JPH02236244A - 自発的浸透による金属マトリックス複合体の形成方法 - Google Patents

自発的浸透による金属マトリックス複合体の形成方法

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JPH02236244A JP1291359A JP29135989A JPH02236244A JP H02236244 A JPH02236244 A JP H02236244A JP 1291359 A JP1291359 A JP 1291359A JP 29135989 A JP29135989 A JP 29135989A JP H02236244 A JPH02236244 A JP H02236244A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属マトリックス複合体を形成する新規な方
法に関する。詳細には、前記方法の少なくともある時点
で、浸透増進剤及び/又は浸透増進剤前駆体及び/又は
浸透雰囲気が充填材又はプレフォームと連通ずることに
より、圧力又は真空を印加しなくても、充填材又はプレ
フォームに溶融マトリックス金属が自発的に浸透する。
〔従来の技術及び発明が解決すべき課題〕金属マトリッ
クスと粒状セラミック、ウイスカ、繊維等の補強又は強
化相からなる複合体製品は、強化相が有する剛性及び耐
摩耗性の一部と金属マトリックスが有する延性及び靭性
を併せ持つので、種々の用途に使用される大きな見込み
がある。一般的に、金属マトリックス複合体では、単一
材料のマトリックス金属が持つ強度、剛性、耐接触摩耗
性、熱膨張係数(C,T.E.)、密度、熱伝導性及び
高温強度等の性質は向上するが、特定の性質が向上する
程度は、特定の成分、容積分率又は重量分率及び複合体
を形成する際の処理方法によって大きく異なる。ある場
合には、複合体が、マトリックス金属自体よりも重量が
軽いこともある。
例えば、粒状、ペレット状又はウイスカー状の炭化珪素
等のセラミックスで強化したアルミニウムマトリンクス
複合体は、比剛性(例えば、弾性率/密度)、耐摩耗性
、熱伝導性、熱膨張係数(C.T.E.)及び高温強度
及び/又は比強度(例えば、強度/密度)がアルミニウ
ムよりも優れているので有用である。
アルミニウムマトリックス複合体の製造に関しては、種
々の金属プロセスが報告されており、例えば、粉末冶金
法並びに圧力鋳造、真空鋳造、攪拌及び冫湿潤剤を使用
する液体金属浸透法に基づいた方法が挙げられる。粉末
冶金法の場合、粉末状の金属と粉末、ウイスカー、チョ
ップトファイバー等の形態の強化剤とを混合し、その後
、常温成形レ焼結するか、又はホシトブレスする。この
方法により製造された炭化珪素強化アルミニウムマトリ
ックス複合体における最大セラミック体積分率は、ウイ
スカ一の場合は約25体積%であり、粒状の場合は約4
0体積%であると報告されている。
従来のプロセスを利用した粉末冶金法による金属マトリ
ックス複合体の製造には、得られる製品の特性に関して
ある種の制限がある。即ち、複合体におけるセラミック
相の体積分率は、一般的に、粒状の場合には、約40%
に制限される。又、圧縮操作の場合には、得られる実際
の大きさが制限される。更に、後で加工(例えば、成形
又は機械加工)をせず又複雑なプレスに頼らずに得られ
る製品は、比較的簡単な形状のものしかない。又、焼結
中に不均一な収縮を生じるほか、圧縮粉の凝離及び結晶
粒成長のためにミクロ構造が不均一となる。
1976年7月20日に許可された、ジェイ・シー・キ
ャネル(J,C.Cannell)等による米国特許第
3,970,136号には、所定の繊維整列パターンを
有する繊維強化材、例えば、炭化珪素又はアルミナウイ
スカ一を含有せめした金属マトリックス複合体を形成す
る方法が記載されている。この複合体は、共面繊維の平
行マット又はフエルトを金型に入れてマットの少なくと
も一部分の間に溶融マトリックス金属、例えば、アルミ
ニウムの溜を配置し、圧力をかけて熔融金属をマットに
浸透させ配列している繊維を包囲させる。又、溶融金属
を、マントの積層体上に注ぎながら、加圧してマット間
に流すことができる。これに関して、強化繊維を複合体
に最大約50体積%充填されたことが報告されている。
熾維マットの積層体を通して溶融マトリンクス金属を押
し入れるのは外力に依存しているので、上記した浸透法
は、圧力誘発流動プロセス特有の変動、即ち、マトリッ
クスの生成や、多孔率等が不均一となる可能性がある。
たとえ、溶融金属を繊維アL/イ内の複数の部位に導入
しても、性質は不均一になる可能性がある。その結果、
複雑なマット/溜配置及び流路を設けて、繊維マットの
積層体に十分且つ均一に浸透できるようにする必要があ
る。又、上記した圧力浸透法では、体積の大きなマット
に強化材を浸透させることが元来困難であるので、マト
リックス体積に対する強化材の割合が比較的低いものし
か得られない。更に、加圧下で溶融金属を含有させるた
めに型が必要であり、費用がかさむ。最後に、整列させ
た粒子又は繊維への浸透に限定されている上記の方法は
、ランダムに配列した粒子、ウイスカー又は繊維の形態
の物質で強化したアルミニウム金属マトリックス複合体
の生成には用いられない。
アルミニウムマトリックス・アルミナ充填複合体の製造
では、アルミニウムは容易にはアルミナを湿潤せず、凝
集した製品を形成するのが困難となる。この問題に対し
ては種々の解決法が提案された。このような手法の一つ
として、アルミナを金属(例えば、ニッケル又はタング
ステン)で被覆後、アルミニウムとともにホットプレス
する。
別の手法では、アルミニウムをリチウムと合金し、アル
ミナをシリカで被覆してもよい。しかしながら、これら
の複合体は、性質にバラッキがみられたり、被膜が充填
材を劣化させる場合があるが、又はマトリックスがリチ
ウムを含有しマトリックスの性質に影響を及ぼすことが
ある。
アール・ダブリュ・グリムシャ−(R], Grins
haw)等による米国特許第4,232,091号では
、アルミニウムマトリックス・アルミナ複合体の製造で
遭遇する当該技術における困難はある程度克服される。
この特許では、75〜375 kg/cm”の圧力をか
けて、溶融アルミニウム(又は溶融アルミニウム合金)
を、700 −1050゜Cに予備加熱したアルミナの
繊維又はウイスカーマットに押し入れることが記載され
ている。この際、得られた一体鋳物における金属に対す
るアルミナの最大体積比は、o.25/1であった。こ
の方法でも、浸透を行うのは外力に依存するので、キャ
ネル(Canned.)等と同様な欠陥がある。
ヨーロッパ特許出願公開公報第115,742号では、
予備成形したアルミナのボイドを溶融アルミニウで充填
することにより、電解槽部材として特に有効であるアル
ミニウム・アルミナ複合体を作製することが記載されて
いる。この出願では、アルミニウムによるアルミナの非
湿潤性が強調されており、プレフォーム全体にわたって
アルミナを湿潤するための種々の手法が用いられている
。例えば、アルミナを、チタン、ジルコニウム、ハフニ
ウム若しくは二オブの二硼化物からなる湿潤剤又は金属
、即ち、リチウム、マグネシウム、カルシウム、チタン
、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、ジルコニウム若し
くはハフニウムで被覆する。この際、アルゴン等の不活
性雰囲気を用いて湿潤を容易にする。又、この出願も、
圧力をかけて、溶融アルミニウムを未被覆マトリックス
に浸透させることを記載されている。この態様では、孔
を排気後、不活性雰囲気(例えば、アルゴン)中で溶融
アルミニウムに圧力を加えることにより達成される。
又、溶融アルミニウムを浸透させてボイドを充填する前
に、プレフォームにアルミニウムを気相蒸着により浸透
させて表面を湿潤することもできる。
プレフォームの孔にアルミニウムを確実に保持するため
には、真空中又はアルゴン中で、熱処理(例えば、14
00〜1800’C)することが必要である.このよう
にしないと、圧カ浸透物質をガスに暴露したり又は浸透
圧を取り除くと、物体がらのアルミニウムの損失が生じ
る。
湿潤剤を用いて電解槽のアルミナ成分に溶融金属を浸透
させることは、ヨーロッパ特許出願公開第94353号
にも記載されている。即ち、この公開公報には、セルラ
イナー又は支持体として陰極電流供給手段を有するセル
を用いて、電解採取によりアルミニウムを製造すること
が記載されている。
この支持体を溶融氷晶石から保護するために、湿潤剤と
溶解抑制剤との混合物の薄い被膜を、セルの始動前又は
電解法で製造した溶融アルミニウムに浸漬中に、アルミ
ナ支持体に塗布する。湿潤剤としては、チタン、ジルコ
ニウム、ハフニウム、珪素、マグネシウム、バナジウム
、クロム、二オブ又はカルシウムがか開示されており、
チタンが好ましい湿潤剤として記載されている。又、硼
素、炭素及び窒素の化合物が、溶融アノンミニウムの湿
潤剤への溶解度を抑制するのに有効であると記載されて
いる。しかしながら、この刊行物は、金属マトリックス
複合体の製造を示唆していないばかりか、このような複
合体を、例えば、窒素雰囲気中で形成することも示唆し
ていない。
圧力の付加及び湿潤剤の塗布の他に、真空にすることに
より多孔性セラミック成形体への溶融アルミニウムの浸
透が促進されることも開示されている。例えば、197
3年2月27日に許可されたアール・エル・ランディン
グハム(R.L. Land.tngham)による米
国特許第3.718.441号には、セラミック成形体
(例えば、炭化硼素、アルミナ及びベリリア)に、10
4トール未満の真空下で、溶融アルミニウム、ベリリウ
ム、マグネシウム、、チタン、ハナジウム、ニッケル又
はクロムを浸透することが報告されている。10− ”
〜10−” !−−ルの真空では、溶融金属によるセラ
ミックの湿潤が不良で、金属がセラミックのボイド空間
に自由に流れ込まなかった。しかしながら、真空を10
−” !−−ル未満まで減少させると、湿潤が向上した
と記載されている。
1975年2月4日に許可されたジー・イー・ガザ?G
.E. Gazza)等による米国特許第3, 864
, 154号にも、真空を用いて浸透を行う旨の記載が
ある。又、この特許には、AIB+z粉末の常温圧縮成
形体を常温圧縮アルミニウム粉末のベッド上に添加する
ことが記載されている。その後、更に、アルミニウムを
AIB+■粉末成形体の上部に配置する。アルミニウム
粉末の層間に「挟んだJ AIB+■成形体を装填した
ルツボを真空炉に入れる。この炉を、約10−’ }−
ルまで排気してガス抜きをする。続いて、温度を110
0″Cに上昇し、3時間維持する。これらの条件で、溶
融アルミニウムを多孔性^IB+■成形体に浸透させる
1968年1月23日に許可されたジョン・エヌ・レッ
ディング(John N. Reding)等による米
国特許第3,364,976号には、物体に自己発生真
空を作り出して、溶融金属の物体への浸透を促進するこ
とが開示されている。即ち、物体、例えば、黒鉛金型、
鋼金型又は多孔性耐火材を、溶融金属に完全に浸すこと
が開示されている。金型の場合、金属と反応性のあるガ
スで満たした金型キャビティが、外部に位置する溶融金
属と、金型内の少なくとも一つのオリフィスを介して連
通している。金型を溶融液に浸漬すると、キャビティ内
のガスと溶融金属との間の反応で自己発生真空が生じる
とともにキャビティが金属で満たされていく。この際の
真空は、金属が酸化物固体状態になる結果生じる。
従って、レッディング等には、キャビティ内のガスと溶
融金属との間の反応を引き起こすことが必須であること
が開示されている。しかしながら、金型を用いるには本
来制限があり、真空を生じさせるために金型を使用する
ことは望ましくない。
即ち、まず、金型を機械加工して特定の形状にし;その
後、仕上げ機械加工して、金型上に許容できる鋳造表面
を形成し;使用前に組立;使用後に分解して注型品を取
り出し;その後、最も一般的には、金型表面を最仕上げ
して金型を再生するか、又はもはや使用できない状態の
場合には金型を捨ててしまう必要がある。金型を複雑な
形状に機械加工するのは、非常にコストがかかるととも
に時間がかかる場合がある。更に、複雑な形状をした金
型から成形品を取り出すのも困難のことがある(即ち、
複雑な形状を有する注型品は、金型から取り外すとき壊
れることがある).更に、多孔性耐火材の場合、金型を
使用せずに、直接溶融金属に浸漬できることも述べられ
ているが、容器金型を使用せずに弱く結着されるか又は
分離した多孔性材料に浸透させる手段がないので、耐火
材は一体品でなければならない(即ち、粒状物質は、溶
融金属に入れたときに、一般的に解離するかは浮かんで
離れてしまう)。更に、粒状物質又は弱く成形したプレ
フォームに浸透させようとする場合、浸透金属が粒子又
はプレフォームの少なくとも一部分と置換してしまって
不均一なミクロ構造を生じることのないように注意しな
ければならない。
従って、圧力を加えたり真空にしたり(外部から印加す
るか、内部で生じさせるかとは無関係に)する必要のな
いか、又は湿潤材を損傷しないで、セラミック材料等の
別の材料を埋め込んだ金属マトリックスを生成する、賦
形金属マトリックス複合体を製造するための簡単で信頼
性のある方法が長年求められていた。更に、金属マトリ
ンクス複合体を製造するのに要する最終的な機械加工操
作を最少限にすることも長年求められていた。本発明は
、処理の少なくともある時点で浸透増進剤前駆体及び/
又は浸透増進剤が存在する限り、標準大気圧下の浸透雰
囲気(例えば、窒素)の存在下において、プレフォーム
に成形できる材料(例えば、セラミック材料)に溶融マ
トリックス金属(例えば、アルミニウム)を、浸透させ
るための自然浸透機構を提供することによりこれらの必
要性を満たすものである。
本発明の主題は、他のいくつかの本出願人による米国特
許出願及び日本出願に関連している。具体的には、これ
らの他の特許出願(以下、しばしば、「同一出願人によ
る金属マトリックス特許出願」と称する)には、金属マ
トリックス複合材料を製造する新規な方法が記載されて
いる。
金属マトリックス複合材料を製造する新規な方法は、「
メタル マトリックス コンボジッツ(Metal M
atrtx Composites) Jと題する19
87年5月13日出願の本出願人による米国特許出願第
049, 171号(1989年5月9日発行の米国特
許第4,828,008号)〔発明者:ホワイ} Ol
hite)等〕及び昭和63年5月15日に出願された
特願昭63−118032号に開示されている。未ワイ
ト等の発明の方法によれば、金属マトリソクス複合体は
、充填材の通気性素材(例えば、セラミック又はセラミ
ック被覆材料)に、少なくとも約1重量%のマグネシウ
ム、好ましくは少なくとも約3重量%のマグネシウムを
含有する溶融アルミニウムを浸透させることにより製造
される。この際、外部圧力又は真空を印加しなくても、
自発的に浸透が起きる。供給溶融金属と充填材の素材と
を、約10〜100体積%、好ましくは少なくとも約5
0体積%の窒素を含有するとともに残り(存在すれば)
が非酸化性ガス(例えば、アルゴン)であるガスの存在
下において、少なくとも約675゜Cの温度で接触させ
る。これらの条件下で、溶融アルミニウム合金が標準大
気圧下でセラミック素材に浸透して、アルミニウム(又
はアルミニウム合金)マトリンクス複合体が形成される
。所望量の充填材に溶融アルミニウム合金を浸透させた
ら、温度を低下させて合金を固化することにより、強化
充填材を埋め込んだ固形金属マトリックス構造を形成す
る。通常及び好ましくは、送り出される溶融金属の供給
量は、実質的に充填材の素材の境界まで浸透するに十分
な量である。ホワイト等により製造されるアルミニウム
マトリンクス複合体中の充填材の量は、非常に高くする
ことができる。即ち、合金に対する充填材の体積比が1
 :1を超えるものを得ることができる。
前記したホワイト等の発明におけるプロセス条件下では
、アルミニウムマトリソクス全体に分散した形態で、窒
化アルミニウムの不連続相を形成することができる。ア
ルミニウムマトリックスにおける窒化物の量は、温度、
合金組成、ガス組成及び充填材等の因子によって異なっ
ていてもよい。
従って、系におけるこのような因子の一つ以上を制御す
ることにより、複合体の一定の性質を所望のものに合わ
せるごとができる。しかしながら、ある最終用途の場合
、複合体が窒化アルミニウムをほとんど含有しないこと
が望ましい場合がある。
温度が高いほど浸透には有利であるが、このプロセスに
より窒化物が生成しやすくなる。ホワイト等の発明では
、浸透速度と窒化物生成との間のバランスをとることが
できる。
金属マトリックス複合体生成に使用するのに適当なバリ
ャ一手段の例が、「メソッド オブ メーキング メタ
ル マトリックス コンポジットウイズ ザ ユース 
オブ ア バリャ−(Method of Makin
g Metal MatrLx Composite 
with the Use of a Barrier
)  jと題する1988年1月7日出願の本出願人に
よる米国特許出願第141,642号〔発明者:ミカエ
ル・ケー・アグハジアニアン(台ichael K. 
Aghajanian)等〕及び昭和64年1月6日に
出願された特願昭和64−1130号に開示されている
。アグハジアニアン等の発明の方法によれば、バリャー
手段〔例えば、粒状二硼化チタン又は商品名がグラフオ
イル(商標)であるユニオンカーバイド社製の軟質黒鉛
テープ製品等の黒鉛材料〕が、充填材とマトリックス合
金の規定された表面境界に配置され、バリャ一手段によ
り形成される境界まで浸透する。このバリャー手段は、
溶融合金の浸透を阻止、防止又は終了させるのに用いら
れ、得られた金属マトリックス複合体中に網又は網に近
い形状を形成する。従って、形成した金属マトリックス
複合体の外形は、バリャ一手段の内部形状と実質的に一
致する。
米国特許出願第049, 171号及び特願昭63−1
18032号に記載の方法は、「メタル マトリックス
コンボジッフ ァンド テクニクス フオー メーキン
グ ザ セイム(Metal Matrix Comp
ositesand Techniques for 
Making the Same) 」 と題する19
88年3月15日出願の本出願人による米国特許出願第
168.284号〔発明者:ミカエル・ケー・アグハジ
アニアン(MichaelK. Aghajanian
)及びマーク・エス・ニューカーク( Mark S.
 Newkirk)  )及び平成元年3月15日に出
願された特願平1−63411号によって改善された。
この米国特許出願に開示された方法によれば、マトリッ
クス金属合金は、第一金属源及び、例えば、重力流れに
より第一溶融金属源と連通ずるマトリックス金属合金の
溜として存在する。特に、これらの特許出願に記載され
ている条件下では、第一溶融マトリックス合金が、標準
大気圧下、充填材の素材に浸透し始め、従って、金属マ
トリックス複合体の生成が始まる。第一溶融マトリック
ス金属合金源は、充填材の素材への浸透中に消費され、
自発浸透の継続とともに、必要に応じて、好ましくは連
続的な手段により、溶融マトリンクス金属の溜から補充
することができる。所望量の通気性充填材に溶融マトリ
ンクス合金が自発浸透したら、温度を低下させて合金を
固化することにより、強化充填材を埋め込んだ固形金属
マl− IJックスを形成する。金属の溜を使用するこ
とは、この特許出願に記載されている発明の一実施態様
にすぎず、溜の実施態様を、開示されている発明の別の
各実施態様と組み合わせる必要はないが、実施態様の中
には、本発明と組み合わせて使用するのが有益な場合も
ある。
金属の溜は、所定の程度まで充填材の通気性素材に浸透
するに十分な量の金属を提供する量で存在することがで
きる。又、任意のバリャ一手段を、充填材の通気性素材
の少なくとも一方の表面に接触させて、表面境界を形成
することができる。
更に、送り出す溶融マトリックス合金の供給量は、少な
くとも、充填材の通気性素材の境界(例えば、バリャー
)まで実質的に自発浸透するに十分な量でなければなら
ないが、溜に存在する合金の量は、このような十分な量
を超えてもよく、合金量が完全浸透に十分な量であるば
かりでなく、過剰の溶融金属合金が残存して金属マトリ
ックス複合体に固定してもよい。従って、過剰の溶融合
金が存在するとき、得られる物体は、金属マトリックス
を浸透させたセラミック物体が溜に残存している過剰の
金属に直接結合している複雑な複合物体(例えば、マク
ロ複合体)である。
上記した本出願人による金属マトリックスに関する特許
出願には、金属マトリックス複合体の製造方法及び該方
法から製造される新規な金属マトリックス複合体が記載
されている。前記した本山願人による金属マトリックス
に関する特許出願の全ての開示事項は、特に本発明に利
用できる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による金属マトリックス複合体は、充填材からな
る通気性素材に溶融マトリックス金属を自発浸透させる
ことにより製造される。具体的には、浸透増進剤及び/
又は浸透増進剤前駆体及び/又は浸透雰囲気が、金属マ
トリソクス複合体製造中の少なくともある時点で、充填
材又はプレフォームと連通状態にある。
第一の好ましい実施態様においては、浸透増進荊前駆体
を、充填材又はプレフォーム及び/又はマトリックス金
属及び/又は浸透雰囲気の少なくとも一つに供給するこ
とができる。供給した浸透増進剤前駆体は、その後、充
填材又はプレフォーム及び/又はマトリックス金属及び
/又は浸透雰囲気の少なくとも一つと反応して、浸透増
進剤を充填材若しくはプレフォームの少なくとも一部分
又は充填材若しくはプレフォーム上に生成する。
基本的には、少なくとも自発浸透中は、浸透増進剤は、
充填材又はプレフォームの少なくとも一部分と接触状態
とならなければならない。
本発明の別の好ましい実施態様においては、浸透増進剤
前駆体を供給するのではなく、浸透増進剤を、プレフォ
ーム及び/又はマトリックス金属及び/又は浸透雰囲気
の少なくとも一つに直接供給してもよい。基本的には、
少なくとも自発浸透中は、浸透増進剤は、充填材又はプ
レフォームの少なくとも一部分と接触状態とならなけれ
ばならない。
本出願ではマトリックス金属の種々の例について説明す
るが、これらは金属マトリックス複合体の生成中のある
時点で、浸透雰囲気の存在下において、浸透増進剤前駆
体と接触させられる。自発浸透を示す特定のマトリック
ス金属/浸透増進剤前駆体/浸透雰囲気系について種々
のものが参照がされる。しかしながら、本願において説
明するもの以外の多くの他のマトリックス金属/浸透増
進剤前駆体/浸透雰囲気系が、上記で説明した系と同様
に挙動すると考えられる。即ち、自然浸透の挙動が、ア
ルミニウム/マグネシウム/窒素系;アルミニウム/ス
トロンチウム/窒素系;アルミニウム/亜鉛/酸素系;
及びアルミニウム/カルシウム/窒素系において観察さ
れた。従って、本願では、上記で言及した系のみについ
て説明するが、他のマトリックス金属/浸透増進剤前駆
体/浸透雰囲気系も、同様に挙動することができる。
充填材の通気性素材又はプレフォームへの自発浸透を達
成するための好ましい実施態様においては、溶融マトリ
ックス金属を、プレフォーム又は充填材と接触させる。
プレフォーム又は充填材は、浸透増進剤前駆体を混合し
ておいてもよいし、かつ/又はプロセス中のある時点で
、浸透増進剤前駆体に暴露してもよい。更に、好ましい
実施態様では、溶融金属及び/又はプレフォームもしく
は充填材は、プロセス中の少なくともどこかで浸透雰囲
気と連通ずる。別の好ましい実施態様では、マトリック
ス金属及び/又はプレフォームもしくは充填材は、プロ
セスの実質的に全ての間中、浸透雰囲気と連通ずる。プ
レフォーム又は充填材に、溶融マトリックス金属は自発
的に浸透する。自発的浸透及び金属マトリックス複合体
の生成の程度又は速度は、系に供給される浸透増進剤前
駆体の濃度(例えば、溶融マトリンクス合金中及び/又
は充填材若しくはプレフォーム及び/又は浸透雰囲気中
の)、充填材のサイズ及び/又は組成、プレフォームに
おける粒子のサイズ及び/又は組成、プレフォーム若し
くは充填材への浸透のための有効多孔率、浸透のために
与えられる時間、及び/又は浸透が生じる温度をはじめ
とする一定の処理条件に応じて異なる。浸透は、一般的
に、実質的に完全にプレフォーム又は充填材を埋め込む
のに十分な程度まで起きる。
更に、マトリックス金属の組成及び/又は処理条件を変
更することにより、形成される金属マトリックス複合体
の物理的性質及び機械的性質を、個々の用途及び必要性
に合わせて設計することができる。更に、形成された金
属マトリックス複合体を、後処理工程(例えば、方向性
凝固、熱処理等)に附することにより、機械的及び/又
は物理的性質を、更に個々の用途又は必要性に合わせて
設計することができる。更に、金属マトリックス複合体
の形成中の処理条件を制御することにより、形成される
金属マ} IJックス複合体の窒素含量を、広範囲の工
業的用途に合うように調整できる。更に、充填材、又は
プレフォームを構成している物質の組成及び/又はサイ
ズ(例えば、粒径)及び/又は形状を制御することによ
り、形成される金属マトリックス複合体の物理的性質及
び/又は機械的性質を、多数の工業的必要性を満足する
ように制御又は設計できる。例えば、金属マトリックス
複合体の耐摩耗性は、充填材の耐摩耗性がマトリックス
金属よりも高いならば、充填材のサイズを増す(例えば
、充填材粒子の平均直径を増す)ことにより増加できる
ことが判明した。しかしながら、強度及び/又は靭性は
、充填材のサイズの減少とともに増加する傾向がある。
更に、金属マトリックス複合体の熱膨張係数は、充填材
の熱膨張係数がマトリックス金属の熱膨張係数よりも低
いならば、充填材の配合量の増加とともに減少する。更
に、形成される金属マトリックス複合物体の機械的及び
/又は物理的性質(即ち、密度、弾性率、比弾性率、強
度、比強度等)は、ゆるい素材又はプレフォームへの充
填材の配合量に応じて調整できる。例えば、密度がマト
リックス金属よりも大きい、サイズ及び/又は形状の異
なる充填材粒子の混合物からなるゆるい素材又はプレフ
ォームを提供することにより、充填材の充填率が増加す
るので、充填材の配合量が高まり、密度が増加した金属
マ} IJックス複合物体が得られる。本発明の教示事
項を利用することにより、浸透できる充填材又はプレフ
ォームの体積%を、広範囲にわたって変化させることが
できる。浸透できる充填材の体積%の下限(例えば、約
10体積%)は、主に多孔性充填材又はプレフォームを
形成する能力により制限される。一方、浸透できる充填
材又はプレフォームの体積%の上限(例えば、約95体
積%)は、主に、少なくとも相当の連続気孔を有する高
密度充填材又はプレフォームを形成する能力により制限
される。従って、上記の教示事項を単独又は組み合わせ
て実行することにより、所望の性質を有するように金属
マトリックス複合体を設計できる。
定−1 本明細書で使用する「アルミニウム」とは、実質的に純
粋な金属(例えば、比較的純粋で市販されている未合金
化アルミニウム)又は不純物及び/若しくは鉄、珪素、
銅、マグネシウム、マンガン、クロム、亜鉛等の合金成
分を有する市販の金属等の他のグレードの金属及び金属
合金を意味するとともにそれらを含む。この定義で用い
ているアルミニウム合金は、アルミニウムが主成分であ
る合金又は金属間化合物である。
本明細書で使用する「残部非酸化性ガス」とは、浸透雰
囲気を成す主要ガスの他に存在するガスで、プロセス条
件下でマトリックス金属と実質的に反応しない不活性ガ
ス又は還元性ガスであることを意味する。使用されるガ
ス中の不純物として存在してもよい酸化性ガスで、プロ
セス条件下でかなりの程度までマトリックス金属を酸化
するには不十分でなければならない。
本明細書で使用する「バリャー」又は「バリャー千段」
とは、充填材の通気性素材(permeable II
Iass)又はプレフォームの表,面境界を超えて溶融
マトリックス金属が移動、動き等をするのを妨げ、妨害
、防止又は終了させるいずれかの適当な手段を意味する
。この場合、表面境界は、前記バリャ一手段により形成
されている。適当なバリャー手段としては、プロセス条
件下で、ある程度の一体性を維持し且つ実質的に揮発し
ない(即ち、バリャー材はバリャーとして機能しないほ
どには揮発しない)材料、化合物、要素、組成物等を挙
げることができる。
更に、適当な「バリャ一手段」としては、用いられるプ
ロセス条件下で、移動する溶融マトリックス金属で実質
的に湿潤しない材料が挙げられる。
この種のバリャーは、溶融マトリックス金属に対しては
実質的に何ら親和性を示さないと思われ、充填材の素材
又はプレフォーム限定された表面境界を超えて溶融マト
リックス金属が移動するのがバリャ一手段によって妨げ
られる。このノ\リャーは、必要とされるかもしれない
最終的な機械加工又は研磨を減らし、得られる金属マト
リ・ノクス複合体製品の表面の少なくとも一部分を形成
する。
このバリャーは、ある場合には、通気性若しくは多孔性
又は、例えば、孔をあけるか若しくは7<リャーに穴を
あけることにより通気性にして、ガスを溶融マトリック
ス金属に接触させてもよい。
本明細書で使用する[カーカス(carcass) J
又は「マトリックス金属のカーカス」とは、金属マトリ
ックス複合体の形成中に消費されなかった残存している
マトリックス金属の最初の物体を意味し、一般的には、
冷却すると、形成された金属マトリックス複合体と少な
くとも部分的に接触したままの状態を維持する。又、カ
ーカスは、第二又は外来金属も含んでいてもよい。
本明細書で使用する「充填材」とは、マトリ・ンクス金
属と実質的に反応せず及び/又はマトリックス金属への
溶解度が限られている単一成分又は成分の混合物が含ま
れ、単相又は複相であってもよい。充填材は、粉末、フ
レーク、板状、小球体、ウイスカー、バブル等の多種多
様の形態で使用でき、緻密でも多孔でもよい。又、「充
填材」は、繊維、チョップトファイバー、粒体、ウイス
カーバブル、球体、繊維マット等の形態のアルミナ又は
シリコンカーバイド等のセラミック充填材並びに炭素が
、例えば、溶融アルミニウム母材金属によって侵食され
るのを防止するためにアルミナ若しくは炭化珪素で被覆
した炭素繊維等のセラミック被覆充填材でもよい。又、
充填材は金属でもよい。
本明細書で使用される「ホットトツピング(HotTo
pping) jとは、少なくとも部分的に形成した金
属マトリックス複合体の一端〔「トツピング」(top
ping)端〕に物質を配置することを意味する。
ここで、少なくとも部分的に形成した金属マトリックス
複合体は、マトリックス金属及び/若しくは充填材の少
なくとも一つ又はトッピング端に供給される別の物質と
発熱的に反応する。この発熱反応は、トッピング端にマ
トリックス金属を溶融状態で保持するに充分な熱を提供
しなければならない。複合体中のマトリックス金属の残
部は、凝固温度まで冷却する。
本明細書で使用される[浸透雰囲気(Infiltra
ting atmosphere) Jとは、マトリッ
クス金属及び/又はプレフォーム(又は充填材)及び/
又は浸透増進剤前駆体及び/又は浸透増進剤と相互作用
し、マトリックス金属の自発浸透を生じさせ又は促進さ
せる存在雰囲気を意味する。
本明細書で使用される「浸透増進剤(Infiltra
tion Enhancer) Jとは、マトリックス
金属が充填材若しくはプレフォームに自発浸透するのを
促進又は補助する物質を意味する。浸透増進剤は、例え
ば、浸透増進剤前駆体を浸透雰囲気と反応させて、(1
)ガス状物及び/又は(2)浸透増進剤前駆体と浸透雰
囲気との反応生成物及び/又は(3)浸透増進剤前駆体
と充填材若しくはプレフォームとの反応生成物を生成す
ることにより製造できる。更に、浸透増進剤は、プレフ
ォーム及び/又はマトリックス金属及び/又は浸透雰囲
気の少なくとも一つに直接供給して、浸透増進剤前駆体
と別の種との間の反応で生成させた浸透増進剤と実質的
に同様の方法で作用させてもよい。基本的には、少なく
とも自発浸透中は、浸透増進剤は自発浸透を達成するた
めに充填材又はプレフォームの少なくとも一部分に位置
していなければならない。
本明細書において使用される「浸透増進剤前駆体(In
filtration Enhancer Precu
rsor) ,Iとは、マトリックス金属、プレフォー
ム及び/又は浸透雰囲気と組み合わせて使用すると、マ
トリックス金属の充填材又はプレフォームへの自発浸透
を誘発又は補助する物質を意味する。特別な原理又は説
明には限定されないが、浸透増進剤前駆体が浸透雰囲気
及び/又はプレフォーム若しくは充填材及び/又はマト
リックス金属と相互作用できる位置に、浸透増進剤前駆
体が配置若しくは移動できることが必要である。例えば
、あるマトリックス金属/浸透増進剤前駆体/浸透雰囲
気系では、浸透増進剤前駆体が、マトリックス金属の溶
融温度、その近くの温度又は場合によってはそれよりも
いくらか高い温度で揮発することが望ましい。このよう
な揮発により、(1)浸透増進剤前駆体と浸透雰囲気と
の反応による、マトリックス金属による充填材又はプレ
フォームの湿潤を増進するガス状物の生成;及び/又は
(2)浸透増進剤前駆体と浸透雰囲気との反応による、
湿潤を増進する固体状、液状又はガス状浸透増進剤の生
成;及び/又は(3)充填材又はプレフォームの少なく
とも一部分内において湿潤を増進する固体状、液状又は
ガス状浸透増進剤を生成する充填材又はプレフォーム内
の浸透増進剤前駆体の反応が生じる。
本明細書において使用される「マトリックス金属」又は
「マトリックス金属合金」とは、金属マトリックス複合
体の形成に用いられる金属(例えば、浸透前)及び/又
は充填材と混じり合って金属マトリックス複合体を形成
している金属(例えば、浸透後)を意味する。上記金属
をマトリックス金属と称する場合には、マトリックス金
属には、実質的に純粋な金属、不純物及び/若しくは合
金成分を有する市販の金属、金属が主成分である金属間
化合物又は合金も含まれる。
本明細書において使用される「マトリックス金属/浸透
増進剤前駆体/浸透雰囲気系」又は「自発系」とは、プ
レフォーム又は充填材への自発浸透を示す物質の組み合
わせを意味する。「/」が、例示するマトリックス金属
、浸透増進剤前駆体及び浸透雰囲気の間に用いられると
きは、特定の方法でそれらを組み合わせると、プレフォ
ーム若しくは充填材への自発浸透を示す系又は物質の組
み合わせを示すために使用される。
本明細書において使用される「金属マトリックス複合体
(Metal Matrix Composite)」
又はr MMC Jは、プレフォーム又は充填材を埋め
込んだ、二次元若し《は三次元的に連続する合金又はマ
トリックス金属からなる材料を意味する.マトリックス
金属に種々の合金元素を含有せしめて、特に所望の機械
的及び物理的性質を有するようにしてもよい。
マトリックス金属と「異種」の金属とは、マトリックス
金属と同じ金属を、主要成分として含有しない金属を意
味する(例えば、マトリックス金属の主要成分がアルミ
ニウムの場合には、「異種」の金屈は、例えば、ニッケ
ルを主要成分として有することができる。
「マトリックス金属を入れるための非反応性容器]とは
、プロセス条件下で、充填材(若しくはプレフォーム)
及び/又は溶融マトリックス金属を入れるか又は収容す
ることができ且つ自発浸透機構に対して顕著な悪影響を
及ぼすような方法では、マトリックス及び/又は浸透雰
囲気及び/又は浸透増進剤前駆体及び/又は充填材若し
《はプレフォームとは反応しない容器を意味する。非反
応性容器は、溶融マトリックス金属の自発浸透完了後に
使い捨て及び取り外しのできるものでもよい。
本明細書において使用される[プレフォーム(Pref
orm) J又は「通気性プレフォーム(permea
blepreform) Jとは、浸透するマトリック
ス金属の境界を実質的に形成する少なくとも一つの表面
境界を用いて製造される充填材又は充填材の多孔性素材
(porous mass)を意味する。このような素
材は、マトリックス金属を浸透させる前に、寸法忠実性
を提供するに十分な形状保持性及び生強度を維持する。
又、この素材は、自発浸透でマトリックス金属を受け入
れるに十分な程度に多孔性でなければならない。プレフ
ォームは、一般的には、充填材が、均一若しくは不均一
の形態で、結着して充填又は配置されてなり、適当な物
質(例えば、セラミック及び/又は金属の粒子、粉末、
繊維、ウイスカ一等並びにそれらの組み合わせ)からな
ってよい。プレフォームは、単独でも集成体で存在して
もよい。
本明細書で使用される「溜(reservoir) J
とは、金属が溶融したとき、流れて、充填材若しくはプ
レフォームと接触しているマトリックス金属の部分、セ
グメント若しくは源を補充又は、ある場合には、最初に
マトリックス金属を提供しかつ続いて補充するために、
充填材又はプレフォームの素材に対して分離して配置さ
れたマトリックス金属の別個の物体を意味する。
本明細書で使用される「自発浸透(Spon tane
ousInf iltration) Jとは、圧力又
は真空を印加(外部から印加するか若しくは内部で発生
させるかとは無関係に)しなくても、マトリックス金属
が充填材又はプレフォームの通気性素材に浸透すること
を意味する。
以下の図は、本発明の理解を深めるために示したもので
あるが、本発明の範囲はこれらによっては限定されない
。各図において、同様な構成要素は同様な参照番号を用
いてある。
本発明は、溶融マl− IJックス金属を充填材又はプ
レフォームに自発浸透させることによる金属マトリック
ス複合体の形成に関する。詳細には、浸透増進剤及び/
又は浸透増進剤前駆体及び/又は浸透雰囲気が、プロセ
ス中の少なくともある時点で、充填材又はプレフォーム
と連通して、溶融マトリックス金属が充填材又はプレフ
ォームに自発的に浸透するとを可能にする。
自発浸透金属マトリックス複合体を形成するための単純
なレイアップを第1図に示す。即ち、下記で詳細に説明
する適当な物質からなる充填材又はプレフォーム2を、
マトリックス金属及び/又は充填材を収容するための非
反応性容器4に入れ“る。マトリックス金属3を、充填
材又はプレフォーム2上に又は隣接して配置する。その
後、このレイアップを炉に入れて自発浸透を開始させる
特定の原理又は説明には限定されないが、浸透増進剤前
駆体を、マトリックス金属及び/若しくは充填材若しく
はプレフォーム及び/若しくは浸透雰囲気の少なくとも
一つと組み合わせて利用すると、浸透増進剤前駆体が反
応して浸透増進剤を形成して、溶融マトリックス金属が
充填材若しくはプレフォームに自発浸透するのが誘発又
は促進される。更に、浸透増進剤前駆体が、浸透雰囲気
及び/又はプレフォーム若しくは充填材及び/又は溶融
マトリックス金属の少なくとも一つと相互作用する位置
に配置、位置又は移動できる必要があると思われる。例
えば、あるマトリックス金属/浸透増進剤前駆体/浸透
雰囲気系においては、浸透増進剤前駆体が、マトリック
ス金属が溶融する温度、その温度付近又は、場合によっ
ては、それよりも少し高い温度で渾発することが望まし
い。
このような揮発により、(1)浸透増進剤前駆体と浸透
雰囲気との反応による、マトリックス金属による充填材
又はプレフォームの湿潤を増進するガス状物の生成:及
び/又は(2)浸透増進剤前駆体と浸透雰囲気との反応
による、湿潤を増進する固体状、液体又はガス状浸透増
進剤の生成;及び/又は(3)充填材又はプレフォーム
の少なくとも一部分中において湿潤を増進する固体状、
液体状又はガス状浸透増進剤を生成する充填材又はプレ
フォーム中の浸透増進剤前駆体の反応が生じる。
従って、例えば、浸透増進剤前駆体を、プロセス中の少
なくともある時点で、溶融マトリックス金属に含有させ
るか、それと組み合わせると、浸透増進剤が溶融金属マ
トリックスから揮発し、充填材若しくはプレフォーム及
び/又は浸透雰囲気の少なくとも一つと反応する。この
ような反応により固形物が生成し、この固形物が浸透温
度で安定の場合には、固形物が充填材若しくはプレフォ
ームの少なくとも一部分上に、例えば、被膜として付着
することができる。更に、このような固体物は、プレフ
ォーム若し《は充填材の一部分内に、識別できる固体と
して存在することができる。このような固体物が生成す
ると、溶融マトリックス金属が反応する傾向を有するこ
とができ(例えば、溶融マトリックス金属が、生成した
固体物を還元することができる)浸透増進剤前駆体は溶
融マトリックス金属と結び付いた状態(溶解又は合金化
する)になる。従って、次に更なる浸透増進剤前駆体が
揮発し、別の種(例えば、充填材若しくはプレフォーム
及び/又は浸透雰囲気)と反応して、再び同様な固形物
を生成することができる。浸透増進剤前駆体が浸透増進
剤へ転換し、続いて溶融マトリックス金属が浸透増進剤
を還元して再び更なる浸透増進剤が生成する等の連続プ
ロセスが起きて、結局自発浸透による金属マトリックス
複合体が得られる。
充填材又はプレフォームへのマトリックス金属の自発浸
透を行うためには、浸透増進剤が自発系に提供されなけ
ればならない。浸透増進剤は浸透増進剤前駆体から生成
されることができ、浸透増進剤前駆体は(1)マトリッ
クス金属中に;及び/又は(2)充填材又はプレフォー
ム中に;及び/又は(3)浸透雰囲気から;及び/又は
(4)外部源から自然系に提供される。更に、浸透増進
剤前駆体を供給するのではな《、浸透増進剤を、充填材
若しくはプレフォーム及び/又はマトリックス金属及び
/又は浸透雰囲気に直接供給できる。基本的には、少な
くとも自発浸透中には、浸透増進剤は、充填材若しくは
プレフォームの少なくとも一部分に位置しなければなら
ない. 本発明の好ましい実施態様においては、浸透増進剤が充
填材若し《はブレフォームの少なくとも一部分に形成す
ることができるように、充填材若しくはプレフォームと
マトリックス金属との接触前に若しくは実質的に連続し
て、浸透増進剤前駆体を、少なくとも部分的に、浸透雰
囲気と反応させることができる(例えば、マグネシウム
が浸透増進剤前駆体であり且つ窒素が浸透雰囲気である
場合には、浸透増進剤は、プレフォーム若しくは充填材
の一部分に位置させる窒化マグネシウムでよい) マトリックス金属/漫透増進剤前駆体/浸透雰囲気系の
一例として、アルミニウム/マグネシウム/窒素系が挙
げられる。具体的には、アルミニウムマトリックス金属
を、プロセス条件下で、アルミニウムを溶解させたとき
にアルミニウムマトリックス金属及び/又は充填材と、
不利益を生じるような反応をしない適当な耐火容器内に
入れることができる。その後、充填材又はプレフォーム
を、溶融マトリックス金属と接触させ、自発浸透させる
ことができる. 更に、浸透増進剤前駆体を供給するのではなく、浸透増
進剤を、プレフォーム若しくは充填材及び/又はマトリ
ックス金属及び/又は浸透雰囲気の少なくとも一つに直
接供給してもよい。基本的には、少なくとも自発浸透中
には、浸透増進剤は、充填材又はプレフォームの少なく
とも一部分に位置しなければならない。
本発明の方法に用いられる条件下では、アルミニウム/
マグネシウム/窒素自発浸透系の場合に、プレフォーム
又は充填材は、窒素含有ガスが、プロセス中のある時点
で充填材又はプレフォームに浸透若しくは通過し及び/
又は溶融マトリックス金属と接触するのに十分な程度通
気性でなければならない。更に、通気性充填材又はプレ
フォームに溶融マトリンクス金属を浸透させて、窒素透
過プレフォームに溶融マトリックス金属を自発浸透させ
ることにより、金属マトリックス複合体を形成し、及び
/又は窒素を浸透増進剤前駆体と反応させて浸透増進剤
を充填材又はプレフォーム中に形成して自発浸透を生じ
させることができる。自発浸透及び金属マトリックス複
合体生成の程度は、アルミニウム合金のマグネシウム含
量、プレフォーム又は充填材のマグネシウム含量、プレ
フォーム又は充填材における窒化マグネシウムの量、追
加合金元素の有無(例えば、珪素、鉄、銅、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛等)、プレフォーム又は充填材を成す
充填材の平均サイズ(例えば、粒径)、充填材又はプレ
フォームの表面状態及び種類、浸透雰囲気の窒素濃度、
浸透に与えられる時間並びに浸透が生じる温度を含む一
定のプロセス条件により異なる。例えば、?8融アルミ
ニウムマトリックス金属の浸透を自発的に生じさせるた
めに、アルミニウムを、合金重量に対して少なくとも約
1重量%、好ましくは少なくとも約3重量%のマグネシ
ウム(浸透増進荊前駆体として機能する)と合金化する
ことができる。又、上記で説明した補助合金元素をマト
リックス金属に含有せしめて、特定の性質を作り出して
もよい。更に、補助合金元素は、充填材又はプレフォー
ムの自発浸透を生じさせるためのマトリックスアルミニ
ウム金属に必要とされるマグネシウムの最少量に影響す
る場合がある。例えば、揮発による自発系からのマグネ
シウムの損失は、浸透増進剤を形成するのにマグネシウ
ムが全く存在しない程度までは生じてはならない。従っ
て、十分な濃度の初期合金元素を用いて、自発浸透が揮
発によって悪影響されないようにすることが望ましい。
更に、プレフォーム(又は充填材)とマトリックス金属
の両方又はプレフォーム(又は充填材)だけにマグネシ
ウムが存在すると、自発浸透を達成するのに必要なマグ
ネシウムの量が減少する場合がある。
窒素雰囲気における窒素体積%も、金属マトリックス複
合体の生成速度に影響を及ぼす。即ち、約10体積%未
溝の窒素が雰囲気に存在する場合、自発浸透が非常にゆ
っくり生じるか又はほとんど生じない。即ち、少なくと
も約50体積%の窒素が雰囲気に存在して、それにより
、例えば、浸透速度をはるかに大きくして浸透時間を短
くすることが好ましいことが見い出された。浸透雰囲気
(例えば、窒素含有ガス)を充填材若しくはプレフォー
ム及び/又はマトリックス金属に直接供給してもよいし
、又は物質の分解から生成若しくは生じさせてもよい. 溶融マトリックス金属が充填材又はブレフォームに浸透
させるのに必要とする最少マグネシウム含量は、処理温
度、時間、珪素又は亜鉛等の補助合金元素の有無、充填
材の性質、自発系の一種以上の成分中におけるマグネシ
ウムの位置、雰囲気の窒素含量及び窒素雰囲気の流速等
の一種又はそれ以上の変数によって異なる。合金及び/
又はプレフォームのマグネシウム含量を増加すれば、よ
り低温又はより短い加熱時間で完全な浸透を達成するこ
とができる。又、一定のマグネシウム含量の場合、亜鉛
等のある種の補助合金元素を添加すると、より低温を用
いることが可能となる。例えば、使用範囲の下端、即ち
、約1〜3重景%でのマトリックス金属のマグネシウム
含量を、上記した最低処理温度、高窒素濃度又は一種以
上の補助合金元素の少なくとも一つとの組み合わせで用
いてもよい。プレフォームにマグネシウムを全く添加し
ない場合には、多種多様なプロセス条件にわたる一般的
な実用性に基づいて、約3〜5重量%のマグネシウムを
含有する合金が好ましく、より低い温度及びより短い時
間を用いる場合には、少なくとも約5%が好ましい。又
、浸透に必要とする温度条件を和らげるために、アルミ
ニウムのマグネシウム含量を約10重量%を超えるもの
としてもよい。補助合金元素と組み合わせて用いるとき
には、マグネシウム含量を減少させてもよいが、これら
の合金元素は補助的機能しか果たさないので、少なくと
も上記で規定した最少量のマグネシウムと一緒に用いる
。例えば、10%珪素だけと合金化した公称純粋アルミ
ニウムは、1000゜Cでは500メッシュの39クリ
ストロン(Crystolon)〔ノートン社(Nor
ton Co.)製純度99%炭化珪素)のベッドに実
質的に浸透しなかった。しかしながら、マグネシウムが
存在すると、珪素が浸透工程を促進することが判明した
。更に、マグネシウムを専らプレフォーム又は充填材に
供給する場合には、その量は異なる。供給されるマグネ
シウムの総量の少なくとも一部分をプレフォーム又は充
填材に入れる場合には、自発系に供給されるマグネシウ
ムの量(重量%)がもっと少なくても自発浸透が生じる
ことが分かった。金属マトリックス複合体において、望
ましくない金属間化合物が生成するのを防止するために
は、マグネシウムの量は少ない方が望ましい。炭化珪素
プレフォームの場合には、マグネシウムを少なくとも約
1重量%含有するプレフォームを、実質的に純粋な窒素
雰囲気の存在下で、アルミニウムマトリックス金属と接
触させると、マトリックス金属がプレフォームに自発的
に浸透することが分かった。アルミナプレフォームの場
合、許容できる自発浸透を達成するのに必要なマグネシ
ウムの量は、これよりわずかに大きい。即ち、アルミナ
プレフォームを同様なアルミニウムマトリックス金属と
接触させると、炭化珪素プレフォームに浸透したアルミ
ニウムとほぼ同じ温度で且つ同じ窒素雰囲気下で、すぐ
上で説明した炭化珪素プレフォームで達成されたのと同
様な自発浸透を達成するには、少なくとも約3重量%の
マグネシウムが必要であることが分かった。
又、充填材又はプレフォームをマトリックス金属に浸透
させる前に、自発系に対して、浸透増進剤前駆体及び浸
透増進剤を、合金の表面及び/又はプレフォーム若しく
は充填材の表面及び/又はプレフォーム若しくは充愼材
内部に供給することも可能である(即ち、供給浸透増進
剤又は浸透増進剤前駆体をマトリックス金属と合金化す
る必要がなく、むしろ、単に自発系に供給すればよい)
例えば、アルミニウム/マグネシウム/窒素系において
、マグネシウムをマトリックス金属の表面に適用する場
合には、その表面は、充填材の通気性素材に近接若し《
は好ましくは接触している表面であること、又は充填材
の通気性素材がマトリックス金属の表面に最も近接若し
くは好ましくは接触していることが好ましい。又、この
ようなマグネシウムは、プレフォーム又は充填材の少な
くとも一部分に混入してもよい。更に、表面への適用、
合金化及びプレフォームの少なくとも一部分へのマグネ
シウムの配置のいくつかを組み合わせて使用することが
できる。浸透増進剤及び/又は浸透増進剤前駆体の適用
の組み合わせにより、プレフォームへのマトリックスア
ルミニウム金属の浸透を促進するために必要なマグネシ
ウムの総重量%の減少できるとともに、浸透が生じる温
度を低下させることができる。更に、マグネシウムが存
在するために生成する望ましくない金属間化合物の量も
最少に抑えることもできる。
一種以上の補助合金元素の使用及び周囲ガス中の窒素濃
度も、所定温度でのマトリックス金属の窒化の程度に影
響する。例えば、合金に含ませるか又は合金の表面に置
く亜鉛若しくは鉄等の補助合金元素を使用して、浸透温
度を低下し、それにより、窒化物の生成量を減少でき、
一方、ガス中の窒素濃度を増加すると窒化物の生成を促
進できる。
合金に含まれ及び/又は合金の表面に置かれ及び/又は
充填材若しくはプレフォーム材に結合させたマグネシウ
ムの濃度も、所定温度での浸透の程度に影響する傾向が
ある。その結果、マグネシウムがプレフォーム又は充填
材とほとんど直接接触しない場合には、少なくとも約3
重量%のマグネシウムを合金に含ませることが好ましい
。1重量%のように、この量未満の合金含量では、浸透
には、より高温のプロセス温度又は補助合金元素が必要
な場合がある.(1)合金のマグネシウム含量のみを、
例えば、少なくとも約5重量%に増加する場合;及び/
又は(2)合金成分を充填材若しくはプレフォームの通
気性素材と混合するとき;及び/又は(3)亜鉛又は鉄
等の別の元素がアルミニウム合金に存在する時は、本発
明の自発浸透法を行うのに必要とする温度はもつと低く
てもよい。温度も、充填材の種類により異なる。一般的
に、アルミニウム/マグネシウム/窒素系において、自
発的でかつ進行する浸透は、少なくとも約675”C,
好ましくは少なくとも約750〜800゜Cのプロセス
温度で生じる。1200’Cを超える温度では、一般的
に、本方法には利点がないと思われ、特に有効な温度範
囲は、約675゜C〜約1200゜Cであることが判明
した。しかしながら、原則として、自発浸透温度は、マ
トリックス金属の融点を超え且つマトリックス金属の蒸
発温度未満である。更に、自発浸透温度は、充填材の融
点よりも低くなければならない。更に、温度が増加する
とともに、マトリックス金属と浸透雰囲気との間の反応
生成物が生成する傾向が増加する(例えば、アルミニウ
ムマトリックス金属と窒素浸透雰囲気の場合、窒化アル
ミニウムが生成する場合がある)。このような反応生成
物は、金属マトリックス複合体の意図する用途により、
望ましいこともあれば、望ましくない場合もある。更に
、浸透温度を達成するために、電気抵抗加熱が一般的に
使用される.しかしながら、マトリックス金属が溶融状
態となり、自発浸透に悪影響を及ぼさない加熱手段であ
れば、本発明で使用することができる。
本発明の方法においては、例えば、通気性充填材又はプ
レフォームが、プロセス中の少なくともある時点で窒素
含有ガスの存在下で、溶融アルミニウムと接触状態とな
る。この窒素含有ガスは、ガスの連続流を充填材若しく
はプレフォーム及び/又は溶融アルミニウムマトリック
ス金属の少なくとも一つと接触を維持することにより供
給できる。窒素含有ガスの流量は重要ではないけれども
、合金マトリックスにおける窒化物の生成により雰囲気
から損失する窒素を補償するに十分であり、且つ溶融金
属を酸化する場合のある空気の進入を防止又は阻止する
に十分な流量であることが好ましい。
金属マトリックス複合体を形成する方法は、多種多様の
充填材に適用でき、どの充填材を選択するかは、マトリ
ックス合金、プロセス条件、溶融マトリックス合金と充
填材との反応性及び最終複合体製品に求められる性質等
の因子により異なる.例えば、アルミニウムがマトリッ
クス金属の場合、適当な充填材としては、(a)酸化物
、例えば、アルミナ、マグネシア、ジルコニア; (b
) 炭{tJ+、例えば、炭化珪素;(C)硼化物、例
えば、アルミニウムドデカボライド、二硼化チタン;(
d)窒化物、例えば、窒化アルミニウム;及び(e)こ
れらの混合物が挙げられる。充填材が溶融アルミニウム
マトリックス金属と反応する傾向がある場合には、浸透
時間及び温度を最少限度とするか、又は充填剤に非反応
性被覆を設けることにより適応できる。充填材は、カー
ボン又は他の非セラミック材料等の基材を包含し、この
基材は侵食又は分解から保護のためにセラミック被膜を
有している。
適当なセラミック被膜としては、酸化物、炭化物、硼化
物及び窒化物が挙げられる。本発明の方法に用いるのに
好ましいセラミックとしては、粒子状、板状、ウイスカ
ー状及び繊維状のアルミナ及び炭化珪素が挙げられる。
繊維は、不連続(細断した形態)でも又はマルチフィラ
メント等の連続フィラメントでもよい。更に、充填材又
はプレフォームは、均一でも又は不均一でもよい。
又、特定の充填材は、同様な化学組成を有する充填材に
対して優れた浸透性を示すことが判明した。例えば、「
ノーベル セラミック マテリアルズ アンド メソッ
ズ オプ メーキング セーム(Novel  Cer
amtc  Materials  and  Met
hods  ofMakfng Same)と題する、
マーク・エス・二二一カーク(Mark S. New
kirk)等による1987年12月15日発行の米国
特許第4,713.360号に開示されている方法によ
り製造した破砕アルミナ物体は、市販のアルミナ製品よ
りも所望の浸透性を示す。更に、「コンポジット セラ
ミック アーテイクルズアンド メソッズ オブ メー
キング セーム(Composite Ceramic
 Articles and Methods of 
Making Same) と題する同時継続及び同一
出願人による米国特許出願第819,397号〔発明者
:マーク・エス・二二一カーク(Mark S. Ne
wkirk)等〕に開示されている方法により製造した
破砕アルミナ物体も、市販のアルミナ製品よりも所望の
浸透性を示す。上記特許及び特許出頴の各々の内容は、
本発明に利用できる。従って、上記した米国特許及び特
許出願の方法により製造した破砕又は粉砕した物体を用
いることにより、より低い浸透温度及び/又はより短い
浸透時間で、セラミ・ンク材の通気性素材の完全浸透が
生じることが判明した。
充填材(又はプレフォーム)のサイズ、形状、化学的性
質及び形状は、複合体において望ましい性質を得るのに
必要されるいずれのものでもよい。
従って、浸透は充填材の形状によっては制限されないの
で、充填材は、粒子状、ウイスカー状、板状又は繊維状
でよい。球体、小管、ベレット、耐火繊維布等の他の形
状を用いてもよい。更に、大きな粒子の場合よりは小さ
い粒子の素材を完全に浸透させるには温度を高めるか又
は時間を長くすることが必要な場合があり、又、個々の
反応条件によってはその逆のこともあるが、浸透は、充
填材のサイズによっては制限されない。本発明において
は、1 ミクロン以下の小さな粒径から約1100ミク
ロン以上の粒径のものまで、使用してさしつかえない。
粒径は、大多数の工業的用途の観点から、約2ミクロン
〜約1000ミクロンの範囲が好ましい。更に、浸透さ
れるべき充填材(又はプレフォーム)の素材は、通気性
でなければならない(即ち、溶融マトリックス金属透過
性及び/又は浸透雰囲気透過性とするために、少なくと
もある程度連続した気孔を有していなければならない)
更に、充填材、又はプレフォームを横成している物質の
サイズ(例えば、粒径)及び/又は形状及び/又は組成
を制御することにより、形成される金属マトリックス複
合体の物理的性質及び/又は機械的性質を、多数の工業
的必要性を満足するように制御又は設計できる。例えば
、金属マトリックス複合体の耐摩耗性は、充填材の耐摩
耗性がマトリックス金属よりも高いならば、充填材のサ
イズを増す(例えば、充填材粒子の平均直径を増す)こ
とにより増加できる。しかしながら、強度及び/又は靭
性は、充填材のサイズの減少とともに増加する傾向があ
る。更に、金属マトリックス複合体の熱膨張係数は、充
填材の熱膨張係数がマトリックス金属の熱膨張係数より
低いならば、充填材の配合量の増加とともに減少する。
更に、形成される金属マトリックス複合体の機械的及び
/又は物理的性rt<例えば、密度、熱膨張係数、弾性
率、比弾性率、強度、比強度等)は、ゆるい素材又はプ
レフォームへの充填材の配合量に応じて調整できる。例
えば、マトリックス金属よりも大きい密度を有するサイ
ズ及び/又は形状の異なる充填材粒子の混合物からなる
ゆるい素材又はプレフォームを提供することにより、充
填材の充填率が増加するので、充填材の配合量が高まり
、密度が増加した金属マトリックス複合体かえられる。
本発明の教示事項を利用することにより、浸透できる充
填材又はプレフォームの体積%を、広範囲にわたって変
化させることができる。浸透できる充填材の体積%の下
限は(例えば、約10体積%)、主に多孔性充填材又は
プレフォームを形成する能力により制限される。一方、
浸透できる充填材又はプレフォームの体積%の上限(例
えば、約95体積%)は、主に、少なくても若干の連続
気孔を有する高密度充填材又はプレフォームを形成する
能力により制限される。従って、上記の教示事項を単独
又は組み合わせて実行することにより、所望の性質を有
するように金属マトリックス複合体を設計できる。
溶融マトリックス金属をプレフォーム又は充填材の素材
に押し込むか又は押し入れるために圧カの使用に依存し
ない本発明による金属マトリックス複合体を形成する方
法は、高い充填材体積%及び低い多孔率を有する実質的
に均一な金属マトリックス複合体を製造することが可能
である。充填材の多孔率がより小さい最初の素材を使用
することにより、充填材の体積分率をより高めることが
できる。又、素材が、溶融合金による浸透を禁止する独
立気孔を有する成形体又は完全に密な構造に転換されな
いかぎり、充填剤の素材を圧縮又は圧密化することによ
り、体積分率を高めることができる。即ち、振動充填、
粒度分布の制御等の方法により、約60〜80体積%の
オーダーの体積分率を達成することができる。しかしな
がら、別の手法を用いて、充填材の体積分率をもっと高
めることができる。本発明による熱成形法には、充填材
の体積分率が40〜50%のオーダーであることが好ま
しい。このような体積分率で、浸透複合体は実質的にそ
の形状を維持し、それにより、二次処理が容易になる。
しかしながら、熱成形後の所望の最終複合体充填率によ
っては、より高いか又はもっと低い粒子充填率又は体積
分率を用いることができる。更に、本発明の熱成形法に
関連して、より低い粒子充填率を得るために、粒子充填
率を減少する方法を用いることができる。
セラミック充填材の周囲へのアルミニウムの浸透とマト
リックスの形成の場合、アルミニウムマトリックスによ
るセラミック充填材の湿潤は、浸透機構の重要な要素の
場合がある。更に、溶融マトリックス金属による充填材
の湿潤により、形成する金属マトリックス複合体全体に
わたって充填材が均一に分散し、マトリックス金属への
充填材の結合が向上する。更に、処理温度が低いと、無
視できる程度又は最少限度の金属の窒化が起き、得られ
た最少量の窒化アルミニウム不連続相が金属マトリック
スに分散する。しかしながら、温度範囲の上限に接近す
ると、金属の窒化がもっと生じ易くなる。従って、金属
マトリックス中の窒化物相の量は、浸透が生じる処理温
度を変化させることにより制御できる。窒化物の生成が
もっと顕著になる具体的な処理温度は、使用されるマト
リックスアルミニウム合金、充填材又はプレフォームの
体積に対するマトリックスアルミニウム合金の量、浸透
されるべき充填材及び浸透雰囲気の窒素濃度等の因子に
よっても異なる。例えば、一定のプロセス温度での窒化
アルミニウム生成の程度は、合金が充填材を湿潤する能
力の減少及び雰囲気の窒素濃度の増加とともに増加する
ものと思われる。
従って、複合体の形成中に金属マトリックスの構造を作
り出し、得られる生成物に特定の特性を付与することが
可能である。一定の系の場合、プロセス条件を、窒化物
生成を制御するように選択することができる。窒化アル
ミニウム相を含有する複合体生成物は、生成物に対して
好ましいか又はその性能を向上できるある種の性質を示
す。更に、アルミニウム合金を自発浸透させるための温
度範囲は、使用するセラミックにより異なってもよい。
充填材としてアルミナを用いる際、窒化物が著しく生成
することによりマトリックスの延性が減少しないことが
望ましい場合には、浸透温度は、好ましくは約1000
゜Cを超えてはならない。延性がもっと小さく且つ剛さ
の大きなマトリックスを有する複合体を製造することが
望ましい場合には、1000゜Cを超える温度を用いて
もよい。炭化珪素を充填材として用いるときには、アル
ミニウム合金は、充填剤としてアルミナを使用するとき
よりは窒化の程度が小さいので、炭化珪素に浸透させる
には、より高い温度である約1200″Cを用いてもよ
い。
金属マトリックス複合体内のマト肝冫クス金属の割合及
び欠陥、例えば、気孔は、金属マトリ・ノクス複合体の
冷却速度を制御することにより変更できる。例えば、金
属マトリックス複合体を、種々の手法により方向性凝固
してもよい。方向性凝固法の例としては、金属マトリ・
ンクス複合体を入れた容器をチルプレート上に配置する
こと;及び/又は容器の周囲に断熱材を選択的に配置す
ることが挙げられる。更に、金属マトリックスの割合は
、金属マトリックス複合体の形成後に変更してもよい。
例えば、形成した金属マトリ・ノクス複合体を熱処理に
附することにより、金属マトリ・冫クス複合体の引張り
強さを向上することができる。
(引張り強さの標準試験法として、ASTM− D35
5277(1982年に再承認)が挙げられる。)例え
ば、マトリックス金属として520.0アルミニウム合
金を含有する金属マトリックス複合体に望ましい熱処理
としては、金属マトリックス複合体を高温、例えば、約
430 ’Cまで加熱し、長時間(例えば、18〜20
時間)その温度に維持することが挙げられる。次に、金
属マトリックスを、約100″Cの熱湯中で約20秒間
急冷(即ち、T−4熱処理)することにより、複合体が
引張り応力に耐える能力を適度に調節又は向上できる。
更に、マトリックス金属の溜を用いて、充填材を確実に
完全に浸透させたり及び/又はマトリックスの第一源と
は異なる組成を有する第二金属を供給することが可能で
ある。即ち、ある場合には、マトリックス金属の第一源
とは組成が異なるマトリックス金属を溜に用いることが
望ましい場合がある。例えば、アルミニウム合金をマト
リックス金属の第一源として用いる場合、実際に処理温
度で溶融するいずれの他の金属又は金属合金を溜金属と
して用いてもよい。溶融金属は互いに非常によく混和す
ることがあり、この際、混合が生じるに十分な時間があ
る躍り、溜金属はマトリックス金属の第一源と混合する
。従って、マトリックスの第一源とは異なる組成の溜金
属を用いることにより、種々の操作要件を満たすように
金属マトリックスの性質を合わせ、それにより、金属マ
トリックス複合体の性質を作り出すことができる。
又、本発明と組み合わせてバリャーを使用することもで
きる。具体的には、本発明で使用するバリャー手段は、
充填材の規定された表面境界を超えて、溶融マトリック
ス合金(例えば、アルミニウム合金)が移動、動き等を
するのを妨害、阻止、防止又は終了させるいずれかの適
当な手段でよい.適当なバリャー手段としては、本発明
のプロセス条件下で、一体性を維持し、揮発せず且つ好
ましくは本発明で使用するガスを透過するとともに、セ
ラミック充填材の規定された表面を超えて連続して浸透
又はその他の動きをするのを局部的に阻止、停止、妨害
、防止等をすることが可能な材料、化合物、元素、組成
物等が挙げられる。バリャ一手段は、自発浸透中、又は
下記で詳述するような自発浸透金属マトリックス複合体
の熱成形に関連して使用する金型又は他の固定具におい
て使用できる. 適当なバリャ一手段としては、用いられるプロセス条件
下で移動している溶融金属によって実質的に湿潤されな
い材料が挙げられる。この種のバリャーは、溶融マトリ
ックス合金に対してほとんど親和性を示さず且つ溶融マ
トリックス金属を充填材の規定された表面境界を超えて
は実質的に移動させない。バリャーは、金属マトリック
ス複合体製品の最終機械加工又は研磨の必要性を減少さ
せる。上記したように、このバリャーは、通気性若しく
は多孔性であるか又は穴あけにより通気性にして、ガス
を溶融マトリックス合金に接触させることができなけれ
ばならない。
アルミニウムマトリックスに特に有効なバリャーの適当
なものとしては、炭素、特に黒鉛として知られている結
晶性同素体状炭素を含有するものが挙げられる。黒鉛は
、説明したプロセス条件下では、溶融アルミニウム合金
によっては実質的に湿潤されない。特に好ましい黒鉛と
しては、グラフオイル(Grafoil) (ユニオン
カーバイド社の登録商標)として販売されている黒鉛箔
製品が挙げられる。黒鉛箔は、充填材の規定された表面
境界を超えて溶融アルミニウム合金が移動するのを防止
するシーリング性を示す。又、黒鉛箔は、耐熱性であり
且つ化学的に不活性である。グラフオイル(商標)黒鉛
箔は、可撓性、適合性(compatible)、従型
性(conformable) 、弾性(res t 
l ien t)である。グラフオイル黒鉛テープは、
バリャーの用途に適合するように種々の形状に作製する
ことができる。しかしながら、黒鉛バリャー手段は、充
填材又はプレフォームの周囲及び境界に、スラリ、ペー
スト又は塗膜としてでも用いることができる。グラフオ
イルは、可撓性黒鉛シートの形態であるので特に好まし
い。使用に際して、この紙様黒鉛は、充填材又はプレフ
ォームの周囲に簡単に成形される。
窒素雰囲気におけるアルミニウム金属マトリックス合金
に関する他の好ましいバリャーとして、このバリャー材
を用いたときに使用する一定のプロセス条件下で、溶融
アルミニウム金属合金により一般的に湿潤されない遷移
金属硼化物〔例えば、二硼化チタン(TiBz))であ
る。この種のバリャーの場合、プロセス温度は約875
゜Cを超えてはならず、この温度を超えると、バリャー
材の有効性が低下し、実際に、温度を上げるとバリャー
への浸透が生じる。更に、バリャー材の粒度は、バリャ
ー材が自発浸透を妨げる能力に影響する。遷移金属硼化
物は、一般的には粒状(1〜30ミクロン)である。バ
リャー材は、スラリー又はペーストの形態で、好まし《
はブレフォームとして賦形したセラミック充填材の通気
性素材の境界に適用してもよい。
窒素雰囲気におけるアルミニウム金属マトリックス合金
に関する他の好ましいバリャーとして、充填材又はプレ
フォームの外表面上にフィルム又は層として適用される
低揮発性有機化合物が挙げられる.窒素中、特に本発明
のプロセス条件で焼成すると、有機化合物が分解してカ
ーボンスート(soot)フィルムが残る。有機化合物
は、塗装、噴霧、浸漬等の従来の手段により適用できる
更に、微粉砕した粒状物質は、粒状物質への浸透が充填
材への浸透より遅い速度で生じる限り、バリャーとして
機能することができる。
したがって、バリャ一手段は、規定された表面境界をバ
リャー手段の層で被覆する等の何れかの適当な手段によ
り適用できる。このようなバリャー手段の層は、塗装、
浸漬、スクリーン印別、蒸着、又は液体、スラリー若し
くはペーストの形態でバリャー手段に塗布することによ
り、又は連発性バリャー手段のスパッタリングにより、
又は固形粒子バリャー手段の層を単に付着させることに
より、又はバリャー手段の固形薄シート若しくはフィル
ムを、規定された表面境界上に適用することにより適用
できる。所定の位置にバリャー手段を用いた場合、浸透
マトリックス金属が規定された表面境界に到達し且つバ
リャー手段に接触すると、自発浸透が実質的に終了する
〔実施例〕
以下、実施例により種々の態様を説明する。しかしなが
ら、実施例は、本発明を説明するものであって、特許請
求の範囲に記載した本発明の範囲を限定するものではな
い。
実l141 第1図は、本発明による自発浸透により金属マトリック
ス複合物体を形成するのに使用したセットアップの断面
図である。具体的には、概略寸法で、高さが1374イ
ンチ(83mm) 、広い端部での内径が約1174イ
ンチ(70 mm) 、狭い端部での内径が25/16
インチ(40 mm)であるスチロフォーム(styr
ofoam)カップを、レメット社(Remet Co
.)製コロイド状20%アルミナ及びノートン社製で3
9クリストロン(39Crys toton )の商品
名で販売されている1000グリット炭化珪素粉末を実
質的に等重量の割合で含有しているスリップ又はスラリ
ーに浸漬した。次に、スリップを塗布した取り外し可能
なマンドレルに、乾燥90グリット炭化珪素粉末(37
クリストロン)を振りかけ、スラリー塗膜に付着させた
.デイップ・ダスト工程を連続して3回繰り返し、その
後、振りかける粉末を、24グリット炭化珪素(37ク
リストロン)に変更した。次に、ディップ・ダスト工程
を更に3回繰り返した。デベロッピング・インベストメ
ント・シェル(developing investm
ent shell)を、各デイツプ・ダスト工程後に
、約65゜Cで約172時間乾燥した。
最後のディップ・ダスト工程後、インベストメント・シ
ェルを、反射炉中において、約850゜Cの温度で約1
時間焼成して、渾発によりスチロフォームカップを除去
した。厚みが約3716インチである得られたインベス
トメント・シエル4を、次に、ほぼ中間点まで、ノート
ン社製で39クリストロンの商品名で販売されている1
000グリット生炭化珪素とジョンソン・マセイ社(J
ohnson Mathey Co.)の一部門である
エーサー(Aesar)製の−350メッシュマグネシ
ウム粉末約2重量%との混合物からなる充填材2Nで満
たした。この混合物は、事前に、ボールミルで約24時
間完全に混合したものである。次に、充填材2層を軽く
充填(手で押して)インベストメント・シエル4内に、
より密な充填材物体を作製した。この圧縮工程後、約1
5重量%の珪素、5重景%のマグネシウム及び残りがア
ルミニウムからなり、概略寸法が1.5インチ(38 
mm)X1.5インチ(38 mm) X 1インチ(
25 mm)であるマトリックス金属のインゴット3を
、充填材2層の上部に配置した。マトリックス合金イン
ゴット3を充填材層の表面に配置する前に、インゴット
を、まず、軽くサンドブラストをかけた後、エタノール
中で洗浄して、存在している可能性のある切削油等の表
面の不純物を除去した。
マトリックス合金インゴット3及び充填材2の入ったイ
ンベストメント・シエル4を、耐火粒子5床内に配置し
た。この際、耐火粒子床の表面が、インベストメント・
シェル4の側面の中間より上となるようにした。黒鉛ボ
ート1内に入れた耐火粒子は、ノートン社製で387ラ
ンダム(Alundum)の商品名で知られている24
グリットアルミナからなるものであった。
次に、黒鉛耐火ボートとその内容物からなるセットアッ
プを、室温で、制御雰囲気電気抵抗加熱真空炉に配置し
、真空炉内を、高真空(約1 x 10−’トール)と
した.炉に窒素を、約1気圧まで装入し、炉内に窒素ガ
スが約1.5リットル/分の流量で連続して流れるよう
にした。次に、炉温を、約3時間で約750゜Cに上昇
させ、約750 ’Cで約20時間保持した。20時間
加熱後、電源を切り、炉内のセットアップを、約12時
間かけて約40゜Cまで自然冷却した。40゜Cに到達
後、セットアップを炉から取り出し、分解した。充填材
混合吻を埋め込んだマトリックス金属を含有する金属マ
トリックス複合物体を、セットアップから回収した。
第2図は、実施例1により製造した金属マトリックス複
合物体の顕微鏡写真である。
このようにして、本実施例では、アルミニウム合金/マ
グネシウム/窒素系において充填材を自発浸透して、金
属マトリックス複合体を形成できることが示された。
実淘LLL− 第3図は、本発明による自発浸透により金属マトリック
ス複合物体を形成するのに使用したアセンブリーの断面
図である。具体的には、概略寸法が2インチ(51 m
m) X 1インチ(25 mm) X 2インチ(5
1 mm)であるボックス4を、厚みが15/1000
インチ(0.38 mm)でグレードがジーテービー(
GTB)である黒鉛箔製品〔ユニオンカーバイド社製の
グラフオイル(商標)〕から作製した。このボックスは
、グラフオイル(商標)の適当なサイズの形材を一緒に
ステープルで留め、グラフオイル(商標)ボックスの継
目を、黒鉛粉末〔ロンザ社(Lonza, Inc.)
製;グレードKS − 44 3とコロイド状シリカ(
デュポン社製ルドックス(Ludox HS))を混合
して調製したスラリーでシールすることにより作製した
。コロイド状シリカに対する黒鉛の重量比は、約173
であった。グラフオイルボックスを、アルミナ耐火ボー
ト1に入れた粒状炭化硼素5〔アトランティック・イク
イップメント・エンジニアーズ(Atlantic E
quipment Engtneers)社製〕層〔厚
み約172インチ(13 mm) )の上部に配置した
。概略寸法が2インチ(51 mm) X 1インチ(
25n+n+)X 1/2インチ(13 mm)であり
、約3重量%のカルシウムと残部がアルミニウムである
マトリックス金属インゴット3を、グラフオイル(商標
)ボックス4の底に配置した。ノートン社製の38アラ
ンダムの商品名で知られている220グリットアルミナ
材2を、グラフオイル(商標)ボックス4のマトリック
ス金属インゴット3の上部に、インゴットが、厚み約1
インチの387ランダム充填材2層で覆われるまで注い
だ。次に、更に、炭化硼素5を、アルミナ耐火ポートの
グラフオイル(商標)4の外側に、炭化硼素層の表面が
グラフオイル(商標)ボックス1の上部よりわずかに下
となるまで加えた。
次に、アルミナ耐火ボート1とその内容物からなるセッ
トアップを、室温で、電気抵抗加熱管状炉内に配置した
。、この炉を、約1xlO−’}一ルまで排気し、その
後、室温で、窒素ガスを約1気圧まで裏込めした。炉を
窒素で裏込めした後、炉内に窒素ガスが800cc/分
の流量で連続して流れるようにした。次に、炉温を、約
250℃/時間の速度で約900 ’Cに上昇させ、約
900″Cで約5時間保持し、その後、約250゜C/
時間の速度で室温まで冷却した。室温に到達後、セット
アップを炉から取り出し、分解した。その後、マトリッ
クス金属に387ランダム充填材を埋め込んだ金属マト
リックス複合体を回収した。
第4図は、実施例2により製造した金属マトリックス複
合体の顕微鏡写真である。
このようにして、本実施例では、アルミニウム合金/カ
ルシウム/窒素系において充填材の素材に自発浸透して
、金属マトリックス複合体を形成できることが示された
実2 第5図は、本発明による自発浸透により金属マトリック
ス複合体を形成するのに使用したアセンブリーの断面図
である。プレフォームを作製するために、窒化アルミニ
ウム粉末(ハーマン・スタ一ク社(Herman St
ark)製「八J粉末)約94重量%、窒化珪素粉末〔
アトランティック・イクイップメント−xンジニアーズ
(Atlantic EquipmentEngine
ers)社製]5重量%及びpvpκ30〔ジーエーエ
フ(GAF)社製ポリビニルプロピレン(分子量30)
〕約1重量%を、100%エタノールと混合して、固形
分約50体積%及びエタノール50体積%を含有するス
ラリーを形成した。このスラリーを、四面角型鋼製フレ
ームと底面にせつこうボードを用いて形成した、概略寸
法が3インチ(76 mm) X 3インチ(76 m
m) X 1インチ(25 mm)の金型に注いだ。
四面角型tM製フレームは、せつこうボードに接続せず
、持ち上げることにより容易に取り外すことができた。
このせつこうボードは、スラリーから湿気を除去するた
めに使用した。乾燥すると、スラリーから、概略寸法が
3インチ(76 nm) X 3インチ(76 mm)
  X 1インチ(25 mm)のプレフォームが形成
された。大きなプレフォームから、概略寸法が1.5イ
ンチ(38mm)X 3/4インチ(19 mm) X
 1/2インチ(13 mm)のプレフォーム5を切り
取った。
ストロンチウム約3重量%、珪素8重量%、二・ンケル
8重量%及び残部がアルミニウムからなり、概略寸法が
1インチ(25 mm) X 2インチ(51mm)X
1/2インチ(13 mm)であるマトリックス金属3
のインゴットの一表面に、鉄粉〔ウイスコン州のミルウ
ォーキーにある七ラック社(Serac Inc.))
 50重景%及び窒化アルミニウム粉末〔ニューヨーク
州のトナワンダにあるエクソロン・イーエスケー社(E
xolon −ESK Company) 3 50重
量%を含有する混合物の層7を約0 . 25mmの厚
さに塗布した。次に、プレフォーム6を、この窒化アル
ミニウム/鉄粉層7の上部に配置し、マトリックス金属
/プレフォームアセンブリーを、ユニオンカーバイド社
からグラフオイル(商標)の商品名で販売されている厚
みが15/1000インチ(0.38 mm)でグレー
ドがGTBの黒鉛テープ製品から作製したボ・ンクス4
に入れた粒状炭化硼素5〔アトランテイツク・イクイッ
プメント・エンジニアーズ(Atlantic Equ
ipment Engineers)社製]の厚み約1
インチ(25 mm)の層の上部に配置した。このボッ
クスは、グラフオイル(商標)の適当なサイズの形材を
一緒にステーブルで留め、グラフオイル(商標)ボック
スの継目を、黒鉛粉末〔ロンザ社(Lonza+ In
c.)製;グレードKS − 44 )とコロイド状シ
リカ〔デュポン社製ルドックス(Ludox HS))
を混合して調製したスラリーでシールすることにより作
製した。コロイド状シリカに対する黒鉛の重量比は、約
173であった。このボックス4の大きさは、該アセン
ブリーに接触せずに、マトリックス金属/プレフォーム
アセンブリーを収容するのに十分なものであった。グラ
フォイル(商標)ボックス4をアルミナ耐火ボート1の
底に置いた。更に炭化硼素5を、マトリックス金属/プ
レフォームアセンブリーが、炭化硼素5に完全に取り囲
まれ且つ埋め込まれるまで、グラフオイル(商標)ボッ
クス4に添加した。その結果、プレフォームの上表面が
、厚み約172インチ(13 mm)の炭化硼素の層で
覆われた。
次に、アルミナ耐火ポート1とその内容物からなるセッ
トアップを、室温で、管状炉内に配置した。この炉を、
約1xlO−’}−ルまで排気し、室温で、窒素ガスを
約1気圧まで裏込めした。炉を窒素で裏込めした後、炉
内に窒素ガスが600cc/分の流量で連続して流れる
ようにした。次に、炉温を、約200“C/時間の速度
で約1200″Cに上昇させた。この炉温を、約120
0″Cで約10時間保持し、その後、約250゜C/時
間の速度で室温まで冷却した。室温に到達後、セットア
ップを炉から取り出し、分解した。このようにして、プ
レフォームを埋め込んだマトリックス金属を含有する金
属マトリックス複合体が得られた。
第6図は、実施例3により製造した金属マトリックス複
合体の顕微鏡写真である。
このように、本実施例では、アルミニウム合金/ストロ
ンチウム/窒素系において、マトリックス金属を充填材
のプレフォームに自発浸透できることが示された。
実1L[土一 第7図は、本発明による自発浸透により金属マトリック
ス複合体を形成するのに使用したセットアップの断面図
である。プレフォームを作製するために、アルコア(A
lcoa)社製のA−17か焼アルミナ約85重景%を
、分散剤として少量のダービン(Darvin)  8
21八(コネティカ・冫ト州のノアウオークにあるアー
ルティー・パンデルビルト社(R.T. Vander
bilt and Co.)を含有する水約15重量%
と混合して、スラリーを生成した。このスラリーを、概
略寸法が約3インチ(76mm)  x  2インチ(
51 mm)  x  1/2インチ(13 mm)の
セッコウ又はパリス(paris)製長方形金型に流し
込んだ。金型中でこのスラリーを8時間乾燥させた後、
プレフォーム3として取り出した。次に、プレフォーム
3を、更に24時間、空気中で乾燥させてから、本発明
に使用した。
各々概略寸法が約3インチ(76mm)  x  2イ
ンチ(51 mm) x  1/2インチ(13 mm
)で、合金に最初から含有されている亜鉛の他に約3重
量%の亜鉛を含有する市販のt70.1アルミニウム合
金からなる3つのマトリックス金属インゴット2のスタ
ックの最上インゴットの上表面上に、リーコーテ(Le
ecote) (商標)Lχ一60WPS  rオハイ
オ州のマジソンにあるアクメ・レジン・コーポレーショ
ン(Acme Resin Corporation)
社製〕として知られている耐火材料を、約0.05イン
チ(1.3n+m)の厚みの層8となるように塗装した
。次に、プレフォーム3を、このリーコート(Leec
ote)層8の上部に配置し、マトリックス合金インゴ
ット/プレフォームアセンブリーを、アルミナ耐火ボー
目内に入れたニコ社(NYCO, Inc.)製のニア
ド(Nyad)SP粗粒度ウオラストナイト(wo 1
 1as ton i te)粒子5の厚み1/2イン
チ(13 mm)の層の上部に配置した。このマトリッ
クス合金インゴット/プレフォームアセンブリーを、ウ
オラストナイト層に対して並置した。この際、最も下の
マトリックス合金インゴットがウオラストナイト層に接
触するようにした。次に、更なるウオラストナイト5を
アルミナ耐火ボート1に、ウオラストナイトの表面がプ
レフォーム3の上表面とほぼ同じ高さとなるまで加えた
次に、アルミナ耐火ボートとその内容物からなるセット
アップを、大気圧で空気雰囲気を有する電気抵抗加熱炉
内に配置した。炉温を、約10時間で約1050゜Cに
上昇させ、約1050゜Cで約60時間保持し、その後
、約10時間で約40゜Cまで冷却した。約40゜Cに
到達したら、セットアップを炉から取り出し、分解した
。プレフォームを埋め込んだマトリ・ンクス合金を含有
する金属マトリックス複合体を回収した。
第8図は、実施例4により製造した金属マトリックス複
合体の顕微鏡写真である。
このようにして、本実施例では、アルミニウム合金/亜
鉛/酸素系において、充填材のプレフォームに自発浸透
できることが示された。
実新■随j 本実施例では、自発浸透法により金属マトリックス複合
物体を形成するのに、種々の形状の充填材を用いること
ができることを示す。表1に、複数の金属マトリックス
複合物体を形成するのに用いた、種々のマトリックス金
属、充填材形状、処理温度及び処理時間をはじめとする
実験条件を示す。
+ A  011189  −AAI 第9図は、下記で説明する金属マトリ・ンクス複合体試
料を製造するのに使用したセ・ントアツブの略断面図で
ある。
即ち、寸法が長さ約5インチ(L27n+m) x幅約
5インチ(127mm) x深さ約3.25インチ(8
3 mm)の内部キャビテイー及び底部に設けた直径約
0.75インチ(19 mm)で深さが約0.75イン
チ(19 mm)である穴11を5個有するシリカ金型
10を製造した。この金型は、まず、シリカ粉末〔オ/
)イオ州のモーニー(Maunee)にあるランソム・
アンド・ラドルフ(Ransom & Randolp
h)社製ランコシル4(RANCO−SIL4)〔商標
〕約2.5〜3重量部、コロイドシリカ〔マサチューセ
ッツ州のアシュランド(Ashland)にあるニャコ
ール・プロダクツ社(Nyacol Products
Inc.)製のニャコール830(Nyacol 83
0)(商標)〕約1重量部及びシリカサンド〔オハイオ
州のモーニーにあるランソム・アンド・ラドルフ社製ラ
ンコシルA(RANCO−SIL A)(商標)約1〜
1.5重量部を含有するスラリーを混合した。このスラ
リー混合物を、シリカ金型の所望の内部キャビティーの
雌形状を有するゴム金型に注ぎ、フリーザーに一晩(約
14時間)入れておいた。次に、シリカ型10を、ゴム
金型から分離し、空気雰囲気炉中において約800″C
で約1時間焼成後、室温まで冷却した。
シリカ型10の底表面を、長さ約5インチ(127mm
)x幅約5インチ(127mm) x厚さ0.010 
mm(0.25 mad)の寸法を有する1枚の黒鉛箔
12〔オレゴン州のポートランドにあるテーテー・アメ
リカ社(TT America)製パーマフォイル(P
erma−Foil) )で被覆した。
黒鉛箔を切断して、直径約0.75インチ(19 mm
)の穴13を、シリカ金型10の底部の穴11の位置に
一致するように設けた。シリカ金型IOの底部の穴11
に、後述するマトリックス金属と同一の組成を有する、
寸法が直径約0.75インチ(19 mm) x厚さ約
0.75インチ(19 mm)である金属マトリックス
円筒物14を充填した。220グリットアルミナ〔マサ
チューセッツ州のウースター(Worces ter)
にあるノートン社(Norton, Co)製38アラ
ンダム〕約95重量%と一325マグネシウム粉末〔ニ
ューハンプシャー州のシーブルック(Seabrook
)にあるジョンソン・マツヘイ(Johnson Ma
tthey)社製アエサー(八esar) )約5重量
%からなる充填材混合物15の約826gを、約4リッ
トルのプラスチックジャーで調製し、約15分間振盪し
た。次に、この充填材混合物を、シリカ金型10の底部
に、約0.75インチ(19 mm)の深さまで注ぎ、
軽くたたいて充填材混合物表面を平らにした。概略組成
がSi<0.25重量%、Fe<0.30重量%、Cu
<0.25重量%、Mn<0.15重量%、Mg9.5
〜10.6重量%、Zn<0.15重景%、Ti<0.
25重量%で残部がアルミニウムであるマトリックス金
属l6の約1220 gを、シリカ金型10内の充填材
混合物15の上部に配置した。次に、シリカ金型10及
びその内容物を、長さ約10インチ(254111m)
 x幅約10インチ(254mm) x高さ約8インチ
(203IIlm)の寸法を有するステンレス製容器l
7内に配置した。チタンスポンジ材〔ペンシルバニア州
のプリン・モーア(BrynMawr)にあるケムアロ
イ社(Chemalloy Inc.)製〕18の約1
5 gを、ステンレス製容器17内のシリカ金型10の
周囲に振りまいた。銅箔19を一枚、ステンレス製容器
17の開口部上に配置して、独立したチャンバーを形成
した。銅箔19を貫通して窒素パージ管20を設け、ス
テンレス製容器17及びその内容物を、空気雰囲気抵抗
加熱ボックス炉内に配置した。
炉の温度を、窒素を約10リットル7分の流量で流しな
がら(この独立チャンバーは気密性ではないので、窒素
が多少漏れる)、昇温速度約400 ”C/時間で室温
から約600゜Cに上昇させた後、窒素を流量約2リッ
トル7分で流しながら、昇温速度約400゜C/時間で
約600゜Cから約750″Cに加熱した。窒素を流量
約2リットル/分で流しながら、系を約775゜Cで約
1.5時間維持した後、ステンレス製容器17とその内
容物を、炉から取り出した。
シリカ金型10をステンレス製容器17から取り出し、
残留マトリックス金属の一部分を、シリカ金型10内か
ら傾しゃして取り出した。長さ約5インチ(127n+
m) x幅約5インチ(127mm) x厚さ約1イン
チ(25 mm)の寸法を有する室温銅冷却板を、シリ
カ金型10内に、残留マトリックス金属の上部に接触す
るように配置して、形成した金属マトリックス複合体を
方向性凝固した。
−  ’ B(011889  −AX )第10図は
、下記で説明する金属マトリックス複合体試料を製造す
るのに使用したセットアップの略断面図である。即ち、
寸法が長さ約5インチ(127mm) x幅約5インチ
(127mm) x深さ2.75インチ(70 mm)
で壁の厚みが約0.3インチ(7 . 9mm)の内部
キャビティーを有する鋼フレーム30を、寸法が長さ約
7インチ(178mm) x幅約7インチ(178mn
+)X厚さ約0.25インチ(6.4mm)の銅板31
の上に配置することにより鋼製ボックス32を形成した
。この鋼製ボックス32に、寸法が長さ約5インチ(1
27mm)X幅約5インチ(127mm) x高さ約3
インチ(76mm)の黒鉛箔ボックス33を内張リした
。この黒鉛箔ボックス33は、寸法が長さ約11インチ
(279mm) x幅約11インチ(279mm) x
厚さ約0.010インチ(0.25mm)の1枚の黒鉛
箔〔オレゴン州のポートランドにあるテーテー・アメリ
カ社(TT America)製バーマフォイル(Pe
rma−Foil) ’Jから作製した。即ち、4本の
平行カット〔側から約3インチ(76 mm)で長さ3
インチ(76 !jun) )を黒鉛箔にいれた。力・
ントを入れた黒鉛箔を折って、ステーブルで留めること
により黒鉛箔ボックス33を形成した。
アルミナ〔カナダのモントリオールにあるアルカンケミ
カルズ社(Alcan Chemicals)製C −
75RG)約95重量%と−325マグネシウム粉末〔
ニューノ\ンプシャー州、シーブルック(Seabro
ok)、ジョンソン・マツヘイ(Johnson Ma
tthey) 、アエサー(^esar)社製〕約5重
量%からなる充填材混合吻34の約782gを、約4リ
ットルのプラスチックジャーで調製し、約15分間手で
振盪した。次に、この充填材混合物34を、黒鉛箔ボッ
クス33に、約0.75インチ(19 mm)の深さま
で注ぎ、この混合物を軽くたたいて表面を平らにした。
充填材混合物34の表面を、−50メッシュのマグネシ
ウム粉末35〔マサチューセッツ州のダンバース(Da
nvers) %モートン・チオコール(Morton
 Thiokol)、アルファプロダクツ社(^lph
a Products)製〕約4gで被覆した。
概略組成がS i <0 . 25重量%、Fe<0.
30重量%、Cu<0.25重量%、Mn<0.15重
量%、Mg9.5 〜10.6重量%、Zn<0.15
重量%、Ti<0.25重量%で残部がアルミニウムで
あるマトリックス金属36の約1268gを、マグネシ
ウム粉末35で被覆した充填材混合吻34の上に配置し
た。
鋼製ボックス32とその内容物を、長さ約10インチ(
254mm) x幅約10インチ(254mm)x高さ
約8インチ(202mm)の寸法を有するステンレス製
容器37内に配置した。ステンレス製容器37の底部は
、ボックスの底部を寸法が長さ約10インチ(254m
m) x幅約10インチ(254mm) x厚さ約o.
oioインチ(0.25 mm)の黒鉛箔38で覆って
作製し、耐火れんが39を黒鉛箔38の上に置いて、ス
テンレス製容器37内の鋼製ボックスを支持するように
した。チタンスポンジ材〔ペンシルバニア州のプリン・
モーア(Bryn Mawr)にあるケムアロイ社(C
hemalloy Inc.)製〕40の約20 gを
、ステンレス製容器32の底部における鋼製ボックス3
2を支持している耐火れんが39の周囲の黒鉛箔38上
に振りまいた。銅箔41を一枚、ステンレス製容器37
の開口部上に配置して、独立したチャンバーを形成した
。銅箔41を貫通して窒素パージ管42を設けた。ステ
ンレス製容器37及びその内容物を、抵抗加熱空気雰囲
気ボックス炉内に配置した。炉の温度を、窒素を管42
を通して約10リットル/分の流量で流しながら、昇温
速度約400゜C/時間で室温から約600゜Cに上昇
させた後、窒素を流量約2リットル/分で流しながら、
昇温速度約400”C/時間で約600゜Cから約80
0゜Cに加熱した。窒素を流量約2リットル/分で流し
ながら、系を約800゜Cで約2時間維持した。ステン
レス製容器37とその内容物を炉から取り出し、鋼製ボ
ックス32をステンレス製容器37から取り出し、長さ
約8インチ(203mm) x幅約8インチ(203n
uw)X厚さ約0.5インチ(13 mm)の寸法を有
する室温水冷銅冷却板上に配置して、金属マトリックス
複合体を方向性凝固した。
−’C       DAHI 第11図は、下記で説明する金属マトリックス複合体試
料を製造するのに使用したセットアップの略断面図であ
る。即ち、ユニオンカーバイド社製のエーテージエイ(
ATJ)黒鉛から作製した、寸法が長さ約12インチ(
305mm) x幅約8インチ(203mm )X高さ
5.25インチ(13.3 mm)の内部キャビテイー
を有する黒鉛ポート50を用意した。長さ約8インチ(
203mm) x幅約4インチ(102mm) x高さ
約5インチ(127mm)の黒鉛箔ボックス52を3個
、黒鉛ボート50の底部に配置した。黒鉛箔ボックス5
2は、寸法が長さ約14インチ(356mm) x幅約
12.5インチ(318mm) x厚さ約0.015イ
ンチ(0.38 mm)の1枚の黒鉛箔から作製した。
即ち、黒鉛箔に、4本の平行カット〔側から約5インチ
(127mm)で長さ5インチ(127mm) )を入
れた。カットを入れた黒鉛箔を折って黒鉛箔ボックス5
2とし、黒鉛粉末(ニュージャージー州のフエアローン
(Fair Lawn)にあるロンザ社(Lonza)
製KS−44 )約1重量部とコロイドシリカ〔デラウ
ェア州のウイルミングトン(Wtlmington)に
あるデュポン社製ルドックス(LtlDOx)(商標)
SM )約3重量部からなる混合物で接着し、ステープ
ルで留めてボックスを固定する。黒鉛箔ボックス52の
底部に、50メッシュのマグネシウム粉末(マサチュー
セッツ州のダンバーズ、モートン・チオコールにあるア
ルファプロダクッ社製〕53の層を均一に被覆した。黒
鉛セメント〔カリフォルニア州バレンシアにあるポリカ
ーボン(Po1ycarbon)社製リジンドロック(
RIGIDLOCK) (商標)〕約25〜50体積%
で残部がエチルアコールからなる混合物を用いて、マグ
ネシウム粉末53を、黒鉛箔ボックス52の底部に付着
させた。
−60グリット板状アルミナ〔ボーキサイト(Baux
ite) (AR)にあるアルコア・インダストリアル
・ケミカルズ・ディビジョン(Industrial 
Chemicals Djvision)製T−64)
約98%と−325メッシュマグネシウム粉末〔ニュー
ハンプシャー州のシーブルック(Seabrook)、
ジゴンソン・マツヘイ(Johnson Matthe
y) 、社製アエサー(Aesar) )約2%からな
る充填材混合物54の約1000 gを、プラスチック
ジャーに入れ、ボールミルで少なくとも2時間配合した
。次に、充填材混合物54を、黒鉛ポー50の内面を被
覆している黒鉛箔ボックス52の底部に注ぎ、手で充填
し、−50メッシュのマグネシウム粉末〔マサチューセ
ッツ州のダンバーズ、モートン・チオコールにあるアル
ファプロダクツ社製〕56の6gの層を均一に被覆した
。概略組成がSi<0.35重量%、Fe<0.40重
量%、1.6 〜2.6重量%Cu、Mn<0.20重
景%、2.6 〜3.4重景%Mg, 0.18 〜0
.35重量%Cr, 6.8 〜8.0重量%Zn, 
Ti<0.20重量%で残部がアルミニウムであるマト
リックス金属55の約1239 gを、黒鉛箔ボックス
52内の充填材混合物54の上に配置した。
黒鉛ボート50とその内容物を、室温レトルトラインド
抵抗加熱炉(retort toned resist
ance heated furnace)内に配置し
た。レトルトのドアを閉めて、レトルトを、少なくとも
30インチ(762mm) Hgまで排気した。所定の
真空に到達後、窒素を約2.5リットル/分の流量でレ
トルトチャンバーに導入した。次に、レトルトラインド
炉を、昇温速度約120’C/時間で、約700″Cま
で加熱し、窒素を約2.5リットル/分の流量で流しな
がら、約700゜Cで約10時間保持した。その後、レ
トルトラインド炉の温度を、速度約150’C/時間で
、約700 ’Cから約675 ’Cまで傾斜させた。
約675゜Cで、黒鉛ボート50とその内容物を、レト
ルトから取り出し、方向性凝固を行った。即ち、黒鉛ボ
ート50を、室温の黒鉛板の上に置き、外部ホットトッ
ピング材〔オハイオ州のブルック・パーク(Brook
 Park)にあるホセコ社(Foseco fnc.
)製フィードル−9(Feedol−9) )の約50
0mNを、黒鉛箔ボックス52内に入っている溶融マト
リックス金属の上部に注いぎ、厚さ約2インチ(51 
mm)のセラミック繊維ブランケット〔マンビレ・レフ
ラクトリー・プロダクツ(Manville Refr
actory Products)製セラブランケット
(CERABLANKET) (商標)〕を、黒鉛ボー
ト50の周囲に巻きつけた。室温で、黒鉛箔ボックス5
2を分解したところ、金属マトリックス複合体が形成し
たことが判明した。
−  ’0  060889DAE3 第12図は、下記で説明する金属マトリックス複合体試
料を製造するのに使用したセットアップの略断面図であ
る。即ち、ユニオンカーバイド社製のエーテージエイ(
ATJ)黒鉛から作製した、寸法が長さ約8インチ(2
03mm) x幅約4インチ(102mn+ )X深さ
約2.5インチ(63 mm)の内部キャビティーを有
する黒鉛ポート70を用意した。長さ約8インチ(20
3mm) x幅約1.5インチ(38mm) x高さ約
3インチ(76mm)の黒鉛箔ボックス71を、黒鉛ポ
ート70内に配置した。黒鉛箔ボックス71は、寸法が
長さ約14インチ(356vw) x幅約7.5インチ
(191mm) x厚さ約0.015インチ(0.38
 mm)の1枚の黒鉛箔から作製した。即ち、黒鉛箔に
、4本の平行カット〔側から約3インチ(76mm)で
長さ3インチ(76mm) )を入れた.カットを入れ
た黒鉛箔を折って黒鉛箔ボックス7lとし、黒鉛セメン
ト〔カリフォルニア州バレンシアにあるポリカーボン(
Polycarbon)社製リジッド口ツタ(1?TG
IDLOcK) (商標)]で接着し、ステープルで留
めた。充分に乾燥後、黒鉛箔ボックス71を黒鉛ボート
70内に配置した。
直径約10ミクロンで厚み約2ミクロンのアルミナ小板
状物〔デラウエア州のウイルミングトンにあるデュポン
社から入手した開発グレードFαAl203小板状物〕
約96重量%と−325メッシュのマグネシウム粉末〔
ニューハンプシャー州のシーブルック(Seabroo
k)にあるジョンソン・マツヘイ(Johnson M
atthey)社製アエサー(Aesar) )約4重
量%からなる充填材混合物73の約1000 gを、約
4リットルのプラスチックジャーに入れ、プラスチック
ジャーの残りの容積に、エチルアルコールを充填してス
ラリー混合吻を生成した。次に、プラスチックジャーと
その内容物を、ポールミルに入れて少なくとも3時間処
理した。このスラリー混合物を真空濾過して、エチルア
ルコールを充填材混合物73から分離した。エチルアル
コールを実質的に除去後、充填材混合物73を、約11
0゜Cに設定したエアーオーブンに入れて、一晩乾燥し
た。その後、充填材混合物73を、40メッシュの篩を
通して調製を完了した。この液体分散法は、以下、rL
D法Jと称する。
黒鉛箔ボックス71の底部に、−50メッシュのマグネ
シウム粉末〔マサチューセッツ州のダンバーズ、モート
ン・チオコールにあるアルファプロダクツ社製〕74の
約1.5gの層を被覆し、黒鉛セメント〔カリフォルニ
ア州バレンシアにあるポリカーボン(Pa I yca
rbon)社製リジッドロック(RIGIDLOCK)
 (商標)〕を用いて、黒鉛箔ボックス71の底部に付
着させた。次に、充填材混合物73を、黒鉛ボ−50の
内面を被覆している黒鉛箔ボックス71の底部に注ぎ、
手で充填し、−50メッシュのマグネシウム粉末〔マサ
チューセッツ州のダンバーズ、モートン・チオコールに
あるアルファプロダクッ社製]75の1.5gの層を被
覆した。概略組成がSi<0.25重量%、Fe<0.
30重量%、Cu<0.25%、Mn<0.15重量%
、9.5 〜10.6重景%Mg, Zn<0.15 
、Ti<0.25重景%で残部がアルミニウムであるマ
トリックス金属72の約644gを、黒鉛箔ボックス7
1内の充填材混合物73の上に配置した。第12図に示
すように、長さ約8インチ(203mm)κ幅約3イン
チ(76 mm) x厚さ約0.5インチ(13 mm
)の寸法を有する2枚の黒鉛支持板76を黒鉛箔ボック
ス71の外側に沿って配置した。220グリットのアル
ミナ材77〔マサチューセッツ州のウォーセスター(W
orces ter)にあるノートン(Norton)
社製の387ランダム(38A1andum) )を、
黒鉛ポート内容物の黒鉛板76の周囲に配置した。
黒鉛ボート70とその内容物からなる系を、室温レトル
トラインド抵抗加熱炉(retort toned r
esistance heated furnace)
内に配置した。レトルトのドアを閉めて、レトルトを、
少なくとも20インチ(508mm) Hgまで排気し
た。次に、レトルトラインド炉を、窒素を約4リットル
/分の流量で流しながら、昇温速度約100゜C/時間
で、約775゜Cまで加熱した。窒素を約4リットル/
分の流量で流しながら、約775゜Cで約10時間保持
後、黒鉛ボート70とその内容物を、レトルト炉から取
り出し、方向性凝固を行った。即ち、黒鉛ボート7oを
、室温の水冷アルミナ急冷板の上に置き、外部ホシトト
ッピング材〔オハイオ州のブルック・パーク(Broo
k Park)にあるホセコ社(Foseco Inc
.)製フィードル−9(Feedol−9) )の約5
00n/!を、黒鉛箔ボックス71内に入っている溶融
マトリックス金属の上部に注いぎ、厚さ約2インチ(5
1 mm)のセラミック繊維ブランケット(マンビレ・
レフラクトリー・ブロダクツ(Manville Re
fractory ProductS)製セラブランケ
ット(CERABLANKET) (商標))を、黒鉛
ボート70の周囲に巻きつけた。室温で、黒鉛箔ボック
ス71を分解したところ、金属マトリックス複合体が形
成したことが判明した。
次に、形成した金属マトリックス複合体を熱処理した.
即ち、複合体をステンレス製ワイヤーバスケット内に配
置し、その後、抵抗加熱空気雰囲気炉内に配置した。炉
の温度を、約40分で約435゜Cに上昇させ、その温
度で約18時間保持後、複合体を、炉から取り出し、室
温水浴で急冷した。
試月エ包η■匿旺ひ 第13図は、下記で説明する金属マトリックス複合体を
製造するのに使用したセットアップの概略断面図である
。即ち、長さ約6インチ(152mm) x幅約3イン
チ(76 lIv+) x高さ約5インチ(!27nm
)の寸法を有するステンレス製ボックス9oを、300
系ステンレスシ一トを溶接することにより作製した。こ
のステンレス製ボックス9oを、長さ約6インチ(15
2mm) x幅約3インチ(76 mm) x高さ約5
インチ(127mm)の寸法を有する黒鉛箔ボックス9
1で内張リした。黒鉛箔ボックス91は、寸法が長さ約
16インチ(406mm) x幅約13インチ(330
mm) x厚さ約0. 015インチ(0.38 mm
)の1枚の黒鉛箔から作製した。即ち、黒鉛箔に、4本
の平行カット〔側から約5インチ(127mm)で長さ
5インチ(127mm) )を入れた。カットを入れた
黒鉛箔を折って、ステーブルで留めることにより黒鉛箔
ボックス91を形成し、ステンレス製ボックス9oの内
部に配置した。
1000グリット炭化珪素〔マサチューセッツ州のウォ
ーセスターにあるノートン社がら入手した39クリスト
ロン(39Crystolon)約73重量%、炭化珪
素ウィスカー〔日経テクノリサーチ社がら入手〕約24
重量%からなる混合物約600g及び−325メッシュ
のマグネシウム粉末(ニューハンプシャー州のシーブル
ック、ジョンソン・マツヘイのアエサー社から入手)約
3重景%を、4リットルのプラスチックジャー内で混合
し、このジャーをポールミル上に配置して約1時間処理
することにより、充填材混合物92を調製した。
充填材混合物92を、ステンレス製ボックス90内に入
っている黒鉛箔ボックス91の底部に注いで約0.75
インチ(19 mm)の層とした。珪素約10重量%、
w45重量%で残部がアルミニウムからなり、総重量が
約1216 gであるマトリックス金属インゴット93
を、黒鉛箔ボックス91内に入れてある充填材混合物9
2の上部に配置した。次に、このステンレス製ボックス
90とその内容物を、長さ約10インチ(254mm)
 x幅約8インチ(203mm) x深さ約8インチ(
203mn+)の寸法を有するステンレス製外容器94
内に配置した。チタンスポンジ材95〔ペンシルバニア
州のプリン・モーア(Bryn Mawr)にあるケム
アロイ社(Chemalloy Inc.)製]約15
 g及び−50メッシュのマグネシウム粉末96〔マサ
チューセッツ州のダンバース(Danvers) 、モ
ートン・チオコール(Morton Thiokol)
にあるアルファプロダクツ社(Alpha Produ
cts)製]約15 gを、ステンレス製外容器94内
のステンレス製ボックス90の周囲に振りまいた。銅箔
97を一枚、ステンレス製外容器94の開口部上に配置
した。銅箔97を貫通して窒素パージ管98を設けた。
ステンレス製容器94とその内容物からなる系を、抵抗
加熱空気雰囲気炉内に配置した。窒素を約2.5リット
ル7分の流量でステンレス製容器94に流しながら、こ
の炉を、昇温速度約550“C/時間で、室温から約8
00″Cまで加熱した。窒素を約2.5リットルノ分の
流量で流しながら、約800゜Cで約2.5時間保持後
、ステンレス製外容器94とその内容゛物を、炉から取
り出した。黒鉛箔内張りステンレス製ボックス90を、
ステンレス製外容器94から取り出し、その内容物を、
長さ約8インチ(203+++i)X幅約8インチ(2
03mm) x高さ約0.5インチ(13mm)の寸法
を有するステン室温の銅冷却板上に配置して、金属マト
リックス複合体の方向性凝固を行った。室温で、黒鉛箔
ボックス91を分解したところ、金属マトリックス複合
体が形成したことが判明した。
試↑■違皮近l迎見し 第14図は、下記で説明する金属マトリックス複合体を
製造するのに使用したセットアップの概略断面図である
。即ち、寸法が長さ約3.75インチ(95mm) x
幅約1.8インチ(45 mm) x深さ約0.79イ
ンチ(20mIW)の内部キャビティーを有するアルミ
ナボートを用いた。中空アルミナ球体〔ジョージア州の
アトランタにあるセラミック・フィラーズ社(Cera
mic Filters Inc.)製アエロスフエア
ーズ(Aerospheres) )からなる充填材1
11の約178インチの層を、アルミナボート110の
底部内に配置した。
概略組成がSt<0.25重量%、Fe<0.30重量
%、Cu<0.25重量%、Mn<0.15重量%、M
g9.5 〜10.6重置%、Zn<0. 15重量%
、Ti<0.25重四%で残部がアルミニウムであるマ
トリックス金属インゴット112を、アルミナボート1
10内の充填材111層上に配置した。
アルミナボート110とその内容物を、室温抵抗加熱管
状炉内に配置した。この管状炉を、実質的にシールして
、管を、少なくとも30インチ(762mm )Hgま
で排気した。続いて、窒素を約0.5リットル/分の流
量で管に導入し、管状炉を、昇温速度約300゜C/時
間で、約800“Cまで加熱した。系を、窒素を約0.
5リットル/分の流量で流しながら、約800゜Cで約
0.5時間保持した。その後、管状炉を、速度約300
 ’C/分で、室温まで冷却した。室温で、アルミナポ
ート110を分解したところ、金属マトリックス複合体
が形成したことが判明した。
量 ・G  (123187−DE) 第15図は、下記で説明する金属マトリックス複合体試
料を製造するのに使用したセットアップの略断面図であ
る。即ち、ユニオンカーバイド社製のエーテージヱイ(
ATJ)黒鉛から作製した長さ約4インチ(102mm
) x幅約4インチ(102mm) x高さ3インチ(
76 mm)の寸法を有する黒鉛ボート130を用意し
た。24グリットのアルミナ材131〔マサチューセッ
ツ州のウォセスターにあるノートン社から入手した38
7ランダム)を、黒鉛ボート130の底部に配置した。
寸法が長さ2インチ(51mm)X幅約2インチ(51
mm) x高さ約3インチ(76mm)の黒鉛箔ボック
ス132を、黒鉛ボート130の底部を覆っている24
グリットのアルミナ131の上に配置し、更に、24グ
リットのアルミナ131を追加して黒鉛ボックスを取り
巻いた。黒鉛箔ボックス132は、寸法が長さ約8イン
チ(203mm) x幅約8インチ(203mm) x
厚さ約0.015インチ(0.38 mm)の1枚の黒
鉛箔から作製した。即ち、黒鉛箔に、4本の平行カット
〔側から約2インチ(51mm)で長さ約3インチ(7
6an+) )を入れた。カットを入れた黒鉛箔を折り
、黒鉛粉末〔ニュージャージー州のフェアローン(Fa
ir Lawn)にあるロンザ社(Lonza)製KS
−44 )約1重量部とコロイドシリカ〔デラウェア州
のウイルミングトン(Wilmington)にあるデ
ュポン社製ルドックス(LtlDOX) (商標)SM
 )約3重量部からなる混合物で接着し、ステープルで
留めて黒鉛箔ボンクス132を形成する。
寸法が長さ約2インチ(51n+m) x幅約2インチ
(511)X厚さ約0.8インチ(20mm)のアルミ
ナ繊維プレフォーム133を、直径約20μmのチョッ
プトアルミナ繊維〔デラウェア州のウイルミングトンに
あデュポン社製ファイバー・エフピー(Fiber F
P))約90重量%と直径約3μmを有するアルミナ繊
維〔デラウェラ州のウイルミングトンにあるアイシーア
イ・アメリカス社(TCI Americas)製サフ
ィル(Saffil)(商標)〕約10重量%からなる
混合物で、コロイドシリカで結合したものから作製した
。セラミック繊維約12体積%を含有するアルミナ繊維
プレフォーム133を、黒鉛ボート130内の黒鉛箔ボ
ックス132の底部に配置した。寸法が長さ約2インチ
(51mm) x幅約2インチ(51闘)X高さ約1イ
ンチ(25+++m)で、組成がMg約10.5重量%
、Zn4重量%、Si0.5重量%、Cu0.5重量%
及び残部がアルミニウムからなるマトリックス金属13
4のインゴット2本を、黒鉛箔ボックス132内のアル
ミナ繊維プレフォーム133の上に配置した。マトリッ
クス金属インゴット134の周囲と黒鉛箔ボックス13
2の側壁との間の空間に、黒鉛粉末(ニュージャージー
州のフェアローン(Fair Lawn)にあるロンザ
社(Lonza) WKS−44 )約1重量部とコロ
イドシリカ〔デラウェア州のウイルミングトン(Wil
mington)にあるデュポン社製ルドックス(LU
DOX) (商標)SM)約3重量部からなるペースト
状の黒鉛混合物135を充填した。
黒鉛ボート130とその内容物を、室温制御雰囲気炉内
に配置した。炉のドアを閉めて、その炉を、少なくとも
30インチ(762mm) Hgまで排気した。次に、
炉を、約0.75時間で約200゜Cに加熱した。少な
くとも30インチ(762mm) t{Hの真空下で、
約200゜Cで少なくとも2時間保持した後、炉を、約
2リットル/分の流量の窒素で裏込めし、約5時間で約
675゜Cに加熱した。窒素を約2リットル7分の流量
で流しながら、約675゜Cで約20時間保持した後、
炉の電源を切り、室温まで冷却した。室温で、黒鉛箔ボ
ックス132を分解したところ、金属マトリックス複合
体が形成したことが判明した。
武料五侃υ此』紅 第16図は、下記で説明する繊維強化金属マトリックス
複合体試料を形成するのに使用するセットアップの概略
断面図である。即ち、長さ約6.5インチ(165mm
) x幅約6.5インチ(165mm) x高さ約3イ
ンチ(76mm)の寸法を有するステンレス製ボックス
150を、300系ステンレスシ一トを溶接することに
より作製した。このステンレス製容器150に、長さ約
6インチ(152mm) x幅約6インチ(152su
m) x高さ約3インチ(76mm)の寸法を有する黒
鉛箔ボックス151で内張リした。黒鉛箔ボックス15
1は、寸法が長さ約9インチ(229mm) x幅約9
インチ(229mm) x厚さ約0.015インチ(0
.38 mm)の1枚の黒鉛箔〔ユニオンカーバイド社
製グラフオイル(商標)〕から作製した。即ち、黒鉛箔
に、4本の平行カット〔側から約3インチ(76mm)
で長さ3インチ(76mm) )を入れた。カットを入
れた黒鉛箔を折って、黒鉛粉末〔ニュージャージー州の
フエアローン(Fair Lawn)にあるロンザ社(
Lonza )製κS−44 )約1重量部とコロイド
シリカ〔デラウエア州のウイルミングトン(Wilmt
ngton)にあるデュポン社製ルドックス(LLID
OX) (商標)SM )約3重量部からなる混合物で
接着し、ステーブルで留めて黒鉛箔ボックス151を形
成する。接着剤が実質的に乾燥した後、黒鉛箔ボックス
151を、ステンレス製容器150の底部に配置した。
90グリットのSiC152(マサチューセッツ州のウ
ォセスターにあるノートン社製39クリストロン)を、
黒鉛箔ボックス151の底部に注いで、厚み約0.25
インチ(6.41IIIIl)の層を形成した。
直径約20μmのアルミナ繊維〔デラウェア州のウイル
ミングトンにあデュポン社製ファイバー・エフピー(F
iber FP))から作製した、寸法が長さ約6イン
チ(152mm) x幅約6インチ(152mm) x
厚さ約0.5インチ(13mm)の連続繊維プレフォー
ム153を、ステンレス製容器150の内張りである黒
鉛箔ボックス151内の90グリットのSiC 152
 Nの上部に配置した。概略寸法が6インチ(152m
m) x6インチ(152mm) x O.015イン
チ(0.38 mm)で、中央に直径約2インチ(51
 mm)の穴156を有する黒鉛箔シ一ト155〔ユニ
オンカーバイド製のグラフオイル(商標)〕を、連続繊
維プレフォーム153上に配置した。寸法が長さ約3.
5インチ(89mm) x幅約3.5インチ(89II
lm) x厚さ約0.5インチ(13mm)で、概略組
成がSt<0.25重景%、Fe<0.30重量%、C
u<0.25重量%、Mn<0. 15重量%、9.5
 〜10.6重世%Mg, Zn<0.15重量%、T
i<0.25重量%で残部がアルミニウムである各マト
リックス金属インゴット154を、黒鉛シ一ト155の
上に配置した。
ステンレス製容器150とその内容物を、室温抵抗加熱
レトルトラインド炉内に配置した。レトルトのドアを閉
めて、レトルトを、少なくとも30インチ(762mm
)Hgまで排気した。次に、レトルトラインド炉を、約
0.75時間で約200゜Cまで加熱した。
約30インチ(762mm) Hgの真空下で、約20
0 ”Cで約2時間保持後、排気したレトルトを、流量
約2.5リットル/分の窒素で裏込めした。このレトル
トラインド炉を、次に、窒素を約2.5リットル7分の
流量で流しながら、昇温速度約150’C/時間で、約
725゜Cまで加熱した.窒素を約2.5リットル/分
の流量で流しながら、この系を、約725゜Cで約25
時間保持した。ステンレス製容器150とその内容物を
、次に、レトルトから取り出した。その後、ステンレス
製容器150を黒鉛板上に配置し、少なくとも700゜
Cに予備加熱した90グリットのアルミナ(マサチュー
セッツ州のウォセスターにあるノートン社製387ラン
ダム)を、残留溶融マトリックス金属上に注ぐことによ
り方向性凝固を行い、ステンレス製容器及びその内容物
を、セラミック繊維ブランケット〔マンビレ・レフラク
トリー・ブロダクツ(Manville Refrac
tory Products)製セラブランケット(C
ERABLANKET) (商標)〕で覆った.室温で
セットアップを分解したところ、連続繊維強化金属マト
リックス複合体が生成したことが判明した。
−  ’I  (083187−VG−7)第15図に
示す、試料Gの製造に使用したのと同様なセットアップ
を用いて、下記に説明するようにして、金属マトリック
ス複合体試料を形成した。即ち、ユニオンカーバイド社
製のエーテージェイ(ATJ)黒鉛から作製した長さ約
22.75インチ(578mm) x幅約9.75イン
チ(248mm) x高さ約6インチ(152mm)の
寸法を有する黒鉛ポートを使用した。寸法が長さ約17
インチ(452mm) x幅約1インチ(25mm) 
x高さ約1インチ(25 mm)の黒鉛箔ボックスを、
試料Gに関連して説明した1枚の黒鉛箔〔ユニオンカー
バイド社製グラフオイル(商標)〕から作製した。
黒鉛箔ボックスを黒鉛ボート内容物に配置し、24グリ
ットのアルミナ(マサチューセッツ州のウォセスターに
あるノートン社製の387ランダム)で取り巻いた。ユ
ルイCVD炭化珪素被覆黒鉛繊維〔アモコ・パーフォー
マンス・プロダクツ社(Amoco Performa
nce Products, Inc.)製ソーネル(
Thornel) T300グレード309カーボンピ
ッチファイバーズ)の層を、黒鉛箔ボックスの底部に配
置した.黒鉛箔ボックスを接着するのに使用したのと同
様の黒鉛粉末/コロイドシリカ混合物を使用して、CV
D炭化珪素被覆黒鉛繊維の末端を被覆した.寸法が長さ
約12インチ(305m+++) x幅約0.75イン
チ(19mm) x厚さ約1インチ(25ffim)で
、概略組成が6重量%Mg、5重量%Zn、12重量%
Siで残部がアルミニウムであるマトリックス金属イン
ゴットを、黒鉛箔ボックス内のゆるい炭化珪素被覆黒鉛
繊維上に配置した。黒鉛ボートとその内容物を、室温制
御雰囲気炉内に配置した。炉のドアを閉めて、チャンバ
ーを、室温で、少なくとも30インチ(762+am)
 Hgまで排気した。次に、炉を、約0.75時間で約
200゜Cまで加熱した。約30インチ(762mm)
 Hgの真空下で、約200″Cで約2時間保持後、こ
の炉を、流量約1.5リットル/分の窒素で裏込めした
。次に、炉温を、約5時間で約850 ’Cに上昇させ
た。
窒素を約1.5リットル/分の流量で流しながら、約8
50゜Cで約10時間保持した後、炉を、約3時間で室
温に冷却した。室温で黒鉛箔ボックスを分解したところ
、金属マトリックス複合体が生成したことが判明した。
上記で説明した試料A〜■が室温まで冷えた後、横断面
を作り、金属マトリックス複合体が形成したかどうかを
見た。本実施例の試料A〜lの全てについて、アルミニ
ウムマトリックス複合体の形成が認められた。即ち、第
17a図は試料八についての顕微鏡写真( x 50)
であり、第17b図は試料Bについての顕微鏡写真( 
x 1000)であり、第17C図は試料Cについての
顕微鏡写真( x400)であり、第17d図は試料D
についての顕微鏡写真(×1000)であり、第17e
図は試料Eについての顕微鏡写真( x 400)であ
り、第17f図は試料Fについての顕微鏡写真( x 
15)であり、第17g図は試料Gについての顕微鏡写
真( x50)であり、第17h図は試料Hについての
顕微鏡写真( x400)であり、第17i図は試料1
についての顕微鏡写真( x 1000)である。上記
の各図において、マトリックス金属は参照番号170で
示されており、充填材は参照番号171で示されている
〔備考〕
1 :マサチューセッツ州ウオセスターにあるノートン
社製387ランダム 2 :カナダ国モントリオールにあるアルカンケミカル
ズ社製CG − 75RG 3 :ペンシルベニア州ピッツバーグにあるアコア社製
T−64板状アルミナ 4 :デラウェア州のウイルミングトンにあるデュポン
社製開発グレードFαAlz(1+小板状物 5 :日経テクノリサーチ社製 6 :マサチューセッツ州ウオセスターにあるノートン
社製39クリストロン 7 :ジジージア州のアトランタにあるセラミックフィ
ラーズ社製アエロスフェアーズ8 :デラウェア州のウ
イルミングトンにあるデュポン社製ファイバー・エフビ
ー 9 :デラウエア州のウイルミングトンにあるアイシー
アイ・アメリカズ社製サフイル(商標)アルミナ繊維 10:サウスカロライナ州のグリーンビレにあるアモコ
・パーフォーマンス・プロダクツ社製トーネル(商標)
T300グレード309ST炭素ピッチ繊維 +:Si≦0.25%、Fe≦0.30%、Cu≦0.
15%、Mn≦0.15%、9.5 〜10.6%Mg
, Zn≦0.15%、Ti≦0.25%、残部アルミ
ニウム#:Si≦0.35%、Fe≦0.40%、16
 〜2.6%Cu, Mn≦0.20%、2.6 〜3
.4%Mg, 0.18〜0.35%Cr、6.8 〜
8.0%ZnSTi≦0.20%、残部アルミニウム 実IL灸 本実施例では、種々の充填材組成物を用いて、自発浸透
法により、金属マトリックス複合物体が製造できること
を示す。表2に、種々のマトリックス金属、充填材、処
理温度及び処理時間を用いて金属マトリックス複合物体
を形成するのに使用した実験条件をまとめて示す。
試圭罰二二L 実施例5で説明した試料A−Dは、それぞれ溶融充填材
、か焼アルミナ充填材、板状アミナ充填材及び小板状ア
ルミナ充填材を用いて形成した。
試料八〜Dの各々について表2に示す。
量 ・J(030689−DAF この試料は、第11図に示すような、試料Cと実質的に
同様なセントアップを用いて形成した。即ち、長さ約4
インチ(102mm) x幅約4インチ(102mm)
 x高さ約3インチ(76 mm)の寸法を有する黒鉛
箔ボックス〔ユニオンカーバイド社製グラフオイル(商
標)から作製〕を、黒鉛ボート内に配置した。約300
gの酸化マグネシウム粉末〔サウスカロライナ州のグリ
ーンビレにあるシーイー・ミネラルズ社(C−E Mi
nerals)製テコ(TECO)MgO ,グレード
12OS)を、黒鉛ボートを被覆している黒鉛箔ボック
ス内の底部に配置した。酸化マグネシウム粉末の表面を
、−50メッシュのマグネシウム粉末〔マサチューセッ
ツ州ダンバーズ、モートン・チオコールのアルファ・ブ
ロダクツ社製〕で十分に覆った。 Si<  0.25
%、 Fe<  0.30%、 Cu<  0.25%
、Mn<  0.15%、9.5  〜10.6%Mg
,Zn<  0.15%、Ti<0.25%で残部がア
ルミニウムからなり、長さ約4.5インチ(114mm
) x幅約1.5インチ(38 mm) x高さ約1.
5インチ(38 mm)の寸法を有するマトリックス金
属インゴットを、黒鉛箔ボックスの酸化マグネシウム粉
末及び−50メッシュマグネシウム粉末内に配置した。
黒鉛ポート及びその内容吻を、レトルトラインド抵抗加
熱炉内に配置した。レトルトのドアーを閉め、室温でレ
トルトを、少なくとも30インチ(762mm) Hg
まで排気した。所定の真空に達した後、炉を、流量約4
リットル7分の窒素で裏込めした。
このレトルトラインド炉を、次に、窒素を約4リットル
/分の流量で流しながら、昇温速度約200’C/時間
で約750゜Cに加熱した。窒素を約4リットル7分の
流量で流しながら、約750゜Cで約19時間保持した
後、レトルトラインド炉を、冷却速度約200゜C/時
間で約650゜Cまで冷却した。約650゜Cで、レト
ルトのドアーを開き、黒鉛ボート及びその内容物を取り
出して、黒鉛板と接触させることにより、金属マトリッ
クス複合体と残留マトリックス金属を方向性凝固した。
室温で黒鉛箔ボックスを分解したところ、酸化マグネシ
ウム充填材を含有する金属マトリックス複合体が形成さ
れたことが判明した。
’ K(042089−AAI−1) 第18図は、下記に説明する金属マトリックス複合体を
製造するのに使用したセットアンプの概略断面図である
。即ち、閉端寸法が長さ約3インチ(76 mm) x
幅3インチ(76 mm) 、開放端寸法が長さ約3.
75インチ(95 mm) x幅3.75インチ(95
 mm)で高さが約2.5インチ(64 mm)である
台形状断面を有する鋼製金型190を、厚さ14ゲージ
(1 . 9mm>の炭素鋼から作製した。鋼製金型の
内部表面に、エタノール〔ニュージャージー州のビオン
(Byon)にあるファームコ・プロダクッ社(Pha
rmco Producjs+ Inc.)製〕約1.
5体積部とロ^G−154コロイド黒鉛〔ミシガン州の
ボート・フロン(Port Huron)にあるアチェ
ソン・コロイド社製〕約1体積部からなる黒鉛混合物1
91を塗布した。黒鉛混合物からなる少なくとも3層の
被膜を、エアーブラシにより、容器の内部表面に塗布し
て形成した。
黒鉛混合物の各被膜は、次の被膜を塗布する前に乾燥さ
せた。鋼金型を、約330゜Cに設定した抵抗加熱空気
雰囲気炉内に配置した約2時間保持することにより、コ
ロイド黒鉛被膜191を乾燥させ且つ鋼製金型190に
付着させた。
部分安定化ジルコニア〔ジョージア州のアトランタにあ
るジルコニア・セールズ社(Zirconia SaI
es, Inc.)製HSY−3SD )約2.2ボン
ド(lkg)を、高さが約7インチ(177.8mm)
 、上直径が約6.25インチ(159mm) 、底直
径が約3.75インチ(95 mm)であるアルミナる
つぼ中において、約1350’Cで約1時間予備焼成し
た。予備焼成したZrO.約95重量%と−325メッ
シュのマグネシウム粉末〔ニュージャージー州のレーク
・ハースト(Lake Burst)にあリーデ・マユ
ュファクチュアリング社(Reede Manufac
turing Company)製〕約5重量%とを4
リットルのジャー中で混合することにより充填材混合物
192を調製した.この混合物を、ボールミルで約1時
間微粉砕後、更に10分間手動で振盪した。
充填材混合物192を、コロイド黒鉛被覆金型190の
底部に約0.75インチ(19 1101)の深さまで
注いで層を形成した。この充填材を、−50メンシュの
Mg粉末193〔マサチューセッツ州、ダンバーズ、モ
ートン・チオコール、アルファ・プロダクッ社製〕の層
で実質的に覆った。アルミニウム約99.7重量%と残
部が微量元素からなるマトリックス金属インゴット(総
重量:約537g)を、コロイド黒鉛被覆鋼製金型19
0内の充填材混合物192及びマグネシウム粉末193
の上部に配置した。更に、珪素約15重量%と残部がア
ルミニウムからなる第二マトリックス金属195016
.9 gを、最初のマトリックス金属194の上部に添
加した。金型190及びその内容物を、次に、寸法が長
さ約12インチ(30S關)x幅約10インチ(254
mm) x高さ約10インチ(254mm+)である炭
素鋼製外容器196内に配置した.長さ約12インチ(
305  n+m) x幅約10インチ(254mm)
X厚さ約0.01インチ(0.25m+s)の寸法を有
する一枚の黒鉛箔197〔オレゴン州のポートランドに
あるテーテー・アメリカ社(TT America)か
らパーマ・フォイル(Perma−Foil)の商品名
で販売されているPF−25−H )で、炭素鋼製外容
器196の内部キャビティーの底部を覆った。チタンス
ポンジ材198〔ペンシルベニア州のプリン・モーにあ
るケムアコイ社(Chemalloy Company
, Inc.)製〕20 gを、炭素銅製外容器196
内のコロイド黒鉛被覆鋼製金型190の周囲及び黒鉛箔
197の上に振りかけた。
w4箔200を一枚、鋼製外容器196の開口部上に配
置した。窒素パージ管201を、炭素鋼製外容器196
の側壁に設けた。鋼製外容器196及びその内容物を、
抵抗加熱利用炉内に配置した。この炉の温度を、窒素を
流量約10リットル/分で流しながら、昇温速度約40
0゜C/時間で、室温から約600゜Cに加熱し、その
後、窒素を流量約2リットル/分で流しながら、昇温速
度約400’C/時間で、約600゜Cから約800 
’Cに上昇させた。その後、炉を、窒素を流量約2リッ
トル/分で流しながら、約800゜Cで約1時間保持し
た。炭素鋼製外容器196とその内容物を、炉から取り
出し、コロイド黒鉛被覆鋼製金型190を、鋼製外容器
から取り出して、長さ約8インチ(203  mm) 
x幅約8インチ(203mm) x高さ約0.5インチ
(13n++n)の寸法を有する室温の銅冷却板と接触
させることにより、形成した金属マトリックス複合体を
方向性凝固した。
?  ’L(042789−AX−1)試料Kに関して
第18図に示したセットアップと同様のものを用いて、
試料Lを製造した。台形状の断面を有する金型を、金型
を2時間焼成してコロイド黒鉛被膜を硬化させた以外は
、試料κと同じ方法で製造した。
ZrO■強化Alz(h  (ジョージア州のアトラン
タにあるジルコニア・セールズ社製ZTA−85)約2
.2ボンド(lkg)を、試料Kにおける充填材と同じ
方法で製造した。充填材混合物を、コロイド黒鉛被覆鋼
金型の底部に約0.75インチ(19 mm)の深さま
で注いで層を形成した。この充填材を、−50メッシュ
のng粉末〔マサチューセ,ツ州、ダンバーズ、モート
ン・チオコール、アルファ・ブロダクツ社製〕の層で実
質的に覆った。アルミニウム約99.7重量%と残部が
微量元素からなるマトリックス金属インゴット(重量:
約368g)を、マグネシウム粉末で覆った充填材混合
物の上部に配置した。更に、珪素約15重景%と残部が
アルミニウムからなる第二マトリックス金属17.11
gを、第一マトリックス金属の上部に添加した。コロイ
ド黒鉛被覆鋼製金型及びその内容物を、次に、寸法が長
さ約12インチ(305  mm) x幅約10インチ
(254mm) x高さ約10インチ(254mm)で
ある炭素網製外容器内に配置した。長さ約12インチ(
305  mm) x幅約10インチ(254mm) 
x Kさ約0.01インチ(0.25mm)の寸法を有
する一枚の黒鉛箔〔オレゴン州のポートランドにあるテ
ーテー・アメリカ社(TT America)からパー
マ・フォイル(Perma−Foi 1)の商品名で販
売されているPF−25−1{ ]で、炭素鋼製外容器
の内部キャビティーの底部を覆った。チタンスポンジ材
〔ペンシルベニア州のプリン・モーにあるケムアロイ社
(Chemalloy Company+ Inc.)
製〕約20 g及び−50メッシュのマグネシウム粉末
約2gを、炭素鋼製外容器内のコロイド黒鉛被覆金型の
周囲及び黒鉛テープ製品の上に振りかけた。銅箔を一枚
、鋼製外容器の開口部上に配置した。窒素パージ管を、
炭素鋼製外容器の側壁に設けた。
カバーをした鋼製外容器及びその内容物を、抵抗加熱利
用炉内に配置した。この炉の温度を、窒素を流量約10
リットル/分で流しながら、昇温速度約400゜C/時
間で、室温から約600゜Cに加熱し、その後、窒素を
流量約2リットル/分で流しながら、昇温速度約400
゜C/時間で、約600 ’Cから約800 ’Cに上
昇させた。その後、炉を、窒素を流量約2リットル/分
で流しながら、約800゛Cで約1時間保持した後、約
580゜Cに冷却した。
炭素鋼製外容器とその内容物を、炉から取り出し、コロ
イド黒鉛被覆鋼製金型を、鋼製外容器から取り出して、
長さ約8インチ(203  mm) x幅約8インチ(
203mm) x高さ約0.5 インチ(13mm)の
寸法を有する室温の銅冷却板と接触させることにより、
形成した金属マトリックス複合体を方向性凝固した。
−成判y− 第19図は、以下で説明する金属マトリックス複合体試
料を形成するのに使用したセットアンプの概略断面図で
ある。即ち、寸法が約12インチX約9インチX約5.
5インチ(高さ)である内部キャビティーを有する黒鉛
ポー1−210  (ペンシルベニア州のウオメルシド
ルフ(Womelsdorf)にあるエムジービ−社(
MGP, Inc.)製でユニオンカーハイド社から入
手したATJグレード]を用意した。試料Cにおいて説
明した方法で、長さ8インチ(203mm)X幅4イン
チ(102mm) x深さ3インチ(76聞)の概略寸
法を有する黒鉛箔ボックス217〔ユニオンカーバイド
社製グラフオイル(商標))を形成した。−50メッシ
ュのマグネシウム粉末211〔マサチューセッツ州ダン
バーズ、モートン・チオコール、アルファ・ブロダクツ
社製〕約1gを、ポックス217の底部に配置した。黒
鉛セメント〔カリホルニア州のバレンシアにあるポリカ
ーボン社製のりジッド口ツタ(商標)]からなる薄いス
プレーコーティング(第19図には図示してない)を、
黒鉛箔ボックス217の底部に設けて、マグネシウム粉
末をボックスの底部217に付着させた。
1000メッシュの炭化珪素〔マサチューセッツ州のウ
ォセスターニアルノートン社製の39クリストロン〕約
98%と−325メッシュのマグネシウム粉末〔ニュー
ハンプシャー州シーブルック、ジョンソン・マセイ、ア
エサー(商標)]約2重量%からなる混合物約763g
のエタノールスラリーを混合(実施例5の試料Dに関連
して説明したLD法により)することにより充填材混合
吻212を調製した。この充填材混合物212を、黒鉛
箔ボックス217内のマグネシウム粉末211の上部に
配置した。
概略寸法が8インチ(203mm) x幅4インチ(1
02mm) x厚さ0.015インチ(0.38mm)
で、中央に直径約1.25インチ(32 mm)の穴2
14を有する黒鉛箔213 〔ユニオンカーバイド社製
グラフオイル(商標)〕の層を、黒鉛ボート210内の
炭化珪素充填材212の表面に配置した。−50メッシ
ュのマグネシウム粉末215  (マサチューセッツ州
、ダンバーズ、モートン・チオコール、アルファ・プロ
ダクツ社製〕約1gを、黒鉛箔213における穴214
上に露出している充填材212の表面上に配置した。
413.0合金(公称概略組成: 11.0〜13.0
%Si、Fe<  2.0  %、 Cu<  1.0
  %、 Mn<  0.35%、 Mg<1.0%、
Ni<0.50%、Zn< 0.50%、Sn< 0.
15%で残部がアルミニウム)からなる、重量約123
7 gのマトリックス金属インゴット216を、黒鉛箔
213の表面に配置した。この際、合金216が、黒鉛
シ一ト213の穴214を覆うようにした。
ボート210及びその内容物からなる反応系を、レトル
トラインド抵抗加熱炉内に配置した。この炉を、少なく
とも20インチ(508mm) Hgに排気後、流量約
4.5リットル/分の窒素で裏込めした。炉の温度を、
昇温速度約200゜C/時間で、室温から約775゜C
まで上昇させた。この系を、約775゜Cで約20時間
保持後、冷却速度約150゜C/時間で、約760″C
の温度まで低下させた。、約760″Cの温度で、この
系を、炉から取り出し、水冷アルミニウム急冷板上に配
置した。発熱ホットトッピング材〔オハイオ州のブルッ
ク・パークにあるフオセコ社製のフィーデル−9(商標
)〕約500mfを、黒鉛ボートの周囲に巻きつけた。
このフィーデル9(商標)は、セットアップの上部で発
熱を反応を生じさせ、マトリックス金属複合体が冷える
とともに方向性凝固を生じさせることにより、金属マト
リックス複合体内に収縮気孔が形成されるのを防ぐため
に用いた。
゛ ζN(060889−111AE−4)第12図に
示すような、実施例5の試料Dに関連して説明したのと
実質的に同様のセットアップを用いてこの試料を形成し
た。即ち、概略寸法が長さ8インチ(203nlm) 
x幅3インチ(76 mm) x厚さ0.5インチ(0
. 3 n+m)である2枚のATJグレードの板を、
約8インチ(203mm) x 4インチ(102mm
)x3インチ(76mm)(高さ)の概略寸法を有する
黒鉛ボート内容物に配置して、黒鉛ボート内容物には、
概略寸法が、約8インチ(203mm) x 2インチ
(50.8 mm) x 3インチ(76 nu++)
 (高さ)のキャビティーを形成した。黒鉛板の外側の
黒鉛ボートの部分に、220グリットのアルミナ(ノー
トン社製の387ランダム)を充填した。アルミナ板間
のキャビティーに、試料Cに関連して説明した方法によ
り作製した、約8インチ(203mm) x 2インチ
(50.8 mm) x 3インチ(76 mm)の概
略寸法を有する黒鉛箔ボックス(ユニオンカーバイド社
製グラフオイル)を配置した。黒鉛箔ボックスの内部分
に、−50メッシュのマグネシウム粉末(マサチューセ
ッツ州ダンバーズ、モートン・チオコール、アルファプ
ロダクツ社製)約1.5 gを入れて、黒鉛ンセメント
〔カリホルニア州のバレンシアにあるポリカーボン社製
リジンドロック(商標)]を用いて、黒鉛箔ボックスの
底部に付着せさた。
実施例5において、試料Dに関連して説明したLD法で
、炭化珪素小板状充填材混合物を調製することにより、
直径が約50ミクロンで厚さが約10ミクロンの炭化珪
素小板状物〔カナダ国、ケベック、ヨーンクエア(Jo
nquiere) 、シー・アクシス・テクノロジー社
(C−Axis Technology+ Ltd.)
製〕約96重量%と−325メッシュのマグネシウム粉
末〔ニューハンプシャー州シーブルツク、ジョンソン・
マセイ、アエサー(商標)]約4重量%からなる混合物
約303gを調製した。この充填材混合物を、黒鉛ボー
ト内容物のマグネシウム層の上部に配置した。−50メ
ッシュのマグネシウム粉末(マサチューセッツ州ダンバ
ーズ、モートン・チオコール、アルファ・ロダクツ社製
)約1.5 gからなる第二層を、炭化珪素充填材混合
物の上部に配宜した。表2の下部に記載した組成を有す
る、413合金からなるインゴット約644gを、系内
のマグネシウム層の上部に配置した。
黒鉛ボート及びその内容物からなる系を、レトルトライ
ンド抵抗加熱炉内容物に配置した。この炉を、少なくと
も20インチ(508mm) Hgに排気後、流量約4
.0リットル/分の窒素で裏込めした。炉の温度を、昇
温速度約100゜C/時間で、室温から約775゜Cま
で上昇させた。この系を、約775゜Cで約10時間保
持後、冷却速度約200゜C/時間で、約760゜Cの
温度まで低下させた。約760゜Cの温度で、この系を
、炉から取り出し、水冷アルミニウム急冷板上に配置し
た。発熱ホットトッピング材〔オハイオ州のブルック・
パークにあるフォセコ社製のフィーデル−9(商標)]
約500n+j2を、黒鉛ボートの周囲に巻きつけた。
このフィーデル−9(商標)を用いたのは、セットアン
プの上部で発熱を反応を生じさせ、マトリックス金属複
合体が冷えるとともに方向性凝固を生じさせることによ
り、金属マトリックス複合体内に収縮気孔が形成される
のを防ぐためである。
−  ’O(050289DAE−3)こ試料は、第1
9図に示すような、試料門川のセットアンプに準じて製
造した。即ち、寸法が約12インチX約9インチX約5
.5インチ(高さ)である内部キャビティーを有する黒
鉛ボート〔ペンシルベニア州のウオメルシドルフ(Wo
melsdorf)にあるエムジービー社(MGP, 
Inc.)製でユニオンカーバイド社から入手したAT
Jグレード〕を用意した.試料Cにおいて説明した方法
で、長さ8インチ(203mm) x幅4インチ(10
2mm) x深さ3インチ(76mm)の概略寸法を有
する黒鉛箔ボックス〔ユニオンカーバイド社製グラフオ
イル(商標)〕を形成した。−50メッシュのマグネシ
ウム粉末[マサチューセッツ州ダンバーズ、モートン・
チオコール、アルファ・ブロダクツ社製〕約1gを、黒
鉛箔ボ・ンクスの底部に配置した。黒鉛セメント〔カリ
ホルニア州のバレンシアにあるポリカーボン社製のりジ
ッド口ツタ(商標)〕からなる薄いスプレーコーティン
グを、黒鉛箔ボックスの底部に設けて、マグネシウム粉
末をボックスの底部に付着させた。
実施例5において、試料Dに関連して説明したLD法で
、直径が約10クロンで厚さが約2.5 ミクロンの二
硼化チタン小板状物(ユニオンカーバイド社製HTC−
30)約94重量%と−325メッシュのマグネシウム
粉末〔ニューハンプシャー州シーブルック、ジョンソン
・マセイ、アエサー(商標)〕約6重量%とを混合する
ことにより、充填材を調製した。この充填材を黒鉛箔ボ
ックス内のマグネシウム粉末の上部に配置した。
概略寸法が8インチ(203mm) x 4インチ(1
02mm )x O.015インチ(0.38 mm)
 (厚み)で、中央に直径約1.25インチ(32 m
m)の穴を有する黒鉛箔[ユニオンカーバイド社製グラ
フオイル(商標)]の層を、充填材の上部に配置した。
−50メッシュのマグネシウム粉末〔マサチューセッツ
州、ダンバーズ、モートン・チオコール、アルファ・プ
ロダクツ社製〕約1gを、黒鉛シートにおける穴を介し
て露出している充填材の表面上に配置した。
520合金(組成: Si<0.25重量%、Fe< 
0.35重量%、Cu<  0.25重量%、Mn< 
 0.15重量%、 9.5 〜IO.6重量%、Zn
< 0.15重量%、7i< 0.25重量%で残部が
アルミニウム)からなる、重量約1498 gのマトリ
ックス金属インゴットを、黒鉛箔シートの表面に配置し
た。
黒鉛ボート及びその内容物を、室温レトルトラインド抵
抗加熱炉内に配置した。レトルトのドア一を閉め、レト
ルトを、少なくとも20インチ(508am) Hgに
排気した。このレトルトを、流量約4.5リットル/分
の窒素で裏込めした。レトトラインド炉を、次に、昇温
速度約200゜C/時間で、室温から約775゜Cまで
上昇させた。この系を、約775゜Cで約20時間保持
後、冷却速度約150゜C/時間で、約760゜Cの温
度まで低下させた。約760゜Cの温度で、レトルトの
ドアーを開けて、黒鉛ボートとその内容物をレトルトか
ら取り出して、長さ約12インチ(305m+n) x
幅約9インチ(229mm) x厚さ約2インチ(51
 mm)の寸法を有する室温水冷アルミニウム冷却板上
に配置した。発熱ホットト,ンピング材〔オハイオ州の
ブルノク・パークにあるフオセコ社製のフィーデル−9
(商標)〕約500ml2を、セットアップの上部に振
りかけ、セラミック繊維ブランケット(マンビレ・レフ
ラクトリー・プロダクツ社製のセラブランケット)を黒
鉛ボートの表面周囲に巻きつけた。このホットトツピン
グ材を用いたのは、残留マトリックス金属の上部で発熱
を反応を生じさせ、マトリックス金属複合体が冷えると
ともに方向性凝固を生じさせることにより、金属マトリ
ノクス複合体内に収縮気孔が形成されるのを防ぐためで
ある。
−  ’P  071489DAF−1)第20図は、
下記説明する金属マトリ・ソクス複合物体を製造するの
に使用したセットアンプの概略断面図である。即ち、長
さ6インチ(152mm) x幅6インチ(152mm
) x深さ7.5インチ(191mm)の概略寸法を有
するステンレス製容器230を、上記した実施例に準じ
て作製した概略寸法が6インチ(152mm) x6イ
ンチ(152mm) x 7.5インチ(191mm)
の黒鉛箔ボックス231で内張リした。−325メ・ン
シュのマグネシウム粉末232  (ニューハンプシャ
ー州、シーブルック、ジゴンソン・マセイ社製のアエサ
ー(商標)〕約2gを、黒鉛セメント〔カリホルニア州
のバレンシアにあるポリカーボン社製のりジッド口ツタ
(商標)〕を用いて、黒鉛ボ・ノクスの底部に付着させ
た。平均粒子サイズ直径約3〜6ミクロンを有する窒化
アルミニウム粉末〔ニューヨーク州のバンファローにあ
るアドパンスト・リフラクトリー・テクノロジー社(A
dvanced Refractory  Techn
ology, Inc.)製の^−200アイン(AI
N) )約95重量%と−325メッシュのマグネシウ
ムILt(ニューハンプシャー州シーブロック、ジョン
ソンマセイ製のアエサー(商標)〕約5重量%との混合
物約500gを、4リットルのプラスチックジャー中で
、機械的手段により約2時間混合して、均一な充填材混
合物233を得た。この充填材混合物233を黒鉛箔ボ
ックス231内に配置した.長さ約1インチ(25 m
m)で直径が約2インチ(5111111)の黒鉛管ゲ
ート234を充填材233の上部に配置した。220グ
リットのアルミナ235(ノートン社WE−387ラン
ダム)を、黒鉛ボックス230内の充填材233の上部
に中心を持つ黒鉛管ゲート234の外直径の周囲に注い
で、ゆるい層を形成した。
220グリットアルミナ235を充分に添加して、黒鉛
管ゲート234を実質的に包囲するようにする。
=50メッシュのマグネシウム粉末236(マサチュー
セッツ州ダンバーズ、モートン・チオコール、アルファ
・ブロダクツ社製)約5gを、黒鉛管ゲートの内部分に
配置して、充填材233の界面を覆った。11.0 〜
13.0%Si, Fe< 2.0%、Cu< 1.0
%、Mn<  0.35%、 Mg<0.1%、 Ni
<0.50  %、 Zn<  0.50%、Sn< 
0.15%で残部がアルミニウムからなる413.0の
公称組成を有するマトリックス金属合金237の約12
10 gを、第20図に示すように、反応成分の上部に
配置した。
鋼製容器230及びその内容物からなる系を、レトルト
ラインド抵抗加熱炉内に配置した。この炉を、少なくと
も20インチ(508mm) Hgに排気後、流量約4
.0リットル/分の窒素で裏込めした。炉の温度を、昇
温速度約200゜C/時間で、室温から約200″Cま
で上昇させ、約200゜Cで約49時間保持後、昇温速
度約200゜C/時間で約550゜Cまで上昇させ、約
550゜Cで約1時間保持後、昇温速度約150“C/
時間で約775゜Cまで上昇させた。この系を約775
”Cで約10時間保持後、冷却速度約150’C/時間
で、約760゜Cの温度まで低下させた。、約760゜
Cの温度で、この系を、炉から取り出し、ホットトツピ
ングにより方向性冷却した。即ち、この系を、長さ約1
2インチ(305mm) x幅約9インチ(229mm
) x厚さ約2インチ(51 mm)の寸法を有する水
冷アルミニウム冷却板上に配置した。発熱ホットトツピ
ング材〔オハイオ州のブルック・パークにあるフォセコ
社製のフィーデル−9(商標)〕約500mffを、セ
ットアップの上部に振りかけた。
セラミック繊維ブランケット(マンビレ・レフラクトリ
ー・プロダクツ社製のセラブランケット)をステンレス
製容器の周囲に巻きつけて、系を断熱した。このホット
トツピング材を用いたのは、残留マトリックス金属の上
部で発熱を反応を生じさせ、マトリックス金属複合体が
冷えるとともに方向性凝固を生じさせることにより、金
属マトリックス複合体内に収縮気孔が形成されるのを防
ぐためである。
本実施例に準じて形成した金属マトリックス複合物体の
一部の機械的性質を表2に示す。機械的性質の測定に使
用した方法について、以下説明する。
糧IJ     U . T . S . )の濱1一
部の金属マトリックス複合体について、引張り強さを、
エーエステーエム(ASTM)#B557−84 rス
タンダード メソツズ ノブ テンション テスティン
グ ロート アンド キャスト アルミニウム アンド
 マグネシウム プロダクツ(Standard Me
thods of Tension Testing 
Wrought and Cast Aluminum
 and Magnesium Products)」
に準じて測定した。長さ6インチ(154mm) x幅
0.5インチ(13 Ilm) x厚さ0.1インチ(
2.5mm)の寸法を有する長方形引張り試験片を使用
した。長方形引張り試験片のゲージ部分は幅約378イ
ンチ(10 mm)X長さ0.75インチ(19 mm
)であり、末端部分からゲージ部分までの半径は約3イ
ンチ(76 mm)であった。寸法が長さ約2インチ(
51 mm) x幅約0.5インチ(13 ffim)
 x厚さ約0.3インチ(7 . 6mm)であるアル
ミニウムグリッピングタブ4個を、各長方形引張り試験
片の末端部分に、エボキシ樹脂〔ニューハンプシャー州
のシーブルノクにあるデクスター・コーポレーション・
オブ・ハイ・ゾル・アエロスペース・アンド・ブロダク
ツ(Dexter Corporation of H
igh Sol Aerospace and Ind
ustrialProducts)製のエポキシパツチ
(Epoxy−patch) (商標)〕を用いて固定
した。長方形引張り試験片の歪は、歪ゲージ(350オ
ームブリッジ) 〔ノースカロライナ州のローリーにあ
るマイクロメジャメンツ(Micromeasurem
ents)から入手したCEA−06−375UW−3
50〕を用いて測定した。アルミニウムグリツビングタ
ブ及び歪ゲージの付いた長方形引張り試験片を、シンテ
ク(Syn tec) 5000ポンド(2269 k
g)ロードセル〔マサチューセッツ州のストラットンに
あるシステム・インテグレーション・テクノロジー社(
System Integration Techno
logy Inc.)製のユニバーサル試験機モデルN
o, CITS2000/6〕上のウエッジグリップに
配置した。コンピュータデータ獲得システム(comp
uter data acquisition sys
 tem)を測定装置に接続し、応答を歪ゲージにより
記録した。長方形引張り試験片を、破壊するまで、0.
039インチ/分(1mm/分)一定速度で変形させた
。最大応力、最大歪及び破壊歪を、試料の形状及びコン
ビ二一タ内容物のプログラムを用いて記録された応答か
ら計算した。
・欠  よ       のゝ 金属マトリックス複合体の弾性率を、ASTM C84
日−88と実質的に同じである音波応答法により測定し
た。即ち、長さ約1.8〜2.2インチX幅約0.24
インチX厚さ約1.9インチ(長さ約45〜約55mm
x幅約5 mmx厚さ約4.8 mm)の寸法を有する
複合体試料を、2つの変換器の間に配置した。これらの
変換器は、空気テーブルを花こう石で支持することによ
り部屋の振動に影響を受けないようにした。
変換器の一方は複合体試料内の振動を引き起こすのに用
い、他方は金属マトリックス複合体の周波数応答を監視
するのに用いた。各周波数の応答レベルを、周波数を介
して走査し、監視及び記録し、共振周波数を求めること
により、弾性率を測定した。
ムンツ(Munz)、シャノン(Shannon)及び
バブセイ(Bubsey)の方法を用いて、金属マトリ
ックス複合体の破壊靭性を測定した。破壊靭性は、4点
負荷におけるシェブロンノッチの最大負荷から計算した
。シェブロンノッチ試験片の形状寸法は、長さ約1.8
 〜2.2インチ(45〜55nIffl)x幅約0.
19インチ(4.8mm) x高さ約0.24インチ(
6mm)であった。
シェブロンノッチは、ダイヤモンドソーを用いて切断し
て、試料に亀裂が伝播するようにして設けた。シェブロ
ンノッチを設けた試料(シェブロンポイントの先端を下
にして)を、ユニバーサル試験機内の掴み具に取り付け
た。シェブロンノンチ試料のノッチは、1.6インチ(
40 mm)離れた2本のピンの間で且つ各ピンがら約
0.79インチ(20 mm)の所にに配置した。シェ
ブロンノッチ試料のトップサイドを、0.79インチ(
20 +nn+)互いに離れ且つノッチから約0.39
インチ(10 mm)の所にある2本のビンに接触させ
た。最大負荷の測定を、マサチューセッツ州のストラッ
トンにあるシステム・インテグレーション・テクノロジ
ー社(Systea+ Integration Te
chnology Inc.)製のシンテク(Sint
ec)CITS−2000 /6型ユニバーサル試験機
を用いて行った。この際、クロスヘッドスピードは、0
.02イ7 チ/ 分(0.58 mm /分)を用い
た。ユニハーサル試験機のロードセルを、コンピュータ
データ獲得システムにインターフェースした。シブロン
ノッチ試料の形状寸法及び最大負荷を用いて、材料の破
壊靭性を計算した。数個の試料を用いて、一定の材料の
平均破壊靭性を求めた。
・百 ” (CIA) 充填材の体積分率、マトリックス金属の体積分率及び気
孔の体積分率を、定量的画像解析により測定した。即ち
、複合材料の代表的試料を、取り付け且つ磨いた。イン
ディアナ州のミシガン市で製造されたDAGE−MTI
シリーズ68ビデオカメラを上口に固定して取り付けて
あるニコンマイクロボトーF×(Nikon Micr
ophoto−FX)光学顕微鏡のステージの上に、磨
いた試料を置いた。このビデオカメラ信号を、ペンシル
ベニア州のラモント・サイエンティフィック・オブ・ス
テート・カレッジ(Lamont Scientifi
c of State College)製のDV−4
400型サイエンティフィックオブティカルアナリシス
システム(Scientific Optical A
nalysis System)に送った。適当に増幅
率で、光学顕微鏡によりミクロ構造の10個のビデオ画
像を得て、ラモント・サイエンティフィック・オプティ
カル・アナリシ・スシステムに保存した。50倍〜10
0倍の倍率で得たビデオ画像及び、ある場合には、20
0倍の倍率で得たビデオ画像をデジタル操作して、ライ
ティングを等しくする。200倍〜1000倍の倍率で
得たビデオ画像の場合は、ライティングを等しくするた
めのデジタル操作は必要ない。等しいライティング、特
定の色及びグレイレベル強度範皿のビデオ画像を、特定
のミクロ構造の特徴、特定の充填材、マトリックス金属
又は気孔等に割り当てた。
色及び強度の割当てが正確であることを確認するために
、割当てたビデオ画像と最初に得られたビデオ画像との
間の比較を行った。割当てたビデオ画像の代表例を、ラ
モント・サイエンティフィック・オプティカル・アナリ
シ・スシステムに内蔵させたコンピュータのソフトウエ
アにより自動解折して、体積%と実譬的にに等しい、充
填材の面積%、マトリックス金属の面積%及び気孔の面
積%を得た。
上記で説明した試料を室温まで冷却した後、各々の横断
面を作製して、金属マトリックス複合体が形成したかど
うかを調査する。本実施例の試料A−C及びJ−Pにつ
いては、全て、アルミニウム金属マトリックス複合体の
形成が認められた。
即ち、第17a図は試料八の組織を示す顕微鏡写真( 
x 50)であり;第17b図は試料Bの組織を示す顕
微鏡写真( x400)であり:第17c図は試料Cの
組織を示す顕微鏡写真( x400)であり;第21a
図は試料Jの組織を示す顕微鏡写真( xlOO)であ
り;第21b図は試料Nの組織を示す顕微鏡写真(x4
00)であり;第2lc図は試料Oの組織を示す顕微鏡
写真( xlooO)であある。
上記の各図では、マトリックス金属を参照番号170で
示し、充填材を参照番号171で示してある。
更に、試料の機械的性質を表2に示す。
スJLfホL 本実施例では、炭化珪素からなる異種の充填材混合物を
用いても、自発浸透法により、金属マトリックス複合物
体を形成することができることを示す。更に、用いる充
填材のサイズ及び/又は処理条件に応じて、充填材の配
合量を変えることができる。表3に、マトリックス、充
填材、処理温度及び処理時間の変更をはじめとする、金
属マトリックス複合物体を形成するのに用いた実験条件
をまとめて示す。
試率則二ご■ 充填材添加の前にはマグネシウム粉末を黒鉛箔ボックス
の底部には配置しなかったことを除いて、第11図の概
略断面図に示すようにして、実施例5における試料Cと
実質的に同様の方法でこれらの試料を形成した。
実1LD士二見 第18図の概略断面図に示すようにして、実施例5にお
ける試料Kと実質的に同様の方法でこれらの試料を形成
した。
上記の試料を室温まで冷却した後、各試料の横断面を作
製して、金属マトリックス複合物体が形成されたかどう
か調べた。本実施例の試料Q〜^Jについては、全て、
アルミニウム金属マトリックス複合体の形成が認められ
た。
第22a図は試料Qの組織を示す顕微鏡写真(×400
)であり;第22b図は試料Rのui織を示す顕微鏡写
真( x 400)であり:第22c図は試料Sの組織
を示す顕微鏡写真( X 400)であり;第22d図
は試料Tの組織を示す顕微鏡写真( x 400)であ
り;第22e図は試料Uの組織を示す顕微鏡写真( x
 400)であり;第22f図は試料Vの組織を示す顕
微鏡写真( x 400)であり;第22g図は試料一
のm織を示す顕微鏡写真( x 400)であり;第2
2h図は試料Xの組織を示す顕微鏡写真(X400)で
あり;第22i図は試料Yの組織を示す顕微鏡写真( 
x 400)であり;第22j図は試料ACの組織を示
す顕微鏡写真( x 400)であり;第22k図は試
料ADの組織を示す顕微鏡写真( x 400)であり
;第221図は試料AEの組織を示す顕微鏡写真( x
 400)であり:第22m図は試料AFの組織を示す
顕微鏡写真( x 400)であり;第22n図は試料
AGの組織を示す顕微鏡写真( x 400)であり;
第22o図は試料^Hの組織を示す顕微鏡写真(X40
0)である。上記の各図面において、マトリックス金属
は参照番号170で示してあり、充填材は参照番号17
1で示してある。
試料の機械的性質を、上記で説明した標準試験法により
測定した。結果を、表3に示す。
(本頁以下余白) スm亀 本実施例では、金属マトリックス複合物体は、広範囲の
処理時間で形成できることを示す。即ち、浸透雰囲気及
び浸透増進剤又は浸透増進剤前駆体の存在下で、充填材
に、マトリ・ンクス金属を振盪させるための時間は、所
望の結果に応じて異なることができる。表4に、マトリ
ックス金属、充填材及び処理時間をはじめとする、広範
囲の処理時間にわたって、金属マトリックス複合物体を
形成するのに用いた実験条件をまとめて示す。
試杢μk二時 黒鉛ボートを、黒鉛箔ボックスで内張リする代わりに、
コロイド黒鉛〔ミシガン州のボート・ヒューロンにある
アチェソン・コロイド社( Acheson Coll
oid)製のDAG−154 )を塗布した以外は、第
11図の概略断面図に示すようにして、実施例5におけ
る試料Cと実質的に同様の方法でこれらの試料を形成し
た.系を、昇温速度約200’C/時間で室温から約3
50゜Cに加熱し、約350゜Cで約7時間保持後、昇
温速度約2 0 0 ’Cで約550゜Cに加熱後、約
550゜Cで約1時間保持し、昇温速度約150゜C/
時間で約775゜Cに加熱し、約775゜Cで表4に示
した時間保持した。更に、反応系を炉から取り出した後
、形成した複合体を、水冷アルミニウム急冷板状に配置
して、複合体を方向性凝固した。
AL   520.0″″  −325 AlzO+ 
 ”  2    775AM   520.01  
−325 Alz(h  ’  4    775AN
   520.0”   −325Ah03’  8 
   775〔備考] 3 :ペンシルベニア州のピッツバーグにあるアルコア
(Aalcoa)社製のT−64板状アルミナ+:Si
≦0.25%、 Fe≦0.30%、 Cu≦0.25
%、 一〇≦0.15%、9.5 〜10.6%FIg
, Zn≦0.15%、Ti≦0.25%、残部がアル
ミニウム I11Lエ− 本実施例では、金属マトリックス複合物体の機械的性質
は、方向性凝固及び/又はその後の熱処理によって変更
できることを示す。表5に、金属マトリックス複合物体
を製造するのに用いた実験条件及び形成した複合物体の
機械的性質をまとめて示す。
試泗皇一j1二醪 これらの試料は、第11図に示した概略断面図のように
して、実施例5の試料Cに関して説明したのと同様の方
法で形成した。試料AQ−ASを、以下に説明するよう
にして、T−6熱処理に附した。
旦然五皿 複合体を、ステンレスワイヤーバスケット内に配置し、
その後、約500゜Cに設定した抵抗加熱空気雰囲気炉
内に配置した。複合体を、約500″Cで約一時間加熱
後、炉から取り出し、室温の水浴中で急冷した。沈澱プ
ロセスを生じさせるために、複合体を、160″Cで1
0時間人工的に熟成させるか、室温で約1週間自然に熟
成させた。
試l罰t二U (1)使用する黒鉛箔ボックスの底部にマグネシウムを
配置しなかったこと;及び(2)反応系を約750゜C
で約15時間保持したことを除いて、実施例5における
試料Cに関して用いたのと実質的に同様な方法でこれら
の試料を形成した。試料AW−AYを、実施例5の試料
已に関連して説明した方法によりT4処理に附した。
上記した試料を室温まで冷却した後、横断面を作製して
、金属マトリックス複合物体の形成を確認した。即ち、
第17c図は試料Cの組織を示す顕微鏡写真(X約40
0)であり;第23a図は試料AOの組織を示す顕微鏡
写真(X約400)であり;第23b図は試料APの組
織を示す顕微鏡写真(×約400)であり;第23c図
は試料AQO組礒を示す顕微鏡写真(X約400)であ
り;第23d図は試料ARのm織を示す顕微鏡写真(X
約400)であり;第23e図は試料ASのm織を示す
顕微鏡写真(×約400)であり;第23f図は試料A
Tの組織を示す顕微鏡写真(×約400)であり:第2
3g図は試料AUの組織を示す顕微鏡写真(×約400
)であり;第23h図は試料AVの組織を示す顕微鏡写
真(×約400)である。上記書く各図において、金属
マトリックスは参照番号170で示し、充填材は参照番
号171で示してある。
(本頁以下余白) 実[ 本実施例では、自発浸透により形成される金属マトリッ
クス複合物体の窒素含量を変化させることができること
を示す。即ち、マトリックス金属、充填材、浸透雰囲気
、浸透増進剤又は浸透増進剤前駆体及び一定の処理条件
の組み合わせに応じて、形成される金属マトリックス複
合物体の窒素含量を調整できる。第6図に、マトリック
ス金属、充填材、処理温度、処理時間及び形成される金
属マトリックス複合物体の窒素含量をはじめとする、本
実施例の金属マトリックス複合物体を形成するのに用い
た実験条件をまとめて示す。
な、実施例5の試料Bの製造に使用したのと実質的に同
様の方法で形成した。
jlU肘唄 この試料は、鋼製金型に黒鉛箔ボックスを内張リせずに
、鋼製金型の内部に黒鉛材〔ハイオ州のベリー(Bar
ea)にあるディロン・インダストリーズ(Dylon
 Industries, Inc.)製ディロングレ
ッードAE(Dylon grade AE )を吹付
塗後、約260゜Cで約1時間焼きつけしたことを除い
て、第18図の概略断面図に示したような、実施例6の
試料Kの製造に使用したのと実質的に同様の方法で形成
した。
試杢罰七シ狙 これらの試料は、第14図の概略断面図に示したような
、実施例5の試料Fの製造に使用したのと実質的に同様
の方法で形成した。
μJ旧胆 この試料は、第10図の概略断面図に示したようμ謎旧
I この試料は、充填材を含有しないアルミニウム合金の窒
素含量を測定する対象試料として用いた。
即ち、試料BDに用いたのと実質的に同様の鋼製金型の
内部キャビティーに、黒鉛材(ハイオ州のベリー(Ba
rea)にあるディロン・インダストリーズ(Dylo
n Industries+ Inc,)jilディロ
ングレッードAE(Dylon grade AE )
を塗布した。次に、520.0アルミニウム合金を、こ
の鋼製金型内に配置し、反応系を表6に示すように加熱
した。
上記した試料を室温まで冷却後、複合物体の窒素含量を
測定した。即ち、金属マトリックス複合体の窒素含量を
、ASTM法E 1019−87A rデタミネーショ
ン オブ カーボン、サルファ一、ナイトロジヱン、オ
キシジェン アンド ハイド口ジエンイン スティール
ズ アンド イン アイアン、ニッケル アンド コバ
ルト アロイズ(ロetermination of 
Carbon+ Sulfu, Nitroger++
 Oxygen and Hydrogen in S
teels and in Iron, Nickel
 andCobalt Alloys) Jを用いて測
定した。この方法では、不活性ガス溶融・熱伝導率を用
いて窒素含量を測定する.即ち、試料片を、小さな黒鉛
製るつぼに入れ、ヘリウムを流しながら、最低温度約1
900゜Cで、銅又はニッケルのいずれかを用いて溶融
させた.試料中に存在する窒素は、分子状窒素として放
出させ、他の分子種(例えば、水素及び一酸化炭素)か
ら分離して、窒素・ヘリウムガス混合物の熱伝導率を測
定した。この試験は、自動操作できるように設計され且
つ公知窒素含量の標準〔窒素含量が0.037%の73
CのNIST標準物質及び窒素含量が32.6%のAI
N))で校正された市販のレコ(Leco) TC43
6酸素・窒素分析装置を用いて行った。
(本頁以下余白) 某五l丸は 本実施例では、形成されるマトリックス複合物体の耐摩
耗性は、用いられるアルミナ充填材に応じて変えること
ができることを示す。即ち、種々のアルミナ充填材を、
マトリックス金属、浸透雰囲気及び浸透増進剤又は浸透
増進剤前駆体を組み合わせて、自発浸透により本実施例
の金属マトリックス複合物体を形成した。表7に、マト
リックス金属、充填材、処理条件及び本実施例で形成し
た金属マトリックス複合物体の摩耗率並びに未処理金属
(試料BL)の摩耗率をまとめて示す。
試月エーmΣ旺 本実施例は、第9図に示すような、実施例5における試
料Aと実質的に同様の方法で形成した。
試石BH−B℃し俤し これらの試料は、第10図に示すような、実施例5にお
ける試料Bと実質的に同様の方法で形成した. 試ll2 本試料は、下記に示すようにして、520.0アルミニ
ウム合金の耐摩耗試験を行った比較対象試料である。
試料の摩耗試験は、ASTM標準規格第3.02巻に入
っている^STM G75−82  rスラリー アブ
レイシブリー バイ ミラー ナンバー テスト(Sf
urryAbrasively by Miller 
Number Test) jの操作を変更して行った
。この変更試験では、標準スラリーに暴露した候補材料
の摩耗率を測定する。この種の摩耗試験は、スラリーポ
ンブ製造業者において一般的なものであり、スラリーボ
ンブの用途に考えられている候補材料を評価するのに用
いられている。
ΩL]い(I置 試験装置には、各アームに摩耗ブロックをとりつけたメ
カニカルアームが付いている。メカニカルアームは、適
当なコネクテイングロツド及びモーターにより約48サ
イクル/分で回転するクランクに接続したクロスヘッド
に対して自由に旋回できる。この機構により、約8イン
チ(203mm)の移動距離で、摩耗アームに対して、
水平の往復ハーモニック運動が提供される。各メカニカ
ルアームに対して、摩耗ブロックの上に直接約5ポンド
(2.3kgの負荷が印加される。各メカニカルアーム
をいつでも持ち上げて、摩耗ブロックをサイクルの終わ
りにラバーラップから離せるようにカムを設ける。研磨
スラリーを入れるために寸法が長さ約15インチ(3 
8 1mm) x幅約3インチ(76n+m)X高さ約
2インチ(51mm)のプラスチックトレイを用い、且
つ各メカニカルアームにそれぞれ別のトレイを設ける。
厚さが約0.125インチ(3.2mm)のネオブレン
ゴムラップを、各トレイの底部に取りつける。成形した
エラストマーを用いて、ラバーラップを、トラップの底
部の所定の位置に保持し且つ摩耗ブロックトラベルの長
さ方向に沿ってV字形トラフを形成した。サイクルのカ
ム端での45″の傾斜により、摩耗ブロックを持ち上げ
た状態で、スラリ一の波状の流れ又は逆流が生じる。
プラスチックを機械加工して、摩耗ブロックを受け入れ
るためのスロットと摩耗ブロックをクランプボルトでホ
ルダーを介して固定できるようにしたスリットの付いた
、寸法が長さ約2インチ(51n+m) x幅約2イン
チ(51 mm) x厚さ約0.5インチ(131II
II1)のブロックホルダーを作製した。試験装置は、
実質的にだれもそばにいなくとも、どのような長時間に
わたっても動作できる。
旦m住 試験条件での可能な範囲のバリエーションを以下に示す
(1)粒子の種類;いずれでもよいくシリカ、アルミニ
ウム等) (2)粒子サイズ: 500 〜5000 u m(3
)粒子濃度二〇〜100重量%固形物(4)スラリ一体
積: O 〜200 ml(5)スラリー温度:30゜
(室温) (6)スラリーのpH : 1〜14(調節)(7)摩
耗ブロック負荷:0〜5ボンド(0〜2.3kg) (8)時間:不定(4時間が一般的である)℃j工」(
支片 摩耗ブロックを、ダイヤモンドカッティングホイールを
用いてバルク材料から、断面がでるように切断し、表面
研磨機で精密研磨して、長さ1インチ(25 mm) 
x幅0.5インチ(13 IIlm) x厚さ0.2〜
0.4インチめ最終寸法とした. 豆上上]い月11− 摩耗ブロックをメタノール中で15分間超音波洗浄し、
約150″Cに設定した真空オーブン中で少なくとも約
15分間乾燥し、デシヶータ中で約15分間室温まで平
衡化後、±0.1 taHの精度で秤量した。
次に、摩耗ブロックを、摩耗ブロックホルダーに取りつ
け、垂直及び水平方向の整列が適切であるかを確認した
。研磨粒子と水の適当量を、±0.1gの精度で秤量、
混合後、プラスチック製のスラリートレイに注いだ。メ
ニカルアームを所定の位置に下げることにより、摩耗ブ
ロックを研磨スラリー中まで下げて、伝導モーターの電
源を入れて、往復運動を開始した。
摩耗ブロックを、研磨スラリーを介して、所定の頻度で
所定の時間(一般的に4時間)往復させた。所定時間の
後、メカニカルアームを持ち上げ、摩耗ブロックを取り
外した。その後、摩耗ブロックを、試験の開始時に行っ
たのと実質的に同様の操作で、洗浄、乾燥及び再秤量し
た。摩耗ブロックの重量損失と密度の値を用いて、体積
損失及び最終的に摩耗率( am’ / hr)を計算
した。スラリ一のpll及び温度は、試験の開始と終わ
りに測定した。
(本頁以下余白) 実】l汁J 本実施例では、形成される金属マトリックス複合物体の
耐摩耗製はミ用いる炭化珪素により変化できることを示
す。即ち、種々の炭化珪素充填材を、マトリックス金属
、浸透雰囲気及び浸透増進剤又は浸透増進剤前駆体と組
み合わせて使用して、自発浸透により本実施例の金属マ
トリックス複合物体を形成した。表8に、本実施例で形
成した金属マトリックス複合物体の摩耗率を、未処理金
属(試料BS)の摩耗率とともにまとめて示す。
試1lひ1L邸 これらの試料は、第9図に示したような、実施例5にお
いて試料Aを製造したのと実質的に同様な方法で形成し
た。
R謎旧理 この試料は、 において試料K 法で形成した。
第18図に示したような、実施例6 を製造したのと実質的に同様な方 R謎旧狐 この試料は、実施例12で説明した摩耗試験操作を行っ
た比較試料である。
試杢囮虹1Σ賠 これらの試料は、第10図に示したような、実施例5に
おいて試料Bを製造したのと実質的に同様な方法で形成
した。
実Jfilよし 本実施例では、形成される金属マトリックス複合物体の
機械的性質は、使用する充填材のサイズにより変えるこ
とができることを示す.表9に、マトリックス金属、充
填材、処理条件及び自発浸透浸透により形成された本実
施例の金属マトリックス複合物体の機械的性質をまとめ
て示す.した各図において、金属マトリックスは参照番
号170で示し、充填材は参照番号171で示してある
(本頁以下余白) −   ’BT   BU   Q    びBVこれ
らの試料は、第11図の概略断面図に示したセットアッ
プを用いて、実施例5における試料Cと実質的に同様の
方法で形成した。但し、充填材の添加の前に、黒鉛箔ボ
ックスの底部にはマグネシウム粉末を配置しなかった。
この実施例で形成した金属マトリックス複合体を、断面
がでるように切断し、顕微鏡写真を逼った.即ち、第2
4a図は試料BTの組織を示す顕微鏡写真( x 40
0)であり;第24b図は試料Btlの組織を示す顕微
鏡写真( x 400)であり;第24c図は試料BV
の組織を示す顕微鏡写真( x 400)である。上記
実IL山L 本実施例では、自発浸透により形成され且つ炭化珪素充
填材を組み込んだ金属マトリックス複合物体の熱膨張係
数は、充填材の粒子サイズにより変えることができるこ
とを示す。即ち、表10に、マトリックス金属、充填材
、処理条件及び本実施例で形成した試料の熱膨張係数を
示す。
機械的性質は、 より測定した。
上記で説明したa械的試験法に 本頁以下余白) 試杢l計mlぺ これらの試料は、第19図に概略断面図を示したセット
アップを用いて、実施例6における試料Nと実質的に同
様の方法で形成した。表10に、各試料の反応成分と処
理条件を示す。試料CFにおいて、黒鉛ボート内で黒鉛
箔ボックスを用いずに、黒鉛被膜(DAC−154 ;
ミシガン州ののポート・ヒューロンにあるアチェソン・
コロイド社( Acheson Colloid)製の
DAG−154 3を、黒鉛ボートの内部キャビティー
内に配置した。次に、充填材を、第19図に概略断面を
示した黒鉛ボートと実質的に同じ黒鉛ボート内に配置し
た。
実[ 本実施例では、自発浸透により繊維強化金属マトリック
ス複合物体が形成てきることを示す。即ち、表11に、
金属マトリックス複合物体試料を形・成するのに使用し
たマトリックス金属、充填材及び反応条件の組み合わせ
を示す。更に、各複合物体を冷却する方法及び続いての
熱処理(実施した場合)の方法についても、表11に示
す。
試エヒT−CY これらの試料は、第15図に示した実施例5における試
料Gの製造に用いたのと実質的に同様の方法で形成した
試↑国kml埴 (1)マグネシウムは使用しなかった;(2)容器は黒
鉛製でなくステンレス製であった;及び(3)セラミッ
ク繊維フランケットを加熱中容器の上に配置したことを
除いて、第11図に示した実施例5における試料Cの製
造に用いたのと実質的に同様の方法で形成した。
試エ削七刊m 鋼板を黒鉛箔ボックスの下に配置するとともに、中央に
直径約2インチ(51 mm)の穴を有する黒鉛箔シー
トを、充填材とマトリックスとの間に配置したことを除
いて、第15図に示した実施例5における試料Gの製造
に用いたのと実質的に同様の方法で形成した。
試杢胆影巳匹 これらの試料を、厚さ約0.5インチ(13 n+m)
の炭化珪素層を、黒鉛箔ボックスではなくステンレス製
容器の底部に配置し、及びマトリックス金属と充填材と
の間の黒鉛箔における開口部は、寸法が幅約1/2イン
チ(13 mm) x長さ約5インチ(127mm)で
、中央に直径約2インチ(51闘)の穴を設けたスリッ
トとしたこと以外は、第16図に示した実施例5におけ
る試料Hの製造に用いたのと実質的に同様の方法で形成
した。
試杢胆七二U これらの試料は、系には炭化珪素層を設けなかったこと
以外は、試料DE−DGの場合と実質的に同様の方法で
形成した。
金属マトリックス複合物体の機械的性質を、上記で説明
した機械的試験により測定した。結果を表11に示す。
これらの複合物体の機械的性質は、ASTM標準規格D
−3552と実質的に同様の方法により測定した。
(本頁以下余白) 実差j[卦一 本実施例では、充填材を高体積分率で含有するプレフォ
ームを自発浸透させて、金属マトリックス複合物体を形
成できることを示す。第25図は、.以下で説明する本
実施例の金属マトリックス複合体を製造するのに使用し
たセットアップの概略断面図である。即ち、寸法が長さ
約6インチ(152mm )X幅約6インチ(15hu
n) x深さ約6インチ(152mm)である内部キャ
ビティーを有する鋼製金型250を製造した。鋼製金型
250の底部表面を、寸法が長さ約3インチ(76mm
) x幅約3インチ(76l++m) x厚さ約0.0
15インチ(0.38mm)である一枚の黒鉛箔251
〔ユニオンカーバイド社製グラフオイル(商標)〕で覆
った。外形約1.75インチ(45IIIII+)、内
径約0.75インチ(19 mm)で約3インチ(76
 mm)の長さに切断した炭化珪素プレフォーム252
〔ニューヨーク州アクロン(Akron)にあるアイ・
スクエアード・アール・エレメント社(I Squar
ed R Element, Inc.)から入手)を
、一枚の黒鉛箔253に包み、鋼製ボックス250内の
黒鉛箔251の上に配置した。
90グリットのアルミナ材254〔マサチューセッツ州
のウォセスターにあるノートン社(Norton Ca
mpany)製38アランダム〕を、炭化珪素プレフォ
ーム252と鋼製金型250との間の空間に注いだ。炭
化珪素プレフォームの内部キャビティーに、黒鉛粉末2
55  Cニュージャージー州のフェア・ローンにある
ロンザ社(Lonza, Inc.)がら入手したMS
 −44)を注いだ。長さ約5.75インチ(146+
nm)κ幅5.75インチ(146mm) x深さ約3
インチ(76 +nm)の寸法を有する黒鉛箔ボックス
を、実施例5の試料Cで説明した方法に準じて作製した
。直径が約1.75インチ(43 mm)で炭化珪素プ
レフォーム252の外直径に対応する穴257を、黒鉛
箔ボックス256の底に切断して設け、黒鉛箔ボックス
256を、鋼製金型250内の炭化珪素プレフォーム2
52の上部の周囲に配置した。100メッシュのマグネ
シうム粉末材258(ペンシルベニア州のタマクエ(T
amaqua)にあるハート・コーポレーション社(H
art Corporaton)製]を、黒鉛箔ボック
ス256内に延びている炭化珪素プレフォーム252の
上部表面上に配置した。
珪素12重量%、マグネシウム6重量%で残部がアルミ
ニウムからなるマトリックス金属259を、鋼製金型2
50内に入っている黒鉛箔ボックス256内に配置した
鋼製金型250とその内容物を、室温レトルトラインド
抵抗加熱炉内に配置した。レトルトのドアーを閉め、レ
トルトを即ち30インチ(762mm) Hgまで排気
した。所定の真空に到達後、窒素をレトルトチャンバー
に、約3リットル/分の流量で導入した。このレトルト
ラインド炉を、次に、昇温速度約200″C/時間で約
800 ’Cまで加熱後、窒素を流量約3リットル/分
で流しながら、約800 ’Cで約10時間保持した。
その後、レトルトラインド炉の温度を、冷却速度約20
0″C/時間で、約800″Cから約675゜Cまで低
下させた。約675゜Cで、鋼製金型250とその内容
物を、レトルトから取り出し、室温の黒鉛板上に置いて
、金属マトリックス複合体と残留マトリックス金属を方
向性凝固させた。
室温でこのアセンブリーを分解したところ、マトリック
ス金属がプレフォームに自発浸透したことが分かった。
次に、形成された金属マトリックス複合体を、断面が出
るように切断して、定量的画像解析を行った。第26a
図はこの複合体の組織を示す顕微鏡写真( x 50)
であり、第26b図は系内でエッチングに附したマトリ
ックス金属の顕微鏡写真(xl0100)である。定量
的画像解析の結果から、炭化珪素強化複合体の配合量は
約78体積%であり、充填材を高体積分率で含有してい
るプレフォームを自発浸透させることにより、金属マト
リックス複合体が形成されることが分かった。。
〔発明の効果〕
上記で説明したように、本発明による金属マトリックス
複合体の形成方法によれば、浸透増進剤及び/又は浸透
増進剤前駆体及び/又は浸透雰囲気が、プロセスの少な
くともある時点で、充填材又はプレフォームと連通して
おり、それにより、溶融マトリックス金属が充填材又は
プレフォームに自発浸透できる。このような自発浸透は
圧カを印加したり真空を利用することをもとめられるこ
とな《生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、自発浸透金属マトリックス複合体を製造する
ためのレイアップの断面概略図であり、第2図は、実施
例1で製造した金属マトリックス複合体の組織を示す顕
微鏡写真であり;第3図は、自発浸透金属マトリックス
複合体を製造するためのレイアンプの断面概略図であり
;第4図は、実施例2で製造した金属マトリックス複合
体の組織を示す顕微鏡写真であり;第5図は、自発浸透
金属マトリックス複合体を製造するためのレイアンプの
断面概略図であり;第6図は、実施例3で製造した金属
マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真出有り;第
7図は、自発浸透金属マトリックス複合体を製造するた
めのレイアップの断面概略図であり;第8図は、実施例
4で製造した金属マトリックス複合体の組織を示す顕微
鏡写真であり;第9図は、実施例5に準じてマトリック
ス金属を自発的に浸透させるためのレイアップの断面概
略図であり;第10図は、実施例5に準じて自発浸透マ
トリックス金属複合体を製造するためのレイアップの断
面概略図であり;第11図は、実施例5に準じて自発浸
透マトリックス金属を製造するためのレイアップの断面
概略図であり;第12図は、実施例5に準じて自発浸透
マトリックス金属を製造するためのレイアンプの断面概
略図であり;第13図は、実施例5に準じて自発浸透マ
トリックス金属を製造するためのレイアップの断面概略
図であり;第14図は、実施例5に準じて自発浸透マト
リックス金属を製造するためのレイアップの断面概略図
であり;第15図は、実施例5に準じて自発浸透マトリ
ックス金属を製造するためのレイアンプの断面概略図で
あり;第16図は、実施例5に準じて自発浸透マトリッ
クス金属を製造するためのレイアップの断面概略図であ
り;第17a図は、試料八に相当する金属マトリックス
複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第17b図は、
試料Bに相当する金属マトリックス複合体の組織を示す
顕微鏡写真であり;第17c図は、試料Cに相当する金
属マ} IJックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であ
り、第17d図は、試料Dに相当する金属マトリックス
複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第17e図は、
試料Eに相当する金属マトリックス複合体の組織を示す
顕微鏡写真であり;第17f図は、試料Fに相当する金
属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;
第17g図は、試料Gに相当する金属マトリックス複合
体の組織を示す顕微鏡写真であり;第17h図は、試料
Hに相当する金属マトリックス複合体の組織を示す顕微
鏡写真であり;第17i図は、試料Iに相当する金属マ
トリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第1
8図は、実施例6に準じて自発浸透金属マトリックス複
合体を製造するためのレイアンプの断面概略図であり;
第19図は、実施例6に準じて自発浸透金属マトリック
ス複合体を製造するためのレイアップの断面概略図であ
り;第20図は、実施例6に準じて自発浸透金属マトリ
ックス複合体を製造するためのレイアップの断面概略図
であり;第21a図は、試料Jに相当する金属マトリッ
クス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第21b図
は、試料Nに相当する金属マトリックス複合体の組織を
示す顕微鏡写真であり;第21c図は、試料Oに相当す
る金属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であ
り;第22a図は、試料ロに相当する金属マトリックス
複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第22b図は、
試料Rに相当する金属マトリックス複合体の組織を示す
顕微鏡写真であり;第22c図は、試料Sに相当する金
属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;
第22d図は、試料Tに相当する金属マトリックス複合
体の組織を示す顕微鏡写真であり;第22e図は、試料
Uに相当する金属マトリックス復合体の組織を示す顕微
鏡写真であり;第22f図は、試料Vに相当する金属マ
トリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第2
2g図は、試料一に相当する金属マトリックス複合体の
組織を示す顕微鏡写真であり;第22h図は、試料Xに
相当する金属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写
真であり;第221図は、試料Yに相当する金属マトリ
ックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第22j
図は、試料ACに相当する金属マトリックス複合体の組
織を示す顕微鏡写真であり;第22k図は、試料ADに
相当する金属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写
真であり;第221図は、試料AEに相当する金属マト
リックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第22
m図は、試料靜に相当する金属マトリックス複合体の組
織を示す顕微鏡写真であり;第22n図は、試料AGに
相当する金属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写
真であり:第22o図は、試料A}Iに相当する金属マ
トリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第2
3a図は、試料AOに相当する金属マトリックス複合体
の組織を示す顕微鏡写真であり;第23b図は、試料A
Pに相当する金属マトリックス複合体の顕微鏡写真であ
り;第23c図は、試料八〇に相当する金属マトリック
ス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第23d図は
、試料ARに相当する金属マトリックス複合体の組織を
示す組織を示す顕微鏡写真であり;第23e図は、試料
Asに相当する金属マトリックス複合体の組織を示す顕
微鏡写真であり;第23f図は、試料ATに相当する金
属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;
第23g図は、試料AUに相当する金属マトリックス複
合体の組織を示す顕微鏡写真であり:第23h図は、試
料AVに相当する金属マトIJックス複合体の組織を示
す顕微鏡写真であり;第24a図は、試料BTに相当す
る金属マトリックス複合体の組織を示す顕微鏡写真であ
り;第24b図は、試料BUに相当する金属マトリック
ス複合体の組織を示す顕微鏡写真であり;第24c図は
、試料BVに相当する金属マトリックス複合体の組織を
示す顕微鏡写真であり;第25図は、実施例工6に準じ
て自発浸透金属マトリックス複合体を製造するためのレ
イアップの断面概略図であり;第26a図は、実施例1
6で製造した金属マトリックス複合体の組織を示す顕微
鏡写真であり;第26b図は、実施例16で製造した金
属マトリックス複合体のエッチングを附した金属の組織
を示す顕微鏡写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、充填材及び/又はプレフォームからなる通気性素材
    を形成し、 前記通気性素材の少なくとも一部分に溶融マトリックス
    金属を自発的に浸透させて金属マトリックス複合体を形
    成することにより寸法特性を制御して、強度、靭性、耐
    摩耗性及び熱膨張係数のうちの少なくとも一つの性質を
    変えることを特徴とする金属マトリックス複合体の形成
    方法。 2、充填材及び/又はプレフォームからなる通気性素材
    を形成し、 溶融マトリックス金属源を生成し、 浸透増進剤及び浸透増進剤前駆体のうちの少なくとも一
    方を、前記マトリックス金属、前記通気性素材及び浸透
    雰囲気のうちの少なくとも一つに付与して、通気性素材
    へのマトリックス金属の自発的な浸透を生じさせ、 前記通気性素材の少なくとも一部分に溶融マトリックス
    金属を自発的に浸透させ、そして 該浸透された通気性素材中の溶融マトリックス金属を冷
    却して金属マトリックス複合体を形成する工程を含むこ
    とを特徴とする金属マトリックス複合体の形成方法。 3、前記形成された金属マトリックス複合体を熱処理す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法
    。 4、前記形成された金属マトリックス複合体を熱処理す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の方法
    。 5、前記金属マトリックス複合体の熱処理が、実質的に
    前記マトリックス金属の熱処理に相当することを特許請
    求の範囲第3項に記載の方法。 6、前記金属マトリックス複合体の熱処理が、実質的に
    前記マトリックス金属の熱処理に相当することを特許請
    求の範囲第4項に記載の方法。
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