JPH022334Y2 - - Google Patents
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- JPH022334Y2 JPH022334Y2 JP1983155151U JP15515183U JPH022334Y2 JP H022334 Y2 JPH022334 Y2 JP H022334Y2 JP 1983155151 U JP1983155151 U JP 1983155151U JP 15515183 U JP15515183 U JP 15515183U JP H022334 Y2 JPH022334 Y2 JP H022334Y2
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- Japan
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- board
- base frame
- stretcher
- trunk
- frame
- Prior art date
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Links
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- 238000003287 bathing Methods 0.000 claims description 4
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 12
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 description 3
- 208000008930 Low Back Pain Diseases 0.000 description 1
- 208000028571 Occupational disease Diseases 0.000 description 1
- 210000003423 ankle Anatomy 0.000 description 1
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Landscapes
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は患者入浴用担架、より詳しくは患者を
入浴させる浴槽と搬送車とに相互移乗させて入退
浴させる際に用いる担架に関する。
入浴させる浴槽と搬送車とに相互移乗させて入退
浴させる際に用いる担架に関する。
(従来技術)
下肢障害者や長期療養のための起立困難な患者
を入浴させるため、次のようなシステムが採用さ
れている。すなわち、搬送車に移動可能な担架を
装着し、この担架にベツト上の患者を乗せ替えて
押送し、患者を乗せた状態で担架が昇降機構を介
して浴槽内に浸漬され、患者が湯浴したのち、再
び搬送車に移乗されるシステムが使用されてい
る。斯かる患者入浴システムに用いられている担
架は、例えば管材で成形した長方形状基枠に間隔
を有して下肢部の載置支板を固設すると共に、頭
部を湯水上に露出するため躯幹(腰から上の部
分)を支持する躯幹盤を基枠に枢着し、この躯幹
板を支持体で傾斜角度調節可能に基枠に係止固定
していた。
を入浴させるため、次のようなシステムが採用さ
れている。すなわち、搬送車に移動可能な担架を
装着し、この担架にベツト上の患者を乗せ替えて
押送し、患者を乗せた状態で担架が昇降機構を介
して浴槽内に浸漬され、患者が湯浴したのち、再
び搬送車に移乗されるシステムが使用されてい
る。斯かる患者入浴システムに用いられている担
架は、例えば管材で成形した長方形状基枠に間隔
を有して下肢部の載置支板を固設すると共に、頭
部を湯水上に露出するため躯幹(腰から上の部
分)を支持する躯幹盤を基枠に枢着し、この躯幹
板を支持体で傾斜角度調節可能に基枠に係止固定
していた。
(考案が解決しようとする問題点)
しかしながら、患者を浴湯させる直前に重い患
者の躯幹と担架の躯幹盤とを持ち上げておきなが
ら、支持体を基枠に係止する介助作業は看護者に
とつて過重労働となり、看護者の職業病である腰
痛症が多発していた。
者の躯幹と担架の躯幹盤とを持ち上げておきなが
ら、支持体を基枠に係止する介助作業は看護者に
とつて過重労働となり、看護者の職業病である腰
痛症が多発していた。
したがつて、本考案の目的は、担架上に患者が
載置されている状態において、躯幹盤を水平状態
と傾斜状態との間で姿勢変換する際に労力を軽減
し得るようにした患者湯浴用担架を提供すること
にある。
載置されている状態において、躯幹盤を水平状態
と傾斜状態との間で姿勢変換する際に労力を軽減
し得るようにした患者湯浴用担架を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段、作用)
前述の目的を達成するため、本考案にあつては
次のような構成としてある。すなわち、 搬送車と浴槽との間で相互移乗される患者湯浴
用坦架において、 基枠上において該基枠の長手方向一端側から他
端側へ順次躯幹盤と下肢盤とが配設され、 前記躯幹盤の他端縁部が基枠に対して回動自在
に取付けられて、該躯幹盤がほぼ水平となる状態
の他に該躯幹盤の一端縁側が高くなる傾斜状態を
とり得るようにされ、 左右一対の支柱の各一端部が前記躯幹盤に回動
自在に取付けられると共に、該左右一対の支柱の
他端部同士が筐枠によつて連結され、 前記筐枠に、躯幹盤の左右方向に伸びる連係杆
が左右方向に変位可能に保持されると共に、該連
係杆の各内端部が回動自在に連結されて手動操作
されるクランク板が回動自在に保持され、 前記基枠には、前記各連係杆の外端部を該基枠
の長手方向にスライド可能に案内する案内溝を有
すると共に、スライド方向に間隔をあけて該連係
杆の外端部が挿入される係合穴を複数有する係合
体が固定され、 前記躯幹盤を前記傾斜状態となる方向に付勢す
る付勢手段が設けられている、 ような構成としてある。
次のような構成としてある。すなわち、 搬送車と浴槽との間で相互移乗される患者湯浴
用坦架において、 基枠上において該基枠の長手方向一端側から他
端側へ順次躯幹盤と下肢盤とが配設され、 前記躯幹盤の他端縁部が基枠に対して回動自在
に取付けられて、該躯幹盤がほぼ水平となる状態
の他に該躯幹盤の一端縁側が高くなる傾斜状態を
とり得るようにされ、 左右一対の支柱の各一端部が前記躯幹盤に回動
自在に取付けられると共に、該左右一対の支柱の
他端部同士が筐枠によつて連結され、 前記筐枠に、躯幹盤の左右方向に伸びる連係杆
が左右方向に変位可能に保持されると共に、該連
係杆の各内端部が回動自在に連結されて手動操作
されるクランク板が回動自在に保持され、 前記基枠には、前記各連係杆の外端部を該基枠
の長手方向にスライド可能に案内する案内溝を有
すると共に、スライド方向に間隔をあけて該連係
杆の外端部が挿入される係合穴を複数有する係合
体が固定され、 前記躯幹盤を前記傾斜状態となる方向に付勢す
る付勢手段が設けられている、 ような構成としてある。
このような構成とされた本考案にあつては、付
勢手段の付勢力によつて、患者の躯幹分の重量の
かなりの部分が負担される。したがつて、看護者
は、この躯幹分の重量と上記付勢力との差分の小
さな力のみで、躯幹盤を水平状態と傾斜状態との
間での姿勢変換を行なうことができる。
勢手段の付勢力によつて、患者の躯幹分の重量の
かなりの部分が負担される。したがつて、看護者
は、この躯幹分の重量と上記付勢力との差分の小
さな力のみで、躯幹盤を水平状態と傾斜状態との
間での姿勢変換を行なうことができる。
(実施例)
以下本考案の実施例を添付した図面に基づいて
説明する。
説明する。
第1図、第2図において、1は浴槽で、浴槽1
の端壁外側には昇降機構(図示せず)を内装した
筐体2が配設されている。筐体2は浴槽1側に長
く伸びた一対の台枠3に保持されている。この筐
体2内に配設された昇降機構より一対のアーム4
が前方に伸長し、このアーム4が浴槽1の両側を
支持して浴槽1を昇降せしめる。前記両台枠3間
に装架した桁材5には支柱6が立設されている。
この支柱6は、浴槽1の底壁7を水密且つ摺動自
在に貫通し、その上端には取付部材8および9を
介してローラ10と枠板11とからなるローラレ
ール12が設けられている。このローラレール1
2には本考案に係る担架13が移乗される。
の端壁外側には昇降機構(図示せず)を内装した
筐体2が配設されている。筐体2は浴槽1側に長
く伸びた一対の台枠3に保持されている。この筐
体2内に配設された昇降機構より一対のアーム4
が前方に伸長し、このアーム4が浴槽1の両側を
支持して浴槽1を昇降せしめる。前記両台枠3間
に装架した桁材5には支柱6が立設されている。
この支柱6は、浴槽1の底壁7を水密且つ摺動自
在に貫通し、その上端には取付部材8および9を
介してローラ10と枠板11とからなるローラレ
ール12が設けられている。このローラレール1
2には本考案に係る担架13が移乗される。
上記担架13が装着される搬送車14は、脚輪
15を有する脚枠16と、この脚枠16の中心よ
り立設された支柱17とを有し、支柱17の上端
には取付部材18および19を介して浴槽1内に
設けたローラレール12と同構造のローラレール
20が設けられている。
15を有する脚枠16と、この脚枠16の中心よ
り立設された支柱17とを有し、支柱17の上端
には取付部材18および19を介して浴槽1内に
設けたローラレール12と同構造のローラレール
20が設けられている。
上記担架13は、第1図、第4図に示す如く前
記ローラレール12あるいは20の上に載置され
る。担架の基枠22は、実施例では金属管材を長
方形状に折曲して形成してなり、その両側枠部2
3間に断面L字形状の滑走体24が固設されてい
る。滑走体24の水平部に列設したローラ10上
に摺動自在に載置される。担架13がローラレー
ル12あるいは20に装着されると、図示してい
ないロツク機構により自動的にロツクされ、担架
がローラレール12あるいは20から移動すると
きのみレバーでロツク機構を開放する構成とされ
る。
記ローラレール12あるいは20の上に載置され
る。担架の基枠22は、実施例では金属管材を長
方形状に折曲して形成してなり、その両側枠部2
3間に断面L字形状の滑走体24が固設されてい
る。滑走体24の水平部に列設したローラ10上
に摺動自在に載置される。担架13がローラレー
ル12あるいは20に装着されると、図示してい
ないロツク機構により自動的にロツクされ、担架
がローラレール12あるいは20から移動すると
きのみレバーでロツク機構を開放する構成とされ
る。
基枠22上には、その一端側(第3図、第4図
右方側で患者の頭部となる側)から他端側(第1
図、第4図左方側で患者の足首部となる側)へ順
次、躯幹盤26、大腿盤47、下腿盤52が配設
されている。以下、この躯幹盤26と大腿盤47
と下腿盤52との基枠22に対する取付態様につ
いて詳述する。
右方側で患者の頭部となる側)から他端側(第1
図、第4図左方側で患者の足首部となる側)へ順
次、躯幹盤26、大腿盤47、下腿盤52が配設
されている。以下、この躯幹盤26と大腿盤47
と下腿盤52との基枠22に対する取付態様につ
いて詳述する。
躯幹盤26の取付け
基枠22のうち前記両側枠部23の中央部より
僅か頭部載置側には耳片状の一対の取付部材25
が起立され、この取付部材25には躯幹盤26の
他端縁下面に設けた一対の取付部材27が支軸2
8により枢着されている。一方、躯幹盤26の中
央下面に設けた左右一対の取付部材29には、左
右一対の支杆30の上端を固着した軸杆31が軸
装されている。そして、軸杆31に螺装したばね
機構32の各両端が支杆30に掛留され、該ばね
機構32の中央部はコ字状の中央ループ部32′
とされて、躯幹盤26を上方に付勢するためその
下面に当接されている。
僅か頭部載置側には耳片状の一対の取付部材25
が起立され、この取付部材25には躯幹盤26の
他端縁下面に設けた一対の取付部材27が支軸2
8により枢着されている。一方、躯幹盤26の中
央下面に設けた左右一対の取付部材29には、左
右一対の支杆30の上端を固着した軸杆31が軸
装されている。そして、軸杆31に螺装したばね
機構32の各両端が支杆30に掛留され、該ばね
機構32の中央部はコ字状の中央ループ部32′
とされて、躯幹盤26を上方に付勢するためその
下面に当接されている。
前記両支幹30の下端間には細長い筐枠34の
両端が固着されている。この筐枠34内には、第
1係止機構35が装着されている。第1係止機構
35は、第6図、第7図に示す如く、筐枠34の
中央部に軸着された支軸36と、カラー38とレ
バー33とで一体的に形成されて支軸36に回動
自在に介装された一対の円形クランク板37と、
を有する。クランク板37の支軸36を中心とし
て相対向する等間隔の位置にはピン39が設けら
れ、この両ピン39には夫々連係杆40の内側端
部が枢着されている。両連係杆40の両端側は、
両支杆30を摺動自在に貫通して、その先端が係
合体41に接続されている。係合体41は基枠2
2の両側枠部23と一体でこれに沿つて長く伸長
し、その内側面には案内溝42が形成されると共
に、更に複数の孔43が基枠22の長手方向に列
設されている。そして、第4図に示す如く、連係
杆40が嵌入する孔43の位置を変更することに
よつて、支杆30の傾斜角度すなわち躯幹盤26
の傾斜角度が調節される。前記支杆30と連係杆
40との間には引張ばね45が設けられ、連係杆
40が孔43に嵌入する方向に付勢されている。
嵌入する孔43を別の孔43に変更するときは、
レバー33で連係杆40の先端を孔43から離脱
したのち案内溝42内を摺動させながら別の孔4
3に嵌入させる。
両端が固着されている。この筐枠34内には、第
1係止機構35が装着されている。第1係止機構
35は、第6図、第7図に示す如く、筐枠34の
中央部に軸着された支軸36と、カラー38とレ
バー33とで一体的に形成されて支軸36に回動
自在に介装された一対の円形クランク板37と、
を有する。クランク板37の支軸36を中心とし
て相対向する等間隔の位置にはピン39が設けら
れ、この両ピン39には夫々連係杆40の内側端
部が枢着されている。両連係杆40の両端側は、
両支杆30を摺動自在に貫通して、その先端が係
合体41に接続されている。係合体41は基枠2
2の両側枠部23と一体でこれに沿つて長く伸長
し、その内側面には案内溝42が形成されると共
に、更に複数の孔43が基枠22の長手方向に列
設されている。そして、第4図に示す如く、連係
杆40が嵌入する孔43の位置を変更することに
よつて、支杆30の傾斜角度すなわち躯幹盤26
の傾斜角度が調節される。前記支杆30と連係杆
40との間には引張ばね45が設けられ、連係杆
40が孔43に嵌入する方向に付勢されている。
嵌入する孔43を別の孔43に変更するときは、
レバー33で連係杆40の先端を孔43から離脱
したのち案内溝42内を摺動させながら別の孔4
3に嵌入させる。
大腿盤47、下腿盤52
本実施例では、下肢盤を大腿盤47と下腿盤5
2との2分別構成として、全体として水平となる
第1状態の他に、両盤47と52とがその境界分
を折れ分として上方へ凸となる山形形状とされる
第2状態をとり得るようにしてある。このように
することによつて、患者の下肢部を広い面積に沿
つて支持して、患者の特に下肢部の疲労が軽減さ
れるようにしてある。そして、このような第1状
態と第2状態との間で姿勢変換する作業が軽減さ
れるように、両盤47と52とはばねによつて第
2状態となるように付勢してある。
2との2分別構成として、全体として水平となる
第1状態の他に、両盤47と52とがその境界分
を折れ分として上方へ凸となる山形形状とされる
第2状態をとり得るようにしてある。このように
することによつて、患者の下肢部を広い面積に沿
つて支持して、患者の特に下肢部の疲労が軽減さ
れるようにしてある。そして、このような第1状
態と第2状態との間で姿勢変換する作業が軽減さ
れるように、両盤47と52とはばねによつて第
2状態となるように付勢してある。
以上のことを前提として、この大腿盤47と下
腿盤52とについて詳述する。
腿盤52とについて詳述する。
躯幹盤26の両取付部材25に接近した両側枠
部23には、夫々取付部材46が設けられ、この
取付部材46には大腿盤47の一端両側部に設け
た取付部材48が枢着杆49で回動自在に軸着さ
れている。
部23には、夫々取付部材46が設けられ、この
取付部材46には大腿盤47の一端両側部に設け
た取付部材48が枢着杆49で回動自在に軸着さ
れている。
大腿盤47の他端縁両側部には取付部材51が
設けられる一方、下腿盤52の一端縁両側部には
馬蹄形状の継手53の基端部が固着され、該継手
53の先端は前記取付部材51に対してピン54
によつて枢着されている。馬蹄形状の継手53の
下部に設けた突起55には引張ばね56の一端が
接続され、該引張ばね56の他端は、前記枢着杆
49に一端を枢着した補助杆57の他端と接続さ
れている。このように、突起55と枢着杆49と
を弾力的に牽引することにより、第4図に示す如
く大腿盤47の他端側が上方に付勢される。
設けられる一方、下腿盤52の一端縁両側部には
馬蹄形状の継手53の基端部が固着され、該継手
53の先端は前記取付部材51に対してピン54
によつて枢着されている。馬蹄形状の継手53の
下部に設けた突起55には引張ばね56の一端が
接続され、該引張ばね56の他端は、前記枢着杆
49に一端を枢着した補助杆57の他端と接続さ
れている。このように、突起55と枢着杆49と
を弾力的に牽引することにより、第4図に示す如
く大腿盤47の他端側が上方に付勢される。
下腿盤52と基枠22との間には、前述した第
1係止機構35と実質的に同一の第2係止機構7
1が構成されている。すなわち、下腿盤52の端
縁下面の中央部には二又取付部材59が設けら
れ、この二又取付部材59には、前述したクラン
ク板37と同一構造のクランク板37′が設けら
れ、クラン板37′に枢着された両連係杆40′の
両側部が下腿盤52下面に設けられた取付部材6
0の透孔61に貫通されている。そして、連係杆
40′の先端が、両側枠部23内側に固設された
係合体41′の選択された所望の孔43′に嵌入さ
れる。更に前記取付部材60と連係杆40′との
間には引張ばね45′が設けられ、第4図に示す
如く、大腿盤47と下腿盤52とがその境界部分
を折れ部としてで上方に凸となつた山形状の第2
状態に付勢される。その際、患者の下肢が両盤4
7,52上に載置されていてもレバー33′を押
圧して連係杆40′を孔43′から離脱しながら両
盤47,52の接続部を軽く押上げるか押し下げ
るかして他の孔61に嵌入すればよい。勿論、引
張ばね45′の付勢力は、患者下肢部の平均的な
重量を勘案して決定されている。
1係止機構35と実質的に同一の第2係止機構7
1が構成されている。すなわち、下腿盤52の端
縁下面の中央部には二又取付部材59が設けら
れ、この二又取付部材59には、前述したクラン
ク板37と同一構造のクランク板37′が設けら
れ、クラン板37′に枢着された両連係杆40′の
両側部が下腿盤52下面に設けられた取付部材6
0の透孔61に貫通されている。そして、連係杆
40′の先端が、両側枠部23内側に固設された
係合体41′の選択された所望の孔43′に嵌入さ
れる。更に前記取付部材60と連係杆40′との
間には引張ばね45′が設けられ、第4図に示す
如く、大腿盤47と下腿盤52とがその境界部分
を折れ部としてで上方に凸となつた山形状の第2
状態に付勢される。その際、患者の下肢が両盤4
7,52上に載置されていてもレバー33′を押
圧して連係杆40′を孔43′から離脱しながら両
盤47,52の接続部を軽く押上げるか押し下げ
るかして他の孔61に嵌入すればよい。勿論、引
張ばね45′の付勢力は、患者下肢部の平均的な
重量を勘案して決定されている。
以上の如く構成された本考案の作用を説明す
る。
る。
病室ベツト上の患者を、ベツド側部に配置され
た搬送車14上の担架13に看護者の介助で乗せ
替える。この乗せ替え時にあつては、担架13
は、その各盤26,47,52が全体的にほぼ水
平な平板状とされた第1状態で行なわれる。患者
を乗せ替えると直ちにその場所で担架の躯幹、大
腿、下腿の各盤26,47,52を平板状の第1
状態から傾斜した安楽な姿勢をなる第2状態にに
変換してもよい。そうでなければ、浴槽1の側部
に搬送車14を押送したのち第2状態に変換して
湯浴させることもできる。
た搬送車14上の担架13に看護者の介助で乗せ
替える。この乗せ替え時にあつては、担架13
は、その各盤26,47,52が全体的にほぼ水
平な平板状とされた第1状態で行なわれる。患者
を乗せ替えると直ちにその場所で担架の躯幹、大
腿、下腿の各盤26,47,52を平板状の第1
状態から傾斜した安楽な姿勢をなる第2状態にに
変換してもよい。そうでなければ、浴槽1の側部
に搬送車14を押送したのち第2状態に変換して
湯浴させることもできる。
押送されてきた搬送車14が浴槽1側壁の所定
位置に接触して配置されると、搬送車14のロー
ラレール20と浴槽1のローラレール12とが整
合する。このとき、搬送車14のロツク機構を解
除して担架13を軽く手で押すと、当該担架13
は浴槽1内のローラレール12上に滑走しながら
移乗する。担架13がローラレール12上でロツ
クされると筐体2に設けたスイツチ釦(図示せ
ず)により浴槽1が第2図の鎖線位置まで上昇す
る。このとき、担架13上に仰臥した患者は腰部
が湯水内に深く沈んでいても頭部は湯水面上に露
出して呼吸は自由に行うようにされており、また
膝部は湯水面に接近しているので腰部が担架13
から離れて浮遊状態となるようなことがない。入
浴を終了すると浴槽1を下降して担架13を搬送
車14のローラレール20に移乗して病室ベツト
に押送する。
位置に接触して配置されると、搬送車14のロー
ラレール20と浴槽1のローラレール12とが整
合する。このとき、搬送車14のロツク機構を解
除して担架13を軽く手で押すと、当該担架13
は浴槽1内のローラレール12上に滑走しながら
移乗する。担架13がローラレール12上でロツ
クされると筐体2に設けたスイツチ釦(図示せ
ず)により浴槽1が第2図の鎖線位置まで上昇す
る。このとき、担架13上に仰臥した患者は腰部
が湯水内に深く沈んでいても頭部は湯水面上に露
出して呼吸は自由に行うようにされており、また
膝部は湯水面に接近しているので腰部が担架13
から離れて浮遊状態となるようなことがない。入
浴を終了すると浴槽1を下降して担架13を搬送
車14のローラレール20に移乗して病室ベツト
に押送する。
患者の躯体荷重が負荷された躯幹盤26を看護
者により水平位置から傾斜位置にしようとすると
きは、第6図に示すレバー33を手左記で時計方
向に回動すると、クランク板37が回転し、両連
係杆40は引張ばね45の弾力に抗して最外端の
孔43から離脱して案内溝42内に保持される。
そして、ばね溝32の中央ループ部32′が弾力
的に躯幹盤26を上方に押圧すると共にばね機構
32の両端部は両支杆30下端を基枠22の他端
側(下腿盤52側)に押圧移動させようとする。
このとき躯幹盤26の縁部を持つてこれを軽く押
し上げると、該躯幹盤26は上昇傾斜する。そし
て、連係杆40の外端が所望の内側の孔43に達
つするとレバー33を元に戻しながら嵌合させ
る。ばね機構32の弾性力は多くの患者躯体の平
均的荷重を測定の上決定する。更に躯幹盤26を
傾斜位置から水平位置に戻す場合も、レバー33
を回動して該躯幹盤26の縁部を軽く支持しなが
ら下降させて外側の孔43に連係杆40を嵌合さ
せればよい。
者により水平位置から傾斜位置にしようとすると
きは、第6図に示すレバー33を手左記で時計方
向に回動すると、クランク板37が回転し、両連
係杆40は引張ばね45の弾力に抗して最外端の
孔43から離脱して案内溝42内に保持される。
そして、ばね溝32の中央ループ部32′が弾力
的に躯幹盤26を上方に押圧すると共にばね機構
32の両端部は両支杆30下端を基枠22の他端
側(下腿盤52側)に押圧移動させようとする。
このとき躯幹盤26の縁部を持つてこれを軽く押
し上げると、該躯幹盤26は上昇傾斜する。そし
て、連係杆40の外端が所望の内側の孔43に達
つするとレバー33を元に戻しながら嵌合させ
る。ばね機構32の弾性力は多くの患者躯体の平
均的荷重を測定の上決定する。更に躯幹盤26を
傾斜位置から水平位置に戻す場合も、レバー33
を回動して該躯幹盤26の縁部を軽く支持しなが
ら下降させて外側の孔43に連係杆40を嵌合さ
せればよい。
上下腿盤52,47は第4図に示す如く山形状
位置と水平位置とに変換される。即ち、軸杆49
とピン54と突起55とで三角形を構成し、該三
角形の底辺となる55と49との間を引張ばね5
6の弾力で牽引すれば、下腿盤52を大腿盤47
側に引寄せながら54と55とを結ぶ辺を起立さ
せようとうするので、大腿盤47と下腿盤52と
の接続部を上方に押し上げようとする力が働く。
しかしながら、水平位置の場合底辺55と49と
を結ぶ線上の頂点54(ピン)が接近しているの
で上昇力が弱く、下肢全体の重量が軽くてもレバ
ー33′を回動したのち、両盤47,52の接続
した縁部を軽く手で引き上げることによつて容易
に両盤47,52は山形状に変形してゆく。そし
て、両連係40′が案内溝42′内を移動して内側
の孔43′に嵌合すると両盤47,52は所定の
山形状をなして固定される。山形状になつた両盤
47,52の接続部を軽く押し下げることにより
水平位置に復帰する。
位置と水平位置とに変換される。即ち、軸杆49
とピン54と突起55とで三角形を構成し、該三
角形の底辺となる55と49との間を引張ばね5
6の弾力で牽引すれば、下腿盤52を大腿盤47
側に引寄せながら54と55とを結ぶ辺を起立さ
せようとうするので、大腿盤47と下腿盤52と
の接続部を上方に押し上げようとする力が働く。
しかしながら、水平位置の場合底辺55と49と
を結ぶ線上の頂点54(ピン)が接近しているの
で上昇力が弱く、下肢全体の重量が軽くてもレバ
ー33′を回動したのち、両盤47,52の接続
した縁部を軽く手で引き上げることによつて容易
に両盤47,52は山形状に変形してゆく。そし
て、両連係40′が案内溝42′内を移動して内側
の孔43′に嵌合すると両盤47,52は所定の
山形状をなして固定される。山形状になつた両盤
47,52の接続部を軽く押し下げることにより
水平位置に復帰する。
(考案の効果)
本考案は以上述べたことから明らかなように、
躯幹盤を水平状態と傾斜状態との間で姿勢変換
するのに小さな力で済み、看護者の労力が大幅に
軽減される。
するのに小さな力で済み、看護者の労力が大幅に
軽減される。
また、本考案にあつては、選択された係合穴に
連係杆を挿入することによつて躯幹盤を所望の傾
斜角度にしつかりと固定することができる。しか
も、この係合穴の選択はクランク板の回動操作に
よつてすみやかに行なうことができると共に、こ
のクランク板の回動操作は付勢手段の付勢力に抗
して行なう必要がないので小さな力で行なうこと
ができる。
連係杆を挿入することによつて躯幹盤を所望の傾
斜角度にしつかりと固定することができる。しか
も、この係合穴の選択はクランク板の回動操作に
よつてすみやかに行なうことができると共に、こ
のクランク板の回動操作は付勢手段の付勢力に抗
して行なう必要がないので小さな力で行なうこと
ができる。
第1図は浴槽に接した搬送車に担架を装着した
状態を示す一部切欠全体平面図。第2図は第1図
の右側面図。第3図は本考案による担架の一実施
例を示す簡略平面図。第4図は第3図の側面図。
第5図は第3図に示す担架の詳細斜視図。第6図
は係止機構の一例を示す正面図。第7図は第6図
の左側面図。 13:担架、26:躯幹盤、47,52:下肢
盤、32:ばね(付勢手段)、35:係止機構、
28:支軸(回動中心)、30:支柱。
状態を示す一部切欠全体平面図。第2図は第1図
の右側面図。第3図は本考案による担架の一実施
例を示す簡略平面図。第4図は第3図の側面図。
第5図は第3図に示す担架の詳細斜視図。第6図
は係止機構の一例を示す正面図。第7図は第6図
の左側面図。 13:担架、26:躯幹盤、47,52:下肢
盤、32:ばね(付勢手段)、35:係止機構、
28:支軸(回動中心)、30:支柱。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 搬送車と浴槽との間で相互移乗される患者湯浴
用坦架において、 基枠上において該基枠の長手方向一端側から他
端側へ順次躯幹盤と下肢盤とが配設され、 前記躯幹盤の他端縁部が基枠に対して回動自在
に取付けられて、該躯幹盤がほぼ水平となる状態
の他に該躯幹盤の一端縁側が高くなる傾斜状態を
とり得るようにされ、 左右一対の支柱の各一端部が前記躯幹盤に回動
自在に取付けられると共に、該左右一対の支柱の
他端部同士が筐枠によつて連結され、 前記筐枠に、躯幹盤の左右方向に伸びる連係杆
が左右方向に変位可能に保持されると共に、該連
係杆の各内端部が回動自在に連結されて手動操作
されるクランク板が回動自在に保持され、 前記基枠には、前記各連係杆の外端部を該基枠
の長手方向にスライド可能に案内する案内溝を有
すると共に、スライド方向に間隔をあけて該連係
杆の外端部が挿入される係合穴を複数有する係合
体が固定され、 前記躯幹盤を前記傾斜状態となる方向に付勢す
る付勢手段が設けられている、 ことを特徴とする患者湯浴用坦架。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15515183U JPS6063326U (ja) | 1983-10-07 | 1983-10-07 | 患者湯浴用担架 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15515183U JPS6063326U (ja) | 1983-10-07 | 1983-10-07 | 患者湯浴用担架 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6063326U JPS6063326U (ja) | 1985-05-04 |
JPH022334Y2 true JPH022334Y2 (ja) | 1990-01-19 |
Family
ID=30342746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15515183U Granted JPS6063326U (ja) | 1983-10-07 | 1983-10-07 | 患者湯浴用担架 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6063326U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5841952U (ja) * | 1981-09-16 | 1983-03-19 | 株式会社明電舎 | 碍子形真空しや断器 |
-
1983
- 1983-10-07 JP JP15515183U patent/JPS6063326U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5841952U (ja) * | 1981-09-16 | 1983-03-19 | 株式会社明電舎 | 碍子形真空しや断器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6063326U (ja) | 1985-05-04 |
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