JPH02259188A - キャスト塗被紙 - Google Patents

キャスト塗被紙

Info

Publication number
JPH02259188A
JPH02259188A JP7770489A JP7770489A JPH02259188A JP H02259188 A JPH02259188 A JP H02259188A JP 7770489 A JP7770489 A JP 7770489A JP 7770489 A JP7770489 A JP 7770489A JP H02259188 A JPH02259188 A JP H02259188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
base paper
cast
sizing agent
coated paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7770489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2733293B2 (ja
Inventor
Tetsuo Imai
哲郎 今井
Kazuhiro Nojima
一博 野島
Atsushi Manabe
篤 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1077704A priority Critical patent/JP2733293B2/ja
Publication of JPH02259188A publication Critical patent/JPH02259188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2733293B2 publication Critical patent/JP2733293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、キャスト塗被紙に関して、特に高品質を有す
るキャスト塗被紙を極めて効率良く得ることに関する。
「従来の技術」 従来、キャスト塗被紙の製造方法としては、湿潤状態の
塗被層を加熱ドラム面に圧接して光沢仕上げするウェッ
トキャスト法(例えば、特公昭28−3407号、同3
8−25160号)、湿潤状態の塗被層をゲル化状態に
して加熱ドラム面に圧接して光沢仕上げするゲル化キャ
スト法(例えば、特公昭38−15751号、同40−
7207号、米国特許3377192号、特開昭51−
40410号)、湿潤状態の塗被層を一旦乾燥又は半乾
燥した後、再湿潤により可塑化して加熱ドラム面に圧接
、乾燥して光沢仕上げするワウエソl−キャスト法(例
えば、米国特許2759847号、特公v!J48−3
8005号、特開昭51−102111号)等が知られ
ている。
これらの製造法は、いずれも基紙に顔料及び接着剤を主
成分とする塗被層を設け、該塗被層が湿潤状態にある間
にドラムの光沢鏡面を写し取ることによって平滑で強光
沢を有する塗被紙として仕上げる点で共通している。
かかるキャスト紙の製造方法において、一般に用いられ
る基紙はその厚み方向におけるパルプ繊維同士の絡み合
い不足による繊維間隙や抄紙工程でのワイヤー上におけ
るバルブ繊維の脱落による小孔(以下ピンホールと呼称
する)が発生しており、キャストコーティングにおいて
塗被量ムラ或いはキャラ1〜塗被層の鏡面を有するドラ
ム面への密着不良、光沢ムラ及びピンホール等の欠陥が
生じ易く、良好なキャスト紙表面が得られ難いという問
題を抱えている。
上記の如き問題点を解決する為に、従来基紙に紙を高効
率で得るものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、基紙上に、顔料及び接着剤を主成分とする塗
被層を形成せしめ、塗被層が湿潤状態にある間に鏡面光
沢を有する加熱ドラム表面に圧接、乾燥して強光沢仕上
げしたキャスト塗被紙において、該基紙として、カルボ
ン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸及びこれらの誘導
体を千ツマー成分として含む水溶性重合体から成る合成
サイズ剤で表面サイジングされ、且つ表面サイジング後
の動的濡れ値が−0,32〜0.10gである基紙を用
いたことを特徴とするキャスト塗被紙である。
「作用」 本発明者等は、高品質のキャスト塗被紙を高速度で生産
することについて、特にキャスト塗被紙用基紙の改良に
着目し、鋭意研究を重ねた結果、特定の水溶性重合体か
ら成る合成サイズ剤で基紙を表面サイジングし、且つ表
面サイジング後の基紙の動的濡れ値を特定することで、
上記の如き欠点が改良され、且つ極めて高品質のキャス
ト塗被酸化澱粉、ポリビニルアルコール、変性ポリビニ
ルアルコール、カルボキシメチルセルロース等の水溶性
高分子を表面サイジングする方法が行われてきた。しか
しながら、これらの高分子を過剰に塗被ずれば若干の改
良効果は認められるものの、他方、キャストコーティン
グ工程での基紙の蒸気透過性が著しく低下する為に、キ
ャスト塗被紙の生産速度が著しく低下するという問題が
新たにイ]随した。
又、キャスト塗被層の塗被量を多くして改善する方法も
行われてはいるが、一般にこのような対策ではキャスト
ドラム上での蒸発水分量が増すために乾燥性が劣り、や
はり生産性が低下する。
従って、従来技術では密着不良、光沢ムラ、ピンボール
等の改良対策としてキャスト塗被紙の生産速度を著しく
低下させて生産を余儀なくされているのが現状である。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、密着不良、光沢ムラ、ピンホール等の欠陥が
なく、優れた品質を有するキャスト塗被紙が高効率で得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のキャスト塗被紙では、該塗被紙の基紙と
して、カルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸及び
これらの誘導体を七ツマー成分として含む水溶性重合体
から成る合成サイズ剤で表面サイジングされ、且つ、サ
イジング後の基紙の動的濡れ値を−0,32〜0.10
g、より好ましくは0.30〜Ogの範囲に調節した基
紙を支持体として用いることにより、キャスト塗被紙の
高速生産時に発生し易いキャスト塗被層の鏡面ドラム面
への密着不良、光沢ムラ、ピンホール等を極めて効果的
に解消するものである。
次に、本発明において、基紙に適用する合成サイズ剤に
ついて述べる。
上述した如く、本発明で用いる合成サイズ剤はカルボン
酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸及びこれらの誘導体
をモノマー成分として含む水溶性重合体を特徴とするも
のであり、具体的にはマレイン酸−ジイソブチレン系重
合体、マレイン酸スチレン系重合体、アクリル酸−スチ
レン系重合体、アクリル系重合体、マレイン酸−酢酸ビ
ニル系重合体等が例示される。この中でも特に合成サイ
ズ剤を構成する七ツマー成分であるカルボン酸、ジカル
ボン酸、ポリカルボン酸及びこれらの誘導体として、無
水マレイン酸、マレイン酸、及びこれらの部分エステル
化物(A)の少なくとも一種が好ましく用いられ、且つ
本発明のキャスト塗被紙ではこれらのモノマー成分とジ
イソブチレン〔B〕を共重合して得られる水溶性重合体
が特に好ましいものである。
更に、炭素数が10〜18であるα−オレフィン[CD
を共重合した水溶性共重合体も好ましく、炭素数が10
〜18であるα−オレフィンの具体例としては、例えば
1−ドデセン、■−ペンタデセン、1−へキザデセン、
1−オクタデセン等が挙げられるが、炭素数が1〜18
であるα−オレフィンの混合物であってもよく、炭素数
10と12、炭素数12と14、炭素数16と18の混
合物がとりわけ好ましく用いられる。
法の1種以上がオンマシン或いはオフマシンで使用され
る。
なお、合成サイズ剤の塗被量は特に規定されるものでは
ないが、乾燥重量で0.01〜2.0H/%、好ましく
は0.02〜1.0g/mの範囲で調節されるのが望ま
しい。因みに、0.01 g/m未満でば、基紙の耐水
性改良効果が十分でなく、一方2.017Mを越えると
キャストコーティング時に塗被層の水分が基紙層を通過
して裏面から蒸発逸散していく量が減少し、結果的に生
産速度の低下となり、且つ経済的にも不利である。
更に、合成サイズ剤は単独で使用してもよいが、必要に
応して、例えば澱粉、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリ
アクリルアミド、アクリル酸エステル等の水溶性ポリマ
ー、顔料、その他各種の助剤等を適宜併用することもで
きる。なお、基紙が酸性紙の場合は、ロジン、ハンド等
の内添サイズ剤、文中性紙では、アルキルケテンダイマ
ー等の内添サイズ剤を併用してもよい。
なお、必要に応じて更にアクリル酸やメタクリル酸のエ
ステル化物〔D〕を共重合して、得られる合成サイズ剤
に他の性能を付加させることも可能である。水溶性重合
体を構成するモノマー成分の好ましい配合比は、(Al
l  :  (B):  CC):CD)=40〜60
 : 20〜50:0〜30:0〜10モル%である。
本発明で使用される上記の如き合成サイズ剤の作用効果
については、必ずしも明らかではないが、耐水性に優れ
ているため、キャス1−湿潤塗被層が基紙中へ浸透して
いくのを程よく抑え、基紙の有する特定の動的濡れ値と
あいまって、蒸気透過性や塗被層のドラム面への密着不
良が改善されるものと推定される。
本発明において、基紙への合成サイズ剤の表面サイジン
グ法については特に限定するものではなく、一般公知の
装置が適宜用いられるが、好ましくはザイズブレス、ゲ
ートロール、スプレー、ロールコータ−、ビルブレード
コーター、ブレードコーター等の各種表面ザイシジング
法及び塗被方基紙の動的濡れ値とは、水に対する時間的
な付着力の大きさの変化を濡れの尺度として表すもので
、本発明では、該濡れ性を動的濡れ性試験器(WET−
3000/レス力社製)を用いて測定した値で表す。
即ち、2X5CIIlO紙試験片を16mm/秒の速さ
で水中1211の深さに10秒間浸漬した時の経時的濡
れの大きさ(付着力)を測定するもので、濡れの大きさ
く以下、動的濡れ値と呼称する)は、値が小さい程濡れ
難く、反対に大きくなると濡れ易いことを示すものであ
る。この濡れ値について、更に研究した結果、この試験
器で測定される時間的な濡れ値として水浸漬後2秒後の
濡れ値がキャスト塗被紙の密着不良、光沢ムラ、ピンホ
ール等に大きく相関関係があることを見出した。従って
本発明でいう動的濡れ値とは、この水浸漬後2秒後の濡
れ値をいうものである。
因みに、動的濡れ値が0.]、Ogを越えると、本発明
で特定した合成サイズ剤を用いても、塗被されたキャス
ト塗被紙が基紙中へ浸透してしまい、嵩高なキャスト塗
被層を得ることができなくなり、更にキャスト塗被層に
よる基紙表面の被覆が低下し密着不良、光沢ムラ及びピ
ンボールが発生ずる。
方、−0,32g未満の場合は、キャスト塗被層の基紙
への浸透が抑えられ、キャスト塗被層と基紙との接着強
度が弱くなり、塗被層の一部が鏡面ドラム面へ付着する
、所謂ドラムピンクと称される重大な欠陥が生じること
がある。
又、基紙の動的濡れ値のコントロールは、パルプ組成、
叩解条件、填料の種類と添加量、紙力剤、内添サイズ剤
、p )I、表面サイズ剤、表面処理剤、乾燥条件等を
個々の抄紙機及び抄紙条件により適宜調整して決定され
るものであり、−概に特定できるものではない。なお、
本発明で特定した基紙の動的濡れ値とキャスト塗被紙の
密着不良、光沢ムラ及びピンホール等との間に見られた
明瞭な相関関係は、従来の基紙(原紙)の性質として一
般に測定されているコブ吸水度やステキヒI・サイズ度
等の値との間には見出せなかった。
即ち、本発明においては、基紙に塗被される合成サイズ
剤は、特定された動的濡れ値の範囲内に又、これらの抄
紙法においては例えば酸性抄紙の場合にはタルクやカオ
リン等の顔料が、中性抄紙の場合には重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム類、更にタ
ルクやカオリン等の顔料がパルプスラリー中に填料とし
て適宜添加され得る。
上記の如き条件によって抄紙されるキャスト塗被紙用基
紙の原紙米坪ば25〜400g/lri程度の範囲で調
節される。
かくして、本発明の方法では」二記の如き特定の基紙を
用いてキャスト塗被紙が製造されるが、キャスト塗被層
用塗被組成物は特に限定されるものではなく、一般にキ
ャスト塗工紙分野で使用されている顔料及び接着剤を主
成分とする塗被組成物が通用され得るものである。
顔料としては、例えばクレー、カオリン、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、
酸化亜鉛、サチンホワイト、プラスチックピグメント等
、一般の塗被紙用顔料の1種又は2種以上が適宜用いら
れる。
おいてのみ有効に作用し、両者の相乗効果によって初め
て所望の効果を達成することができるのである。従って
、基紙の動的濡れ値を本発明で特定した水溶性重合体か
らなる合成サイズ剤を用いずに得た場合には、キャス1
へ塗被層面の密着不良、光沢ムラ、ピンホール等の顕著
な改善は期待できず、結果的にキャスト生産速度を低下
させなければならず、有効ではない。
基紙に用いるパルプとしては、例えば化学パルプ(KP
、 SP、 AP等)、機械パルプ(SGP 、 SC
P 。
RGP 、 CGP 、 TMP、CTMP等)、故紙
パルプ(DIR等)がある。これらのパルプは最終製品
の仕様に応じて適宜配合され、機械的処理、必要な各種
内添剤等が加えられ、パルプ調成を経て抄紙機にか番ノ
られる。
抄紙機の機構としては特に限定するものではなく、片面
脱水方式、両面脱水方式等いずれの方法でもよい。勿論
、この場合の抄紙法としては酸性抄紙、中性(アルカリ
)抄紙等によって任意に抄紙されるものであり、特に限
定するものではない。
又、接着剤としては、澱粉、変性澱粉、カゼイン、プロ
ティン等の天然系接着剤、スチレン−ブタジェン共重合
体ラテックス、アクリルエマルジョンラテックス、ブタ
ジエンーアクリロニ1−リル共重合体ラテックス、ポリ
ビニルアルコール等の合成系重合体接着剤等、通常の水
性系塗被組成物に使用される各種の天然及び合成接着剤
の1種又は2種以上が適宜組合わされて使用される。
なお、一般に接着剤の使用量は、顔料100重量部に対
して5〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部
程度の範囲で調節される。更に、塗被組成物中には必要
に応じて分散剤、耐水剤、防腐剤、染料、消泡剤、流動
変性剤等各種助剤を適宜配合することもできる。
なお、本発明における特定の基紙の片面又は両面には必
要に応じて一般の顔料塗被組成物を予め予備塗工しても
よくその場合の塗被量は片面当たり乾燥重量で5〜30
g/m程度が好ましい。
かくして得られた塗被組成物は、本発明で特定した基紙
上にエアーナイフコーター、ブレードコ−ター、ブラシ
コーター、ロールコーク−、サイズプレス等適当な塗工
機によって乾燥重量が5〜35g/mr程度になるよう
に塗被され、該塗被層が水を含んで可塑状態にある間に
加熱された仕上げ面に圧接されて乾燥され、塗被層中の
水分が実質的に蒸発せしめられた後に仕上げ面から離型
してキャスト塗被紙が得られる。このようなキャスト塗
被紙の仕上げ方法自体は従来公知の各種方法がそのまま
実施され得るものであるが、特に、本発明の場合、リウ
ェソトキャス1−法及びゲル化キャス1−法に適用した
ときに、とりわけ得られる効果が大きい。ウェットキャ
スト法において本発明の効果が小さい理由については、
必ずしも明らかでばないが、湿潤状態のキャスl−塗被
組成物を第1図に示すように、第1塗被装置(2)及び
第2塗被装置(3)において2回塗被するためと推定さ
れる。
「実施例」 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、特に
断らない限り例中の部及び%はそ即ち、前記基紙(1)
表面に第1塗被装W(2)においてキャスト用塗被液を
乾燥重量が10g/m(になるように塗被し、続けてこ
の塗被層が湿潤状態にある間に直ちに第2塗被装置(3
)において上記と同じキャスト用塗被液を乾燥重量が1
0g/rrfになるように塗被し、直径80011のプ
レスロール(4)を通過せしめ、クロムメツキした鏡面
光沢を有する直径3000龍のキャス1−Fラム(表面
温度90℃) (5)に圧接し、乾燥後剥離してキャス
ト塗被紙(6)を得た。
実施例2 合成サイズ剤として、表−1の4のマレイン酸ブチルの
部分エステルのアンモニウム塩/ジイソブチレン/ C
+ o〜、2混合のα−オレフィンの重合体を使用し、
付着量が固形分で0.012 g/rdとなるようにザ
イジングして基紙を得た以外は、実施例1と同様にして
キャスト塗被紙を得た。
実施例3 カナデイアンスタンダードフリーネス550 ccのN
BKP 20部とLBKP 80部のパルプスラリーに
、対れぞれ重量部及び重量%を示ず。
実施例1 カナデイアンスタンダードフリーネス550 ccのN
BKP 20部とLBKP 80部のパルプスラリーに
対パルプ当り、タルク5部、ロジンサイズ2部、硫酸ハ
ンド3部を添加した紙料を長網抄紙機で米坪60g/r
+(となるように酸性抄紙し、サイズプレスを用いて表
−1に記載の1〜7の各種合成サイズ剤を酸化澱粉と併
用して、合成サイズ剤の付着量が固形分で0.1g/m
、酸化澱粉の付着量が固形分で2.5g/ldとなるよ
うに表面ライジングしてキャスト塗被紙用基紙を得た。
なお、キャスト用塗被液として、カオリン90部、炭酸
カルシウム10部、15%カゼイン水溶液12部(固形
分)、アクリル酸/ブタジェン/メチルメタクリレート
 (比率+ 2/33/65)共重合体ラテックス12
部(固形分)からなる濃度53%のキャスト塗被紙を調
製し、この塗被液を前記基紙の表面に第1図で示す装置
によってウェソI−キャス1一方式によるキャスト仕」
−げを行った。
パルプ当り、重質炭酸カルシウム5部、アルキルケテン
ダイマー系サイズ剤0.1部、カチオン澱粉0.5部、
カチオン系歩留向」二剤0.02部を添加した紙料を、
長編抄紙機で米坪60 g/ mとなるように中性抄紙
し、サイズプレスを用いて第1表に記載の1〜7の各種
合成サイズ剤を酸化澱粉と併用して、合成サイズ剤の付
着量が固形分で0.58/n(、酸化澱粉の付着量が固
形分で2.5g/rl(となるように表面ザイジングし
てキャスト塗被紙用基紙を得た。
この基紙を用いて、実施例1と同様にしてキャスト塗被
紙を得た。
実施例4 合成サイズ剤として、表−1の1のマレイン酸のアンモ
ニウム塩/ジイソブチレンの重合体を使用し、付着量が
固形分で1.8g/%とした以外は実施例3と同様にし
てギヤスト塗被紙を得た。
表−1 比較例1 合成サイズ剤を使用しなかった以外は、実施例1と同様
にしてキャスト塗被紙を得た。
比較例2 合成サイズ剤として、表−1の1のマレイン酸のアンモ
ニウム塩/ジイソブチレンの重合体を使用し、付着量が
固形分で0.008g/rdとなるようカオリン60部
、軽質炭酸カルシウム40部、ポリアクリル酸ソーダ0
.5部をコーレス分散機を用いて水中に分散し、固形分
濃度60%の顔料スラリーを調製した。これに消泡剤と
してトリブチルフォスフェート0.5部、離型剤として
ステアリン酸アンモニウム1.0部、接着剤としてアン
モニアを用いて溶解した15%カゼイン水溶液10部(
固形分)及びアクリル酸/ブタジェン/メチルメタクリ
レート(比率; 2/33/65)共重合体ラテックス
16部(固形分)を加え、更にZn5On 3部及び水
を加え固形分濃度が45%のキャスト用塗被液を調製し
た。
かくして得られた塗被液を用いて、実施例1〜4及び比
較例1〜4におけると同じ基紙の表面に第2図に示す装
置を用いてリウェツトキャストを行った。
即ち、基紙(7)に乾燥重量が2部g/=となるように
」二記の塗被液をエアーナイフコーク−(8)で塗被し
、エアーフローティングドライヤー(9)で乾燥した。
次に、直径7501mのプレスロール(10)と直径1
500菖lのクロムメツキしたギャス1−ドラムにサイ
ジングした以外は、実施例1と同様にしてキャスト塗被
紙を得た。
比較例3 合成サイズ剤を使用しなかった以外は、実施例3と同様
にしてキャスト塗被紙を得た。
比較例4 合成サイズ剤として、表−1の4のマレイン酸ブチルの
部分エステルのアンモニウム塩/ジイソブチレン/ C
+。〜、2混合のα−オレフィンの重合体を使用し、付
着量が固形分で2.2g/mとなるようにサイジングし
て基紙を得た以外は、実施例3と同様にしてキャスト塗
被紙を生産したが、操業速度が60m/分及び50m/
分のいずれでもドラムピンクが発生し、満足な製品を得
ることができなかった。
以上、実施例1〜4及び比較例1〜4のウェットキャス
ト方式で得たキャスト塗被紙のキャスト操業速度60m
/分及び50m/分におりるキャスト塗被紙の品質結果
を表−2に示した。
実施例5〜8.比較例5〜8 (11)で形成されるプレス二ソプ(12)に通紙し、
ここでノズル(13)から供給されたポリエチレンエマ
ルジョンから成る再湿潤液(0,5%濃度)によって塗
被層表面を再湿潤した後、表面温度105℃のキャスト
ドラム(11)にプレスニップ圧200kg/cmで圧
接し乾燥した後、テークオフロール(14)でキャスト
ドラムから剥離することによってキャスト塗被紙(15
)を得た。
以上、実施例5〜8及び比較例5〜8のソウエソ1〜キ
ヤスト方式で得たキャスト塗被紙のキャスト操業速度8
註 表−3に示した。尚、比較例8のキャスト塗被紙の場合
、操業速度が80m/分及び70m/分のいずれにおい
ても、ドラムビックが発生し満足な製品が得られなかっ
た。
実施例9〜12、比較例9〜12 カオリン70部、軽質炭酸カルシウム20部、水酸化ア
ルミニウム10部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ
0.5部、ピロ燐酸ソーダ0.5部をコーレス分散機を
用いて水に分散し、濃度70%の顔料スラ1ルーを調製
した。これに消泡剤としてトリブチルフォスフェー+−
o、5s、離型剤としてレシチン1.0部、接着剤とし
てアンモニアで熔解した15%カゼイン水溶液13部(
固形分)、スチレン/ブタジェン共重合体ラテンクス1
1部(固形分)、及び水を加えて濃度55%の塗被液を
得た。かくして得られた塗被液を用いて、実施例1〜4
及び比較例1〜4におけると同様の基紙の表面に第3図
に示す装置でゲル化キャス1−を行った。
即ち、基紙(16)上に乾燥重量が20 g / rd
となるように」二記塗被液をロールコータ−(17)で
塗被し、次いで濃度0.5%の蟻酸カルシウム水溶液(
18)に接触させて塗被層をゲル化した。続けて直径8
501mlのプレスロール(19)と表面温度98°C
1直径30001mのキャストドラム(20)にプレス
線圧180kg/cmで圧接し、乾燥後テークオフロー
ル(21)でキャストドラムから剥離してキャスト塗被
紙(22)を得た。
以上、実施例9〜12及び比較例9〜12のゲル化方式
で得たキャスト塗被紙の操業速度60m/分及び50m
/分における品質結果を表−4に示した。尚、×;ピン
ホールが多発し、実用不可。
「効果」 本発明の実施例で得られたキャスト塗被紙は、表−2〜
表−4の結果から明らかなように、キャストドラムへの
密着不良、塗被層表面の光沢ムラ、ピンホールの無い優
れたキャス)・品質を有するキャスト塗被紙を高効率で
得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例及び比較例で使用した
キャスト塗被紙の製造方式を示す概略線図であり、第1
図はウェソトキャス1一方式、第2図はリウェツトキャ
スト方式、第3図はゲル化キャスト方式をそれぞれ示す
。 (1)、(7)、(16) ;基紙(アンワインダ−)
(2);第1塗被装置 (3);第2塗被装置 (4) 、 (10) 、 (19) ;プレスロール
(5) 、 (11) 、 (20) ;キャストドラ
ム(6) 、 (15) 、 (22) ;キャスト塗
被紙比較例12のキャスト塗被紙は、操業速度が60m
/分及び50m/分のいずれにおいても、ドラムピンク
が発生し、満足な製品ができなかった。 又、品質評価は下記の基準に基づいて行った。 (キャスト面の光沢) JIS P8142法に準じて、キャスト仕」二げした
面の光沢を測定した。 (密着不良) 光沢ムラとして、目視判定をおこなった。 O;光沢ムラが殆ど無く、優れた表面 光沢を有していた。 △;光沢ムラが若干散見されるも、表 面光沢があり、実用上は問題ない。 ×;光沢ムラが多発し、明らかに密着 不良を起こしていた。 (ピンホール) 顕微鏡観察により判定した。 ○;ピンホールの発生は殆ど無い。 △;ピンホールが若干発生しているが 実用上は問題ない。 (8);エヤーナイフコーター (9):エヤーフローティングドライヤー(12);プ
レスニップ (13);再湿潤液 (14) 、 (21) ;テークオフロール(17)
 ;ロールコータ− (18) ;ゲル化用液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基紙上に、顔料及び接着剤を主成分とする塗被層
    を形成せしめ、塗被層が湿潤状態にある間に鏡面光沢を
    有する加熱ドラム表面に圧接、乾燥して強光沢仕上げし
    たキャスト塗被紙において、該基紙として、カルボン酸
    、ジカルボン酸、ポリカルボン酸及びこれらの誘導体を
    モノマー成分として含む水溶性重合体から成る合成サイ
    ズ剤で表面サイジングされ、且つ表面サイジング後の動
    的濡れ値が−0.32〜0.10gである基紙を用いた
    ことを特徴とするキャスト塗被紙。
  2. (2)合成サイズ剤が無水マレイン酸、マレイン酸又は
    それらの部分エステルのうち少なくとも1種とジイソブ
    チレンをモノマー成分として含む水溶性重合体である請
    求項(1)記載のキャスト塗被紙。
  3. (3)合成サイズ剤が、更に炭素数10〜18のα−オ
    レフィンをモノマー成分として含む水溶性重合体である
    請求項(2)記載のキャスト塗被紙。
  4. (4)基紙に表面サイジングされる合成サイズ剤量が乾
    燥固形分で0.01〜2.00g/m^2である請求項
    (1)〜(3)記載のキャスト塗被紙。
JP1077704A 1989-03-27 1989-03-27 キャスト塗被紙 Expired - Fee Related JP2733293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1077704A JP2733293B2 (ja) 1989-03-27 1989-03-27 キャスト塗被紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1077704A JP2733293B2 (ja) 1989-03-27 1989-03-27 キャスト塗被紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02259188A true JPH02259188A (ja) 1990-10-19
JP2733293B2 JP2733293B2 (ja) 1998-03-30

Family

ID=13641288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1077704A Expired - Fee Related JP2733293B2 (ja) 1989-03-27 1989-03-27 キャスト塗被紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2733293B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009048179A1 (ja) * 2007-10-12 2009-04-16 Kao Corporation 紙の表面処理剤

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5576198A (en) * 1978-11-27 1980-06-09 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd Production of casted coat paper
JPS609994A (ja) * 1983-06-28 1985-01-19 日立化成工業株式会社 表面サイズされた紙の製造法およびサイジング用組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5576198A (en) * 1978-11-27 1980-06-09 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd Production of casted coat paper
JPS609994A (ja) * 1983-06-28 1985-01-19 日立化成工業株式会社 表面サイズされた紙の製造法およびサイジング用組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009048179A1 (ja) * 2007-10-12 2009-04-16 Kao Corporation 紙の表面処理剤
JP2009108466A (ja) * 2007-10-12 2009-05-21 Kao Corp 紙の表面処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2733293B2 (ja) 1998-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0146964B1 (en) Method of producing cast coated paper
US8025924B2 (en) Cast-coated papers and processes for preparing thereof
JPS6212359B2 (ja)
JP6196932B2 (ja) オフセット印刷用塗工紙の製造方法及びオフセット印刷用塗工紙
JPH02259188A (ja) キャスト塗被紙
JPH02234996A (ja) 金属蒸着紙の製造方法
JP5144330B2 (ja) 印刷用塗工原紙及び塗工紙の製造方法
JP2696792B2 (ja) 片面印刷用塗被紙の製造方法
JP3118965B2 (ja) 多層塗被紙の製造方法
JPH04327295A (ja) 印刷用塗被紙の製造方法
US11834791B2 (en) Method for manufacturing paper barrier base material
JP2970019B2 (ja) 両面キャスト塗被紙の製造方法
JP2834782B2 (ja) 塗被紙の製造方法
JP5155716B2 (ja) 印刷用塗工原紙及び塗工紙の製造方法
JP2001180100A (ja) オフセット印刷用塗被紙
JP3985150B2 (ja) オフセット輪転印刷用塗被紙
US20220213652A1 (en) Method for manufacturing paper barrier base material
JPH08325990A (ja) 塗工紙の製造方法
JP2006336158A (ja) キャスト塗被紙
JPH01111090A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JP5135855B2 (ja) 印刷用塗工紙の製造方法
JP2014208934A (ja) 塗工白板紙およびその製造方法
JPH0797792A (ja) 両面キャスト塗被紙の製造方法
JP2009191428A (ja) 印刷用紙の製造方法及び印刷用紙
JPH0247388A (ja) キャスト塗被紙の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees