JPH02242255A - 湿し水不要平版印刷原板 - Google Patents

湿し水不要平版印刷原板

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JPH02242255A
JPH02242255A JP6287589A JP6287589A JPH02242255A JP H02242255 A JPH02242255 A JP H02242255A JP 6287589 A JP6287589 A JP 6287589A JP 6287589 A JP6287589 A JP 6287589A JP H02242255 A JPH02242255 A JP H02242255A
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JP
Japan
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layer
photosensitive resin
silicone rubber
primer layer
meth
Prior art date
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Pending
Application number
JP6287589A
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English (en)
Inventor
Shigeo Koizumi
滋夫 小泉
Takashi Okuno
奥野 敬
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02242255A publication Critical patent/JPH02242255A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、湿し水を用いないで印刷が可能な湿し水不要
平版印刷版(以下、水なし平版と称する)の作成に供さ
れる水なし平版印刷原板に関する。
〔従来の技術及びその解決すべき課題〕支持体上に、プ
ライマー層、感光性樹脂層及びシリコーンゴム層を順次
設けた水なし平版はすでに種々のものが提案されている
(例えば、特公昭44−23042号、特公昭46−1
6044号、特公昭54−26923号、特開昭56−
80046号、特公昭55−22781号など)。
この様な水なし平版印刷版においては、非画像部はイン
キ反ia性のシリコーンゴムからなる表面を有し、一方
面像部は、少くとも、シリコーンゴム層が除去された感
脂性の感光性樹脂層又はプライマー層が露出した表面を
有し、シリコーンゴム層が除去された部分にのみ選択的
にインキが付着し、印刷が行われる。
しかしながら、シリコーンゴム層は機械的強度か弱く、
表面に傷がつき易いうえに、下記の様な理由により、薄
層であることが要求される。即ち、シリコーンゴム層が
除去された凹部が画像部となるため、シリコーンゴム層
が厚いと凹部が深くなり、印刷時に十分着肉させるため
には、版面へのインキ供給量を多くしなければならない
という問題が生じる。更に、シリコーンゴム層の厚さは
現1象性にも影響し、厚くなる程現像性が劣化し、細線
やハイライlの微小な網点の形成を困難とする。このた
め、シリコーンゴム層は製版、印刷の各工程で、版取扱
い時に容易に傷を生じ、下層部の感脂性表面が露出して
傷汚れを生じ易いという欠点があった。
この問題点を改良するために特開昭62−194255
号、特願昭62−33111’4号により、エポキシ用
脂等からなるプライマー層及びゼラチンを主体とするプ
ライマー層を6〜100μmの厚さに厚塗りし、版面上
にかかる応力を緩和する方法が提案されているが、未だ
充分満足出来るものではなかった。
従って、本発明の目的は、高感度、高画質及び高耐刷性
であるとともに優れた耐スクラッチ性を有する水なし平
版印刷原板を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、支持体上に、プライマー層、感光性樹脂層及びシ
リコーンゴム層を順次設けた水なし平版印刷原板におい
て、そのプライマー層にガラス転移温度が20℃以下の
ジエン系ゴムを配合させることにより、上記目的が達成
できることを見い出し、この知見に基づいて本発明がな
されたものである。
即ち、本発明は、支持体上にプライマー層、感光性樹脂
層及びシリコーンゴム層を順次設けた水なし平版印刷原
板において、そのプライマー層が以下の成分: (a)  カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク質及びア
ルブミンから選ばれた少くとも一種の天然タンパク質及
び υ ガラス転移温度が20℃以下であるジエン系ゴム、 を含有することを特徴とする水なし平版印刷原板に関す
る。
以下、本発明について詳述する。
本発明の天然タンパク質(a)は、カゼイン、ゼラチン
、大豆タンパク質及びアルブミンから選ばれた少くとも
一種のタンパク質である。カゼインは牛乳タンパク質の
主成分をなすものであり、単一のタンパク質ではなく類
似した少くともとも3種のタンパク質の混合物である。
市販のカゼイン:;はその工業的製法により、乳酸カゼ
イン、硫酸カゼイン、塩酸カゼイン、レンネットカゼイ
ン等があり、カゼインは製法によって品質、組成が異る
しかしながら、多種のアミノ酸が縮合した天然高分子で
あるカゼインであればいずれも使用できる。
カゼインを溶解する方法は、J〕アンモニア水や、アル
カリ性ソーダ塩の加熱溶液に加えて溶解する方法、(2
)アミド化合物を加えて冷水で溶解する方法、などがあ
るが、アンモニアを用いる方法はプライマー層を塗布乾
燥後アンモニアが蒸敗するため塗膜の耐水性がすぐれる
。アルカリ性ソーダ塩を用いる方法においては、耐水性
はアンモニアを用いる場合に比べ劣るが、塗設時にアン
モニア臭の発生がない点で有利である。これらは要求性
能に合わせ種々配合が可能である。
ゼラチンとしては、主として牛の骨や皮から酸処理もし
くは石灰処理により得られる、いわゆる写真用のゼラチ
ンが使用される。ただし、多種のアミノ酸が縮合した天
然高分子化合物であるゼラチンであればいずれも使用で
きる。ゼラチンを構成するアミノ酸の種類は極めて多く
、精製条件により種々の組成のものが得られ、また原料
によってもかなり相違があるが、いずれも本発明のプラ
イマー用に使用可能である。
その他、カゼインと類似した化学的性質を有する大豆タ
ンパク質(大豆カゼイン)及びアルブミンなどの天然物
タンパク質も本発明のプライマー層に使用できる。これ
らの天然物タンパク質は単独で用いても併用してもよい
本発明iこ使用するジエン系ゴム(b)は、ガラス転移
温度が20℃以下でありかつブタジェン、イソプレン及
びクロロブレンより選ばれたモノマーから1ituされ
た単独重合体又は共重合体であり、例えばポリブタジェ
ン、ポリイソプレン(含天然ゴム)、ポリクロロブレン
、スチレン−ブタジェン共重合体、カルボキシ変性スチ
レン−ブタジェン共重合体、アクリル酸エステル−ブタ
ジェン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジェン共
重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジェン共重合体、カルボキシ変性アクリ
ロニトリル−ブタジェン共重合体、アクリロニトリル−
クロロブレン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン
共重合体、ビニルピリジン−ブタジェン共重合体、ビニ
ルピリジン−スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン
−クロロブレン共重合体、スチレン−イソフラン共重合
体などが挙げられる。これらのジエン系ゴムのラテック
スは天然ゴムラテックスや、乳化重合又は溶液重合で得
た合成ゴム溶液に界面活性剤などを添加して水エマルジ
ョンに転相することなどの常法により得られる。
これらジエン系ゴムのガラス転移温度の測定は、日本ゴ
ム協会編集、発行の「ゴム試験法」第18頁−22頁に
記載されているように、熱分析(DSC。
DTA)による方法、体積膨張の測定、動的粘弾性の測
定、核磁気共鳴による方法、誘電特性の測定、熱機械分
析(T〜IA)、熱光学分析(TOA)など、いくつか
の方法により測定することができる。
本発明の主要な特徴は、プライマー層として、上記天然
タンパク質(a)と上記ジエン系ゴム(b)とからなる
プライマー層を設ける点にある。即ち、ゴム単独からな
るプライマー層は柔軟であるため、耐スクラッチ性には
すぐれているが、その上に塗設する感光性樹脂層の溶剤
によって、ゴムが溶解され、感光性樹脂層の面に斑が生
じたり、水なし平版印刷原板の感度や、現1象性が大き
く影響される。また、ジエン系ゴムは、通常感光性樹脂
層の形成に用いられるエーテル、エステルやケトン系等
の溶剤にはある程度耐溶剤性があるため、ゴムの溶解が
顕著に生じない場合でも平版印刷原板の保存時に経時に
よって感光性樹脂層中の低分子量成分がプライマー層に
移行し、感度や画質などが劣化する。このため、従来よ
り、ゴム系プライマー層と感光性樹脂層との間に耐溶剤
性の中間層を設けることが行なわれていたが、中間層を
設けることは製造上煩雑な工程となり、又経済的にも不
利となるなど問題となっていた。
このような問題は、上記のように特定の天然タンパク質
と特定のジエン系ゴムを含有するプライマー層とするこ
とによって解決されることとなった。
上記の天然タンパク質はジエン系ゴムの溶解性にすぐれ
た低極性の溶剤だけでなく、感光性樹脂層の形成に多用
されるエーテル、エステル、ケトン系の有機溶剤を含め
たほとんどすべての有機溶剤に対して、すぐれた耐溶剤
性を示す。このため、天然タンパク質とジエン系ゴムと
を混合したプライマー層を用いることによって、前述の
感光性樹脂層とプライマー層との間の溶剤によるt目互
混人による性能劣化を生じさせることなく、耐スクラッ
チ性の改善を可能とした。以下、本発明のプライマー層
について更に詳しく説明する。
本発明のプライマー層におけるジエン系ゴムの添加総量
はプライマー層の全塗布重量当り5〜95重量%、好ま
しくは30〜90重量%である。
天然タンパク質の総量は少くとも5重量%以上である。
本発明のプライマー層には天然タンパク買を架橋硬化し
、耐水性を強化するために特開昭63−133153号
に記載された写真工業において一般的に用いられるゼラ
チン用硬膜剤を用いることが好ましい。更に、本発明の
プライマー層には、シランカップリング剤を含有させて
もよい。シランカップリング剤は、支持体との接着力を
向上させると共に、プライマー層に耐水性を付与する作
用を有する。シランカップリング剤としては、船釣に知
られているもの、例えば「表面」第21巻、第157〜
167頁(1983年)およびε、P、ブリューデマン
著rシラン・カップリング・エージェンッ」ブレナム・
プレス刊(1982)[:  Plueddemann
  5ilane  Coupling  AgenF
O,s″ 、Plenum Press (1982)
 :”に記載されている種々のものが使用できる。シラ
ンカップリング剤以外にもチタネートカップリング剤や
アルミカップリング剤も有効に用いられる。ジエン系ゴ
ムの耐溶剤性を更に高めるためにゴム用架橋剤としてイ
オウ化合物を添加しても良い。ラテックス用イオウとし
ては、昇華イオウ、石油化学などで副生ずる硫化水素を
酸化してつくった副生イオウ、硫化水素を湿式で酸化し
てつったコロイドイオウなどが用いられる。又加熱する
と分解してイオウを放出するジチオジモルホリン、チオ
ブラストテトラメチルチウラムジスルフィド、テトラメ
チルチウラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラ
ムテトラスルフィドの様なチウラム系化合物、ピペリジ
ンペンタメチレンジチオカルバメート、ビベコリンビベ
コリルジチオ力ルバメート、ジメチルジチオカルバミン
酸ナトリウムの様なジチオカルバメート系化合物、イソ
プロピルキサントゲン酸ナトリウム、ブチルキサントゲ
ン酸亜鉛の様なキサンテート系化合物、チオウレア、チ
オカルバニリドの様なチオウレア系化合物、ジフェニル
グアニジンの様なグアニジン系化合物、メルカプトベン
ゾチアゾールの亜鉛塩、メルカプトベンゾチアゾールの
ナトリウム塩、ジベンゾチアジルジスルフィド、メルカ
プトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩の様な
チアゾール系化合物などを単独又は組合わせて使用して
も良いつイオウ化合物以外にも、ブチルアルデヒド−モ
ノブチルアミン縮合物、ブチルアルデヒド−アニリン縮
合物、ヘブタアルデヒドーアニ、リン反応物、塩化エチ
ルーホルムアルデデヒドーアンモニア反応物などのアル
デヒドアミン系化合物、酸化亜鉛、テルリウム、セレニ
ウム、炭酸ジルコニルアンモニア、及びベンゾイルパー
オキシド、ジクミルパーオキシドなどの有機過酸化物な
どを添加しても良い。更にこれらの架橋剤の作用を促進
する、炭酸亜鉛、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン
酸、ステアリン酸亜鉛、ジブチルアンモニウムオレエー
ト、ジェタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレングリコール等を併用しても良い。この他にカルボ
キシ変性ゴムを用いた場合に1よ、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、ソルビトールポリグリシジルエーテルなどのポリエ
ポキシ化合物、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂などを用いて架橋しても良い。
このプライマー層iこは必要に応じて、酸化チタン、炭
酸カルシウム、コロイダルシリカ、シリコン樹脂粉末な
どの充填剤、あるいはハレーション防止のための染料や
顔料、接着助剤(例えば、重合性モノマー、ジアゾ樹脂
)などを添加してもよい。また、焼出し性付与のための
染料、pH指示薬、酸発生剤、光重合開始剤を適宜混合
して使用することもできる。
プライマー層の厚みは0.1〜50μm1好ましくは1
.0〜20μmである。0.1μm未満の厚みでは、耐
スクラッチ性に対して効果が少なり、−方、50μmよ
り厚いと製造時乾燥負荷が増大し、経済的に不利となり
やすい。
本発明に用いられる支持体としては、通常の平版印刷既
等にセット出来る程度のたわみ性と、印刷時にかかる荷
重に耐えるものであればなんでも使用することができる
。例えば、代表的な基板としては、コート紙、アルミニ
ウムのような金属板、ポリエチレンテレフタレートのよ
うなプラスチックフィルム、あるいはそれ等を複合させ
たものを挙げることが出来る。
本発明で使用される感光性樹脂層は一般的には露光によ
って現像液に対する溶解性に差が生じるか、又は上層の
シリコーンゴム層との界面で接着性に変化を生じるもの
であればいかなるものであっても使用することができる
。画像形成は、ネガ型でもポジ型でもかまわない。
このような感光層を構成する化合物又は組成物(は、次
のものが含まれる。
(^)光重合型感光性樹脂層: (1)オレフィン性不飽和二重結合基を有するモノマー
又はオリゴマー、(2)必要に応じて使用される、フィ
ルム形成能を有する高分子化合物及び(3〕光重合開始
剤からなる光重合性組成物の層。上記成分(1)〜(3
)を含む感光性樹脂層の中で成分(1)と(2)が結合
した高分子化合物、即ち、側鎖に光重合可能又は光架橋
可能でかつオレフィン性の不飽和二重結合基を有すると
ともにフィルム形成能を有する高分子化合物を含む感光
性樹脂層も本発明に用いるのに好適である。また、成分
(1)と(2)が結合した化合物に、更に成分(1)の
モノマー又はオリコマ−を添加した感光性樹脂層は更に
好適である。ただし、本発明はこれらに限定されること
はない。
二のようなモノマー又はオリコマ−としては、ポリエチ
レングリコールモノ (メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールモノ (メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレート等の単官能のアクリレ
ートやメタクリレート;ポリプロレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールエタントリ (メタ
)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールトリ (メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールテトラ (メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ (アクリロイルオキシプ
ロピル)エーテル、トリ (アクリロイロキシエチル)
インシアヌレート、(メタ)アクリル酸カルシウム、(
メタ)アクリル酸ナトリウム、グリセリンやトリメチロ
ールエタン等の多官能アルコールにエチレンオキサイド
やプロピレンオキサイドを付加させた後(メタ)アクリ
レート化したもの、特公昭48−41708号、特公昭
50−6034号、特開昭51−37193号各公報心
配載されているようなウレタンアクリレート類、特開昭
48−64183号、特公昭49−43191号、特公
昭52−30490号各公報心配載されているポリエス
テルアクリレート頚、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル
酸を反応させたエポキシアクリレート類等の多官能のア
クリレートやメタクリレート、米国特許第454064
9号公報に記載のN−メチロールアクリルアミド誘導体
をあげることができる。更に日本接着部会誌Vo1.2
0、No、 7.300〜308ページに光硬化性モノ
マー及びオリゴマーとして紹介されているものも使用す
ることができる。これらのモノマー及びオリコマ−は一
般に全感光性樹脂層の70f−1重量%、好ましくは5
0〜3重量%で含まれる。
成分(2):フィルム形成能を有する化合物このような
フィルム形成能を有する高分子化合物としては、メタク
リル酸共重合体、アクリル酸共重合体、クロトン酸共重
合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイシ酸
共重合体、酸性セルロース誘導体、ポリビニルビクリト
ン、ポリエチレンオキサイド、アルコール可溶性ナイロ
ン、ポリエステル、不飽和ポリエステル、ポリウレタン
、ポリスチレン、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポl化ビニ
ル、ポリビニルアルコール、部分アセタール化ポリビニ
ルアルコール、水溶性ナイロン、水溶性ウレタン、ゼラ
チン、水溶性セルロース誘導体等を挙げることが出来る
成分(1)と(2)が結合した高分子化合物このような
高分子化合物としては、特開昭59−53836号公報
に記載されているようなアリル(メタ)アクリレート/
(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他の付加重合性
ビニルモノマー共重合体、及びそのアルカリ金属塩又は
アミン塩;特公昭59−45979号公報に記載されて
いるヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/(メタ)
アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート共重合体及
びそのアルカリ金属塩又はアミン塩に(メタ)アクリル
酸クロライドを反応させたもの;特開昭59−7104
8号公報に記載されているような無水マレイン酸共重合
体にペンタエリスリトールトリアクリレートを半エステ
ル化で付加させたもの及びそのアルカリ金属塩又はアミ
ン塩;スチレン/無水マレイン酸共重合体にモノヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールモノ (メタ)アクリレートやポリプロピレング
リコールモノ (メタ)アクリレートを半エステル化で
付加させたもの及びそのアルカリ金属塩やアミン塩; 
(メタ)アクリル酸共重合体やクロトン酸共重合体のカ
ルボン酸の一部にグリシジル(メタ)アクリレートを反
応させたもの及びそのアルカリ金属塩やアミン塩:ヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート共重合体、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルブチラールに無水マレイン
酸や無水イタコン酸を反応させたもの及びそのアルカリ
金属塩やアミン塩;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レート/(メタ)アクリル酸共重合体に2.4トリレン
ジイソシアネート/ヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レート=1/l付加物を反応させたもの及びそのアルカ
リ金属塩やアミン塩;特開昭59−53836号公報に
記載されている(メタ)アクリル酸共重合体の一部をア
リルグリシジルエーテルで反応させたもの及びそのアル
カリ金属塩又はアミン塩; (メタ)アクリル酸ビニル
/(メタ)アクリル酸共重合体及びそのアルカリ金属塩
又はアミン塩: (メタ)アリルアクリレート/スチレ
ンスルホン酸ナトリウム共重合体;(メタ)アクリル酸
ビニル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体、(メ
タ)アリルアクリレート/アクリルアミド−1,1−ジ
メチルエチレンスルホン酸ナトリウム共重合体、(メタ
)アクリル酸ビニル/アクリルアミド−1,1−ジメチ
ルエチレンスルホン酸ナトリウム共重合体、2−アリロ
キシエチルメタアクリレート/メタクリル酸共重合体、
2−アリロキシエチルメタアクリレート/2−メタクリ
ロキシエチル水素サクシネート共重合体等を挙げること
が出来る。
この高分子化合物は、一般に全感光性樹脂層中30〜9
9重量%、好ましくは50〜97重量%で含まれる。
成分(3):光重合開始剤 このような光重合開始剤としては、米国特許第2、36
7、660号明細書に開示されているビシナールボリケ
タルドニル化合物、米国特許第2.367、661号及
び第2.367、670号明細書に開示されているα−
カルボニル化合物、米国特許第2.448.828号明
細書に開示されているアシロインエーテル、米国特許第
2.722.512号明細書に開示されているα−炭化
水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国特許第
3.046.127号及び第2.951.758号明細
書に開示されている多核キノン化合物、米国特許第3、
549.367号明細書に開示されているトリアIJ 
−ルビミダゾールダイマー/p−アミノフェニルケトン
の組み合せ、米国特許第3.870.524号明細書に
開示されているベンゾチアゾール系化合物、米国特許第
4.239.850号明細書に開示されているベンゾチ
アゾール系化合物/トリハロメチル−S −トリアジン
系化合物及び米国特許第3.751.259号明細書に
開示されているアクリジン及びフェナジン化合物、米国
持許第4.212.970号明細書に開示されているオ
キサジアゾール化合物、米国特許第3、954.475
号、特開昭53−133428号、米国特許第4.18
9.323号、特開昭60=105667号、特開昭6
2−58241号、特願昭61−227489号公報に
開示されている発色団基を有するトリハロメチル−s 
−トリアジン系化合物、特開昭59−197401号、
特開昭60−76503号公報に開示されているベンゾ
フェノン基含有ペルオキシエステル化合物等を挙げるこ
とができる。
これらの光重合開始剤の添加量は全感光性樹脂層に対し
て0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%であ
る。
その他の成分 以上の他に、感光性樹脂層には、プライマー層との接着
性を改善させるために少量の光硬化性ジアゾ樹脂を添加
しても良い。このようなジアゾ樹脂としては、米国特許
第3867147号や米国特許第2632703号に記
載のものが挙げられるが、特に芳香族ジアゾニウム塩と
活性なカルボニル含有化合物(例えばホルムアルデヒド
)との縮合物で代表されるジアゾ樹脂が有用である。好
ましいジアゾ樹脂には、例えばp−ジアゾジフェニルア
ミンとホルムアルデヒド又はアセトアルデヒトの縮合物
のへキサフルオロリン酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、
リン酸塩が含まれる。また、米国特許第3300309
号に記載されているようなp−ジアゾジフェニルアミン
とホルムアルデヒドの縮合物のスルホン酸塩(例えばp
−トルエンスルホン酸塩、2−メトキシ−4−ヒドロキ
シ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩など)、ホス
フィン酸塩、有機カルボン酸塩なども好ましい。上記ジ
アゾ樹脂の好ましい添加量は全感光性樹脂層に対して0
.1〜5重量%である。更に、感光性樹脂層には熱重合
防止剤を加えておくことが好ましく、例えばハイドロキ
ノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−
クレゾール、ピロガロール、t−7−チルカテコーノ収
ベンツキノン、4.4′−チオビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2.2’ −メチレンビス(
4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2メルカプ
トベンゾイミダゾール等が有用である。
また、場合によっては感光性樹脂層の着色を目的として
染料もしくは顔料や焼き出し剤としてpH指示薬やロイ
コ染料を添加してもよい。目的によっては更に感光性樹
脂層中に少量のポリジメチルシロキサン、メチルスチレ
ン変性ポリジメチルシロキサン、オレフィン変性ポリジ
メチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロ
キサン、シランカップリング剤、シリコーンジアクリレ
ート、シリコーンジメタクリレート等のシリコーン化合
物を添加してもよい。また、塗布適性を向上させるため
にフッ素系界面活性剤やフッ素系表面配向剤を添加して
もよい。これらの添加剤の添加量は通常全感光性樹脂層
に対して10重量%以下である。更に場合によってはシ
リコーンゴム層との接着性を強化するために、シリカ粉
末や、表面を(メタ)アクリロイル基やアリル基含有シ
ランカップリング剤で処理した疎水性シリカ粉末を全感
光性樹脂層に対して50重量%以下の量で添加してもよ
い。
(B)光二量化型感光層: 重合体の主鎖又は側鎖に e (Rは炭素数1〜lOのアルキル基) (R,、R,はそれぞれアルキル基を示し、R+ とR
2とが一緒になって5員環又は6員環を形成してもよい
)、又は (Rは炭素数1−10のアルキル基) 含む高分子化合物からなるものが含まれる。
重合体主鎖又は側鎖に感光性基とじて エステル類、ポリアミド類、ポリカーボネート類のよう
な感光性重合体を主成分とするもの(例えば米国特許第
3.030.208号、同第3.707.373号及び
同第3.453.237号の各明細書に記載されている
ような化合物);シンナミリデンマロン酸等の(2−ブ
ロペリデン)マロン酸化合物及び二官能性グリコール類
から誘導される感光性ポリエステル類を主成分としたも
の(例えば、米国特許第2.956゜878号及び同第
3.173.737号の各明細書に記載されているよう
な感光性重合体);ポリビニルアルコ−)Lt、澱粉、
セルロース及びその類似物のような水酸基含有重合体の
ケイ皮酸エステル類(例えば、米国特許第2.690.
966号、同第2.752.372号、同第2、732
.301号等の各明細書に記載されているような感光性
重合体)、更に特開昭58−25302号、同59−1
7550号公報に記載されている重合体等が包含される
(C)光硬化性ジアゾ樹脂あるいはアジド樹脂と、必要
ならば光増感剤と、若干の充填材添加物とからなるもの
: 光硬化性ジアゾ樹脂としては、パラジアゾジフェニルア
ミン、パラジアゾモノエチルアニリン、パラジアゾベン
ジルエチルアニリンなどのジアゾ系アミンとホルムアル
デヒドとの縮合物の塩化亜鉛複塩を挙げることができる
この感光性樹脂層は光重合性不飽和二重結合基を有する
化合物を含有しない点で(A)で上げた感光性樹脂層と
は本質的に異るものである。
光硬化性アジド樹脂としては、ポリビニルアルコールの
アジドフタル酸エステル、あるいはアジド安息香酸エス
テノペスチレンー無水マレイン酸共重合体と、芳香族ア
ジド系アルコール、例えばβ−(4−アジドフェノール
)エタノールのエステルなどがあげられる。
光増感剤、充填材、添加物としては(A)の例で挙げた
ものを使用できる。
(D)  o−キノンジアジド化合物からなる組成物:
特に好ましい0−キノンジアジド化合物は0−ナフトキ
ノンジアジド化合物であり、例えば米国特許第2.76
6、118号、同第2.767、092号、同第2、7
72.972号、同第2.859゜112号、同第2゜
907.665号、同第3.046.110号、同第3
.046.111号、同第3、046.115号、同第
3.046.118号、同第3.046.119号、同
第3.046.120号、同第3.046.121号、
同第3、046.122号、同第3.046.123号
、同第3.061.430号、同第3.102.809
号、同第3.106.465号、同第3、635.70
9号、同第3.647.443号の各明細書をはじめ、
多数の刊行物に記されており、これらは好適に使用する
ことができる。これらの内でも、特に芳香族ヒドロキシ
化合物のO−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル
又はO−ナフトキノンジアジドカルボン酸エステル、及
び芳香族アミン化合物のO−ナフトキノンジアジドスル
ホン酸アミドまたは0−ナフトキノンジアジドカルボン
酸アミドが好ましく、例えばベンゾキノン−1,2−ジ
アジドスルホン酸、ナフトキノン−1,2−ジアジドス
ルホン酸とポリヒドロキシフェニルとのエステル(以下
、エステルとは部分エステルも含める)、ナフトキノン
−1,2−ジアジド−4−スルホン酸又はナフトキノン
−1,2−ジアジド−5−スルホン酸とピロガロールア
セトン樹脂とのエステル、ベンゾキノン−1,2−ジア
ジドスルホン酸又はナフトキノン−1,2−ジアジドス
ルホン酸とノボラック型フェノールホルムアルデヒド樹
脂又はノボラック型クレゾールホルムアルデヒド樹脂の
エステル、ポリ (p−アミノスチレン)とナフトキノ
ン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸又はナフトキノ
ン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸のアミド、ポリ
p−ヒドロキシスチレンをナフトキノン−1,2−ジア
ジド−4−スルホン酸又はナフトキノン−1,2−ジア
ジド−5−スルホン酸のエステル、ポリエチレングリコ
ールとナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン
酸又はナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン
酸のエステル、重合体アミンとナフトキノン−1,2−
ジアジド−4−スルホン酸又はナフトキノン−1,2−
ジアジド−5−スルホン酸のアミド、ポリメタクリル酸
p−ヒドロキシアニリドナフトキノン−1,2−ジアジ
ド−4−スルホン酸又はナフトキノン−1,2−ジアジ
ド−5−スルホン酸のエステル、天然…脂ロジンをアミ
ン変性したものとナフトキノン−1,2−ジアジド−5
−スルホン酸のアミド、ビスフェノールAとプロピレン
オキシドからのエポキシ樹脂とナフトキノン−1,2−
ジアジド−5−スルホン酸のエステル、(メタ)アクリ
ル酸とジヒドロキシフェニルのモノエステルのポリマー
とナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸又
はナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸の
エステル、アミノイソフタル酸ジアリルエステルとナフ
トキノンジアジドスルホン酸の縮合物を重合させたもの
、ポリカルボナートとのキノンジアジドスルホン酸エス
テル又はキノンジアジド類をインシアネート等で架橋し
たもの、ビスフェノールAとナフトキノン−1,2−ジ
アジド−4−スルホン酸又はナフトキノン−1,2−ジ
アジド−5−スルホン酸のエステノペナフトキノン−1
,2−ジアジド−5−スルホン酸とフェノール、p−ク
レゾールなどのフェノール類、エチル、プロピル、ブチ
ル、アミルアルコールなどのアルコール類とのエステル
、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸と
アニリン、p−ヒドロキシアニリンなどのアミン類との
酸アミドなどが挙げられる。
上述の如き感光性樹脂層用の組成物は、例えば2−メト
キシエタノール、2−メトキシエチルアセテート、乳酸
メチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、メタノール、エタノール、メチルエチルケト
ン、水などの適当な溶剤の単独又はこれらの適当に組合
せた混合溶媒に溶解して、基板上に設けられる。その被
覆量は乾燥後の重量で約0.1−10g/m″の範囲が
適当であり、好ましくは0.5〜5 g / m+であ
る。
本発明において好ましく用いられるシリコーンゴム層は
線状又は部分的に架橋したポリジオルガノシロキサンで
あり、次のような繰返し単位を有する。
ここで、Rはアルキル基、アリール基、アルケニル基又
はこれらの組み合わされた一価の基を表わし、それらは
ハロゲン原子、アミン基、ヒドロキシ基、アルコキシ基
、アリーロキシ基、(メタ)アクリロキシ基、チオール
基などの官能基を有していてもよい。なお、シリコーン
ゴム中には必要に応じ、シリカ、炭酸カルシウム、酸化
チタンなどの無機物の微粉末、前記のシランカップリン
グ剤、チタネート系カップリング剤やアルミニウム系カ
ップリング剤との接着助剤や光重合開始剤を添加しても
よい。
上記ポリシロキサンを主たる骨格とする高分子重合体(
シリコーンゴム)の原料としては分子量数千ないし数十
万の末端に官能基を有するポリシロキサンが使用され、
これを次に示すような方法で架橋硬化してシリコーンゴ
ム層が得られる。即ち、具体的には両末端にあるいは片
末端のみに水酸基を有する上記ポリシロキサンに次のよ
うな一般式で示されるシラン系架橋剤を混入し、必要に
応じて有機金属化合物、例えば有機スズ化合物、無機酸
、アミン等の触媒を添加して、ポリシロキサンとシラン
系架橋剤とを加熱し、又は常温で縮合硬化せしめる。
R,SiX、−。
ここで、nは1〜3の整数、Rは先に示したRと同様の
置換基であり、Xは一〇F(、−OR’−IなどのI換
基を表わす。ここで、R2、R3は先に説明したRと同
じ意味でありR2、R3はそれぞれ同じであっても異な
っていても良い。
またACはアセチル基を表わす。
その他末端に水酸基を有するオルガノポリシロキサン、
ハイドロジエンポリシロキサン架橋剤と必要に応じて上
記のシラン系架橋剤とを縮合硬化せしめる。
この他うSiH基と−CH=CH−基との付加反応によ
って架橋させる付加型シリコーンゴム層も有用である。
付加型シリコーンゴム層は硬化時比較的湿度の影響を受
けにくく、その上高速で架橋させることが出来、一定の
物性を容易に得ることが出来るという利点がある。縮合
型のシリコーンゴム層の場合、感光性樹脂層中にカルボ
ン酸が存在すれば、用いる架橋剤によっては硬化不良が
起るのに対して、付加型ではカルボン酸が存在しても十
分に硬化が起る。このように感光性樹脂層にカルボン酸
を存在させることが出来るので、水又はアルカリ水を主
体とする現像液で現像出来るという感光性印刷版を容易
に設計することが可能である。ここで用いる付加型シリ
コーンゴム層は多価ハイドロジエンオルガノポリシロキ
サンと、1分子に2個以上の−CH=CH−結合を有す
るポリシロキサン化合物との反応によって得られるもの
で、望ましくは以下の成分: (1)1分子中にケイ素原子に直接結合したアルケニル
基(より望ましくはビニル基)を少なくとも2個有する
オルガノポリシロキサン 100重量部 (2)1分子中に少なくとも”EE” S IH結合を
2個有するオルガノハイドロジエンポリシロキサン0.
1〜1000重1部 (3)付加触媒    0.00001〜10重量部か
らなる組成物を硬化架橋したものである。成分(1)の
アルケニル基は分子鎖末端、中間のいずれにあってもよ
く、アルケニル基以外の有機基としては、置換もしくは
非置換のアルキル基、アリール基である。成分(1)に
は水酸基を微量有することも任意である。成分(2)は
成分(1)と反応してシリコーンゴム層を形成するが、
感光性樹脂層に対する接着性の付与の役割も果たす。成
分(2)の水素基は分子鎖末端、中間のいずれにあって
もよ(、水素以外の有機基としては成分(1)と同様の
ものから選ばれる。成分(1)と成分(2)の有機基は
インキ反発性の向上の点で総じて基数の60%以上がメ
チル基であることが好ましい。成分(1)及び成分(2
)の分子構造は直鎮状、環状、分枝状いずれでもよく、
どちらか少なくとも一方の分子量が1.000を超える
ことがゴム物性の面から好ましく、更に成分(1)の分
子量が1.000を超えることが好ましい。
成分(1)としては、α、ω−ジビニルポリジメチルシ
ロキサン、両末端メチル基のくメチルビニルシロキサン
)(ジメチルシロキサン)共重合体などが例示され、成
分(2)としては、両末端水素基のポリジメチルシロキ
サン、α、ω−ジメチルポリメチルハイドロジエンシロ
キサン、両末端メチル基の(メチルハイドロジエンシロ
キサン) (ジメチルシロキサン)共重合体、環状ポリ
メチルハイドロジエンシロキサンなどが例示される。
成分(3)の付加触媒は、公知のもののなかから任意に
選ばれるが、特に白金系の化合物が望ましく、白金単体
、塩化白金、塩化白金酸、オレフィン配位白金などが例
示される。これらの組Ftj、物の硬化速度を制御する
目的で、テトラシクロ(メチルビニル)シロキサンなど
のビニル基含有量のオルガノポリシロキサン、炭素−炭
素三重結合含有のアルコール、アセトン、メチルエチル
ケトン、メタノール、エタノール、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルなどの架橋抑制剤を添加すること
も可能である。
これらの組成物は、3成分を混合した時点において付加
反応が起き、硬化が始まるが、硬化速度は反応温度が高
くなるに従い急激に大きくなる特徴を有する。故に組成
物のゴム化までのポットライフを長くし、かる感光性樹
脂層上での硬化時間を短くする目的で、組成物の硬化条
件は、基板、感光性樹脂層の特性が変らない範囲の温度
条件で、かつ完全に硬化するまで高温に保持してふくこ
とが、感光性樹脂層との接着力の安定性の面で好ましい
これらの組成物の他に、アルケニルl−IJアルコキシ
シランなどの公知の接着付与剤を添加することや、縮合
型シリコーンゴム層の組成物である水酸基含有オルガノ
ポリシロキサン、加水分解性官能基含有シラン(もしく
はシロキサン)を添加することも任意であり、またゴム
強度を向上させる目的で、シリカなどの公知の充てん剤
を添加することも任意である。
本発明におけるシリコーンゴム層:ま印刷インキ反発層
となるものであり、厚さが小さいとインキ反発性の低下
、傷が入りやすいなどの問題があり、厚さが大きい場合
、現(段性が悪くなるという点から、厚みとしては0.
5μmから5μmが好適である。
ここに説明した湿し水不要感光性平版印刷版においてシ
リコーンゴム層上に、更に種々のシリコーンゴム層を塗
工することも任意であり、また感光性樹脂層とシリコー
ンゴム層との間の接着力を上げる目的、もしくはシリコ
ーンゴム組成1勿中の触媒の被毒を防止する目的で、感
光性St脂層とシリコーンゴム層の間に接着層を設ける
ことも任意である。シリコーンゴム層の表面保護のため
に、シリコーンゴム層上に、透明なフィルム、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテ
レフタレート、セロファン等をラミネートしたり、ポリ
マーのコーティングを施してもよい。
本発明による湿し水不要感光性平版印刷版は原画を通し
て露光されたのち画像部の感光性樹脂層の一部あるいは
全部を溶解あるいは膨潤しうる現像液、あるいはシリコ
ーンゴム層を膨潤しうる現像液で現1象される。この場
合画像部の感光性樹脂層及びその上のシリコーンゴム層
が除去される場合と画1象部のシリコーンゴム層のみが
除去される場合がありこれは現像液の強さによって制御
することができる。
本発明において用いられる現像液としては、湿し水不要
感光性平版印刷版の現像液として公知のものが使用でき
る。例えば、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、
′アルコ−ル類 H,G″′(エッソ化学Ga製脂肪族
炭化水素類の商標名)あるいは(ガソリン、灯油など)
、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレンなど)、ある
いはハロゲン化炭化水素(トリクレンなど)に下記の極
性溶媒を添加したものや極性溶媒そのものが好適である
アルコール類(メタノール、エタノール、プロバノーノ
ペベンジルアルコール、エチレングリコールモノフェニ
ルエーテル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエ
タノール、カルビトールモノエチルエーテノペ力ルビト
ールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレン
グリコールモノメチルエーテノペブロビレングリコール
、ポリプロピレングリコール、トリエチレングリコーノ
ペテトラエチレングリコール) ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン)エステル類
(酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
カルピトールアセテート、ジメチルフタレート、ジエチ
ルフタレート) その他(トリエチルフォスフェート、トリクレジジルフ
ォスフェート) また上記有機溶剤系現像液に水を添加したり、上記有機
溶剤を界面活性剤等を用いて水に可溶化したものや、更
にその上にアルカリ剤、例えば炭酸ナトリウム、モノエ
タノールアミン、ジェタノールアミン、トリエタノール
アミン、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム等を添加
したものや、場合によっては単に水道水やアルカリ水を
現像液として使用することが出来る。
また、クリスタルバイオレット、アストラゾンレッドな
どの染料を現像液に加えて現像と同時に画像部の染色化
を行なうことが出来る。
現像は、例えば上記のような現像液を含む現像用パッド
で版面をこすったり、現像液を版面に注いだ後に水中に
て現(象ブラシでこするなど、公知の方法で行なうこと
ができる。これにより画1象邪のシリコーンゴム層と感
光性樹脂層が除かれ、基板又はプライマー層の表面が露
出し、その部分がインク受容部となるか、あるいは画像
部のシリコーンゴム層のみが除かれ感光層が露出しその
部分がインク受容部となる。
〈発明の効果〉 本発明によれば、プライマー層として、特定の天然タン
パク質と特定のジエン系ゴムの混合物を使用しているた
め、湿し水不要平版印刷原板はすぐれた耐スクラッチ性
及び画質を有するとともに経時による感度や画質の劣化
が発生しない。
〈実施例〉 以下、実施例により更に本発明について説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1.2 通常の方法で脱脂したスムースアルミニウム板上に乾燥
重量で8.0g/m’となるように下記のプライマー履
用の組成物を塗布し、120℃で3分間加熱し、乾燥硬
膜させた。
からなる溶液を70℃に加温、撹拌しながら下記のカゼ
イン粉末を添加し、溶解した。
次に、プライマー層(イ)上に、以下の成分からなる感
光性樹脂層用組成物(八)及び(B)を乾燥重量で3.
0g/m’となるように塗布し100℃、1分間乾燥さ
せた。
次に、このカゼイン水溶液中に以下の成分を配合してプ
ライマー履用組成物(イ)とした。
得られた感光性樹脂層(A)、(B)上に下記組成のシ
リコーンゴム層用の組成物(a)を乾燥重量で2.0g
/m’となるように塗布し、140℃、2分間乾燥させ
、シリコーンゴム硬化層を得た。
上記のようにして得られたシリコーンゴム層の表面に厚
さ9μmの片面マット化ポリプロピレンフィルムをラミ
ネートし、水なし平版原板を得た。
この印刷版にポジフィルムを重ね、真空密着さセヌ7−
り社製FT26V (JDNS ULTRA  PLU
SFLIP−TOP PLATE MAKERにより3
0カウント露光した後ラミネートフィルムを剥離し、ベ
ンジルアルコール12重!、%、イソブロビルナフタレ
ンススルホン酸ナトリウム5重量部、トリエタノールア
ミン1重量部及び水82重1部よりなる現像液に1分間
浸漬し、現像パッドでこすったところ、未露光部の感光
性樹脂層及びシリコーンゴム層が除去された。その結果
、印刷版全面にわたってポジフィルムの画像を忠実に再
現した水なし平版印刷版が得られた。
比較例1.2 比較例として、前記プライマー層用組成物(イ)からS
BRラテックスを除き、その固形分をカゼインで置き替
えた、次のプライマー層用の組成物(ロ)を実施例1と
同様にアルミニウム板上乾燥重量で8.0g/m’とな
るように塗布乾燥した。
からなる溶液を70℃に加温し、撹拌しながら下記のカ
ゼイン粉末を添加し、溶解した。
次にこのカゼイン水溶液中に以下の成分を添加してプラ
イマー層用の組成物(ロ)を調製した。
表−1 このようにして形成したプライマー層(ロ)上に、実施
例L2と同様にして順次感光性樹脂層(A)及び(B)
、シリコーンゴム層(a)、ポリプロピレンフィルムを
積層して、水なし平版印刷原板を得た。このプレートを
実施例1.2と同様に製版処理して水なし平版印刷版を
得た。
これら実施例1.2及び比較例1.2で得られた水なし
平版印刷版を用いて湿し水供給装置をはずしたハイデル
ベルグGTO印刷機及び東洋インキ製トーヨーアクアレ
スファイブ墨Lインキを使用して印刷した結果を表−1
にまとめる。
実施例3 実施例1と同様に脱脂したスムースアルミニウム板上に
乾燥重量で8.0g/m’となるように下記のプライマ
ー層用の組成物(ハ)を塗布し、120℃で3分間加熱
し乾燥硬膜させた。
を加え充分膨潤した後40℃で加熱溶解した。こゼラチ
ン水溶液中に以下の成分を添加して、組成物(ハ)を調
製した。
120℃、1分間乾燥させた。
次に、この接着層上に下記組成のシリコーンゴム層用組
成物(b)を乾燥重量で3g/m″となるように塗布し
、100℃で3.5分間乾燥させてシリコーンゴム硬化
層を得た。
このようにして形成したプライマー層(ハ)上に以下の
組成を有する感光性樹脂層用の組成物(C)を乾燥重量
で2.5g/m’となるように塗布し、100℃、3分
間乾燥させた。
組成物(C) この感光性樹脂層上に次の組成を有する接着層を乾燥塗
布10.04g/m’となるように塗布し、上記のよう
にして得られたシリコーンゴム層の表面に実施例1と同
様にポリプロピレンフィルムをラミネートして、水なし
平版原板を得た。この印刷版にネガ画像を有するフィル
ムを重ね実施例1と同様に画像露光した後、アルコール
65重量部、アルコ−ル65重量部からなる混合液を浸
みこすせた現像バットでこすって現像したところ、再現
性の良いポジ画像を有する水なし平版印刷版が得られた
比較例3 比較例として前記プライマー層組成物(ハ)からNBR
ラテックスを除き、その固形分をゼラチンで置き替えた
他は実施例3と同様にして水なし平版原板を作成し、実
施例3と全く同様の操作により比較例3の水なし平版印
刷版を得た。
実施例3及び比較例3で得られた水なし平版印刷版を用
いて湿し水供給装置をはずしたハイデルづルグGTO印
刷機及び東洋インク製トーヨーアクアレスファイブ墨L
インキを使用して印刷したところ、実施例3の印刷版を
用いた印刷物は汚れのない忠実な再現の印刷物が得られ
たが、比較例3の印刷版を用いて印刷した印刷物には製
版後の版取扱い時についたすり傷による汚れが発生した
実施例4〜6 実施例1と同様に脱脂したスムースアルミニウム板上に
乾燥重量で8.0g/m’となるように下記の(ニ)〜
())のプライマー要用組成物を塗布し、120℃で3
分間加熱し乾燥硬膜させた。
からなる液を70℃に加温撹拌しながら下記の成分を添
加溶解した。
実施例4〜6と比較例4〜6との水なし平版印刷原板を
30℃で1ケ月間保存した後、実施例1と同様に像霜光
し、現像処理した結果を表−2に示す。
このようにして形成したプライマー層(ニ)〜(へ)上
に、実施例1と同様にして、順次、感光性It脂r= 
(A) 、シリコーンゴム層(a)、ポリフロピレンフ
ィルムをラミネートして、水なし平版印刷原板を得た。
比較例4〜6 上記実施例4〜6の水なし平版原阪との比較のために、
比較例4ではプライマー層用組成物(ニ)から大豆タン
パク質を除き、その固形分をインブレンゴムの固形分で
置き替えた池は組成物(ニ)と同一のプライマー層用組
成物を設け、感光性樹脂層(A)、シリコーンゴム層(
a)を順次塗布し、ポリプロピレンフィルムをラミネー
トして、水なし平版印刷原板を得た。同様にして、比較
例5では、硫酸カゼインを天然ゴムラテックスの固形分
で置き替えた他は実施例5と同様にして水なし平版印刷
原板を得、比較例6で(まアルブミンをクロロブレンゴ
ムラテックスの固形分で置き替えた他は実施例6と同様
にして水なし平版印刷原板を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 支持体上に、プライマー層、感光性樹脂層及びシリコー
    ンゴム層を順次設けた湿し水不要平版印刷原板において
    、該プライマー層が以下の成分:(a)カゼイン、ゼラ
    チン、大豆タンパク質及びアルブミンから選ばれた少く
    とも一種の天然タンパク質、及び (b)ガラス転移温度が20℃以下であるジエン系ゴム
    、 を含有することを特徴とする湿し水不要平版印刷原板。
JP6287589A 1989-03-15 1989-03-15 湿し水不要平版印刷原板 Pending JPH02242255A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0580519A (ja) * 1991-09-19 1993-04-02 Mitsubishi Paper Mills Ltd 平版印刷版
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