JPH02253591A - フレキシブルプリント基板を取り付けた分散型ｅｌ素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、駆動回路との接続用のフレキシブルプリント
基板を取り付けた分散型ＥＬ素子に関する。

〔従来の技術〕

分散型ＥＬ素子（分散型エレクトロルミネッセンス素子
）の基本的構造は、第３図に示すとおりである。

すなわち、透明な表示側基板（２）と、該表示側基板（
２）の一方の面に設けられた表示側電極（３）と、発光
層（４）と、誘電層（５）と、背面側電極（６）と、雪
面側基板１″Ｉ）を有し、発光層（４）と誘電層（５）
とは表示側電極（３）と背面側電極（６）との間に介在
し、接着剤（８）で表示側基板（２）の周縁部〔接着剤
（８）の一部は図示のように表示側基板（２）に設けら
れた導出リード部（３ａ）、（６ａ）に接着する〕と背
面側基板（７）の周縁部を接着し、発光層（４）と誘電
層（５）を密封している。

この第３図においては、表示側電極（３）の導出リード
部（３ａ）と背面側電極（６）の導出リード部（６ａ）
とが表示側基板（２）の左右両側に設けられているよう
に図示されているが、実際の分散型ＥＬ素子では機器に
組み込んだときに占めるスペース上の関係で、第４図（
この第４図は分散型ＥＬ素子の背面側を示す図である）
に示すように、表示側基板（２）の一方の端部に同方向
にかつ互いに接触しないように離れて設けられている。

そこで、この分散型ＥＬ素子の導出リード部（３ａ）、
（６ａ）が設けられている側の端部の構造を示すと、第
５図および第６図に示すとおりである。

第５図は、上記第４図のＡ−Ａ線断面図の要部を示すも
ので、表示側電極（３）の導出リード部（３ａ）が設け
られている部分を示している。つまり、導出リード部（
３ａ）は表示側電極（３）に連続した状態で設けられて
いる。

また、第６図は、前記第４図のＢ−Ｂ線断面図の要部を
示すもので、背面側電極（６）の導出リード部（６ａ）
が設けられている部分を示している。つまた、背面側電
極（６）からのリード部分（６ｂ）が誘電層（５）およ
び発光層（４）の側方を通って導出リード部（６ａ）に
接続し、表示側電極（３）は上記リード部分（６ｂ）や
導出リード部（６ａ）と接触しないように切り離されて
いる。

そして、上記導出リード部（３ａ）、（６ａ）は、一般
に、表示側電極（３）と同様に、ＩＴＯ（インジウム錫
複合酸化物）膜などの透明導電膜で構成されているため
、そのままでは駆動回路に接続することができない。

そのため、第７図に示すように、表示側基板（２）の端
部に設けられている導出リード部（３ａ）にフレキシブ
ルプリント基板（１０）の一方の端部を導電性接着剤（
１２）で接着し、このフレキシブルプリント基板（１０
）によって駆動回路と接続することが丘われていた（例
えば、実開昭６１−２０１２９７号公報）。

この第７図では、分散型ＥＬ素子の導出リード部（３ａ
）、（６ａ）のうち、表示側電極（３）の導出リード部
（３ａ）　Ｌか図示していないが、背面側電極（６）の
導出リード部（６ａ）にも、同様に別のフレキシブルプ
リント基板の一方の端部が導電性接着剤によって取り付
けられる。

上記のフレキシブルプリント基板は、ポリエステルフィ
ルムやポリイミドフィルムなどのプラスチックフィルム
に銅箔やアルミニウム箔などの金属箔を貼着することに
よって構成されるもので、その柔軟性や熱圧着によって
短時間で固定可能であるという特徴により、分散型ＥＬ
素子の導出リード部（３ａ）、（６ａ）への接続や駆動
回路への接続が容易であることや、その占めるスペース
が小さいことなどが、駆動回路への接続用部材として採
用される主な理由である。

（発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、実際に使用される分散型ＥＬ素子では、
有効発光面積比率をできるだけ大きくするため、導電性
接着剤の占める面積はできるだけ小さい方が望ましい。

そのような観点から、導電性接着剤による接着部の面積
を小さくすると、フレキシブルプリント基板（１０）の
他端を駆動回路に装脱着するときに、フレキシブルプリ
ント基板（１０）の取付部、特にフレキシブルプリント
基板（１０）と導電性接着剤（１２）との接着部に力が
加わり、フレキシブルプリント基板（１０）が導電性接
着剤（１２）あるいは導出リード部（３ａ）から剥がれ
て、駆動回路との電気的接続が得られなくなり、分散型
ＥＬ素子が駆動できなくなる。また、背面側電極（６）
の導出リード部（６ａ）とフレキシブルプリント基板と
の取付部においても同様の問題が発生する。

したがって、本発明は、フレキシブルプリント基板の剥
離という問題点を解決し、フレキシブルプリント基板の
取付安定性を高めることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、分散型ＥＬ素子とフレキシブルプリント基板
との取付部における表示側基板の端部の側面および導電
性接着剤の外方側端部の側面と、フレキシブルプリント
基板とで形成される角部に補強用の樹脂部を形成するこ
とによって、上記目的を達成したものである。

上記補強用の樹脂部を形成する樹脂としては、使用時は
液状で塗布が可能であり、その後、硬化固着する樹脂（
ゴム状弾性を有するものも含む）であればいずれも使用
することが可能であり、例えばエポキシ樹脂、シリコン
樹脂、ホットメルト接着剤（例えばポリオレフィン系ホ
ットメルト接着剤など）などが用いられる。

〔実施例〕

つぎに本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１〜２図は本発明のフレキシブルプリント基板を取り
付けた分散型ＥＬ素子の一実施例を示す要部断面図であ
り、−第１図は表示側電極の導出リード部とフレキシブ
ルプリント基板との取付部の状態を示し、第２図は背面
側電極の導出リード部とフレキシブルプリント基板との
取付部の状態を示す。

分散型ＥＬ素子（１）は、この第１図および第２図では
、その要部のみしか示されていないが、さきに第３〜６
図に基づいて説明したとおりであり、透明な表示側基板
（２）と、該表示側基板（２）の一方の面に設けられた
表示側電極（３）と、発光層（４）と、誘電層（５）と
、背面側電極（６）と、背面側基板（７）を有し、発光
層（４）と誘電層（５）とは表示側電極（３）と背面側
電極（６）との間に介在し、接着剤（８）で表示側基板
（２）の周縁部と背面側基板（７）の周縁部とを接着し
、発光層（４）と誘電層（５）を密封している０表示側
基Ｆｉ（２）と背面側基板（７）は透明なガラス板から
なり、表示側電極（３）はＩＴＯ膜からなり、背面側電
極（６）はアルミニウムの蒸着膜からなる０発光層（４
）はＺｎＳ　：Ｃｕ、ＣＩと有機バインダーとの混合物
で形成され、誘電層（５）はチタン酸バリウムと有機バ
インダーとの混合物で形成されている。接着剤（８）は
エポキシ樹脂系接着剤である。なお、これら分散型ＥＬ
素子（１）の構成部材の材質は実施例のものについて例
示したにすぎず、例示の材質と異なるものを用いてもよ
い、また、背面側電極（６）を保護するため、背面側電
極（６）と背面側基板（７）との間などにパラフィン、
ポリイソブチレンなどからなる緩衝層を設けてもよい、
そして、この分散型ＥＬ素子（１）では、第４図に示す
ように、表示側電極（３）の導出リード部（３ａ）と背
面側電極（６）の導出リード部（６ａ）とが表示側基板
（２）の一方の端部に同方向にかつ互いに離れて設けら
れ、これら導出リード部（３ａ）、（６ａ）は、表示側
電極（３）と同様に、ＩＴＯ膜で構成されている。

ただし、第１図では、分散型ＥＬ素子（１）の２つの導
出リード部（３ａ）、（６ａ）のうち、表示側電極（３
）の導出リード部（３ａ）が示され、第２図には、背面
側電極（６）の導出リード部（６ａ）が示されている。

まず、第１図について説明すると、上記表示側電極（３
）の導出リード部（３ａ）には、導電性接着剤（１２）
によってフレキシブルプリント基板（１０）の一方の端
部が接着され、フレキシブルプリント基板（ｌＯ）が分
散型ＥＬ素子（１）に取り付けられている。

そして、上記分散型ＥＬ素子（１）とフレキシブルプリ
ント基板（１０）との取付部における表示側基板（２）
の端部の側面および導電性接着剤（１２）の外方側端部
の側面と、フレキシブルプリント基板（１０）とで形成
される角部には補強用の樹脂部（１４）が断面略三角形
状に形成されている。

また、第２図について説明すると、背面側電極（６）の
導出リード部（６ａ）には、導電性接着剤（１３）によ
ってフレキシブルプリント基板（１１）の一方の端部が
接着され、フレキシブルプリント基板（１１）が分散型
ＥＬ素子（１）に取り付けられている。

そして、上記分散型ＥＬ素子（１）とフレキシブルプリ
ント基板（１１）との取付部における表示側基板（２）
の端部の側面および導電性接着剤（１３）の外方側端部
の側面と、フレキシブルプリント基板（１１）とで形成
される角部には補強用の樹脂部（１５）が断面略三角形
状に形成されている。

上記フレキシブルプリント基板（１０）、（１１）は、
ｗ４ｆ１５が貼着されたポリイミドフィルムからなるも
のであり、導電性接着剤（１２）、（１３）としては、
銀粉をアクリル樹脂系バインダーに分散させたものが使
用され、補強用の樹脂部（１４）、（１５）はエポキシ
樹脂で形成されている。

上記のような補強用の樹脂部（１４）、（１５）の形成
により、フレキシブルプリント基板（ｌＯ）、（１１）
（７）他方の端部を駆動回路に装脱着する際にフレキシ
ブルプリント基板（ｌＯ）、（１１）の取付部、特に導
電性接着剤（１２）、（１３）との接着部に力が集中し
てかかるのが緩和され、フレキシブルプリント基板（１
０）、（１１）の分散型ＥＬ素子（１）からの剥がれが
防止される。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明では、分散型ＥＬ素子とフ
レキシブルプリント基板との取付部に補強用の樹脂部を
形成したことにより、フレキシブルプリント基板の駆動
回路への装脱着時にフレキシブルプリント基板の取付部
、特に導電性接着剤との接着部に力が集中してかかるの
が緩和されるようになり、フレキシブルプリント基板の
分散型ＥＬ素子からの剥がれが防止され、フレキシブル
基板の取付安定性が向上した。

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は本発明のフレキシブルプリント基板を取り
付けた分散型ＥＬ素子の一実施例を示す要部断面図であ
り、第１図は表示側電極の導出リード部とフレキシブル
プリント基板との取付部の状態を示し、第２図は背面側
電極の導出リード部とフレキシブルプリント基板との取
付部の状態を示す、第３図は分散型ＥＬ素子の内部構造
を説明するための断面図である。第４図は分散型ＥＬ素
子の背面側を示す図である。第５図は分散型ＥＬ素子の
表示側電極の導出リード部とその近傍を示す断面図で、
第４図のＡ−Ａ線断面図の要部に相当する図である。第
６図は分散型ＥＬ素子の背面側電極の導出リード部とそ
の近傍を示す断面図で、第４図のＢ−Ｂ線断面図の要部
に相当する図である。第７図はフレキシブルプリント基
板を取り付けた分散型ＥＬ素子の従来例を示す要部断面
図である。 （］）・・・分散型ＥＬ素子、　（２）・・・表示側基
板、（３）・・・表示側電極、　（３ａ）＝・導出リー
ド部、（４）−・・発光層、　（５）・・・誘電層、　
（６）・・・背面側電極、（６ａ）・・・導出リード部
、　（η・・・背面側基板、（１０）、（１１）・・・
フレキシブルプリント基板、（１２）、（１３）・・・
導電性接着剤、　（１４）、（１５）・・・補強用の樹
脂部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　駆動回路との接続用のフレキシブルプリント基
   板（１０）、（１１）を取り付けた分散型ＥＬ素子（１
   ）において、 上記分散型ＥＬ素子（１）は、透明な表示側基板（２）
   と、該表示側基板（２）の一方の面に設けられた透明な
   表示側電極（３）と、発光層（４）と、誘電層（５）と
   、背面電極（６）と、背面側基板（７）を有し、 上記表示側基板（２）の一方の端部には、表示側電極（
   ３）の導出リード部（３ａ）と背面側電極（６）の導出
   リード部（６ａ）とが同方向にかつ互いに離れて設けら
   れ、上記フレキシブルプリント基板（１０）、（１１）
   は、その一方の端部が上記分散型ＥＬ素子（１）の表示
   側基板（２）の導出リード部（３ａ）、（６ａ）に導電
   性接着剤（１２）、（１３）によって取り付けられてい
   て、上記分散型ＥＬ素子（１）とフレキシブルプリント
   基板（１０）、（１１）との取付部における表示側基板
   （２）の端部の側面および導電性接着剤（１２）、（１
   ３）の外方側端部の側面と、フレキシブルプリント基板
   （１０）、（１１）とで形成される角部に補強用の樹脂
   部（１４）、（１５）が形成されていることを特徴とす
   る、フレキシブルプリント基板を取り付けた分散型ＥＬ
   素子。