JPH0223692Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、浴室用備品等を収納する収納部を備
え、室壁の一部として組込むことができる収納棚
付壁パネルに関するものである。

（従来背景） 従来、浴室用備品を室内に散在させずに一括し
て収納する為、室壁を構成する所望の壁パネル部
分に開口を穿設し、この開口に棚部を有する収納
ボツクスを埋込状に嵌合固定している。

斯様な壁埋込型収納ボツクスの場合、室壁に穿
設した開口面積に限りがあることから小型化が避
けられず、多種、多様の浴室用備品を収納できな
い。

そこで、全高を、室壁を構成する壁パネルと同
一として、大小の収納部を上下に亘り多段状に有
する収納棚付の壁パネルをハンドレイアツプ法や
真空成形法等でプラスチツクによつて、一体成形
することが提案される。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、上述する収納棚付の壁パネルの場合、
製作容易である反面、抜型との関係で、室外方向
へ直角に折曲する平面を縁面として有する構造に
特定され、間柱、隅柱や隣接する壁パネルに連結
できない取付施工上の問題が避けられない。

本考案は、プラスチツクで一体成形したにも拘
らず、間柱、隅柱や室壁を構成する壁パネルに連
結して室壁の一部として組込むことができる収納
棚付壁パネルを供することを目的とする。

（技術的手段） 上記目的を達成する為に講じた技術記手段はプ
ラスチツクで一体成形され、両側縁に室外方向へ
折曲した平面を有する収納棚付壁パネル本体とそ
の平面に、間柱や隅柱若しくは隣接する壁パネル
に連結する連結部を一側端に備えた連結用パネル
のその他側端を、固定したこである。

（作用） 上記技術的手段は下記の作用を奏する。

収納棚付壁パネル本体両側縁の室外方向へ折曲
する平面に一側端を固定することで一体化された
連結用パネル他側端の連結部を、床パン等の周縁
の壁載せ面に所定間隔をおいて立設した間柱や、
隅柱若しくは同壁載せ面に立設する壁パネルに連
結して収納棚付壁パネル本体と、連結用パネルと
を室壁の一部として組込む。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成したので下記の利点
がある。

全高を、室壁を構成する他の壁パネルと同一高
さとし大小様々な収納部を全高に亘つて多段状に
有するプラスチツクの一体成形品である収納棚付
壁パネル本体を、間柱、隅柱若しくは上記他の壁
パネルに連結することができる。しかも連絡用パ
ネルのその巾寸法を変化させて収納棚付壁パネル
本体に固定するにより浴室の大きさによる間柱間
寸法、間柱、隅柱間寸法等の変化に対応させるこ
とも可能であり、施工性を妨げない。

（実施例） 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図乃至第３図に示す第１実施例を説明する。

収納棚付壁パネル本体Ａは連結用パネルＢを介
して連結する室壁構成用の壁パネルＥと同一高さ
及び所望幅をもつてパンドレイアツプ、真空成
形、フレス成形等所望の方法を用いて一体成形
し、全高に亘つて浴室用の備品１の収納部ａを多
段状に凹設し、両側縁に室外方向に直角に折曲し
た平面a₁を有する縦長形状に形成してなり平面a₁
には連結用パネルＢをビス２或いは接着等の適当
な手段で直線状に固定されている。

連結用パネルＢは、浴室を形成する防水パン３
や洗い場付浴槽等の床パンの周縁に形成された壁
載せ面３′上に立設する間柱Ｃや隅柱Ｄに弾性的
に係合する連結部ｂを側端に有すると共にその連
結部ｂと相対峙する他側端に平面a₁にビス２止め
する接続部b₁を室外方向に直角に折曲してなり、
収納棚付壁パネル本体Ａと同一高さ及び所望の巾
をもつて鋼板等で形成し、裏面に石膏ボードb″等
を裏打している。

連結部ｂは、間柱Ｃや隅柱Ｄ内のスリツトｃ，
ｄ内に嵌入してスリツトｃ，ｄ口縁より折り返さ
れた引つ掛け片部c₁，d₁に弾性的に係合できるよ
うにくの字状に折曲形成した折曲片b′である。接
続部b₁は前記取付片a₁と背中合せになるように折
曲した折り返し片b₁′である。

而して、収納棚付壁パネル本体Ａの平面a₁に折
り返し片b₁′をビス２止めして連結用パネルＢを
連結し、両側の折曲片b′，b′を間柱Ｃや隅柱Ｄの
引つ掛け片部c₁，d₁に弾性的に係合させて収納棚
付壁パネル本体Ａ及び連結用パネルＢを前記壁載
せ面３′に立設し、スリツトｃ，ｄに目地材４を
嵌入してユニツトルームの壁パネルとして組込
む。また交換や内装等の関係で収納棚付壁パネル
本体Ａを取り外す場合には、目地材４を外した
後、折曲片b′，b′を間柱Ｃや隅柱Ｄの引つ掛け片
部c₁，d₁から弾性的に引つ張ることとし、更にビ
ス２止めを解除して連結用パネルＢと分離させれ
ば良い。

第４図に示すものは、第２実施例であり、間柱
Ｃや隅柱Ｄを用いずに壁パネルＥ相互を連結して
構成した室壁の一部に収納棚付壁パネルを組込ん
だ状態を示している。

壁パネルＥは基板１Ｂの表面に化粧用シートや
タイル７を貼着すると共に全高を前記収納棚付壁
パネル本体Ａや連結用パネルＢと同一高さ及び同
一幅に形成し、裏面周縁に、室外方向にスリツト
５′を有する裏打枠５を裏打ちし、第４図に示す
ように収納棚付壁パネルを境にして左側に立設す
る壁パネルＥの左側縁に裏打枠５にはスリツト
５′幅を狭めるように収納棚付壁パネル側の傾斜
する引つ掛け片部５″を、スリツト５′縁から折曲
し、同収納棚付壁パネルを境にして右側に立設す
る壁パネルＥの右側縁の裏打枠５にはスリツト
５′幅を狭めるように収納棚付壁パネル側へ傾斜
する引す掛け片部５″を、スリツト５′縁から折曲
している。

収納棚付壁パネルを境にする左側の壁パネル群
は図示するように壁パネルＥの右側縁外面にビス
２止め固定した弾性係合片６に前記引つ掛け片部
５″を、弾性的に係合させることで壁載せ面３′に
立設し、収納棚付壁パネル群を境にする右側の壁
パネル群は、壁パネルＥの左側縁外面にビス２止
め固定した弾性係合片６に前記引つ掛け片部５″
を、弾性的に係合させることで、壁載せ面３′に
り立設している。

連結用パネルＢは、基板１Ｂの表面に化粧用シ
ートやタイル７を取付け且つ収納棚付壁パネル本
体Ａと同一高さで巾を所望巾に形成し、裏面周縁
に室外方向にスリツト５′を有する裏打枠５を周
設し、一側縁の裏打枠５を収納棚付壁パネル本体
Ａの平面a₁にビス２止めすることで、収納棚付壁
パネル本体Ａの一側端に固定されており、他側縁
の裏打枠５に収納棚付壁パネル本体Ａ側へスリツ
ト５′幅を狭めるように引つ掛け片部５″を傾斜状
に折曲して連結部ｂとしている。

而して、収納棚付壁パネルは左側と右側の壁パ
ネル群間に、両サイドの引つ掛け片部５″，５″
が、弾性係合片６に弾性的に係合するように室内
から押し込むことで室壁の一部として組込まれ
る。

また、交換や内装の関係で、収納棚付壁パネル
本体Ａを取外す場合には、弾性係合片６の弾性係
合力に抗して引つ張り、更にビス２止めを解除し
て連結用パネルＢと分離させれば良い。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案収納棚付壁パネルの実施例を示
し、第１図は第１実施例の使用状態を示す正面図
で一部切欠する、第２図は第１図の横断平面図で
一部切欠する、第３図は取り外した状態を示す同
横断平面図で一部切欠する、第４図は第２実施例
の取外した状態を示す横断平面図で一部切欠す
る。 尚図中、Ａ……収納棚付壁パネル本体、Ｃ……
間柱、Ｄ……隅柱、ｂ……連結部、Ｂ……連結用
パネル、Ｅ……壁パネル、a₁……平面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラスチツクで一体成形され、両側縁に室外方
   向へ折曲した平面を有する収納棚付壁パネル本体
   のその平面に、間柱や隅柱若しくは隣接する壁パ
   ネルに連結する連結部を一側端に備えた連結用パ
   ネルのその他側端を、固定したことを特徴とする
   収納棚付壁パネル。