JPH02233535A - 車両ガラス用表面処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はガラスの表面処理剤に関し、特に自動車の窓ガ
ラス、サイドミラー等の表面処理に適する表面処理剤に
関する。

（従来の技術） 自動車等の車両の窓ガラスに水あかやワックスに含まれ
る油分などが固着し、雨中の走行時に視界を妨げること
は日常的にみられる現象である。また近年の乗用者はサ
イドミラ等のワイパー機能をもたないミラー類を装着し
ているが、雨中の走行時水滴やどろ等が付着し走行の安
全性を著しく損ねている。

このような問題点を解決する目的で自動車のガラス面に
撥水処理剤を付与することが検討されており、たとえば
特開昭５０−１５４７３号、同６１−１１８４８７号、
同６１−６４７８０号にはオルガノポリシロキサンを主
成分とするガラス用表面処理剤が開示されている。また
特開昭６１−２１５２３５号には特定の多層コーティン
グと寓温焼付けにより防汚性を有する低反射率ガラスを
得る方法が提案されていろ。

しかしながらこれらの従来技術では、表面処理剤を塗布
する際にガラス表面を完全に清浄にする必要があったり
、ウオッシャー液やガラスクリーナーに含まれているメ
タノールや界面活性剤により劣化しやすく、屋外に放置
した場合、耐候性、耐久性が悪いという欠点があった。

また高温焼付けを必要とする処理剤等の場合は消費者に
よる取扱いが不可能か極めて煩雑であるという欠点もあ
る。

（発明が解決すべき課題） 本発明の目的は上記した従来技術の欠点を解消すること
にあり、取扱い容易にして、耐候性、耐久性に優れ、自
動車のガラスに塗布した場合、水あかや油分等が付着し
難くしかも雨中走行時においてガラス表面上に均一で分
離しやすい水滴を形成するため走行時のゆれによって容
易に水滴やどろ等の汚れがとれ視界の悪化を防止しうる
と共にワイパーブレードの作動等に対しては何らの悪影
響を示さないという作用効果を示すガラス用の表面処理
剤を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明のガラスの表面処理剤はパーフルオロアルキル基
を有するシラン化合物とオルガノポリシロキサンと酸と
を揮発性有機溶剤に溶解させた溶液からなるものであり
、ガラス表面に適宜の手段で塗布するだけで上記の本発
明の目的を効果的に達成することができるものである。

本発明のガラスの表面処理剤の必須成分の一つであるパ
ーフルオロアルキル基を有するシラン化合物とは分子中
に少なくとも１個、好ましくは１〜３個のパーフルオロ
アルキル基（１個のアルキル基に少なくとも２個リ上の
フッ素原子が置換したもの、より好ましくはＣＦ３（Ｃ
Ｆ２）−。；　ｎはＯ〜１２を有するもの）を有するシ
ラン化合物をいい、その代表例としては次のような化合
物を例示することができる。

ＣＦ３（ＣＦ２）７ＣＯＮＨ（ＣＨ２），Ｓｉ（ＯＣＨ
，），，ＣＦ，（ＣＦ２），ＣＯＮＨ（ＣＨ２）３Ｓｉ
Ｃｌ，，？Ｆ，（ＣＦ２），Ｓｏ■ＮＨ（ＣＨ２），Ｓ
ｉ（ＯＣＨ３）３，ＣＦ３（ＣＦ２）７Ｃ２Ｈ４０ＣＯ
ＮＨ（ＣＨ，）３Ｓｉ（ＯＣＨ，），，（ＣＨ３０）３
Ｓ１Ｃ２Ｈ４（ＣＦ２）６Ｃ２Ｈ４ＳＩ（ＯＣＨ３）３
，ＣＩ，ＳｉＣ２Ｈ４（ＣＦ２）６Ｃ２Ｈ４ＳｉＣＩ３
，（ＣＩ３０），Ｓ　ｉＣ，Ｈ，ＩＪＨＣＯＯＣ２Ｈ４
（Ｏ’　２）　４Ｃ２Ｈ４０ＣＯＮＨＣ２Ｈ４Ｓ　ｉ　
（ＯＣＲ，）　３，Ｃ１３ＳｉＣ２Ｈ４ＮＨＣ００Ｃ２
Ｈ４（ＣＦク，Ｃ２Ｈ，ＯＣＯＮＨＣ２Ｈ４ＳｉＣ　１
３本発明のガラスの表面処理剤の必須成分の１つである
オルガノポリシロキサンとしてはジメチルポリシロキサ
ン、メチルフ工ニルポリシ四キサン、ジメチルーメチル
フエニルポリシロキサンコポリマー、フッ素化ボリシロ
キサン等が用いられるが、これらオルガノポリシロキサ
ンは両末端にシラノール基もしくはアルコキシシリル基
をもつもの、特にこれら両末端をもつジメチルポリシロ
キサンが好まし《用いられる。

また動粘度は１０〜１０００ｅｓが好ましく、分子量が
大きすぎると処理性が悪くなリ、耐久性も劣ってくる。

また分子量が小さすぎると水滴の落下性が劣ってくる。

より好ましい分子量は動粘度で２０〜１００ｃｓである
。最も好ましいのは両末端にシラノール基を有するジメ
チルポリシロキサンで２０〜１００ｃｓの動粘度を有す
るものである。

酸としては硫酸、塩酸、芳香族スルホン酸、脂肪族スル
ホン酸、リン酸、ハロゲン化スルホン酸、クロル酢酸又
は五塩化リン等が好ましく用いられる。

揮発性有機溶剤としては炭素数１〜８のアルコール、脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、
二一テル等揮発性を有する適宜の有機溶剤を用いること
ができる。

通常沸点が５０〜１００℃程度の有機溶剤が用いられる
。

各成分の使用割合は、通常パーフルオロアルキル基を有
するシラン化合物が０．０１〜４０重量％、より好まし
くは００５〜５重量％、オルガノポリシロキサンが０．
１〜３０重量％、より好ましくは０５〜５重量％、酸が
０．１〜１０重量％、より好まし《は０２〜２重量％、
揮発性有機溶剤が５０〜９９３重量％である。

本発明の表面処理剤は上記各成分を混合するだけで容易
に調製されろ。

ガラス表面への塗布は八ヶ塗り、スプレー等従来知られ
た適宜の方法で行うことができる。

本発明の表面処理剤を塗布するガラス表面としては乗用
車、バス、トラック等の自動車、さらには電車、飢空機
等も含めた車両の室外部にあるガラス表面があげられる
が、家屋の窓ガラス等も包含される。

（発明の効果） 本発明の表面処理剤をガラス表面に塗布することにより
、耐候性、耐久性に浸れた坦水性、溌油性が付与され、
これを自動車のガラス表面に塗布した場合には次のよう
な効果が擾られろ。

塗布するだけでよく処理が簡単であると共に被処理面を
十分清浄にしなくとも所期の効果を発揮する。

水あかや油分の固着が長期間防止される。

水滴の落下性、均一性に優れ雨中走行時サイドミラー等
が雨やどろ等により本来の機能を低下させろことが抑制
される。

ｉｌ中走行時ワイパーブレードのきしみ音やワイパーブ
レードの飛びの現象が生じない。

バーフルオロアルキル基を有するシラン化合物及びオル
ガノポリシロキサンは単独でもある程度の効果は示すが
、上記の如き顕著な相乗効果は本発明の組成にしてはじ
めて達成されるものである。

上記の如き効果を有するため家庭用のガラスに塗布した
場合、たとえば台所での油汚れの防止、タバコのヤニの
固着防止といった効果を得ることができる。

（実施例） 次に実施例により本発明を説明する。

実施例１〜６，比較例１〜４ 次表に示す組成割合（重量比）にて各成分を混合して処
理剤をつくった。

実施例１の処理剤を乗用車のフロントガラス及びサイド
ミラーに塗布し実用試験を試みた結果、撥水性、撥油性
、耐候性ともに良好で３ケ月以上良好な視界を維持でき
たと共に雨天走行時もその優れた水滴落下性から視界悪
化が少なく安全走行性が顕著に向上した。またワイパー
ブレードのきしみ音の増加や飛びは認められなかった。

一方比較例１〜４のオルガノポリシロキサンの代わりに
パーフルオロアルキルシランＬＰＩＴ，ＬＰ４Ｄ，ＬＰ
８Ｔを用いた処理剤で同様に処理した場合は水滴の落下
性が悪くなり、またワイパーブレードのきしみ音が大き
くなり且つワイパーブレードの飛びの現象が生じな。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、パーフルオロアルキル基を有するシラン化合物とオ
   ルガノポリシロキサンと酸とを揮発性有機溶剤に溶解さ
   せた溶液からなることを特徴とするガラスの表面処理剤
   。 ２、ガラスが車両のガラスである請求項１に記載の表面
   処理剤。 ３、パーフルオロアルキル基を有するシラン化合物の量
   が０．０１〜４０重量％、オルガノポリシロキサンの量
   が０．１〜３０重量％、酸の量が０．１〜１０重量％、
   揮発性有機溶剤の量が５０〜９９．３重量％である請求
   項１又は２に記載の表面処理剤。 ４、オルガノポリシロキサンが分子中に少なくとも１個
   のシラノール基又はアルコキシシリル基を有する請求項
   １〜３のいずれか１項に記載の表面処理剤。 ５、酸が硫酸、塩酸、芳香族スルホン酸、脂肪族スルホ
   ン酸、リン酸、ハロゲン化スルホン酸、クロル酢酸又は
   五塩化リンである請求項１〜４のいずれか１項に記載の
   表面処理剤。 ６、揮発性有機溶剤が炭素数１〜８のアルコール、ハロ
   ゲン化炭化水素、芳香族炭化水素又は脂肪族炭化水素で
   ある請求項１〜５のいずれか１項に記載の表面処理剤。