JPH0224701B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ラジオ拡声器が車両の内部空間を音
響で充分満たす取付け姿勢なるべく垂直な取付け
姿勢で、後窓ガラスの前にある水平な後部覆いお
よび／または前窓ガラスの後にある水平な前部計
器覆いに設けられている、車両に取付けられる少
なくとも１つのラジオ拡声器を介して音響信号を
放出する車両用警報装置に関する。

従来の技術 自動車用のこのような警報装置はドイツ連邦共
和国特許出願公開第2342121号明細書から公知で
あり、さらに自動車で使用されるラジオ拡声器を
後窓ガラスの前にある後方手荷物棚または覆いの
上または下および／または前窓ガラスの後にある
前部計器覆いに設けることも公知である（例えば
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3235071号明細
書）。この場合拡声器軸線は、水平に設けられる
棚または計器覆いに対してほぼ垂直に延びてい
る。この取付け姿勢は、内部空間へ音を響き渡ら
せるため特に前または後窓ガラスおよび屋根上張
りにおける音波の反射を使用するという点で、有
利であることがわかつた。しかし特に個々の要求
を考慮するために、拡声器を回転可能および／ま
たは揺動可能に自動車に取付けて、手動調節によ
り音響方向を変えるようにすることも公知である
（ドイツ連邦共和国特許出願公開第2053038号およ
び第3111078号明細書、ドイツ連邦共和国実用新
案第1654582号）。

さてこのような音響信号放出用拡声器を自動車
警報装置例えば侵入盗難警報装置（EDW）と関
連して使用する場合、内部空間に音を響き渡らせ
るような拡声器のこの配置は、この特殊な付加的
使用範囲のために警報信号の外部への放出音量が
低減するという欠点をもつている。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、最初にあげた種類の警報装置
を発展させて、特殊な使用範囲においても拡声器
が最適の音響出力を放出できるようにすることで
ある。

問題点を解決するための手段 この課題を解決するため本発明によれば、拡声
器が軸線のまわりに揺動可能に支持され、かつ操
作部材を介して、警報装置を付勢する信号に応動
する操作素子に結合されて、この操作素子によ
り、取付け姿勢から車両の外板または窓ガラスに
対して平行またはほぼ平行な姿勢へ揺動可能であ
る。

実施例 本発明の実施例が図面に示されており、以下こ
れについて説明する。

第１図からわかるように、自動車の後窓ガラス
２の前にある水平な後部覆い１には拡声器３およ
び４が取付けられて、拡声器軸線が覆い１に対し
てほぼ垂直に延び、すなわち拡声器表面が覆い１
に対してほぼ平行に延びるようになつている。前
窓ガラス８の後にある水平な前部計器覆い７に
も、同様に２つの別な拡声器５および６が取付け
られている。車両自体はEDWを備えているので、
EDWが電源に接続されている場合、扉、機関覆
い、トランク蓋等の不正な開放、かじ取り錠（点
火）の操作または橋絡、または常用ブレーキの操
作の際EDWが付勢されて、約30秒の間隔で音響
信号が拡声器３ないし６および場合によつては別
の警報発生器９を介して放出される。第２図から
わかるように、拡声器の従来の取付け姿勢では、
音波１０外板または前および後の窓ガラスで反射
されるので、第三者に認められるように外部へわ
ずかな値１０′の信号出力しか放出されない。さ
て侵入盗難の場合外部への音響出力放出を改善す
るため、本発明によれば拡声器に操作素子１１が
付属して、操作部材１２を介して拡声器に結合さ
れている。拡声器自体は軸線１３のまわりに回転
可能に支持され、この軸線は前または後窓ガラス
に隣接している。さて車両が不正に使用される
と、信号を介してEDWが付勢される。同時にこ
の信号が操作素子１１を制御するのにも利用され
るので、これらの操作素子自体も付勢されて操作
部材１２を動かし、それにより拡声器をそれらの
軸線のまわりに窓ガラスに対して平行またはほぼ
平行な姿勢へ揺動させる（第２図の破線）。空気
圧により、液圧により、操作モータを介して機械
的に、またはつり上げ磁石を介して電気的に動作
する操作素子の操作行程は、操作部材は拡声器を
所望の姿勢へ揺動できるような大きさに定められ
ている。最も簡単には操作素子は弾性操作部材を
介して拡声器に結合されて、操作素子の付勢の際
伝動またははめ合い結合部を介して操作部材の蓄
えられているばねエネルギーが解放されるように
することもできる。窓ガラスに対して平行な姿勢
へ拡声器を揺動させることによつて、強い音響反
射が回避され、共鳴空間が著しく大きくなり、そ
の結果外部への音響出力放出が大きく改善され
る。

しかし例えば拡声器が前部計器覆いに取付けら
れておらず、扉拡声器として扉に取付けられてい
る場合、拡声器は操作部材を介して取付け姿勢か
ら車両扉の外板に対して平行またはほぼ平行な姿
勢へ動かされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車における拡声器の配置と取付け
を示す斜視図、第２図は通常の取付け姿勢および
EDWの付勢された場合上方へ揺動された姿勢に
おける拡声器の拡大側面図である。 １……覆い、２……後窓ガラス、３〜６……拡
声器、７……計器覆い、８……前窓ガラス、９…
…音響発生器、１１……操作素子、１２……操作
部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ラジオ拡声器が車両の内部空間を音響で充分
   満たす取付け姿勢で、後窓ガラスの前にある水平
   な後部覆いまたは前窓ガラスの後にある水平な前
   部計器覆いに設けられているものにおいて、拡声
   器３，４，５，６が軸線１３のまわりに揺動可能
   に支持され、かつ操作部材１２を介して、警報装
   置を付勢する信号に応動する操作素子１１に結合
   されて、この操作素子１１により、取付け姿勢か
   ら車両の外板または窓ガラス２，８に対して平行
   またはほぼ平行な姿勢へ揺動可能であることを特
   徴とする、車両用警報装置。 ２ 操作素子１１が空気圧、液圧、機械または電
   気の作用を受け、操作部材１２を介して拡声器
   ３，４，５，６に結合されていることを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項に記載の警報装置。 ３ 操作素子１１が弾性操作部材１２を介して拡
   声器に結合されていることを特徴とする、特許請
   求の範囲第１項に記載の警報装置。 ４ 拡声器３，４，５，６が垂直な取付け姿勢を
   もつていることを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項に記載の警報装置。 ５ 音響信号が拡声器３，４，５，６および別の
   警報発生器９を介して発生されることを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項に記載の警報装置。