JP2010242828A - 駆動力伝達装置の潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチの内周側に配したベアリングの周辺に、潤滑油のかき上げに適したギヤなどが存在しない場合でも、構造の大型化や複雑化を招くことなくベアリングの潤滑性能を高められるようにする。
【解決手段】右出力軸5の外周に設置したサイドケース51と、サイドケース51の内側に配されたクラッチハブ61及びクラッチプレート52,62と、クラッチピストン71とからなる右クラッチ50と、右クラッチ50の内周側で右出力軸5を回転自在に支持するサイドベアリング75と、サイドケース51によって画成されたクラッチ室67及びベアリング収納室77とを備えた駆動力伝達装置1において、クラッチピストン71に貫通穴からなる通路71aを形成し、クラッチ室67で右クラッチ50を潤滑した潤滑油が通路71aを通ってベアリング収納室77に導かれてサイドベアリング75を潤滑するように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、クラッチやブレーキなどの摩擦係合機構の内周側に軸受を配置した構造の駆動力伝達装置において軸受を効果的に潤滑するための潤滑構造に関する。
従来、自動車が備える駆動力配分装置(駆動力伝達装置)の軸受を潤滑するための潤滑構造として、特許文献1、2に記載の潤滑構造がある。特許文献1に記載の潤滑構造は、ケース内側の壁面にアクスル軸と共に回転する減速歯車を備え、この減速歯車によってかき上げられた油沫を回収するリブを形成すると共に、該リブを伝って流れる潤滑油を下流の伝達機構に導入する油路を設けることで、スラストベアリング及び差動制限装置のクラッチの潤滑性能を向上させるものである。また、特許文献2に記載の従来技術は、デファレンシャルギヤの回動によって飛散する潤滑油を受け止める油受けリブと、この油受けリブに連結されてボールベアリング方向へ潤滑油を導くガイドリブとを備えた潤滑構造である。この潤滑構造では、油受けリブとガイドリブとによって導かれる潤滑油で、ボールベアリングが効果的に潤滑される。
特許文献1、2の従来技術はいずれも、ベアリングなど潤滑が必要な部分の近傍に、潤滑油のかき上げに適した歯列を有するギヤなどの回転体が設置されており、この回転体によってかき上げられた潤滑油をリブなどの受止部で集めてから潤滑が必要な部分に導くことで、その潤滑性能を向上させる手法である。
特開平5−106709号公報 特開平11−48806号公報
ところで、自動車の駆動力配分装置などでは、回転軸の軸端を支持するベアリング(以下、「サイドベアリング」と称することがある。)や該サイドベアリング用のオイルシールは、回転軸の外周を囲むケースの端部付近に設置されている。この場合、サイドベアリングの外周にクラッチやブレーキなどの摩擦係合機構を収納した駆動力配分装置では、サイドベアリングやオイルシールの潤滑油を行うに際し、下記のような問題がある。
すなわち、サイドベアリングの外周にクラッチやブレーキなどの摩擦係合機構を配していると、サイドベアリングやオイルシールの周辺に、それらに向けて潤滑油をかき上げる適当なギヤなどが存在しない場合が多い。そのため、特許文献1、2に開示された技術のように、ギヤでかき上げた潤滑油をリブ゛などで受け止めてからサイドベアリングへ導くという手法を採用することができない。
そのため、従来は、上記のような駆動力配分装置において、サイドベアリングやオイルシールを潤滑するための手法として、アクスルシャフトの内部を軸方向に延びる潤滑油の通路を形成し、該通路でサイドベアリングやオイルシールに潤滑油を導くことも行われている。しかしながら、この構造では、アクスルシャフトをサイドベアリングの位置あるいはそれよりも外側の位置まで延ばさなければならず、駆動力配分装置の幅方向(アクスルシャフトの軸方向)の小型化を図ろうとする場合、その妨げとなるおそれがある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、クラッチやブレーキなどの摩擦係合機構の内周側に軸受を配した構造を有する駆動力伝達装置において、軸受の周辺に潤滑油のかき上げに適したギヤなどが存在しない場合でも、機構の大型化や構造の複雑化を招くことなく、軸受の潤滑性能を効果的に高めることができる潤滑構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる駆動伝達装置の潤滑構造は、回転軸(5)の外周に設置したケース(51)と、ケース(51)の内側に配置されて回転軸(5)の周りで回転可能な回転体(61)と、回転体(61)とケース(51)又は他の部品との間に設けた摩擦係合部材(52,62)と、摩擦係合部材(52,62)を作動するための作動部材(71)とからなる摩擦係合機構(50)と、摩擦係合機構(50)の内側で回転軸(5)をケース(51)に対して回転自在に支持する軸受(75)と、ケース(51)によって画成された摩擦係合機構(50)を収納する第1の室(67)と軸受(75)を収納する第2の室(77)と、を備えた駆動力伝達装置(1)において、作動部材(71)に穴又は溝からなる第1の通路(71a)を形成し、第1の室(67)で摩擦係合機構(50)を潤滑した潤滑油が第1の通路(71a)を通って第2の室(77)に導かれて軸受(75)を潤滑するように構成したことを特徴とする。
本発明にかかる潤滑構造によれば、作動部材に穴又は溝からなる第1の通路を形成し、第1の室で摩擦係合機構を潤滑した潤滑油が第1の通路を通って第2の室に導かれて軸受を潤滑するように構成したので、摩擦係合機構を潤滑した後に第1の室から流出した潤滑油を用いて軸受を潤滑できるようになる。したがって、例えば、駆動力配分装置における回転軸の軸端を支持する軸受であって、その外周側にクラッチやブレーキなどの摩擦係合機構が配されており、周辺に潤滑油のかき上げに適したギヤなどが存在しない場合でも、駆動力配分装置の大型化や構造の複雑化を招くことなく、軸受に潤滑油を効果的に供給できるので、軸受の潤滑性能を高めることができる。
また、上記の潤滑構造では、第2の室(77)は、ケース(51)の一部が回転体(61)と軸受(75)との間に張り出してなる円筒状の壁部(54)によって区画されており、壁部(54)の外周面(54a)に形成した突起状のリブ(55)と、該リブ(55)よりも高い位置で壁部(54)を貫通する穴又は溝からなる第2の通路(57)と、を備え、作動部材(71)の第1の通路(71a)から出た潤滑油がリブ(55)で堰き止められると共に第2の通路(57)を通って第2の室(77)に導かれるようにするとよい。この構成によれば、作動部材の第1の通路から出た潤滑油に十分な勢いや流量が無い場合でも、潤滑油がリブの堰き止めによって集約されるので、第2の通路を通って軸受に導かれ易くなる。また、軸受への潤滑油の供給を安定的に行うことが可能となる。したがって、摩擦係合機構の潤滑後に第1の室から流出した潤滑油をより効果的に軸受に供給できるようになる。
また、上記の潤滑構造では、回転体(61)の外周部に沿う複数箇所に潤滑油をかき上げるためのかき上げ溝(65a)を設け、壁部(54)におけるリブ(55)よりも低い位置で壁部(54)を貫通する穴又は溝からなる第3の通路(58)を形成し、回転体(61)の回転によってかき上げ溝(65a)でかき上げられた潤滑油がリブ(55)に当たることで第3の通路(58)を通って第2の室(77)に導かれるように構成するとよい。これによれば、第2の通路から軸受に供給される潤滑油に加えて、回転体によってかき上げられた潤滑油が第3の通路を通って軸受に供給されるようになるので、軸受に対してさらに効果的に潤滑油を供給することが可能となる。
また、上記の潤滑構造では、リブ(55)に切込部(55a)を形成し、かき上げ溝(65a)でかき上げられた潤滑油が切込部(55a)を通ってリブ(55)を越え、第2の通路(57)にも導かれるようにするとよい。これによれば、回転体の回転が高速になってかき上げられる潤滑油の勢いや量が増した場合でも、かき上げられた潤滑油を軸受に対して効果的に供給することが可能となる。
また、上記の潤滑構造では、壁部(54)に形成したリブ(55)及び第3の通路(58)は、壁部(54)の周方向で対称に設けるとよい。これによれば、回転体によってかき上げられた潤滑油を回転体の回転方向に関わらず常に同じ状態で軸受に供給することが可能となるので、軸受の潤滑をより安定的に行えるようになる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる潤滑構造によれば、摩擦係合機構の内周側に配した軸受の周辺に潤滑油のかき上げに適したギヤなどが存在しない場合でも、構造の大型化や複雑化を招くことなく、軸受の潤滑性能を効果的に高めることができ、軸受の耐久性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる潤滑構造を備えた駆動力伝達装置の全体構成を示す側断面図、図2は、駆動力伝達装置のスケルトン図である。図1及び図2に示す駆動力伝達装置1は、車両の左右後輪に駆動力を配分して伝達するための装置であり、差動機構10とトルク配分機構30とが一体になった構成である。この駆動力伝達装置1は、変速機から延びるプロペラシャフト(いずれも図示せず)の後端に入力軸3を介して連結されており、左端に延びる左出力軸4および右端に延びる右出力軸5には、それぞれ左フランジ4aおよび右フランジ5aを介して左車軸及び右車軸(いずれも図示せず)が取り付けられている。
差動機構10は、駆動力伝達装置1の左側部分に配置されており、入力軸3の後端に設けた駆動ベベルギヤ7からの駆動力が伝達される遊星歯車機構11を備えている。遊星歯車機構11は、図2に示すように、駆動ベベルギヤ7と噛み合う従動ベベルギヤ12に一体形成されたリングギヤ13と、リングギヤ13の内部に同軸に配設されたサンギヤ14と、リングギヤ13に噛み合うプラネタリギヤ15と、プラネタリギヤ15を支持するプラネタリキャリア16とで構成されている。この差動機構10では、リングギヤ13が入力要素として機能する。また、右出力軸5に接続されたサンギヤ14が一方の出力要素として機能し、左出力軸4に接続されたプラネタリキャリア16が他方の出力要素として機能する。
トルク配分機構30は、駆動力伝達装置1の右側部分に配置されており、左出力軸4と右出力軸5との間でトルクを配分するための遊星歯車機構31、左クラッチ42、右クラッチ(摩擦係合機構)50などを備えて構成されている。遊星歯車機構31では、キャリア部材32が右出力軸5の外周に回転自在に支持されるとともに、円周方向に等間隔で配置された4本のピニオン軸33の各々に、第1ピニオン34、第2ピニオン35、及び第3ピニオン36を一体に形成した3連ピニオン部材37が回転自在に支持されている。そして、右出力軸5の外周に回転自在に支持されて第1ピニオン34に噛み合う第1サンギヤ38は、差動機構10のプラネタリキャリア16に連結されている。また、右出力軸5の外周に固定された第2サンギヤ39は、第2ピニオン35に噛み合っている。さらに、右出力軸5の外周に回転自在に支持された第3サンギヤ40は、第3ピニオン36に噛み合っている。
第3サンギヤ40は、右出力軸5の外周に回転自在に嵌合するスリーブ41に固定されている。第3サンギヤ40は、スリーブ41及び右クラッチ50を介して右サイドケース51に結合可能であり、右クラッチ50の締結によって、キャリア部材32の回転数が増速される。また、キャリア部材32は、左クラッチ42を介して右サイドケース51に結合可能であり、左クラッチ42の締結によって、キャリア部材32の回転数が減速される。また、キャリア部材32と第3サンギヤ40のスリーブ41との間には、差動制限クラッチ43が設置されている。差動制限クラッチ43を締結してキャリア部材32と第3サンギヤ40とを相対的に回転不能とすると、トルク配分機構30がロックされた状態となる。
また、図1に示すように、トルク配分機構30の各部に潤滑油(あるいは作動油)を供給するためのオイルポンプ44が設置されている。オイルポンプ44は、アウターロータ44aの内周にインナーロータ44bを配置したトロコイド式のポンプであり、インナーロータ44bを駆動する回転軸45は、差動機構10に向かって延びており、回転軸45を介して差動機構10のディファレンシャルケース17の回転がインナーロータ44bに伝達され、インナーロータ44bと該インナーロータ44bに噛合して回転するアウターロータ44aとの協働によって、オイルポンプ44が作動するようになっている。オイルポンプ44から吐出された潤滑油は、右出力軸5の外周とスリーブ41の内周との隙間に形成された油路48を通って、右クラッチ50に供給されるようになっている。
図3は、右クラッチ(摩擦係合機構)50及びその周辺の詳細構成を示す部分拡大断面図である。同図に示すように、トルク配分機構30の右端(右出力軸5の軸端の外周)は、ドラム状の右サイドケース(以下、単に「サイドケース」という。)51で囲まれている。右クラッチ50は、サイドケース51内に形成したクラッチ室67に設置されている。右クラッチ50は、サイドケース51の内側に配置された右出力軸5の周りで回転可能なクラッチハブ(回転体)61と、クラッチハブ61とサイドケース51との間に設けたクラッチプレート(摩擦係合部材)52,62と、クラッチプレート52,62を作動するためのクラッチピストン(作動部材)71とを備えている。
右クラッチ50の構成を詳述すると、サイドケース51の内周には、円形環状に形成された複数枚のクラッチプレート52が軸方向へ摺動可能かつ周方向へ回転不能に係合している。一方、右出力軸5の外周に配置したスリーブ41の右端には、略円筒型のクラッチハブ61が固定されており、クラッチハブ61の外周には、円形環状に形成された複数枚のクラッチプレート62が軸方向へ摺動可能かつ周方向へ回転不能に係合している。サイドケース51側のクラッチプレート52とクラッチハブ61側のクラッチプレート62は、交互に重ね合わされて積層されている。
積層されたクラッチプレート52、62の右端には、円形環状のクラッチピストン71が設置されている。クラッチピストン71は、サイドケース51の右側壁53に対して軸方向へ摺動自在に嵌合している。クラッチピストン71と右側壁53との間に画成された作動油室56に油圧が作用すると、クラッチピストン71が図3の左側へ移動してクラッチプレート52,62を相互に密着させる。これにより、右クラッチ50が係合する。
図4は、クラッチハブ61を示す斜視図である。クラッチハブ61は、スリーブ41の右端に取り付けられたスリーブ41よりも径寸法が大きな略円筒状の部材からなる。クラッチハブ61の外周部64は、円周方向に沿ってクラッチプレート52を係合させる多数の凹部65が配列された多段形状である。隣接する凹部65の間の突出部66には、外周部64の内側から外側へ潤滑油を導くための貫通穴66aが形成されている。貫通穴66aは、各突出部66に形成されており、外周部64の周方向に沿って多数個が等間隔に形成されている。また、外周部64の先端辺(軸方向の右端辺)64aには、サイドケース51内の潤滑油をかき上げるためのかき上げ溝65aが形成されている。かき上げ溝65aは、各凹部65を先端辺64aから略U字型に切り欠いてなる切欠形状であり、外周部64の周方向に沿って多数個が等間隔に形成されている。
図5は、クラッチピストン71を示す斜視図である。クラッチピストン71は、円形のリング状に形成されている。クラッチピストン71には、クラッチプレート52,62を潤滑した潤滑油をクラッチピストン71の内側の空間(後述するクラッチハブ61の外周部64とサイドケース51の右側壁53及び内周壁54とによって画成された空間)68へ導くための第1の通路71aが形成されている。第1の通路71aは、径方向にクラッチピストン71を貫通する円形の貫通穴からなり、クラッチピストン71の周方向に沿って複数個が等間隔に形成されている。なお、第1の通路71aは、後述するように、クラッチプレート52,62周辺の潤滑油を自然滴下させるための通路であるため、必ずしもクラッチピストン71の全周に設ける必要は無く、サイドケース51にクラッチピストン71を組み付けたとき上側となる部分にのみ設ければ足りる。しかしながら、第1の通路71aをクラッチピストン71の周方向の一部にのみ形成すると、クラッチピストン71の組み付けの際、周方向の詳細な位置合わせが必要となり、組付作業の煩雑化を招く。したがって、ここでは、組付方向を考慮せずに済むように、第1の通路71aをクラッチピストン71の全周に渡って設けている。
図3に戻り、クラッチハブ61の内周側(回転中心側)には、サイドケース51の内周壁54が張り出している。内周壁54は、サイドケース51の右側壁53から右出力軸5の軸方向に沿って左側へ突出する略円筒状の突起からなる。内周壁54の外周側には、クラッチハブ61の外周部64が配置されている。また、内周壁54と右出力軸5との間には、サイドベアリング(軸受)75及びオイルシール76が収納されたベアリング収納室77が形成されている。サイドベアリング75は、右出力軸5の右端とサイドケース51の内周壁54との間に介在しており、右出力軸5の右端をサイドケース51に対して回転自在に支持している。また、オイルシール76は、右フランジ5aとサイドケース51の内周壁54との間に介在しており、このオイルシール76でベアリング収納室77が密封されている。サイドベアリング75及びオイルシール76は、ベアリング収納室77の潤滑油によって潤滑されるようになっている。
図6は、サイドケース51の内周壁54及びその周辺を示す概略斜視図である。また、図7は、図6のX−X部分に対応する概略矢視断面図である。なお、図7では、サイドケース51だけでなく、サイドケース51の周辺に設置した他の部品も図示している。図6及び図7に示すように、サイドケース51の内周壁54の外周面54aには、径方向の外側に突出する突起状のリブ55が形成されている。リブ55は、内周壁54の中心から斜め上方に延びる略平板状の小突起からなり、その面が軸方向に対して直交するように配置されている。リブ55は、内周壁54の中心(軸心)に対して互いに対称な2個が形成されており、それぞれ斜め前上方と斜め後上方に突出している。また、リブ55の上面55b側の付け根付近は、リブ55と内周壁54とで窪み状に形成された油溜り56になっている。
また、リブ55の上側(油溜り56の上側)には、内周壁54を貫通する貫通穴からなる第2の通路57が形成されている。一方、リブ55の下側には、内周壁54を略コ字状に切り欠いてなる第3の通路58が形成されている。第3の通路58は、リブ55の下面55cの直下に形成されている。また、リブ55には、その外側の角部を略直角形状に切り込んだ切込部55aが形成されている。これにより、図7に示すように、サイドケース51内にクラッチハブ61を設置した状態で、クラッチハブ61のかき上げ溝65aが切込部55aに対向して配置される。
図8及び図9は、サイドケース51内の潤滑油の流れを説明するための図で、それぞれ図3と図6に潤滑油の流れを書き加えた図である。図8に示すように、オイルポンプ44から吐出された潤滑油は、右出力軸5の外周とスリーブ41の内周との間に形成された油路48を通って、クラッチハブ61の外周部64の内側に導かれる。この潤滑油は、クラッチハブ61の貫通穴66aを通ってクラッチプレート52,62の周囲に導入されて、クラッチプレート52,62を潤滑する。
そしてここでは、クラッチピストン71に貫通穴からなる第1の通路71aを設けているので、クラッチプレート52,62を潤滑した潤滑油の一部が、クラッチピストン71の第1の通路71a(主にクラッチピストン71の上側に位置する第1の通路71a)から滴下して、クラッチピストン71の内側の空間68に戻される。ここで、第1の通路71aを通って空間68に流出する潤滑油は、クラッチプレート52,62の周囲から第1の通路71aを通って自然に滴下する潤滑油なので、さほど勢いが無くその流量も豊富ではない。しかしながら、第1の通路71aから空間68に流出した潤滑油は、図9の矢印Aに示すように、内周壁54のリブ55で堰き止められて油溜り56に溜まる。そして、この油溜り56に溜まった潤滑油が、第2の通路57に導入されて、ベアリング収納室77へ導かれる。こうしてベアリング収納室77へ導かれた潤滑油により、サイドベアリング75及びオイルシール76の潤滑が行われる。
また、クラッチハブ61の回転に伴い、かき上げ溝65aによって空間68の潤滑油が内周壁54に沿って下から上へかき上げられる。かき上げられた潤滑油は、図9の矢印B(B1,B2)に示すように、リブ55の下面55cで受け止められたものが第3の通路58を通ってベアリング収納室77に導入される。そして、車速の上昇に伴いクラッチハブ61の回転が高速になると、クラッチハブ61によってかき上げられる潤滑油の量が多くなると共に、その勢いも強くなる。そうすると、かき上げ溝65aによって内周壁54の下方からかき上げられた潤滑油の一部が、図9の矢印C(C1,C2)に示すように、切込部55aを通ってリブ55を越え、油溜り56に入り込む。すなわち、クラッチハブ61のかき上げ溝65aによって押し出される形で切込部55aからリブ55を乗り越えた潤滑油(矢印C)は、第1の通路71aからの潤滑油(矢印A)と合わさって油溜まり56に貯留され、第2の通路57を通ってベアリング収納室77へ導入される。このように、クラッチハブ61の回転が高速になった場合は、クラッチハブ61でかき上げられる潤滑油は、第3の通路58だけでなく、第2の通路57からもベアリング収納室77へ導かれるようになる。したがって、ベアリング収納室77に十分な潤滑油を供給できるので、高速で回転するサイドベアリング75及びオイルシール76を効果的に潤滑できる。
またこのとき、クラッチハブ61によってかき上げられた潤滑油の流れは、クラッチハブ61の回転方向に応じて次のように変化する。すなわち、車両の前進時は、クラッチハブ61が正方向(図9の反時計回り方向)に回転する。このとき、潤滑油の流れは、図9に示す矢印B1及び矢印C1の方向となる。一方、車両の後進時は、クラッチハブ61が逆方向(図9の時計回り方向)に回転する。このとき、潤滑油の流れは、矢印B2及び矢印C2の方向となる。ここでは、内周壁54に設けたリブ55と第2の通路57及び第3の通路58は、内周壁54の円周方向で対称に1個ずつ配置されているので、クラッチハブ61が正方向と逆方向のどちらに回転したときも、クラッチハブ61によってかき上げられた潤滑油が同じ状態でベアリング収納室77へ導かれるようになる。これにより、車両の走行状態に関わらず、安定した潤滑性能を発揮できる。
以上説明したように、本実施形態の潤滑構造では、クラッチピストン71に第1の通路71aを形成し、クラッチ室67で右クラッチ50を潤滑した潤滑油が第1の通路71aを通ってベアリング収納室77に導かれてサイドベアリング75及びオイルシール76を潤滑するように構成した。これにより、右クラッチ50を潤滑した後の潤滑油を用いてサイドベアリング75及びオイルシール76を潤滑できるようになる。したがって、本実施形態の駆動力伝達装置1のように、右出力軸5の軸端を支持するサイドベアリング75の外周側に右クラッチ50が配されており、サイドベアリング75の周辺に潤滑油のかき上げに適したギヤなどが存在しない構成であっても、駆動力伝達装置1の大型化や構造の複雑化を招くことなく、サイドベアリング75及びオイルシール76に潤滑油を効果的に供給できる。したがって、サイドベアリング75及びオイルシール76の潤滑性能を高めることができ、それらの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の潤滑構造では、サイドベアリング75及びオイルシール76を収納したベアリング収納室77は、サイドケース51の一部が右出力軸5とサイドベアリング75との間に張り出してなる円筒状の内周壁54によって区画されている。そして、内周壁54に形成した突起状のリブ55と、リブ55よりも高い位置で内周壁54を貫通する第2の通路57とを備え、クラッチピストン71の第1の通路71aから出た潤滑油がリブ55で堰き止められると共に、第2の通路57を通ってベアリング収納室77に導かれるようにした。これにより、クラッチピストン71の第1の通路71aから出た潤滑油が、リブ55の堰き止めによって集約されることで、第2の通路57からベアリング収納室77に導かれ易くなる。また、ベアリング収納室77に十分な量の潤滑油が供給されるようになる。したがって、右クラッチ50を潤滑した後の潤滑油をより効果的にサイドベアリング75やオイルシール76に供給できる。また、サイドベアリング75やオイルシール76の潤滑を安定的に行うことが可能となる。
また、本実施形態の潤滑構造では、クラッチハブ61に、潤滑油をかき上げるためのかき上げ溝65aを設け、サイドケース51の内周壁54に、リブ55よりも低い位置で内周壁54を貫通する第3の通路58を形成した。これにより、クラッチハブ61の回転によってかき上げられた潤滑油がリブ55で受け止められるようになる。このリブ55で受け止められた潤滑油は、リブ55の直下にある第3の通路58を通ってベアリング収納室77に導かれるようになる。したがって、第2の通路57からベアリング収納室77に供給される潤滑油に加えて、クラッチハブ61でかき上げられた潤滑油が第3の通路58からベアリング収納室77に供給されるので、サイドベアリング75やオイルシール76に対してより効果的に潤滑油を供給することが可能となる。
また、本実施形態の潤滑構造では、サイドケース51の内周壁54に設けたリブ55に切込部55aを形成し、クラッチハブ61の回転によってかき上げ溝65aでかき上げられた潤滑油が切込部55aを通ってリブ55を越え、第2の通路57にも導かれるようにした。これにより、クラッチハブ61の回転が高速になって、かき上げられる潤滑油の勢いが増した場合、かき上げられた潤滑油をサイドベアリング75及びオイルシール76へ効果的に供給することが可能となる。
また、本実施形態の潤滑構造では、内周壁54のリブ55及び第2の通路57と第3の通路58は、内周壁54の周方向でそれぞれ1個ずつ対称に設けられている。これにより、クラッチハブ61が正逆どちらに回転したときも、クラッチハブ61によってかき上げられた潤滑油を同じ状態でベアリング収納室77へ供給可能となる。したがって、車両の走行状態に関わらず、サイドベアリング75及びオイルシール76の潤滑を安定的に行えるようになる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
例えば、上記実施形態では、クラッチピストン71に設けた第1の通路71aは、貫通穴からなる場合を示したが、第1の通路71aの具体的な形状は、貫通穴には限定されず、クラッチピストン71の外側から内側へ潤滑油を流通させることができるものであれば、それ以外にも、切り込み状の溝など他の形状であってもよい。また、同様に、サイドケース51の内周壁54に設けた第2の通路57は、上記実施形態に示す貫通穴には限定されず、溝など他の形状であってもよし、第3の通路58は、上記実施形態に示す切込溝には限定されず、貫通穴など他の形状であってもよい。
また、本発明にかかる潤滑構造は、クラッチやブレーキなどの摩擦係合機構の内周側に軸受を配した構造の駆動力伝達装置であれば、上記実施形態に示すような、車両の左右輪に駆動力を配分して伝達する駆動力伝達装置のみならず、他の構成の駆動力伝達装置(例えば、クラッチまたはブレーキを備えた変速機の一部など)にも広く適用が可能である。また、本発明にかかる摩擦係合機構の具体的な構成は、上記実施形態に示すように、回転体(クラッチハブ61)とケース(サイドケース51)との間に摩擦係合部材(クラッチプレート52,62)を設けた構成に限らず、回転体と他の回転する部品などとの間に摩擦係合部材を設けた構成などであってもよい。
本発明の一実施形態にかかる潤滑構造を備えた駆動力伝達装置の全体構成を示す側断面図である。 駆動力伝達装置のスケルトン図である。 右クラッチ及びその周辺の詳細構成を示す部分拡大断面図である。 クラッチピストンを示す斜視図である。 クラッチハブを示す斜視図である。 サイドケースの内周壁及びその周辺を示す概略斜視図である。 図6のX−X部分に対応する矢視断面図である。 右クラッチ周辺の潤滑油の流れを説明するための図で、図3に潤滑油の流れを書き加えた図である。 サイドケース内の潤滑油の流れを説明するための図で、図6に潤滑油の流れを書き加えた図である。
1 駆動力伝達装置
5 右出力軸
10 差動機構
30 トルク配分機構
50 右クラッチ(摩擦係合機構)
51 右サイドケース(ケース)
52 クラッチプレート(摩擦係合部材)
53 右側壁
54 内周壁
54a 外周面
55 リブ
55a 切込部
57 第2の通路
58 第3の通路
61 クラッチハブ(回転体)
62 クラッチプレート(摩擦係合部材)
66a 貫通穴
67 クラッチ室(第1の室)
68 空間
71 クラッチピストン(作動部材)
71a 第1の通路
75 サイドベアリング(軸受)
76 オイルシール
77 ベアリング収納室(第2の室)

Claims (5)

  1. 回転軸の外周に設置したケースと、
    前記ケースの内側に配置されて前記回転軸の周りで回転可能な回転体と、前記回転体と前記ケース又は他の部品との間に設けた摩擦係合部材と、前記摩擦係合部材を作動するための作動部材とからなる摩擦係合機構と、
    前記摩擦係合機構の内側で前記回転軸を前記ケースに対して回転自在に支持する軸受と、
    前記ケースによって画成された前記摩擦係合機構を収納する第1の室及び前記軸受を収納する第2の室と、
    を備えた駆動力伝達装置において、
    前記作動部材に穴又は溝からなる第1の通路を形成し、
    前記第1の室で前記摩擦係合機構を潤滑した潤滑油が前記第1の通路を通って前記第2の室に導かれて前記軸受を潤滑するように構成した
    ことを特徴とする駆動力伝達装置の潤滑構造。
  2. 前記第2の室は、前記ケースの一部が前記回転体と前記軸受との間に張り出してなる円筒状の壁部によって区画されており、
    前記壁部の外周面に形成した突起状のリブと、該リブよりも高い位置で前記壁部を貫通する穴又は溝からなる第2の通路と、を備え、
    前記作動部材の前記第1の通路から出た潤滑油が前記リブで堰き止められると共に前記第2の通路を通って前記第2の室に導かれるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置の潤滑構造。
  3. 前記回転体の外周に沿う複数箇所に、潤滑油をかき上げるためのかき上げ溝を設け、
    前記壁部における前記リブよりも低い位置で前記壁部を貫通する穴又は溝からなる第3の通路を形成し、
    前記回転体の回転によって、前記かき上げ溝でかき上げられた潤滑油が前記リブに当たることで、前記第3の通路を通って前記第2の室に導かれるようにした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置の潤滑構造。
  4. 前記リブに切込部を形成し、
    前記かき上げ溝でかき上げられた潤滑油が前記切込部を通って前記リブを越え、前記第2の通路にも導かれるようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載の駆動力伝達装置の潤滑構造。
  5. 前記壁部に形成した前記リブ及び前記第3の通路は、前記壁部の周方向で対称に設けられている
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の駆動力伝達装置の潤滑構造。
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