JPH0224426A - トラス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、各種の建造物に使用されるトラスに関するも
のである。

［従来の技術］ 例えば、特開昭５８−１２０９３６号公報に開示されて
いるように、交点ごとに分割された縦横の弦材からなる
上部格子及び下部格子と、両格子における弦材の交点を
相互に連結する各交点ごとに分割された斜材とで構成さ
れ、これらの格子と斜材との結合部において、縦横の弦
材と円弦材間に挟持された斜材とをそれぞれ衝合状態に
配置すると共に、これらの弦材及び斜材をそれらを貫通
する複数のボルトで締着、固定してなるトラスは公知で
ある。

しかしながら、上記従来のトラスは、縦横の弦材間に斜
材を挟持させた構成であるため、結合部の中心において
これらの弦材と斜材との軸心がずれており、そのため、
弦材と斜材とに軸線方向の力が作用した場合、結合部に
おいてモーメントが発生し、トラスが変形したり破損し
易いという欠点があった。

また、４本のボルトがそれぞれ独立に螺着され、これら
のボルトによって各村が締着、固定されているため、弦
材及び斜材に力が作用した場合、その作用力は、その材
を貫通するボルトを介して他の材に作用することになり
、そのため、部のボルト及び材に大きな力が作用し、該
ボルト挿通用の連結孔を穿設することによって強度の低
下している各村の連結部が破損し易いという欠点もあっ
た。特に、このように弦材及び斜材を交点においてそれ
ぞれ衝合させるようにした場合、それらの連結部は必然
的に小面積となるため、ここに連結孔を設けることは強
度上好ましいことではない、従って、この連結孔はでき
るだけ小さくすることが望ましいが、連結孔を小さくす
ると、それに応じてボルトも細くしなければならないた
め、連結強度が低下するのが避けられない。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明の課題は、縦横の弦材と斜材との結合部において
、これらの材の軸心のずれに基づ〈モーメントの発生を
防止すると共に、各村の連結強度を高め、而してトラス
の破損を防止することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記課題を解決するため゛１本発明は、交点ごとに分割
された縦横の弦材からなる上部格子及び下部格子と、両
格子における弦材の交点を相互に連結する各交点ごとに
分割された斜材とで構成され、これらの格子と斜材との
結合部において、縦横の弦材及び斜材をそれぞれ衝合状
態に配置すると共に、これらの弦材と斜材との間に、各
村の軸線を結合部における中心線上の一点で交差させる
ためのスペーサを介在させ、且つ弦材と斜材との外面に
座金をそれぞれ配設し、これら各村とスペーサ及び座金
とを、それらを貫通する複数の連結用軸棒によって連結
すると共に、弦材及び斜材に対して非貫通状態に設けら
れた単一の固定用ボルトによって締着、固定したことを
特徴とするものである。

［作　用］ 各弦材及び斜材に作用する軸線方向の作用力は、結合部
における中心線上の一点に集中するため、該結合部にモ
ーメントが発生せず、このモーメントに基づくトラスの
撚れや変形等が生じない。

また、上記弦材及び斜材は、それらを貫通する軸棒によ
って連結されると共に、該軸棒とは別の各村を貫通しな
い固定用ボルトで締着、固定されているから、上記各軸
棒には、それ自体で直接各村を締着、固定する場合のよ
うな大きな強度が要求されず、しかも、各弦材または斜
材に作用する作用力は、それらを貫通する軸棒から各軸
棒に共通の座金を介して他の軸棒及び材に均等に分散さ
れて支持され、特定の軸棒及び材のみに集中的に作用す
ることがなく、従って、該軸棒、延ては各村の連結部に
形成される連結孔を小さくすることができ、これにより
、該連結孔の形成による連結部の強度低下が抑えられる
。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図及び第２図に示すトラスは、縦横の弦材Ｉａ、ｌ
ｂからなる上部格子１と、同様に縦横の弦材２ａ　、　
２ｂからなる下部格子２と、これら両格子１．２におけ
る弦材１ａ、ｌｂの交点と弦材２ａ　、　２ｂの交点と
を相互に連結する斜材３とで構成されており、これらの
弦材１ａ、ｌｂ及び２ａ　、　２ｂと斜材３とは、それ
ぞれ交点ごとに分割された長さに形成され、それらが各
交点において次に示すような方法によって連結されてい
る。

即ち、第３図及び第４図は、上部格子１と斜材３との結
合部の構成を示すもので、パイプで構成された縦横の弦
材１ａ、ｌｂと斜材３との端部には、それらを押し潰す
ことによってそれぞれ扁平な連結部４ａ　、　４ｂ及び
５が形成されており、弦材１ａ、ｌｂの連結部４ａ、４
ｂには、その幅方向に所定間隔で２つの連結孔６ａ、６
ｂが穿設されると共に、先端部中央に、結合部の中心に
固定孔を形成する円弧状の切欠７ａ、７ｂが切設され、
山形に形成された′斜材３の連結部５には、１つの連結
孔８が穿設されると共に、その先端部に固定孔を形成す
る円弧状の切欠９が切設されている。

而して、上記縦方向の弦材１ａ、ｌａと横方向の弦材２
ｂ、ｌｂとは、それぞれ連結部４ａ、４ａ及び４ｂ、４
ｂの先端部同士を互いに衝合させた状態で配置され、且
つ２つの連結孔６ａ、６ｂが互いに重なるように交差状
態に重設されており、その交差部には、スペーサ】０を
介して各斜材３，３．・・が互いに連結部５，５．・・
を衝合させた状態で同一面上に位置するように配設され
ている。

上記スペーサ１０は、弦材１ｂ、ｌｂの連結部４ｂ、４
ｂに跨がるように当接する方形の座板１０ａと、各斜材
３，３．−・の連結部５，５．・・に跨がるように当接
する方形の座板１０ｂとを、それらの向きが互いに４５
度異なるように配置して一体化し、それに、上記各村の
連結孔に対応する４つの連結孔１１と固定穴に対応する
１つの固定穴１２とを穿設したちので、該スペーサ１０
を弦材１ａ、ｌｂと斜材３との間に介在させることによ
り、第４図に示すように、縦横の弦材１ａ、ｌｂ及び斜
材３の軸線を結合部における中心線立上の一点Ｐで交差
させるようにし、而して、これらの材に軸線方向の外力
が作用した場合に、それらの作用力を上記Ｐ点に集中さ
せ、それによって、該結合部におけるモーメントの発生
を防止するものである。

上記弦材１ａ、ｌａにおける連結部４ａ　、　４ａの外
面には、上記各連結孔に挿通する４本の小径の連結用軸
棒１４と、結合部の中心に形成された固定穴に挿通する
１本の大径の固定用ポル）１５とを備えた方形の固定座
金１６が、これらの連結部４ａ、４ａに跨がるように配
設され、また、斜材３，３．　　拳の連結部５．５．・
・の外面には、上記軸棒１４に対応する４つの連結孔１
９と固定用ポルト１５に対応する固定穴２０とを備えた
各軸棒に共通の方形をなす受座金１８が、これらの連結
部５，５．・・に跨がるように配設され、上記固定用ポ
ルト１５にナツト２２を螺着することにより、これらの
座金１６．１８を介して弦材ｌａ、Ｉｂとスペーサ１０
および斜材３，３．　−とが締着、固定されている。

上記固定座金１６と各軸棒１４及びポルト１５とは、そ
れらを一体のものとして構成してもよいが、それらを別
体に構成し、固定座金１６に設けた孔に各軸棒及びボル
トを挿通させたものでもよい。

上記構成を宥するトラスにおいて、第４図に示すように
、各弦材１ａ、ｌｂ及び斜材３に作用する軸線方向の作
用力は、結合部における中心線立上の一点Ｐに集中する
ため、該結合部にモーメントが発生しない、従って、こ
のモーメントに基づくトラスの撚れや変形等が発生しに
くい。

また、上記弦材１ａ、ｌｂ及び斜材３は、それらを貫通
する軸棒１４によって連結されると共に、該軸棒１４と
は別に各村１ａ、ｌｂ及び３を貫通しないように設けた
固定用ポルト１５で締着、固定されているから、上記各
軸棒１４には、それ自体で各村を締着、固定する場合の
ような大きな強度が要求されず、しかも、各弦材１ａ、
ｌｂまたは斜材３に作用する作用力は、それらを貫通す
る軸棒１４から各軸棒が共通に貫通する座金１６．１８
及びスペーサｌＯを介して他の軸棒及び材に均等に分散
されて支持され、特定の軸棒及び材のみに集中的に作用
することがなく、従って、該軸棒１４、延ては各材１ａ
、ｌｂ及び３の連結部４ａ、４ｂ及び５に形成される連
結孔６ａ、６ｂ及び８を小さくすることができ、これに
より、該連結孔の形成による連結部の強度低下が抑えら
れる。

なお、上記連結用の軸棒１４として、ボルトを使用する
こともできる。この場合には、各村が主として固定用ポ
ル）１５によって締着、固定されるため、これらの連結
用軸棒としてのボルトには、それほど大きな締着力は要
求されず、従って、小径のボルトを使用することができ
る。

また、下部格子２と斜材３との結合部の構成は、上述し
た上部格子ｌと斜材３との結合部の構成と実質的に同じ
であるから、重複を避ける意味でその説明は省略する。

なお、トラスの周囲の結合部においては、弦材及び斜材
の数が上述した中間の結合部よりも少ないが、弦材及び
斜材の欠除している部分にそれらの連結部と同形、同厚
のスペーサを使用することにより、上述した場合と同様
にして結合することができる。

［発明の効果］ このように、本発明によれば、次に列挙するような効果
を期待することができる。

（＋）縦横の弦材と斜材との間にスペーサを設けること
により、結合部の中心においてこれらの弦材と斜材との
軸心を一致させるようにしたので、該結合部におけるモ
ーメントの発生を防止することができる。

（２）弦材及び斜材を、それらを貫通する連結用の軸棒
により連結すると共に、該軸棒とは別の各村を貫通しな
い固定用ボルトにより締着、固定するようにしたので、
上記軸棒には、該軸棒によって各村を直接締着、固定す
る場合に比べてそれほど大きな締着力を持たせる必要が
なく、従って、該軸棒、延ては各村の連結部における連
結孔を小さくすることができ、これにより、該連結孔の
形成による連結部の強度低下を防止することができる。

（３）弦材と斜材との外面に各軸棒に共通の座金をそれ
ぞれ配設し、これらの座金を介して軸棒を取り付けるよ
うにしたので、弦材及び斜材に力が作用した場合、その
力をこれらの座金を介して各軸棒及び材に均等に分散さ
せて支持させることができ、そのため、特定の軸棒及び
材のみに集中的に力が作用するのを防止して、トラスの
破損を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図はその側面
図、第３図は同要部拡大断面図、第４図はその分解斜視
図である。 ｌ・噂上部格子、　　２　・下部格子、ｌａ、ｌｂ、２
ａ、２ｂ　＊　＊弦材、３・ｅ斜材、　　　　ｌＯ・・
スペーサ、１４・Ｏ軸棒、　　　　１５−・固定用ボル
ト、１６．１８　拳・座金。 特　許　出　願人　　株式会社エムアイニー建築デザイ
ン研究所（外１名） 第 図 第 図 第　４ 図 １σ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、交点ごとに分割された縦横の弦材からなる上部格子
   及び下部格子と、両格子における弦材の交点を相互に連
   結する各交点ごとに分割された斜材とで構成され、これ
   らの格子と斜材との結合部において、縦横の弦材及び斜
   材をそれぞれ衝合状態に配置すると共に、これらの弦材
   と斜材との間に、各材の軸線を結合部において中心線上
   の一点で交差させるためのスペーサを介在させ、且つ弦
   材と斜材との外面に座金をそれぞれ配設し、これら各材
   とスペーサ及び座金とを、それらを貫通する複数の連結
   用軸棒によって連結すると共に、弦材及び斜材に対して
   非貫通状態に設けられた単一の固定用ボルトによって締
   着、固定したことを特徴とするトラス。