JPH02248591A - 回転掛け金錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二又回転掛は金が、旋錠ピンにより拘束され
る位置で、ばね荷重を受ける係合部材により揺動を阻止
され、この係合部材の阻止縁が、二又回転掛は金の周縁
から始まって中央の方へ向く係合縁に係合する、回転掛
け金錠に関する。

〔従来の技術〕

このような回転掛け金錠は例えばドイツ連邦共和国特許
出願公告第２０１８１９７号明細書から公知であり、自
動車の扉錠として広く普及している。

しかし車両に回転掛け金錠を使用すること以外に、この
回転掛け金錠は高い旋錠信頼性が必要な他の拘束目的に
も使用される。

しかし回転掛け金錠の高い旋錠信頼性は、二又回転掛は
金の回転振動の原因となる大きい動的荷重を回転掛け金
錠が受けることによって、低下することがある。

自動車の扉錠では、このような回転振動は、車体のねじ
れ等に起因して旋錠ピンとそれを包囲する二又回転掛は
金との相対運動を介して生ずる。

二又回転掛は金の回転振動を介して阻止爪も励振され、
その振動により阻止爪かばね荷重の方向とは反対に運動
する可能性がある。極端な場合二又回転掛は金の係合縁
に沿うこの移動運動により、阻止爪が完全に外れ、同様
にばね荷重を受ける二又回転掛は金も錠をあける位置へ
急転する可能性がある。錠の意に反する釈放は、自動車
では安全性の理由から防止せねばならない。

回転掛け金錠の意に反する釈放に対するこの安全性を保
証するために、普通の回転掛け金錠の拘束輪郭はアンダ
カットを持ち、即ち阻止爪と二又回転掛は金の係合縁と
が互いに合わされて、阻止爪の外れ過程には、必然的に
錠をしめる方向への二又回転掛は金の揺動が伴うように
している。その際アンダカットが大きいほど、意に反す
る釈放に対する回転掛け金錠の安全性も大きくなる。

しかし拘束輪郭の有効なアンダカットの原理では、アン
ダカットの増加と共に拘束解除力Ｉ大するのを甘受せね
ばならない。しかし大きすぎる拘束解除力は、回転掛け
金錠を釈放する際の快適な操作をそこなうので、望まし
くない。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って本発明の基礎になっている課題は、最初にあげた
種類の回転掛け金錠を改良して、振動荷重を受ける部材
を旋錠の目的に使用する際、拘束解除力に影響を及ばす
ことなく高い旋錠信頼性を与えることができるようにす
ることである。

〔課題を解決するための手段〕

この課橡な解決するため本発明によれば、係合縁かはは
り字状の係合凹所の区画縁であり、拘束状態で係合部材
の阻止端部が係合凹所へ係合し、その際阻止端部の後縁
が係合凹所の区画縁に間隔をおいて対向し、二又回転掛
は金の揺動運動の際この間隔のため、係合凹所の区画縁
が阻止端部の後縁へ当たることができ、この区画縁及び
後縁がそれらの接触範囲を戻し面として構成され、これ
らの戻し面が互いに当たる間にこれらの戻し面を介して
係合方向に作用する加速力が阻止端部へ伝達され、戻し
面の面法線が、阻止端部の送り方向により決定される係
合線に対して鋭角をなし、一方の戻し面が阻止端部の直
線縁であり、他方の戻し面が係合凹所の直線区画縁であ
る。

〔発明の効果〕

本発明により、係合部材が一部外れている場合、互いに
当たる戻し面の衝撃パルスが係合部材を係合方向へ戻す
。

〔実施例〕

原理図により本発明の実施例を以下に説明する。

回転掛け金錠の二又回転掛は金１はほぼ中央を車両の車
体に固定した揺動軸線２のまわりに揺動可能に支持され
ている。二又回転掛は金１の二又状端部範曲は旋錠輪の
旋錠ピン３を包囲して、この旋錠輸に固定的に結合され
る蓋を閉鎖位置に保持している。蓋の密封面はほぼ水平
に延びているので、図示した静止拘束状態では、一部圧
縮されたゴム密封片の復元荷重により、旋錠ピン３は二
又回転掛は金１の上の二叉縁に接している。二又回転掛
は金１の周囲から切欠かれている係合凹所５へ阻止端部
４ａが係合する阻止爪４を介して、二又回転掛は金１が
揺動を阻止されている。車体に固定して設けられる揺動
軸＆！６のまわりに回転掛け金錠面内で支持されている
阻止爪４の係合長にわたってほぼ長方形の阻止端部４ａ
は、阻止爪４のほぼ垂直な主要長さ範囲に対してほば直
角をなして、この阻止爪４から突出している。阻止端部
４ａの係合幅及び係合深さは、係合凹所５の内側幅及び
深さより小さいので、阻止端部４ａの上を向くまっすぐ
な阻止縁７のみが、全体としてほぼ０字状の係合凹所５
を上方に対して区画して阻止縁７に対して平行に延びる
係合縁８に接している。これに反し阻止端ｓ４ａの端縁
は係合凹所５の底縁に対して、またその後縁は係合凹所
５の第２の側方区画縁に対して、それぞれ間隔をおいて
対向している。側方区画縁と阻止端部４ａの後縁との間
の間隔は、係合位置に留まる阻止端部４ａに対して二又
回転掛は金１が錠をしめる方向に比較的小さい角だけ回
転する際、区画縁が阻止端＆４ａの後縁に当たるように
、定められている。

区画縁と後縁とが互いに当たる間に衝繋パルスが阻止端
ｆｉ４ａへ及ぼされて、この阻止端部４ａへ係合方向に
加速度を与えるようにするため、これらの後縁及び区画
縁は戻し面９．１０を持っている。阻止端部４ａの後縁
にある戻し面９と係合凹所５の区画縁にある戻し面１０
は、これらの縁のまっすぐな長さ部分によりそれぞれ形
成され、それによりこれらの戻し面は幅の狭い平らな長
方形面から成っている。これらの長方形面はその長さに
わたって係合方向に対して斜めに延びて、その面に対し
て直角に作用する面法線力が、阻止端Ｗ４ａの送り方向
により決定される係合に対して鋭角をなしている。阻止
爪４の揺動可能な支持のため、阻止端部４ａはその係合
送り運動中円形軌道上を動くので、係合線はこの円形軌
道の接線により規定される。

鋭角が小さいほど、戻し面が互いに当たる間に係合方向
において阻止端部４ａへ作用する力成分は大きい。他方
戻し面９により阻止端部４ａが楔状をなし、それにより
阻止端部４ａの係合幅が大きくなる。更に戻し面１０に
より係合凹所５の内側輪断面が阻止端部４ａの揺動方向
へ減少している。従って阻止端部４ａの係合線と両方の
戻し面９及び１０の面法線とのなす角の規定は、係合方
向における充分な力成分と確実な戻しにとって重要な戻
し面９．１０間のできるだけ小さい間隔との妥協である
。

区画縁８と阻止縁７とにより形成される拘束輪郭の少な
い切込みにもかかわらず、係合凹所５の入口断面が、阻
止端部４ａの最大係合幅より少しだけ大きくてすむよう
にするため、係合凹所５の入口断面の所にあって戻し面
１０を持つ区画縁の端部は、係合縁８を持つ区画縁の端
部に対して、二又回転掛は金１の半径方向に引込んでい
る。更に阻止端部４ａの戻し面９と阻止端部４ａの端縁
との間の移行範囲は円弧状に湾曲し、それにより阻止端
部４ａが係合凹所５から出るように又はこの係合凹所５
へ入るように揺動する際、わずかな揺動自由空間しか必
要としない。

係合凹所５の戻し面１０を持つ区画縁はその全長にわた
ってまっすぐであるが、これは製造技術上望ましい。こ
の形状は、区画縁が二又回転掛は金１に関して半径方向
に延び、阻止端部４ａの係合線が二又回転掛は金１の描
く円形面と揺動軸線２に対して高さ方向に離れて交差し
ていることによって可能となる。この場合揺動軸線２に
対する間隔は、区画縁の戻し而１０が先に阻止端９４ｍ
に当たらねばならないように、定められている。これに
よってのみ、戻し面１０が対°応する戻し面１０におい
ても当たるが、阻止端部４ａの後縁にある湾曲移行範囲
では当たらぬようにすることができる。

揺動軸線６が二又回転掛は金１の周囲より上においてそ
の側方に少しずれて設けられているので、戻し面９及び
１０の面法線は、揺動軸線２及び揺動軸線６に対してそ
れぞれ瞬間間隔をおいてこれらの揺動軸線の間に延びて
いる。従って戻し面９と１０との相互衝突は、係合方向
への阻止端ｍ４ａの運動を伴う阻止爪４の時計方向揺動
運動に変換される。

戻し面９と１０との相互衝突による摩耗をできるだけ少
なくするため、これらの戻し面が面で当たるようにする
。これは、戻し面９．１０が互いに平行に又はほぼ平行
に延びていることによって行なわれる。

【図面の簡単な説明】

図は二又回転掛は金の面内における回転掛け金錠の構成
図である。 ｌ・・・二又回転掛は金、２．６・・・揺動軸線、３・
・・旋錠ピン、４・・・係合部材（阻止爪）４ａ・・・
阻止端部、５・・・係合凹所、９・・・後縁（戻し面）
　　　１０・・・区画縁（戻し面）特許出願人　　ダイ
ムラー−ベンツ・アクチェンゲゼルシャフト

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　回転掛け金錠の二又回転掛け金が、旋錠ピンにより
   拘束される位置で、ばね荷重を受ける係合部材により揺
   動を阻止され、この係合部材の阻止縁が、二又回転掛け
   金の周縁から始まつて中央の方へ向く係合縁に係合する
   ものにおいて、係合縁（８）がほぼＵ字状の係合凹所（
   ５）の区画縁であり、拘束状態で係合部材（４）の阻止
   端部（４ａ）が係合凹所（５）へ係合し、その際阻止端
   部（４ａ）の後縁が係合凹所（５）の区画縁に間隔をお
   いて対向し、二又回転掛け金（１）の揺動運動の際この
   間隔のため、係合凹所（５）の区画縁が阻止端部（４ａ
   ）の後縁へ当たることができ、この区画縁及び後縁がそ
   れらの接触範囲を戻し面（９、１０）として構成され、
   これらの戻し面が互いに当たる間にこれらの戻し面を介
   して係合方向に作用する加速力が阻止端部（４ａ）へ伝
   達され、戻し面（９、１０）の面法線が、阻止端部（４
   ａ）の送り方向により決定される係合線に対して鋭角を
   なし、一方の戻し面（９）が阻止端部（４ａ）の直線縁
   であり、他方の戻し面（１０）が係合凹所（５）の直線
   区画縁であることを特徴とする、回転掛け金錠。 ２　阻止端部（４ａ）の係合線が、揺動軸線から離れた
   所で、二又回転掛け金（１）により描かれる円形面に交
   差し、戻し面（１０）が半径方向に設けられていること
   を特徴とする、請求項１に記載の回転掛け金綻。 ３　係合部材として揺動可能に支持される阻止爪（４）
   が設けられ、戻し面（９、１０）の面法線が二又回転掛
   け金（１）及び阻止爪（４）の揺動軸線（２、６）に対
   してそれぞれ瞬間間隔をおいて、これらの揺動軸線の間
   に延びていることを特徴とする、請求項１に記載の回転
   掛け金錠。 ４　阻止端部（４ａ）が阻止爪（４）の主要長さ範囲に
   対して直角に阻止爪から突出していることを特徴とする
   、請求項３に記載の回転掛け金錠。 ５　阻止端部（４ａ）の戻し面（９）と阻止端部（４ａ
   ）の端縁との間の移行範囲が円弧状に湾曲していること
   を特徴とする、請求項４に記載の回転掛け金錠。 ６　戻し面（１０）を持つ係合凹所（５）の区画縁が、
   阻止端部（４ａ）の送り方向に見て、係合縁（８）に対
   して後退していることを特徴とする、請求項４に記載の
   回転掛け金錠。 ７　阻止端部（４ａ）が阻止線（７）と後縁の戻し面（
   ９）との間で、端縁の方へ楔状に幅広くなつていること
   を特徴とする、請求項４に記載の回転掛け金錠。