JPH02235612A - プラスチック製表皮材およびその製造方法 - Google Patents

プラスチック製表皮材およびその製造方法

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JPH02235612A
JPH02235612A JP5660089A JP5660089A JPH02235612A JP H02235612 A JPH02235612 A JP H02235612A JP 5660089 A JP5660089 A JP 5660089A JP 5660089 A JP5660089 A JP 5660089A JP H02235612 A JPH02235612 A JP H02235612A
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JP
Japan
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plastic
layer
mold surface
sintered
mold
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JP5660089A
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English (en)
Inventor
Kenji Ashikaga
足利 健司
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野》 この発明は、自動車内装材等の表皮材として用いられる
プラスチック製表皮材に関し、特には表面がスエード調
からなるプラスチック製表皮材に関する. (従来技術) プラスチック製表皮材は、安価、および成形が容易等の
理由から自動車用内装材、あるいはその他の表皮として
多用されている. ところで、従来のプラスチック製表皮材は、複雑な形状
のものが容易に得られる等の理由から、特開昭62−3
711号公報等に記載されている粉体スラッシュ成形法
により製造されることが多い. その粉体プラスチ゛ツク成形法とは、熱可塑性ブラスチ
ック(以下軟貫塩化ビニル樹脂を例に挙げる .)粉体
を加熱型面に付着して行うもので、具体的には第10図
ないし第12図のようにして行う.まず、第10図のよ
うにパケット10に収納された軟質塩化ビニル樹脂粉体
12を加熱した型14内に投入し、その軟質塩化ビニル
樹脂粉体IZを加熱型面に付着する.その際、該加熱型
面の温度は軟質塩化ビニル樹脂粉体の溶融温度よりもか
なり高い温度、例えば200℃に設定される.型外面に
ある13は、該型14を加熱するための熱媒体循環パイ
プである.そl7て、第11図のように該型14を18
0゜回転して余剰の軟質塩化ビニル樹脂粉体12を型1
4から排出しノご後、該型面を220℃に加熱し、必要
に応じて型を回転させながら、型面に付着している軟質
塩化ビニル樹脂粉体】5を型面保有熱により完全に溶融
ゲル化させ、均一かつ緻密な皮膜を型面に形成する.そ
の後、型を60℃まで冷却し、第12図のように母密な
皮膜16を型面からJリがし、所望の1ラスチック製表
皮材を得る. その際、型面にシボ模様等の微細な凹凸を形成しておけ
ば、その微細な凹凸がプラスチック製表皮材の表面に転
写されて、表面がシボ模様(微細な凹凸模様)からなる
プラスチック製表皮材が得られる. しかし、従来のプラスチック製表皮材は、装飾性を付与
したものであっても、前記のようにして表面にシボ模様
が付されたものにすぎなかった.そのため、該プラスチ
ック製表皮材を用いた内装材等は、その表面の装飾性が
限られ、多種多川な需要者の好みを満たすことができな
かった.(発明が解決しようとする課題) そこでこの発明は、従来のプラスチック製表皮材には無
い新規な装飾性を付与したプラスチック製表皮材および
その製造方法を提供しようとするものである. (課題を解決するだめの手段) 上記目的を達成するこの発明の要旨は、不規則な外形を
した艶の無い微小な軟質プラスチック塊の密集からなる
装飾層を、数密な軟質プラスチックからなる基層の一表
面に設けたことを特徴とずるプラスチック製表皮材にあ
る. また、そのプラスチック製表皮材を製造する方法の要旨
は、 ■加熱した型面に軟質熱可塑性プラスチック粉体を所定
厚みで付着させ、該型面保有熱によりそのプラスチック
粉体を半溶融状態にし、焼結させて、焼結プラスチック
層を型面に形成する工程と、 ■型面の温度を下げ、焼結プラスチック層における型面
と非接触側表面を前記軟質熱可塑性プラスチック粉体の
溶融温度より高い温度で加熱溶融して、前記焼結プラス
チック層の型面非接触側表面にプラスチック溶融層を形
成する工程と、 ■その焼結プラスチック層と溶融プラスチック層の積層
からなる皮膜状成形品を、冷却後型面から剥がす工程 からプラスチック製表皮材を製造するところにある. (作用) プラスチック製表皮材の表面を構成する装飾層は、不規
則な外形をした艶のない微小な軟質プラスチック塊が密
集してなるものであるため、互いに隣接する微小な軟質
プラスチック塊の間に、該塊の不規則な外形に起因する
微孔、および微小な凹凸形状が不規則な状態で配列され
ている.そのため、該装飾層の表面は、艶が無く、しか
も前記不規則に配列された微孔および微小な凹凸から形
成される模様により、あたかもスエードのごとく風合が
醸し出される. また、該装飾層が緻密な軟質プラスチックからなる基層
の表面に一体として設けられているため、その基層によ
ってプラスチック製表皮材の強度が高いものとなる. 一方、そのプラスチック製表皮材の製造方法において、
加熱した型面に積層付着した軟質熱可塑性プラスチック
粉体は、型面の保有熱により半溶融状態とされ、焼結さ
れる.その際、軟質熱可塑性プラスチック粉体は、半溶
融状態にあるなめ、融合することなく該粉体が各々適当
な範囲内で集合して外形の異なる無数の微小な軟質ブラ
スチ・ノク塊をなす.そして、その不規則な外形の微小
な軟質プラスチック塊が密集してなる焼結プラスチック
層が型面に形成される. なお、その微小な軟質プラスチック塊は、半溶融状態で
焼結形成されるため、艶の無い表面になっている. そして、型面の温度を下げた状態で該型面と接触してな
い側の焼結プラスチック層表面が、前記軟質熱可塑性プ
ラスチック粉休の溶融温度より高い温度で加熱され、該
加熱された側の焼結プラスチック層表面が溶融して、プ
ラスチック溶融層を形成する. 一方、型面と接触している側の焼結プラスチック層表面
は、その型面温度が前記焼結時の温度より低いものとさ
れているため、それ以上溶融することもなく、焼結プラ
スチック層のまま維持される.その結果、一方の表面が
外形の異なるしかも艶の無い微小な軟質プラスチック塊
の密集からなる層(焼結プラスチック層)、反対の表面
が均一に溶融したプラスチック溶融層からなる皮膜状成
形品が型面に形成される. そして、該皮膜状成形品を冷却後型面から剥離すれば、
外形の異なるしかも艶の無い微小な軟質プラスチック塊
が密集してなる装飾層と、前記プラスチック溶融層が冷
却してなる緻密なプラスチックからなる基層とが積層一
体化したプラスチック製表皮材が得られる. (実施例) 以下この発明の一実施例について説明する.第1図はこ
の発明の一実施例によるプラスチック製表皮材18の拡
大断面図、第2図は平面図である. 該プラスチック製表皮材18は、外形が異なり、しかも
艶の無い微小な軟質塩化ビニル樹脂の塊20が密集して
なる装飾層22と、その裏面に、緻密な軟質塩化ビニル
樹脂からなる基層24が積層一体化した構造からなる.
このような構造からなるプラスチック製表皮材18の表
面は、前記装飾層22を横成する微小な軟質塩化ビニル
樹脂塊20により、艶のない、不規則な微細な凹凸形状
をなし、しかも微小な孔26が不規則に配列した状態と
なっていて、あたかもスエードのような風合をしている
.また、そのプラスチック製表皮材18の裏面が、緻密
な軟質塩化ビニル樹脂からなる基層24により構成され
ているため、該表皮材18は強度に優れるものである.
なお、微小な軟゛質塩化ビニル樹脂塊としては平均粒径
100〜200μのものが好ましいが、これに限るもの
ではない. 第3図ないし第9図は前記プラスチック製表皮材18の
製造方法一例についてその製造工程を示す断面図である
. まず第3図のように、パケット28内に収容した軟質塩
化ビニル樹脂粉体30を、加熱した型32内に投入し、
その加熱型面に層状に付着させる.その際型面の加熱温
度は、軟質塩化ビニル樹脂粉体の溶融温度よりも僅かに
高い温度、140℃とされる.なお、31は型を加熱す
るための熱媒体循環パイプである. 次いで型32およびパケット28を第4図のように18
0゜回転して型内の余剰軟質塩化ビニル樹脂粉体をパケ
ット28に収容する.このとき、型面に付着した軟質塩
化ビニル樹脂粉休30aの厚みは約1〜2Mが好ましい
.また、軟質塩化ビニル樹脂粉体の一例として、平均重
合度i’o o o、平均粒径150νからなる塩化ビ
ニル樹脂粉体であって、フタル酸エステル、トリメリッ
ト酸エステル、高分子可塑剤の一種または数種の組み合
わせからなる可塑剤を60重量部添加したものを挙げる
ことができる.そして、その型面に付着した軟質塩化ビ
ニル樹脂粉体30aを第5図のように温度140℃から
なる型面の保有熱により約30秒間加熱し、該軟質塩化
ビニル樹脂粉体30aを半溶融状態にして焼結する.な
おこの際の加熱温度および加熱時間代、該粉体30aが
完全に溶融しない温度および時間とする.これによって
、型面に付着している軟質塩化ビニル樹脂粉体30aは
、隣接する所定範囲のもの同士が付着して、A部拡大断
面を示す第6図のように、外形の不規則な無数の微小な
軟質塩化ビニル樹脂塊34となり、型面に焼結プラスチ
ック層36を形成する。この時形成される微小な軟質塩
化ビニル樹脂塊34は、前記のように半溶融状態で焼結
成形され、艶の無いものとなるため、該焼結プラスチッ
ク層36の表面も艶の無いものになる.そして、熱媒体
循環バイブ31を流通する熱媒体の温度を下げて型温を
80℃程度に冷却し、その状態で第7図のように型面と
接触してない側の焼結プラスチック層表面36aを、加
熱ヒーター38等により160℃程度の温度で1〜2分
加熱する.第8図はその加熱後のB部拡大断面図である
.この図に示すように、焼結プラスチック層36の加熱
表面は、その加熱により溶融されて溶融プラスチック層
37となり、また型面との接触側表面は、型面が低い温
度(80℃〉に維持されているため、溶融することなく
焼結プラスチック層36のまま、すなわち、外形の不規
則な微小な軟質塩化ビニル樹脂塊34が密集してなる層
のまま維持され、その両層37,36が積層した皮膜状
成形品39が型面に形成される.次に型32を60℃以
下に冷却する.これにより、前記溶融プラスチック層3
7が冷却されて第9図のように粒密な軟質プラスチック
層40となり、該緻密な軟質プラスチック層40と焼結
プラスチック層36とが積層一体化した皮膜状成形品4
2が型面に形成される.その皮膜状成形品42を型面か
ら剥がせば、第1図に示したプラスチック製表皮材18
、すなわち、外形が不規則な微小な軟質プラスチック塊
の密集してなる装飾層22(焼結プラスチック層36)
と、緻密な軟質プラスチック層40からなる基層24が
積層一休化したプラスチック製表皮材18が得られる. このようにして得られたプラスチック製表皮材18は、
全体の厚みが1.2mで、そのうち装飾層22の厚みが
0.4mm、基層24の厚みが0.8−であった.く効
果) この発明のプラスチック製表皮材は、前記の構造からな
るため、その表面がスエード調となり、従来のプラスチ
ック製表皮材には無い斬新な装飾性を得ることができ、
しかも裏面の基層により表皮材全体の強度も高くなるた
め、種々の製品の表皮材として有益である. まな,、そのプラスチック製表皮材の製造方法は、困難
な作業がなく、容易にスエード調のプラスチック製表皮
材を得ることができるものである.
【図面の簡単な説明】
第1−図はこの発明の一実施例に係るプラスチック製表
皮材の断面図、第2図はその表皮材の平面図、第3図な
いし第9図はこの発明に係る製造方法の一実施例に・つ
いて、その製造工程を示す断面図、また第10図ないし
第12図は従来の粉休スラッシュ成形法を示す断面図で
ある. 20:微小な軟質プラスチック塊、22:装飾層、22
:基層、 36:焼結プラスチック層37:溶融プラス
チック層、 40:緻密な軟質プラスチック層 特許出願人  井上エムテービー株式会社第9図 第10図 第11図 第12図 ]U ヱレl

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外形が不規則で艶の無い微小な軟質プラスチック
    塊の密集からなる装飾層を、緻密な軟質プラスチックか
    らなる基層の一表面に設けたことを特徴とするプラスチ
    ック製表皮材。
  2. (2)加熱した型面に軟質熱可塑性プラスチック粉体を
    所定厚みで付着させ、該型面保有熱でもつてそのプラス
    チック粉体を半溶融にし、焼結させて焼結プラスチック
    層を型面に形成する工程と、 型面の温度を下げ、焼結プラスチック層における型面と
    の非接触側表面を前記軟質熱可塑性プラスチック粉体の
    溶融温度より高い温度で加熱溶融して、前記焼結プラス
    チック層の型面非接触側表面に溶融プラスチック層を形
    成する工程と、 その焼結プラスチック層と溶融プラスチック層の積層か
    らなる皮膜状成形品を、冷却後型面から剥がす工程 からなる、請求項1に記載されたプラスチック製表皮材
    の製造方法。
JP5660089A 1989-03-09 1989-03-09 プラスチック製表皮材およびその製造方法 Pending JPH02235612A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102083605A (zh) * 2008-07-05 2011-06-01 雷克蒂塞尔汽车系统有限责任公司 用于生产模压皮的方法及其模具装置
WO2016031531A1 (ja) * 2014-08-25 2016-03-03 株式会社仲田コーティング 低温加熱型パウダースラッシュ成形機およびパウダースラッシュ成形方法

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JP5905653B1 (ja) * 2014-08-25 2016-04-20 株式会社仲田コーティング 低温加熱型パウダースラッシュ成形機およびパウダースラッシュ成形方法

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