JPH02258724A - 新規抗生物質rk―286c、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤 - Google Patents

新規抗生物質rk―286c、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤

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JPH02258724A
JPH02258724A JP1080998A JP8099889A JPH02258724A JP H02258724 A JPH02258724 A JP H02258724A JP 1080998 A JP1080998 A JP 1080998A JP 8099889 A JP8099889 A JP 8099889A JP H02258724 A JPH02258724 A JP H02258724A
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磯野 清
Hiroyuki Osada
裕之 長田
Hidetoshi Takahashi
英俊 高橋
Hiroo Kusakabe
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、新規抗生物質、その製造法並びにそれを有効
成分とする抗腫瘍剤及び抗炎症剤に関する。
〔発明の背景〕
リン脂質・カルシウム(Ca”)依存性の蛋白質リン酸
化酵素プロティンキナーゼCは、動物細胞中で、情報の
受容・伝達等に重要な役割を担っている。また、腫瘍プ
ロモーターであるホルボールエステルやテレオシジンの
受容体であることも知られている。
プロティンキナーゼCの阻害物質は、抗腫瘍プロモータ
ー、細胞増殖抑制(抗ガン剤)、抗血小板凝集(抗炎症
)などの効果が期待されるため、プロティンキナーゼC
に対する阻害作用を有する新規な抗腫瘍剤及び抗炎症剤
の開発が強く望まれている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、新規抗生物質とその製造法を提供する
ことにある。更に、本発明の目的は、上記抗生物質を有
効成分とする抗腫瘍剤及び抗炎症剤を提供することにあ
る。
〔発明の構成〕
本発明の抗生物質は、後述の理化学的性質を有する文献
未載の新規な抗生物質であり、RK−2860と命名さ
れた。抗生物質RK−286CはプロティンキナーゼC
に対して阻害活性を示すため、抗腫瘍プロモーターある
いは抗血小板凝集を示す有用な抗腫瘍剤及び抗炎症剤と
して利用できる。
以下に、本発明の詳細な説明する。
く抗生物質RK−286Cの製造〉 (使用する微生物) 本発明の抗生物質RK−286Cを生産する微生物はス
トレプトミセス(Streptomyces)属に、寅
する抗生物質RK−286Cの生産能を有する菌種であ
る。
その−例として、ストレプトミセス・エスピー・ RK
  −286(Streptomyces  sp、 
  RK−286>  (以下“RK−286株”と称
する。)を挙げることができ、該微生物は、上記の特性
を有し、本発明の抗生物質RK−286Cを有利に生産
するものであり、本発明の製造法に有効に利用し得るも
のである。
また、上記RK−286株の自然的及び人工的変異株は
勿論、ストレプトミセス属に属する菌種で後述の抗生物
質RK−286Cの生産能を有する微生物はすべて本発
明方法において使用することができる。
上記RK−286株は、石川県七尾市で採取された土壌
中より分離された土壌放線菌であり、工業技術院微生物
工業技術研究所に平成元年3月27日付寄託され、その
微生物受託番号は、微工研菌寄第10534号(FER
M P−10634)である。
RK−286株は、次の菌学的性質を有する。
1、形態的特徴 本菌株、RK−286株を1%酵母エキス、1%グルコ
ースを含む液体培地で培養し、この菌体を6N塩酸、1
1.0℃、18時間加水分解したものの薄層クロマトグ
ラフィーでは、L。
L−ジアミノピメリン酸を検出したが、メソ−ジアミノ
ピメリン酸は検出されなかった。寒天平板上に発育した
ものの電子顕微鏡観察では、気菌糸は不完全な螺旋状を
呈し、胞子表面は平滑で円筒型である。
2、各種培地上における生育状態(27℃、20日間培
養、色調はディスクリブチイブ・カラー・ネームズ・デ
ィク’yヨナリ(Descriptive Color
Names Dictionary)による)1) ス
ターチ・イースト寒天培地 発     育 :  良  好 気  菌  糸 :  多  い 気菌糸色調:  10fe(暗黒色) 裏面色調 : 20g(鈍黄金色) 可溶性色素: 無 2) イーストエキス・モルトエキス寒天培地発   
  育 ご  良  好 気  菌  糸 :  多  い 気菌糸色調:  10fe(暗黒色) 裏面色調 :  2ne(鈍黄金色) 可溶性色素: 無 3) オートミール寒天培地 発     青 :  良  好 気  菌  糸 :  多  い 気菌糸色調:  10fe(暗黒色) 裏面色調 :  10dc(赤紫色) 可溶性色素: 無 4) スターチ・無機塩寒天培地 発     育:  良  好 気  菌  糸 :  多  い 気菌糸色調:  Tba+7dc(真珠色)裏面色調 
:  7 ea+ 7 dc (うす小麦色)可溶性色
素: 無 5)チロシン寒天培地 発     育 :  普  通 気  菌  糸 :  普  通 気菌糸色調: C(うす灰色) 裏面色調 :  10po(黒紫色) 可溶性色素: 茶褐色 6)蔗糖硝酸塩寒天培地 発   育: やや悪い 気  菌  糸:  多  い 気菌糸色調: a (白) 裏面色調 : a (白) 可溶性色素: 無 7) グルコース・アスパラギン寒天培地光     
育:  普  通 気 菌 糸: 普 通 気菌糸色調:  10fe(暗黒色) 裏面色調 :  2cd(象牙色) 可溶性色素: 無 8) グリセロール・アスパラギン寒天培地光  育:
 良 好 気 菌 糸: 少ない 気菌糸色調:1ca(淡黄色) 裏面色調 :2cd(象牙色) 可溶性色素: 無 9)栄養寒天培地 発     育 :  良  好 気 菌 糸: 少ない 気菌糸色調:  28C(前色) 裏面色調 :  2gc(前色) 可溶性色素; 無 10)ペプトン・イーストエキス・鉄寒天培地発   
  育:  普  通 気 菌 糸; 無 裏面色調 :4pl(茶褐色) 可溶性色素:4pR<茶褐色) 3、塘の利用 D−グルコース D−フルクトース D−キシロース L−ラムノース ラフィノース L−アラビノ 蔗   糖 イノシトール D−マンニトール 発育する 発育しない 発育しない 発育する 発育する 一ス 発育しない 発育する 発育する 発育する 上記の諸性質より、RK−286株はストレプトミセス
(Streptomyces) @に属することは明ら
かである。しかし、バージイズ・マニュアル・オブ・デ
ターミネイティブ・バクテリオロジイ(Bergey’
 s!Janual of Determinativ
e Bacteriology)及びインターナショナ
ル・ジャーナル・オブ・システマティック・バタテリオ
ロジイ (IntarnationalJournal
 of Systematic Bacteriolo
gy)記載のいずれの菌種とも一致しなかった。性質が
類似しているものとして、ストレプトミセス・オーラン
チオグリセウス(Streptomyces aura
ntiogriseus)あるいはグリセオスポラス(
S、 griseosporus)が記載されているが
、それらとは糖の利用性が異なる。
(培養法及び精製法) 本発明の抗生物質R,に一286Cを得るに当っては、
ストレプトミセス属に属する上記抗生物質生産菌を、抗
生物質を生産する通常の方法に従って培養する。培養の
形態は、液体培養でも固体培養でもよく、工業的に有利
に培養するためには、前記生産菌の胞子懸濁液又は培養
液を培地に接種し、通気撹拌培養を行えばよい。
培地の栄養源としては特に限定されることはなく、微生
物の培養に通常用いられる炭素源、窒素源その他を培地
中に含有させることができる。炭S Jとしては、[1
、デキストリン、グリセリン、グルコース、シュークロ
ース、ガラクトース、トノシトール、マンニトールなど
が、また窒素源としては、ペプトン、大豆粉、肉エキス
、米ぬか、麩、尿素、コーンステイープリカー、アンモ
ニウム塩、硝酸塩、その他の有機またと無機の窒素化合
物が用いられる。その他、無機塩類、たとえば食塩、燐
酸塩類、カリウム、カルシウム、亜鉛、マンガン、鉄等
の金属塩類等を適宜に添加してもよく、必要に応じて消
泡剤どして、勤、植、鉱物油等を添加してもよい。培養
温度、培養時間等の培養条件は使用菌の発育に適し、し
かもRK−2860の生産が最高となるような条件が選
ばれる。たとえば、培地のp旧よ4〜9、特に中性付近
がよく、培養の適温は25〜35℃程度がよい。
しかし、これらの培養組成物、培地の水素イオン濃度、
培養温度、撹拌条件などの培養条件は使用する菌株の種
類や、外部の条件などに応じて好ましい結果か得られる
ように適宜調節されるべきであることはいうまでもない
。このようにして得られる培養物から、代謝産物を採取
するのに通常用いられる手段を適宜に利用してRK−2
86Cを採取して得る。たとえばRK−286Cと不純
物との溶解度差を利用する手段、イオン結合力の差を利
用す手段、吸着親和力の差を利用する手段、分子量の差
を利用する手段のし)ずれも、それぞれ単独、又は、適
宜組合せて、あるいは反復して使用される。具体的には
、RK−286Cは、培養菌体にその大部分が存在する
。その培養菌体抽出物を各種のイオン交換クロマトグラ
フィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸着クロマトグ
ラフィ、液体クロマトグラフィー、セルロース分配クロ
マトグラフィー等を組合せて[a2すると、RK−28
6C及びその他の活性成分を含む画分が得られる。この
画分を凍結乾燥して得られた粉末を更に高速液体クロマ
トグラフィー(たとえばカプセルバックカラムを用い、
70%メタノール0.1%アンモニアの系で展開により
精製し、RK−286CのM製炭黄色粉末を得る。
こうして得られたRK−286Cの理化学的性質及び生
物学的性質は次のとおりである。
〈抗生物質RK〜286Cの理化学的性質及び生物学的
性質〉 融  点: 265℃以上(分解) 分子式:  C2J 23N50゜ 元素分析:  C:71.52%、H: 5.08%、
N : 9.27% 比旋光度:  CaE 20=+ 45.3° (co
、22、酢酸エチル) 紫外線吸収スペクトル; λ”0Hn+n(g)=   237(30450)、
245(30120)。
266(sh、31770)、  292(69500
)、  322(sh、14230)。
335(16550)、  356(13240)、 
 372(14890)赤外線吸収スペクトル: 3380、2910.1670.1450.1340゜
1310、 1270、1220. 1100. 74
0  cm −’溶解性: ジメチルスルホキシド、酢
酸エチルに易溶、 メタノールに難溶、 水に不溶 分子量:  453.L671(HR−EIMS)呈色
反応:ニンヒドリン、ライドン−スミス、ドラゲンドル
フ反応に陽性、 FeCl3、ベイルステイン反応に陰性物質の色:淡黄
色 薄層クロマトグラフィー: 米国メルク社製シリカゲルTLCプレート溶媒 クロロ
ホルム:メタノール =10:I Rf値 0.72 抗菌スペクトル:通常の寒天平板上のディスク検定法で
示した。
阻止円直径 20μg/disc ボトリチス・シネレア     0 (Botrytis cinerea)く他物質との比
較〉 これらの理化学的性質及び生物学的性質を有する抗生物
質は、これまでに文献記載のないものであって、RK−
286Cを新規抗生物質と結論しくRK−286Cを有
効成分とする抗腫瘍剤及び抗炎症剤) 本発明のRK−286Cを有効成分とする抗腫瘍剤及び
抗炎症剤は、経口及び非経口投与のいずれも使用可能で
あり、経口投与する場合は軟・硬カプセル剤又は錠剤、
類粒剤、細粒剤、散剤として投与され、非経口投与する
場合は、水溶性懸濁液、油性製剤などの皮下或は静脈注
射剤、点滴剤及び固体状又は懸濁粘稠状として持続的な
経皮吸収が維持できるように生薬、塗布、薬、軟膏のよ
うな剤型で投与され得る。
本発明の有効成分の製剤化は、界面活性剤、賦形剤、滑
沢剤、佐剤、及び有効成分の性質を考、慮して腸溶性製
剤とするために医薬的に許容し得る皮膜形成物質、コー
ティング助剤等を用い適宜行うことができ、その具体例
を挙げれば、次のとおりである。
本発明の組成物の崩壊、溶出を良好ならしめるために、
界面活性剤、例えばアルコール、エステル頌、ポリエチ
レングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エステル類
、硫酸化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上を添加
すことができる。また、賦形剤として、例えば蔗糖、乳
糖、デンプン、結晶セルロース、マンニット、軽質無水
珪酸、アミン酸マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグ
ネシウム、合成珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭
酸水素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム等の1種又は2種以上を組
合せて添加することができる。
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、硬化油等を1種または2種以上添加することがで
き、また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッカリン、
糖、マンニット、オレンジ油カンゾウエキス、クエン酸
、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リンゴ酸等の甘
味剤、香料、着色料、保存料等を含有させてもよい。
懸濁剤、湿潤剤の如き佐剤としては、例えばココナツツ
油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸カルシウム、
ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させることができる
また、皮膜形成物質としては、セルロース、糖類等の炭
水化物誘導体として酢酸フタル酸セルロース(CAP)
、またアクリル酸系共重合体、二塩基酸モノエステル頌
等のポリビニル誘導体としてアクリル酸メチル・メタク
リル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・メタアクリル
酸共重合体が挙げられる。
また、上記皮膜形成物質をコーティングするに際し、通
常使用されるコーティング助剤、例えば可塑剤の他、コ
ーティング操作時の薬剤相互の付着防止のための各種添
加剤を添加することによって皮膜形成剤の性質を改良し
たり、コーティング接作をより容易ならしめることがで
きる。なお、有効成分を皮膜形成物質を用いてマイクロ
カプセル化してから賦形剤等と混合した剤型としても良
い。
特に代表的な剤型における配合比は下記のとおりである
特に好ましい範囲 有効成分0.1〜90重量% 0.1〜15重1%賦 
 形  剤  10〜99.8〃     85〜99
.4〃滑  沢  剤  θ〜50  〃      
0〜20  〃界面活性剤 θ〜50〃0〜20  ノ
l皮膜形成物質0.1〜50〃0.3〜20〃特に好ま
しい賦形剤は、乳糖、結晶セルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウムである。
また、投与量は、対象腫瘍を有効に治療するに十分な量
であり、腫瘍の症状、投与経路、剤型などによって左右
されるが、一般に、経口投与の場合、大人では1日当り
約0.01〜5 mg/Kg体重(小人では、約0.0
1〜3 mg/Kg体重)の範囲で、その上限は好まし
くは約2,5mg/Kg体重、更に好ましくは約0.5
 mg/Kg体重程度であり、非経口投与の場合、その
上限は約0.5 mg/Kg体重程度であり、好ましく
は約0.25 mg/にg体重、更に好ましくは約0.
 I mg/Kg体重が適当である。
以下に、本発明を製造例、製剤例及び試験例によって具
体的に説明するが、本発明はこれに何ら限定されるもの
ではない。
なお、「%」は重量%を表わす。
製造例 グルコース2%、可溶性デンプン1%、肉エキス0.1
%、乾燥酵母0.4%、大豆粉2,5%、食塩0.2%
の組成からなる36βの培地に前記RK−286株を接
種して、27℃で144時間通気撹拌培養した。この全
培養液を菌体と培養液に分離して、菌体はアセトン抽出
後、培養液は直接に、それぞれ酢酸エチルで抽出した。
抽出された活性物質は減圧濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィ〜に供した(カラムサイズ7゜4 X 
50 cm)。
活性画分は、クロロホルム:メタノール;10:1で溶
出される。得られた活性画分を再度シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(3X50CTI+、クロロホルム:
メタノール=50:1)にて精製した。最終的に高速液
体クロマトグラフィー(カラム:CAPCEL  PA
K  C,5φ2 X 25 cm>で80%!JeO
H10,1%N H<OH(pH8)の溶媒系で単一物
質まで精製された、収量は11mgであった。
製剤例1 (注射・点滴剤) RK−286C,10mgを含有するように粉末ぶどう
Ft5gを加えてバイアルに無菌的に分配し、密封した
上、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを密封して冷暗所に
保存する。使用前に0.85%生理的食塩水100mf
f1を添加して静脈内注射剤とし、1日、10〜100
  mj?を症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与す
る。
製剤例2(注射・点滴剤) RK−286C,2o+gを用いて、製剤例1と同様の
方法により軽症用静脈内注射剤とし、1日、10〜10
0m1を症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与する。
製剤例3 (腸溶性カブ七ル剤) RK−286C10,5g 、乳糖2.46 g及びヒ
ドロキシプロピルセルロース0.04gfr各々トリ、
よく混合した後、常法に従って粒状に成形し、これをよ
く乾燥して篩別してビン、ヒートシール包装などに適し
た顆粒剤を製造する。次に、酢酸フタル酸セルロース0
.5 g及びヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
レ−) 0.5 gを溶解して被覆基材となし、前記頴
粒を浮遊流動させつつこの基材を被覆して腸溶性の顆粒
剤とする。この組成物をカプセルに充填して腸溶性カプ
セル製剤100個を製造する。
製剤例4 (軟膏剤) プラスチベース70%およびポリアクリル酸ナトリウム
30%からなる基剤99.9重量部に、RK−286C
0.1重量部を混和して軟膏剤を得た。
試験例 ヒト骨髄性白血病細胞に562を10%牛脂児血清を含
むRPM11640培地で培養した。培養は37℃、5
%の炭酸ガス培養器にて行った。
細胞密度を105細胞/mlに合わせた後、終濃度0.
1μg/+nj!となるようにホルボールエステル(p
horbol 12.13−dibutyrate)を
加えた。
30分後(この間、細胞は炭酸ガス培養器中に静置)、
N微鏡で観察するとに5621B胞表面に著しい形態変
化(水泡化)が生じた。これは、プロティンキナーゼC
の活性化によるものである。第3図に、形態変化した細
胞の割合と薬剤のモル濃度との関係を示したが、RK−
286C物質をホルボールエステルとともに細胞に加え
ると、その形態変化を抑制していることがわかる。これ
は、プロティンキナーゼC活性の阻害によるものであり
、阻害活性(IC3゜)は、約3,6μMを示した。
(発明の効果) 上記の試験結果より、抗生物質RK−286Cは、プロ
ティンキナーゼCに対する阻害活性を示すため、抗腫瘍
剤プロモーター、m胞増殖抑制(抗ガン剤)、抗血小板
凝集(抗炎症)などの効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の抗生物質RK−286Cのメタノー
ル溶液中での紫外線吸収スペクトルを示す図である。 第2図は、抗生物質RK−286Cの赤外線吸収スペク
トル(KBr中)を示す図である。 第3図は、抗生物質RK−286Cのプロティンキナー
ゼCに対する阻害活性を示す図である。 εx1o−’! m

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の理化学的性質を有する抗生物質RK−28
    6C。 融点:265℃以上(分解) 分子式:C_2_7H_2_3N_3O_4元素分析:
    C:71.52%、H:5.08%、N:9.27% 比旋光度:〔α〕^2^0_D=+45.3°(c0.
    22、酢酸エチル) 紫外線吸収スペクトル; λ^M^e^O^H_m_a_xnm(ε)=237(
    30450)、245(30120)、266(sh、
    31770)、292(69500)、322(sh、
    14230)、335(16550)、356(132
    40)、372(14890)赤外線吸収スペクトル: 3380、2910、1670、1450、1340、
    1310、1270、1220、1100、740cm
    ^−^1溶解性:ジメチルスルホキシド、酢酸エチルに
    易溶、 メタノールに難溶、 水に不溶 分子量:453.1671(HR−EIMS)呈色反応
    :ニンヒドリン、ライドン−スミス、ドラゲンドルフ反
    応に陽性、 FeCl_3、ベイルステイン反応に陰 性 物質の色:淡黄色
  2. (2)ストレプトミセス(Streptomyces)
    属に属する抗生物質RK−286C生産菌を培養し、そ
    の培養物から抗生物質RK−286Cを分離採取するこ
    とを特徴とする抗生物質RK−286Cの製造法。
  3. (3)抗生物質RK−286C生産菌がストレプトミセ
    ス・エスビー・RK−286(Streptomyce
    ssp.RK−286)である請求項(2)に記載の製
    造法。
  4. (4)抗生物質RK−286Cを有効成分として含有す
    ることを特徴とする抗腫瘍剤及び抗炎症剤。
JP1080998A 1989-03-31 1989-03-31 新規抗生物質rk―286c、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤 Expired - Lifetime JPH0643434B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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