JPH0224694Y2 - - Google Patents
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- JPH0224694Y2 JPH0224694Y2 JP10770084U JP10770084U JPH0224694Y2 JP H0224694 Y2 JPH0224694 Y2 JP H0224694Y2 JP 10770084 U JP10770084 U JP 10770084U JP 10770084 U JP10770084 U JP 10770084U JP H0224694 Y2 JPH0224694 Y2 JP H0224694Y2
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- JP
- Japan
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- release lever
- ratchet
- shaft
- pawl
- tilt
- Prior art date
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- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 claims 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
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- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、傾動可能なメインシヤフトに取付け
たステアリングホイールを運転者の体格に適した
位置に調節し得る車両用チルトステアリング装置
に関する。
たステアリングホイールを運転者の体格に適した
位置に調節し得る車両用チルトステアリング装置
に関する。
(従来技術)
一般に、車両用チルトステアリング装置は、ロ
アシヤフトおよびこれに傾動可能に連結したアツ
パシヤフトからなるメインシヤフトと、前記ロア
シヤフトを回転可能に軸支して車体の一部に支持
するロアチユーブおよびこれに所定量傾動可能に
組付けられ前記アツパシヤフトを回転可能に軸支
するアツパチユーブからなるステアリングコラム
と、このステアリングコラムにおける前記両チユ
ーブのいずれか一方に固定的に設けたラチエツ
ト、いずれか他方に揺動可能に設けられ前記ラチ
エツトの円弧状歯部に弾撥的かつ係脱可能に噛合
するポールおよび回動時このポールと係合してそ
の前記ラチエツトに対する噛合を解除する解除レ
バーを備えていて、この解除レバーの回動操作に
よりラチエツトに対するポールの噛合を解除して
ステアリングコラムのアツパチユーブを傾動可能
とし、メインシヤフトのアツパシヤフトに取付け
たステアリングホイールを位置調節するものであ
る。また、チルトステアリング装置においては、
運転者が一度所定の位置にステアリングホイール
を調節すれば、たとえ運転者が降車時にステアリ
ングホイールを跳上げて乗降の便を図つたとして
も再乗車時にステアリングホイールを引下げるの
みでそれが調節位置へ自動的に復帰し、同時に確
実にロツクされる所謂記憶機構付のチルトステア
リング装置があり、例えば実願昭56−126940号
(実開昭58−30570号公報参照)、特願昭58−52897
号(特開昭59−179451号公報参照)等にて提案さ
れている。
アシヤフトおよびこれに傾動可能に連結したアツ
パシヤフトからなるメインシヤフトと、前記ロア
シヤフトを回転可能に軸支して車体の一部に支持
するロアチユーブおよびこれに所定量傾動可能に
組付けられ前記アツパシヤフトを回転可能に軸支
するアツパチユーブからなるステアリングコラム
と、このステアリングコラムにおける前記両チユ
ーブのいずれか一方に固定的に設けたラチエツ
ト、いずれか他方に揺動可能に設けられ前記ラチ
エツトの円弧状歯部に弾撥的かつ係脱可能に噛合
するポールおよび回動時このポールと係合してそ
の前記ラチエツトに対する噛合を解除する解除レ
バーを備えていて、この解除レバーの回動操作に
よりラチエツトに対するポールの噛合を解除して
ステアリングコラムのアツパチユーブを傾動可能
とし、メインシヤフトのアツパシヤフトに取付け
たステアリングホイールを位置調節するものであ
る。また、チルトステアリング装置においては、
運転者が一度所定の位置にステアリングホイール
を調節すれば、たとえ運転者が降車時にステアリ
ングホイールを跳上げて乗降の便を図つたとして
も再乗車時にステアリングホイールを引下げるの
みでそれが調節位置へ自動的に復帰し、同時に確
実にロツクされる所謂記憶機構付のチルトステア
リング装置があり、例えば実願昭56−126940号
(実開昭58−30570号公報参照)、特願昭58−52897
号(特開昭59−179451号公報参照)等にて提案さ
れている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、この種チルトステアリング装置は前
記ラチエツトの一側に沿つて延びるプレート部と
その外周にてラチエツトの円弧状歯部の外周を覆
う円弧状カバー部とからなり前記円弧状歯部に対
向してこれと係脱可能に噛合する歯部を備えたカ
バープレートと、このカバープレートの前記ラチ
エツトに対する噛合を解除する第2の解除レバー
を備えている。しかして、前者のチルトステアリ
ング装置における第2の解除レバーは第1の解除
レバーとは相当離間して位置しているとともに同
解除レバーとは操作方向を異にしているため、同
チルトステアリング装置のチルト操作の操作性は
かならずしもよくない。一方、後者のチルトステ
アリング装置における第2の解除レバーは第1の
解除レバーとは相当離間して位置してはいるもの
の操作方向が同じであり、かつ第1の解除レバー
は所定量回動操作した後第2の解除レバーと係合
してこれを一体的に回動させるようになつてい
る。このため、かかるチルトステアリング装置に
おいては前者のチルトステアリング装置に比して
チルト操作の操作性はよいものの、両解除レバー
の操作方向が同じ方向であるため誤操作をするお
それがある。
記ラチエツトの一側に沿つて延びるプレート部と
その外周にてラチエツトの円弧状歯部の外周を覆
う円弧状カバー部とからなり前記円弧状歯部に対
向してこれと係脱可能に噛合する歯部を備えたカ
バープレートと、このカバープレートの前記ラチ
エツトに対する噛合を解除する第2の解除レバー
を備えている。しかして、前者のチルトステアリ
ング装置における第2の解除レバーは第1の解除
レバーとは相当離間して位置しているとともに同
解除レバーとは操作方向を異にしているため、同
チルトステアリング装置のチルト操作の操作性は
かならずしもよくない。一方、後者のチルトステ
アリング装置における第2の解除レバーは第1の
解除レバーとは相当離間して位置してはいるもの
の操作方向が同じであり、かつ第1の解除レバー
は所定量回動操作した後第2の解除レバーと係合
してこれを一体的に回動させるようになつてい
る。このため、かかるチルトステアリング装置に
おいては前者のチルトステアリング装置に比して
チルト操作の操作性はよいものの、両解除レバー
の操作方向が同じ方向であるため誤操作をするお
それがある。
(問題を解決するための手段)
本考案はこれに対処すべくなされたもので、上
記したチルトステアリング装置において、前記ラ
チエツトおよびポールの一側に沿つて延びるプレ
ート部と同ラチエツトの円弧状歯部の外周を覆う
円弧状カバー部とからなり前記円弧状歯部に対向
してこれと係脱可能に噛合する歯部を備え前記両
チユーブの枢着部に回転可能かつ一側に沿つて移
動可能に組付けられて前記円弧状歯部に弾撥的に
噛合するカバープレートと、前記ポールに弾撥的
かつ側方へ進退可能に組付けられて前記カバープ
レートに設けた係合穴に対向する係合ピンと、前
記解除レバーにこれと一体回転可能かつ側方へ移
動可能に組付けられ揺動時前記係合ピンと係合し
てこれを前進させ前記カバープレートの係合穴に
係合させるプツシユレバーを備えたことにその構
成上の特徴がある。
記したチルトステアリング装置において、前記ラ
チエツトおよびポールの一側に沿つて延びるプレ
ート部と同ラチエツトの円弧状歯部の外周を覆う
円弧状カバー部とからなり前記円弧状歯部に対向
してこれと係脱可能に噛合する歯部を備え前記両
チユーブの枢着部に回転可能かつ一側に沿つて移
動可能に組付けられて前記円弧状歯部に弾撥的に
噛合するカバープレートと、前記ポールに弾撥的
かつ側方へ進退可能に組付けられて前記カバープ
レートに設けた係合穴に対向する係合ピンと、前
記解除レバーにこれと一体回転可能かつ側方へ移
動可能に組付けられ揺動時前記係合ピンと係合し
てこれを前進させ前記カバープレートの係合穴に
係合させるプツシユレバーを備えたことにその構
成上の特徴がある。
(考案の作用)
これにより、本考案においては、ステアリング
ホイールを位置調節する場合先づプツシユレバー
を一側へ押圧して揺動させると、ポールに設けた
係合ピンがカバープレートの係合穴に係合してカ
バープレートをポールに連結させる。従つて、プ
ツシユレバーを押圧しつつ解除レバーを回動操作
すれば、解除レバーはポールと係合してポールを
ラチエツトから離間させてこれらの噛合を解除
し、同時にカバープレートを移動させてそのラチ
エツトに対する噛合を解除させる。このため、ス
テアリングコラムのアツパチユーブが傾動可能と
なるとともにアツパチユーブの傾動によりラチエ
ツトに対するポールおよびカバープレートの噛合
位置を変えることができ、これによりステアリン
グホイールの位置調節と調節位置の記憶とがなさ
れる。
ホイールを位置調節する場合先づプツシユレバー
を一側へ押圧して揺動させると、ポールに設けた
係合ピンがカバープレートの係合穴に係合してカ
バープレートをポールに連結させる。従つて、プ
ツシユレバーを押圧しつつ解除レバーを回動操作
すれば、解除レバーはポールと係合してポールを
ラチエツトから離間させてこれらの噛合を解除
し、同時にカバープレートを移動させてそのラチ
エツトに対する噛合を解除させる。このため、ス
テアリングコラムのアツパチユーブが傾動可能と
なるとともにアツパチユーブの傾動によりラチエ
ツトに対するポールおよびカバープレートの噛合
位置を変えることができ、これによりステアリン
グホイールの位置調節と調節位置の記憶とがなさ
れる。
なお、ステアリングホイールを跳上げて乗降の
便を図るには、解除レバーのみを回動操作する。
これにより、プツシユレバーも解除レバーと一体
的に回動されるが、ポールとカバープレートとは
連結していないためポールのみがラチエツトから
離間してアツパチユーブを傾動可能とする。従つ
て、この状態においてはカバープレートが常にラ
チエツトに噛合し、ポールの噛合位置を設定され
た位置に確保している。
便を図るには、解除レバーのみを回動操作する。
これにより、プツシユレバーも解除レバーと一体
的に回動されるが、ポールとカバープレートとは
連結していないためポールのみがラチエツトから
離間してアツパチユーブを傾動可能とする。従つ
て、この状態においてはカバープレートが常にラ
チエツトに噛合し、ポールの噛合位置を設定され
た位置に確保している。
(考案の効果)
このように、本考案によれば、ステアリングホ
イールの跳上げに際しては解除レバーの回動操作
のみを行い、かつステアリングホイールの位置調
節に際しては解除レバーの回動操作とこれとは異
なる方向へのプツシユレバーの押動操作とを同時
に行うようになつているので、チルト操作時の誤
操作を少くすることができる。また、解除レバー
とプツシユレバーとを互に一体的に組付けている
ので、両レバーの同時の操作についてもまた単独
の操作についても操作性は良好である。
イールの跳上げに際しては解除レバーの回動操作
のみを行い、かつステアリングホイールの位置調
節に際しては解除レバーの回動操作とこれとは異
なる方向へのプツシユレバーの押動操作とを同時
に行うようになつているので、チルト操作時の誤
操作を少くすることができる。また、解除レバー
とプツシユレバーとを互に一体的に組付けている
ので、両レバーの同時の操作についてもまた単独
の操作についても操作性は良好である。
(実施例)
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
するに、第1図には本考案の一実施例に係るチル
トステアリング装置が示されている。このチルト
ステアリング装置において、メインシヤフトは第
1図〜第3図に示すようにロアシヤフト11とこ
れに自在継手を介して傾動可能に連結したアツパ
シヤフト12を備え、ロアシヤフト11の下端部
が自在継手を介してギヤボツクスに連結してお
り、またアツパシヤフト12の上端部にはステア
リングホイール13が組付けられている。
するに、第1図には本考案の一実施例に係るチル
トステアリング装置が示されている。このチルト
ステアリング装置において、メインシヤフトは第
1図〜第3図に示すようにロアシヤフト11とこ
れに自在継手を介して傾動可能に連結したアツパ
シヤフト12を備え、ロアシヤフト11の下端部
が自在継手を介してギヤボツクスに連結してお
り、またアツパシヤフト12の上端部にはステア
リングホイール13が組付けられている。
ステアリングコラムは、ロアシヤフト11を回
転可能に軸支するロアチユーブ14とこれに所定
量傾動可能に組付けられアツパシヤフト12を回
転可能に軸支するアツパチユーブ15とからな
り、ロアチユーブ14を支持する第1ブラケツト
16およびこれを支持する第2ブラケツト17を
介して車体の一部に支持されている。
転可能に軸支するロアチユーブ14とこれに所定
量傾動可能に組付けられアツパシヤフト12を回
転可能に軸支するアツパチユーブ15とからな
り、ロアチユーブ14を支持する第1ブラケツト
16およびこれを支持する第2ブラケツト17を
介して車体の一部に支持されている。
なお、ロアシヤフト11はアツパシヤフト12
に上端を連結した中空の第1シヤフト11aと、
この下端に上端を軸方向へ移動可能かつトルク伝
達可能に連結されるとともに下端をインタミデイ
エイトシヤフトを介してギヤボツクスに連結した
第2シヤフト11bにより構成され、またロアチ
ユーブ14は第1ブラケツト16に対して軸方向
へ摺動可能かつ周方向への回転を規制して支持さ
れている。ロアチユーブ14は図示しないロツク
機構にて第1ブラケツト16に解除可能にロツク
されており、ロツク機構を構成する操作レバー1
8の解除操作により第1ブラケツト16に対して
ロアチユーブ14、アツパチユーブ15、アツパ
シヤフト12およびロアシヤフト11の第1シヤ
フト11aを軸方向へ一体的に移動可能とし、ス
テアリングホイール13の軸方向の位置調節をし
得るようになつている。
に上端を連結した中空の第1シヤフト11aと、
この下端に上端を軸方向へ移動可能かつトルク伝
達可能に連結されるとともに下端をインタミデイ
エイトシヤフトを介してギヤボツクスに連結した
第2シヤフト11bにより構成され、またロアチ
ユーブ14は第1ブラケツト16に対して軸方向
へ摺動可能かつ周方向への回転を規制して支持さ
れている。ロアチユーブ14は図示しないロツク
機構にて第1ブラケツト16に解除可能にロツク
されており、ロツク機構を構成する操作レバー1
8の解除操作により第1ブラケツト16に対して
ロアチユーブ14、アツパチユーブ15、アツパ
シヤフト12およびロアシヤフト11の第1シヤ
フト11aを軸方向へ一体的に移動可能とし、ス
テアリングホイール13の軸方向の位置調節をし
得るようになつている。
しかして、ステアリングコラムにおける両チユ
ーブ14,15の組付部の左右両側には、第2図
および第3図に示すように一対のチルト機構2
0,30が配設されている。
ーブ14,15の組付部の左右両側には、第2図
および第3図に示すように一対のチルト機構2
0,30が配設されている。
左側の第1チルト機構20はロアチユーブ14
の上端左側に固着したラチエツト21と、アツパ
チユーブ15に枢着したポール22および解除レ
バー23と、これに組付けたプツシユレバー24
と、両チユーブ14,15の枢着部に組付けたカ
バープレート25と、ロツクカム26を主要構成
部材としている。
の上端左側に固着したラチエツト21と、アツパ
チユーブ15に枢着したポール22および解除レ
バー23と、これに組付けたプツシユレバー24
と、両チユーブ14,15の枢着部に組付けたカ
バープレート25と、ロツクカム26を主要構成
部材としている。
ラチエツト21は第3図〜第5図に示すように
外端に円弧状歯部21aとその下端にストツパ部
21bを備え、円弧状歯部21aがポール22の
歯部22aに対向している。ポール22は第7図
および第8図に示すように、その下端部に円弧状
歯部21aに対向して係脱可能に噛合する歯部2
2aを備え、第2図および第3図に示すようにア
ツパチユーブ15に揺動可能に枢着されている。
また、ポール22の下端部には第1係合ピン22
bと第2係合ピン22cが組付けられている。第
1係合ピン22bは筒状を呈しポール22に固着
されて内側へ突出しており、第2係合ピン22c
がスプリング22dを介して摺動可能に組付けら
れている。第2係合ピン22cは内側からの押圧
力にてスプリング22dに抗して外側へ摺動し、
第1係合ピン22bから外側へ突出する。
外端に円弧状歯部21aとその下端にストツパ部
21bを備え、円弧状歯部21aがポール22の
歯部22aに対向している。ポール22は第7図
および第8図に示すように、その下端部に円弧状
歯部21aに対向して係脱可能に噛合する歯部2
2aを備え、第2図および第3図に示すようにア
ツパチユーブ15に揺動可能に枢着されている。
また、ポール22の下端部には第1係合ピン22
bと第2係合ピン22cが組付けられている。第
1係合ピン22bは筒状を呈しポール22に固着
されて内側へ突出しており、第2係合ピン22c
がスプリング22dを介して摺動可能に組付けら
れている。第2係合ピン22cは内側からの押圧
力にてスプリング22dに抗して外側へ摺動し、
第1係合ピン22bから外側へ突出する。
解除レバー23はラチエツト21およびポール
22の内側にて連結シヤフト27上にスプリング
嵌合してアツパチユーブ15に回動可能に組付け
られるもので、第9図および第10図に示すよう
にカム孔23aと支持ピン23bを備えている。
この解除レバー23においては、そのカム孔23
aにポール22の第1係合ピン22bが係合して
おり、支持ピン23bと最外側のリテーナ28a
に設けた支持ピン28b間に掛止めしたスプリン
グ28cの付勢力にて後述のロツクカム26とと
もにポール22をラチエツト21に弾撥的に噛合
させている。また、シヤフト27におけるポール
22の背部には第11図および第12図に示すロ
ツクカム26がスプライン嵌合しており、ロツク
カム26はポール22の背部を支承してラチエツ
ト21に対する噛合状態をロツクしている。かか
る解除レバー23においては、第9図および第1
0図に示すようにプツシユレバー24が組付けら
れている。プツシユレバー24は解除レバー23
の内側略中央部に設けた支持部23cに内外へ揺
動可能に支持され、その下端部が解除レバー23
を貫通して外側へ突出してその下端ノブ24aを
解除レバー23の下端ノブ23dの外側に対向さ
せている。また、プツシユレバー24は支持部2
3c上に組付けたスプリング23eにて第10図
図示時計方向へ付勢していて、その上端部24b
がカム孔23aを通して突出する第2係合ピン2
2cに対してわずかに離間しかつその下端ノブ2
4aが解除レバー23の下端ノブ23dに対して
わずかに離間している。
22の内側にて連結シヤフト27上にスプリング
嵌合してアツパチユーブ15に回動可能に組付け
られるもので、第9図および第10図に示すよう
にカム孔23aと支持ピン23bを備えている。
この解除レバー23においては、そのカム孔23
aにポール22の第1係合ピン22bが係合して
おり、支持ピン23bと最外側のリテーナ28a
に設けた支持ピン28b間に掛止めしたスプリン
グ28cの付勢力にて後述のロツクカム26とと
もにポール22をラチエツト21に弾撥的に噛合
させている。また、シヤフト27におけるポール
22の背部には第11図および第12図に示すロ
ツクカム26がスプライン嵌合しており、ロツク
カム26はポール22の背部を支承してラチエツ
ト21に対する噛合状態をロツクしている。かか
る解除レバー23においては、第9図および第1
0図に示すようにプツシユレバー24が組付けら
れている。プツシユレバー24は解除レバー23
の内側略中央部に設けた支持部23cに内外へ揺
動可能に支持され、その下端部が解除レバー23
を貫通して外側へ突出してその下端ノブ24aを
解除レバー23の下端ノブ23dの外側に対向さ
せている。また、プツシユレバー24は支持部2
3c上に組付けたスプリング23eにて第10図
図示時計方向へ付勢していて、その上端部24b
がカム孔23aを通して突出する第2係合ピン2
2cに対してわずかに離間しかつその下端ノブ2
4aが解除レバー23の下端ノブ23dに対して
わずかに離間している。
カバープレート25は、第13図および第14
図に示すように、プレート部25aの端部に上下
一対の円弧状カバー部25b,25cを備えると
ともに、両カバー部25b,25c間の突起部2
5dの内側に歯部25eを備えている。また、プ
レート部25aには楕円形の大径穴25fを又突
起部25dには円形の小径穴25gを備えてい
る。このカバープレート25は、その大径穴25
fにて扇形状リテーナ28dを介してラチエツト
21の外側にその枢軸にて組付けられていて、同
枢軸の径方向へ摺動可能になつている。このカバ
ープレート25には円弧状の板バネ25hが固着
されていて、板バネ25hの両端をリテーナ28
dに弾撥的に当接させてカバープレート25が第
3図図示左方へ付勢されている。これにより、カ
バープレート25はその歯部25eをラチエツト
21に噛合させてその両カバー部25b,25c
にてラチエツト21の歯部21aの上下両端をカ
バーし、その間にてポール22を噛合させてい
る。この状態で、突起部25dの小径穴25gが
ポール22の第2係合ピン22cに対向してい
て、プツシユレバー24の下端ノブ24aを押動
して第2係合ピン22cを摺動させると、第2係
合ピン22cが小径穴25gに嵌入してカバープ
レート25をポール22に連結する。
図に示すように、プレート部25aの端部に上下
一対の円弧状カバー部25b,25cを備えると
ともに、両カバー部25b,25c間の突起部2
5dの内側に歯部25eを備えている。また、プ
レート部25aには楕円形の大径穴25fを又突
起部25dには円形の小径穴25gを備えてい
る。このカバープレート25は、その大径穴25
fにて扇形状リテーナ28dを介してラチエツト
21の外側にその枢軸にて組付けられていて、同
枢軸の径方向へ摺動可能になつている。このカバ
ープレート25には円弧状の板バネ25hが固着
されていて、板バネ25hの両端をリテーナ28
dに弾撥的に当接させてカバープレート25が第
3図図示左方へ付勢されている。これにより、カ
バープレート25はその歯部25eをラチエツト
21に噛合させてその両カバー部25b,25c
にてラチエツト21の歯部21aの上下両端をカ
バーし、その間にてポール22を噛合させてい
る。この状態で、突起部25dの小径穴25gが
ポール22の第2係合ピン22cに対向してい
て、プツシユレバー24の下端ノブ24aを押動
して第2係合ピン22cを摺動させると、第2係
合ピン22cが小径穴25gに嵌入してカバープ
レート25をポール22に連結する。
一方、右側の第2チルト機構30はロアチユー
ブ14の上端右側に固着したラチエツト31と、
アツパチユーブ15に枢着したポール32および
解除レバー33と、ロツクカム34を主要構成部
材としている。第2チルト機構30は、第1チル
ト機構20におけるプツシユレバー24、カバー
プレート25およびこれらの付属部品を省略して
いる点を除き類似する構成となつていて、後述す
るように第1チルト機構20と連動する。
ブ14の上端右側に固着したラチエツト31と、
アツパチユーブ15に枢着したポール32および
解除レバー33と、ロツクカム34を主要構成部
材としている。第2チルト機構30は、第1チル
ト機構20におけるプツシユレバー24、カバー
プレート25およびこれらの付属部品を省略して
いる点を除き類似する構成となつていて、後述す
るように第1チルト機構20と連動する。
ラチエツト31は第6図に示すように外端に円
弧状歯部31aを備えるとともに円弧穴31bを
備え、この円弧穴31bには第2図に示すように
アツパチユーブ15に螺着したストツパピン35
aの頭部が挿入されている。これにより、ロアチ
ユーブ14に対するアツパチユーブ15の傾動は
円弧穴31bとストツパピン35aとの作用にて
所定量に規制されている。ポール32はポール2
2と同一形状に形成されており、解除レバー33
に設けたカム孔33aに係合する係合ピン32a
のみを備えている。このポール32はアツパチユ
ーブ15に揺動可能に枢着されてラチエツト31
の円弧状歯部31aに対向し、これに係脱可能に
噛合するようになつている。
弧状歯部31aを備えるとともに円弧穴31bを
備え、この円弧穴31bには第2図に示すように
アツパチユーブ15に螺着したストツパピン35
aの頭部が挿入されている。これにより、ロアチ
ユーブ14に対するアツパチユーブ15の傾動は
円弧穴31bとストツパピン35aとの作用にて
所定量に規制されている。ポール32はポール2
2と同一形状に形成されており、解除レバー33
に設けたカム孔33aに係合する係合ピン32a
のみを備えている。このポール32はアツパチユ
ーブ15に揺動可能に枢着されてラチエツト31
の円弧状歯部31aに対向し、これに係脱可能に
噛合するようになつている。
解除レバー33は第15図に示すように解除レ
バー23の頭部と類似形状に形成されていて、第
2図および第16図に示すように、解除レバー2
3およびロツクカム26を支持するシヤフト27
上にスプライン嵌合している。また、シヤフト2
7上には解除レバー33の外側にロツクカム34
がカラーを介して回転可能に組付けられていて、
ポール32の背部に対向している。ロツクカム3
4は第17図および第18図に示すように、ロツ
クカム26と同様のカム部34aと脚部34bを
備え、脚部34bには外側へ突出する支持ピン3
4cが設けられかつ内側へ突出する突起部34d
が設けられている。このロツクカム34は、その
支持ピン34cと最外側のリテーナ35bに設け
た支持ピン35c間に掛止めされたスプリング3
5dにて付勢されてポール32を弾撥的に押圧
し、ポール32をラチエツト31に弾撥的に噛合
させかつその噛合状態をロツクしている。この状
態で、ロツクカム34の突起部34dは第15図
に示すように解除レバー33の下端部に設けた係
合部33bに所定間隔を保つて対向し、解除レバ
ー33が所定量回動した時ロツクカム34と係合
してこれをスプリング35dに抗して回動させ、
ロツクカム34をポール32の背部から離間させ
る。解除レバー33は、第16図に示すようにシ
ヤフト27を介して解除レバー23に対してトル
ク伝達可能に連結されていて、解除レバー23を
回動操作するとシヤフト27が回動して解除レバ
ー33を回動操作させる。
バー23の頭部と類似形状に形成されていて、第
2図および第16図に示すように、解除レバー2
3およびロツクカム26を支持するシヤフト27
上にスプライン嵌合している。また、シヤフト2
7上には解除レバー33の外側にロツクカム34
がカラーを介して回転可能に組付けられていて、
ポール32の背部に対向している。ロツクカム3
4は第17図および第18図に示すように、ロツ
クカム26と同様のカム部34aと脚部34bを
備え、脚部34bには外側へ突出する支持ピン3
4cが設けられかつ内側へ突出する突起部34d
が設けられている。このロツクカム34は、その
支持ピン34cと最外側のリテーナ35bに設け
た支持ピン35c間に掛止めされたスプリング3
5dにて付勢されてポール32を弾撥的に押圧
し、ポール32をラチエツト31に弾撥的に噛合
させかつその噛合状態をロツクしている。この状
態で、ロツクカム34の突起部34dは第15図
に示すように解除レバー33の下端部に設けた係
合部33bに所定間隔を保つて対向し、解除レバ
ー33が所定量回動した時ロツクカム34と係合
してこれをスプリング35dに抗して回動させ、
ロツクカム34をポール32の背部から離間させ
る。解除レバー33は、第16図に示すようにシ
ヤフト27を介して解除レバー23に対してトル
ク伝達可能に連結されていて、解除レバー23を
回動操作するとシヤフト27が回動して解除レバ
ー33を回動操作させる。
なお、ロアチユーブ14およびアツパチユーブ
15には第3図〜第5図に示すように、それらの
下端部に互に対向する左右一対のリテーナ14
a,14b,15a,15bを備えていて、これ
らの間に一対の圧縮スプリング18a,18bが
介装されている。これら両スプリング18a,1
8bはロアチユーブ14に対するアツパチユーブ
15のロツクが解除されたときアツパチユーブ1
5、アツパシヤフト12およびステアリングホイ
ール13を一体的に跳上げるべく機能する。
15には第3図〜第5図に示すように、それらの
下端部に互に対向する左右一対のリテーナ14
a,14b,15a,15bを備えていて、これ
らの間に一対の圧縮スプリング18a,18bが
介装されている。これら両スプリング18a,1
8bはロアチユーブ14に対するアツパチユーブ
15のロツクが解除されたときアツパチユーブ1
5、アツパシヤフト12およびステアリングホイ
ール13を一体的に跳上げるべく機能する。
このように構成したチルトステアリング装置に
おいては、第1チルト機構20の解除レバー23
の非操作時両チルト機構20,30の作用により
アツパチユーブ15はロアチユーブ14に対して
ロツクされている。この場合、第1チルト機構2
0は第3図の状態にあり、また第2チルト機構3
0においてもラチエツト31、ポール32、解除
レバー33およびロツクカム34等は第1チルト
機構20のそれらと同様の状態にある。
おいては、第1チルト機構20の解除レバー23
の非操作時両チルト機構20,30の作用により
アツパチユーブ15はロアチユーブ14に対して
ロツクされている。この場合、第1チルト機構2
0は第3図の状態にあり、また第2チルト機構3
0においてもラチエツト31、ポール32、解除
レバー33およびロツクカム34等は第1チルト
機構20のそれらと同様の状態にある。
しかして、この状態にある第1チルト機構20
の解除レバー23を回動操作すると、これに伴い
シヤフト27が回転してロツクカム26を回転さ
せるとともに第2チルト機構30の解除レバー3
3を回転させる。この場合、第1チルト機構20
においては解除レバー23の回動初期第19図に
示すようにロツクカム26がポール22の背部か
ら離間してポール22の噛合状態のロツクを解除
するが、ポール22の第1係合ピン22bはカム
孔23aの円弧部23a1の先端に位置しポール
22はラチエツト21に噛合している。解除レバ
ー23がさらに回動すると、第20図に示すよう
に第1係合ピン22bはカム孔23aのカム部2
3a2に移行してポール22を揺動してラチエツ
ト21から離間させこれら両者21,22の噛合
を解除する。一方、第2チルト機構30において
は、シヤフト27の回転により解除レバー33が
回動するが、第1チルト機構20と同様にその回
動初期においてはポール32を揺動させることは
なく、さらに解除レバー33が回動すると第15
図に示す係合ピン32aがカム孔33aの円弧部
33a1からカム部33a2に移行するととも
に、解除レバー33の係合部33bがロツクカム
34の突起部34dに係合してロツクカム34を
スプリング35dに抗して回動させる。このた
め、ポール32の噛合状態のロツクが解除される
とともにポール32がラチエツト31から離間し
てこれら両者31,32の噛合が解除される。こ
の結果、これら両チルト機構20,30によるロ
アチユーブ14に対するアツパチユーブ15のロ
ツクが解除され、アツパチユーブ15、アツパシ
ヤフト12およびステアリングホイール13は両
圧縮スプリング18a,18bの反撥力にて跳上
げられる。
の解除レバー23を回動操作すると、これに伴い
シヤフト27が回転してロツクカム26を回転さ
せるとともに第2チルト機構30の解除レバー3
3を回転させる。この場合、第1チルト機構20
においては解除レバー23の回動初期第19図に
示すようにロツクカム26がポール22の背部か
ら離間してポール22の噛合状態のロツクを解除
するが、ポール22の第1係合ピン22bはカム
孔23aの円弧部23a1の先端に位置しポール
22はラチエツト21に噛合している。解除レバ
ー23がさらに回動すると、第20図に示すよう
に第1係合ピン22bはカム孔23aのカム部2
3a2に移行してポール22を揺動してラチエツ
ト21から離間させこれら両者21,22の噛合
を解除する。一方、第2チルト機構30において
は、シヤフト27の回転により解除レバー33が
回動するが、第1チルト機構20と同様にその回
動初期においてはポール32を揺動させることは
なく、さらに解除レバー33が回動すると第15
図に示す係合ピン32aがカム孔33aの円弧部
33a1からカム部33a2に移行するととも
に、解除レバー33の係合部33bがロツクカム
34の突起部34dに係合してロツクカム34を
スプリング35dに抗して回動させる。このた
め、ポール32の噛合状態のロツクが解除される
とともにポール32がラチエツト31から離間し
てこれら両者31,32の噛合が解除される。こ
の結果、これら両チルト機構20,30によるロ
アチユーブ14に対するアツパチユーブ15のロ
ツクが解除され、アツパチユーブ15、アツパシ
ヤフト12およびステアリングホイール13は両
圧縮スプリング18a,18bの反撥力にて跳上
げられる。
この状態において、カバープレート25はラチ
エツト21に対して噛合していて、ラチエツト2
1の円弧状歯部21aのうちポール22が噛合し
ていた部位のみを噛合可能に解放し、その他の部
位を両カバー部25b,25cにてカバーしてい
る。従つて、跳上げられたステアリングホイール
13を押下げると、ロツクカム26にて押動され
ているポール22はカバープレート25の上側カ
バー部25bの外周を摺動しつつ円弧状歯部21
aにおける元の噛合部位に達して同部位に噛合す
る。また、第2チルト機構30においてはロツク
カム34がポール32を弾撥的に押圧している
が、ラチエツト21とポール22の噛合前におい
てはカム孔33aと係合ピン32aの作用にてラ
チエツト31とポール32とは離間し、ポール3
2はラチエツト21とポール22との噛合直後に
ラチエツト31に噛合する。これにより、ステア
リングホイール13は元位置に復帰する。
エツト21に対して噛合していて、ラチエツト2
1の円弧状歯部21aのうちポール22が噛合し
ていた部位のみを噛合可能に解放し、その他の部
位を両カバー部25b,25cにてカバーしてい
る。従つて、跳上げられたステアリングホイール
13を押下げると、ロツクカム26にて押動され
ているポール22はカバープレート25の上側カ
バー部25bの外周を摺動しつつ円弧状歯部21
aにおける元の噛合部位に達して同部位に噛合す
る。また、第2チルト機構30においてはロツク
カム34がポール32を弾撥的に押圧している
が、ラチエツト21とポール22の噛合前におい
てはカム孔33aと係合ピン32aの作用にてラ
チエツト31とポール32とは離間し、ポール3
2はラチエツト21とポール22との噛合直後に
ラチエツト31に噛合する。これにより、ステア
リングホイール13は元位置に復帰する。
次に、ステアリングホイール13を位置調節す
る場合について説明するに、この場合にはプツシ
ユレバー24の下端ノブ24aを内側へ押動した
後解除レバー23を回動操作する。プツシユレバ
ー24の下端ノブ24aを押動すると第10図に
示すように、その上端部24bが外側へ揺動され
てポール22の第2係合ピン22cをスプリング
22dに抗して突出させてカバープレート25の
小径穴25gに嵌入する。このため、カバープレ
ート25はポール22と連結し、第21図に示す
ように解除レバー23の回動操作時ポール22の
揺動動作に応答して板バネ25hに抗して摺動し
てラチエツト21に対する噛合を解除する。ま
た、両チルト機構20,30におけるラチエツト
21,31に対するポール22,32の噛合が解
除され、アツパチユーブ15が傾動可能になる。
従つて、解除レバー23およびプツシユレバー2
4の操作を保持した状態にてステアリングホイー
ル13を上下動させて所望の位置に移動した後両
レバー23,24の少くとも一方の操作を解除す
れば、カバープレート25はラチエツト21にお
ける円弧状歯部21aの他の部位に噛合してステ
アリングホイール13(アツパチユーブ15)を
所望の位置にロツクするためのポール22の噛合
部位を確保する。これにより、ステアリングホイ
ール13は第1チルト機構20により所望の位置
に調節され、かつその調節位置が記憶される。
る場合について説明するに、この場合にはプツシ
ユレバー24の下端ノブ24aを内側へ押動した
後解除レバー23を回動操作する。プツシユレバ
ー24の下端ノブ24aを押動すると第10図に
示すように、その上端部24bが外側へ揺動され
てポール22の第2係合ピン22cをスプリング
22dに抗して突出させてカバープレート25の
小径穴25gに嵌入する。このため、カバープレ
ート25はポール22と連結し、第21図に示す
ように解除レバー23の回動操作時ポール22の
揺動動作に応答して板バネ25hに抗して摺動し
てラチエツト21に対する噛合を解除する。ま
た、両チルト機構20,30におけるラチエツト
21,31に対するポール22,32の噛合が解
除され、アツパチユーブ15が傾動可能になる。
従つて、解除レバー23およびプツシユレバー2
4の操作を保持した状態にてステアリングホイー
ル13を上下動させて所望の位置に移動した後両
レバー23,24の少くとも一方の操作を解除す
れば、カバープレート25はラチエツト21にお
ける円弧状歯部21aの他の部位に噛合してステ
アリングホイール13(アツパチユーブ15)を
所望の位置にロツクするためのポール22の噛合
部位を確保する。これにより、ステアリングホイ
ール13は第1チルト機構20により所望の位置
に調節され、かつその調節位置が記憶される。
このように、本実施例においては、ラチエツト
21に対するポール22の噛合を解除する解除レ
バー23にラチエツト21に対するカバープレー
ト25の噛合を解除するプツシユレバー24を一
体回転可能かつ側方へ揺動可能に組付けて、プツ
シユレバー24の揺動時第2係合ピン22cを介
してポール22をカバープレート25に連結する
ようにしている。このため、ステアリングホイー
ル13の跳上げに際しては解除レバー23を回動
操作すればよく、またステアリングホイール13
の位置調節に際しては解除レバー23の回動操作
とこれとは異なる方向へのプツシユレバー24の
押動操作とを同時に行えばよいので、チルト操作
時の誤操作を少くすることができる。また、両レ
バー23,24は互に一体的に組付けられている
ので、それらの同時の操作についても解除レバー
23のみの操作についても操作性は良好である。
21に対するポール22の噛合を解除する解除レ
バー23にラチエツト21に対するカバープレー
ト25の噛合を解除するプツシユレバー24を一
体回転可能かつ側方へ揺動可能に組付けて、プツ
シユレバー24の揺動時第2係合ピン22cを介
してポール22をカバープレート25に連結する
ようにしている。このため、ステアリングホイー
ル13の跳上げに際しては解除レバー23を回動
操作すればよく、またステアリングホイール13
の位置調節に際しては解除レバー23の回動操作
とこれとは異なる方向へのプツシユレバー24の
押動操作とを同時に行えばよいので、チルト操作
時の誤操作を少くすることができる。また、両レ
バー23,24は互に一体的に組付けられている
ので、それらの同時の操作についても解除レバー
23のみの操作についても操作性は良好である。
(変形例)
なお、上記実施例においては、チルト機構とし
て左右一対のチルト機構20,30を採用してア
ツパチユーブ15の左右の支持剛性を高めて高い
振動特性が得られるようにした例について示した
が、本考案においては第2チルト機構30をかな
らずしも要しない。また、本実施例においてはラ
チエツト21をロアチユーブ14側に設けるとと
もにポール22をアツパチユーブ15側に設けた
例について示したが、これらラチエツト21とポ
ール22とを上記とは反対側のチユーブに設ける
ようにしてもよい。
て左右一対のチルト機構20,30を採用してア
ツパチユーブ15の左右の支持剛性を高めて高い
振動特性が得られるようにした例について示した
が、本考案においては第2チルト機構30をかな
らずしも要しない。また、本実施例においてはラ
チエツト21をロアチユーブ14側に設けるとと
もにポール22をアツパチユーブ15側に設けた
例について示したが、これらラチエツト21とポ
ール22とを上記とは反対側のチユーブに設ける
ようにしてもよい。
第1図は本考案の第1実施例に係るチルトステ
アリング装置の側面図、第2図(主要図)は同装
置の要部を示す拡大部分破断平面図、第3図は同
側面図、第4図はラチエツトを固着したロアチユ
ーブ上部の拡大一側面図、第5図は同正面図、第
6図は同他側面図、第7図はポールの拡大側面
図、第8図は同縦断面図、第9図は両レバーを組
付けた拡大側面図、第10図は同背面図、第11
図はロツクカムの拡大側面図、第12図は同正面
図、第13図はカバープレートの拡大側面図、第
14図は同平面図、第15図は他の解除レバーの
拡大内側面図、第16図は連結シヤフトの拡大平
面図、第17図は他のロツクカムの拡大内側面
図、第18図は同正面図、第19図、第20図お
よび第21図は第1チルト機構の作動説明図であ
る。 符号の説明、11……ロアシヤフト、12……
アツパシヤフト、13……ステアリングホイー
ル、14……ロアチユーブ、15……アツパチユ
ーブ、20,30……チルト機構、21,31…
…ラチエツト、22,32……ポール、23,3
3……解除レバー、24……プツシユレバー、2
5……カバープレート、26,34……ロツクカ
ム、27……連結シヤフト。
アリング装置の側面図、第2図(主要図)は同装
置の要部を示す拡大部分破断平面図、第3図は同
側面図、第4図はラチエツトを固着したロアチユ
ーブ上部の拡大一側面図、第5図は同正面図、第
6図は同他側面図、第7図はポールの拡大側面
図、第8図は同縦断面図、第9図は両レバーを組
付けた拡大側面図、第10図は同背面図、第11
図はロツクカムの拡大側面図、第12図は同正面
図、第13図はカバープレートの拡大側面図、第
14図は同平面図、第15図は他の解除レバーの
拡大内側面図、第16図は連結シヤフトの拡大平
面図、第17図は他のロツクカムの拡大内側面
図、第18図は同正面図、第19図、第20図お
よび第21図は第1チルト機構の作動説明図であ
る。 符号の説明、11……ロアシヤフト、12……
アツパシヤフト、13……ステアリングホイー
ル、14……ロアチユーブ、15……アツパチユ
ーブ、20,30……チルト機構、21,31…
…ラチエツト、22,32……ポール、23,3
3……解除レバー、24……プツシユレバー、2
5……カバープレート、26,34……ロツクカ
ム、27……連結シヤフト。
Claims (1)
- ロアシヤフトおよびこれに傾動可能に連結した
アツパシヤフトからなるメインシヤフトと、前記
ロアシヤフトを回転可能に軸支して車体の一部に
支持するロアチユーブおよびこれに所定量傾動可
能に組付けられ前記アツパシヤフトを回転可能に
軸支するアツパチユーブからなるステアリングコ
ラムと、このステアリングコラムにおける前記両
チユーブのいずれか一方に固定的に設けたラチエ
ツト、いずれか他方に揺動可能に設けられ前記ラ
チエツトの円弧状歯部に弾撥的かつ係脱可能に噛
合するポールおよび回動時このポールと係合して
その前記ラチエツトに対する噛合を解除する解除
レバーからなるチルト機構を備えた車両用チルト
ステアリング装置において、前記ラチエツトおよ
びポールの一側に沿つて延びるプレート部と同ラ
チエツトの円弧状歯部の外周を覆う円弧状カバー
部とからなり前記円弧状歯部に対向してこれと係
脱可能に噛合する歯部を備え前記両チユーブの枢
着部に回転可能かつ一側に沿つて移動可能に組付
けられて前記円弧状歯部に弾撥的に噛合するカバ
ープレートと、前記ポールに弾撥的かつ側方へ進
退可能に組付けられて前記カバープレートに設け
た係合穴に対向する係合ピンと、前記解除レバー
にこれと一体回転可能かつ側方へ揺動可能に組付
けられ揺動時前記係合ピンと係合してこれを押動
して前記カバープレートの係合穴に係合させるプ
ツシユレバーを備えたことを特徴とする車両用チ
ルトステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10770084U JPS6124270U (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 車両用チルトステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10770084U JPS6124270U (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 車両用チルトステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6124270U JPS6124270U (ja) | 1986-02-13 |
JPH0224694Y2 true JPH0224694Y2 (ja) | 1990-07-06 |
Family
ID=30666919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10770084U Granted JPS6124270U (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 車両用チルトステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6124270U (ja) |
-
1984
- 1984-07-17 JP JP10770084U patent/JPS6124270U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6124270U (ja) | 1986-02-13 |
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