JPH0223358Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0223358Y2
JPH0223358Y2 JP14237085U JP14237085U JPH0223358Y2 JP H0223358 Y2 JPH0223358 Y2 JP H0223358Y2 JP 14237085 U JP14237085 U JP 14237085U JP 14237085 U JP14237085 U JP 14237085U JP H0223358 Y2 JPH0223358 Y2 JP H0223358Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
truss
rope
lifting
winch
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14237085U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6250700U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14237085U priority Critical patent/JPH0223358Y2/ja
Publication of JPS6250700U publication Critical patent/JPS6250700U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0223358Y2 publication Critical patent/JPH0223358Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、体育館または武道館を劇場として
使用する際に用いる舞台器具を取付けたトラスを
吊上げるための装置に関し、特に天井部分に設け
られる支持部材の改良されたトラス吊上げ装置に
関する。
[従来の技術] わが国の音楽文化の普及、大衆化に伴い、か
つ、興業採算上、より大勢の観客動員を図れる武
道館や体育館を使用することが常態化している。
ところが、会場となる体育館は、初めから劇場
として設計されていないので、〓場面の転換〓や
〓照明−特にサスペンヨンライト〓を行なうため
の舞台機構がない。したがつて、大道具・吊込み
用や照明用のバトンの架設工事が必要となるが、
劇場では必ず設けられている、いわゆる〓ぶどう
棚〓または〓簀の子〓というものが体育館には設
備されていない。建物の天井構造部から直接フツ
クを数多く取付けることも可能ではあるが、工事
が危険なものとなり、かつ、催し物終了後の建物
の原状復帰も困難なものとなる。
そこで、こような架設工事を、簡易化、安全化
するため、トラス構造を組合わせた取付器具(以
下、総称して「トラス」という)が用いられてお
り、各種の形態の大道具や照明器具などはこのト
ラスに取付けて吊上げられている。トラスを吊上
げるためには、トラスの重量あるいは大きさに応
じて、幾組かの吊上げ装置をトラスに組付けて用
いている。一般に、吊上げ装置は、トラスに取付
けられるウインチと、天井部分に設けられて吊上
げの支持点となる支持部材と、該支持部材と該ウ
インチとを結び付ける吊上げ用ロープとから構成
されており、該吊上げ用ロープの一端を該ウイン
チが巻取ることにより、トラスを吊上げるように
されている。従来より、支持部材は天井部分の1
カ所に取付けられており、1組の吊上げ装置は、
天井部分の1点で支持されていた。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、天井部分の支持部材取付箇所に対す
る負荷加重は、その強度面から制限が設けられて
いる。したがつて、トラスによる支持部材取付箇
所への負荷加重が、制限よりも重くなる場合に
は、吊上げ装置を増設しなければならなかつた。
また、建物の構造によつては、天井部分における
支持部材の設置位置が限定されている場合があ
り、このような場合には、新たな設置が不可能と
なる。したがつて、必要な舞台器具も取付けるこ
とができないという問題の生ずることもあつた。
さらに、吊上げ用ロープが、垂直にならずに傾
斜して取付けられた場合にも、問題を生じた。第
7図に、このような状態で取付けられた吊上げ装
置の概略構成図を示す。天井部分への支持部材取
付位置AB間の間隔が、トラス6への取付位置
CD間の間隔よりも広いため、吊上げ用ロープ4
は垂直にならずに傾斜している。このような状態
において、トラス6の重量を2Wとすると、片方
の吊上げ装置には垂直方向にWの力が作用する。
ここで、吊上げ用ロープ4の垂直に対する傾斜角
をθとすると、吊上げ用ロープ4およびウインチ
5に作用する力Pは、W/cosθとなり、Wより大
きなものとなる。また、傾斜角θが大きくなるに
つれて、Pは大きくなるので、第7図に実線で示
す吊上げた状態の方が、想像線で示す吊上げる前
の状態よりも、Pは大きくなる。したがつて、吊
上げ用ロープ4が傾斜している場合には、トラス
を吊上げるにつれて、ウインチ5への負荷が増大
することとなる。このため、最終的な吊上げられ
た状態におけるウインチ5の能力を見積つて、ト
ラス6に取付ける舞台器具の重量を制限する必要
が生じる。また、第7図とは逆に、天井部分への
支持部材取付位置AB間の間隔が、トラスへの取
付位置CD間の間隔よりも狭い場合にも、同様の
問題を生じる。このような状態を避けるために
は、吊上げ用ロープ4をできるだけ垂直に近づけ
ることが望ましいのであるが、トラス6への取付
位置CD間の間隔に合わせて、天井部分に支持部
材を取付けるのは、天井部分が高所であるため、
危険であり、困難である。また、同一間隔で支持
部材を取付けようとしても、上述のように支持部
材の設置位置が限定されているため、同一間隔の
場所に設置できない場合もある。
[問題点を解決するための手段] この考案の要旨は、吊上げの支持点となる天井
部分に設けられる支持部材と、舞台器具を取付け
たトラスに取付けられるウインチと、該支持部材
と該ウインチとを結び付けて、その一端を該ウイ
ンチが巻取ることにより、トラスを吊上げる吊上
げ用ロープとを備える1組の吊上げ装置を2組以
上設置する、舞台器具取付用トラス吊上げ装置に
おいて、該支持部材が、たるみをもたせて天井部
分に両端を固定された支持用ロープと、該支持用
ロープを周縁に設けられた溝に嵌め合わせ該支持
用ロープ上を転動する滑車と、該滑車に該吊上げ
用ロープを取付けるための取付用部材とを有する
ことにある。
[作用] この考案では、天井部分の2カ所に支持部材が
取付けられているため、垂直方向への荷重が、天
井部分の2カ所に分配される。さらに、この考案
では、トラスへの取付位置に対応して、吊上げ用
ロープの取付られた滑車が支持用ロープ上を転動
するため、吊上げ用ロープの傾斜角は、より小さ
くなり、垂直状態に近づくことができる。
[実施例] 第1図は、この考案の一実施例を示す斜視図で
ある。天井部分の2カ所B1およびB2に、支持用
ロープ1が、たるみをもたせて固定されている。
該支持用ロープ1上には、周縁に設けられた溝2
aに支持用ロープ1を嵌め合わせて転動する滑車
2が設けられている。該滑車2には、取付用部材
としての滑車3がさらに設けられている。該滑車
3の周縁に設けられた溝3aには、吊上げ用ロー
プ4が嵌め合わせて掛けられている。該吊上げ用
ロープ4の一方端は、電動式エンドレスウインチ
5に結ばれて固定されている。他方端は、滑車3
に掛けた後折返し、電動式エンドレスウインチ5
のロープ挿入口5aを通り、内部の巻取装置にセ
ツテイングされた後、ロープ出口5bから外に送
り出された状態となつている。電動式エンドレス
ウインチ5は、一定量のロープを巻取ると同時に
同量のロープを外に送り出すエンドレス機構とな
つている。電動式エンドレスウインチ5には、ス
リング7によつてトラス6が取付けられている。
また、第1図において図示されていないが、この
トラス6に照明器具等の舞台器具が取付けられ
る。このような吊上げ装置が、トラス6の4カ所
にそれぞれ設置されている。トラス6の吊上げ
は、4カ所の吊上げ装置の電動式エンドレスウイ
ンチ5を同時作動させて、吊上げ用ロープ4をそ
れぞれに巻取ることにより行なわれる。この実施
例の吊上げ装置は、それぞれ天井部分の2カ所で
支持されているため、垂直方向への荷重は、天井
部分の2カ所に分配される。したがつて、トラス
6には、従来より重いあるいは多くの舞台器具を
取付けることができる。
第2図には、トラスへの取付間隔よりも広く支
持部材を取付けた場合の実施例を概略構成図で示
す。従来の装置の第7図に相当する図である。吊
上げる前の状態を想像線で、吊上げた状態を実線
で示す。また、これらの状態に対応する、従来の
装置の吊上げ用ロープの状態を点線で示す。従来
の装置の取付位置A,Bは、比較しやすいよう
に、それぞれ実施例の取付位置A1およびA2、B1
およびB2の中点とした。吊上げる前の状態では、
吊上げ用ロープの傾斜角は、従来の装置のものよ
り若干小さくなる程度である。これに比べ、吊上
げた状態の傾斜角は、従来の装置のものより、か
なり小さくなつている。したがつて、トラスがつ
りあがるにつれて、傾斜角を小さくする作用が強
まることとなる。このような傾向によつて、ウイ
ンチへの負荷を抑えることができるため、従来よ
り重い、あるいは多くの舞台器具を取付けること
ができる。
この考案の他の実施例を第3図に示す。取付用
部材3には、滑車が設けられておらず、該取付用
部材3の先み吊上げ用ロープ4の一方端が直接結
ばれている。該吊上げ用ロープ4の他方端は、第
1図の実施例と同様、電動式エンドレスウインチ
5にセツテイングされている。トラスの吊上げ
は、第1図の実施例と同様に、電動式エンドレス
ウインチ5による吊上げ用ロープ4の巻取りによ
つて行なわれる。1本で吊上げるため、電動式エ
ンドレスウインチ5への負荷は大きくなるが、吊
上げ速度を速くすることができる。
第4図には、他の支持部材を用いた実施例を示
す。この実施例では、支持用ロープ1の中央部に
杆1aが設けられており、滑車2が容易に移動す
ることができる。したがつて、吊上げ用ロープ4
の斜角をさらに小さくすることが可能となつてい
る。
第5図および第6図は、この考案における理想
的な支持部材取付位置を示す概略構成図である。
第5図は、2組の支持部材の取付位置A1,A2
よびB1,B2がそれぞれ一直線上に並ぶように取
付けられた場合を示す。第6図は、支持部材の取
付位置がトラスへの取付位置C,D,E,Fを頂
点とする長方形(想像線で示す)の中心Gに向か
る直線上に並ぶように取付けられた場合を示す。
トラスの形状および設置する吊上げ装置の数によ
つて、理想的支持部材の取付け位置が異なるが、
2組の支持部材取付位置を互いに一直線とするよ
うに取付けるか、あるいは、トラスへの各取付位
置の中心に向かう直線上に並ぶように取付けるの
が好ましい。しかしながら、厳密にこのような位
置に取付ける必要はなく、現場において可能な程
度であつても、十分にこの考案の効果は発揮され
得る。
[効果] この考案では、天井部分の2カ所に支持部材が
取付けられているため、垂直方向への荷重が、天
井部分の2カ所に分配される。したがつて、1カ
所に支持部材を取付けていた従来の装置よりも、
重いあるいは多くの舞台器具をトラスに取付ける
ことができる。
さらに、この考案では、トラスへの取付位置に
対応して、吊上げ用ロープの取付けられた滑車が
支持用ロープ上を移動するため、吊上げ用ロープ
の傾斜角は、従来の装置に比べて小さくなる。し
たがつて、ウインチへの負荷を抑えることができ
るため、従来の装置よりも、重いあるいは多くの
舞台器具をトラスに取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す斜視図で
ある。第2図は、支持部材の取付位置の間隔が、
トラスへの取付位置の間隔よりも広い場合の実施
例を示す概略構成図である。第3図は、この考案
の他の実施例を示す概略構成図である。第4図
は、他の支持部材を用いた実施例を示す概略構成
図である。第5図は支持部材の理想的な取付位置
の一実施例を示す概略構成図である。第6図は、
同じく、他の取付位置の実施例を示す概略構成図
である。第7図は、従来の装置における第2図に
相当する図である。 図において、1は支持用ロープ、2は滑車、3
は取付用部材、4は吊上げ用ロープ、5はウイン
チ、6はトラスを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 吊上げの支持点となる天井部分に設けられる支
    持部材と、舞台器具を取付けたトラスに取付けら
    れるウインチと、前記支持部材と前記ウインチと
    を結び付けて、その一端を前記ウインチが巻取る
    ことにより、トラスを吊上げる吊上げ用ロープと
    を備える1組の吊上げ装置を2組以上設置する、
    舞台器具取付け用トラス吊上げ装置において、 前記支持部材が、 たるみをもたせて天井部分に両端を固定された
    支持用ロープと、 前記支持用ロープを周縁に設けられた溝に嵌め
    合わせ前記支持用ロープ上を転動する滑車と、 前記滑車に前記吊上げ用ロープを取付けるため
    の取付用部材とを有することを特徴とする、舞台
    器具取付用トラス吊上げ装置。
JP14237085U 1985-09-17 1985-09-17 Expired JPH0223358Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14237085U JPH0223358Y2 (ja) 1985-09-17 1985-09-17

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14237085U JPH0223358Y2 (ja) 1985-09-17 1985-09-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6250700U JPS6250700U (ja) 1987-03-28
JPH0223358Y2 true JPH0223358Y2 (ja) 1990-06-25

Family

ID=31051042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14237085U Expired JPH0223358Y2 (ja) 1985-09-17 1985-09-17

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0223358Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6250700U (ja) 1987-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9962620B2 (en) Loft block with aligned sheaves
KR102037435B1 (ko) 건물의 형태에 대응한 스마트 곤돌라 지지대
JPH0223358Y2 (ja)
JP2756466B2 (ja) 湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具
CN114684694A (zh) 预组装电梯模块和组装预组装电梯模块的方法
JPH078543Y2 (ja) ジブクレーン
CN2409238Y (zh) 一种露顶式平面闸门吊头
KR200298347Y1 (ko) 무대 조명장치
JP3107363B2 (ja) 吊り下げ型昇降装置
JP2566271Y2 (ja) 杭建込み装置
CN211769726U (zh) 一种箱式盖梁吊具
RU1776629C (ru) Монтажное устройство
JP3036563U (ja) ジブクレーン
JP2928981B2 (ja) 重量物の吊持装置
JPH052744Y2 (ja)
JPH0743112Y2 (ja) フックホイスト
JP2001302171A (ja) 吊り治具
JPH07232893A (ja) 荷揚装置
JPS6219667Y2 (ja)
CN117509384A (zh) 一种机电安装中抗震支吊架安装结构及安装方法
JPH07149498A (ja) 杭打機等のカウンタウエイト着脱装置
JPS6215473B2 (ja)
JPH06221011A (ja) オペラカーテンの懸吊装置
KR850001457Y1 (ko) 하역장치
RU2009684C1 (ru) Устройство для подъема и опускания декораций