブが省略され、中間円板の製造コ
ストが軽減される。

特許請求の範囲の従属項に記載した手段によつ
て、本発明による装置の有利な実施態様及び改良
が可能である。特許請求の範囲第２項に記載した
中間円板によれば、接着面積は拡大され、これに
よつて中間円板における接着力が高められる。

実施例 次に図面に示した実施例について本発明の構成
を具体的に説明する。

第１図に示した本発明の一実施例による、内燃
機関用の燃料噴射ノズルは、中間円板１２と、こ
の中間円板１２に接続されているノズル保持体１
３と、ノズルナツト１４とを有している。図示し
ていない弁ニードルの終端区分１７は押圧ピン１
７として形成されていて、この押圧ピンは押圧部
材１８に摩擦接続しており、ばね調節円板９を介
してノズル保持体１３に支えられている押しばね
１９が押圧部材１８をプレロードをかけて押しつ
けている。

中間円板１２内には、ノズル保持体１３へ向か
つて開放している切欠き２１が形成されていて、
この切欠き２１の端面にはリング溝６０が形成さ
れている。誘導コイル２０は中間円板１２内に接
着されているが、この場合、コイルの高さと、リ
ング溝６０の軸方向の拡がりは、弁ニードルの終
端区分１７を受容する押圧部材１８の区分がコイ
ルの半分まで突入するように構成されているの
で、弁ニードルの終端区分１７と、押圧部材１８
の下方区分がコイルコアとして作用する。リング
磁石５０と支承リング５７は中間円板１２に固定
されている。

ノズル保持体１３内には通路３２が軸線３３に
対してほぼ平行に配置されていて、この通路３２
に袋孔６１が続いている。導線６２は、通路３２
と袋孔６１内でほぼ同軸的に位置するような形で
曲げられている。通路３２と袋孔６１は流し込ま
れた絶縁材６３によつて満たされており、同時
に、環状隆起部６５を有する差込みピン６４はノ
ズル保持体１３に一体成形されている。このよう
な形式で絶縁されてノズル保持体１３内に流し込
まれた導線６２の第１の端部６６は差込みピン６
４のポケツト６８に突出していて、（この差込み
ピン６４と導線６２の第１の端部６６とが評価回
路のための接続部を形成している）導線６２の第
２の端部６７は通路３２を超えて突き出て誘導コ
イル２０の２つの接触舌片６９のうちの１つに接
触している。

第２図及び第３図に示した誘導コイル２０は、
主として、絶縁部材より成る巻芯７０と、巻線７
１と、第１及び第２の接触ばね７２，７３とを有
している。巻芯７０は切欠き７６を有していて、
この切欠き内には２つの巻線端部７４，７５と接
触ばね７２，７３とが突入しており、接触ばね７
２，７３の一方の端部は、それぞれはんだ接合部
によつて巻線端部７４，７５と結合されている。
２つの接触ばね７２，７３の他方の端部は接触舌
片７７として形成されており、この接触舌片７７
は巻芯７０からほぼ接線方向で突き出ていて軸線
３３の方向でばね負荷を有している。

第４図に示した導線６２はその第１及び第２の
端部６６，６７を除いて収縮ホース８０によつて
取り囲まれている。あらかじめ完成された差込み
ピン８１は（導線６２の端部６６と共に評価回路
のための接続部を形成する）は一方で収縮ホース
８０に接着されていて、他方では袋孔６１に接着
されている。シールリング８２はノズル保持体１
３の通路３２内に差込まれていて、導線６２の第
２の端部６７が前述の形式で図示されていない誘
導コイルの接触ばね７２と接触するように導線６
２を取り囲んでいる。

第５図に示した導線６２には、まず絶縁材８３
及び差込みピン８４（導線６２の端部６６と共に
評価回路のための接続部を形成する）とがそれぞ
れ別別の作業工程で射出成形されていて、それか
ら通路３２若しくは袋孔６１に押し込まれ、差込
みピン８４は袋孔６１内に接着されている。

第６図では、２つの差込みピン８１と、この差
込みピン８１から突出する、図示されていない２
つの導線保持体の第１若しくは第２の端部６６と
を有するノズル保持体１３の一方の終端区分が示
されている。

第７図ではプラグ８６が示されており、このプ
ラグ８６内では、２つの導線８８を有する接続ケ
ーブル８７が解除不能に埋め込まれていて、この
２つの導線８８は、同様にプラグ８６内に埋め込
まれている差込みソケツト８９にそれぞれ差込ま
れている。この差込みソケツト８９は２つの切欠
き９０と２つの舌片９１を有していて、この２つ
の舌片９１の１つは図示平面の手前に位置してい
る。各舌片９１は、差込みピン６４，８４，８１
の環状隆起部６５を係止させる２つの開口９２を
有していて、これによつてプラグ８６の作用位置
が固定される。隆起部９３がプラグ８６の一方側
から突き出ているので、ノズル保持体１３の区分
９４（第６図参照）はプラグ８６の差し込みを所
定の形式でのみ可能にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による燃料噴射ノズ
ルの一部の拡大した軸方向断面図、第２図は誘導
コイルの拡大した平面図、第３図は第２図の−
線に沿つた断面図、第４図は導線案内部の別の
実施例の部分的な拡大軸方向断面図、第５図は導
線案内部のさらに別の実施例の部分的な拡代軸方
向断面図、第６図は第４図の矢印方向から見た
部分的側面図、第７図はプラグの縦断面図であ
る。 ９……ばね調節円板、１２……中間円板、１３
……ノズル保持体、１４……ノズルナツト、１７
……弁ニードルの終端区分、１８……押圧部材、
１９……押しばね、２０……誘導コイル、２１…
…切欠き、３２……通路、３３……軸線、５０…
…リング磁石、５７……支承リング、６０……リ
ング溝、６１……袋孔、６２……導線、６３……
絶縁材、６４……差込みピン、６５……環状隆起
部、６６，６７……端部、６８……ポケツト、６
９……接触舌片、７０……巻芯、７１……巻線、
７２，７３……接触ばね、７４，７５……巻線端
部、７６……切欠き、７７……接触舌片、８０…
…収縮ホース、８１……差込みピン、８２……シ
ールリング、８３……絶縁材、８４……差込みピ
ン、８６……プラグ、８７……接続ケーブル、８
８……導線、８９……差込みプラグ、９０……切
欠き、９１……舌片、９２……開口、９３……隆
起部、９４……区分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内燃機関用の燃料噴射ノズルであつて、弁ニ
   ードルをしゆう動可能に支承するノズルボデイー
   と、押圧部材１８を介して前記弁ニードルに作用
   する押しばね１９が取りつけられているノズル保
   持体１３と、該ノズル保持体１３と前記ノズルボ
   デイーとの間で緊締された中間円板１２とが設け
   られており、該中間円板１２に行程信号発生器の
   誘導コイル２０が固定されていて、該誘導コイル
   ２０内に、押圧部材１８に向けられた弁ニードル
   の終端区分１７と、弁ニードルに向けられた押圧
   部材１８の、コイルコアを形成する終端区分とが
   侵入しており、前記誘導コイル２０が、２つの導
   線接続を介して、ノズル保持体１３に固定され
   た、評価回路のための接続部に接続されている形
   式のものにおいて、誘導コイル２０と、ノズル保
   持体１３に固定された前記接続部６４，６６若し
   くは８１，６６若しくは８４，６６との各導線接
   続が、接触舌片７７と導線６２とから形成されて
   おり、接触舌片７７は、その一方の終端区分が巻
   体７０に埋め込まれていてここで巻線端部に接触
   し巻体７からほぼ接線方向で突出しており、前記
   導線６２は、絶縁されてノズル保持体１３の通路
   ３２を通つて案内されていて、この導線の裸の端
   部６６，６７が、評価回路の接続導線及び誘導コ
   イル２０の接触舌片７７のための接触エレメント
   として構成されていることを特徴とする、内燃機
   関用の燃料噴射ノズル。 ２ ノズル保持体１３に向かつて開放している、
   誘導コイル２０を受容する切欠き２１が中間円板
   １２に形成されており、該切欠き２１の端面が、
   コイル２０を部分的に受容するリング溝６０を有
   している、特許請求の範囲第１項記載の噴射ノズ
   ル。 ３ 前記導線６２が絶縁されて、ノズル保持体１
   ３内に設けられた収縮ホース８０を通つて案内さ
   れていて、該導線６２の外側に向けられた端部６
   ６に、ノズル保持体１３内に接着された差込みピ
   ン８１が接着されている、特許請求の範囲第１項
   記載の噴射ノズル。 ４ 導線６２が一体形成された絶縁材と差込みピ
   ン８４とを有していて、該差込みピン８４がノズ
   ル保持体本体１３内に接着されている、特許請求
   の範囲第１項又は第２項記載の噴射ノズル。 ５ 導線６２の、接触舌片７７に向けられた裸の
   端部６７がシールリング８２内に固定されてい
   る、特許請求の範囲第３項又は第４項記載の噴射
   ノズル。 ６ 導線６２を受容する通路３２が流し込まれた
   絶縁材６３によつて満たされていて、差込みピン
   ６４がノズル保持体１３に一体成形されている、
   特許請求の範囲第１項又は第２項記載の噴射ノズ
   ル。 ７ ２つの差込みピン６４，８１，８４がそれぞ
   れ周壁で環状隆起部６５を有しており、プラグ８
   ６が導線６２と協働する差込みソケツト８９と接
   続ケーブル８７とを受容しており、差し込み方向
   で互いに向かい合つて位置する２つの舌片９１が
   前記プラグから突き出ており、各舌片が開口９２
   を有していて、該開口９２内に環状隆起部６５が
   係止している、特許請求の範囲第３項から第６項
   までのいずれか１項記載の噴射ノズル。 ８ ソケツト８６に、このソケツト８６から外側
   へ突き出る隆起部９３が設けられており、これに
   よつてプラグ８６が所定の形式によつてのみ差込
   みピン６４，８１，８４と連結される、特許請求
   の範囲第７項記載の噴射ノズル。