JPH0723332Y2 - 傾斜角調整装置 - Google Patents

傾斜角調整装置

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JPH0723332Y2
JPH0723332Y2 JP2405288U JP2405288U JPH0723332Y2 JP H0723332 Y2 JPH0723332 Y2 JP H0723332Y2 JP 2405288 U JP2405288 U JP 2405288U JP 2405288 U JP2405288 U JP 2405288U JP H0723332 Y2 JPH0723332 Y2 JP H0723332Y2
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stopper
cam
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和幸 土岐
秀典 片桐
博 佐藤
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば車両のティルトステアリング装置或い
はシートリクライニング装置のように、傾動体(アッパ
シャフト及びステアリングホイール或いはシートバッ
ク)を支持体(メインシャフト及びコラムチューブ或い
はシートクッション)に対して最大傾斜位置(ティルト
ステアリング装置の場合は上方、シートリクライニング
装置の場合は前方)に傾動させて退避させる機能と、傾
動体を支持体に対して所望の位置に調整し得る機能を必
要とする各種の装置に効果的に使用し得る傾斜角調整装
置に関する。
〔従来の技術〕
上記した各機能を備えたティルトステアリング装置は、
例えば実開昭61-84076号公報にて提案されている。しか
して、この公報にて提案されている装置においては、元
位置にある操作レバーを回動操作することによりステア
リングホイールを上方に退避させることができ、また退
避状態にあるステアリングホイールを単に下方へ傾動さ
せるだけでステアリングホイールを退避前の元の状態に
復帰させることができ、更に操作レバーに組付けたプッ
シュレバーを押動操作して元位置にある操作レバーを回
動操作した状態にてステアリングホイールを所望の位置
に調整できる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記した従来の装置においては、退避状態にあるステア
リングホイールを不用意に下方へ傾動させると、ステア
リングホイールが元の状態に復帰してしまうため、乗降
に際してステアリングホイールに手を掛けることができ
ず、ステアリングホイールを退避状態にさせる効果が半
減してしまう。
本考案は、かかる実状に鑑みなされたものであり、傾動
体を最大傾斜位置に退避させるときには傾動体を最大傾
斜位置にて傾動不能に固定でき、また傾動体の傾斜角を
調整するときには傾動体が最大傾斜位置にて固定されな
い装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記した目的を達成するために、操作レバー
の一方向への回動操作により、支持体に対して傾動可能
に組付けられた傾動体の前記支持体に対する傾斜角を調
整し得るとともに、前記傾動体をその最大傾斜位置に移
動させ得るようにしてなる傾斜角調整装置において、前
記支持体又は前記傾動体に連結される第1ブラケットに
一体的に設けたロックピンに向けてばね付勢され前記傾
動体の最大傾斜位置にて前記ロックピンと係合して前記
傾動体をその最大傾斜位置に固定可能なロックプレート
を前記傾動体又は前記支持体に連結される第2ブラケッ
トに前記操作レバーと同軸的かつ相対回転可能に組付け
るとともに、前記ロックピンと非係合位置にある前記ロ
ックプレートと係合・解離可能で前記ロックプレートと
係合する規制位置にて前記ロックプレートの前記ロック
ピンとの係合を阻止しかつ前記ロックプレートから解離
する解除位置にて前記ロックプレートの前記ロックピン
との係合を許容するロックストッパを前記第1ブラケッ
トに揺動可能に組付け、同ロックストッパを前記操作レ
バーに組付けたロックレバーに操作ケーブルを介して連
結したことに特徴がある。
〔考案の作用〕
本考案による傾斜角調整装置においては、傾動体の傾斜
角を調整するとき、ロックレバーの非操作(又は操作)
によってロックストッパを規制位置に位置させてロック
プレートと係合させておけば、傾動体の最大傾斜位置へ
の傾動時にロックプレートがロックピンと係合すること
が無くて、傾動体はその最大傾斜位置にて固定されず、
また傾動体を最大傾斜位置に退避させるとき、ロックレ
バーの操作(又は非操作)によってロックストッパを解
除位置に位置させてロックプレートから解離させておけ
ば、傾動体の最大傾斜位置への傾動時にロックプレート
をロックピンに係合させることができ、傾動体を最大傾
斜位置にて傾動不能に固定することができる。
〔実施例〕
以下に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第4図は本考案による傾斜角調整装置を備えた
車両用ティルトステアリング装置を示していて、このテ
ィルトステアリング装置においては、コラムチューブ10
の上端にロアブラケット11が固着され、このロアブラケ
ット11に支持軸12A,12Bを介してアッパブラケット13が
上下方向へ傾動可能に組付けられている。またアッパブ
ラケット13には上端にステアリングホイール14を一体的
に備えたアッパシャフト15が回転自在に組付けられてお
り、このアッパシャフト15はその下端にてメインシャフ
ト(図示せず)の上端に自在継手(図示せず)を介して
連結されている。なお、自在継手は支持軸12A,12Bと同
軸的に配置されていて、コラムチューブ10及びロアブラ
ケット11に対してアッパブラケット13,ステアリングホ
イール14及びアッパシャフト15が上下方向へ傾動可能と
なっている。
傾斜角調整装置は、上記した両ブラケット11,13の他
に、両ブラケット11,13間に介装されてステアリングホ
イール14が第2図の仮想線にて示した最大傾斜位置に移
動すべく付勢する圧縮コイルスプリングS1と、ロアブラ
ケット11に対するアッパブラケット13の傾動を許容又は
阻止するための左右一対のラチェット17,18、ポール20,
21及びカムプレート22,23を備えている。各ラチェット1
7,18はロアブラケット11の左右両側にそれぞれ固着され
ていて、支持軸12A,12Bを中心とする円弧状の歯部17a,1
8aを有している。
各ポール20,21は、第1図〜第6図にて示したように、
アッパブラケット13にボルト19Aとナット19Bを用いて回
動可能に組付けられていて各ラチェット17,18の歯部17
a,18aに噛合する歯部20a,21aを有している。また各ポー
ル20,21にはピン20b,21bが固着されている。
各カムプレート22,23は、アッパブラケット13に連結シ
ャフト24を用いて組付けられていて、連結シャフト24を
介して一体回転可能に連結されている。一方のカムプレ
ート22は、第3図,第7図及び第8図にて詳細に示した
ように、連結シャフト24に嵌合される非円形取付孔22a
と、ポール20のピン20bが嵌合し同ピン20bとによりポー
ル20を回動させるカム手段を構成するカム長孔22bを有
しており、またピン22cが固着されていて、引張コイル
スプリングS2により第3図時計方向へ付勢されている。
他方のカムプレート23は、第1図及び第9図にて詳細に
示したように、連結シャフト24に嵌合される非円形取付
孔23aとポール21のピン21bが嵌合し同ピン21bとにより
ポール21を回動させるカム手段を構成するカム長孔23b
を有している。
なお、カムプレート22のカム長孔22bとカムプレート23
のカム長孔23bは、共に取付孔22a,23aを中心とする円弧
部分と取付孔22a,23aに近づく円弧部分によって構成さ
れているものの、異なる形状に形成されており、ポール
20の歯部20aとラチェット17の歯部17aが噛合を解かれた
後に、ポール21の歯部21aとラチェット18の歯部18aが噛
合を解かれるようになっている。
また、他方のカムプレート23側においては、第1図にて
示したように、操作レバー25とストッパ26とロックプレ
ート27がカムプレート23と同軸的に組付けられている。
操作レバー25は、第1図,第4図,第10図,第11図にて
詳細に示したように、連結シャフト24に回転可能に嵌合
されカムプレート23との間に設けた図示しないトーショ
ンスプリングにより第1図時計方向に付勢されているカ
ムプレート23に当接しており、連結シャフト24に嵌合さ
れる円形取付孔25aと、手で操作するためのノブ25b(第
11図では図示省略)と、第1図時計方向への回動時にカ
ムプレート23と係合してカムプレート23を回動させかつ
第1図反時計方向への回動時にロックプレート27の係止
部27aと係合してロックプレート27を回動させるL形係
合突起25cを有している。
ストッパ26は、連結シャフト24に一体回転可能に嵌合さ
れていて、ポール21とラチェット18の噛合時にポール21
の背面に当接してポール21とラチェット18の噛合を保持
する機能を有しており、第1図に示したカムプレート23
の図示時計方向への回動初期においてポール21の背面か
ら外れるようになっている。なお、このストッパ26と同
様の機能を有するストッパはカムプレート22側にも同様
に設けられているが、第3図にては図示を省略してあ
る。
ロックプレート27は、第1図,第4図,第12図及び第13
図にて示したように、連結シャフト24に回転可能に嵌合
され、またストッパ26に設けたピン26aとの間に介装し
た引張コイルスプリングS3により第1図時計方向、すな
わちラチェット18に植設したロックピン18bに向けて付
勢されており、操作レバー25の係合突起25cと係合する
係止部27aと、連結シャフト24に嵌合される円形取付孔2
7bと、スプリングS3を係止するピン27cと、ロックスト
ッパ28と係脱可能に係合する第2の係止部27dを有して
いる。
ロックストッパ28は、ロアブラケット11に傾動可能に組
付けられていて、一端にて引張コイルスプリングS4によ
り第1図時計方向に付勢されており、また他端にて操作
ケーブル29を介して操作レバー25に組付けたロックレバ
ー30に連結されている。このロックストッパ28は、ロッ
クレバー30の非操作時に図示規制位置に保持されてその
係止爪28aにてロックプレート27の第2係止部27dに係合
してロックプレート27の下方への回動、すなわちロック
ピン18bとの間に入り込む位置への回動(係合)を阻止
し、またロックレバー30の回動操作時に図示規制位置か
ら第1図反時計方向へ所要量回動されてその解除位置に
保持されその係止爪28aをロックプレート27の第2係止
部27dから解離させてロックプレート27の下方への回動
を許容する。ロックレバー30は操作レバー25に回動可能
に組付けられ圧縮コイルスプリングS5により第1図時計
方向に付勢されており、非操作時には図示の如く操作レ
バー25に設けたストッパ25dに当接して位置決めされて
いる。
また、傾斜角調整装置は、ポール20の回動を制御するた
めの第1メモリープレート31,第2メモリープレート32
及び連結プレート33を備えている。第1メモリープレー
ト31は、第3図及び第14図にて詳細に示したように、円
形取付孔31aにて支持軸12Aに回動可能に組付けられてい
て、ラチェット17に固着した一対のストッパピン38,39
により回動量を規定されており、ポール20のピン20bと
によりカム手段を構成するカム長孔31bと、第2メモリ
ープレート32の歯32bと選択的に係合する爪31cと、後述
するトーションスプリング34と係合する屈曲部31dを有
している。カム長孔31bは、取付孔31aを中心とする円弧
状に形成されていて、ラチェット17とポール20の噛合及
び解離を許容する巾広の第1領域31b1と、これに連続し
て形成されラチェット17とポール20の解離を保持する巾
狭な第2領域31b2によって構成されており、第1領域31
b1と第2領域31b2の境界部分にはストッパスプリング35
が配設されている。ストッパスプリング35は、第1メモ
リープレート31に固着された板ばねであり、ポール20の
ピン20bがカム長孔31bの第1領域31b1から第2領域31b2
へ移行する或いはその逆に移行するのを弾撥的に制限す
る機能を有している。
第2メモリープレート32は、第3図及び第15図にて詳細
に示したように、長円形取付孔32aにて支持軸12Aに回動
可能かつ径方向へ移動可能に組付けられていて、第1メ
モリープレート31の爪31cと係合する円弧状の歯32bと、
連結プレート33に固着した連結ピン36が嵌合する円弧状
長孔32cを有している。この第2メモリープレート32
は、第3図にて示したように、引張コイルスプリング37
により図示時計方向及び図示左方に向けて付勢されてい
て、通常はラチェット17に固着した下方のストッパピン
38に当接してその回動角をゼロとされている。
連結プレート33は、第3図及び第16図にて詳細に示した
ように、第2メモリープレート32と同様に、長円形取付
孔33aにて支持軸12Aに回動可能かつ径方向へ移動可能に
組付けられていて、リテーナ40が係合する突起33bと、
ポール20のピン20bが嵌合する長孔33cと、トーションス
プリング34と係合する屈曲部33dを有している。この連
結プレート33は、第3図にて示したように、リテーナ40
及びピン20bを介してポール20に連結されていてポール2
0の回動によって径方向(長手方向)へ移動されるよう
になっており、また連結ピン36とリテーナ40(第17図〜
第19図参照)間に張設した引張コイルスプリング41によ
り図示左方へ付勢されていて、第2メモリープレート32
と回動方向には相対回転可能にまた径方向には一体的に
移動可能に係合している。
トーションスプリング34は、第3図,第4図及び第20図
にて示したように、支持軸12Aに組付けられていて、第
1メモリープレート31の屈曲部31dと連結プレート33の
屈曲部33dに係合してこれら両プレート31,33の回転方向
の相対変位をゼロとすべく付勢しており、自由状態にお
いては第20図に示したように両先端が近ずくように形成
されている。
上記のように構成した本実施例においては、操作レバー
25が第1図に示した非操作状態であって引張コイルスプ
リングS2及びS3の作用によりカムプレート22が第3図図
示位置(元位置)にありまたカムプレート23及びストッ
パ26が第1図図示位置(元位置)にあれば、カムプレー
ト22によりピン20bを介してポール20が第3図図示位置
に保持され、ポール20の歯部20aとラチェット17の歯部1
7aは噛合状態に保持されるとともに、カムプレート23に
よりピン21bを介してポール21が第1図図示位置に保持
され、ポール21の歯部21aとラチェット18の歯部18aも噛
合状態に保持される。なお、ポール21の歯部21aとラチ
ェット18の歯部18aの噛合状態はストッパ26によっても
保持される。したがって、ロアブラケット11に対してア
ッパブラケット13が確実に固定され、ステアリングホイ
ール14等が所定の位置に固定保持される。
しかして、上述したようにしてステアリングホイール14
等が所定の位置に固定保持されている状態(元の状態)
において、操作レバー25を第1図時計方向へ回動操作す
ると、操作レバー25の係合突起25cによりカムプレート2
3が第1図時計方向へ回動されて連結シャフト24が同方
向に回転され、ストッパ26,カムプレート22がスプリン
グS2,S3に抗して連結シャフト24と一体的に回動する。
このため、カムプレート22側においては、第21図にて示
したように、カムプレート22によりピン20bを介してポ
ール20が図示反時計方向へ回動されるとともに、ピン20
bによりリテーナ40,スプリング41及びピン36を介して連
結レバー33が径方向に移動され、同時に連結ピン36を介
して第2メモリープレート32が引張コイルスプリング37
に抗して径方向に移動される。したがって、第2メモリ
ープレート32の歯32bが第1メモリープレート31の爪31c
に係合して回動方向において一体的となり、またポール
20の歯部20aがラチェット17の歯部17aから噛合を解かれ
て解離する。
このときには、カムプレート23側においてカムプレート
23によりピン21bを介してポール21が第1図時計方向へ
回動されるものの、カムプレート22のカム長孔22bとカ
ムプレート23のカム長孔23bは異なる形状に形成されて
いて、ポール20の歯部20aとラチェット17の歯部17aが噛
合を解かれた後にポール21の歯部21aとラチェット18の
歯部18aが噛合を解かれるようになっているため、第2
メモリープレート32の歯部32bが第1メモリープレート3
1の爪31cに係合を完了する以前に両ポール20,21が両ラ
チェット17,18から解離することはない。
なお、第2メモリープレート32の歯32bが第1メモリー
プレート31の爪31cに係合を完了した後におけるポール2
0の移動は連結プレート33に移動可能に設けたリテーナ4
0と引張コイルスプリング41の協働作用により許容され
る。
かかる状態において、ステアリングホイール14の傾斜角
(位置)を調整する意思がなくてステアリングホイール
14が圧縮コイルスプリングS1に抗して支えられなけれ
ば、圧縮コイルスプリングS1によりアッパブラケット13
とこれに組付けられた各部材及びステアリングホイール
14等が第22図及び第23図にて示した最大傾斜位置に向け
て傾動される(所謂、ティルトアウェイされる)。
このときには、カムプレート22側において、第1メモリ
ープレート31が上方のストッパピン39に当接して回動を
規制されるまでの間は、トーションスプリング34が連結
プレート33と第1メモリープレート31の相対回転を弾撥
的に規制し、かつストッパスプリング35がピン20bのカ
ム長孔31bにおける第1領域31b1から第2領域31b2への
移行を弾撥的に制限するため、連結プレート33及び両メ
モリープレート31,32は一体的に回動するが、第1メモ
リープレート31が上方のストッパピン39に当接して回動
を規制された後においては第1メモリープレート31及び
これと一体の第2メモリープレート32に対して連結プレ
ート33がポール20等とともにトーションスプリング34及
びストッパスプリング35に抗して回動し、ピン20bがカ
ム長孔31bの第1領域31b1から第2領域31b2に移行して
ステアリングホイール14が最大傾斜位置に傾動する。
しかして、このときカムプレート23側において、ロック
レバー30が操作されていなければ、ロックストッパ28が
規制位置に保持されてその係止爪28aにてロックプレー
ト27の第2係止部27dに係合し続け、ロックプレート27
の下方への回動を阻止するため、ロックプレート27はロ
ックピン18bとの間に入り込まないもの(第23図の仮想
線参照)、ロックレバー30が回動操作されていれば(こ
の操作は、ステアリングホイール14が最大傾斜位置に傾
動するとき、或いは傾動し終えたときであってもよ
い)、ステアリングホイール14が最大傾斜位置に傾動し
た状態にて、ロックプレート27が引張コイルスプリング
S3により引張られて回動しロックピン18aとの間に入り
込んでアッパブラケット13等のスプリングS1に抗した下
方への回動を阻止する。したがって、ステアリングホイ
ール14等が最大傾斜位置にて傾動不能に固定される。
また、上述したようにして最大傾斜位置に退避して固定
されているステアリングホイール14を元の状態に戻す場
合には、先ず操作レバー25を第23図反時計方向へ回動さ
せ、操作レバー25の係合突起25cをロックプレート27の
係止部27aと係合させてロックプレート27を図示反時計
方向へ回動させ、ロックプレート27をロックピン1baか
ら係合を解いた状態にて、ステアリングホイール14を元
の状態に向けて傾動すると、始めに連結プレート33がト
ーションスプリング34の作用により両メモリープレート
31,32に対して回動してピン20bがカム長孔31bの第2領
域31b2から第1領域31b1に移行する直前の状態となり、
その後は主としてストッパスプリング35の作用により連
結プレート33と両メモリープレート31,32が一体のまま
回動される。なお、ステアリングホイール14が元の状態
に向けて傾動しているときには、操作レバー25を非操作
としてもロックプレート27がロックピン18bの上方に当
接していてロックピン18bとの間に入り込むことはな
い。
かくして、第2メモリープレート32が下方のストッパピ
ン38と当接して回動角をゼロに保持されると、ストッパ
スプリング35の作用に抗してピン20bがカム長孔31bの第
2領域31b2から第1領域31b1に移行し、連結プレート33
と第2メモリープレート32が引張コイルスプリング37に
より径方向(第2図左方)へ移動されて第2メモリープ
レート32の歯32bが第1メモリープレート31の爪31cから
係合を解かれる(非係合とされる)とともに、各カムプ
レート22,23が引張コイルスプリングS2,S3により元位置
に戻されて各ポール20,21の歯部が各ラチエット17,18の
歯部に噛合し、ステアリングホイール14が退避前の元の
状態に復帰して固定される。
一方、上述した操作レバー25の第1図時計方向への回動
操作状態(第21図の状態)において、第1メモリープレ
ート31が下方のストッパピン38又は上方のストッパピン
39と当接する範囲(調整可能範囲)内でステアリングホ
イール14を新たな所望の位置まで傾動させれば、下記
(a),(b)のようにしてステアリングホイール14の
元の状態を調整することができる。
(a).第1メモリープレート31が上方のストッパピン
39に当接するまでの範囲でステアリングホイール14の元
の状態を調整する場合。
この場合には、操作レバー25の回動操作状態において、
ステアリングホイール14が退避状態に移動する作動にお
いて述べたように、トーションスプリング34が連結プレ
ート33と第1メモリープレート31の相対回転を弾撥的に
規制し、かつストッパスプリング35がピン20bのカム長
孔31bにおける第1領域31b1から第2領域31b2への移行
を弾撥的に制限するため、連結プレート33及び両メモリ
ープレート31,32は一体のままである。
したがって、ステアリングホイール14を所望の位置で止
めて操作レバー25を非操作とし操作レバー25及び両カム
プレート22,23等が引張コイルスプリングS2,S3により元
位置に戻るようにすれば、カムプレート22,23が元位置
に戻るのに伴なって、始めに連結プレート33と第2メモ
リープレート32が引張コイルスプリング37により径方向
(第2図左方)へ移動されて第2メモリープレート32の
歯32bが第1メモリープレート31の爪31cから係合を解か
れ、次いで第2メモリープレート32のみが引張コイルス
プリング37により下方のストッパピン38と当接する位置
まで回動されてその回動角をゼロとされるとともに、各
ポール20,21の歯部が各ラチェット17,18の歯部に係合し
てステアリングホイール14を傾動不能とし、調整が完了
する。
ところで、本実施例においては、ロックレバー30を回動
操作しないかぎりロックプレート27が下方へ回動しない
ようにしてあるため、上述した調整時において仮にステ
アリングホイール14等が最大傾斜位置に傾動しても、ロ
ックプレート27がロックピン18bに係合することが無く
てステアリングホイール14等が最大傾斜位置にて傾動不
能に固定されることはなく、引続いて上述した調整操作
を行うことができる。
なお、ステアリングホイール14等が最大傾斜位置に傾動
したときには、ピン20bがストッパスプリング35を乗り
越えてしまうため、ステアリングホイール14等を一度元
の状態に戻す必要がある。
(b).第1メモリープレート31が下方のストッパピン
38に当接するまでの範囲で(アッパブラケット13に設け
た図示しないストッパピンがロアブラケット11に設けた
図示しない円弧状長孔に先に係合するように設定されて
いる場合には、その範囲で)ステアリングホイール14の
元の状態を調整する場合。
この場合には、操作レバー25の回動操作状態において、
第2メモリープレート32が下方のストッパピン38と当接
しているため調整したい方向(下方)に回動せず、また
第1メモリープレート31がその爪31cにて第2メモリー
プレート32の歯32bと係合しているため回動しないもの
の、ステアリングホイール14の傾動に伴なって連結プレ
ート33が支持軸12Aに対して回動しトーションスプリン
グ34をそのばね力を大きくするように撓ませる。
したがって、ステアリングホイール14を所望の位置で止
めて操作レバー25を非操作とし操作レバー25及び両カム
プレート22,23等が引張コイルスプリングS2,S3により元
位置に戻るようにすれば、カムプレート22,23が元位置
に戻るのに伴なって、始めに連結プレート33と第2メモ
リープレート32が引張コイルスプリング37により径方向
(第2図左方)へ移動されて第2メモリープレート32の
歯32bが第1メモリープレート31の爪31cから係合を解か
れ、次いで第1メモリープレート31のみがトーションス
プリング34により連結プレート33が回動された量と略同
量だけ同方向(下方)に回動されるとともに、各ポール
20,21の歯部が各ラチェット17,18の歯部に噛合してステ
アリングホイール14を傾動不能とし、調整が完了する。
上記実施例においては、支持体側にラチェット,ロック
ピン等を取付け、傾動体側にポール,操作レバー等を組
付けたが、本考案の実施に際しては、支持体側にポー
ル,操作レバー等を取付け、傾動体側にラチェット,ロ
ックピン等を取付けることも可能である。また、本考案
の実施に際しては、ロックレバーの回動操作によってロ
ックストッパを規制位置に位置させ、かつ非操作によっ
てロックストッパを解除位置に位置させることも可能で
ある。
また上記実施例においては、本考案による傾斜角調整装
置を車両用ティルトステアリング装置に実施したが、本
考案による装置は、傾動体を支持体に対して最大傾斜位
置に傾動させて退避させる機能と、傾動体を支持体に対
して所望の位置に調整し得る機能を必要とする各種の装
置に全て実施でき、車両用リクライニング装置にも勿論
実施できるものである。
〔考案の効果〕
以上要するに、本考案による傾斜角調整装置において
は、ロックピンとロックプレートを設けるとともに、ロ
ックストッパ,ロックレバー,操作ケーブル等を設け
て、ロックレバーの操作(又は非操作)により、傾動体
が最大傾斜位置に傾動した状態にてロックプレートがロ
ックピンと係合するようにでき、傾動体を最大傾斜位置
にて傾動不能に固定することができるため、この状態に
て傾動体に手を掛けても傾動体は動かず、使用性が大巾
に改善される。また、ロックレバーの非操作(又は操
作)により、傾動体が最大傾斜位置に傾動した状態にて
ロックプレートがロックピンと係合しないようにできる
ため、傾動体の傾斜角調整操作中に傾動体がその最大傾
斜位置にて傾動不能に固形されることがなく、操作性が
大巾に改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部拡大右側面図、第
2図は本考案の一実施例を示す左側面図、第3図は同要
部拡大左側面図、第4図は同平面図、第5図は第3図に
示したポールの部分破断側面図、第6図は同背面図、第
7図は第3図に示したカムプレートの正面図、第8図は
同側面図、第9図は第1図に示したカムプレートの正面
図、第10図は第1図に示した操作レバーの正面図、第11
図は同部分側面図、第12図は第1図に示したロックプレ
ートの平面図、第13図は同平面図、第14図は第3図に示
した第1メモリープレートの正面図、第15図は第3図に
示した第2メモリープレートの正面図、第16図は第3図
に示した連結ピン,連結プレート,リテーナ及び引張コ
イルスプリング等を示す図、第17図,第18図及び第19図
は第16図に示したリテーナの正面図,側面図及び平面
図、第20図は第3図に示したトーションスプリングの正
面図、第21図,第22図及び第23図は要部の作動説明図で
ある。 符号の説明 10……コラムチューブ(支持体)、11……ロフブラケッ
ト、12B……支持軸、13……アッパブラケット、14……
ステアリングホイール(傾動体)、17,18……ラチェッ
ト、18b……ロックピン、20,21……ポール、25……操作
レバー、27……ロックプレート、28……ロックストッ
パ、29……操作ケーブル、30……ロックレバー、S3……
引張コイルスプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作レバーの一方向への回動操作により、
    支持体に対して傾動可能に組付けられた傾動体の前記支
    持体に対する傾斜角を調整し得るとともに、前記傾動体
    をその最大傾斜位置に移動させ得るようにしてなる傾斜
    角調整装置において、前記支持体又は前記傾動体に連結
    される第1ブラケットに一体的に設けたロックピンに向
    けてばね付勢され前記傾動体の最大傾斜位置にて前記ロ
    ックピンと係合して前記傾動体をその最大傾斜位置に固
    定可能なロックプレートを前記傾動体又は前記支持体に
    連結される第2ブラケットに前記操作レバーと同軸的か
    つ相対回転可能に組付けるとともに、前記ロックピンと
    非係合位置にある前記ロックプレートと係合・解離可能
    で前記ロックプレートと係合する規制位置にて前記ロッ
    クプレートの前記ロックピンとの係合を阻止しかつ前記
    ロックプレートから解離する解除位置にて前記ロックプ
    レートの前記ロックピンとの係合を許容するロックスト
    ッパを前記第1ブラケットに揺動可能に組付け、同ロッ
    クストッパを前記操作レバーに組付けたロックレバーに
    操作ケーブルを介して連結したことを特徴とする傾斜角
    調整装置。
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