JPH02238360A - 免疫反応測定法および免疫反応測定用試薬 - Google Patents

免疫反応測定法および免疫反応測定用試薬

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JPH02238360A
JPH02238360A JP5922389A JP5922389A JPH02238360A JP H02238360 A JPH02238360 A JP H02238360A JP 5922389 A JP5922389 A JP 5922389A JP 5922389 A JP5922389 A JP 5922389A JP H02238360 A JPH02238360 A JP H02238360A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高感度で非特異反応が少ない免疫反応測定方法
および測定用試薬に関する。
(従来の技術) 各種生体成分から特定の被測定物質を検出もしくは定量
するために抗原抗体反応が利用されている。例えば,抗
原もし《は抗体である被測定物質に対する抗体もしくは
抗原を担持させたラテックスなどを試薬として凝集反応
を測定することにより被測定物質の測定がなされる。こ
のような免疫反応の測定方法としては,上記のように凝
集反応を光学的もしくは肉眼により目視観察する方法,
酵素免疫測定法(EIA) .放射免疫測定法(RIA
)など各種方法が知られている。
これらの免疫反応の測定法において,抗原抗体反応を促
進させ,あるいは微量成分を効果的に測定することを目
的として種々の添加剤が用いられている。例えば,反応
系にポリエチレングリコールやデキストランを添加する
方法が採用されている。これらは水溶性もしくは親水性
のボリマーであり.これらを加えることにより疎水性相
互作用により進行する抗原抗体反応が促進される。例え
ば,これらの化合物を加えることによりラテックス試薬
の凝集反応が促進される。しかし,これらの化合物によ
り反応系における非特異反応もまた促進されるため,バ
ックグラウンド値が上がる。
そのため,バックグラウンド値を越える量の測定値でな
いと検出することができない。つまり多量の試料を必要
とする。従って,この方法は,短時間で反応を進行させ
ることは可能であるが,非特異反応を抑制するには充分
な方法とはいえない。
さらに,使用されるポリエチレングリコールの市販品は
, 290nm付近に吸収を有する不純物を含有するこ
とが多い。そのため,使用前に精製する必要があり,取
扱いが煩雑となる。
非特異反応を抑制する方法として.特開昭57−182
169号公報には測定すべき試料にポリアニオンを添加
する方法が開示されている。ポリアニオンとしては,デ
キストラン硫酸.ヘパリン,ポリスチレンスルホン酸,
コンドロイチン硫酸などが挙げられる。これらを添加す
ることにより非特異反応が抑制される。上記公報の方法
においては,ポリアニオンは, 0.001〜0.5重
量%の割合で反応系に含有される。しかし,上限の0.
5重量%付近の濃度においては,反応液の粘度が高いた
め反応性が高くなりすぎ.バックグランド値が上がる。
下限の0.001重量%付近では,非特異反応の抑制が
充分に行なわれ得ない。さらにこの方法においては,測
定の惑度自体がいまだ充分であるとはいえない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,上記従来の問題点を解決するものであり,そ
の目的とするところは.非特異反応が抑制されかつ高感
度の得られる免疫反応測定法,および免疫反応測定用試
薬を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の免疫反応測定法は,抗原または抗体でなる被測
定物質を該抗原または抗体に対する抗体または抗原を用
いて測定する方法であって.該免疫反応の反応系にはカ
ルポキシメチルセルロースおよび/またはその塩が存在
し,そのことにより上記目的が達成される。
本発明の免疫反応測定用試薬は,被測定物質である抗原
または抗体に対する抗体または抗原,およびカルボキシ
メチルセルロースおよび/またはその塩を含有し,その
ことにより上記目的が達成される。
本発明に用いられるカルボキシメチルセルロースおよび
/またはその塩(以下,カルボキシメチルセルロースお
よび/またはその塩をカルボキシメチルセルロースとし
て示す)の分子量は1 , 000〜500.000が
適当である。分子量が小さすぎると,抗原および抗体と
の相互作用が小さくなるため所期の効果が得られない。
分子量が大きすぎると水に溶解させたときの粘度が高く
なるため,取り扱いが困難となる。
本発明により測定されるべき物質は特に限定されず.一
般に抗原抗体反応を利用して測定し得る生理活性物質は
いずれも測定が可能である。被測定物質としては,タン
パク,脂質などがあり,それには例えば,各種抗原,レ
セプター,酵素などが挙げられる。具体的には, HB
.抗体, HBc抗体.梅毒抗体(トレポネーマ抗原お
よび脂質抗原に対する抗体),抗旧V (ヒト免疫不全
ウィルス)抗体,抗ATLA (成人T細胞白血病関連
抗原)抗体などの,惑染症に関係する抗体が挙げられる
本発明により被測定物質を測定する場合の測定系は特に
限定されず,通常の免疫比濁法, EIA, RIA,
蛍光免疫測定法,血球凝集法などが利用され得る。
凝集反応,特にラテックス凝集反応のような逆受身凝集
反応が好適に用いられる。例えば,ラテックス試薬を用
いた免疫反応により被測定物質を測定する場合には,被
測定物質である抗原または抗体に対する抗体または抗原
を含有するラテックス試薬にあらかじめカルボキシメチ
ルセルロースを添加しておく。このような試薬を用いて
免疫凝集反応を行ない,生じた凝集の程度を光学的に観
察もしくは目視観察することにより被測定物質が測定さ
れ得る。あるいは.カルボキシメチルセルロースを含ま
ないラテックスを使用することも可能で,この場合には
免疫反応時にカルボキシメチルセルロースが該反応系に
存在するようにすればよい。例えば,検体にあらかじめ
カルボキシメチルセルロースを添加しておく方法;使用
する緩衝液にカルボキシメチルセルロースを加えておく
方法などがあり,特に限定されない。言いかえれば,本
発明の測定用試薬は,例えば,抗体または抗原,および
カルボキシメチルセルロースを含む,1液系の試薬;抗
体または抗原を含む第1試薬と,カルボキシメチルセル
ロースを含む緩衝液でなる第2試薬とで構成される2液
系の試薬;など種々の形態であり得る。上記免疫反応に
おいては,カルボキシメチルセルロースは,該反応系に
0.1〜0,3%(W/W) ,好ましくは0.2〜0
.3%(誓/一)の割合で含存されるように調整される
。カルボキシメチルセルロースの濃度が0.1%(W/
W)を下まわると,該カルボキシメチルセルロースの抗
原および抗体との相互作用が小さくなる結果,増感効果
が得られない。逆に0.3%(W/W)を上まわると反
応液の粘度が高くなるため反応性が必要以上に高くなり
,非特異反応が促進される。その結果,バックグランド
値が上昇する。
上記免疫反応の条件は通常の場合と同様であり,反応媒
体としては,被測定物質の種類に応じた各種緩衝液が用
いられる。この緩衝液は,被測定物質を失活させること
がなく.かつ抗原抗体反応を阻害しないようなイオン強
度やpHを有するものであればよい。反応時には,さら
に測定系の特異性を高めるために,塩化コリン, ED
TAなどを添加することも可能である。
本発明によれば,カルボキシメチルセルロースの働きに
より,免疫反応における非特異反応が抑制され.かつ高
感度に被測定物質が測定され得る。
以下に,本発明の実施例を述べ.その効果を具体的に説
明する。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
災庭倣土 (凝集板を用いたマニュアル法による梅毒抗体の測定) 梅毒トレボネーマ抗原に対する抗体の測定を行なった。
本実施例においては,次に挙げる試薬および測定用検体
を使用した。後述の実施例2〜6および比較例1〜6に
おいても.特に指示されない限り,同名の試薬および検
体については,同様のものを使用した。
PBS (リン酸緩衝液):リン酸一ナトリウム(2水
和物),リン酸二ナトリウム(2水和物)および塩化ナ
トリウムを,リン酸および塩化ナトリウムの終濃度がそ
れぞれ0.02Mおよび0.15M, pHが7.4と
なるように精製水に加えて,調製を行なった。
1% BSA − PBS : PBSに試薬特級BS
A  (ウシ血清アルブミン)を1%(W/W )とな
るように溶解させて調製した。
1%トリトンX−100  :リン酸緩衝液にトリトン
X−100を1%(誓ハ)となるように溶解させた。
カルボキシメチルセルロース溶液=1%BSA・PBS
にカルボキシメチルセルロース(和光純薬社製;化学用
)を,それぞれ0.005, 0.01,0.05. 
0.1,0.2,0.3, 0.4,0.5,0.6,
0.8および1.0%(Wハ)となるように溶解させた
3%ボリエチレングリコーノレ:1%BS八 ・PBS
にポリエチレングリコール(半井化学社製;平均分子量
6000)を3%(W/W )となるように溶解させた
3%デキストラン:l%BSA − PBSにデキスト
ラン(和光純薬社製)を3%(W/W )となるように
溶解させた。
デキストラン硫酸溶液:1%BSA  −PBSにデキ
ストラン硫酸ナトリウム(Sigma社製;特級試薬)
を,それぞれ0.005. 0.01, 0.05, 
0.1, 0.2, 0.3,・0.4,0.5,0.
6,0.8および1.0%(W/W)  となるように
溶解させた。
梅毒抗原液二家兎翠丸中で10〜14日間培養したトレ
ポネーマ パリダム「k」yμ+a  1■可堕;CD
C (Center for Disease Con
trol, Public HealthServic
e, U.S. Department of Hea
lth, Educationand Welfare
 , Atlanta , Georgia )より入
手したものを家兎來丸に接種し,継代培養したものを用
いた]を生理食塩水中に109個菌体/m+となるよう
に懸濁した菌体懸濁液1mlを採り,リン酸緩衝液中で
遠心分離(6,OOOrpmX 5分,3回)すること
により洗浄した。次いで,得られた沈澱に1%トリトン
X−100をlml添加し.37゜Cにて30分間イン
キユベートした。その後,これを超遠心分離機にかけて
(50. 000rpm X 1時間)上清を採取し,
1%トリトンX−100で1 , 000倍希釈して使
用した。
梅毒陽性家兎血清:トレボネーマ バリダムを翠丸に接
種後45日間飼育した家兎から血清を採取した。この血
清を1%BSA − PBS1?100倍, 200倍
および400倍に希釈して使用した。
正常家兎血清:トレボネーマ バリダムを接種されてい
ない家兎から採取した血清を用いた。市販のTP}IA
キット(セロディアTP.冨士レビオ製)およびセロク
リットTP(化血研)を用いてタイター(力価)を測定
したところ,結果は陰性を示した。この血清を1%BS
A − PBSで100倍から400倍に希釈して用い
た。
ラテックス:積水化学工業■製の粒径0.23μmのポ
リスチレンラテックス(固形分10%)を用いた。
(八)ラテックスへの梅毒抗原の感作:ラテックス10
0μ2と,梅毒抗原液400μ2とを速やかに混合し,
室温で撹拌した。1時間後に1%BSAPBSを5戚加
え.室温で1時間撹拌した後, 15000rpmで1
時間遠心した。これを2回繰り返してラテックスを洗浄
した。洗浄後のペレットを2 mlのカルボキシメチル
セルロース溶液( 0.01, 0.1,0.2, 0
.4. 0.6. 0.8  または1.0%(W/讐
)〕に懸濁させ,よく分散して固形分0.5%のラテッ
クス試薬を得た。これを4゜Cにて保存した。
(B)梅毒抗体の測定:梅毒陽性家兎血清と(A)項で
得られたラテックス試薬とを50μlずつ凝集観察板上
に採り,混合・撹拌したのち3分間反応させた。対照と
して,正常家兎血清についても同様に反応を行なった。
ラテックス試薬の凝集を目視観察した。凝集した検体を
陽性,凝集の認められなかった検体を陰性とした。その
結果を表1に示す。表1における判定の基準は,次のと
おりである。
±:gJ陽社 此l石』上 カルボキシメチルセルロース溶液の代わりに1%BSA
−PBS ,  3%ポリエチレングリコール,3%デ
キストランまたはデキストラン硫酸溶液(0.01,0
.1, 0.2, 0.4, 0.6, 0.8または
1.0%(1k))を用いて実施例1と同様に反応を行
なった。その結果を表1に示す。
(以下余白) 表1 ”o. oi〜1.0の数値は各溶液中の濃度(重量/
重量) %を示す。
表1から,本発明のラテックス試薬を用いると.従来の
試薬では偽陽性が生じる検体でも,非特異反応を起こす
ことなく正確に測定し得ることが明らかである。さらに
,高希釈率の検体も高感度で測定し得ることがわかる。
裏施開I (全自動分析装置を用いた梅毒抗体の測定)実施例1と
同様の検体および試薬を用い,日立7050型全自動分
析装置により測定を行なった。但し.ラテックス試薬に
はカルポキシメチルセルロースは加えず,l%BSA 
− PBSで希釈して固形分0.25%に調整した。後
述の希釈液としてはカルボキシメチルセルロース溶液(
0.005,0.05. 0.1, 0.2.0.3,
 0.4または0.5%(W/W) )を使用した。測
定条件は次のとおりである。
検体容量     20μ! ラテックス試薬(R2) 50μ! 希釈液(Rl)     350μ2 測定波長     570nm 測定温度     37゛C 測定開始後,5分後と10分後の570nmにおける吸
光度の差(ΔOD,,。)を測定し,この吸光度の変化
量を表2に示した(n=4の平均値)。各希釈倍率の陽
性血清試料を用いて試験したときの,使用したカルボキ
シメチルセルロースの濃度とΔ0ロs’toとの関係を
,第1図(a)に示す。
止較貫主 希釈液として,1%BSA−PBS,  3%ポリエチ
レングリコール,3%デキストランまたはデキストラン
硫酸?8液(Q.O05,0.05, 0.1, Q.
2. 0.3, 0.4または0.5%(W/W) ]
を用いたこと以外は実施例2と同様である。その結果を
表2に示す。
各希釈倍率の陽性血清試料を用いて試験したときの,使
用したデキストラン硫酸の濃度とΔOD5,。
との関係を第1図Φ)に示す。
(以下余白) 表2および第1図(a)および(b)の結果から明らか
なように,本発明によれば従来の方法では凝集が認めら
れなかった高希釈率の陽性血清においても,陽性と判定
し得る程度の高い感度が得られた。さらに,非特異反応
による凝集が認められない。特開昭57−182169
号公報に記載のデキストラン硫酸を用いても比較的良好
な結果が得られるが.例えば.0.3%の濃度の場合を
比較すると.本発明のカルボキシメチルセルロースを用
いた方法のほうが.その効果がはるかに大きいことがわ
かる。このように,本発明により,特異性が高く,高感
度の測定が達成された。
1隻貫主 (ELISAによる梅毒抗体の測定) 実施例1に挙げられた試薬および検体に加えて,本実施
例では,さらに次の試薬およびプレートを用いた。
ベルオキシダーゼ標識抗ウサギIgG  :ベルオキシ
ダーゼ標識抗ウサギIgG  (マイルズ・ラボラトリ
ーズ社)を1%BSA − PBSで1 , 000倍
に希釈して用いた。
マイクロタイタープレート:96六マイクロタイタープ
レート(ヌンク社製)を用いた。
ベルオキシダーゼ基質:リン酸−クエン酸緩衝液に0−
フェニレンジアミン(2塩酸塩)を2■/蔵,そして過
酸化水素水を0.03%(11202)となるように加
えた。基質の調製は使用直前に行った。
IN硫酸:濃硫酸を精製水で希釈してIN硫酸水溶液と
した。
(A)抗原の固定化:梅毒抗原液をマイクロタイタープ
レートの各ウエルに, 50μ2ずつ分注し,室温で1
時間インキヱベートした。ウェルを1%BSA − P
BS 200μ℃で1回洗浄した後,1%BSA・PB
S 200μ2を加えて室温で1時間インキユベートし
,ブロッキングを行った。その後,1%BSA・PBS
を吸引除去し,直ちにELISA分析に使用した。
(B)梅毒抗体の測定:1%BSA − PBSの代わ
りに,カルボキシメチルセルロース溶液(0.005,
 0.05.0.1. 0.2, 0.3, 0.4ま
たは0.5%(W/■〕を用いて100 , 200お
よび400倍に希釈した梅毒陽性家兎血清を第1抗体溶
液とした。これを各ウエルに50μ2ずつ分注し,室温
で1時間インキユベートした。対照として,正常家兎血
清を同様に希釈した溶液を調製し,これを用いて同様に
分注・インキユベートした。
1時間後に,反応液を吸引除去し.1%BSAPR3 
200μ!で3回洗浄したのち,ベルオキシダーゼ標識
抗ウサギIgG  (第2抗体溶液)を各ウエルに50
μiずつ分注した。室温で1時間インキエベートした後
,反応液を吸引除去し,1%BSA・PBS 200μ
lで3回洗浄した。
各ウエルに直ちにベルオキシダーゼ基質100μiずつ
を分注し,室温で15分間インキユベートした。
基質ブランクとして,第1抗体および第2抗体のいずれ
も添加していないウエルを用意し,同様に基質液を添加
してインキユベートした。インキュベート後,IN硫酸
を100μPずつ分注し,酵素反応を停止させた。各ウ
ェルの酵素反応時間が一定となるように操作を行った。
反応停止後,マイクロタイタープレートリーダー(MT
P−100 , コロナ社製)により,基質ブランクを
対照として,492nmの吸光度を測定した。その結果
を表3に示す(n=4の平均値)。各希釈倍率の陽性血
清試料を用いて試験したときの,使用したカルボキシメ
チルセルロースの濃度と004wzとの関係を第2図(
a)に示す。
北較玉主 梅毒陽性血清の希釈液として1%BSA − PBS 
,3%ポリエチレングリコール,3%デキストランまた
はデキストラン硫酸溶液(0.005, 0.05. 
0.1,0.2, 0.3, 0.4または0.5%(
貯→〕用いたこと以外は実施例3と同様である。その結
果を表3に示す。各希釈倍率の陽性血清試料を用いて試
験したときの,使用したデキストラン硫酸の濃度と00
<qzとの関係を第2図(b)に示す。
(以下余白) 表3の結果から明らかなように,本発明によれば,従来
の方法では抑制できなかった正常家兎血清での非特異反
応を吸光度0からo.oosの間に低下させることが可
能となる。陽性血清に関しては,抗原・抗体反応を特異
的に促進した結果,感度をほぼ2倍に向上させることが
可能となった。
叉振拠↓ (凝集板を用いたマニュアル法による}IBs抗体の測
定) 本実施例において,実施例1と同一名の試薬は実施例1
と同様に調製を行なった。その他の試薬の調製法を次に
示す。
HB.抗原液:ヒト血漿よりアフィニティーク口マトグ
ラフィーにより精製した精製}1h抗原を使用した。抗
原はリン酸緩衝液に溶解し,濃度をローリー法により測
定した。使用直前に,リン酸緩衝液により希釈し,濃度
を1〜10μg/ml.となるように調整し,これを1
1B,抗原液とした。
1{B,陽性家兎血清:精製}IBs抗原を,フロイン
トの完全アジュバントとともに家兎に免疫して得られた
抗血清を,正常ヒト血清を結合させたカラムで吸収操作
をしてから用いた。正常ヒト血清を結合させたカラムは
CNBr活性化セファロースCL4B(ファルマシア社
)を用い,メーカー(ファルマシア)の使用説明書に従
って行った。吸収操作を行った抗HBs血清は,1%B
SA − PBSにより,100から400倍に希釈し
て用いた。
(A)ラテックスへのHB.抗原の感作:ラテックス1
00uffiと, HB!l抗原液400ufとを速や
かに混合し,室温で撹拌した。1時間後に1%BSA 
− PBSを5!n1加え,室温で1時間撹拌した後,
 15000rpmで1時間遠心した。これを2回繰り
返してラテックスを洗浄した。洗浄後のベレットを2d
のカルポキシメチノレセノレロース?容液(0.01,
 0.1, 0.2, 0.4,0.6, 0.8また
は1.0%(訂W)〕に懸濁させ,よく分散して固形分
0.5%のラテックス試薬を得た。これを4゜Cにて保
存した。
(B) }IB,抗体の測定: HBs陽性家兎血清と
本実施例(A)項で得られたラテックス試薬とを50μ
2ずつ凝集観察板上に採り,混合・撹拌したのち3分間
反応させた。対照として,正常家兎血清についても同様
に反応を行なった。ラテックス試薬の凝集を実施例1と
同様に行なった。その結果を表4に示す。
ル較開土 カルボキシメチルセルロース溶液の代わりに1%BSA
 − PBS ,  3%ポリエチレングリコール,3
%デキストランまたはデキストラン硫酸溶液(Q.01
.0.1, 0.2, 0.4, 0.6. 0.8ま
たは1.0%(誓/匈)〕を用いて実施例4と同様に反
応を行なった。その結果を表4に示す。
(以下余白) 表4 ”0. 01〜1.0の数値は各溶液中の濃度(重量/
重量) %を示す。
表4から明らかなように,本発明によれば従来の方法で
は偽陽性が生じる検体でも,特異性高《診断することが
可能である。
実旌t5 (全自動分析装置を用いたHB.抗体の測定)実施例4
の検体および試薬を用い,実施例2の方法に従ってHB
.抗体の測定を行なった。ラテックス試薬についても実
施例2と同様に0.25%とし,希釈液にカルボキシメ
チルセルロース溶液(0.005,0.05, 0.1
, 0.2, 0.3, 0.4または0.5%(W/
W) )を使用した。その結果を表5および第3図(a
)に示す。
止較■工 希釈液として,1%BSA  − PBS ,  3%
ポリエチレングリコール,3%デキストランまたはデキ
ストラン硫酸溶液(0.005, 0.05, 0.1
, 0.2, 0.3.0.4または0.5%(W/W
) )を用いたこと以外は実施例5と同様である。その
結果を表5および第3図ら)に示す。
(以下余白) 表5および第3図(a)およびら)の結果から明らかな
ように,本発明によれば従来の方法では凝集が認められ
なかった高希釈率の陽性血清においても,陽性と判定し
得る強度の高い感度が得られた。さらに,非特異反応に
よる凝集が認められない。このために,特異性が高く,
高惑度の測定が達成された。
実新l1広 (EIAによるインスリンの測定) 本実施例において,実施例1と同一名の試薬は実施例1
と同様に調製を行なった。ErAキットおよび検体は,
次のキットおよび血清を使用した。
インスリン測定用EIAキット:■NSULIN〔旧T
SUI)■(カイノス社製)。
インスリン高値血清:インスリン濃度が高値の血清で,
インスリン測定用キット[Insulin B−Tes
tWako (和光純薬社製)]により,インスリンを
含有することが確認されている血清(3種1fiD,I
!,F)。
キット構成品である酵素標識抗体溶液中に.カルボキシ
メチルセルロースを添加し,終濃度が0.005.0.
05, 0.1. 0.2, 0.3, 0.4または
0.5%(−ハ)となるようにした。この酵素標識抗体
溶液を使用し,カイノス社のキットの使用添付書に従っ
て,インスリン高値血清について,インスリン濃度の測
定を行った。対照として,他のインスリン測定法(In
sulin B−Test Wako )によりインス
リン濃度が低値(10μU/d以下)であると確認され
たインスリン低値血清(3種[A,B,C )も同時に
測定した。420nn+における吸光度(n=4の平均
値)を表6および第4図(a)に示す。
止較拠l 実施例6において,酵素標識抗体にカルボキシメチルセ
ルロースを添加しない場合,カルボキシメチルセルロー
スの代わりにポリエチレングリコールまたはデキストラ
ンを柊濃度が3%となるように添加した場合,およびデ
キストラン硫酸を終濃度が0.005, 0.05. 
0.1. 0.2. 0.3. 0.4または0.5%
(訂一)となるように添加した場合についてそれぞれ測
定を行なった。その結果を表6および第4図〜)に示す
(以下余白) 表6および第4図(a)および[有])から明らかなよ
うに,本発明の試薬を用いると,非特異反応が抑制され
.かつバックグラウンド値を低下させることが可能であ
る. (発明の効果) 本発明によれば,このように,免疫反応を利用した被測
定物質の測定において,非特異反応が抑制され.かつ高
感度に被測定物質が測定され得る。
本発明は,ラテックス試薬を利用した免疫測定法,.E
IA , RIAなどに利用され得,各種生理活性物質
が効果的に測定され得る。
4  ゛  の   な董 H 第1図(a),第2図(a),第3図(a)および第4
図(a)は.本発明により血清中の所定の物質を測定し
たときの,カルボキシメチルセルロースの濃度と測定の
結果得られる吸光度との関係を示すグラフ,そして,第
1図0)),第2図(b),第3図■)および第4図[
有])は.デキストラン硫酸を用いた他の方法により血
清中の所定の物質を浦定したときの該デキストラン硫酸
の濃度と測定の結果得られる吸光度との関係を示すグラ
フである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、抗原または抗体でなる被測定物質を該抗原または抗
    体に対する抗体または抗原を用いて測定する免疫反応測
    定法であって、該免疫反応の反応系にカルボキシメチル
    セルロースおよび/またはその塩を存在させる、免疫反
    応測定法。 2、前記カルボキシメチルセルロースおよび/またはそ
    の塩が、前記反応系に0.1〜0.3%(重量/重量)
    の割合で存在する請求項1に記載の免疫反応測定法。 3、被測定物質である抗原または抗体に対する抗体また
    は抗原;およびカルボキシメチルセルロースおよび/ま
    たはその塩を含有する免疫反応測定用試薬。
JP5922389A 1989-03-10 1989-03-10 免疫反応測定法および免疫反応測定用試薬 Expired - Fee Related JPH0687059B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015025735A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 コニカミノルタ株式会社 水分散液、病理染色液および自動染色装置用の試薬ボトル

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