JPH02241547A - 架橋多孔性イオン交換セルロース微粒子およびその製造法 - Google Patents

架橋多孔性イオン交換セルロース微粒子およびその製造法

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JPH02241547A
JPH02241547A JP1057949A JP5794989A JPH02241547A JP H02241547 A JPH02241547 A JP H02241547A JP 1057949 A JP1057949 A JP 1057949A JP 5794989 A JP5794989 A JP 5794989A JP H02241547 A JPH02241547 A JP H02241547A
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particles
fine particles
ion
ion exchange
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Mitsuhisa Igarashi
五十嵐 光永
Shigeru Okuma
大隈 茂
Hideo Yoshitome
英雄 吉留
Masami Hara
原 正美
Kazuhiko Nakajima
和彦 中島
Keizo Suzuki
啓三 鈴木
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は架橋多孔性イオン交換セルロース微粒子および
その製造法に関する。さらに詳しくは、再生セルロース
から実質的になる架橋多孔性イオン交換セルロース微粒
子およびその製造法に関する。
(従来の技術) セルロースあるいはその各種誘導体の粒状物は、近年ク
ロマトグラフィー材料として使用されるようになってい
る。クロマト月光てん剤として、セルロースあるいはそ
のイオン交換体が使用されているが、特にセルロースを
担体として、イオン交換基を導入したものは、タンパク
質の分離に優れており、その有用性は高く評価されてい
る。
本来、クロマト月光てん剤として用いるセルロース担体
は一定の粒度範囲、担体内部のポアーサイズ、ボアー置
部十分に設計されたものであることが望ましい。又イオ
ン交換体についてもイオン交換量のみならず、そのポア
ーサイズ、ボアー量の制御が極めて重要であることも云
うまでもない。
セルロースイオン交換体は、すでに生化学分野において
蛋白質、酵素等の分離に応用されている。
ポピユラーなものとして繊維状のセルロースイオン交換
体が上布されている。しかし繊維状セルロースイオン交
換体は形状が不定形であって、カラムに充てんして使用
するクロマト充填剤としては、カラム圧上昇の点で、問
題がある。上記問題点を解決すべく、形状を球状化する
ことが試みられ、その製造法についていくつかの方法が
提案されている。
特公昭48−9712号公報明細書には、イオン交換基
で置換されたセルロースをアルカリ性溶媒中に溶解し、
水と混らない溶媒中で小滴状に乳化し、酸反応物質と接
触させて、上記置換セルロースを球形の多孔性粒子の形
で沈澱させて、イオン交換体セルロース粒子を製造する
方法が明示されている。
特公昭62−2853号公報明細書には、セルロースの
固体球状粒子の固体球状を保ちつつ、イオン交換基を導
入し、次いで架橋することによって、セルロースイオン
交換体粒子を製造する方法が明示されている。
日本化学会誌1981年No、12.1890−189
7頁にはセルロース球状イオン交換体の製造と題する研
究報告がなされている。
また、同誌1981年No、12.1883−1889
頁にはセルロース球状ゲルの製造とそのゲルクロマトグ
ラフィーに対する性能と題する研究報告がなされている
これらの研究報告および前記特公昭62−2853号公
報はセルロースの固体球状粒子を先ず製造し次いで架橋
する工程を包含するが、セルロースの固体球状粒子はい
ずれも酢酸セルロースの粒状粒子をケン化して製造して
おりまた架橋反応はいずれも有機媒体中で実施する方法
である点で特徴的である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、粒径が500μm以下の球状ないし長
球状の粒子から実質的になる新規な架橋セルロースイオ
ン交換体を提供することにある。
本発明の他の目的は、セルロースイオン交換体として優
れt;性能を発揮する細孔および細孔分布を有する新規
な架橋イオン交換体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、カラムに充填した際に非架
橋型・イオン交換体に比して一層大きな耐圧強度を発揮
し、それ放液処理液を加圧下に通じて大きい流通速度で
処理することができる処理能力の大きな架橋イオン交換
体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は繰返し使用してもイオン交換
に適当な多孔構造を保持して優れI;イオン交換能を発
揮しつづけることのできる新規な架橋イオン交換体を提
供することにある。
本発明のさらに他の目的は、蛋白質例えば牛血清アルブ
ミンを吸着する能力の大きい新規な架橋セルロースイオ
ン交換体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、分画指数CF)の大きい従
って蛋白質等の高分子量のイオン性化合物を効率よく分
離することのできる新規な架橋イオン交換体を提供する
ことにある。
本発明のさらに他の目的は、上記の如き本発明のセルロ
ースイオン交換体を製造するための新規な方法を提供す
ることにある。
本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から
明らかとなろう。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明によ
れば、本発明の上記目的および利点は、 (a)湿潤時の粒径が500μm以下の球状ないし長球
状の粒子から実質的になり、 (b)セルロース非晶相にはセルロース分子鎖間に架橋
が存在し、 (C)イオン交換容量がO,1〜3 a+eq/ 9の
範囲にあり、 (d)臨界点乾燥時の粒子について、水銀ポロシメータ
ー法により測定した孔径と孔容積の関係において、孔径
0.006〜1μmの区間に孔容積の極大値を有し、且
つ同区間にある孔の全容積が少なくとも0.05tnQ
/yである、 ことを特徴とする架橋イオン交換セルロース微粒子によ
って達成される。
上記本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、本発
明によれば、 (1)セルロースザンテートをセルロース換算で5〜6
0重量%含有する凝固ビスコース微粒子を準備し、 (2)上記凝固ビスコース微粒子を架橋反応に付した後
酸で中和するか或は酸で中和したのち架橋反応に付し次
いで (3)生成したセルロース微粒子に、アルカリ性均一溶
媒中で、イオン交換基を導入する、方法によって製造す
ることができる。
本発明の架橋多孔性イオン交換セルロース微粒子は上記
(a)〜(d)の要件を有する点に特徴がおる。これら
の各要件について以下説明する。
本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は第1に(a
)湿潤時の粒径が500μm以下の球状ないし長球状の
粒子から実質的になる。湿潤時の粒径は後述する方法に
従って測定される。本発明の架橋イオン交換セルロース
微粒子は好ましくは3〜400μmの粒径を有し、さら
に好ましくは10〜300μmの粒径を有している。
また、本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、球
状ないし長球状の粒子から実質的に構成されている。本
明細書においていう“長球状”とは、粒子の投影図ある
いは平面図が例えば楕円形、長く伸びた円形、ビーナツ
ツ形あるいは卵形の如き形状にあるものを包含する概念
である。本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は上
記の如く球状ないし長球状であり、従って角ぼっていた
りあるいは不定形である粒子とは相違する。
また、本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は第2
に、(b)セルロース非晶相にはセルロース分子鎖間に
架橋が存在する。
セルロース非晶相に存在するセルロース分子間の架橋は
、セルロース分子の水酸基同志を架橋剤分子を介して橋
かけする。
架橋度は、例えばエピクロルヒドリンを架4111とし
て使用した場合、KBr錠剤法による赤外線吸収スペク
トルにおいてアルキレンのCH伸縮振動に帰属する吸収
ピークの吸光度によって特定することができ、0.06
5〜O,156mg−’・C11−”の吸光度を有する
ことが好ましく、0.094〜0.140m9−’・a
m−”の吸光度を有していることがより好ましい。
第3に、本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、
(c)イオン交換容量が0.1〜3 meq/gの範囲
にある。イオン交換容量は好ましくは0.3〜2.51
1164/9の範囲にあり、より好ましくは0.5〜2
 、0 meq/gの範囲にある。
第4に、本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、
(d)臨界的乾燥時の粒子について、水銀ポロシメータ
ー法により測定した孔径と孔容積の関係において、孔径
0.006〜1μmの区間に孔容積の極大値を有し且つ
同区間にある孔の全容積が少なくとも0 、05+w(
1/yである。
臨界的乾燥は後述する特定の方法によって実施されるが
、臨界的乾燥によれば乾燥して得られた粒子の孔の形状
や分布が湿潤時の状態をよく再現するため、湿潤時の孔
容積と孔径が重要視されるイオン交換セルロース粒子に
ついて臨界的乾燥は極めて意味がある。
本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、同区間に
ある孔の全容積が、好ましくは0.1〜31111/9
の範囲にあり、より好ましくは0. 12〜2.5mQ
/gの範囲にある。
また、本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、孔
径区間を0.006〜0.1μmの区間に狭めて観測す
ると、孔径0.006〜0.1 μmの区間にある孔の
容積は、0.006〜lμmの区間にある孔の容積の少
くとも50%を占めるものが多い。また孔径0.006
〜0.2μmの区間にある孔の容積では、0.006〜
1μmの区間にある孔の容積の少くとも90%を占める
ものが多い。
本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子の孔径と孔容
積の関係は、水銀ポロシメーター法により測定される。
求められた同関係を使用して孔の内表面の面積を算出す
ることができる。
本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、そのよう
にして算出した内表面の面積として、好ましくは15〜
400m”/gの範囲の値、より好ましくは25〜35
0m”/gの値を有する。
本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、種々のイ
オン交換基を有することができる。イオン交換基はカチ
オン性及びアニオン性のいずれであってもよい。カチオ
ン性イオン交換基としては、例えば下記式 ここで、R1、R1およびR3は互に独立に水素原子、
炭素数1〜2の低級アルキル基又は炭素数1〜3のヒド
ロキシアルキル基であり、nは1〜3の数である、 で表わされる基が好ましい。
RISRlおよびR3は互に独立に、水素原子、炭素数
1又は2の低級アルキル基(メチル又はエチル)、また
は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基(ヒドロキシメ
チル、α−又はβ−ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル等)である。nは1.2又は3である。かかるカチ
オン性イオン交換基としては、例えばアミノエチル基、
ジエチルアミノエチル基、ジエチル(2−ヒドロキシプ
ロピル)アミノエチル基あるいはトリメチルアミノメチ
ル基の如きアミノ基に由来する第4級アンモニウム基が
挙げられる。
アニオン性イオン交換基としては、例えば、下記式 %式%) ここで、Zはカルボキシル基(−C00H)スルホ基(
−3o、)()又はホスホリル基(−P OsHz)で
あり、mは0または1〜3の数である、 で表わされる基が好ましい。
かかるアニオン性基としては、例えばカルボキシル基、
スルホ基、ホスホリル基、カルボキシメチル基、カルボ
キシエチル基、スルホエチル基、ホスホリルトリメチレ
ン基等を挙げることができる。
本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、さらに好
ましくは下記の性質を有している。
■型セルロース結晶相とセルロース非晶相とを基本とし
てなる。
X線回折法により求めた結晶化度が好ましくは5〜50
%の範囲、より好ましくは10〜45%の範囲、さらに
好ましくは20〜40%の範囲にある。
更に、本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子は、カ
ラムに充填したときの湿潤時耐圧性が少なくとも5kg
/cm”であることが好ましい。工業的規模で蛋白質な
どの高分子化合物を多量にかつ短時間で分離精製するた
めには、湿潤時耐圧性が高いもの程有用であり、好まし
い。より好ましくは、少なくともl Okg/cm”で
あり、本発明によれば更に好ましいものとして、湿潤時
耐圧性が40 kg/cm”以上、或いは80kg/c
−以上のものを製造することができる。同一カラムに充
填した場合、セルロース微粒子の粒径が小さくなれば、
カラム圧力が上昇する。本発明の架橋イオン交換セルロ
ース微粒子は、粒径10μmのものではカラム圧80k
gにも耐え得るので、目的の分離精度、処理量に対応し
て各種の粒子径のものを選択できるメリットは大きい。
また本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子の排除限
界分子量は好ましくは500より大きく100万よりも
小さく、より好ましくは1000よりも大きく50万よ
りも小さい。この排除限界分子量はポリエチレングリコ
ールを高分子物質として使用して求められる。
下記式 Voはブルーデキストラン(分子量200万)の溶出容
量(mQ)であり、そして ■1はエチレングリクールの溶出容量(mQ)である、 で定義される分画指数Fが好ましくは少なくとも0.6
、より好ましくは少なくとも1.0、さらに好ましくは
高々3である。
本発明の架橋イオン交換セルロース微粒子の製造法につ
いて以下説明する。本発明の方法によれば、上記のとお
り、第1の工程によりセルロースザンテートをセルロー
ス換算で5〜60重量%含有する凝固ビスコース微粒子
を準備し、第2工程により上記凝固ビスコース微粒子を
架橋反応に付した後酸で中和するか或は酸で中和したの
ち架橋反応に付し次いで13の工程によりイオン交換基
を導入する。イオン交換基を導入されたセルロース微粒
子は母液から分離され、水洗される。第1の工程で使用
する凝固ビスコース微粒子は第1に、(A)セルロース
ザンテートとそれ以外の第1の水溶性高分子化合物のア
ルカリ性高分子水溶液を準備し、 (B)上記アルカリ性高分子水溶液と第2の水溶性のア
ニオン性高分子化合物とを混合して該アルカリ性高分子
水溶液の微粒子分散液を生成せしめ、 (C)上記分散液を加熱するかあるいは上記分散液をセ
ルロースザンテートの凝固剤と混合することによって該
分散液中のセルロースザンテートを上記第1の水溶性高
分子化合物を含有する形態の微粒子として凝固させるこ
とによって製造することができる。
まl;本発明の第1工程で使用する凝固ビスコース微粒
子は、第2に (A)セルロースザンテートとそれ以外の第1の水溶性
高分子化合物のアルカリ性高分子水溶液を準備し、 (B)上記アルカリ性高分子水溶液と数平均分子量1.
500以上の水溶性のポリエチレングリコール又はポリ
エチレングリコール誘導体を混合して、55℃以上の温
度で該アルカリ性高分子水溶液の微粒子分散液を生成せ
しめ、 (C)上記分散液を上記分散液生成の際の温度と同等な
いしそれ以上の温度でさらに加熱するかあるいは上記分
散液をセルロースザンテートの凝固層と混合することに
よって該分散液中のセルロースザンテートを上記第1の
水溶性高分子化合物を含有する形態の微粒子として凝固
させることによって製造することができる。
上記第1の方法と第2の方法とは、上記のとおり、セル
ロースザンテートと第1の水溶性高分子化合物のアルカ
リ性高分子水溶液を準備する工程(A)、アルカリ性高
分子水溶液の微粒子分散液を生成する工程(B)、セル
ロースを含有する微粒子を生成する工@(C)からなり
、基本的に同じ工程から構成されている。
第1の方法と第2の方法は、上記工程(B)において用
いる第2の高分子化合物が第1の方法でオン性である点
で相違する。以下先ず、本発軒にて使用する凝固ビスコ
ース微粒子の第1の製造方法について説明する。
第1の方法によれば、上記のとおり、工程Aによりセル
ロースザンテートとそれ以外の第1の水溶性高分子化合
物のアルカリ性高分子水溶液を準備し、工程Bにより該
アルカリ性高分子水溶液の微粒子分散液を生成し、工程
Cにより第1の水溶性高分子化合物を含有する形態の微
粒子を生成せしめる。セルロースザンテートとそれ以外
の第1の水溶性高分子化合物のアルカリ性高分子水溶液
を調整する工程Aは、セルロースザンテートとそれ以外
の第1の水溶性高分子化合物を同時に水またはアルカリ
水溶液で溶解するか、あるいはセルロースザンテートを
水またはアルカリ水溶液で先ず溶解し、得られたビスコ
ースに第1の水溶性高分子化合物を溶解するか、あるい
は、第1の水溶性高分子化合物を水またはアルカリ水溶
液で溶解した後、該溶解液でセルロースザンテートを溶
解することによって実施することができる。
上記溶解は、例えばニーダ又は高粘度撹拌翼による混合
で実施することができる。
セルロースザンテートはレーヨン製造工程またはセロフ
ァン製造工程の中間体として得られるものでよく、例え
ばセルロース濃度33重量%、アルカリ濃度16重量%
および1価40程度のセルロースザンテートが好適であ
る。
第1の水溶性高分子化合物としては、例えば非イオン性
あるいはアニオン性の高分子化合物が好適に用いられる
。非イオン性の第1の水溶性高分子化合物としては、例
えばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
誘導体又はポリビニルピロリドンがあげられる。これら
の高分子化合物は、例えば400以上の数平均分子量を
有しており、好ましいものは600〜400.000の
数平均分子量を有している。
ポリエチレングリコール誘導体としては、例えばポリエ
チレングリコールの片末端の水酸基のみを炭素数1〜1
8のアルキル基、炭素数1−18のアルキルで置換され
たフェニル基又は炭素数2〜18のアシル基で封鎖され
た水溶性化合物あるいはA−B−A’ IJIのブロッ
ク共重合体(A、A’は同一もしくは異なりポリエチレ
ンオキシドブロックを表わし、Bはポリプロピレンオキ
シドブロックを表わす)が好適に用いられる。より具体
的に例えばポリエチレングリコールモノメチルエーテル
、ポリエチレングリコールモノラウリルエーテル、ポリ
エチレングリコールモノセチルエチル:ポリエチレング
リコールモノメチルフェニルエーテル、ポリエチレング
リコールモノノニルフェニルエーテル:ポリエチレング
リコールモノアセテート、ポリエチレングリコールモノ
ラウレート:およびポリオキシエチレンブロック−ポリ
オキシプロピレンブロック−ポリオキシエチレンブロッ
ク等をあげることができる。
また、アニオン性の第1の水溶性高分子化合物は、例え
ばアニオン性基として例えばスルホン酸基、ホスホン酸
基又はカルボン酸基を有するものが好ましい。これらの
アニオン性基は遊離酸の形態にあっても塩の形態にあっ
てもよい。
アニオン性基としてスルホン酸基を持つ第1の水溶性高
分子化合物は、該スルホン酸基を例えばビニルスルホン
酸、スチレンスルホン酸、メチルスチレンスルホン酸、
アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、アクリルアミ
ドメチルプロパンスルホン酸又はこれらの塩の如き単量
体に由来することができる。
同様に、アニオン性基としてホスホン酸基を持つ第1の
水溶性高分子化合物は例えばスチレンホスホン酸、ビニ
ルホスホン酸又はこれらの塩の如き単量体に由来するこ
とができる。
また、アニオン性基としてカルボン酸基を持つ水溶性高
分子化合物は例えばアクリル酸、メタクリル酸、スチレ
ンカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸又はこれらの塩
の如き単量体に由来することができt二。
例えばカルボン酸基を持つ第1の水溶性高分子化合物は
、例えばアクリル酸ソーダを単独であるいは他の共重合
可能な単量体例えばアクリル酸メチルと混合して、それ
自体公知の方法に従って重合して、アクリル酸ソーダの
重合単位を含むホモポリマー又はコポリマーとして供給
される。また、例えばスチレンのホモポリマーをスルホ
ン化してスルホン酸基を持つ水溶性高分子化合物を製造
することもできる。
スルホン酸基がスチレンスルホン酸以外の他の単量体に
由来する場合およびスルホン酸基、カルボン酸基がそれ
ぞれ上記の如き単量体に由来する場合についても同様で
ある。
水溶性の第1のアニオン性高分子化合物は、アニオン性
基を持つ上記の如き単量体の重合単位を好ましくは少く
とも20モル%含有する。かかる好ましい高分子化合物
には、コポリマー及びホモポリマーが包含される。
水溶性のアニオン性高分子化合物は、好ましくは少くと
も5,000、より好ましくは1万〜300万の数平均
分子量を存している。
工程Aで使用される水溶性の第1のアニオン性高分子化
合物には、上記の如きビニルタイプの重合体に限らず、
その他例えばカルボキシメチルセルロース、スルホエチ
ルセルロースアルいはツレらの塩例えばNa塩が包含さ
れる。
第1の方法によれば、上記のとおり、先ず工程Aでアル
カリ性高分子水溶液が準備される。該高分子水溶液はセ
ルロースザンテート由来のセルロース濃度として、好ま
しくは3〜15重量%、より好ましくは5〜12重量%
に調整され、またアルカリ濃度として好ましくは2〜1
5重量%、より好ましくは5〜lot量%に調整される
。さらに第1の水溶性高分子化合物は、好ましくはセル
ロース1重量部当り0.03〜5重量部となるように調
整される。
第1の方法によれば、上記工程Aで調整され準備したア
ルカリ性高分子水溶液は、次いで工程Bによって第2の
水溶性のアニオン性高分子化合物と混合せしめられる。
混合はアルカリ性高分子水溶液の微粒子分散液を生成す
ることのできる如何なる手段を用いることもできる。例
えば、撹拌翼や邪魔板等による機械的撹拌、超音波撹拌
あるいはスタテックミキサーによる混合を単独であるい
は組合せて実施することができる。
第2の水溶性のアニオン性高分子化合物は、好ましくは
水溶液として、より好ましくは該第2の高分子化合物の
濃度が0.5〜25重量%、特に好ましくは2〜22重
量%の水溶液として、用いられる。かかる水溶液は、さ
らに、20℃における粘度が3センチポイズ〜5万セン
チボイズ、特に5センチポイズ〜3万センチボイズであ
るものが好ましい。
アルカリ性高分子水溶液と第2の水溶性のアニオン性高
分子化合物とは、アルカリ性高分子水溶液中のセルロー
ス1重量部当り該第2の高分子化合物0.3〜100重
量部、より好ましくは1〜45重量部、特に好ましくは
4〜20重量部で用いられ、混合せしめられる。混合は
、アルカリ性高分子水溶液中に含まれる二硫化炭素の沸
点よりも低い温度で実施するのが有利であり、より好ま
しくは0〜40℃の範囲で実施される。
本発明者の研究によれば、工程Aの上記アルカリ性高分
子水溶液中に、例えば炭酸カルシウムの如き酸分解性の
無機塩を分散剤として、例えば0゜5〜5重量%存在せ
しめる場合には、第2工程で生成される微粒子分散液に
おける微粒子の形態が安定に且つ良好に保持されること
が明らかとなっIこ 。
第2の水溶性のアニオン性高分子化合物としては、アニ
オン性の上記第1の水溶性高分子化合物の前記例示した
化合物と同一のものが例示できる。
第2の水溶性のアニオン性高分子化合物は第1の水溶性
高分子化合物と同一であっても異なっていてもよい。
本凝固微粒子の製造方法によれば、上記工程Bで生成し
たアルカリ性高分子水溶液の微粒子分散液は、次いで工
程Cによって凝固せしめられる。
上記凝固の反応は、生成した分散液に混合操作を加えな
がら実施するのが望ましい。
加熱による凝固はアルカリ性高分子水溶液中に含まれる
二硫化炭素の沸点以上の温度例えば50゜〜90°Cの
温度で有利に実施できる。凝固剤による凝固の場合には
このような温度に高める必要はなく、通常O〜40℃の
温度で凝固を実施することができる。凝固剤としては、
例えば低級脂肪族アルコール、無機酸のアルカリ金属又
はアルカリ土類金属塩およびそれらと第3の水溶性高分
子化合物との組合せが好ましく用いられる。低級脂肪族
アルコールは直鎖状又は分岐鎖状のいずれであってもよ
く、例えばメタノール、エタノール、 is。
−プロパツール、n−グロパノール、n−7’タノール
の如き炭素数1〜4の脂肪族アルコールが好ましく用い
られる。無機酸のアルカリ金属塩としては例えばNaC
I、NaxSOaの如きNa塩、K!So、の如きに塩
が好ましく、またアルカリ土類金属塩としては例えばM
g5O,の如きMg塩、CaCl、の如きCa塩が好ま
しい。
第3の水溶性高分子化合物としては、例えば非イオン性
およびアニオン性の高分子化合物が好ましく用いられる
。第3の水溶性高分子化合物としては工程Bで使用され
た第2のアニオン性の高分子化合物と同じものを使用す
るのが特に望ましい。
第3の水溶性高分子化合物の例示は、上記第1の水溶性
高分子化合物の例示から理解されるであろう。
上記の如き凝固剤は、ビスコース中のセルロースに対し
例えば20〜300重量%程度の割合で用いられる。
次に本発明で使用する凝固ビスコース微粒子の第2の製
造方法について説明する。
第2の方法によれば、上記のとおり、工程Aによりセル
ロースザンテートとそれ以外の第1の水溶性高分子化合
物のアルカリ性の高分子水溶液を準備し、工程Bにより
該アルカリ性高分子水溶液の微粒子分散液を生成し、工
程Cによりセルロースを含有する微粒子を生成する。か
かる点において、上記第1の製造方法と基本的に同じで
あることは上記しt;とおりである。セルロースザンテ
ートとそれ以外の第1の水溶性高分子化合物のアルカリ
性高分子水溶液を調整する工程Aは、上記第1の製造方
法の説明に記載した方法と同様にして実施される。例え
ば、使用するザンテートおよびそれ以外の第1の水溶性
高分子化合物は、上記第1の製造方法に記載したものと
同じものが使用される。
アルカリ性高分子水溶液の微粒子分散液を生成すS工程
Bは、アルカリ性高分子水溶液と数平均分子量1500
以上の水溶性のポリエチレングリコール又はポリエチレ
ングリコール誘導体とを混合することによって実施され
る。
使用する高分子量のポリエチレングリコール又はポリエ
チレングリコール誘導体は上記のとおり1.500以上
の数平均分子量を有しており、好ましいものは1,50
0〜400.000の数平均分子量を有している。
ポリエチレングリコール誘導体としては、例えばポリエ
チレングリコールの片末端の水酸基のみを炭素数1−1
8のアルキル基、炭素数1−18のアルキルで置換され
たフェニル基又は炭素数2〜18のアシル基で封鎖され
た水溶性化合物あるいはA−B−A’Wのブロック共重
合体(A、A’は同一もしくは異なり、ポリエチレンオ
キシドブロックを表わし、Bはポリプロピレンオキシド
ブロックを表わす)が好適に用いられる。より具体的に
、例えばポリエチレングリコールモノメチルエーテル、
ポリエチレングリコールモノラウリルエーテル、ポリエ
チレングリコールモノセチルエチル;ポリエチレングリ
コールモノメチルフェニルエーテル、ポリエチレングリ
コールモノノニルフェニルエーテル;ポリエチレングリ
コールモノアセテート、ポリエチレングリコールモノラ
ウレート:およびポリオキシエチレンブロック−ポリオ
キシプロピレンブロック−ポリオキシエチレンブロック
等を°あげることができる。
ポリエチレングリコールおよびその誘導体のうち、ポリ
エチレングリコールがより好ましく、数平均分子量6.
000〜200.000のものがさらに好ましく、数平
均分子量s、oo’o〜lOo、oooのものが特に好
ましく、数平均分子量10.000〜30.000のも
のが就中好ましい。ポリエチレングリコール誘導体は好
ましくは1.500〜16,000の数平均分子量を有
する。
上記第2の方法によれば、工程Bにおいて、アルカリ性
の高分子水溶液と水溶性の高分子量のボリエチレングリ
コール又はその誘導体は先ず混合せしめられる。混合は
アルカリ性の高分子水溶液の微粒子分散液を生成するこ
とができる如何なる手段を用いることもできる。具体的
手段は上記第1の製造方法の説明に記載したとおりであ
る。
水溶性の高分子量のポリエチレングリコール又はその誘
導体は、好ましくは水溶液として、より好ましくは該ポ
リエチレングリコール又はその誘導体の濃度が0.5〜
60重量%、特に好ましくは5〜55重量%、就中10
〜40重量%の水溶液として用いられる。
アルカリ性高分子水溶液とポリエチレングリコール又は
ポリエチレングリコール誘導体とは、セルロース1重量
部当りポリエチレングリコール又はポリエチレングリコ
ール誘導体1〜30重量部、より好ましくは2〜28重
量部、特に好ましくは4〜24重量部、就中8〜16重
量部で用いられ、混合せしめられる。混合の際の温度に
特に制限はないが、混合はアルカリ性高分子水溶液の微
粒子分散液を生成せしめる温度よりも低い温度で実施す
るのが望ましい。アルカリ性高分子水溶液の微粒子分散
液は55℃以上の温度で生成せしめられる。55℃より
も低い温度では、望ましい微小セルロース粒子を与える
ことのできる基礎となるアルカリ性高分子水溶液の微粒
子分散液を得ることができない。
上記第2の方法によれば、上記工程Bで生成したアルカ
リ性の高分子水溶液の微粒子分散液は、次いで工程Cに
よって凝固せしめられる。
また、上記凝固の反応は上記分散液生成の際の温度と同
等ないしそれ以上の温度で実施される。
加熱による凝固も凝固剤を使用する凝固も好ましくは6
0℃〜90℃の温度で実施されるが60°C以下で凝固
剤にて凝固することもできる。
凝固剤およびその使用割合は上記第1の製造法の説明に
記載したと同じである。
上記凝固剤として、ポリエチレングリコールまたはその
誘導体との組合せを使用する場合には、凝固剤の添加に
よって系中のポリエチレングリコール又はその誘導体の
濃度が低下するのを防止することができるため、分散液
の凝固を安定に実施しうる利点がある。
上記の如く第1の方法および第2の方法によって得られ
た凝固ビスコース微粒子は、平均粒径400μmの球状
ないし長球状粒子から実質的になす、セルロース成分5
〜60重量%(セルロース換算)を有する。ここでいう
凝固ビスコース微粒子のセルロース成分は該微粒子の表
面に付着した水及び水溶性高分子化合物を過剰のn−ヘ
キサンで洗浄・置換し、50℃、60分間乾燥して付着
したn−ヘキサンを除去した後、該微粒子を105℃、
3時間乾燥してセルロース成分を求める。
又水溶性高分子化合物が含有している場合は、セルロー
ス成分を求める際にあらかじめ水洗して含有高分子化合
物を除去しておく。上記凝固ビスコース微粒子中の高分
子化合物の除去は0.5〜2重量%の苛性ソーダで、温
度20〜30℃実施される。
上記第1工程で高分子化合物が除去された凝固ビスコー
ス微粒子は、本発明によれば、次いで第2工程において
凝固ビスコース微粒子を架橋反応。
せしめた後、酸で中和して、ビスコースをセルロースに
変換せしめるか、あるいは酸で中和した後、架橋反応せ
しめる。架橋剤としては、エピクロルヒドリン、ジクロ
ルヒドリン等が用いられる。架橋反応は、凝固ビスコー
ス微粒子あるいは再生セルロース微粒子を水酸化アルカ
リを含む液体媒体中で実施する。水酸化アルカリが苛性
ソーダの場合、1〜25重量%、好ましくは5〜15重
量%の濃度で実施される。水酸化アルカリの濃度を変化
させることによって、生成するセルロース粒子のポアー
径を調節することができる。架橋剤は上記水酸化アルカ
リを含む液体媒体中に3〜25重量%の濃度に調整され
る。架橋剤の使用量を変化させることによって、生成す
るセルロース粒子の架橋密度および強度を調節すること
ができる。液体媒体として水又は水と相溶性があり且つ
架橋剤に良溶媒であるメタノール、エタノール又はアセ
トン等が単独であるいは水との混合物として使用される
液体媒体は、セルロース1重量部に対して10〜30重
量部使用される。液体媒体によって異なるが通常50〜
80℃の温度にて架橋反応せしめられる。
セルロース分子鎖間の架橋はセルロース分子の水酸基同
志を水酸基で置換された形又は水酸基で置換され且つ酸
素原子で中断された形で一部グラフト枝として存在して
いると推定される。
第2工程でセルロースに変換するに用いられる酸として
は、例えば硫酸、塩酸の如き無機強酸が好ましく用いら
れる。
次いで、本発明によれば、第3工程においてセルロース
微粒子にイオン交換基を導入せしめる。
イオン交換基としては、例えばカチオン性イオン交換基
として下記式、 ここで、R’、R”、R38よびnの定義は上記のとお
りである、 で表わされる基、あるいは アニオン性イオン交換基として下記式 2式% ここで、Zおよびmの定義は上記のとおりである で表わされる基があげられる。
上記式のカチオン性イオン交換基としては、例えばアミ
ノエチル基、ジエチルアミノエチル基、ジエチル−(2
−ヒドロキシーグロピル)アミノエチル基、トリメチル
アミノメチル基の如きアミノ基の4級基が挙げられ、ま
た上記式のアニオン性交換基としては、例えばカルボキ
シル基、スルホ基あるいはホスホリル基等を挙げること
ができる。
イオン交換基の導入は特に限定されず、それ自体公知の
方法に従って実施される。例えば、セルロース微粒子を
苛性ソーダ水溶液で十分膨潤させ、次いで上記の如きイ
オン交換基を生ずる化合物例えば塩酸2−クロルトリエ
チルアミンあるいはモノクロロ酢酸と例えば70°Cで
60分間反応させる。
本発明方法によれば、さらに前記第1.第2および第3
工程のほかに、下記第4工程を実施することにより、よ
り強度が改善された多孔性イオン交換セルロース微粒子
を製造することができる。
第4工程は第3工程で生成した架橋イオン交換セルロー
ス粒子を有機媒体中で再び架橋反応に付すか又は熱処理
に付すことによって実施される。
この架橋反応は、架橋反応を実施する液体媒体が有機媒
体例えば、ジメチルスルホキシドCDMSO)、メタノ
ール、エタノール、アセトンアルいはこれらの混合物中
に特定される他は、前記第2工程において実施される架
橋反応とほぼ同じ条件から選ばれる条件下で実施される
熱処理は60〜120℃の温度で行ない、乾熱あるいは
温熱状態で処理せしめられる。熱処理機としては例えば
真空乾燥機、オートクレーブあるいは一般的に使用され
る熱風乾燥機又はエバポレーターを挙げることができる
熱処理時間としては通常20分〜6時間で十分である。
熱処理に供される架橋セルロース微粒子の架橋条件によ
って熱処理特性を変えることができる。第2工程の架橋
反応における架橋剤濃度が20〜2511量%と高く且
つ、液体媒体中の水酸化アルカリ濃度が8〜12重量%
と高い時には前述のF値を高く維持したまま、排除限界
分子量を低下させた多孔性イオン交換セルロース微粒子
を得ることができる。架橋条件を適宜選択して熱処理す
ることによって種々の強度、F値及び排除限界分子量を
有した架橋多孔性イオン交換セルロース微粒子を得るこ
とができる。
本発明によれば、熱処理は前記第3工程の前に実施する
こともできる。すなわち、熱処理を行ったのち第3工程
を実施することもできる。この場合の熱処理も、上記と
同じ条件から選ばれる条件下で実施される。前記第4工
程における熱処理は最終工程で実施されるのに対し、こ
の熱処理はイオン交換基を導入する前に実施されるので
、導入されるイオン交換基の量や分布がこの熱処理を実
施せずに得られる架橋多孔性セルロース微粒子と真なる
微粒子として得ることができる。
本発明で用いる架橋イオン交換セルロース微粒子は種々
の細孔と細孔分布を有し、且つ細孔容積も大きいため、
イオン交換基導入時の苛性ソーダによる膨潤を過酷にす
ることなく、イオン交換容積を大きくすることができる
特徴があり、それ故カラム充填した際に大きな耐圧強度
を発揮できる。
又ミクロポア量が多いため表面積が増大し、処理容量を
大ならしめる利点も有している。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳述する。
なお、その前に本明細書における種々の特性値の測定法
を記述する。
〈粒径測定法〉 試料を約0.19採取し、純水25m(1中に投入して
撹拌分散せしめ、光透過式粒度分布測定器にて測定する
。平均粒径は体積基準にて算出した。
〈孔径と孔容積の測定法〉 マイクロメリティック社製水銀圧入式ポロシメーターボ
アサイザ931Oにて、孔径分布を測定した。常法によ
り印加圧力と水銀圧入量との関係を測定し、下記算式に
基づいて、データ処理を行った。
P−D−−4に一δ・cos#、 V−(Q/H)/S ここでP:印加圧力 D=圧力Pに於いて水銀が侵入し得た細孔の直径、 δ:水・銀の表面張力(484dynes/ cm)、
θ:水銀の試料に対する接触角(130度)K:セル定
数(10,79) ■=孔容積 H:水銀の密度(13,53899/CC)Q:水銀圧
入量(cc) S:サンプル量(g) なお、本測定用の供試料は下記臨界点乾燥法によって乾
燥した試料を用いた。
〈臨界点乾燥法〉 水で膨潤されたままのセルロース粒子の多孔性を正確に
知るために、膨潤状態を保持して、セルロースの構造を
臨界点乾燥法で固定する。
1、脱水:セルロース粒子中の水をエタノールに置換す
る。
エタノール/水の比率を50150から徐々にエタノー
ルリッチとし、最終的にエタノール100%に置換する
2、溶媒交換:セルロース粒子中の、上記エタノールを
酢酸イソアミルに置換する。
酢酸イソアミル/エタノール比率50150から徐々に
酢酸イソアミルの比率を増し、酢酸イソアミル100%
に置換する。
3、乾燥:酢酸イソアミル中の脱水固定したセルロース
粒子を下記装置により炭酸ガス臨界点乾燥する。
日立臨界点乾燥装置HCP−2形 く分子量分画特性〉 微小セルロース粒子を各々9mmd X l 5cmの
樹脂カラムに水を充填液として流速4 、0 +on/
n+inで60分間かけて充填した。次いで各々の充填
カラムを分離用カラムとして、下記分析条件により分子
量既知の標準ポリエチレングリコールを用い、溶出時間
と分子量との関係をプロットし、曲線の折れ曲がり点の
ポリエチレングリコールの分子量として、排除限界分子
量を求める。
又分画指数CF)は下記式より求める。
D ここで、 ■Dニブルーデキストラン(分子量200万)の溶出容
量(o(2) ■、:エチレングリコールの溶出容量(m(2)分析条
件 1、ポンプ Waters社6000A型2、溶離液 
純水、 3、流量  1 、0m<2 /min。
4、温度  室温、 5、検出器 RI検出器、 〈結晶形及び結晶化度〉 メタノールで置換後風乾した粒子を用いてX線回折測定
を行なう。■型セルロースは回折角2θが20°付近と
、21.8’付近に二つのピークをもつことから同定で
きる。結晶化度はX線回折パターンから次式で定義され
る。
但し、K−0,896(セルロースの非干渉性散乱補正
係数) a s b s Cは回折角2θ−5°〜45°の開法
こ於いて、回折曲線とベース直線で囲まれる面積であり
、各々、次の測定に対応する。
a;非品性デンプン、 b;空気散乱、 C;試料〜 くイオン交換容量の測定〉 次の1,2に示した手順で精製・乾燥したイオン交換セ
ルロース粒子を精秤し、手順3.に従って、イオン交換
容量を求める。
■、洗浄精製 イオン交換セルロース粒子をガラスフィルターに採り、
湿潤セルロース粒子容積の約25倍量の純水を流し込み
水洗する。次にIN  )(CI中1こ浸漬し、吸引脱
水する。この操作を2回くり返し、次いで、IN  M
ailに変えて、浸漬と吸引脱水を同じく2回返し、再
び約25倍量の純水で洗浄する。最後にIN  HCI
に浸漬・吸引濾過した後、大量の純水で十分に水洗する
2、乾燥 水洗されたセルロース粒子を、吸引脱水した後、50”
Oの通風乾燥機で衡量になるまで、乾燥する。
3、イオン交換容量の計算 乾燥されたセルロース粒子約1gを精秤し、カチオン化
粒子の場合、INKNO,中で、5%KICrO4溶液
を指示薬として、% N  A g N OXで、遊離
されたCI−イオン量を滴定する。
イオン交換容量(meq/g) = 但しfは% N  A g N Osのファクターであ
る。
アニオン化粒子の場合、1NNacI中で0゜1%メチ
ルオレンジを指示薬として、%N  N aOHで、遊
離されたHlを中和滴定する。
イオン交換容量(meq/9) = 但しfは%N  AgNOsのファクターである。
< B S A (B ovine S erum A
 lbumin)吸着容量の測定法〉 9nnmd X l 5cmの樹脂製カラムに、湿潤粒
子を約2v2充填する。
ゲルをバッファ(0,05M)リス−HCl、pH8,
3)で平衡化する。この時のゲルの体積V0を読みとる
。バッファに溶かしたBSA (約50mg/a+Q)
を、Uvモニターが一定になるまで轟加する。バッファ
で洗浄する。0.5M  NaC1を含むバッファを添
加して結合したBSAを溶出させ、分取する。該分取画
分をメスフラスコに集め、UV(280nm)吸収を測
定する。
ゲル体積当りのBSA吸着容量(A’ ++19 /m
Q )は、以下の式で求める。
E’XV’。
ただし’ A ’!go−28On1ll、  l c
mセルにおける溶液の吸光度、 ■1−メスフラスコ中に分取した液量、E’−280n
m、1cmセルにおける標準溶液(1119/m(1)
の吸光度 (BSAの場合E−0,646)、 v′6−バッファで平衡化したゲル体積、くヘモグロビ
ン吸着容量の測定法〉 9+o+aIX l 5cmの樹脂製カラムに、湿潤粒
子を約211IQ充填する。
ゲルをバッファ0.02Mリン酸、pH6,0で平衡化
する。この時のゲルの体積v0を読み取る。
バッファに溶かしたヘモグロビン(約501119/I
IIQ)を、Uvモニターが一定になるまで添加する。
バッファで洗浄する。0−5M  NaClを含むバッ
ファを添加して結合したヘモグロビンを溶出させ、分取
する。該分取画分をメスフラスコに集め、UV(280
nm)吸収を測定する。
ゲル体積当りのヘモグロビン吸着容量(A ”mg/m
12)は、以下の式で求める。
E″×v茸。
ただし: A ”zao−28Onms  1 ctr
rセルにおける溶液の吸光度、 V2.−メスフラスコ中に分取した液量、E2−280
nm% 1cmセルにおける標準溶液(1!119 /
mff )の吸光度(ヘモグロビンの場合E −1,6
91)、v!。−バッファで平衡化したゲル体積、(O
H伸縮吸収帯の吸光度〉 微小セルロース粒子1〜3+119を精秤し、赤外吸収
スペクトル測定用臭化カリウム粉末(KBrと略)約2
001119を精秤し、両者をめのう乳鉢中でよく混練
粉砕する。次いでこのセルロース粒子と混練粉砕したK
Br粉末をかき集め、錠剤成型機にて、赤外吸収スペク
トル測定用のKBr錠剤とし、透過流赤外吸収スペクト
ルを測定する。
得られた赤外スペクトルに於いて2800〜3000c
m−’にピークを持つOH伸縮吸収帯の吸光度を求め、
セルロース1mg当りの吸光度に換算する。即ち W;微小セルロース粒子採取量(mg)、M ; K 
B r粉末採取量(mg)、m;KBr錠剤重量(mg
)、 A;OH伸縮吸収帯の吸光度、 T(P);OH伸縮吸収帯ピークトップに於ける通番率
(%)、 T(b)、OH伸縮吸収帯ピーク波数に於けるベースラ
インの透過率(%)。但しベースラインは2000〜4
000cm−’の範囲に於いてOH伸縮吸収帯とOH伸
縮吸収帯の両方のピークすそ野を接線ですくい取るよう
に引く。
Ao;微小セルロース粒子1mg当りのOH伸縮吸収帯
の吸光度、 とするとき、A = log+oT (b )/ T 
(P ) 0 W で表わされる。
実施例 l 針葉樹からなるパルプ500gを20℃、18重量%の
苛性ソーダ溶液20ffに1時間浸漬し、2.8倍に圧
搾した。25℃から50℃まで昇温しながら1時間粉砕
し、老成し、次いでセルロースに対して33重量%の二
硫化炭素(165g)を添加して25℃で1時間硫化し
セルロースザンテートとした。該ザンテートを苛性ソー
ダ水溶液で溶解して、ビスコースを得た。該ビスコース
はセルロース濃度9.3重量%、苛性ソーダ濃度5゜9
重量%、粘度6,200センチポイズであった。
上記調整したビスコース1209とアニオン性の高分子
化合物としてポリアクリル酸ソーダの水溶液(高分子濃
度12重量%、分子量5万)4809をlQフラスコに
入れ、総量を600gとした。液1!30℃のもとで、
ラボスターラ−(ヤマト科学社製:MODEL  LR
−51B、回転羽根7cm) 600rμmの撹拌を1
0分間行ない、ビスコースの微粒子を生成せしめた後、
引きつづき撹拌しながら、液温を30℃から70°Cま
で15分間昇温し、700Cで10分間維持してビスコ
ース微粒子を凝固せしめた。凝固ビスコース粒子全25
04型ガラスフィルターによって母液から分離した。得
られた凝固ビスコース粒子は粒径80、μmでセルロー
ス成分45重量%(セルロース換算)であった。
次いで上記凝固ビスコース粒子を0.5重量%苛性ソー
ダ水溶液で洗浄した後、25G4型ガラスフィルターで
609を戸別し、エピクロルヒドリン20重量%を含有
した8重量%苛性ソーダ水溶液lQ中で撹拌しながら6
0℃、3時間架橋した。
引きつづきガラスフィルターによって母液から分離した
後、5重量%塩酸で中和し、架橋セルロース微粒子とし
、大過剰の水で洗浄した。
このようにして得られた架橋セルロース微粒子50g 
(Dry換算)と苛性ソーダ濃度として7重量%となる
よう調整した苛性ソーダ水溶液3009とをlQフラス
コに投入し、撹拌しながら十分に膨潤させた後、50重
量%塩酸2−クロルトリエチルアミン水溶液を1509
添加し、70℃で60分間反応させる。次いでこの粒子
を25G4型ガラスフイルターによって母液から分離し
、水洗しl;。
このようにして得られたイオン交換セルロース粒子の物
性を第1表のRun No、  lに示しt;。
実施例 2 実施例1において、エピクロルヒドリン濃度を各々5.
15.25重量%に変更した以外、同じ方法で得られた
イオン交換セルロース粒子の特性を各々第1表のRun
 No、 2、Run No、 3、Run No、 
 4に示した。
実施例 3 実施例1において、塩酸2−クロルトリエチルアミン水
溶液の濃度を各々10.30170重量%に変更した以
外、同じ方法で得られたイオン交換セルロース粒子の特
性を、各々第1表のRunNo、5、Run No、 
5、Run No、 7に示した。
実施例 4 実施例1と同様にして得られた架橋セルロース微粒子5
0g (Dry換算)と苛性ソーダ濃度として7重量%
となるように調整した苛性ソーダ水溶液300gとを1
12フラスコに投入し、撹拌しながら十分に膨潤させた
後、50重量%モノクロロ酢酸水溶液を1009添加し
、70℃で40分間反応させた。次いでこの粒子を25
G4ガラスフイルターによって母液から分離し、水洗し
た。このようにして得られたイオン交換セルロース粒子
の物性を第2表のRun No、 8に示した。
実施例 5 実施例1と同様にして得られた架橋セルロース微粒子5
0g (Dry換算)と苛性ソーダ濃度として7重量%
となるように調整しt;苛性ソーダ水溶液600とをl
αフラスコに投入し、水冷下撹拌しながら十分に膨潤さ
せた後、30重量%塩化ホスホリル・エチルエーテル溶
液300mQを氷冷下ゆっくりと添加し、20℃で60
分間反応させた。次いでこの粒子を2504ガラスフイ
ルターによって母液から分離し、水洗した。このように
して得られたイオン交換セルロース粒子の物性を第2表
のRun No、 9に示した。
実施例 6 実施例1と同様にして得られたイオン交換セルロース粒
子を、105℃の通風乾燥機にて5時間熱処理した粒子
の物性を第2表のRun No、  l Oに示した。
実施例 7 実施例1と同様にして得られたイオン交換セルロース粒
子を、0.5重量%苛性ソーダ水溶液で洗浄した後、2
5G4型フイルターで60g枦別1、エピクロルヒドリ
ン8重量%を含有した、3セトン/DMSO(1: l
)の混合溶媒IQ中で撹拌しながら60℃3時間架橋し
た。引き続き、ガラスフィルターによって母液から分離
した後、5重量%塩酸で中和し、さらに大過剰の水で洗
浄した。
このようにして得られたイオン交換セルロース粒子の物
性を、第2表のRun No、 11に示した。
実施例 8 実施例1と同様にして得られた架橋粒子を、105℃の
通風乾燥機にて5時間熱処理した後、50g  (Dr
y換算)を濾別し、実施例1と同じ方法でイオン交換基
を導入した。このようにして得られたイオン交換セルロ
ース粒子の物性を第2表のRun No、  12に示
した。
実施例9 Run No、  l s Run No、 2、Ru
n No、 8、Run No、 9、Run No、
 l l、 Run No、 l 2の各架橋多孔性イ
オン交換セルロース微粒子の、排除限界分子量と分画指
数(F値)の測定結果、およびBSAまたはヘモグロビ
ン吸着容量の測定結果を第3表に示した。
実施例 10 Run No、 2、Run No、 3、Run N
o、 4、Run No、  l 01Run No、
  l 1、Run No、  12の各架橋多孔性イ
オン交換セルロース微粒子を、各々1.6ca1. D
、 x l 5cmの樹脂カラムに水を充填液としてほ
ぼ0 、5 kg /cm’の定圧でペリスタポンプに
て充填しt;。この際の流速と圧力損失の関係を第1図
に示した。
以下に本発明の請求項1の好ましい実施態様を記載する
1、湿潤時の粒径が3〜400μmの範囲にある請求項
第1項に記載のセルロース粒子。
2、湿潤時の粒径が10〜300μmの範囲にある請求
項第1項に記載のセルロース粒子。
3、イオン交換容量が0.3〜2 、5 meq/ g
の範囲にある請求項第1項に記載のセルロース粒子。
4、イオン交換容量が0.5〜2゜Omeq/gの範囲
にある請求項第1項に記載のセルロース粒子。
5、孔径0.006〜1μmの区間にある孔の全容積が
0.1〜3+112/gの範囲にある請求項第1項に記
載のセルロース粒子。
6、孔径0.006〜1μmの区間にある孔の全容積が
0.12〜2.5mQ/yの範囲にある請求項第1項に
記載のセルロース粒子。
7、孔径と孔容積の関係から算出した孔の内表面の面積
が15〜400m”/gの範囲にある請求項第1項に記
載のセルロース粒子。
8、孔径と孔容積の関係から算出した孔の内表面の面積
が25〜350m”/9の範囲にある請求項第1項に記
載のセルロース粒子。
9、イオン交換基がカチオン性イオン交換基である請求
項第1項に記載のセルロース粒子。
10、カチオン性イオン交換基が下記式ここで、R1、
R1およびR3は互に独立に水素原子、炭素数1〜2の
低級アルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル
基であり、nは1〜3の数である、 で表わされる上記第9項に記載のセルロース粒子。
11、イオン交換基がアニオン性イオン交換基である請
求項第1項に記載のセルロース粒子。
12、アニオン性イオン交換基が下記式2式% ここで、Zはカルボキシル基(−COOH)、スルホキ
シル基(−5O,H)又はホスホリル基(−PO3H,
)であり、mは0又は1〜3の数である、 で表わされる上記第11項に記載のセルロース粒子。
13、セルロース粒子が■型セルロース結晶相とセルロ
ース非晶相とを基本としてなる請求項第1項に記載のセ
ルロース粒子。
14、セルロース粒子がX線回折法により求めた結晶化
度が5〜45%の範囲にあるものである請求項第1項に
記載のセルロース粒子。
15、結晶化度が10〜43%の[L囲にあるものであ
る上記第14項記載のセルロース粒子。
16、結晶化度が20〜40%の範囲にあるものである
上記第14項に記載のセルロース粒子。
17、排除限界分子量が500より大きく100万より
も小さい請求項第1項に記載のセルロース粒子。
18、排除限界分子量が1000より大きく50万より
も小さい請求項第1項に記載のセルロース粒子。
19、下記式 VDはブルーテキストラン(分子量200万)の溶出容
量(m12 )であり、そして■、はエチレングリコー
ルの溶出容量(mff)である、 で定義される分画指数(F)が少なくとも0.6である
請求項第1項に記載のセルロース粒子。
20、分画指数(F)が少なくとも°1.0である請求
項第1項に記載のセルロース粒子。
21、分画指数(F)が高々3である請求項第1項に記
載のセルロース粒子。
以下に本発明の請求項2の好ましい実施態様を示す。
22、上記工程(1)で準備する凝固ビスコース微粒子
が400μm以下の平均粒径を有する請求項第2項に記
載の方法。
23、上記工程(2)の架橋反応を、1−15重量%の
水酸化アルカリを含む液体媒体中で実施する請求項第2
項に記載の方法。
24、水酸化アルカリが苛性ソーダ又は苛性カリウムで
ある請求項第2項に記載の方法。
25、上記液体媒体が水及び水と相溶性があり且つ架橋
剤に良溶媒である有機溶媒とからなる水系媒体である請
求項第2項記載の方法。
26、上記液体媒体が水である請求項第2項に記載の方
法。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図は本発明の架橋イオン交換セルロース
微粒子についての流量と圧力損失との関係を示している
。 第1図 圧力傾兎 (jGq/Cm21 手続補正書 平成1年6月29日 特許庁長官  吉 1)文 毅  殿 2、発明の名称 架橋多孔性イオン交換セルロース微粒子およびその製造
法 3、補正をする者 事件との関係    特許出願人 名称 (095)鐘紡株式会社 5、補正命令の日付   (自発) 6、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 (1)  明細書第1O頁3行、第34頁4〜5行、第
50頁10−11行、第51頁8行の「エピクロルヒド
リン」をいずれも「エピクロロヒドリン」と訂正する。 (2)同第10頁6行、8行および9行、第48頁2行
および第48頁17行の「吸光度」をいずれも「吸光度
係数」と訂正する。 (3)同第1O頁7〜8行および第10頁9行の「mg
−1@ cva−”」をいずれもrmg−’ ・cm”
j と訂正する。 (4)同第11頁2行、3行および6行の「臨界的乾燥
」をいずれも「臨界点乾燥」と訂正する。 (5)同第15頁14行の「高分子物質」を「標準物質
」と訂正する。 (6)同第21頁5行、8行および9行、第30頁3行
、5行および7行の「;」をいずれも「、」と訂正する
。 の同第34頁12行の「ボアー径」を「ポアー径」と訂
正する。 (8)同第34頁18行の「メタノール、」の次に「ジ
メチルスルホキシド」を加入する。 (9)同第35頁17〜18行、第36頁4行および7
行の「上記」をいずれも「前記」と訂正する。 (10)同第36頁9行の「ジエチル−(2−ヒドロキ
シ−プロピル)」を、「ジエチル(2−ヒドロキシプロ
ピル)」と訂正する。 (l l)  同第36頁lO行の「4級基」を「第4
級基」と訂正する。 (12)同第45頁下から2行の「A′」を「A1」と
訂正する。 (13)同第47頁下から11行の「E」を「E2」 
と訂正する。 (14)同第48頁2行の「セルロース1mg当りの」
を「下記の式により」と訂正する。 (15)同第48頁の6行目と7行目の間にrS;KB
r錠剤の底面積(cmす、」を加入する。 (16)同第48頁末行の m @ W         J (17)同第52頁の第1表の第1列、第5行および第
56頁の第2表の第1列、第5行のr(meq)Jをい
ずれもr(meq/g)Jと訂正する。 (18)同第52頁の第1表の第1列・第7行および第
56頁の第2表の第1列、第7行の「孔径0.06Jを
いずれも「孔径0.006Jと訂正する。 (19)同第36頁19行、第50頁20行および第5
1頁14行の「2−クロルトリエチルアミン」をいずれ
も「2−クロロトリエチルアミン」と訂正する。 以上 m”W          J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)湿潤時の粒径が500μm以下の球状ないし
    長球状の粒子から実質的になり、 (b)セルロース非晶相にはセルロース分子鎖間に架橋
    が存在し、 (c)イオン交換容量が0.1〜3meq/gの範囲に
    あり、 (d)臨界点乾燥時の粒子について、水銀ポロシメータ
    ー法により測定した孔径と孔容 積の関係において、孔径0.006〜1 μmの区間に孔容積の極大値を有し、且 つ同区間にある孔の全容積が少なくとも 0.05ml/gである、 ことを特徴とする架橋多孔性イオン交換セルロース微粒
    子。 2、(1)セルロースザンテートをセルロース換算で5
    〜60重量%含有する凝固ビスコース微粒子を準備し、 (2)上記凝固ビスコース微粒子を架橋反応に付した後
    酸で中和するか或は酸で中和したのち架橋反応に付し次
    いで (3)生成したセルロース微粒子に、アルカリ性均一溶
    媒中で、イオン交換基を導入す る、 ことを特徴とする請求項第1項の架橋多孔性イオン交換
    セルロース微粒子を製造する法。 3、上記請求項第2項の(1)、(2)および(3)の
    工程を実施したのち、さらに (4)工程(3)で生成した架橋イオン交換セルロース
    粒子を有機媒体中で再び架橋反応に付すか又は熱処理に
    付す、 ことを特徴とする請求項第1項の架橋イオン交換セルロ
    ース微粒子を製造する方法。 4、上記請求項第2項の(1)および(2)工程を実施
    し、(3)工程を実施する前に、(2)工程で生成した
    セルロース微粒子を熱処理に付す、ことを特徴とする請
    求項第1項の架橋イオン交換セルロース微粒子を製造す
    る方法。
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