JPH0223772B2 - - Google Patents
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- JPH0223772B2 JPH0223772B2 JP30997686A JP30997686A JPH0223772B2 JP H0223772 B2 JPH0223772 B2 JP H0223772B2 JP 30997686 A JP30997686 A JP 30997686A JP 30997686 A JP30997686 A JP 30997686A JP H0223772 B2 JPH0223772 B2 JP H0223772B2
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- heating
- soup
- heating chamber
- pot
- casing
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Landscapes
- Commercial Cooking Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は左右に並設された複数の加熱室を側方
からバーナで同時加熱する加熱調理装置に関する
ものである。
からバーナで同時加熱する加熱調理装置に関する
ものである。
(従来技術)
従来、装置本体に複数の加熱室を左右に並設
し、これら各加熱室ごとに設置した複数の釜(た
とえばラーメンのゆで釜とスープ釜)を、装置本
体の左右一側方に配置したバーナで同時加熱する
ようにした加熱調理装置(所謂連竃)が公知であ
る。この公知の装置においては、バーナが各加熱
室の中心を結ぶ線上に設置され、このバーナによ
つて各加熱室が中心部分から加熱される構成とな
つている。したがつて、各釜も、底面中心部から
加熱され、釜内が、相対的に、中心部で高温、周
辺部で低温状態となる。
し、これら各加熱室ごとに設置した複数の釜(た
とえばラーメンのゆで釜とスープ釜)を、装置本
体の左右一側方に配置したバーナで同時加熱する
ようにした加熱調理装置(所謂連竃)が公知であ
る。この公知の装置においては、バーナが各加熱
室の中心を結ぶ線上に設置され、このバーナによ
つて各加熱室が中心部分から加熱される構成とな
つている。したがつて、各釜も、底面中心部から
加熱され、釜内が、相対的に、中心部で高温、周
辺部で低温状態となる。
ところが、このような加熱方式をとる従来装置
によると次のような問題点があつた。たとえば、
ラーメンのゆで釜およびスープ釜またはスープの
素であるだし汁の釜を加熱する装置(所謂中華連
竃)において、ゆで釜内の湯が、相対的に中心部
で高温、周辺部で低温となることから、中心部と
周辺部との間での湯の対流によつて、麺が中心部
から周辺部に移動する。この場合、麺が調理人の
手元側と反対側(後側)に移動すると、このゆで
釜が一般に直径60cm以上と大きいことから、調理
人が釜の上に身を乗り出すようにして麺をすくい
上げなければならないため、この麺あげ作業がや
りにくく、また危険性もあつた。一方、スープ釜
またはだし汁釜においては、よく知られているよ
うに油分、あくが低温側に集まる傾向を示すた
め、従来装置によると、油分、あくが釜の中心部
から周辺部に移動、すなわち表面ほぼ全域に分散
する。こうなると、油分、あくと澄んだスープと
が混じり合つて分布するため、油分、あくをかき
分けるようにしてスープをすくい取らなければな
らず、この作業が面倒となつていた。
によると次のような問題点があつた。たとえば、
ラーメンのゆで釜およびスープ釜またはスープの
素であるだし汁の釜を加熱する装置(所謂中華連
竃)において、ゆで釜内の湯が、相対的に中心部
で高温、周辺部で低温となることから、中心部と
周辺部との間での湯の対流によつて、麺が中心部
から周辺部に移動する。この場合、麺が調理人の
手元側と反対側(後側)に移動すると、このゆで
釜が一般に直径60cm以上と大きいことから、調理
人が釜の上に身を乗り出すようにして麺をすくい
上げなければならないため、この麺あげ作業がや
りにくく、また危険性もあつた。一方、スープ釜
またはだし汁釜においては、よく知られているよ
うに油分、あくが低温側に集まる傾向を示すた
め、従来装置によると、油分、あくが釜の中心部
から周辺部に移動、すなわち表面ほぼ全域に分散
する。こうなると、油分、あくと澄んだスープと
が混じり合つて分布するため、油分、あくをかき
分けるようにしてスープをすくい取らなければな
らず、この作業が面倒となつていた。
このような実用上の問題点は、ラーメン用の装
置に限らず、各種スープ用等の装置にも同様にあ
つた。
置に限らず、各種スープ用等の装置にも同様にあ
つた。
(発明の目的)
そこで本発明は、前記のゆで釜の場合は麺が調
理人の手元側に寄り、スープ釜の場合は油分、あ
くとスープとが前後に分離されるように、各釜を
調理人の手元側(前側)が低温、後側が高温とな
る状態で加熱することができる加熱調理装置を提
供するものである。
理人の手元側に寄り、スープ釜の場合は油分、あ
くとスープとが前後に分離されるように、各釜を
調理人の手元側(前側)が低温、後側が高温とな
る状態で加熱することができる加熱調理装置を提
供するものである。
(発明の構成)
本発明は、ケーシングと、このケーシング内に
設けられた炉壁とによつて、複数の加熱室が左右
に並設された装置本体が構成され、この装置本体
には、左右いずれか一端部に焚き口、他端部に排
気口、これら焚き口と排気口との間において隣り
合う加熱室同士を連通させる連通口が、それぞれ
各加熱室の中心を結ぶ線よりも後側に偏位して設
けられ、かつ上記焚き口に臨んで加熱用のバーナ
が設けられてなるものである。
設けられた炉壁とによつて、複数の加熱室が左右
に並設された装置本体が構成され、この装置本体
には、左右いずれか一端部に焚き口、他端部に排
気口、これら焚き口と排気口との間において隣り
合う加熱室同士を連通させる連通口が、それぞれ
各加熱室の中心を結ぶ線よりも後側に偏位して設
けられ、かつ上記焚き口に臨んで加熱用のバーナ
が設けられてなるものである。
この構成により、各加熱室において、加熱中心
が加熱室の中心よりも後側にずれるため、各加熱
室中心を結ぶ線を境として相対的に後側が高温、
前側が低温状態となり、ゆで釜においては湯の対
流によつて麺が前側(調理人の手元側)に寄り、
スープ釜またはだし汁釜においてはスープと油
分、あくとが前後に分離されることとなる。
が加熱室の中心よりも後側にずれるため、各加熱
室中心を結ぶ線を境として相対的に後側が高温、
前側が低温状態となり、ゆで釜においては湯の対
流によつて麺が前側(調理人の手元側)に寄り、
スープ釜またはだし汁釜においてはスープと油
分、あくとが前後に分離されることとなる。
(実施例)
本発明の実施例を図によつて説明する。
この実施例では、ラーメンのゆで釜、スープ
釜、だし汁釜を同時に加熱する所謂中華三連竃を
本発明の適用対象として例にとつている。
釜、だし汁釜を同時に加熱する所謂中華三連竃を
本発明の適用対象として例にとつている。
1は横長の直方箱状に構成されたケーシング
で、このケーシング1の内側に炉壁2が設けられ
て装置本体3が構成されている。この装置本体3
には、炉壁2によつて上面が開口する平面視円形
の三つの加熱室(以下、右側から順に第1加熱
室、第2加熱室、第3加熱室という)A1,A2,
A3が、互いの中心O1,O2,O3が同一線l1上に位
置する横一列状態で形成されている。なお、第1
加熱室A1は最も大径に形成され、その上面開口
部にラーメンのゆで釜B1が設置される。また、
ほぼ同径に形成された第2および第3両加熱室
A2,A3には、それぞれスープ釜B2、だし汁釜B3
が設置される。
で、このケーシング1の内側に炉壁2が設けられ
て装置本体3が構成されている。この装置本体3
には、炉壁2によつて上面が開口する平面視円形
の三つの加熱室(以下、右側から順に第1加熱
室、第2加熱室、第3加熱室という)A1,A2,
A3が、互いの中心O1,O2,O3が同一線l1上に位
置する横一列状態で形成されている。なお、第1
加熱室A1は最も大径に形成され、その上面開口
部にラーメンのゆで釜B1が設置される。また、
ほぼ同径に形成された第2および第3両加熱室
A2,A3には、それぞれスープ釜B2、だし汁釜B3
が設置される。
炉壁2には、各加熱室A1,A2,A3を隔てる隔
壁部21,22に、隣り合う加熱室同士を連通さ
せる連通口23,24が設けられるとともに、右
側端部に焚き口25、左側端部に排気口26がそ
れぞれ設けられている。この排気口26は、一端
が第3加熱室A3に、他端が炉壁上面にそれぞれ
開口する状態で設けられ、この排気口26の上面
開口部に図示しない煙突または排気ダクトが接続
される。
壁部21,22に、隣り合う加熱室同士を連通さ
せる連通口23,24が設けられるとともに、右
側端部に焚き口25、左側端部に排気口26がそ
れぞれ設けられている。この排気口26は、一端
が第3加熱室A3に、他端が炉壁上面にそれぞれ
開口する状態で設けられ、この排気口26の上面
開口部に図示しない煙突または排気ダクトが接続
される。
4は焚き口25に臨んでケーシング外壁に設置
されたガスバーナ(オイルバーナでもよい)で、
このガスバーナ4からの火炎によつて各加熱室
A1,A2,A3が加熱される。詳述すると、ガスバ
ーナ4からの火炎は、ケーシング外壁に設けられ
た図示しないブロワからの圧送空気により圧力を
与えられて焚き口25に吹き込まれ、この火炎
が、第1加熱室A1、さらに同加熱室A1の炉壁面
を伝つて連通口23から第2加熱室A2に入る。
これによつて、第1および第2両加熱室A1,A2
が加熱される。また、第3加熱室A3は、連通口
24を介して第2加熱室A2から吹き込まれる高
温空気、および熱の伝導、対流作用によつて加熱
される。
されたガスバーナ(オイルバーナでもよい)で、
このガスバーナ4からの火炎によつて各加熱室
A1,A2,A3が加熱される。詳述すると、ガスバ
ーナ4からの火炎は、ケーシング外壁に設けられ
た図示しないブロワからの圧送空気により圧力を
与えられて焚き口25に吹き込まれ、この火炎
が、第1加熱室A1、さらに同加熱室A1の炉壁面
を伝つて連通口23から第2加熱室A2に入る。
これによつて、第1および第2両加熱室A1,A2
が加熱される。また、第3加熱室A3は、連通口
24を介して第2加熱室A2から吹き込まれる高
温空気、および熱の伝導、対流作用によつて加熱
される。
ここで、上記焚き口25および二個所の連通口
23,24、それに排気口26は、各加熱室A1,
A2,A3の中心を結ぶ線(以下、加熱室中心線と
いう)l1よりも後側、すなわち調理人が立つて作
業する前面側と反対側に偏位して設けられ、か
つ、このうち焚き口25および連通口23,24
が上記加熱室中心線l1に対し後側にある距離dだ
けずれた線l2上に配置されている。
23,24、それに排気口26は、各加熱室A1,
A2,A3の中心を結ぶ線(以下、加熱室中心線と
いう)l1よりも後側、すなわち調理人が立つて作
業する前面側と反対側に偏位して設けられ、か
つ、このうち焚き口25および連通口23,24
が上記加熱室中心線l1に対し後側にある距離dだ
けずれた線l2上に配置されている。
この構成によると、バーナ4による熱が、各加
熱室A1,A2,A3に、それぞれの中心より後側に
ずれた位置で加えられるため、各加熱室A1,A2,
A3において、加熱室中心線l1を境として相対的
に、手元側が低温状態、後側が高温状態となる。
したがつて、各加熱室A1,A2,A3によつて加熱
される各釜B1,B2,B3においても、相対的に後
側が高温加熱、前側が低温加熱状態となる。これ
により、ゆで釜B1においては、釜内の湯が前側
と後側との間で対流を起こし、ゆで麺がこの湯の
対流作用によつて自然に調理人の手元側に寄つて
くるため、麺をすくい上げる作業がやり易いもの
となる。とくにこのゆで釜B1は、他の釜B1,B2,
B3と比較して、直径60cm以上と大きいため、こ
の効果が大きい。また、スープ釜B2およびだし
汁釜B3においては、油分、あくが低温側に集ま
ることから、この油分、あくが手元側に集まつて
澄んだスープ(またはだし汁)と分離されるた
め、スープをすくい易いものとなる。
熱室A1,A2,A3に、それぞれの中心より後側に
ずれた位置で加えられるため、各加熱室A1,A2,
A3において、加熱室中心線l1を境として相対的
に、手元側が低温状態、後側が高温状態となる。
したがつて、各加熱室A1,A2,A3によつて加熱
される各釜B1,B2,B3においても、相対的に後
側が高温加熱、前側が低温加熱状態となる。これ
により、ゆで釜B1においては、釜内の湯が前側
と後側との間で対流を起こし、ゆで麺がこの湯の
対流作用によつて自然に調理人の手元側に寄つて
くるため、麺をすくい上げる作業がやり易いもの
となる。とくにこのゆで釜B1は、他の釜B1,B2,
B3と比較して、直径60cm以上と大きいため、こ
の効果が大きい。また、スープ釜B2およびだし
汁釜B3においては、油分、あくが低温側に集ま
ることから、この油分、あくが手元側に集まつて
澄んだスープ(またはだし汁)と分離されるた
め、スープをすくい易いものとなる。
次に、装置本体3の構造を説明する。
ケーシング1は、ステンレス板にて底面のない
長方形の枠状に形成された外ケース1aと、鉄板
等にて上面が開口した箱状に形成された内ケース
1bと、これら両ケース1a,1b間に設けられ
た断熱層1cとからなる三層構造(断熱構造)に
構成されている。また、断熱層1cは、外ケース
1aの内面に岩綿等の断熱材がはりつけられてな
る断熱材層1c1と、この断熱材層1c1と内ケース
1bとの間に形成された空気層1c2とによつて構
成され、断熱材と空気とによる二重断熱構造とな
つている。
長方形の枠状に形成された外ケース1aと、鉄板
等にて上面が開口した箱状に形成された内ケース
1bと、これら両ケース1a,1b間に設けられ
た断熱層1cとからなる三層構造(断熱構造)に
構成されている。また、断熱層1cは、外ケース
1aの内面に岩綿等の断熱材がはりつけられてな
る断熱材層1c1と、この断熱材層1c1と内ケース
1bとの間に形成された空気層1c2とによつて構
成され、断熱材と空気とによる二重断熱構造とな
つている。
一方、炉壁2は、セラミツクフアイバーによる
内外の耐火材層2a,2b間に、これらよりも薄
いキヤスタブル耐火物層2cが挾み込まれた三層
構造に構成されている。耐火材層2a,2bを形
成するセラミツクフアイバーは、耐火性に富み、
しかも軽量で、かつ線状であるため成形が容易で
施工し易い等の特徴を備えている。また、キヤス
タブル耐火物層2cは、粉末状のキヤスタブル耐
火物に水を加えてコンクリートのように型枠成形
した後、耐火材層2a,2b間に挾み込むか、あ
るいは外側耐火材層2bの内側に塗着することに
よつて簡単に形成することができる。したがつ
て、炉壁2全体として、従来の耐火レンガを用い
たものと比較して、施工性にすぐれ、しかも遥か
に軽量とすることができる。
内外の耐火材層2a,2b間に、これらよりも薄
いキヤスタブル耐火物層2cが挾み込まれた三層
構造に構成されている。耐火材層2a,2bを形
成するセラミツクフアイバーは、耐火性に富み、
しかも軽量で、かつ線状であるため成形が容易で
施工し易い等の特徴を備えている。また、キヤス
タブル耐火物層2cは、粉末状のキヤスタブル耐
火物に水を加えてコンクリートのように型枠成形
した後、耐火材層2a,2b間に挾み込むか、あ
るいは外側耐火材層2bの内側に塗着することに
よつて簡単に形成することができる。したがつ
て、炉壁2全体として、従来の耐火レンガを用い
たものと比較して、施工性にすぐれ、しかも遥か
に軽量とすることができる。
また、上記キヤスタブル耐火物層2cは、熱の
伝導を阻止し、かつガス圧の浸透を防止する障壁
として高い効果を発揮する。とくに、セラミツク
フアイバーによつて耐火材層2a,2bを形成し
たこの炉壁2の場合、この耐火材層2a,2bが
綿状で多くの気孔を有するためガス圧が浸透し易
いものとなるが、このガス圧の浸透をキヤスタブ
ル耐火物層2cによつて炉壁2の厚み方向中間部
で喰い止めることができる。このため、炉壁2全
体として、熱の伝導を効果的に抑制することがで
きる。
伝導を阻止し、かつガス圧の浸透を防止する障壁
として高い効果を発揮する。とくに、セラミツク
フアイバーによつて耐火材層2a,2bを形成し
たこの炉壁2の場合、この耐火材層2a,2bが
綿状で多くの気孔を有するためガス圧が浸透し易
いものとなるが、このガス圧の浸透をキヤスタブ
ル耐火物層2cによつて炉壁2の厚み方向中間部
で喰い止めることができる。このため、炉壁2全
体として、熱の伝導を効果的に抑制することがで
きる。
しかも、ケーシング1が、外ケース1aと内ケ
ース1bとこれらの間の断熱層1cとからなる三
層の断熱構造を備え、このケーシング1自体が高
い断熱性を有するものとなつているため、炉壁2
を通過した熱があつてもこの熱をケーシング1内
で遮断することができる。とくに、断熱層1cが
断熱材層1c1と空気層1c2の空気入り断熱構造と
なつているため、断熱性がより一層高いものとな
る。
ース1bとこれらの間の断熱層1cとからなる三
層の断熱構造を備え、このケーシング1自体が高
い断熱性を有するものとなつているため、炉壁2
を通過した熱があつてもこの熱をケーシング1内
で遮断することができる。とくに、断熱層1cが
断熱材層1c1と空気層1c2の空気入り断熱構造と
なつているため、断熱性がより一層高いものとな
る。
したがつて、この装置本体3によるときは、加
熱室A1,A2,A3からケーシング外壁への熱伝導
(ガス圧の浸透による熱伝導を含む)を確実に防
止できるため、熱損失がなくなり、熱効率が良い
ものとなるとともに、ケーシング外壁(外ケース
1aの外面)を低温状態に保ち、調理の安全性お
よび作業性を向上させることができる。
熱室A1,A2,A3からケーシング外壁への熱伝導
(ガス圧の浸透による熱伝導を含む)を確実に防
止できるため、熱損失がなくなり、熱効率が良い
ものとなるとともに、ケーシング外壁(外ケース
1aの外面)を低温状態に保ち、調理の安全性お
よび作業性を向上させることができる。
なお、炉壁2の上面において、各加熱室A1,
A2,A3の開口縁部に短円筒状の釜かけ部28…
が膨隆形成されている。また、炉壁2の上面には
全面に亘つてステンレス製等の天板5が取付けら
れている。この天板5の、上記各釜かけ部28…
に対応する部分には、釜かけ部28に沿う短円筒
状の釜支持壁51が立上がり形成され、釜B1,
B2,B3の重量がこの釜支持壁51…で支えられ
るようになつている。
A2,A3の開口縁部に短円筒状の釜かけ部28…
が膨隆形成されている。また、炉壁2の上面には
全面に亘つてステンレス製等の天板5が取付けら
れている。この天板5の、上記各釜かけ部28…
に対応する部分には、釜かけ部28に沿う短円筒
状の釜支持壁51が立上がり形成され、釜B1,
B2,B3の重量がこの釜支持壁51…で支えられ
るようになつている。
さらに、炉壁2は材料節約のために、加熱室
A1,A2,A3に沿つた平面視瓢箪形に形成され、
この炉壁2に対応して、ケーシング1の内ケース
1bも平面視瓢箪形に形成されている。また、こ
のケーシング1において、断熱層1cを形成する
空気層1c2は、内ケース1bのくびれた部分の内
側に形成されている。一方、図において、6…は
ケーシング1に取付けられた支持脚である。
A1,A2,A3に沿つた平面視瓢箪形に形成され、
この炉壁2に対応して、ケーシング1の内ケース
1bも平面視瓢箪形に形成されている。また、こ
のケーシング1において、断熱層1cを形成する
空気層1c2は、内ケース1bのくびれた部分の内
側に形成されている。一方、図において、6…は
ケーシング1に取付けられた支持脚である。
ところで、炉壁2の耐火材層2a,2bを形成
する耐火材としては、上記のように施工性その他
の面で、セラミツクフアイバーがとくに有利であ
るが、他の繊維耐火材もしくはプラスチツク耐火
材または耐火レンガを用いてもよい。
する耐火材としては、上記のように施工性その他
の面で、セラミツクフアイバーがとくに有利であ
るが、他の繊維耐火材もしくはプラスチツク耐火
材または耐火レンガを用いてもよい。
一方、上記実施例では、焚き口25および連通
口23,24を、同一線l2上に設けたが、これら
は加熱室中心線l1から後側にずれた位置におい
て、多少互いに前後にずれた位置に設けてもよ
い。また、焚き口25およびバーナ4を装置本体
1の左側端部、排気口26を同右側端部に設けて
もよい。さらに上記実施例では加熱室が三つ並設
された所謂中華三連竃を適用対象として例示した
が、本発明は加熱室が二つの二連竃にも、また中
華竃以外の各種スープ竃等にも適用することがで
きる。
口23,24を、同一線l2上に設けたが、これら
は加熱室中心線l1から後側にずれた位置におい
て、多少互いに前後にずれた位置に設けてもよ
い。また、焚き口25およびバーナ4を装置本体
1の左側端部、排気口26を同右側端部に設けて
もよい。さらに上記実施例では加熱室が三つ並設
された所謂中華三連竃を適用対象として例示した
が、本発明は加熱室が二つの二連竃にも、また中
華竃以外の各種スープ竃等にも適用することがで
きる。
(発明の効果)
上記のように本発明は、装置本体に複数の加熱
室が左右に並設された加熱調理装置において、隣
り合う加熱室同士を連通させる連通口、および焚
き口、それに排気口を、各加熱室の中心を結ぶ線
に対して後側に偏位して設け、焚き口に臨んで設
けたバーナによつて各加熱室を、相対的に手元側
が低温、反対側が高温となるように加熱する構成
としたものである。したがつて本発明によると、
各釜において手元側が低温、反対側が高温状態と
なるため、たとえば中華連竃のゆで釜において、
湯が手元側と反対側との間で対流を起こすことに
より、麺が自然と手元側に寄つてくることとな
る。このため、麺を手元側で簡単に、そして安全
にすくい上げることができる。また、スープ釜
(またはだし汁釜)において、油分、あくが低温
側である手元側に集まり、油分、あくと澄んだス
ープとが自然と前後に分離されるため、従来のよ
うに油分、あくをかき分けてスープをすくい取る
といつた面倒がなくなり、スープを容易にすくい
取ることができる等の効果を奏するものである。
室が左右に並設された加熱調理装置において、隣
り合う加熱室同士を連通させる連通口、および焚
き口、それに排気口を、各加熱室の中心を結ぶ線
に対して後側に偏位して設け、焚き口に臨んで設
けたバーナによつて各加熱室を、相対的に手元側
が低温、反対側が高温となるように加熱する構成
としたものである。したがつて本発明によると、
各釜において手元側が低温、反対側が高温状態と
なるため、たとえば中華連竃のゆで釜において、
湯が手元側と反対側との間で対流を起こすことに
より、麺が自然と手元側に寄つてくることとな
る。このため、麺を手元側で簡単に、そして安全
にすくい上げることができる。また、スープ釜
(またはだし汁釜)において、油分、あくが低温
側である手元側に集まり、油分、あくと澄んだス
ープとが自然と前後に分離されるため、従来のよ
うに油分、あくをかき分けてスープをすくい取る
といつた面倒がなくなり、スープを容易にすくい
取ることができる等の効果を奏するものである。
第1図は本発明の実施例を示す水平断面図、第
2図は同縦断面図、第3図は第1図―線断面
図である。 1…ケーシング、2…炉壁、3…装置本体、2
3,24…連通口、25…焚き口、26…排気
口、4…バーナ、l1…各加熱室の中心を結ぶ線。
2図は同縦断面図、第3図は第1図―線断面
図である。 1…ケーシング、2…炉壁、3…装置本体、2
3,24…連通口、25…焚き口、26…排気
口、4…バーナ、l1…各加熱室の中心を結ぶ線。
Claims (1)
- 1 ケーシングと、このケーシング内に設けられ
た炉壁とによつて、複数の加熱室が左右に並設さ
れた装置本体が構成され、この装置本体には、左
右いずれか一端部に焚き口、他端部に排気口、こ
れら焚き口と排気口との間において隣り合う加熱
室同士を連通させる連通口が、それぞれ各加熱室
の中心を結ぶ線よりも後側に偏位して設けられ、
かつ上記焚き口に臨んで加熱用のバーナが設けら
れてなることを特徴とする加熱調理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30997686A JPS63161319A (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 加熱調理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30997686A JPS63161319A (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 加熱調理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63161319A JPS63161319A (ja) | 1988-07-05 |
JPH0223772B2 true JPH0223772B2 (ja) | 1990-05-25 |
Family
ID=17999634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30997686A Granted JPS63161319A (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 加熱調理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63161319A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0594601U (ja) * | 1992-05-06 | 1993-12-24 | 基之 田中 | 省エネ平釜クド |
-
1986
- 1986-12-25 JP JP30997686A patent/JPS63161319A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63161319A (ja) | 1988-07-05 |
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