JPH02249591A - 洗濯機の回転制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ この発明は洗濯機の回転制御方法に関し、特に洗濯、す
すぎ、脱水及び乾燥までを一連の洗濯サイクルとして行
うことができる洗濯機の乾燥工程における回転槽の“回
転制御方法に関する。

［従来の技術］ 従来、この種の洗濯機としては例えば特開昭６１−１９
６９９３号公報に示すものがあった。

この従来例を第７図及び第８図に基づいて説明する。

図において、洗濯機（１）は、外枠（１ａ）の上面部（
１ｂ）のほぼ中央部に洗濯物の出入口（ＩＣ）を設け、
一方、この外枠（１ａ）のｔ°部には、コイルばね等を
主体とした緩衝部材（２）によって弾性支持された基台
（３）を設置している。基台（３）には、二叉脚状に形
成された一対の支持フレーム（３ａ）、（３ａ）が、一
定の間隔を隔てて向かい合っている。この様な支持フレ
ーム（３ａ）、（３ａ）の上端部には、外枠（１ａ）内
に収容された中空筒状の水槽（４）が水平軸（４ａ）を
回転中心とし回動可能に軸支されている。

水槽（４）には、その上部に上記外枠（１ａ）の出入口
（ＩＣ）に対応する開口部の蓋（図示せず）が開閉可能
に取り付けられており、また内側には、その蓋の直Ｆで
あって開口部を上部に形成した中空筒状の回転槽（５）
が収容されている。

すなわち、この回転槽（５）は、脱水槽兼用の洗濯槽で
あって、適宜、この脱水のだめの孔（図示せず）が形成
されている。

そして、回転槽（５）の回転軸（５ａ）は、第７図に示
す状態において、水槽（４）の中心軸に一致するように
設定されている。

なお、この回転軸（５ａ）は、回転槽（５）の内側にそ
の上部を突出し、水流を撹拌するためのパルセータ（６
）を装着している。

次いで、この回転軸（５ａ）は、水槽（４）の下部を垂
直に貫通し、この水槽（４）の外側に取り付けられてい
る軸受（９）に回動可能に支持されている。そして、こ
の軸受（９）の近傍には、ベルト（８）を介して駆動力
を上記回転軸（５ａ）に伝達するためのモータ（７）が
装着されている。

一方、上述の水平軸（４ａ）の近傍には、モータ（１０
）が支持フレーム（３ａ）に固定されており、このモー
タ（１０）によって駆動されるウオームギヤ（１１）が
、この水平軸（４ａ）に直交状に設けられている。そし
−Ｃ１このウオームギヤ（１１）に対応するピニオンギ
ヤ（１２）が水平軸（４ａ）に同容されている。

したがって、ウオームギヤ（１１）が駆動されると、こ
れに応じて、水平軸（４ａ）が回転し、この水平軸（４
ａ）を回転中心として水槽（４）及び回転槽（５）を回
転させることができる。

次に、従来の洗濯機の動作、作用を水ＷＪ（４）及び回
転槽（５）の回転動作との関連において説明する。

第７図では、水槽（４）及び回転槽（５）の初期状態、
すなわち、回転槽（５）の回転軸（５ａ）は、洗濯機の
設置面に対し垂直方向にある。この状態で洗濯、すすぎ
及び脱水のそれぞれの工程が定められたプログラムに従
って行われる。

前記脱水が終了すると、次に洗濯物は乾燥工程に移るが
、このときにはモータ（１０）が駆動される。このモー
タ（１０）の駆動に応じて、ウオームギヤ（１１）はピ
ニオンギヤ（１２）を回転させる。同時に、水槽（４）
は支持フレーム（３ａ）に軸支されながら、前記状態か
ら９０度回転した位置すなわち第８図に示す状態に達す
るまで動かされる。

そして、モータ（１０）が止められると、ウオームギヤ
（１１）は停止し、このときウオームギヤ（１１）は水
平軸（４ａ）を移動不能に固定する。このとき、水槽（
４）と一体的に移動してきたモータ（７）を上述と同様
に駆動すれば、回転軸（５ａ）が水平となっていること
から、回転槽（５）は前記水平軸を回転中心として一定
角速度で回転する。

したがって、回転槽（５）がこのように回転していると
き、洗濯物は偏圧せずに乾燥が行われる。

そして、乾燥工程が終わると、次の洗濯、すすぎ、脱水
のそれぞれの工程の準備のため、モータ（１０）は逆に
回され、ウオームギヤ（１１）はピニオンギヤ（１２）
を逆回転させながら初期状態に戻る。これに伴って、回
転槽（５）は回転軸（５ａ）を中心として、水平位置か
ら垂直位置に戻り、１回の洗濯サイクルが終了する。

〔発明が解決しようとする課題］ 上記従来の洗濯機にあっては、水槽及び回転槽を９０度
回転させていたため、容積を横の倒すだめの空間（スペ
ース）を予め確保しておく必要があり、洗濯機の容積効
率を悪化させていた。そのため洗濯機の小型化が図れな
いという問題があった。

これを解決するためには、回転槽を９０度以下の所定の
角度まで傾斜させることが考えられ、更に、この場合に
回転槽の側壁に洗濯物が偏在することのないようにする
ための何らかの動作制御を設けることが有効である。す
なわち、洗濯物をより効果的に転動させ、乾燥を行うよ
うにするという課題があった。

発明の目的 この発明は上述した従来の課題を解決するために成され
たものであり、洗濯機の容積効率を悪化させることなく
、効率的な乾燥を行うことができ、しかも洗濯物の絡み
合った状態を解き、洗濯物を柔軟に乾燥させることので
きる洗濯機の回転制御方法を提供することを１．１的と
するものである。

［課題を解決するための手段］ 前記１」的を達成するために、本発明は水槽と、前記水
槽内に回転自在に収容された回転槽と、前記同転槽を垂
直状態から所定角度傾斜ｉｌＪ能ならしめる手段とを備
え、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥をおこなう洗濯機の乾燥
工程における回転制御方法であ、って、重力加速度の分
力と釣り合う遠心加速度を生ずる第１の角速度と、前記
第１の角速度の数倍の速度を有する第２の角速度とを所
定時間ごとに繰り返すよう回転槽の回転速度を制御する
ことを特徴とする。

［作用］ 前記構成によれば、回転槽の所定角度までの傾斜角で乾
燥を行うことができ、９０度完全に倒す場合に比し倒す
ためのスペースを小さくすることができる。更に、上記
回転制御によって回転槽が重力加速度の分力と釣り合う
遠心加速度を生じる第１の角速度時には、洗濯物は上方
に持ち」二げることなく回転槽の下部に位置するが、前
記第１の角速度の数倍の速度をＨする第２の角速度時に
は、洗濯物は回転槽の上方に転動する。

そして、第１の角速度および第２の角速度を所定時間ご
とに繰り返し、洗濯物を十分転勤せしめることによって
洗濯物の絡みを解くことができ、乾燥効率を高めること
ができる。

［実施例］ この発明の好適な一実施例を第１図乃至第６図に基づい
て説明する。

第１図及び第２図において、（１３）は外枠（１ａ）の
下部にコイルばね等を主体とした緩衝部材（２）によっ
て弾性支持された基台であって、その一端部（１３ａ）
において水槽（４）が載置された水槽基台が回動自在に
軸支されている。

また、第３図に示すように基台（１３）にはモータ（１
５）が取り付けられ、モータ（１５）の回転軸にはピニ
オンギヤ（１６）が設けられている。前記ピニオンギヤ
（１６）は前記基台（１３）に対して略垂直方向に摺動
可能なラック（１７）と噛合している。　更に水槽基台
（１４）及び基台（１３）にはスプリング（１８）が張
架されている。

なお、前記基台（１３）には水槽基台（１４）が所定角
度傾斜したことを検出する検出手段（図示せず）が設け
られている。

検出手段は先センサー、磁気センサー等角度を検出でき
るものであれば、その種類は特に限定されない。

また、この洗濯機は第４図に示すように電源スィッチ（
１９）等の入力手段からの信号はＣＰＵ（２０）に入力
インターフェイス（２１）を介して人力され、ＣＰＵ（
２０）は入力信号に応じてメモリ（２２）に記憶されて
いるプログラムに従って、出力インターフェイス（２３
）に制御信号を送出し、モータ、排出弁（２４）等の動
作を制御する。

そして、ＣＰＵ（２０）は所定動作の終了信号を出力イ
ンターフェイス（２３，）またはタイマ（２５）からの
信号が入力されるクロック制御部（２６）からの信号を
受けて、次の動作を行うべく、制御信号を出力インター
フェイス（２３）に出力するようになっている。

次にこの一実施例の動作、作用について説明する。

第１図には、水槽（４）の初期状態が示されており、水
槽（４）及び回転ｔ！　（５）は略垂直の状態が維持さ
れている。

この状態で、従来と同様回転槽（５）は、水槽（４）の
下部外面に一体的に取り付けられている槽回転用のモー
タ（７）の駆動に応じて、前記中心軸（５ａ）を回転中
心として回る。この回転槽（５）がこのように回転する
とき、洗濯、すすぎ及び脱水のそれぞれの工程が定めら
れたプログラムに従って、円滑かつ効率的に行われる。

前記脱水が終了すると、次に洗濯物は乾燥工程に移るが
、このときにはモータ（１５）がＣＰＵ（２０）からの
指令を出力インターフェイス（２３）を介して受け、駆
動される。

このモータ（１５）の駆動によって、ビニオンギヤ（１
６）が回転し、ラック（１７）を略垂直上方に摺動せし
める。

ラック（１７）の上端部は水槽基台（１４）の下面に当
接しているため、前記水槽Ｕ台（１４）はラック（１７
）によつ−Ｃ１スプリング（１８）の付勢力に抗しなが
ら、一端部（軸支点１３ａ）を中心に回動する。

そして、前記水槽基台（１４）が略３０度傾斜したこと
を角度検出器（図示せず）が検出すると、その検出信号
が人力インターフェイス（２１）を介してＣＰＵ（２０
）に送られ、モータ（１５）の回転が停止される。

この所定角度は、傾斜付けのための外枠（１ａ）の空間
をできるだけ小さくし、かつ乾燥効率の良好性を保つこ
とのできる角度を意味する。本実施例では、垂直方向か
ら３０度前後とされている。

この状態を第２図に示す。この状態にあっては、水槽基
台（１４）は、ラック（１７）によって下方から支持さ
れると同時にスプリング（１８）によって上方から下方
に付勢され、水槽基台（１４）とラック（１７）との離
反を防ぎ、移動不能に固定される。

次に前記モータ（１５）の回転停止信号がＣＰＵ（２０
）に送出されると、ＣＰＵ（２０）からモータ（７）お
よびファン、ヒータ等の駆動指令信号が送出され、モー
タ（７）は回転槽（５）を回転させると同時に前記回転
槽内には温風が流入し洗濯物を乾燥させる。

この乾燥工程において、まず最初に回転槽（５）を第５
図（ａ）に示すような重力加速度の分力と釣り合う遠心
加速度を生ずる第１の角速度で回転させる。

すなわち、水槽基台（１４）を３０度傾斜させた場合 ｒω＋　２＝１／２　・Ｇ −（−・−５／１） の関係を満たす角速度ω１で回転槽（５）を回転させる
。

回転槽（５）が角速度ω１の速度で回転しているとき洗
濯物（Ａ）は、遠心力による持上げ作用が働かず第５図
（ａ、　）に示すように回転槽の下部に位置する。

次に、前記角速度ω１の２〜３倍程度の角速度であるω
２で回転槽５を回転させる。この状態を第５図（ｂ）に
示す。

この状態では重力の分力以上の遠心力の分力が得られる
ため、洗濯物（Ａ）は回転槽の上方に移動する。　この
角速度ω１．ω２を第６図に示すように所定時間ごとに
繰り返すと、洗濯物（Ａ）は回転槽内を転勤しながら上
下動することとなり、良好にほぐされた状態となり、乾
燥効率を高めることができる。なお、角速度ω１．ω２
の動作時間は、所定時間経過後にクロック制御部（２６
）から制御信号をＣＰＵ（２０）に送出することによっ
て、角速度ω倉、ω２を切り替えることができる。　そ
して、所定時間経過後、ＣＰＵ（２０）からモータ（１
５）の逆回転の指令信号が送出され、モータ（１５）は
逆回転し、スプリング（１８）の張力によって、ラック
（１７）を下方に摺動し、初期状態、即ち第１図の状態
に戻る。

これに伴って、回転槽（５）は水平位置から垂直位置に
戻り１回の洗濯サイクルが終ｒする。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、回転槽の所定角度だけの
傾斜による容積効率の向上と併せて、乾燥工程時におけ
る回転槽の角速度の切り替えによって、洗濯物の転勤及
び上下動を得ることができ、乾燥効率を高めることがで
きる。従って、洗濯機の小形化に大きく貢献することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側面断面図、第２図は
第１図における回転槽および水槽が傾斜した状態を示す
側面断面図、第３図は水槽基台の傾斜機構を示す詳細側
面図、第４図は洗濯機の動作制御のブロック図、第５図
は乾燥工程における状態を示す概略模式図であって、第
５図（ａ）は角速度ω、で回転槽を回転させた状態を示
す図、第５図（ｂ）は角速度ω２で回転槽を回転させた
状態を示す図、第６図は角速度ω８．ω２の動作時間を
示す図、第７図は従来例を示す側面断面図、第８図は第
７図における回転槽および水槽が傾斜した状態を示す側
面断面図である。 図において、（１）は洗濯機、（２）は緩衝部材、（４
）は水槽、（５）は回転槽、（７）はモータ、（８）は
ベルト、（１３）は基台、（１４）は水槽基台（１５）
はモータ、（１６）はピニオンギヤ、（１７）はラック
、（１８）はスプリング、（２０）はＣＰＵ、（２１）
は人力インターフェイス、（２３）は出力インターフェ
イス、（２５）はタイマ、（２６）はクロック制御部で
ある。 なお、図中同一記号は同一、または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 水槽と、前記水槽内に回転自在に収容された回転槽と、
   前記回転槽を垂直状態から所定角度傾斜可能ならしめる
   手段とを備え、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥をおこなう洗
   濯機の乾燥工程における回転制御方法であって、 重力加速度の分力と釣り合う遠心加速度を生ずる第１の
   角速度と、前記第１の角速度の数倍の速度を有する第２
   の角速度とを、所定時間ごとに繰り返すよう回転槽の回
   転速度を制御することを特徴とする洗濯機の回転制御方
   法。