JP3985150B2 - オフセット輪転印刷用塗被紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット輪転印刷に際してヒジワおよびブリスタの発生が少なく、しかも印刷仕上がりが良好なオフセット輪転印刷用塗被紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷業界においては、高速印刷が可能なオフセット輪転(以後、オフ輪と称す)印刷機の採用が年々増加する傾向にある。しかし、オフ輪印刷では、印刷後に印刷物が高温で乾燥されるために、他の印刷方式では見られない独特のトラブル、具体的には火ぶくれ(所謂、ブリスタ)や、紙が流れ方向に沿って波打つ、所謂ヒジワ(以後、オフ輪じわと称す)が発生し易い。ブリスタやオフ輪じわの発生は、印刷物の外観を著しく悪化せしめ、商品価値を大きく損うため、オフ輪印刷の拡大普及に伴って、ブリスタやオフ輪じわを発生しない印刷用塗被紙の登場が渇望されている。
【0003】
オフ輪印刷におけるブリスタの発生は、次の理由に拠るものと考えられている。すなわち、オフ輪印刷の印刷工程に続く熱乾燥工程では、印刷用紙(塗被紙)に含まれる水分は、瞬時に気化して水蒸気となり、紙層外へ逸散しようとする。しかし、印刷用紙に設けられている顔料塗被層がこれを妨害するため、水蒸気は逃げ場を失って水蒸気圧の上昇を招き、終いには紙層を破壊させることになるが、これがブリスタ(火ぶくれ現象)と呼ばれるものの実体である。
【0004】
オフ輪印刷用の塗被紙に、ブリスタを起こさせない抵抗力(以後、耐ブリスタ適性と称す)を付与する手段としては、原紙の内部強度を増大させることや顔料塗被層をポーラスにして、塗被紙の透気度を低下させることなどが知られている。ちなみに、原紙の内部強度を増大させる方法としては、例えば、抄紙段階あるいはサイズプレスの段階で、澱粉、各種の加工澱粉、ポリアクリルアミド等の紙力増強剤や接着剤を付加する方法が採用されている。また、顔料塗被層をポーラスな構造とする方法としては、顔料塗被層の構成成分の1つである顔料として、嵩密度の低い軽質炭酸カルシウムを多用したり、接着剤としてガラス転移温度(Tg)の高いラテックスを使用したり、あるいはゲル含有量の少ない共重合体ラテックスを使用することが提案されている。しかし、これらはいずれも顔料塗被層の表面強度を低下させるという問題がある。
【0005】
一方、オフ輪じわの発生要因は、高温乾燥による非画線部と画線部の収縮差に起因すると考えられている。すなわち、印刷後の乾燥工程で、画線部の表面はインキ被膜で覆われているため、非画線部に比較して紙層中の水分が蒸発し難い。そのために非画線部が画線部よりも先に収縮し始め、画線部に横方向の圧縮力がかるので、画線部にシワが発生する。このとき、紙層の内部強度が高くて繊維間結合が強いと、乾燥工程中の収縮量が大きくなり、オフ輪じわのレベルがより悪くなる。従って、オフ輪じわを抑制するためには、紙層の内部強度を出来るだけ小さくすることが望ましいが、内部強度の減少は、上述のごとく耐ブリスタ適性を損なう点で望ましくない。
【0006】
耐ブリスタ適性の点でも、またオフ輪じわの発生を防止できる点でも、実用上満足できるオフ輪印刷用塗被紙は、特開平11−350391公報および特開2000−45199号公報に提案されている。これらのオフ輪印刷用塗被紙は、顔料塗被層が設けられる原紙の両面に、予めポリビニルアルコール含有層を形成させておくことを特徴とするものであって、特開平11−350391公報には、ケン化度85モル%以上のポリビニルアルコール水溶液を原紙の両面に、両面合計の乾燥重量で1〜6g/m塗工し、原紙両面にそれぞれ単層のポリビニルアルコール含有層を形成することが記載されている。また、特開2000−45199号公報には、ケン化度85モル%以上のポリビニルアルコール水溶液またはこれに無機顔料を配合した分散液を原紙の両面に、片面当り乾燥重量で0.5〜5g/m塗工し、原紙両面にそれぞれ単層のポリビニルアルコール含有層を形成することが記載されている。
【0007】
表裏両面にポリビニルアルコール含有層を備えた原紙に、顔料塗被層を設けた塗被紙は、オフ輪印刷に際して非画像部からの水分の蒸発が、ポリビニルアルコール含有層の存在によって抑制されるため、画線部と非画線部との乾燥収縮差が少なくなり、その結果としてオフ輪じわの発生が抑止されるものと推察される。しかしながら、ポリビニルアルコール含有層を塗工した後の乾燥工程で、シリンダードライヤーを使用する場合にはシリンダー汚れなどが発生しやすく、品質上の問題となることが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、製造時にシリンダー汚れを招来することが無く、オフ輪印刷に際してはオフ輪じわを発生させずに良好な印刷仕上がりを実現できるオフセット輪転印刷用塗被紙を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るオフセット輪転印刷用塗被紙は、原紙の少なくとも片面に、顔料および接着剤を主成分とする顔料塗被層を1層以上設けてなるオフセット輪転印刷用塗被紙において、顔料塗被層が設けられる原紙が、その両面に、原紙側に位置する第1ポリビニルアルコール含有層とその外側に位置する第2ポリビニルアルコール含有層とを備え、第1ポリビニルアルコール含有層が、ケン化度85モル%以上のポリビニルアルコールと澱粉とからなり、且つポリビニルアルコール対澱粉の重量割合が35/65〜65/35の範囲にあり、第2ポリビニルアルコール含有層が、ケン化度85モル%以上のポリビニルアルコールと顔料とからなることを特徴とする。
本発明のオフセット輪転印刷用塗被紙では、前記第1ポリビニルアルコール含有層が、さらに表面サイズ剤を含有していることが好ましく、また、前記第1ポリビニルアルコール含有層の乾燥塗工量が、両面合計で0.7〜2.0g/mの範囲にあり、第2ポリビニルアルコール含有層の乾燥塗工量が両面合計で5.0〜8.0g/mの範囲にあることが好ましく、さらに、第2ポリビニルアルコール含有層に含まれるポリビニルアルコール対顔料の重量割合が30/70〜70/30の範囲にあることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係るオフセット輪転印刷用塗被紙の最大の特徴は、顔料塗被層が設けられる原紙が、その両面に互いに重なる2つのポリビニルアルコール含有層を有し、原紙に隣接する表裏2つの第1ポリビニルアルコール含有層が、それぞれポリビニルアルコールと澱粉とで構成され、前記第1ポリビニルアルコール含有層に重なる表裏2つの第2ポリビニルアルコール含有層が、それぞれポリビニルアルコールと顔料とで構成される点にある。
上記のようにポリビニルアルコール含有層を2層構造とすると共に、それぞれの各層を上記のような構成にすることにより、ポリビニルアルコール含有層形成時には、塗工速度の増大を図ることができるばかりでなく、シリンダードライヤーの汚れを回避することもできる。さらに、顔料塗被層は2層のポリビニルアルコール含有層上に設けられるので、顔料塗被層の平滑性を一段と向上させることができ、その結果として本発明の塗被紙は、オフセット輪転印刷後の印刷仕上がりが良好となる。
【0011】
本発明のオフセット輪転印刷用塗被紙は、原紙の表裏両面に予め2層構造のポリビニルアルコール含有層を形成させた後、当該ポリビニルアルコール含有層の上に、顔料と接着剤を主成分とする顔料塗被層を設けることによって製造することができる。
2層構造のポリビニルアルコール含有層が設けられる原紙のパルプ構成は、任意に選択可能であって、例えば、広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、高歩留りパルプ、古紙パルプ等の1種または2種以上を任意の割合で配合することができる。原紙の抄紙に当っては、原料パルプは常法通り、叩解工程等を経て、酸性抄紙、中性抄紙またはアルカリ性抄紙される。
【0012】
原紙を抄紙するに際しては、パルプ繊維の配向性を小さくすることで、最終製品である塗被紙のオフ輪じわ発生をより抑制することができるので、例えば、マイクロ波分子配向計(王子計測株式会社製)で測定したマイクロ波透過強度の最大値と最小値の比(MOR値)が、1.10〜1.50の範囲となるように原紙を抄造するのが好ましい。
パルプ繊維の配向性を調整する方法としては、パルプ繊維の種類や配合割合、抄紙速度、パルプスラリーのワイヤー上への流出速度とワイヤー速度との比(ジェット/ワイヤー比)、フォーミングボードあるいはハイドロフォイルのアレンジメント、およびワイヤーシェーキングあるいはダンディーロールの適正化等が挙げられ、これらの条件を適宜組合せることで、上記範囲に調節することができる。
【0013】
原紙には、通常、填料が内添される。この填料としては、一般の製紙用填料が何れも使用可能である。例えば、クレー、焼成クレー、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、デラミカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛等の無機填料、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、微小中空粒子などの有機填料が、単独もしくは2種類以上適宜組合せて使用できる。填料の配合割合は、パルプ100重量部に対して5〜20重量部が好ましい。なお、填料の配合割合が多くなると、紙の層間強度が低くなるので、ブリスタ適性等の紙質との調和を図ることが必要である。
【0014】
本発明で使用する原紙には、上記の一般填料の他に、繊維間結合を低減させる物質をブリスタ適性が損なわれない程度に、内添させることが好ましい。こうすることによって、オフ輪じわを発生し難い塗被紙用原紙が得られるからである。繊維間結合を低減させる物質は、分子内に疎水基と親水基を併有し、その具体例としては、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、高級アルコールのプロピレンオキサイド付加物、高級アルコールのブチレンオキサイド付加物、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物等のノニオン界面活性剤、脂肪族ポリアミドアミン、ポリアルキレングリコールなどを例示することができる。
【0015】
現在販売されている薬品の中で代表的なものは、BASF社のスルゾールVL、Bayer社のバイボリュームPリキッド、三晶(株)のリアクトペイク、花王(株)のKB−110といった薬品である。いずれも、パルプ繊維の繊維間に入り込み定着し繊維間の結合距離を増加させることにより、繊維間結合を低減する。その結果、印刷時の加熱乾燥収縮量が低減されるため、オフ輪じわの発生が低減されるものと考えられる。繊維間結合を低減させる物質の添加量は、パルプ100重量部当り0.1〜5重量部の範囲が好ましい。ちなみに0.1重量部未満であると、効果が認められず、5重量部を超えると繊維間結合が低下し、ブリスタ適性が劣るため好ましくない。また、繊維間結合を低減させる物質を第1ポリビニルアルコール含有層の塗料に含有させて、2ロールサイズプレスやゲートロールコーターで塗布しても良い。この場合は、紙料に添加して内添する場合と比較して効果が劣るので、添加量は、繊維間結合低減物質以外の固形分100重量部に対して5〜30重量部が好ましい。5重量部未満ではオフ輪じわの低減効果が見られず、30重量部を超えると、繊維間結合が低下し、ブリスタ適性が劣るため好ましくない。
【0016】
2層構造のポリビニルアルコール含有層を原紙両面に形成させるに際しては、第1層及び第2層とも、ケン化度が85モル%以上、好ましくは90モル%以上であるポリビニルアルコールの水溶液が、濃度1〜20重量%で使用される。ケン化度が85モル%未満のポリビニルアルコールでは、オフ輪じわの発生を満足できる程度に抑制することができない。
ポリビニルアルコール含有層の第1層を形成するには、上記したポリビニルアルコールの水溶液に、澱粉を配合して水性分散液(これを第1の水性分散液と呼ぶ)を調製し、これを原紙の両面に塗工して乾燥する。第2ポリビニルアルコール含有層の形成には、ポリビニルアルコール水溶液に顔料を配合させた水性分散液(これを第2の水性分散液と呼ぶ)を調製し、これを原紙両面の第1層の上に塗工して乾燥する。なお、第1の水性分散液中に表面サイズ剤を添加すると、第2の水性分散液の第1層への浸透が抑制され、オフ輪じわ発生をより抑制でき、しかも均一な塗工面が得られるため好ましい。
【0017】
第1の水性分散液を得る際の澱粉としては、酸化澱粉、カチオン化澱粉、酵素変性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、アセチル化澱粉等が使用でき、表面サイズ剤としては、ワックス系、高級脂肪酸系、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン・アクリル系樹脂、スチレン・マレイン酸系樹脂、スチレン・マレイン酸・アクリル系樹脂、アクリル系樹脂、αオレフィン・マレイン酸系樹脂、アミン−エピクロルヒドリン樹脂等が使用できる。
第1の水性分散液におけるポリビニルアルコール対澱粉の重量割合は、乾燥重量基準で35/65〜65/35の範囲で選ばれ、表面サイズ剤の配合量は、ポリビニルアルコールと澱粉の合計量の0.1〜0.5重量%の範囲で選ぶのが望ましい。因みに、ポリビニルアルコールと澱粉との重量割合において、ポリビニルアルコールの割合が35重量部未満であると、所望するオフ輪じわ改善効果が得難く、一方、65重量部を越えると、シリンダードライヤーで乾燥する際にシリンダー汚れが発生しやすく、その結果、オフ輪じわ改善効果が低下したり、印刷仕上がりの悪化をも招く。また、表面サイズ剤の配合量が0.1重量%に満たないと、第2の水性分散液の浸透を防止する効果が得難くなり、第2ポリビニルアルコール含有層の効果が損なわれてオフ輪じわの改善効果が低下する虞があり、逆に0.5重量%を越えると第2水性分散液の塗布時にハジキを生じやすく、印刷仕上がりの悪化を招く虞もある。
【0018】
一方、第2の水性分散液を得る際の顔料としては、クレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメント、有機中空微粒子等が使用可能であり、これらの顔料の1種以上を適宜選択して使用できる。
第2の水性分散液におけるポリビニルアルコール対顔料の重量割合は、乾燥重量基準で30/70〜70/30の範囲で選ばれる。ここで、ポリビニルアルコールの重量割合が30重量部に満たないと、所望のオフ輪じわ改善効果が得られ難くなる虞があり、また、70重量部を越えると、シリンダードライヤーで乾燥する場合にシリンダー汚れを生ずる虞があり、オフ輪じわ改善効果の低下や印刷仕上がりの悪化をも招く虞もある。
【0019】
第1および第2の水性分散液の塗工には、一般の塗被紙製造分野で使用される塗工装置が使用でき、例えば、2ロールサイズプレスコーター、ゲートロールコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、グラビアコーター、チャンプレックスコーター等の塗工装置が、オンマシンあるいはオフマシンで使用できる。
第1および第2の水性分散液には、必要に応じて、消泡剤、湿潤剤、耐水化剤、増粘剤等の各種助剤を配合することができる。
第1の水性分散液は原紙の両面に塗工されるが、その乾燥塗工量は両面合計で0.7〜2.0g/mの範囲で選ばれる。この量が0.7g/m未満である場合は、その塗膜上に第2の水性分散液を塗工した際に、当該第2の水性分散液の原紙内への浸透を充分に抑止できず、従って、オフ輪じわの発生を充分に抑制することができない。また、2.0g/mを超える過度の塗工は、経済上好ましくない。
【0020】
第2の水性分散液は、上記した第1の水性分散液を使用して原紙両面に形成されたポリビニルアルコール含有層の第1層の上に塗工され、その塗工量は乾燥基準で原紙の両面合計で5.0〜8.0g/mの範囲で選ばれる。この量が5.0g/m未満であると、オフ輪じわの発生を充分に抑制することができず、8.0g/mを超える過度の塗布は、経済上好ましくない。
【0021】
本発明のオフ輪印刷用塗被紙は、表裏両面に2層構造のポリビニルアルコール含有層を備えた原紙の少なくとも片面に、顔料および接着剤を主成分とする顔料塗被層を1層以上設けることによって製造される。
顔料塗被層の形成には、顔料と接着剤を主成分とする塗被組成物が使用される。顔料は特別なものである必要はなく、従来公知公用のものが何れも使用可能である。例えば、クレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメント、有機中空微粒子等の塗被紙製造分野で使用されている顔料の1種以上を適宜選択して使用できる。接着剤も特別のものである必要はなく、例えば、澱粉、カゼイン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリアクリル酸等の水溶性高分子やスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−アクリル酸系共重合体ラテックス等の天然系および合成系の接着剤の1種又は2種以上が適宜使用できる。
なお、顔料塗被層を原紙の片面あたり2層以上設ける場合は、原紙に近い顔料塗被層(下塗り層)には比較的安価な炭酸カルシウム等の顔料を多用し、最外層には印刷適性を高めるような顔料、例えばカオリン、プラスチックピグメントを多く配合することが経済的にも好ましい。
【0022】
塗被組成物における顔料と接着剤との配合比率は、所望の顔料塗被層が得られる範囲で調整される。通常は、固形分対比で顔料100重量部に対し、接着剤5〜50重量部、より好ましくは5〜30重量部の範囲が選ばれる。塗被組成物中には、必要に応じて、消泡剤、着色剤、離型剤、流動変性剤等の各種助剤を配合することができる。
【0023】
塗被組成物の塗工には、一般の塗被紙製造分野で使用される塗工装置が使用でき、例えば、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、グラビアコーター、チャンプレックスコーター、2ロールサイズプレスコーター、ゲートロールコーター等の塗工装置が、オンマシン又はオフマシンで使用可能である。
【0024】
塗被組成物の塗工量は、一般的に、乾燥重量で片面当り3〜30g/m、より好ましくは5〜25g/mの範囲にある。なお、顔料塗被層を例えば原紙の片面あたり2層設ける場合には、合計の乾燥塗工量が片面当り3〜30g/mとなる範囲内で、所望する印刷品質等を考慮し、下塗り層と最外層の塗工量が30:70〜70:30の割合となるように配分すればよい。
【0025】
このようにして得られたオフ輪印刷用塗被紙は、通常キャレンダーに通紙して加圧平滑化処理が施された後、巻取り製品として仕上げられる。この場合のキャレンダー装置についても特に限定されるものではなく、グロスあるいはマットキャレンダーとして、例えばスーパーキャレンダー、グロスキャレンダー、ソフトコンパクトキャレンダー等の金属またはドラムと弾性ロールより構成される各種キャレンダーが、オンマシンまたはオフマシン仕様で、任意に選択、使用される。
【0026】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は、それらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の「部」および「%」は特に断らない限り、それぞれ固形分換算した「重量部」および「重量%」を示す。
【0027】
実施例1
[原紙の製造]
LBKP70部(フリーネス400ml/csf)、NBKP30部(フリーネス480ml/csf)からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウムを紙灰分が6.5%となるように添加し、さらにパルプに対して、内添サイズ剤としてAKDサイズ剤(商品名:サイズパインK−902/荒川化学製)0.1%および硫酸アルミニウム0.5%をそれぞれ添加した紙料を調成し、抄速750m/分で抄紙した。なお、マイクロ波分子配向計(MOA−3001A、王子計測製)で測定したマイクロ波透過強度の最大値と最小値の比(MOR値)は1.32であった。得られた原紙を原紙Aと呼ぶ。
【0028】
[ポリビニルアルコール含有層(第1層)の形成]
重合度500、ケン化度98モル%のポリビニルアルコール(商品名:ポバール105/クラレ製)を濃度5%となるように加熱糊化しておき、これと、予め加熱糊化した酸化澱粉(商品名:エースA/王子コーンスターチ製)溶液を固形分対比50:50となるように混合し、濃度4%の水性液となるように調整した。さらにこの水性液に表面サイズ剤(商品名:PM1329/荒川化学工業製)を0.3部配合して第1の水性分散液を得た。この分散液を、抄紙機に付設された2ロールサイズプレスコーターにて原紙Aの両面に、両面合計の乾燥塗工量が1.5g/mとなるように塗工し、シリンダードライヤーで乾燥し、付設されたブレーカースタックにより平滑化処理を行った。
【0029】
[ポリビニルアルコール含有層(第2層)の形成]
重合度600、ケン化度98モル%のポリビニルアルコール(商品名:Px−CVG2/日本酢ビ・ポバール社製)100部に対して、0.06部の消泡剤(商品名:SNデフォーマ777/サンノプコ製)を添加して、これを加熱糊化して濃度16.5%の水性液を得た。平均粒子径0.6μmの重質炭酸カルシウム(商品名:FMT90/ファイマテック製)を分散した水分散液を用意し、この水分散液と前記のポリビニルアルコール含有水性液とを、前者対後者=60:40(固形分対比)の割合で混合した。得られた混合液(第2の水性分散液)の固形分濃度は、28.2%であった。この分散液をゲートロールコーターにて、表裏両面にポリビニルアルコール含有層(第1層)を有する上記原紙の両面に、両面合計の乾燥塗工量が6.7g/mになるように塗工し、シリンダードライヤーで乾燥した。
こうして得られた2層構造のポリビニルアルコール含有層を表裏両面に有する原紙の米坪は77g/mであった。
【0030】
[塗被組成物の調製]
重質炭酸カルシウム(商品名:FMT90/ファイマテック製)40部、エンジニアードカオリン(商品名:ミラクリプスPG/エンゲルハード製)60部からなる顔料を、コーレス分散機で水中に分散して顔料スラリを得た。このスラリにスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:PA−9000/日本エイアンドエル製)10部(固形分)、予め糊化した酸化澱粉(商品名:エースA/前出)1.0部(固形分)を添加し、最終的に固形分濃度64%の顔料塗被層形成用塗被組成物を調製した。
【0031】
[印刷用塗被紙の製造]
上記の塗被組成物を、先に得た表裏両面に2層構造のポリビニルアルコール含有層を有する原紙に、片面当たり乾燥重量で14g/mの塗工量となるようにブレードコータで片面づつ塗工、乾燥して両面塗被紙を得た。次いで、この両面塗被紙を、金属ロール(ロール温度120℃)と樹脂ロールよりなる加熱ソフトカレンダーに密度が1.2g/cmとなるように、それぞれの面が2回金属ロールに接触するように通紙してオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【0032】
実施例2
実施例1で使用した第1の水性分散液におけるポリビニアルコール対澱粉の配合割合を60:40に変更し、第2の水性分散液におけるポリビニアルコール対顔料の配合割合を37.5:62.5に変更した以外は実施例1と全く同様にしてオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【0033】
実施例3
[原紙の製造]
LBKP70部(フリーネス400ml/csf)、NBKP30部(フリーネス480ml/csf)からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウムを紙灰分が6.5%となるように添加し、さらにパルプに対して、内添サイズ剤としてAKDサイズ剤(商品名:サイズパインK−902/荒川化学製)を0.1%、硫酸アルミニウムを0.5%、繊維間結合低減剤(商品名:スルゾールVL/BASF社製)を0.6%それぞれ添加した紙料を調成して抄紙した。得られた原紙を原紙Bと呼ぶ。
【0034】
[ポリビニルアルコール含有層(第1層)の形成]
実施例1で使用した第1の水性分散液を原紙Bの両面に、乾燥塗工量が両面合計で1.4g/mとなるように実施例1と同様な方法で塗工した。
[ポリビニルアルコール含有層(第2層)の形成]
重合度500、ケン化度98モル%のポリビニルアルコール(商品名:ポバール105/クラレ製)100部に対して、0.06部の消泡剤(商品名:SNデフォーマ777/サンノプコ製)を添加し、これを加熱糊化して濃度15%の水性液を得た。この水性液にカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩(商品名:SG-AGガム/第一工業製薬製)を1.6部配合してポリビニルアルコール含有水性液を得た。また、平均粒子径0.6μmの重質炭酸カルシウム(商品名:FMT90/ファイマテック製)を分散した水分散液を用意し、この水分散液と前記のポリビニルアルコール含有水性液とを、前者対後者=62.5:37.5(固形分対比)の割合で混合した。得られた混合液(第2の水性分散液)の固形分濃度は、30.5%であった。
【0035】
当該第2の水性分散液を、実施例1と同様な方法で上記したポリビニルアルコール含有層(第1層)を有する原紙Bに両面塗工して、ポリビニルアルコール含有層(第1層)上に、ポリビニルアルコール含有層(第2層)を形成した。こうして得られた2層構造のポリビニルアルコール含有層を、表裏両面に有する原紙Bに、実施例1で使用したものと同一の塗被組成物を実施例1と同じ方法で塗工してカレンダー処理を施してオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【0036】
実施例4
実施例1で使用した第1の水性分散液におけるポリビニアルコール対澱粉の配合割合を45:55に変更し、表面サイズ剤の配合量を0.2部とし、第2の水性分散剤におけるポリビニアルコール対顔料の配合割合を25:75に変更した以外は実施例1と全く同様にしてオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【0037】
比較例1
実施例1で使用した第1の水性分散剤におけるポリビニアルコール対澱粉の配合割合を75:25に変更した水性分散液を、実施例1と同様に原紙Aの両面に塗工して乾燥したが、乾燥時にシリンダードライヤーが汚れて、均一なポリビニルアルコール含有層(第1層)を得ることができなかった。その後、実施例1と全く同様にしてオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【0038】
比較例2
実施例1において、原紙Aに対する第1の水性分散液の塗工において、ポリビニルアルコールと澱粉の配合割合を50:50から0:100に変更し、且つ、第2の水性分散液の塗工を省略した以外は、実施例1と同様な方法で塗工して原紙を得た。
[塗被組成物の調製]
重質炭酸カルシウム(商品名:FMT90/ファイマテック製)100部からなる顔料をコーレス分散機で水中に分散して顔料スラリを得た。このスラリにスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:PA−9000/日本エイアンドエル製)9部(固形分)と、予め糊化した酸化澱粉(商品名:エースA/前出)3.0部(固形分)を添加し、最終的に固形分濃度64%の顔料塗被層形成用塗被組成物を得た。
この塗被組成物を、上記の原紙に、片面当り乾燥重量で8g/mの塗工量になるようにブレードコータにて片面ずつ両面塗工し、乾燥して単層の顔料塗工層を有する印刷用塗被紙を得た。
こうして得た単層の顔料塗工層を有する印刷用塗被紙に、実施例1で使用したのと同一の顔料塗被層形成用組成物を片面あたり乾燥重量で9g/mとなるようにブレードコータで片面づつ両面塗工し、乾燥して両面塗被紙を得た。この両面塗被紙を実施例1と全く同様に処理してオフセット輪転印刷用塗被紙を得た。
【0039】
各実施例及び比較例で得られたオフセット輪転印刷用塗被紙それぞれに、次に示すようなオフセット輪転印刷を施し、印刷された各塗被紙について、オフ輪じわ発生の有無、印刷仕上がりの良否を、それぞれ次の基準で評価した。結果を表1に示す。
【0040】
[オフセット輪転印刷]
三菱重工製のオフセット輪転印刷機(三菱リソピアL-BT3-1100)を用いて、4色ベタ図柄の両面印刷を行った。印刷条件としては、印刷速度600rpm、乾燥機出口での紙面温度140℃を採用し、乾燥機通過後の冷却ロールには10℃の冷却水を通した。
【0041】
[オフ輪じわの評価]
○:軽度のオフ輪じわの発生が認められる。
△:明確なオフ輪じわの発生が認められるが、実用上耐えうるレベル。
×:きついオフ輪じわの発生が認められ、製本した場合など波うちとなり実用に適さないレベル。
【0042】
[印刷仕上がりの評価]
○:印刷画線部の平滑性が優れており、光沢感がある。
×:印刷画線部の表面が粗く、光沢感がない。
【0043】
【表1】
Figure 0003985150
【0044】
表1に示す結果から明らかなように、本発明のオフセット輪転印刷用塗被紙はシリンダードライヤー汚れを発生することなく製造でき、しかもオフ輪じわ及び印刷仕上がりも良好な結果となった。

Claims (4)

  1. 原紙の少なくとも片面に、顔料および接着剤を主成分とする顔料塗被層を1層以上設けてなるオフセット輪転印刷用塗被紙において、顔料塗被層が設けられる原紙が、その両面に、原紙側に位置する第1ポリビニルアルコール含有層とその外側に位置する第2ポリビニルアルコール含有層とを備え、第1ポリビニルアルコール含有層が、ケン化度85モル%以上のポリビニルアルコールと澱粉とからなり、且つポリビニルアルコール対澱粉の重量割合が35/65〜65/35の範囲にあり、第2ポリビニルアルコール含有層が、ケン化度85モル%以上のポリビニルアルコールと顔料とからなることを特徴とするオフセット輪転印刷用塗被紙。
  2. 前記の第1ポリビニルアルコール含有層が、さらに表面サイズ剤を含有することを特徴とする請求項1記載のオフセット輪転印刷用塗被紙。
  3. 前記の第1ポリビニルアルコール含有層の乾燥塗工量が両面合計で0.7〜2.0g/mであり、第2ポリビニルアルコール含有層の乾燥塗工量が両面合計で5.0〜8.0g/mであることを特徴とする請求項1または2記載のオフセット輪転印刷用塗被紙。
  4. 前記の第2ポリビニルアルコール含有層に含まれるポリビニルアルコール対顔料の重量割合が30/70〜70/30の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3項のいずれか1項に記載のオフセット輪転印刷用塗被紙。
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