JPH02248721A - 多板クラッチの潤滑構造 - Google Patents

多板クラッチの潤滑構造

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JPH02248721A
JPH02248721A JP7122289A JP7122289A JPH02248721A JP H02248721 A JPH02248721 A JP H02248721A JP 7122289 A JP7122289 A JP 7122289A JP 7122289 A JP7122289 A JP 7122289A JP H02248721 A JPH02248721 A JP H02248721A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、同一軸線上に配置した二つの軸部材間に介設
される多板クラッチに対する軸部材からの潤滑油路の構
造に関するものである。
[従来の技術] 同一軸線上に配置した二つの軸部材間に1回転動力を径
方向外方において伝達・遮断とする多板クラッチを介設
することは公知である。
[発明が解決しようとする課題] このような多板クラッチの焼付防止のために、例えば両
軸部材の軸心方向に形成した潤滑油路を利用して潤滑油
を供給しようとする場合、二つの軸部材には相対回転が
あることから、油路の連結の仕方が問題となる。
そこで本発明の目的は、以上のような多板クラッチに対
し1両軸部材の軸心方向に形成した潤滑油路を連結して
潤滑油の供給が行えるようにした潤滑構造を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を達成すべく本発明は、同一軸線上に配置し
た二つの軸部材間に介設され、且つ両軸部材m1の回転
動力を径方向外方にて伝達・j!断とする多板クラッチ
において1両軸部材に軸心方向の潤滑油路を形成して対
向端に開口し、一方の潤滑油路の開口端にパイプを固定
し、該パイプな他方の潤滑油路の開口端に遊嵌するとと
もに、一方の軸部材には多板クラッチへ向かう径方向の
潤滑油路を形成したことを特徴とする。
[作用] 両軸部材に夫々形成した軸心方向の各潤滑油路の対向す
る開口端の一方にパイプを固定して他方に遊嵌したので
1両軸部材の相対回転を許容しながらもパイプによる各
潤滑油路の連結が行え、且つ一方の軸部材に形成した径
方向の潤滑油路より径方向外方の多板クラッチに対する
潤滑油の供給が行える。
[実施例] 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
第1図及び第2図は本発明を適用した多板クラッチを有
するデフ装置の内部構造を示しており、第5図にこのデ
フ装置を備える四輪駆動車の駆動系を示している。
第5図において、1はエンジン、2はトランスミッショ
ン、4はフロントデフ装置、SL、5mは左右の前輪、
7は推進軸、9L、9mは左右の後輪、10はリヤデフ
装置である0図示のようにエンジンlからトランスミッ
ション2、歯車列3及びフロントデフ装!14を介して
左右の前輪5L、58に回転駆動力が伝達される。また
フロントデフ装置4から歯車列6及び推進軸7を経てリ
ヤデフ装gllOに回転駆動力が伝達され、更にリヤデ
フ装3t10から駆動軸8L、8Rを介して左右の後輪
9L、91Iに回転駆動力が伝達される。
次にリヤデフ装!!lOを示す第1図において、11は
デフハウジング本体、12L、12.は左右の各クラッ
チハウジング、13は入力軸、15はデフケース、17
はそのサイトカバーである。
前記推進軸7に連結される入力軸13から傘歯車14.
16を介してデフケース15に回転が伝達され、このデ
フケース15内には二組の遊星歯車機構21L、zt*
が設けられている。
即ち第2図に拡大して示すように、この二組の遊星歯車
機構21L 、21Rは、デフケース15内周のリング
ギヤ22L、22mと、複数のプラネタリギヤ23L・
・・、23++”・と、サンギヤ24t、、24mから
成る。そして左右の両プラネタリギヤ23L 、23m
を夫々のローラーベアリング25L、25.−・・を介
装して軸承する共通のピニオン軸26は一体ケース状の
キャリア31に支持されている。
キャリア31はドラム部32の左右に前記プラネタリギ
ヤ23L−,23,−・・を夫々臨ませる窓部33L−
、3as−・・を有するとともに、ドラム部32左右の
内方壁部34L 、34*に前記ピニオン軸26用の軸
孔35L−,35霞・・・を有しており、更にドラム部
32の中央には内方フランジ36を一体に備えている。
この内方フランジ36の内径は前記壁部34L 、34
@の内径より小となっており、その内周面にスプライン
37が形成されるとともに、内方フランジ36には前記
ピニオン軸26用の軸孔38が形成されている。
またデフケース15内方に配置される主軸41は中央に
外方フランジ42を一体に備えており。
この外方フランジ42の外周面にスプライン43が形成
されている。このスプライン43は前記内方フランジ3
6のスプライン37と合致するものである。
前記二組の遊星歯車機構21t、、21mの組み付けに
際しては、キャリア31の各窓部33 L−・・、33
m−・・内にプラネタリギヤ23L・・・、23脆・・
・を夫々臨ませ、且つ各プラネタリギヤ23 L−・・
、23R−・・の端面にスラストプレート27 L”’
27、−・・を夫々当てる。そしてピニオン軸26を軸
孔35L 、38.35Rに嵌合するとともに、プラネ
タリギヤ23L、23.内にローラーベアリング25L
、25.−・・を介装して嵌合し、中央のノックピン3
9にてキャリア31にピニオン軸26を固定する。また
ピニオン軸26の両端面にスラストプレート28L 、
28@を夫々当てる。
一方、主軸41の左右には各サンギヤ24L。
24Mと一体の筒部材29L、29.をローラーベアリ
ング44L−,44N −・・を介装して嵌合するとと
もに、各サンギヤ24L、24.’と外方フランジ42
との間にスラストベアリング45L。
458を介装し、サンギヤ24L、24.の外側面にス
ラストプレート46L、46#lを当てる。
そしてキャリア31の内方フランジ36と主軸41の外
方フランジ42とを両スプライン37゜43により嵌合
して結合し、デフケース15内に組み込んで二組の遊星
歯車機構21L、21mの各ギヤを相噛合させ、各筒部
材29L、291をローラーベアリング47L、47.
tにて支持するデフケース15とサイドカバーエフを傘
歯車16とともにボルト48−・・にて結合する。
以上において、前記左右の遊星歯車機構21.。
、210のギヤ比を異ならせることにより、左側の遊星
歯車機構21 Lは増速用(旧)、右側の遊星歯車機構
21mは直結用(Low)となっている。
そして左右の筒部材29L、29mの外端部上にはフラ
ンジ部材49L 、49mがセレーション嵌合され1両
フランジ部材49L 、49mに略図的に示すワンウェ
イクラッチ51L、51ヨが設けられている。更にワン
ウェイクラッチ51L。
フランジ部材49L及び筒部材29Lを介して左側のサ
ンギヤ24 Lを固定可能とする回転固定用クラッチ5
2.、が設けられており、またフランジ部材49.及び
筒部材29.を介して右側のサンギヤ24.を固定可能
とする回転固定用クラッチ52、が設けられている。
左側の回転固定用クラッチ52Lはワンウェイクラッチ
51L外周側に設けた筒部材53Lとデフハウジング本
体11及びクラッチハウジングlzL間に介装固定した
クラッチケース18との間に構成され、また右側の回転
固定用クラッチ52、はフランジ部材49mとデフハウ
ジング本体llどの間に構成される。
即ち筒部材53Lにセレーション嵌合したインナープレ
ート54 t、 ”・とクラッチケース18のクラッチ
アウタ一部55Lにセレーション嵌合したアウタープレ
ート56 L−・・とから成る摩擦板を有し、クラッチ
ケース18のシリンダー57Lにピストン58Lを設け
て左側の回転固定用クラッチ52、が構成されている。
またフランジ部材498にセレーション嵌合したインナ
ープレート54、とデフハウジング本体11のクラッチ
アウター部5511にセレーション嵌合したアウタープ
レート56.・・・とから成る摩擦板を有し、デフハウ
ジング本体11のシリンダー57mにピストン588を
設けて右側の回転固定用クラッチ521が構成されてい
る。
尚、クラッチケース18にデフケース15のサイトカバ
ー17がボールベアリング19Lを介装して支持される
。そして右側のワンウェイクラッチ51.外周側の筒部
材53.がデフハウジング本体11にセレーション嵌合
されており、筒部材53−にデフケース15がボールベ
アリング198を介装して支持される。
更に前記主軸41の左右端部上にフランジ部材59L、
59mがセレーション嵌合されており、両フランジ部材
59s、、59mと前記各クラッチハウジング12L、
12g、内に設けた出力軸71Ls71jlとの間には
トルク伝達容量可変型クラッチstL、at、が設けら
れている0両トルク伝達容量可変型りラッチat、、a
t、は同様の構造である。
つまり第3図及び第4図に夫々拡大して示す如く各フラ
ンジ部材59L、59.のクラッチアウタ一部62L 
、62Rにセレーション嵌合したアウタープレート63
L−・・、63R・・・と再出力軸7IL、7111に
セレーション嵌合される各フランジ部材64L 、64
.tのクラッチインナ一部65L、65Mにセレーショ
ン嵌合したインナープレート66L−・・、66、・・
・とから成る摩擦板を有し、且つ両クラッチハウジング
12L、12Mの各シリンダー67L、87mにピスト
ン68L、681Iを設けて左右のトルク伝達容量可変
型クラッチ61L、6111が構成されている。また各
ピストン68L、68.と摩擦板間に押圧部材69L、
69.が介設されている。
尚、再出力軸71i、、71mは左右の各クラッチハウ
ジング12L、12Nにボールベアリング72L、72
mを介装して夫々支持され、各出力軸71L、71.は
前記左右の後輪駆動軸8L。
8、に夫々連結される。
次に各部への潤滑構造について説明する。
第1図のように前記入力軸室3は前記デフハウジング本
体11の前方ボス部lllにテーパーローラーベアリン
グ112f、112rを介装して支持され、ボス部11
1前面にポンプガイドプレート113を介設してポンプ
ハウジング114がボルト115・・・で結合されてい
る。そしてポンプハウジング114内にオイルポンプ1
16が内蔵され、そのインナーハブ117が入力軸13
にセレーション嵌合されている。
このオイルポンプ116からの潤滑油はボス部Illの
油路73を通って、デフハウジング本体11の後部右側
の油路74、前記筒部材53IIの油路75.フロより
前記ワンウェイクラッチ51、及び前記各フランジ部材
49..59えの油路77.78に流れ、そして前記主
軸41右側の径方向油路79から軸方向油路81に流入
する。更に軸方向油路81からは多数の径方向油路82
−・・より各ベアリング部分に潤滑油が供給されるとと
もに、主軸41中夫の前記外方フランジ42の各径方向
油路83−・・から前記スプライン37.43による結
合部を介し前記キャリア31中夫の前記内方フランジ3
6の各径方向油路84・・・に潤滑油が流れる。また各
径方向油路84・・・からは前記各ピニオン軸26−・
・中央の径方向油路85−・・を経て軸方向油路86−
・・に潤滑油が夫々流入し、両端のスラストプレートと
ともに他の径方向油路87・・・より各ベアリング部分
に潤滑油が供給される。
そして第3図と第4図に夫々拡大して示すように、特に
主軸41の軸方向油路81の両端は夫々のスリーブ状バ
イブ91L 、st*を介して前記各出力軸71L、7
1.の軸方向油路92L、92、に夫々接続されている
。更に径方向油路93、.93.から前記各フランジ部
材64L−64□の径方向油路94L 、94mより各
ベアリング部分とともに夫々径方向外方に位置する各ト
ルク伝達容量可変型クラ°ツチ61L、61.に潤滑油
が供給される。
ここで、実施例では左右の各スリーブ状パイプ91t、
91mは、主軸41の軸方向油路81の両開口端に夫々
圧入して固定される一方、左右の両出力軸71L、71
■の各軸方向油路92L。
92Rの両開口端には夫々遊嵌されており、この遊嵌構
造により主軸41と各出力軸71L、718との相対回
転が許容されるようになっている。
また右側のバイブ911Iの内径の方が左側のバイブ9
1 Lの内径より小さく設定されており、即ち主軸41
の軸方向油路81に潤滑油を流し込む径方向油路79に
近い右側バイブ9111内径の絞り作用によって、左右
の両出力軸71L、71.の各軸方向油路92L 、9
2.への潤滑油の供給が均等分配されるようになってい
る。
尚、実施例とは逆にバイブ91L、91.を、出力軸7
1L、71.の軸方向油路92L、92関に圧入して、
主軸41の軸方向油路81に遊嵌するものでも勿論良い
そして湿式多板クラッチである左右の両トルク伝達容量
可変型クラッチ61L、6111に関しては、各クラッ
チインナ一部65L、 65s+に潤滑油を導く径方向
油路95L、95mが形成されており、更に各クラッチ
アウタ一部62L、62*は潤滑油を排出する径方向油
路96L−,96゜・・・が形成されている。
更に図中、97L、97□はピストン68L。
68 viを締結力開放側へ夫々付勢するリターン用の
コイルバネ、98L 、9B、はピストン68L、68
、と押圧部材69L、69.との間のスラストベアリン
グ、99L 、99mはピストン68L、68mの回り
止めビンである。また回転固定用クラッチ52L、52
Rについては、101LlO1lIはピストン58L、
58@を締結力開放側へ夫々付勢するリターン用の皿バ
ネ、1021、.102mはその回転防止用のセットプ
レートであり、103Lは左側の筒部材53Lとフラン
ジ部材59L間のローラーベアリングである。
以上のリヤデフ装置lOを装備した第5図に示す四輪駆
動車によれば、直進走行時においては。
右側の回転固定用クラッチ52RはOFF  (フリー
)にする、且つ左側の回転固定用クラッチ52、もOF
F  (フリー)にする。
よって直進走行時は、ワンウェイクラッチ51、により
前輪側の回転数〉後輪側の回転数のとき直結用(Low
)の遊星歯車機構2111のサンギヤ24、を固定状態
に保持し、後輪側へ駆動力の伝達を行う。
また前輪側の回転敷く後輪側の回転数のときはワンウェ
イクラッチ51 mによりサンギヤ24mをフリー状態
に保持し、後輪側への駆動力の伝達をカットする。
具体的には、制動時に前輪側へ過度制動力が働いた場合
、その過度制動力が後輪側へ伝わり後輪側がロックする
のを防止するものである0以上によりエンジンブレーキ
、バック時に後輪はフリーとなる。
そしてエンジンブレーキにより後輪に制動力をかけたい
場合やバック時に後輪に駆動力を伝えたい場合は、右側
の回転固定用クラッチ528をON(固定)にして、即
ちシ、リンダー57.内に油を供給してピストン58.
を前進させ、摩擦板54m、56mを締結してフランジ
部材49.及び筒部材29.を介し、ワンウェイクラッ
チ51.に関係なく直結用(Low)遊星歯車機構21
*のサンギヤ24Rを固定状態に保−持し、制動力及び
駆動力を後輪側へ伝える。
この時、左右の両トルク伝達容量可変型クラッチ61L
、61.の各シリンダー6フb、67a内には等しい油
圧をかけて夫々のピストン68L、68Nの前進による
各摩擦板63L、6B、。
63、.66、の締結力を均等に保持し、左右の駆動力
を等配分にしておく。
従って前記推進軸7から入力軸13及び傘歯車14.1
6を介してデフケース15に入力された回転は、リング
ギヤ221よりサンギヤ24□を固定とした右側の直結
用(Low)遊星歯車機構218のプラネタリギヤ23
、−・・の公転としてキャリア31と一体の主軸41に
伝達される。この主軸41の左右から夫々のフランジ部
材59L、597、トルク伝達容量可変型クラッチ61
L、618及びフランジ部材64L、64.を介して両
出力輌71L、フ1.に駆動力が等分配され、駆動軸8
L、8.を介して左右の後輪9L、9.が等速回転を行
う、これにより直進走行の安定、特に高速安定性が高め
られる。
また旋回走行時においては、左側の回転固定用クラッチ
52LをON(固定)にして、即ちシリンダー57.内
に油を供給してピストン58Lを前進させ、摩擦板54
s、、56Lを締結してワンウェイクラッチ51L、フ
ランジ部材49.及び筒部材29Lを介し増速用(Hi
)遊星歯車機構21、のサンギヤ24Lを固定状態に保
持し、且つ右側の回転固定用クラッチ52.をOFF 
 (フリー)にする、この時、例えば左旋回状態の場合
なら。
内輪側となる左側トルク伝達容量可変型クラッチ61L
よりも外輪側となる右側トルク伝達容量可変型クラッチ
611の方に高い油圧をかけて、駆動力を右後輪9.の
方に大きく配分しておく。
従ってデフケース15からの回転は、リングギヤ22L
よりサンギヤ24.、が固定の左側の増速用(Hi)遊
星歯車機構21Lのプラネタリギヤ23し・・・の公転
としてキャリア31より主軸41に伝6達される。そし
て主軸41からは左右の前記トルク伝達容量可変型クラ
ッチatL、etaによる異なる駆動力配分によって右
側の出力軸71ヨの方に増速回転が伝達され、左側の出
力軸71Lにはこれより少ない回転が伝達されるので、
右後輪91の方が左後輪9Lよりも増速回転を行う。
これにより旋回性能が高められる。
また高速旋回時には内輪側を増速するとともに駆動力配
分を大きくして安定性を向上させる制御も可能である。
以上のようにして車両の運動性能の向上に寄与できる。
以上のリヤデフ装置lOにおいては、特にデフケース1
5内に二組の遊星歯車機構21t、、215がコンパク
トに構成されており、軽量なものとなっている。
そして主軸41内から左右の各出力軸フZLs71、内
を経て湿式多板クラッチである各トルク伝達容量可変型
クラッチatL、at、への潤滑構造に関しては、第3
図と第4図に夫々矢印て示す通りである。つまり車両走
行中において、主軸41の軸方向油路81の両開口端か
らパイプ91L + 91 II *出力軸71L、フ
l員の軸方向油路92L 、92m及び径方向油路93
L、93.、フランジ部材64L、6411の径方向油
路94 L、94mより潤滑油が径方向外方の各トルク
伝達容量可変型クラッチ61L、61−に向けて供給さ
れる。更に各クラッチインナーm65i、、658の径
方向油路95..95.から潤滑油が内部の摩擦板63
L、86.、.63m 、66mに導かれた後、各クラ
ッチアウター!azL、a2.の径方向油路96L−,
96,・・・より外部に排出される。
このようにして主軸41内から各出力軸71L、71.
内を経て湿式多板クラッチ61L、61、へ潤滑油を供
給することができ、且つ主軸41と出力軸71L、71
1間のパイプ91L、91、は一方に固定して他方に遊
嵌した構造のため、主軸41と出力軸フlL、71.ど
の相対回転を許容しつつ潤滑油の受は渡しを確実に行う
ことができる。
尚、実施例のデフ装置は、リヤデフの他にフロントデフ
やセンターデフとして用いることも可能である。また実
施例の前輪駆動ベースの四輪駆動車の他に後輪駆動ベー
スの四輪駆動車やセンターデフな介して前後輪に夫々駆
動力を伝達するようにした四輪駆動車にも用いられる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、径方向外方にて回転動力
を伝達・遮断とする多板クラッチが介設される二つの軸
部材の夫々に形成した軸心方向の潤滑油路の対向する開
口端の一方にパイプを固定して他方に遊嵌した構造のた
め1両軸部材の相対回転を許容しながらもパイプによっ
て各潤滑油路を連結することができるとともに、一方の
軸部材に形成した径方向の潤滑油路から多板クラッチへ
潤滑油を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したリヤデフ装置の内部構造を示
す横断平面図、第2図は遊星歯車装置部分の拡大図、第
3図と第4図は本発明構造を有する二つの多板クラッチ
部分の各拡大図、第5図はリヤデフ装置を備える一例と
しての四輪駆動車の駆動系の構成図である。 尚1図面中、41.71は軸部材、61は多板クラッチ
、81.92は軸心方向潤滑油路、91はパイプ、93
は径方向潤滑油路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 同一軸線上に配置した二つの軸部材間に介設され、且つ
    両軸部材間の回転動力を径方向外方にて伝達・遮断とす
    る多板クラッチにおいて、 両軸部材に軸心方向の潤滑油路を形成して対向端に開口
    し、一方の潤滑油路の開口端にパイプを固定し、該パイ
    プを他方の潤滑油路の開口端に遊嵌するとともに、 一方の軸部材には多板クラッチへ向かう径方向の潤滑油
    路を形成したことを特徴とする多板クラッチの潤滑構造
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5876300A (en) * 1995-03-24 1999-03-02 Aisin Aw Co., Ltd. Vehicular automatic transmission
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