JPH02240279A - 装飾品等を多色化する表面処理方法 - Google Patents

装飾品等を多色化する表面処理方法

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JPH02240279A
JPH02240279A JP5873689A JP5873689A JPH02240279A JP H02240279 A JPH02240279 A JP H02240279A JP 5873689 A JP5873689 A JP 5873689A JP 5873689 A JP5873689 A JP 5873689A JP H02240279 A JPH02240279 A JP H02240279A
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JP
Japan
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alloy
coating
metal
titanium
plating
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Pending
Application number
JP5873689A
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English (en)
Inventor
Keisuke Kimura
木村 恵典
Hironori Kimura
木村 裕徳
Shigeo Kimura
木村 栄男
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FUKUSHIN MEKKI KOGYOSHO KK
Original Assignee
FUKUSHIN MEKKI KOGYOSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
皇星上■科朋分団 本発明は、時計、@鏡フレーム、ライター、万年筆、ブ
ローチ等の各種装飾品等を多色化する表面処1方法に関
する。 狐」ヱリ話 −mに、装飾品の色彩としては、金、銀、黒等が好まれ
てきたが、近年においては、種々の色調の組み合わせに
よる多色化が好まれる傾向にある。 そして従来は、イオンプレーティング法による有色被膜
の形成と湿式メッキを組み合わせた表面処理方法によっ
て多色化を図っている。 この従来におけるイオンプレーティング法による有色被
膜の形成と湿式メッキとの組み合わせによる場合は、ま
ず基材に湿式メッキにより金メッキ等の貴金属メッキを
施し、次に所定部分にマスキング処理を施し、続いてイ
オンプレーティング法により有色被膜を形成した後、有
色被膜とともにマスク材を剥離除去し、FAMされなか
った有色被膜部分と露出した貴金属メッキ部分とからな
る、多色の装飾品を得るものである。 ■が ゛ しよ゛と る1 しかしながら、上述した従来の湿式メッキ法を用いた場
合には、マスキング後にイオンプレーティングするため
、イオンプレーティングする際に250〜400℃に加
熱された有機物であるマスク材からガスが発生し、色調
、密着性等の品質に悪影響を及ぼし、また、マスクの上
にまで有色被膜が付着しているので、最終工程でのマス
ク材の剥離除去が容品でなく、大変困難な作業になって
しまい、さらには、剥離されない有色被膜の下にも貴金
属メッキが付着しているので、高価格になってしまうと
いう欠点がある。 本発明は、このような欠点を解消した装飾品等を多色化
する表面処理方法を提供することを目的とする。 1 を”ンするための− 上記目的を達成するために本発明は、例えばチタン、チ
タン合金、ステンレス、ニッケル・クロム合金、銅合金
等の基材上に、金属または金属合金、例えばチタン、バ
ナジウム、クロム、ジルコニウム、またはこれらとアル
ミニウムとの合金の好ましくは厚さ0.1−1.3μの
有色被膜と、貴金属、例えば金、パラジウムまたはこれ
らの合金の好ましくは厚さ0.5μ以下の被膜とを、イ
オンプレーティング法により順次形成し、続いて湿式方
法により、好ましくは有色被膜とは色調の異なる貴金属
メッキを、好ましくは厚さが0.05〜5μになるよう
施した後、所定部分に!I塗り、スクリーン印刷等によ
りマスキング処理を施し、マスクされていない貴金属メ
ッキ部分及びイオンプレーティング法による貴金属被膜
部分を熔解除去したうえ、マスク材を除去することを特
徴とする。 前記有色被膜は金属または金属合金の窒化物、炭化物、
酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせからな
ることが好ましい。 また、基材上にイオンプレーティング法により、金属ま
たは金属合金の窒化物、炭化物、酸化物から選ばれた単
一または複数の組み合わせからなる有色被膜と、クロム
またはクロム合金のいずれかの金属被膜と、貴金属の被
膜とを順次形成し、続いて湿式方法により貴金属メッキ
を施した後、所定部分にマスキング処理を施し、マスク
されていない貴金属メッキ部分及びイオンプレーティン
グ法による貴金属被膜部分とクロムまたはクロム合金の
いずれかの金属被膜部分を溶解除去する方法でもよい。 さらに、基材上にイオンプレーティング法により、金属
または金属合金の窒化物、炭化物、酸化物から選ばれた
単一または複数の組み合わせからなる有色被膜を形成し
、さらにチタン、チタン合金、チタン・アルミニウム合
金またはニッケル・クロム合金のいずれかの金属被膜を
形成し、続いて湿式方法により、好ましくは耐蝕性及び
経済性を考慮して0.05μ〜5μの厚さに貴金属メッ
キを施した後、所定部分にマスキング処理を施し、マス
クされていない貴金属メッキ部分及びチタン、チタン合
金、チタン・アルミニウム合金またはニッケルクロム合
金のいずれかの金属被膜部分を溶解除去する方法でもよ
い。 またさらに、基材上にイオンプレーティング法により、
金属または金属合金の窒化物、炭化物、酸化物から選ば
れた単一または複数の組み合わせからなる有色被膜と、
チタン、チタン合金またはチタン・アルミニウム合金の
いずれかの金属被膜と1.貴金属の被膜を順次形成し、
続いて湿式方法により貴金属メッキを施した後、所定部
分にマスキング処理を施し、マスクされていない貴金属
メッキ部分及びイオンプレーティング法による貴金属被
膜部分とチタン、チタン合金またはチタン・アルミニウ
ム合金のいずれかの金X被膜部分を溶解除去する方法で
もよい。 そして、有色被膜はチタン、バナジウム、クロム、ジル
コニウムから選ばれた金属または選ばれた金属のアルミ
ニウム合金についての窒化物、炭化物、酸化物のjp−
または複数の組み合わせからなることが好ましく、例え
ば、TiN、TiAINあるいはTiN/TiC/Tl
0iの混合物等が挙げられる。 さらに、湿式方法による貴金属メッキは、Au−N1A
u−Co、 Au−Pd等の金色合金メッキ、あるいは
、Pd、 Pd−旧、Rh等の白色合金メッキであるこ
とが好ましい。 立−一一瓜 イオンプレーティング後の工程でマスキング処理を施す
ので、従来の湿式メッキ法における欠点がなくなる。そ
して、露出した有色被膜と、マスクされて熔解除去され
ない貴金属メッキをはじめとする被膜部分とによって、
多色化が実現される。 大−立一貫 以下、本発明を眼鏡枠に通用した場合の好適な実施例に
ついて、添付図面にWづき詳細に説明する。 ここにおいて、第1図は第1実施例の工程を示す概略図
、第2図は本発明を実施する公知のイオンプレーティン
グ装置の概略図、第3図は第2実施例の工程を示す概略
図、第4図は第3実施例の工程を示す概略図である。 まず、第2図に基づきイオンプレーティング装置につい
て説明する。このイオンプレーティング装置は、従来か
ら知られているもので、真空処理481内に、上部には
カソード電極2が、下部には蒸発源ボード3が、互いに
対向するように配置され、直流電源4に接続されるとと
もに、前記蒸発源ボード3は加熱電源5によって所望の
温度に加熱制御されるよう構成されている。そして、前
記カソード電極2には、aui枠基材6が吊持される。 前記眼鏡枠基材6の材質としては、チタン、チタン合金
、ステンレス、ニッケル・クロム合金、銅合金等が適し
ている。 次に、チタンからなる眼鏡枠基材(以下チタン基材とい
う)を多色化する表面処理法について説明する。 上述したイオンプレーティング装置の真空処理槽l内に
おいて、蒸発源としてチタンを使用し、反応ガスとして
窒素ガスとアセチレンガスの混合ガスを使用して、電子
ビームにより前記チタンを蒸発させ、析出速度を約0.
O1〜0.02μ/分に制iflし、10−”〜10−
 ’Torrの真空下で約30分間イオンプレーティン
グを行い、第1図ta)に示すように、チタン基材11
表面に厚さ0.4μの7iN/Ticの混合物による暗
黒色の有色被膜12を形成する。続いて、前記真空処理
槽l内における反応ガスの流量を制限し、真空度を10
−4〜10−’Torrにし゛C1蒸発源ボード3に投
入した2gのAu−Pdの20Kt合金を加熱溶解し、
3分間で蒸発させて、前記暗黒色の有色被膜12を形成
したチタン基材11表面に、第1図+81に示すように
、金色の金合金被M13を0.05μ厚付着させる。 次に、前記真空処理槽l内から前記チタン基材llを取
り出し、湿式メッキ法により、第1図(C)に示すよう
に、20)[tのAu−Pd−Cu合金被膜14をlI
Jg電着させる。さらに、第1図+81に示すように、
前記/1u−Pd−Cu合金被膜14の表面の一部にア
クリル系塗料からなるマスク材15を塗布してマスキン
グ処理した後、金rf、IJ II!Il液に浸漬して
、第1図+81に示すように、マスクされていない部分
の金合金被膜13及びAu−Pd−Cu合金被膜14を
溶解剥離する。そして、第1図([1に示すように、マ
スク材15を除去すると、マスク材15除去部分は金色
で、他の有色液III 12 fil出部分は暗黒色の
チタン基材11となる。 以上の方法を40枚のロフトで10回繰り返し作業した
が、不良品が発生することはなかった。 囚に、従来の湿式メッキを使用した方法によると、不良
品発生率は40〜50%である。 ま力、上述した実施例の変化例として、反応ガスとして
窒素ガスのみを使用し、チタン基材11表面に厚さ0.
4μのTi1llによる金色の有色被膜12aを形成し
た(第1図+a)参照)後、真空処理槽l内における反
応ガスの流■を制限し、真空度を10”’〜10−’T
orrにして、Au−Pd合金に換えて蒸発源ボード3
に投入した2gの純Pd合金を加熱溶解し、3分間で蒸
発させて、前記金色の有色被膜12aを形成したチタン
基材11表面に、白色のPd合金被膜13aを0.1μ
厚付着させる(第1図1b)参照)、そして、前記真空
処理槽l内からnn記チタン基材11を取り出し、湿式
メッキ法により、Au−Pd−Cu合金被+15!14
に換えてPd−N i (80%Pd)合金被膜14a
を2μ厚電着させる(第1図tel参照)、さらに、第
1図1d+に示すように、前記チタン基材11の一部に
アクリル系塗料からなるマスク材15を塗布してマスキ
ング処理した後、Pd剥離液に浸漬して、第1図+81
に示すように、マスクされていないPd合金被膜13a
及びPd−Ni(80@APd)合金1膜14aを溶解
剥離する。そして、第1図(
【)に示すように、マスク
材15を除去すると、マスク材15除去部分は白色で、
他の有色被膜12a n山部分は金色のチタン基材11
が得られる。この変化例においても不良品の発生は皆無
という好結果が得られた。 なお、上述した実施例において、チタン基材11に換え
てステンレス基材を用いたところ、チタン基材11と同
様な結果が得られた。 続いて、第3図に基づきチタン基材に適用した場合の本
発明の第2実施例を説明する。 第1実施例と同じイオンプレーティング装置の真空処理
槽l内において、蒸発源としてクロムを使用し、反応ガ
スとして窒素ガス及びアセチレンガスの混合ガスを使用
して、電子ビームにより前記クロムを蒸発させ、析出速
度を約0.O1〜0.02μ/分に制御能シ、10− 
” 〜10− ”Torrの真空下で約30分間イオン
プレーティングを行い、第3図1a)に示すように、チ
タン基材21表面にjγさ0.4μのCrNCによる灰
色の有色被膜22を形成する。続いて、前記真空処理槽
1内における反応ガスの流量を制限し、真空度をlロー
4〜10−”Torrにして、さらにクロムを加熱溶解
し、約3分間で蒸発させて、第3図tb+に示すように
、クロ1%?&ll5123を0.05μ厚付着させる
。さらに続いて、蒸発源ボード3に投入した2gのAu
−Pdの20に【合金を加熱溶解し、約3分間で蒸発さ
せて、前記灰色の有色液1222及びクロム被膜23を
形成したチタン基材21表面に、第3図(e)に示すよ
うに、金合金被膜24を0.05μ厚付着させる。 次に、前記真空処理槽l内から前記チタン基材21を取
り出し、湿式メッキ法により、第3図(dlに示すよう
に、20に會、のAu−1’d−Cu合金被膜25を1
μ厚電着させる。さらに、第3図te+に示すように、
前記Au−Pd−Cu合金被膜25の表面の一部にアク
リル系塗料からなるマスク材26を塗布してマスキング
処理した後、金剥離液に浸漬して、第3図(「)に示す
ように、マスクされていない部分の金合金被膜24及び
Au−Pd−Cu合金破膜25を溶解剥離し、続けて5
0%塩酸水溶液に浸漬して、第3図(glに示すように
、同じくマスクされていない部分のクロム被膜23を溶
解剥離する。そして、第3図thlに示すように、マス
ク材26を除去すると、マスク材26除去部分は金色で
、他の有色被膜22n山部分は灰色のチタン基材21が
得られる。 以上の方法を40枚のロフトで10回繰り返して作業し
たが、第1実施例と同様に、不良品が発生することはな
かった。 また、上述した実施例の変化例として、反応ガスのアセ
チレンガスの量を増加することによって、チタン基材2
1表面にCrCNの厚さ0.4 μの黒色の有色液11
5!22aを形成した(第3図(8)参照)後、真空処
理槽l内における反応ガスの流量を制服し、真空度を1
0− ’ 〜10− ”Torrにして、同様に0.0
5 p厚のクロム被膜23を形成(第3図(bl参照)
し、さらにΔu−1’d合金に換えて蒸発源ボード3に
投入した2gの純Pd合金を加熱溶解し、3分間蒸発さ
せて、前記黒色の有色被膜22a及びクロム被膜23を
形成したチタン基材21表面に、Pd合金被膜24aを
0.1μ厚付着さ・ける(第3図(C1参照)、そして
、前記真空処理槽l内から前記チタン基材21を取り出
し、湿式メッキ法により、Au−Pd−Cu合金被膜2
5に換えてPd−N1(80%Pd)合金被膜25aを
2μ厚電着させる(第3図1dl参照)0次に、前記P
c!−Nl (80%Pd)合金破膜25aの表面の一
部にアクリル系塗料からなるマスク材26を塗布してマ
スキング処理した(第3図(e)参照)後、Pd剥離液
に浸漬して、マスクされていない部分のPd合金PII
PIA 24 a及びPd−N1(80%Pd)合金被
膜25aを溶解剥離(第3図ff)参照)し、さらに5
0%塩酸水溶液に浸漬して、マスクされていない部分の
クロム被膜23を溶解剥離する(第3図1g1参照)、
そして、第3図(hlに示すように、マスク材26を除
去すると、マスク材26除去部分は白色で、他の有色被
膜22aの露出部分部分は黒色のチタン基材21となる
。この変化例においても不良品の発生は皆無という好結
果が得られた。 なお、上述した各実施例において、チタン基材21に換
えてステンレス基材を用いたところ、チタン基材21と
同様な結果が得られた。 次に、チタン基材に適用した場合の第3実施例について
第4図に基づき説明する。 上記各実施例と同様にしてイオンプレーティング装置の
真空処理槽l内において、蒸発源としてチタンを使用し
、反応ガスとして窒素ガス及びアセチレンガスの混合ガ
スを使用して、電子ビームにより…1記チタンを蒸発さ
せ、析出速度を約0.01〜0.02/J/分に制御n
シ、10″”〜10−’Torrの真空下で約30分間
イオンプレーティングを行い、第4図+a)に示すよう
に、チタン基材31表面に厚さ0.4μのTiN/Ti
cの混合物による暗黒色の有色破膜32を形成する。続
いて、+171記真空処理槽1内における反応ガスの流
量を0とし、真空度を1O−4〜10− ”Torrに
して、さらにチタンを電子ビームにより約3分間で蒸発
させ、第4図tblに示すように、グ・タン破11G1
33を0.03μ厚付着させる。 次に、前記真空処理槽l内から前記チタン基材31を取
り出し、湿式メッキ法により、第4図tc+に示すよう
に、金色の201 tのAu−Pd−Cu合金被膜34
を1μ厚電着させる。さらに、第4図fd)に示すよう
に、前記チタン基材31の一部にアクリル系塗料からな
るマスク材35を塗布してマスキング処理した後、金!
PjIilili液及びチタン剥離液に順次浸潤して、
第4図ie)に示すように、マスクしていない部分の金
合金被115!34及びチタン被11133を溶解剥離
する。 そして、第4図(flに示すように、マスク材35を除
去すると、マスク材35除去部分は金色で、他の有色液
It!332が露出した部分は暗黒色のチタン基材31
が得られる。 また、上記第3実施例において、反応ガスを窒素ガスた
りとすれば、TiNによる金色の有色被膜32aが形成
でき、この上にチタン被膜33に換えてチタン合金液I
PJ33aを形成したうえ、さらに、金色の20にLの
Δu−1’d−Cu合金被11i34に喚えて白色のP
d−N i (80%Pd)合金液11134aを2μ
厚電著させ、その後上記第3実施例と同様の工程を絢す
ことによって、マスク材35塗布対応部分は白色で、有
色液1模32aが露出した他の部分は金色のチタン基材
31が得られる。 さらに、上記第3実施例においてチタン基材31に換え
てステンレス基材を用いても同様の好結果が得られた。 なお、本発明は上述した各実施例に限定されるものでは
なく、例えば基材の材質は、チタン合金、ニッケル・ク
ロム合金、銅合金等でもよく、また、有色被膜を形成す
るための金属また番よ金属合金としてはチタンやチタン
合金、クロムやクロム合金のほか、バナジウムやバナジ
ウム合金、ジルコニウムやジルコニウム合金、アルミニ
ウム合金、ニッケル合金等でもよい、この有色被膜は、
上述した実施例のTINの金色系、TiN/Tic/T
l0zの混合物による黒色系、CrまたはCr合金をベ
ースとしたCrNC等の灰色系のほか、Ti八へNの褐
色系があり、さらに、バナジウム、ニオブ、ジルコニウ
ムまたはこれらをベースとした場合には、チタンまたは
チタン合金をベースとした場合に近似する色調となる。 また、基材11,21.31に形成する各被膜の厚さも
上述した各実施例の値に限定されないことはいうまでも
ない。 処−−−來 以上説明したところで明らかなように、本発明によれば
、イオンプレーティング法により金属または金属合金の
有色被膜を形成した後に、湿式法により貴金属メッキを
施すので、従来の湿式法よりも貴金属の使用量が少なく
済むので経済的であり、また、マスキング処理は有色被
膜の形成及び貴金属メッキの後に施すので、マスク材の
剥離作業が容易化されて作業効率が向上するほか、不良
品の発生がほとんど無(なり、さらには製品の耐久性も
向上するという多くの効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 図は本発明の好適な実施例を示すもので、第1図は第1
実施例の工程を示す概略図、第2図は本発明を実施する
公知のイオンプレーティング装置の概略図、第3図は第
2実施例の工程を示す(唸略図、第4図は第3実施例の
工程を示す概略図である。 l・・・真空処理槽   6・・・眼鏡枠尽7F、1t
11、21.31・・・チタン基材   12.12a
、 22゜22a、 32.32a ・・・有色液1!
9   13.24−・−金合金被膜  13a、 2
4a・・・Pd合金被膜14、25.34−−−Au−
1’d−Cu合金被19   14a、 25a、 3
4a  ・・・Pd−N1(80%Pd)合金液119
   15゜26、35・・・マスク材   23・・
・クロム被膜33・・・チタン被膜 特許出願人 有限会社福信透金工業所 第1図 第3図 第2図 第4図 明    細    書 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 平成1年特 許 願第58736号 2、発明の名称 装飾品等を多色化する表面処理方法 3、補正をする者 事件との関係時 許 出 1 人 住所 福井県鯖江市御幸町1丁目2番65号名称有限会
社福信蹟金工業所 代表者 木 村 恵 典 4、代理人■103 住所 東京都中央区日本橋本石町4−6−136、Ii
正の対象 1、発明の名称 装飾品等を多色化する表面処理方法 2、特許請求の範囲 (1)基材上に、金属または金属合金の有色被膜と、貴
金属の被膜とを、イオンプレーティング法により順次形
成し、続いて湿式方法により貴金属メソ、1−を施した
後、所定部分の貴金属メッキ部分及びイオンプレーティ
ング法で形成した貴金属被膜部分を除去することを特徴
とする装飾品等を多色化する表面処理方法。 (2)有色被膜が金属または金属合金の窒化物、炭化物
、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
なることを特徴とする請求項第1項記載の装飾品等を多
色化する表面処理方法。 (3)基材上に、金属または金属合金の有色破膜ど、貴
金属の被膜とを、イオンプレーティング法により順次形
成し、続いて湿式方法により貴金属メッキを施した後、
所定部分にマスキング処理を施し、貴金属メッキ及びイ
オンプレーティング法で形成した貴金属被膜におけるマ
スクされていない部分を溶解除去したうえ、マスク材を
除去することを特徴とする請求項第1項記載の装飾品等
を多色化する表面処理方法。 (4)基材上に、金属または金属合金の窒化物、炭化物
、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
なる有色被膜と、l會逼共孔至金属被IIIと、貴金属
の被膜とを、イオンプレーティング法により順次形成し
、続いて湿式方法により貴金属メッキを施した後、所定
部分にマスキング処理を施し、貴金属メッキ及びイオン
プレーティング法で形成した貴金属被膜とl已I曵ノL
q金属破収におけるマスクされていない部分を溶解除去
したうえ、マスク材を除去することを特徴とする装飾品
等を多色化する表面処理方法。 (5)基材上に、金属または金属合金の窒化物、炭化物
、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
なる有色液Illと、1余県以外□□□金匡被膜とを、
イオンプレーティング法により順次形成し、続いて湿式
方法により貴金属メッキを施した後、所定部分にマスキ
ング処理を施し、貴金属メッキ及びイオンプレーティン
グ法で形成したh品扶外皇金属被II!におけるマスク
されていない部分を熔解除去したうえ、マスク材を除去
することを特徴とする装飾品等を多色化する表面処理方
法。 ((i)貴金属以外の金fft被膜が、チタン、チタン
合金、チタン・アルミニウム合金、クロム、クロム合金
、コバルト合金、ニッケル・チタン合金、ニッケル・り
IJlh合金、ジルコニウム、ジルコニウム合金、バナ
ジウム、バナジウム合金のいずれかであることを特徴と
する請求項第4項または第5項記載の装飾品等を多色化
する表面処理方法。 (7)基材上に、金属または金属合金の窒化物、炭化物
、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
なる有色被膜と、ニッケル・クロム合金の被膜とを、イ
オンプレーティング法により順次形成し、続いて湿式方
法により貴金属メッキを施した後、所定部分にマスキン
グ処理を施し、貴金属メッキ及びイオンプレーティング
法で形成したニッケル・クロム合金被膜におけるマスク
されていない部分を溶解除去したうえ、マスク月を除去
することを特徴とする装飾品等を多色化する表面処理方
法。 (8)有色被膜がチタン、バナジウム、クロム、ジルコ
ニラl、から選ばれた金属または選ばれた金属のアルミ
ニウム合金についての窒化物、炭化物、酸化物の単一ま
たは1M数の組み合わせからなることを特徴とする請求
項第1項、第3項、第4項、第5項、第6項または第7
項のいずれか1項記載の装飾品等を多色化する表面処理
方法。 (9)湿式方法による貴金属メッキがAu−Ni+ A
u−CoAu−Pd等の金色合金メッキであることを特
徴とする請求項第1項、第3項、第4項、第5項、第6
項または第7項のいずれか1項記戦の装飾品等を多色化
する表面処理方法。 (10)湿式方法による貴金属メッキが、pd、 Pd
−Nt+1?h等の白色合金メッキであることを特徴と
する請求項第1項、第3項、第4項、第5項、第6項ま
たは第7項のいずれか1項記載の装飾品等を多色化する
表面処理方法。 3、発明の詳細な説明 厘1上坐肌■分立 本発明は、時計、眼鏡フレーム、ライター、万年筆、ブ
ローチ等の各■!!装飾品等を多色化する表面処理方法
に関する。 監米■侠± 一般に、装飾品の色彩としては、金、銀、黒等が好まれ
てきたが、近年においては、種々の色調の組み合わせに
よる多色化が好まれる傾向にある。 そして従来は、イオンプレーティング法(本明細書にお
いてイオンプレーティング法とは、イオンプレーティン
グ装置を使用する表面処理方法をすべて含む広義な意味
で用いる)による有色被膜の形成と湿式メッキを組み合
わせた表面処理方法によって多色化を図っている。 この従来におけるイオンプレーティング法による有色被
膜の形成と湿式メッキとの組み合わせによる場合は、ま
ず基材に湿式メッキにより金メッキ等の貴金属メッキを
施し、次に所定部分にマスキング処理を施し、続いてイ
オンプレーティング法により有色扱11りを形成した後
、有色被膜とともにマスク材を剥離除去し、剥離されな
かった有色被膜部分と露出した貴金属メッキ部分とから
なる、多色の装飾品を得るものである。 2.■1が ン しようとt(毘則 しかしながら、上述した従来の湿式メッキ法を用いた場
合には、マスキング後にイオンプレーティングするため
、イオンプレーティングする際に250〜400℃に加
熱された有機物であるマスク材からガスが発生し、色調
、密着性等の品質に悪影響を及ぼし、また、マスクの上
にまで有色被膜が付着しているので、最終工程でのマス
ク材の剥離除去が容易でな(、大変困難な作業になって
しよい、さらには、剥離されない有色被膜の下にも貴金
属メッキが付着しているので、高価格になってしまうと
いう欠点がある。 本発明は、このような欠点を解消した装飾品等を多色化
する表面処理方法を提供することを目的とする。 課題工邂淋1メ48り死モ役 上記目的を達成するために本発明は、例えばチタン、チ
タン合金、ステンレス、ニッケル・クロム合金、銅合金
等の基材上に、金属または金属合金、例えばチタン、バ
ナジウム、クロム、ジルコニウム、またはこれらとアル
ミニウムとの合金の好ましくはJV−さ()、1〜1.
3μの有色被膜と、貴金属、例えば金、パラジウムまた
はこれらの合金の好ましくは厚さ0.5μ以下の被膜と
を、イオンプレーティング法により順次形成し、続いて
湿式方法により、好ましくは有色被膜とは色調の異なる
貴金属メッキを、好ましくは厚さが0.05〜5μにな
るよう施した後、所定部分に筆塗り、スクリーン印刷等
によりマスキング処理を施し、マスクされていない貴金
属メッキ部分及びイオンプレーティング法による貴金属
被膜部分を溶解除去したうえ、マスク材を除去すること
を特徴とする。 前記有色被膜は金属または金属合金の窒化物、炭化物、
酸化物から選ばれた単一またはui敗の組み合わせから
なることが好ましい。 また、基材上にイオンプレーティング法により、金属ま
たは金属合金の窒化物、炭化物、酸化物から選ばれた単
一または補数の組み合わせからなる有色被膜と、好まし
くはクロムまたはクロム合金のいずれかの金属被膜と、
貴金属の被膜とを順次形成し、続いて湿式方法により貴
金属メッキを施した後、所定部分にマスキング処理を施
し、マスクされていない貴金属メッキ部分及びイオンプ
レーティング法による貴金属被膜部分とクロムまたはク
ロム合金のいずれかの金属被膜部分を溶解除去する方法
でもよい。 さらに、基材上にイオンプレーティング法により、金属
または金属合金の窒化物、炭化物、酸化物から選ばれた
単一または複数の組み合わせからなる有色被膜を形成し
、さらに好ましくはチタン、チタン合金、チタン・アル
ミニウム合金またはニッケ1ル・クロム合金のいずれか
の金属被膜を形成し、続いて湿式方法により、好ましく
は耐蝕性及び経済性を考慮して0.05μ〜5μの厚さ
に貴金属メッキを施した後、所定、部分にマスキング処
理を施し、マスクされていない貴金属メッキ部分及びチ
タン、チタン合金、チタン・アルミニウム合金またはニ
ッケルクロム合金のいずれかの金属被膜部分を溶解除去
する方法でもよい。 またさらに、基材上にイオンプレーティング法により、
金属または金属合金の窒化物、炭化物、酸化物から選ば
れた単一または複数の組み合わせからなる有色被膜と、
チタン、チタン合金またはチタン・アルミニウム合金の
いずれかの金属被膜と、貴金属の被膜を順次形成し、続
いて湿式方法により貴金属メッキを施した後、所定部分
にマスキング処理を施し、マスクされていない貴金属メ
ッキ部分及びイオンプレーティング法による貴金属被膜
部分とチタン、チタン合金またはチタン・アルミニウム
合金のいずれかの金属被膜部分を熔解除去する方法でも
よい。 そして、有色被1艮はチタン、バナジウム、クロム、ジ
ルコニウムから選ばれた金属または選ばれた金属のアル
ミニウム合金についての窒化物、炭化物、酸化物の単一
または複数の組み合わせからなることが好ましく、例え
ば、TiN、TiAINあるいはTiN/TjC/Ti
O*の混合物等が挙げられる。 さらに、湿式方法による貴金属メッキはAu−N1Au
−Go+ Au−Pd等の金色合金メッキ、あるいは、
Pd、 Pd−Ni、Rh等の白色合金メッキであるこ
とが好ましい。 作−一一一計 イオンプレーティング後の工程でマスキング処理を施す
ので、従来の湿式メッキ法における欠点がなくなる。そ
して、露出した有色被膜と、マスクされて熔解除去され
ない貴金属メッキをはじめとする被膜部分とによって、
多色化が実現される。 大−隻一班 以下、本発明を眼鏡枠に適用した場合の好適な実施例に
ついて、添付図面に基づき詳細に説明する。 ここにおいて、第1図は第1実施例の工程を示す概略図
、第2図は本発明を実施する公知のイオンプレーティン
グ装置の概略図、第3図は第2実施例の工程を示す概略
図、第4図は第3実施例の工程を示す概略図である。 まず、第2図に基づきイオンプレーティング装置につい
て説明する。このイオンプレーティング装置は、従来か
ら知られているもので、真空処理槽l内に、上部にはカ
ソード電極2が、下部には蒸発源ボード3が、互いに対
向するように配置され、直流型[4に接続されるととも
に、riii記蒸発源ボード3は加熱電源5によって所
望の温度に加熱制御されるよう構成されている。そして
、n:I記カソード電極2には、眼鏡枠基材6が吊持さ
れる。 011記II!鏡枠基材6の材質としては、チタン、チ
タン合金、ステンレス、ニッケル・クロム合金、銅合金
等が適している。 次に、チタンからなる眼鏡枠基材(以下チタン基材とい
う)を多色化する表面処理法について説明する。 上述したイオンプレーティング装置の真空処理槽1内に
おいて、蒸発源としてチタンを使用し、反応ガスとして
窒素ガスとアセチレンガスの混合ガスを使用して、電子
ビームにより前記チタンを蒸発さゼ、析出速度を約0.
01〜0.02μ/分に制御し、10− ”−10−”
Torrの真空下で約30分間イオンプレーティングを
行い、第1図(0)に示すように、チタン基材11表面
に17さ0.4μのTiN/TiCの混合物による暗黒
色の有色破膜12を形成する。続いて、前記真空処理槽
1内における反応ガスの流■を制限し、真空度をlo−
4〜10− ”Torrにして、蒸発源ボード3に投入
した2gのAu−[’dの20K L合金を加熱溶解し
、3分間で蒸発させて、前記暗黒色の有色PIIln@
12ヲ形成LタチタyHtll!Ulu=、第1図+b
)に示すように、金色の金合金被11113を0.05
μ厚付着させる。 次に1.前記真空処理槽l内から前記チタン基材11を
取り出し、湿式メッキ法により、第1図101に示すよ
うに、20に【のAu−Pd−Cu合金被膜14を1.
uJf。 電若さ・Uる。さらに、第1図td)に示すように、前
記Au−Pd−Cu合金被膜14の表面の一部にアクリ
ル系塗料からなるマスク材15を塗布してマスキング処
理した後、金剥離液に浸漬して、第1図+81に示すよ
うに、マスクされていない部分の金合金被膜13及びA
u−Pd−Cu合金被膜14を溶解剥離する。そして、
第1図1flに示すように、マスク材15を除去すると
、マスク材15除去部分は金色で、他の有色被膜12露
出部分は110黒色のチタン基材11となる。 以上の方法を40枚のロントで10回繰り返し作業した
が、不良品が発生ずることはなかった。 因に、従来の湿式メッキを使用した方法によると、不良
品発生率は40〜50%である。 また、上述した実施例の変化例として、反応ガスとして
窒素ガスのみを使用し、チタン基材11表面に厚さ0.
4μのTiHによる金色の有色被1模12aを形成した
く第1図181参照)後、真空処理槽l内における反応
ガスのi!flitを制限し、真空度を10−4〜10
− ”Torrにして、Au−Pd合金に換えて蒸発源
ボー1!3に投入した2gの純Pd合金を加熱溶解し、
3分間で蒸発させて、前記金色の有色被膜12aを形成
したチタン基材11表面に、白色のPd合金被膜13a
を0.1μ厚付着させる(第1図(bl参照)、そして
、前記真空処理槽1内から前記チタン基材11を取り出
し、湿式メッキ法により、Au−Pd−Cu合金被膜1
4に換えてPd−N1(80%Pd)合金液II5!1
4 aを2μ厚電着させる(第1図(C1参照)、さら
に、第1図1tllに示すように、前記チタン基材11
の一部にアクリル系塗料からなるマスク材15を塗布し
てマスキング処理した後、I’+Jll離液に浸漬して
、第1図+81に示すように、マスクされていないPd
合金被膜13a及びPd−Ni(80%PLI)合金?
& 119 t a aを溶解剥離する。そして、第1
図1f)に示すように、マスク材15を除去すると、マ
スク材15除去部分は白色で、他の有色被膜12a n
山部分は金色のチタン基材11が得られる。この変化例
においても不良品の発生は皆無という好結果が得られた
。 なお、上述した実施例において、チタン基材11に換え
てステンレス基材を用いたところ、チタン基材11と同
様な結果が得られた。 続いて、第3図に基づきチタン凸材に適用した場合の本
発明の第2実施例を説明する。 第1実施例と同じイオンプレーティング装置の真空処理
槽l内において、蒸発源としてクロムを使用し、反応ガ
スとして窒素ガス及びアセチレンガスの混合ガスを使用
して、電子ビームにより前記クロムを蒸発させ、析出速
度を約0.01〜0.02μ/分に制i21 L、IG
−” 〜10− ”Torrの真空下で約30分間イオ
ンプレーティングを行い、第3図fa+に示すように、
チタン基材21表面に厚さ0.4μのCrNCによる灰
色の有色被膜22を形成する。続いて、前記真空処理槽
1内における反応ガスの流量を制限し、真空度を10”
 ’ 〜10− ”Torrにして、さらにクロムを加
熱熔解し、約3分間で蒸発させて、第3図(blに示す
ように、クロム被Il*23を0.05μ厚付着させる
。さらに続いて、蒸発源ボード3に投入した2gのAu
−Pdの20K を合金を加熱溶解し、約3分間で蒸発
させて、n;1記灰色の有色被膜22及びクロム被膜2
3を形成したチタン基材21表面に、第3図(C1に示
すように、金合金被膜24を0.05μ厚付着させる。 次に、前記真空処理槽l内から前記チタン基材21を取
り出し、湿式メッキ法により、第1図+81に示すよう
に、20にtのAu−Pd−Cu合金被膜25をlμI
γ電着させる。さらに、第3図telに示すように、n
ii記Au−Pd−Cu合金被膜25の表面の一部にア
クリル系塗料からなるマスク材26を塗布してマスキン
グ処理した後、合判n1液に浸漬して、第3図(rlに
示すように、マスクされていない部分の金合金被膜24
及びAu4’d−Cu合金被11り25を溶解剥離し、
続け°ζ50%塩酸水溶液に浸漬して、第3図(glに
示すように、同じくマスクされていない部分のクロム被
膜23を溶解剥離する。そして、第3図(hlに示すよ
うに、マスク材26を除去すると、マスク材26除去部
分は金色で、他の有色被膜221出部分は灰色のチタン
基材21が得られる。 以上の方法を40枚のロフトで10回繰り返して作業し
たが、第1実施例と同様に、不良品が発生ずることはな
かった。 また、上述した実施例の変化例として、反応ガスのアセ
チレンガスの量を増加することによって、チタン基材2
1表面にCrCNの厚さ0.4 μの黒色の有色被膜2
2aを形成した(第3図101参照)後、真空処理槽l
内における反応ガスの流量を制限し、真空度を10− 
’ 〜10− ’Torrにして、同様に0.05/j
厚のクロ11被膜23を形成(第3図101参照)し、
さらにAu−Pct合金に換えて蒸発源ボード3に投入
した2gの純lid合金を加熱溶解し、3分間薫発させ
て、n;1記黒色の有色被膜22a及びクロム被膜23
を形成したチタン基材21表面に、Pd合金被膜24a
を0.1μ厚(X1着させる(第3図101参照)。そ
して、前記真空処理槽l内から前記チタン基+A’ 2
1を取り出し、湿式メッキ法によりAu−Pd−Cu合
金被IIり25に換えてl1d−Ni(80%Pd)合
金液M25aを2μμ厚性させる(第3図(dl参照)
0次に、前記+1d−Ni(80%Pd)合金液If!
25aの表面の一部にアクリル系塗料からなるマスク材
26を塗布してマスキング処理した(第3図101参照
)後、lid剥離液に浸漬して、マスクされていない部
分のPd合金被N 24 a及びl1d−Ni(80%
Pd)合金液11125aを溶解剥離(第3図(fl参
照)し、さらに50%塩酸水溶液に浸漬して、マスクさ
れていない部分のクロム破膜23を熔解剥離する(第3
図tg+参照)、そして、第3図1hlに示すように、
マスク材2Gを除去すると、マスク材2G除去部分は白
色で、他の有色被1模22aの露出部分部分は黒色のチ
タン基材21となる。この変化例においζも不良品の発
生は皆無という好結果が得られた。 なお、上述した各実施例において、チタン基材21に換
えてステンレスJIs+Aを用いたところ、チタン基材
21と同様な結果が得られた。 次に、チタン基材に適用した場合の第3実施例について
第4図に基づき説明する。 上記各実施例と同様にしてイオンプレーティング装:I
!7の真空処理槽1内において、蒸発源としてチタンを
使用し、反応ガスとして窒素ガス及びアセチレンガスの
混合ガスを使用して、電子ビームにより11;1記チタ
ンを蒸発させ、析出速度を約0.O1〜0.02μ/分
に制御し、10− ” 〜10− ’Torrの真空下
で約30分間イオンプレーティングを行い、第4図+a
+に示すように、チタン基材31表面に1rl−さ0.
4μのTiN/TiCの混合物による暗黒色の有色被膜
32を形成する。続いて、前記真空処理槽1内における
反応ガスの流量をOとし、真空度を10−4〜1O−4
Torrにして、さらにチタンを電子ビームにより約3
分間で蒸発させ、第4図(b)に示すように、チタン被
膜33を0.03μ厚付着させる。 次に、前記真空処理槽1内から前記チタン基材31を取
り出し、湿式メッキ法により、第4図telに示すよう
に、金色の20K tのAu−Pd−Cu合金被膜34
を1μ厚電着させる。さらに、第4図idlに示すよう
に、前記チタンu +g31の一部にアクリル系■料か
らなるマスク材35を塗布してマスキング処理した後、
金剥lIIw1.及びチタンjAII Flu液に順次
浸潤して、第4図tarに示すように、マスクしていな
い部分の金合金破1!5134及びチタン被膜33を溶
解fijll Mする。 そして、第4図(f)に示すように、マスク材35を除
去すると、マスク材35除去部分は金色で、他の有色被
膜32が露出した部分は暗黒色のチタン基材31が得ら
れる。 また、上記第3実施例において、反応ガスを窒素ガスだ
けとすれば、TiNによる金色の有色被膜32aが形成
でき、この上にチタン破膜33に換えてチタン合金被膜
33aを形成したうえ、さらに、金色の20にLのAu
−Pd−Cu合金被j模34に換えて白色の1ldNi
(80%Pd)合金被膜34aをfull電着させ、そ
の後上記第3実施例と同様の工程を施すことによって、
マスク材35塗布対応部分は白色で、有色被1模32i
がg貫出した他の部分は金色のチタン基材31が得られ
る。 さらに、上記第3実施例においてチタン基材31に1t
Aえてステンレスlを用いても同様の好結果が得られた
。 なお、本発明は上述した各実施例に限定されるものでは
な(、例えば基材の材質は、チタン合金、ニッケル・ク
ロム合金、銅合金等でもよく、また、有色被膜を形成す
るだめの金属または金属合金としてはチタンやチタン合
金、クロムやクロム合金のほか、バナジウムやバナジウ
ム合金、ジルコニウムやジルコニウム合金、アルミニウ
ム合金、ニッケル合金等でもよい、この有色被膜は、上
述した実施例のTiNの金色系、TiN/Tic/TI
O!の混合物による黒色系、CrまたはCr合金をベー
スとしたCrNC等の灰色系のほか、TiAINの褐色
系があり、さらに、バナジウム、ニオブ、ジルコニウム
またはこれらをベースとした場合には、チタンまたはチ
タン合金をベースとした場合に近イ以する色調となる。 また、基材11,21.31に形成する各被膜の厚さも
上述した各実施例の値に限定されないことはいうまでも
ない。 肱−−−果 以上説明したところで明らかなように、本発明によれば
、イオンプレーティング法により金属または金属合金の
有色被膜を形成した後に、湿式法により負金属メッキを
施すので、従来の湿式法よりも貴金属の使用量が少なく
済むので経済的であり、また、マスキング処理は有色被
膜の形成及びn金属メッキの後に施すので、マスク材の
剥離作業が容易化されて作業効率が向上するほか、不良
品の発生がほとんど無くなり、さらには製品の耐久性も
向上するという多くの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の好適な実施例を示すもので、第1図は第1
実施例の工程を示す概略図、第2図は本発明を実施する
公知のイオンプレーティング装置の概略図、第3図は第
2実施例の工程を示す概略図、第4図は第3実施例の工
程を示す概略図であ!・・・真空処理槽   6・・・
眼鏡枠基材11、21.31 = −−チタン基材  
 12.12a、 22.22a、 32.32a ・
・・有色被膜   13.24−− ・金合金被膜  
13a+ 24a・・・Pd合金被膜14、25.34
−− =Au−Pd−Cu合金被膜   14a、 2
5a、 34a  ・・4’d−Ni(80%Pd)合
金M膜   1526、35・・・マスク材   23
・・・クロム被膜33・・・チタン被膜 特許出願人 有限会社福信鍍金工業所

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材上に、金属または金属合金の有色被膜と、貴
    金属の被膜とを、イオンプレーティング法により順次形
    成し、続いて湿式方法により貴金属メッキを施した後、
    所定部分の貴金属メッキ部分及びイオンプレーティング
    法で形成した貴金属被膜部分を除去することを特徴とす
    る装飾品等を多色化する表面処理方法。
  2. (2)有色被膜が金属または金属合金の窒化物、炭化物
    、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
    なることを特徴とする請求項第1項記載の装飾品等を多
    色化する表面処理方法。
  3. (3)基材上に、金属または金属合金の有色被膜と、貴
    金属の被膜とを、イオンプレーティング法により順次形
    成し、続いて湿式方法により貴金属メッキを施した後、
    所定部分にマスキング処理を施し、貴金属メッキ及びイ
    オンプレーティング法で形成した貴金属被膜におけるマ
    スクされていない部分を溶解除去したうえ、マスク材を
    除去することを特徴とする請求項第1項記載の装飾品等
    を多色化する表面処理方法。
  4. (4)基材上に、金属または金属合金の窒化物、炭化物
    、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
    なる有色被膜と、クロムまたはクロム合金のいずれかの
    金属被膜と、貴金属の被膜とを、イオンプレーティング
    法により順次形成し、続いて湿式方法により貴金属メッ
    キを施した後、所定部分にマスキング処理を施し、貴金
    属メッキ及びイオンプレーティング法で形成した貴金属
    被膜とクロムまたはクロム合金のいずれかの金属被膜に
    おけるマスクされていない部分を溶解除去したうえ、マ
    スク材を除去することを特徴とする装飾品等を多色化す
    る表面処理方法。
  5. (5)基材上に、金属または金属合金の窒化物、炭化物
    、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
    なる有色被膜と、チタン、チタン合金またはチタン・ア
    ルミニウム合金のいずれかの金属被膜とを、イオンプレ
    ーティング法により順次形成し、続いて湿式方法により
    貴金属メッキを施した後、所定部分にマスキング処理を
    施し、貴金属メッキ及びイオンプレーティング法で形成
    したチタン、チタン合金またはチタン・アルミニウム合
    金のいずれかの金属被膜におけるマスクされていない部
    分を溶解除去したうえ、マスク材を除去することを特徴
    とする装飾品等を多色化する表面処理方法。
  6. (6)基材上に、金属または金属合金の窒化物、炭化物
    、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
    なる有色被膜と、チタン、チタン合金またはチタン・ア
    ルミニウム合金のいずれかの金属被膜と、貴金属の被膜
    とを、イオンプレーティング法により順次形成し、続い
    て湿式方法により貴金属メッキを施した後、所定部分に
    マスキング処理を施し、貴金属メッキ及びイオンプレー
    ティング法で形成した貴金属被膜とチタン、チタン合金
    またはチタン・アルミニウム合金のいずれかの金属被膜
    におけるマスクされていない部分を溶解除去したうえ、
    マスク材を除去することを特徴とする装飾品等を多色化
    する表面処理方法。
  7. (7)基材上に、金属または金属合金の窒化物、炭化物
    、酸化物から選ばれた単一または複数の組み合わせから
    なる有色被膜と、ニッケル・クロム合金の被膜とを、イ
    オンプレーティング法により順次形成し、続いて湿式方
    法により貴金属メッキを施した後、所定部分にマスキン
    グ処理を施し、貴金属メッキ及びイオンプレーティング
    法で形成したニッケル・クロム合金被膜におけるマスク
    されていない部分を溶解除去したうえ、マスク材を除去
    することを特徴とする装飾品等を多色化する表面処理方
    法。
  8. (8)有色被膜がチタン、バナジウム、クロム、ジルコ
    ニウムから選ばれた金属または選ばれた金属のアルミニ
    ウム合金についての窒化物、炭化物、酸化物の単一また
    は複数の組み合わせからなることを特徴とする請求項第
    1項、第3項、第4項、第5項、第6項または第7項の
    いずれか1項記載の装飾品等を多色化する表面処理方法
  9. (9)湿式方法による貴金属メッキが、Au−Ni、A
    u−Co、Au−Pd等の金色合金メッキであることを
    特徴とする請求項第1項、第3項、第4項、第5項、第
    6項または第7項のいずれか1項記載の装飾品等を多色
    化する表面処理方法。
  10. (10)湿式方法による貴金属メッキが、Pd、Pd−
    Ni、Rh等の白色合金メッキであることを特徴とする
    請求項第1項、第3項、第4項、第5項、第6項または
    第7項のいずれか1項記載の装飾品等を多色化する表面
    処理方法。
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