JPH02125860A - 装飾品の多彩化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は時計、眼鏡フレーム、ライター、万年筆、ブロ
ーチ等を多彩化する方法に関するものである。

装飾品には従来から金色、銀色、黒色等などが重視され
てきたが、最近はさらにこれらに加えて種々のの色調の
組合せによる多彩化が好まれるようになってきた。

しかし、従来からおこなわれてきた湿式だけの方法では
市場の要求に答えられるような多色化は不可能でありま
た耐久品質、生産の点からも問題があった。本発明は上
記問題点を解決し、装飾品を効率的に多彩化する方法に
関するものである。

上記目的を達成するための本発明は素材表面にイオンブ
レーティングにより化学的性質及び色調の異なる有色被
膜を同一槽内で２層形成し、その後、一部に所定のパタ
ーンに応じてマスキング処理をほどこし、マスキングし
ない表面層のイオンブレーティング層を溶解除去するこ
とを特徴とする装飾品の多彩色化方法である。

本発明で用いる素材としてはチタン、チタン合金、ステ
ンレス、ニッケルークロム合金、銅合金等の高級装飾製
品の素材になるものが適している。

チタン、チタン合金をベースとする有色被膜は、ＴｉＮ
は金色系、Ｔ　ｉ　Ｎ　／　Ｔ　ｉ　Ｃ／　Ｔ　ｉ　Ｏ
の混合物は黒色系の色調であり、化学的には弗化物に溶
解する性質がある。Ｃｒ、Ｃｒ合金をベースとした場合
は例えばＣｒＮはグレー系の色調となり、化学的には、
塩酸物に溶解する性質がある。更に、金合金は弗化物、
塩化物に安定な化合物であり、酸化剤を含んだシアン化
合物には溶解する性質がある。これらの化合物はすでに
、公知のイオンブレーティング法によって得ることがで
きる。

下記にこれを図面を参照して詳しく説明する。

第１図のＡに示す素材■上に化学的性質の異なる被膜■
■を形成させたものであって化合物の組成により、各種
の色調の被膜が得ることができる。

被膜の厚さは０２〜１３μの範囲が望ましい。

この時、同一のイオンブレーティング処理槽内で■■の
イオンブレーティング被膜を形成することが重要である
。更に、第１図のＤに示すごとく所定のパターンに応じ
て、マスク■を設ける為のマスキングを行なう。この場
合のマスキングは筆塗り、スクリーン印刷などでおこな
われるがパターンの種類、表面の形状を配慮し実施され
る。

次に、第１図のＥに　示すごとく、露出している表面層
のイオンブレーティング被膜■を溶解除去し、最後にマ
スク■を除去すると、第１図のＦに示すごとく、素材■
の上には、有色被膜■■がら構成された多色のパターン
が得られるのである。

（従来の方法〕 イオンプレティング有色被膜とイオンプレティング有色
被膜との多色化の方法は、先ず、Ｔｉなどの有色被膜を
形成させ、イオンプレティング容器から取り出し、所定
のマスキングを施し、この後に、ＣｒＮ、Ａｕなどイオ
ンプレティング方法による有色被膜を形成するする。更
に、マスクを除外し、多彩色の装飾品を得る方法が実施
されているが、大きな問題点は （１）マスクは有機物であるため、中に２５０〜４００
℃に加熱されるため、カスが発生し、色調、密着性など
の品質に悪く影響があること （２）マスキング後にイオンブレーティングするため、
マスクの上にまで被膜が付着してしまうため、最終工程
でのの剥離ができにくく大変な作業になってしまう。

（３）有色被膜の形成作業が二層行う為、高価なイオン
プレティング装置の回転率が低下する。

等の欠点があり改善が望まれていた。

〔発明の効果〕

本発明によれば、イオンブレーティング後の工程でマス
キングするため、上記のような欠点が改善され、高級装
飾品に各種の組合せによる色調、例えば金−金、黒−金
、金−白、グレイ−金、グレイ−白などが得ることがで
き、従来の方法に比較し、貴金属の使用料が少なくて、
かつ工程が簡略され、不良発生率が低下し大幅に低減の
効果がある。

〔実施例−１〕 第２図はこの場合使用したイオンブレーティング装置の
概略図であり、本発明に使用するイオンブレーティング
装置の一つの例である。

真空槽■の中にカーソド電極■に吊された眼鏡枠素材■
及び対向する下側に加熱手段を備えた蒸発源ボード■が
配備され、直流電源■に連結され、蒸発源ボード■は加
熱電源■により所用の温度に加熱、コントロールされる
ようになっている。第３図は眼鏡枠素材■を拡大して示
しである。蒸発源としてＴｉ１反応ガスとして窒素及び
アセチレンガスを使用し、電子ビームにより、Ｔｉを蒸
発させ析出速度を約０．　０１〜０．　０２μ／ｍ　ｉ
　ｎにコントロールし、１０　　ｓｙ　　１０　　　Ｔ
ｏｒｒの真空下で約３０ｍ１ｎイオンブレーテイングを
行い、第３図のＴｉ素材上に厚さ０．４μの暗黒色被膜
を形成させた。更に、反応ガスの流量を制限させ、真空
度を１０〜１０　　　Ｔｏｒｒにして蒸発源ボード■に
投入しであるｔｏｇのＡｕ〜Ｐｄ２０Ｋｔ合金を加熱溶
解し、３ｍ１ｎ間で蒸発させ金合金被膜を０．０５μ付
着させた。次に真空容器内からとりだし、第３図の眼鏡
フレムに示すブリッジ０部分をアクリル系塗料でマスキ
ング加工し、金剥Ｍ液　に浸漬し、金メツキ層を溶解剥
離し、最後にマスクを除去した。これにより、第３図に
於ける０部分は金色、その他は暗黒色の組合せからなる
高級感のある眼鏡フレームが得られた。４０枚のロット
で繰り返し、１０回作業した所、不良発生率は０％であ
った。従来の方法では４０〜５０％程度の不良が発生し
ていたことと比較すると大幅に改善されコストダウンに
大きく寄与した。

〔実施例−２」 ステンレス素材で造られた眼鏡について　〔実施例−１
〕と同様な方法で処理したところ、同様な好結果かを得
られた。

〔実施例−３Ｊ （実施例−１１において、蒸発源としてＴｉ、反応ガス
を窒素だけとし、金色の被膜をつくり、更に、金色被膜
の上に、Ａｕ−Ｐｄ合金の代わりにＣｒを使用し、反応
ガスとして窒素ガスを使用し、１５μのグレー被膜な形
成させた。　　その後、第３図の眼鏡フレムに示すブリ
ッジ１９部分をアクリル系塗料でマスキング加工し、Ｃ
ｒｔｌｌＭＮに浸漬し、Ｃｒメツキ層を溶解剥離し、最
後にマスクを除去した。これにより、第３図に於ける０
部分は金色、その他は暗黒色の組合せからなる高級感の
ある眼鏡フレームが得られた。溶解剥離したところ 外観優美な高級感のある多色の眼鏡かえられた。

このように本発明による方法によれば、容易に、効率よ
く、安価に多色の装飾品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図被膜積層断面 第２図イオンブレーティング装置 第３図眼鏡フレーム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 素材上にイオンプレテイングにより有色被膜を形成し、
   該有色被膜の上に、更に、同一処理槽内でイオンプレテ
   イングにより有色被膜を形成して２層からなるイオンプ
   レテイング有色被膜となし、その後、一部を所定のパタ
   ーンに応じてマスキング処理を施し、マスキングをしな
   い部分の表面層の被膜を溶解除去することを特徴とする
   装飾品の多彩化方法