JPH02233627A - 1,4―ブタンジオールおよびテトラヒドロフランの製造方法 - Google Patents

1,4―ブタンジオールおよびテトラヒドロフランの製造方法

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JPH02233627A
JPH02233627A JP1053739A JP5373989A JPH02233627A JP H02233627 A JPH02233627 A JP H02233627A JP 1053739 A JP1053739 A JP 1053739A JP 5373989 A JP5373989 A JP 5373989A JP H02233627 A JPH02233627 A JP H02233627A
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は1.4−ブタンジオールおよびテトラヒドロフ
ランの製造方法に関しζさらに詳しくは、無水マレイン
酸および/または無水コハク酸を、触媒の存在下に気相
で接触水素化して1.4−ブタンジオールおよびテトラ
ヒドロフランを製造する方法に関する。
従来の技術 1.4−ブタンジオールはポリブチレンテレフタレート
樹脂やポリウレタン樹脂などの原料として有用な化合物
である。従って、1、4一ブタンジオールの安価でかつ
効率のよい製造方法の開発が強く望まれている。
従来公知である、無水マレイン酸および/または無水コ
ハク酸またはそれらの誘導体の接触水素化による、γ−
プチロラクトンまたは1.4−ブタンジオールの製造方
法としては、以下のようなものが開示されている。
(イ)無水マレイン酸または無水コハク酸などを亜鉛一
銅一クロムからなる触媒を用い、気相にて接触水素化す
るT−プチロラクトンの製造方法(特公昭44−325
67号公報)。
《口》無水マレイン酸および/または無水コハク酸を、
酸化銅一酸化べIJ Qウム一酸化亜鉛還元触媒存在下
に、気相で接触水素化することによるT−プチロラクト
ンの製造方法(特公昭47−23294号公報)。
(ハ)無水マレイン酸および/またはマレイン酸を■亜
族および■亜族の元素または化合物を含む触媒の存在下
に、液相で水添することによる1.4−ブタンジオール
の製造方法(特開昭51−133212号公報)。
(二)マレイン酸ジエステルまたはフマル酸ジエステル
などを亜クロム酸銅触媒の存在下に、気相で水素添加分
解して、1.4−ブタンジオールを製造する方法《特開
昭61−22035号公報、特表昭82−501702
号公報》などである。
また、本発明者らも、無水マレイン酸および/または無
水コハク酸を酸化銅一酸化亜鉛触媒の存在下に、気相に
て接触水素化を行うことによ.る1,4−ブタンジオー
ルの製造法を提案している(特願昭6 3−1 ? 5
 0 6 2号)。
一方、テトラヒドロフランもポリテトラメチレングリコ
ールなどの原料およびポリ塩化ビニルやポリウレタンな
どの溶剤として有用な化合物であり、1.4−ブタンジ
オールとともに、安価でかつ効率のよい製造方法の開発
が望まれている。
従来公知である、無水マレイン酸および/または無水コ
ハク酸などの接触水素化によるテトラヒドロフランの製
造方法としては、以下のようなものが開示されている。
《イ》無水マレイン酸および/または無水コハク酸およ
び/またはT−プチロラクトンなどを銅系触媒および脱
水触媒の混合触媒の存在下に、気相で、水添、脱水する
ことによるテトラヒドロフランの製造方法(特公昭48
−30272号公報)。
(口)無水マレイン酸および/または無水コノ\ク酸な
どをパラジウム、コバルトおよび二オブからなる固体触
媒の存在下に、液相で水素化することによるT−プチロ
ラクトンおよび/またはテトラヒドロフランの製造方法
(特開昭62−111975号公報)などである。
また、本発明者らも、無水マレイン酸および/または無
水コハク酸を、銅、クロムおよびマンガンを含む固体触
媒の存在下に、気相にて接触水素化を行うことによるテ
トラヒドロフランおよび1.4−ブタンジオールの製造
方法を提案している(特願昭6 3−3 1 3760
号)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記に開示された1.4−ブタンジオール
の製造方法では、以下のような問題点を有していた。す
なわち、無水マレイン酸および/または無水コハク酸を
触媒の存在下、気相で接触水添する方法においては、本
発明者らが提案した方法を除いて、γ−プチロラクトン
しか生成せず、目的とする1,4−ブタンジオールが得
られないという問題点があった。また、無水マレイン酸
および/またはマレイン酸を触媒の存在下、液相で水添
する方法においては約2 0 0 kg/cdという高
圧を必要とし、従って膨大な設備費および運転費が必要
であるという問題点が゛あった。さらに、マレイン酸ジ
エステルなどを触媒の存在下で、気相で水添分解する方
法においては、上記のような高圧は必要と巳ないが、無
水マレイン酸をジエステル化する工程が必要となりプロ
セスが極めて複雑になるという問題点があった。すなわ
ち、モノエステルをジエステルに変換する反応は平衡反
応であるため、充分に反応を進行させるためには2段階
の反応工程が必要となり、モノエステル化の工程を含め
ると3段階の反応工程の追加が必要である。
一方、上記に開示されたテトラヒド口フランの製造方法
では、以下のような問題点を有していた。すなわち、無
水マレイン酸などを銅系触媒および脱水触媒の混合触媒
の存在下で、テトラヒドロフランを製造する方法におい
ては、3つの反応帯域に分けて水添、.脱水を行う必要
があるため、反応装置が複雑となるとともに、プロセス
が複雑化するという問題点があった。また、パラジウム
、コバルトおよび二オブからなる触媒を用いる方法では
、液相で水素化反応を行うため高圧を必要とするうえに
、γ−プチロラクトンを多量に副生ずるという問題点が
あった。
また、従来、無水マレイン酸および/または無水コハク
酸の気相における接触水素化による1、4−ブタンジオ
ールおよびテトラヒドロフランの併産方法は本発明者ら
が既に提案した以外には〈知られていなかった。
本発明は無水マレイン酸および/または無水コハク酸か
ら1.4−ブタンジオール右よびテトラヒドロフランを
製造するに際し、設備費および運転費が高い、プロセス
が複雑化するという従来技術に伴う問題点を解決しよう
とするものであり、1.4−ブタンジオールおよびテト
ラヒドロフランの安価でかつ効率のよい併産方法を提供
することを目的としている。
課題を解決するための手段 発明の要旨 本発明者らは、無水マレイン酸および/または無水コハ
ク酸の直接水添を低圧下で行って、1,4−ブタンジオ
ールおよびテトラヒドロフランが製造できうればそのメ
リットは大きいと考え、その気相水添法を種々検討した
また、従来、無水マレイン酸および/または無水コハク
酸の気相水添においてT−プチロラクトンしか得られて
いないのは、いずれも低い水素/原料比かつ常圧近辺で
反応を行っているためであると考え、従来より高い水素
/原料比および気相を保てる範囲内の加圧下で水素化反
応を行ったところ高収率で1.4−ブタンジオールおよ
びテトラヒドロフランを併産しうることを見出し、本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は無水マレイン酸および/または無水
コハク酸を接触水素化して1,4一ブタンジオールおよ
びテトラヒドロフランを製造する方法において、銅、亜
鉛およびアルミニウムを含む固体触媒の存在下に、気相
で反応を行うことを特徴とする1.4−ブタンジオール
およびテトラヒドロフランの製造方法に関するものであ
る。
触   媒 本発明で用いられる触媒は、通常は予め酸化銅一酸化亜
鉛二酸化アルミニウム触媒を還元したものである。この
ような触媒は、たとえば水に硝酸銅などの銅化合物、硝
酸亜鉛などの亜鉛化合物および硝酸アルミニウムなどの
アルミニウム化合物を溶解し、加温攪拌下に炭酸ナトリ
ウム水溶液を溶液が中性になるまで滴下混合し、得られ
た固体を濾過により回収し、乾燥、焼成工程を経た後、
成形機を用いて所定の形状に成形することにより調製す
る。この調製法では酸化銅一酸化亜鉛一酸化アルミニウ
ム触媒が得られる。
本発明の触媒の還元は、たとえば、2容量%の水素を含
む窒素ガスを触媒に対して、常温・常圧換算でのガス空
間速度( G, H. S. V.、以下、G.H.S
.V.は、すべて常温・常圧換算値で示す。)2400
時間−1程度で数十kg / cdGの加圧下に170
℃にて1昼夜流通後、さらに水素濃度を徐々に上げ10
0容量%として、触媒床温度200℃にて数時間流通す
ることにより処理を行う。
溶   媒 本発明で用いられる溶媒は特に限定しないが、たとえば
、γ−プチロラクトン、テトラヒドロフラン、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、1、4−ジオイサンなど
が用いられる。このうちT−プチロラクトンは、無水マ
レイン酸および無水コハク酸の良溶媒であるとともに水
添生成物の一つであり、かつ1.4−ブタンジオールの
中間体と考えられるので特に好ましい。また溶媒は用い
なくともよい。
接触条件 無水マレイン酸および/または無水コハク酸と水素ガス
との混合気体と触媒との接触は、従来から知られている
方法の中から適宜選択できる。たとえば、混合気体と接
触とを固定床方式で接触させる方法、移動床方式で接触
させる方法、流動床方式で接触させる方法などを採用す
ることができる。また場合によっては、混合気体と触媒
を回分方式で接触させることもできる。
無水マレイン酸および/または無水コハク酸と水素ガス
との混合気体と触媒との接触時間は、G.H.S,V.
テl 0 0 0 〜1 0 0 0 0 0時間−1
、好ましくは1500〜20000時間−1程度である
本発明における反応温度は170〜280℃程度であり
、反応圧力は1 0 〜1 0 0 kg/CrlG程
度であり、無水マレイン酸および/または無水コハク酸
に対する水素ガスのモル比は50〜1500程度である
。反応温度、反応圧力および水素ガス/原料モル比は系
を気相に保ちうる範囲から適宜選択される。
但し、水素ガス/原料モル比が50未満であると、反応
速度の低下みよび炭素状物質の生成による触媒劣化を引
起し易く、一方1500を超えると大量の水素をリサイ
クルしなければならないので経済的に不利となりいずれ
も好ましくない。
本発明における生成物中の1.4−ブタンジオールとテ
トラヒドロフランの生成比は、用いる触媒の組成比、反
応圧力$よび反応温度により異るものの、一般的には、
モル比でテトラヒドロフラン/1.4−ブタンジオール
=1/50〜100/0の範囲である。
また′反応終了後の反応混合物中の1.4−ブタンジオ
ールおよびテトラヒドロフランは公知の方法、たとえば
蒸留などにより容易に分離できる。
発明の効果 本発明の方法により、無水マレイン酸および/または無
水コハク酸から1,4−ブタンジオールおよびテトラヒ
ドロフランを1段階反応にて高収率で得ることができ、
かつその製造プロセスを著しく簡略化できつる。さらに
、液相水添技術と比較して、はるかに低圧下で1.4一
ブタンジオールおよびテトラヒドロフランを製造するこ
とができるので、設備費および運転費を低減できるとい
う効果が得られる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
実施例1 銅、亜鉛、アルミニウムを金属として、それぞれ16.
0重量%、35.0重量%および9.6重量%含有する
市販の銅一亜鉛−アルミニウム系酸化物触媒(東洋シー
シーアイ■製商品名C−18−1)15ccを固定床反
応器(15mmφX600m+a)に充填し、窒素気流
中で40kg/ciGに加圧するとともに170℃に加
熱した。その後、窒素気流中に水素を徐々に添加して、
2容量%の水素を含む窒素ガスを40kg/cdG,1
70℃、G.}l,S.V, 2 4 0 0時間−1
ニテ1晩流通した。さらに触媒床温度が200℃を超え
ないように注意しながら、水素濃度を徐々に上げ100
容量%の水素とし、4 0 kg/cdG, 200℃
、G.H,S,V, 2 4 0 0時間−1にて2時
間還元処理を行った。
上記の固定床反応器を230℃に加熱した後、無水マレ
イン酸のT−プチロラクトン溶液(無水マレイン酸/T
−7チロラクトン=1/1モル比)および水素を無水マ
レイン酸およびTープチロラクトンの和l゜モルに対し
200モルの割合で40kg/cjGの加圧下G,II
,S.V.9 6 0 0時間−1の条件下で流通した
。生成物はガスクロマトグラフィーにより分析し、生成
物の同定はGC−MSによって行った。
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸に対し、1,4−ブタンジ
オールが22.2モル%、テトラヒドロフランが72.
2モル%およびn−ブタノールが4.2モル%生成した
。尚、無水コハク酸は生成物中より検出されなかった。
実施例2 触媒の還元処理時の圧力および反応圧力を15kg/c
dG,反応温度を210℃、無水マレイン酸とT−プチ
ロラクトンのモル比を1/3、G, H, S, V,
を3200時間−1とした以外は、実施例1と同様にし
て触媒の還元処理および反応を行った。
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸に対し、1.4−ブタンジ
オールが12.9モル%、テトラヒドロフランが80.
5モル%およびn−ブタノールが3.2モル%生成した
。尚、無水コハク酸は生成物中より検出されなかった。
実施例3 銅、亜鉛、アルミニウムを金属一としてそれぞれ26.
0重量%、30.6重量%、および5.0重量%含有す
る市販の銅亜鉛アルミニウム系酸化物触媒(東洋シーシ
ーアイ側製商品名C−18−HC)を用いた以外は、実
施例2と同様にして触媒の還元処理および反応を行った
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸に対し、1,4−ブタンジ
才一ルが29.9モル%、テトラヒドロフランが65.
5モル%およびn−ブタノールが4.6モル%生成した
。尚、無水コハク酸は生成物中より検出されなかった。
実施例4 銅、亜鉛、アルミニウムを金属としてそれぞれ19.3
重量%、29.2重量%、および9.1重量%含有する
市販の銅一亜鉛−アルミニウム系酸化物触媒(東洋シー
シーアイ■製商品名MDC2)を用いた以外は、実施例
2と同様にして触媒の還元処理および反応を行った。
その結果、無水マレイン酸の転化率は1、00モル%で
あり、供給した無水マレイン酸に対し、1,4−ブタン
ジオールが40.0モル%、テトラヒドロフランが28
.0モル%およびn−ブタノールが1.3モル%生成し
た。尚、無水コハク酸は生成物中より検出されなかった
実施例5 銅、亜鉛、アルミニウム、カルシウムを金属としてそれ
ぞれ21.1重量%、42.5重量%、4.0重量%右
よび1.0重量%含有する市販の銅亜鉛アルミニウム系
酸化物触媒(東洋シーシーアイ■製商品名C61)を用
だ以外は、実施例2と同様にして触媒の還元処理および
反応を行った。
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸に対し、1.4−ブタンジ
オールが8.4モル%、テトラヒドロフランが44.0
モル%およびn−ブタノールが2.6モル%生成した。
尚、無水コハク酸は生成物中より検出されなかった。
実施例6 硝酸銅(Cu(No.)z − 3H20) 4 8.
 3 2 g ,硝酸亜鉛( Zn(NOa)a− 6
LO) 1 1 9. 0 gおよび硝酸アルミニウム
(^1 (NOs) !・9日.0) ? 5. 0 
3 gを水8 0 0mA’に溶解した。この溶液を7
0〜75℃に保ちながら攪拌下に1モル/1の濃度の炭
酸ナ} IJウム水溶液を、溶液のPHが7.3になる
まで滴下し、その後約80℃に保って90分間攪拌を続
けた。放冷後、得られた固体を濾別し、60℃の温水約
101を用いて通水洗浄した。
その後、120℃にて空気を送気し・ながら12時間乾
燥し、さらに400℃にて3時間焼成して60gの固体
を得た。この固体を成形、粉砕後6〜10メッシュをふ
るいとり、酸化銅、酸化亜鉛および酸化アルミニウムか
らなる固体触媒を得た。得られた触媒の銅、亜鉛、アル
ミニウムの金属としての含有量はそれぞれ18.3重量
%、36.0重量%および8.6重量%であった。
上記で調製した触媒15ccを用いて、実施例2と同様
にして触媒の還元処理および反応を行った。
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸に対し、1.4−ブタンジ
オールが5.6モル%、テトラヒドロフランが57.2
モル%および極《微量のn−ブタノールが生成した。尚
、無水コハク酸は生成物中より検出されなかった。
実施例7 無水マレイン酸を無水コハク酸に代えた以外は、実施例
2と同様にして触媒の還元処理および反応を行ったとこ
ろ、実施例2とほぼ同様の反応生成物が得られた。
実施例8 実施例1で使用した還元触媒を用い、無水マレイン酸の
1.4−ジオキサン溶液(無水マレイン酸/1.4−ジ
オキサン=1/3モル比)および水素を無水マレイン酸
1モルに対し800モルの割合で、210℃、15kg
/cjGの加圧下、G.H.S,V, 3 5 0 0
時間−1の条件下で流通した。
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸に対し、テトラヒドロフラ
ンが94.1モル%およびn 一ブタノールが4.9モ
ル%生成した。尚、無水コハク酸、1,4−ブタンジオ
ール右よびT−プチロラクトンは生成物中より検出され
なかった。
実施例9 実施例6で使用した還元触媒を用い、溶媒を使用せずに
、無水マレイン酸と水素の混合気体(1:600モル比
)を220℃、60kg/cjG(D加圧下、G.H,
S.V, 4 8 0 0時間,−1ノ条件下で流通し
た。
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸に対し、1.4−ブタンジ
オールが15.3モル%およびテトラヒド口フランが8
3.4モル%生成した。
尚、無水コハク酸は生成物中より検出されなかった。
比較例1 銅成分を含む化合物を加えなかった以外は、実施例6と
同様の方法で酸化亜鉛一酸化アルミニウム触媒を調製し
た。
上記で調製しか触媒15ccを用いて、実施例lと同様
にして触媒の還元処理および反応を行ったところ、無水
マレイン酸はまったく転化しなかった。
実施例10 無水マレイン酸のT−プチロラクトン溶液の代わりに、
無水マレイン酸と無水コハク酸をγ一プチロラクトンに
溶解した溶液(無水マレイン酸/無水コハク酸/γ−プ
チロラクトン=3/1/4モル比)を用い、水素を無水
マレイン酸、無水コハク酸およびγ−プチロラクトンの
和1モルに対し200モルの割合で流通した以外は実施
例1と同様にして触媒の還元処理および反応を行った。
その結果、無水マレイン酸の転化率は100モル%であ
り、供給した無水マレイン酸と無水コハク酸の和に対し
て、1,4−ブタンジオールが20.3モル%、テトラ
ヒド口フランが75.1モル%およびn−ブタノールが
3.8モル%生成した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)銅、亜鉛およびアルミニウムを含む固体触媒の存
    在下で、無水マレイン酸および/または無水コハク酸を
    、気相で接触水素化することを特徴とする1,4−ブタ
    ンジオールおよびテトラヒドロフランの製造方法。
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