JPH02232386A - 溶融塩電解法によるガスの製造方法 - Google Patents
溶融塩電解法によるガスの製造方法Info
- Publication number
- JPH02232386A JPH02232386A JP1049998A JP4999889A JPH02232386A JP H02232386 A JPH02232386 A JP H02232386A JP 1049998 A JP1049998 A JP 1049998A JP 4999889 A JP4999889 A JP 4999889A JP H02232386 A JPH02232386 A JP H02232386A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- chamber
- anode
- carrier gas
- cathode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000005868 electrolysis reaction Methods 0.000 title claims abstract description 34
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 15
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 title claims description 13
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims abstract description 89
- 239000012159 carrier gas Substances 0.000 claims abstract description 56
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 13
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims 1
- 238000004880 explosion Methods 0.000 abstract description 12
- 239000012808 vapor phase Substances 0.000 abstract 1
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 11
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 11
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 9
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 6
- 239000001307 helium Substances 0.000 description 5
- 229910052734 helium Inorganic materials 0.000 description 5
- SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N helium atom Chemical compound [He] SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 5
- 239000003792 electrolyte Substances 0.000 description 4
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 4
- GVGCUCJTUSOZKP-UHFFFAOYSA-N nitrogen trifluoride Chemical compound FN(F)F GVGCUCJTUSOZKP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- KRHYYFGTRYWZRS-UHFFFAOYSA-N Fluorane Chemical compound F KRHYYFGTRYWZRS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- PXGOKWXKJXAPGV-UHFFFAOYSA-N Fluorine Chemical compound FF PXGOKWXKJXAPGV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 2
- 229920006362 Teflon® Polymers 0.000 description 2
- 230000002378 acidificating effect Effects 0.000 description 2
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 2
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 2
- 229910000040 hydrogen fluoride Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 2
- NROKBHXJSPEDAR-UHFFFAOYSA-M potassium fluoride Chemical compound [F-].[K+] NROKBHXJSPEDAR-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 2
- 239000011698 potassium fluoride Substances 0.000 description 2
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 2
- FGRBYDKOBBBPOI-UHFFFAOYSA-N 10,10-dioxo-2-[4-(N-phenylanilino)phenyl]thioxanthen-9-one Chemical compound O=C1c2ccccc2S(=O)(=O)c2ccc(cc12)-c1ccc(cc1)N(c1ccccc1)c1ccccc1 FGRBYDKOBBBPOI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- DDFHBQSCUXNBSA-UHFFFAOYSA-N 5-(5-carboxythiophen-2-yl)thiophene-2-carboxylic acid Chemical compound S1C(C(=O)O)=CC=C1C1=CC=C(C(O)=O)S1 DDFHBQSCUXNBSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 101150097688 Npff gene Proteins 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 239000008151 electrolyte solution Substances 0.000 description 1
- 239000002360 explosive Substances 0.000 description 1
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 1
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 125000004435 hydrogen atom Chemical class [H]* 0.000 description 1
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 1
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- QKCGXXHCELUCKW-UHFFFAOYSA-N n-[4-[4-(dinaphthalen-2-ylamino)phenyl]phenyl]-n-naphthalen-2-ylnaphthalen-2-amine Chemical compound C1=CC=CC2=CC(N(C=3C=CC(=CC=3)C=3C=CC(=CC=3)N(C=3C=C4C=CC=CC4=CC=3)C=3C=C4C=CC=CC4=CC=3)C3=CC4=CC=CC=C4C=C3)=CC=C21 QKCGXXHCELUCKW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 235000003270 potassium fluoride Nutrition 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業」一の利用分野〕
本発明は三弗化窒素(NPff)ガスや弗素(h)ガス
の製造方法に関する.更に詳しくは、溶融塩電解法によ
るNFiガスやhガスの製造方法に関する.C従来の技
術及び発明が解決しようとする課題〕溶融塩電解法によ
ってNF,ガスやF2ガスを型造する場合、通常、Nl
laP−xllFを加熱・溶融した状態で電解しNP,
を製造する方法や、κF−xllFを加熱・溶融した状
態で電解しF!を製造する方法が一般的である.このよ
うな方法は、例えば第8図に示す如き電解槽を使用し、
陽橿から発生した粗1thガスまたは$IIptガスを
第7図に示す如きlffi装置に導き、IIF,または
F2を液化・捕集する方法で製造されている. 即ち、電解槽中の陽極2と陰極4は隅仮6で隔離されて
いて、空間部(気相部)はそれぞれ陽橿室3及び陰極室
5を構成している.しかして、隔板6は陽極2から発生
ずる$11 N F sガスまたは粗F,ガスと陰極4
から発生する水素(lb)ガスが混合すると爆発を引き
起こすので、この混合を防止するために設けられている
ものである. しかし、隔板6の電解液7中へ浸液している部分は、陽
極2から陰極4へ通電しないので、この部分の電橿は電
極としての機能を果たさない.従って、電極の電流効率
を低下させないためには、隔Fi6の浸液部は極力小さ
いことが望ましく、通常、この浸液部は30〜100
srs程度で実施される.また、電解中は陽極室3及び
llaJ!i室5へはそれぞれ窒素(N2)ガスやヘリ
ウム(He)ガス等の不活性ガスをキ+リャーガスとし
て導入している.ところが、電解中に陽極室3と陰極室
5との間に差圧が生ずる場合が多く、この差圧によって
、電解液7は陽極室3と陰極室5において、液面の差が
発生する.しかして、上記の差圧が大きくなると、陽極
室3または陰極室5の一方の液面が、隔板6の最下部よ
り下に位置するようになる.このような状態になると陽
橿室3と陰極室5の隔離が不十分となり、陽極2から発
生するNF3ガスまたはP!ガスと陰極4から発生する
11!ガスが混合し、爆発を引き起こすことになる.と
ころが、隔仮6の浸液部は前記の通り30〜100mm
程度と僅かであるので、陽極室3と陰極室5の差圧が水
柱60〜200m一程度の小さな差圧でも、NF,ガス
またはF,ガスとH.ガスとが混合し、爆発の可能性が
生ずるので、上記差圧は極力小さな範囲に抑えなければ
ならないのである. 尚、NF3ガスまたはFエガスとI+.ガスとの混合ガ
スは、爆発限界が非常に広いので、この両者の混合ガス
は非常に爆発の可能性が高く危険である.陽極室3と陰
極室5との間に差圧が生ずる原因については、種々の要
因が考えられるが、以下の理由によるものと考えられる
.即ち、 1)陽極2から発生するガス量と陰極4から発生するガ
ス量が異なること. 2)陽極2から発生するガスは前述の通り捕集装宜に導
かれ、ここでNhまたはF1は冷却・液化して捕集され
るので、この系においてガス量が大幅に少なくなる.従
って捕集容器21内の圧力が低下し、その結果、陽極室
3に圧力変動を及ぼすこと.3)また、補集容器21は
液体窒素等を冷媒25として冷却されているので、冷媒
容824中の冷媒量の変動によりNF,またはF,の液
化速度が変化し、その結果陽橿室3に圧力変動を及ぼす
こと. 4)陰極4から発生するガスはII!ガスが主成分であ
るが、弗化水素(IIF)等を含有しているので、陰極
発生ガス出口管20にこれが除去のための洗浄工程(図
示していない)が設けてある.従って、この洗浄工程で
の圧力変動が陰極室5の圧力に影響を及ぼすこと.など
である. これらによる圧力変動を防止する目的で、前記の通り電
解中は陽極室3及び陰極室5ヘキャリヤーガスを連続的
に導入しているわけである.(陽極室3及び陰極室5へ
はそれぞれ圧力計14a、14cを設けて圧力を監視し
ながら、導入するキャリヤーガス量を流量計12a 、
12c及び弁9a、9bで調節している.) しかしながら、陽橿室3と陰極室5の間の差圧は前述の
通り極めて小さい範囲に抑えなければならないので、キ
ャリヤーガスの導入のみでは爆発を防止できないのであ
る. そこで第9図に示す如き、例えば、キャリヤーガス陽掻
室導入管10に圧力自動制1n弁l7を設けて、キャリ
ヤーガスの導入量を自動制御し、陽掻室3と陰極室5の
差圧を極力抑制する方法も採用されている.しかしこの
方法は、陽掻室3内の圧力と陰極室5内の圧力を検出し
、これを電気信号等に変換して圧力自動制1nユニッ}
1Bに伝達し、圧力自動制』弁17の開閉度を自勤m節
する方法である.従って、陽橿室3内及び陰極室5内の
圧力変動の電気信号への変換の遅れ(タイムラグ)や、
陽極室3内及び陰極室5内の圧力検出精度に欠けるとい
う点で満足な結果を得られず、電解槽における爆発を完
全に防止するに至っていないのが実情である. 〔課題を解決するための手段] 本発明者等は上記状況に鑑み、溶融塩電解法によるガス
の製造において、電解槽での爆発を完全に解消すること
を目的として鋭意検討を重ねた結果、陽極室及び陰極室
に導入するキャリヤーガス導入管を単一の弁より分岐さ
せれば、上記目的が達成できることを見い出し本発明を
完成するに至ったものである. 即ち本発明は、溶融塩電解法によるガスの製造において
、陽極室及び陰橿室が単数または複数であり、各陽極室
及び陰極室に導入するキャリアーガス導入管が単一の弁
から複数に分岐され、各分岐されたキャリアーガス導入
管は逆止弁を経て各陽橿室及び各陰極室の気相部にそれ
ぞれ接続されていて、該キャリヤーガスを単一の弁に供
給して導入することを特徴とする熔融塩電解法によるガ
スの製造方法を提供するものである. 〔発明の詳細な開示〕 以下、本発明を詳細に説明する. 溶融塩電解法によってNFsガスを製造する場合、電解
槽の陽極からはNhとN2との混合ガスが発生し、陰極
からはII!ガスが発生する.また、F2ガスを製造す
る場合、電解槽の陽極からはP!ガスが発生し、陰極か
らはllrガスが発生する.そして、陽極から発生した
NF3とN!との混合ガスまたはF,ガスを冷却して、
NFsまたはP,を液化または固化して捕集する. 上記冷却には、通常、液化ガスが使用されるが、NF,
ガス製造の場合には液体窒素が好ましく、F2ガス製造
の場合には液体窒素または液体ヘリウム、あるいは液体
窒素と液体ヘリウムの混合液化ガスが適当である. 従って、本発明で使用するキ+リャーガスは、NF3ま
たはF,が液化する温度において液化または固化しない
ものであって、かつ、不活性なガスから選択される.か
かるキャリヤーガスとしては、NFsガス製造の場合に
はN.ガスまたはヘリウムガスが使用され、F,ガス製
造の場合にはヘリウムガスが使用される. 本発明において使用する電解槽を例示すると、第1図ま
たは第3図に示す形状のものが挙げられる.第1図及び
第3図は電解槽の正面断面図であり、第2図は第1図に
おけるA−A“矢視した、電極(陽極及び陰極)並びに
隔板の配置を示す平面図、第4図は第3図における電極
並びに隔板の配置を示す、第2図と同様な平面図である
.第工図に示す電解槽は、陽極2と陰極4が各I枚で1
対をなすもので、電解槽の基本形である.第3図に示す
電解槽は、陽極が2a及び2b、陰極が48及び4bと
各2枚(2対)からなっており、第1図に示す形状の電
解槽を横に直列に接続した形状をなすものであり、この
ように電極を次々に何対も接続した形状も可能である. また、電極並びに隔板の配置を、第5図または第6図の
ようにした形状でも差支えない.要は本発明においては
、キャリヤーガス導入管10、1lが各陽極室3及び各
陰極室5の気相部にそれぞれ設けられていて、該各キャ
リヤーガス導入管10、1lは単一の弁9より分岐され
たものであり、各分岐されたキャリヤーガス導入管10
、1lは、逆止弁13を経て上記ス相部にそれぞれ接続
されていなければならない. 従ってキャリヤーガス導入管は、第l図及び第2図では
2本、第3図及び第4図では4木、第5図では2本、6
図では3本それぞれ必要である.尚、分岐された各キャ
リヤーガス導入管10、11は、その長さ及び口径がな
るべく等しいことが望ましい. また、各キャリヤーガス導入管10、11にはそれぞれ
流量計12を設けて置くのが好ましい.尚、この流量計
12はキャリヤーガス導入の際の圧力損失のなるべく小
さい形式のもの、例えばローターメーター等が望ましい
. 本発明では上記の通り各キャリヤーガス導入管10、1
1にはそれぞれ逆止弁13が設けてあるが、これは電解
槽において何れかの電極からのガスの発生量が急増した
場合に、該急増したガスがキャリヤーガス導入管を経て
、他の電極からの発生ガスと混合する(陽極2からの発
生ガスであるNP,ガスまたばFtガスと陰極4からの
発生ガスであるIItガスが混合)のを防止するためで
ある.本発明においては、キャリヤーガスは単一の弁9
に供給して各陽橿室3及び陰極室5に導入されるが、該
キャリヤーガスは例えばボンベ等に貯蔵されている場合
が多い.従って、かかる高圧のキャリヤーガスを直接単
一の弁9に供給するのは危険でもあり、また、キャリヤ
ーガスの導入量も調節しにくいので、単一の弁9のガス
入口側に圧力調整器8を設け、キャリヤーガスの圧力を
適当な圧力まで低下して、単一の弁9に供給する.この
際のキャリヤーガスの圧力は、圧力調整2:8の二次側
の圧力で1〜5 kg/cm”−G程度が好ましい.本
発明においては、キャリヤーガスの導入量は電解槽の大
きさやt極からのガスの発生i等によって異なるが、各
陽掻室3及び陰極室5当たり1〜10Nj!/履1nで
実施される. 本発明では、電解槽は第7図に示す如き捕集装置と陽極
発生ガス出口管l9で接続して使用されるが、かかる状
態で溶融塩電解を行なえば、キャリヤーガスが単一の弁
9より分岐された、キャリヤーガス陽極室導入管10及
びキヤリャーガス陰極室導入管1】により、各陽極室3
及び各陰極室5に導入されるので、従来の各陽極室3及
び各陰極室5で差圧を発生する要因が発生しても、それ
に対応して自動的にキャリヤーガスの導入量が変化する
ので、これによって各陽極室3及び各陰極室5内の圧力
は同一圧力に維持されて差圧の発生を防止できるのであ
る. 〔実施例〕 以下、実施例及び比較例により本発明をより具体的に説
明する. 実施例l 第1図に示す電解槽に第7図に示す捕集装置を連結して
、溶融塩電解法によりNhガスの製造を行なった.尚、
電解槽零体1は大きさが幅300m−、奥行き300m
m,高さ3001II1で、内面がテフロンライニング
されており、隔仮6もテフロンライニングで上部よりの
長さは120mmとした.上記の電解槽に酸性弗化アン
モニウム(NII.F・11F)と弗化水素(IIP)
をII+’#JI+,モル比が1.7となるように液面
が上部より70IIIIlまで仕込んだのち、これを1
20〜125 ’Cの温度に昇温しN 11 .p・I
I1’系の電解液を形成した.また、捕集容器24は液
体窒素を冷媒として冷却した. しかる後、単一の弁9にキャリヤーガスとして圧力が2
kg/cm”−GのhガスをIN l /aiinの
流量で供給して、pA極室3及び陰極室5へ導入した.
この状態でN,ガスの陽極室3への導入量は450Nd
/win、陰極室5への導入量は550Nall/si
nであり、陽極室3内と陰極室5内の圧力は共に3 X
IO−’kg/c+*”−Gあり差圧はなかった. この状態で陽極2より陰橿4へ直流の電流を50アンペ
ア流して電解を50時間行なった.?解により陽極2か
らは約70Nd/+ginのNP,ガスと約30111
1/+wlnのN,ガスが発生し、陰橿4からは約30
0Nd/winの11■ガスが発生した.電解中におけ
るキャリヤーガスの導入量は、陽極室3へは650 〜
700Nm/’sinであり、lIapi室5へは30
0〜350Nd/minであった.また、陽極室3内の
圧力は4 XIO−” 5 XIO−’kg/am”−
G、陰極室5内の圧力は5 X 10−”〜6 X 1
0−’kg/cm”−Gの範囲で変動しており、差圧は
殆ど生じなかった. 実施例2 実施例1で使用した装置を用いて、溶融塩電解法により
F.ガスの製造を行なった.ただし、電解槽零体1及び
隔板6の材質はニッケル製とした.上記の電解槽に酸性
弗化カリウム(κF・11F)と11FをIIP/KF
モル比が2.0となるように液面が上部より70mmま
で仕込んだのち、これを90〜100’Cの温度に昇温
しκF・IIF系の電解液を形成した.しかる後、単一
の弁9にキャリヤーガスとして圧力が2 kg/cm”
−GのI(eガスを2Nffi/sinの流量で供給し
て、pA橿室3及び陰極室5へ導入した.この?態でH
eガスの陽極室3への導入量は900Nd/win、陰
極室5への導入量は1100Nd/s+inであり、陽
橿室3内と陰極室5内の圧力は共に4.X10−’kg
/cm”−Gあり差圧はなかった. この状態で陽極2より陰pi4へ直流の電流を30アン
ペア流して電解を50時間行なった.電解により陽極2
からは約200NIIQ/sinのptガスが発生し、
陰極4からは約220N*ffi/m!nの11■ガス
が発生した.電解中におけるキャリヤーガスの導入量は
、陽極室3へは850 〜1050Nml/winであ
り、陰極室5へは950 〜+1508d/sinであ
った.また、陽極室3内の圧力は3X10−3〜5 X
10−3kg/cm!−G、11!ffi室5内の圧
力は3 XIO−”〜5 xio−’ kg/ cmf
.Gの範囲で変動しており、差圧は殆ど生じなかった. 比較例1 キャリヤーガスの導入方法を第8図に示すように変更し
た以外は、実施例lと同様な方法によりNPsガスの製
造を行なった. 即ち、キャリヤーガスとしてN,ガスを陽極室3へは4
50Nd/sinの流量で弁9aを調節して導入し、陰
極室5へは550Nmffi/winの流量で弁9bt
−調節して導入した.尚、この時の陽捲室3内と陰極室
5内の圧力は共に3 X 10−’kg/cm”−Gあ
り、差圧はなかった. この状態で実施例1と同様に、陽極2より陰極4へ直流
の電流を50アンペア流して電解を開始した.電解開始
後は陽橿室3内の圧力と陰橿室5内の圧力に差圧が生じ
ないように、陽橿室3へのキャリヤーガス導入量を11
Mしながら電解を行なったが、電解開始約1時間10分
後に差圧が7X10−’となり、爆発の危険が生じたの
で電解を中止せざるを得なかった. 比較例2 キャリヤーガスの導入方法を第9図に示すように変更し
た以外は、実施例lと同様な方法によりNP,ガスの製
造を行なった. 即ち、キャリヤーガスとしてN,ガスを陰極室5へ55
0Nsf/winの流量で弁9bを!j1節して一定看
導入し、陽極室3へは陰極室5内の圧力と同圧となるよ
うに、圧力自動制御ユニッ目8を作肋させ圧力自動制御
弁17を調節してhガスを導入した。尚、この状態で陽
極室3内と陰極室5内の圧力は井に3 X 10−’k
g/cmz−Gア−y タ.この状態で実施例Iと同様
に、陽8ii2より陰極4へ直流の電流を50アンペア
流して電解を開始した.1lt解開始後は陽橿室3内の
圧力と陰極室5内の圧力に差圧が生じないように、陽極
室3へのキャリヤーガス導入量を圧力自動制御ユニノト
18で自動調節しながら電解を行なったが、圧力自動制
IJユニット18の電気信号のタイムラグ等により差圧
が生じ、電解開始約2時間後にその差圧が7×10−’
kg/c+s”−Gとなり、爆発の危険が生じたので電
解を中止せざるを得なかった. 〔発明の効果〕 以上詳細に説明したように、本発明は熔融塩電解法によ
るガスの製造に際し、各陽極室及び各陰極室へのキャリ
ヤーガスの導入を、単一の弁から複数に分岐されたヰヤ
リャーガス導入管から、それぞれの陽極室及び陰掘室へ
導入するという掻めて簡単な方法である.従来の方法で
は、陽極室と陰極室の間に差圧が発生し、その結果、陽
極から発生したガスと陰極から発生したガスが混合して
、電解中に爆発を惹起するという重大な問題があった.
これに対し本発明の方法を採用すれば、この電解中の爆
発という問題を完全に解消することができるのである. しかも、本発明の方法は上記の通り極めて箇単な方法で
あって、従来差圧防止のために使用していた、圧力自動
制御ユニットや圧力自動制御弁等を使用する必要もない
.
の製造方法に関する.更に詳しくは、溶融塩電解法によ
るNFiガスやhガスの製造方法に関する.C従来の技
術及び発明が解決しようとする課題〕溶融塩電解法によ
ってNF,ガスやF2ガスを型造する場合、通常、Nl
laP−xllFを加熱・溶融した状態で電解しNP,
を製造する方法や、κF−xllFを加熱・溶融した状
態で電解しF!を製造する方法が一般的である.このよ
うな方法は、例えば第8図に示す如き電解槽を使用し、
陽橿から発生した粗1thガスまたは$IIptガスを
第7図に示す如きlffi装置に導き、IIF,または
F2を液化・捕集する方法で製造されている. 即ち、電解槽中の陽極2と陰極4は隅仮6で隔離されて
いて、空間部(気相部)はそれぞれ陽橿室3及び陰極室
5を構成している.しかして、隔板6は陽極2から発生
ずる$11 N F sガスまたは粗F,ガスと陰極4
から発生する水素(lb)ガスが混合すると爆発を引き
起こすので、この混合を防止するために設けられている
ものである. しかし、隔板6の電解液7中へ浸液している部分は、陽
極2から陰極4へ通電しないので、この部分の電橿は電
極としての機能を果たさない.従って、電極の電流効率
を低下させないためには、隔Fi6の浸液部は極力小さ
いことが望ましく、通常、この浸液部は30〜100
srs程度で実施される.また、電解中は陽極室3及び
llaJ!i室5へはそれぞれ窒素(N2)ガスやヘリ
ウム(He)ガス等の不活性ガスをキ+リャーガスとし
て導入している.ところが、電解中に陽極室3と陰極室
5との間に差圧が生ずる場合が多く、この差圧によって
、電解液7は陽極室3と陰極室5において、液面の差が
発生する.しかして、上記の差圧が大きくなると、陽極
室3または陰極室5の一方の液面が、隔板6の最下部よ
り下に位置するようになる.このような状態になると陽
橿室3と陰極室5の隔離が不十分となり、陽極2から発
生するNF3ガスまたはP!ガスと陰極4から発生する
11!ガスが混合し、爆発を引き起こすことになる.と
ころが、隔仮6の浸液部は前記の通り30〜100mm
程度と僅かであるので、陽極室3と陰極室5の差圧が水
柱60〜200m一程度の小さな差圧でも、NF,ガス
またはF,ガスとH.ガスとが混合し、爆発の可能性が
生ずるので、上記差圧は極力小さな範囲に抑えなければ
ならないのである. 尚、NF3ガスまたはFエガスとI+.ガスとの混合ガ
スは、爆発限界が非常に広いので、この両者の混合ガス
は非常に爆発の可能性が高く危険である.陽極室3と陰
極室5との間に差圧が生ずる原因については、種々の要
因が考えられるが、以下の理由によるものと考えられる
.即ち、 1)陽極2から発生するガス量と陰極4から発生するガ
ス量が異なること. 2)陽極2から発生するガスは前述の通り捕集装宜に導
かれ、ここでNhまたはF1は冷却・液化して捕集され
るので、この系においてガス量が大幅に少なくなる.従
って捕集容器21内の圧力が低下し、その結果、陽極室
3に圧力変動を及ぼすこと.3)また、補集容器21は
液体窒素等を冷媒25として冷却されているので、冷媒
容824中の冷媒量の変動によりNF,またはF,の液
化速度が変化し、その結果陽橿室3に圧力変動を及ぼす
こと. 4)陰極4から発生するガスはII!ガスが主成分であ
るが、弗化水素(IIF)等を含有しているので、陰極
発生ガス出口管20にこれが除去のための洗浄工程(図
示していない)が設けてある.従って、この洗浄工程で
の圧力変動が陰極室5の圧力に影響を及ぼすこと.など
である. これらによる圧力変動を防止する目的で、前記の通り電
解中は陽極室3及び陰極室5ヘキャリヤーガスを連続的
に導入しているわけである.(陽極室3及び陰極室5へ
はそれぞれ圧力計14a、14cを設けて圧力を監視し
ながら、導入するキャリヤーガス量を流量計12a 、
12c及び弁9a、9bで調節している.) しかしながら、陽橿室3と陰極室5の間の差圧は前述の
通り極めて小さい範囲に抑えなければならないので、キ
ャリヤーガスの導入のみでは爆発を防止できないのであ
る. そこで第9図に示す如き、例えば、キャリヤーガス陽掻
室導入管10に圧力自動制1n弁l7を設けて、キャリ
ヤーガスの導入量を自動制御し、陽掻室3と陰極室5の
差圧を極力抑制する方法も採用されている.しかしこの
方法は、陽掻室3内の圧力と陰極室5内の圧力を検出し
、これを電気信号等に変換して圧力自動制1nユニッ}
1Bに伝達し、圧力自動制』弁17の開閉度を自勤m節
する方法である.従って、陽橿室3内及び陰極室5内の
圧力変動の電気信号への変換の遅れ(タイムラグ)や、
陽極室3内及び陰極室5内の圧力検出精度に欠けるとい
う点で満足な結果を得られず、電解槽における爆発を完
全に防止するに至っていないのが実情である. 〔課題を解決するための手段] 本発明者等は上記状況に鑑み、溶融塩電解法によるガス
の製造において、電解槽での爆発を完全に解消すること
を目的として鋭意検討を重ねた結果、陽極室及び陰極室
に導入するキャリヤーガス導入管を単一の弁より分岐さ
せれば、上記目的が達成できることを見い出し本発明を
完成するに至ったものである. 即ち本発明は、溶融塩電解法によるガスの製造において
、陽極室及び陰橿室が単数または複数であり、各陽極室
及び陰極室に導入するキャリアーガス導入管が単一の弁
から複数に分岐され、各分岐されたキャリアーガス導入
管は逆止弁を経て各陽橿室及び各陰極室の気相部にそれ
ぞれ接続されていて、該キャリヤーガスを単一の弁に供
給して導入することを特徴とする熔融塩電解法によるガ
スの製造方法を提供するものである. 〔発明の詳細な開示〕 以下、本発明を詳細に説明する. 溶融塩電解法によってNFsガスを製造する場合、電解
槽の陽極からはNhとN2との混合ガスが発生し、陰極
からはII!ガスが発生する.また、F2ガスを製造す
る場合、電解槽の陽極からはP!ガスが発生し、陰極か
らはllrガスが発生する.そして、陽極から発生した
NF3とN!との混合ガスまたはF,ガスを冷却して、
NFsまたはP,を液化または固化して捕集する. 上記冷却には、通常、液化ガスが使用されるが、NF,
ガス製造の場合には液体窒素が好ましく、F2ガス製造
の場合には液体窒素または液体ヘリウム、あるいは液体
窒素と液体ヘリウムの混合液化ガスが適当である. 従って、本発明で使用するキ+リャーガスは、NF3ま
たはF,が液化する温度において液化または固化しない
ものであって、かつ、不活性なガスから選択される.か
かるキャリヤーガスとしては、NFsガス製造の場合に
はN.ガスまたはヘリウムガスが使用され、F,ガス製
造の場合にはヘリウムガスが使用される. 本発明において使用する電解槽を例示すると、第1図ま
たは第3図に示す形状のものが挙げられる.第1図及び
第3図は電解槽の正面断面図であり、第2図は第1図に
おけるA−A“矢視した、電極(陽極及び陰極)並びに
隔板の配置を示す平面図、第4図は第3図における電極
並びに隔板の配置を示す、第2図と同様な平面図である
.第工図に示す電解槽は、陽極2と陰極4が各I枚で1
対をなすもので、電解槽の基本形である.第3図に示す
電解槽は、陽極が2a及び2b、陰極が48及び4bと
各2枚(2対)からなっており、第1図に示す形状の電
解槽を横に直列に接続した形状をなすものであり、この
ように電極を次々に何対も接続した形状も可能である. また、電極並びに隔板の配置を、第5図または第6図の
ようにした形状でも差支えない.要は本発明においては
、キャリヤーガス導入管10、1lが各陽極室3及び各
陰極室5の気相部にそれぞれ設けられていて、該各キャ
リヤーガス導入管10、1lは単一の弁9より分岐され
たものであり、各分岐されたキャリヤーガス導入管10
、1lは、逆止弁13を経て上記ス相部にそれぞれ接続
されていなければならない. 従ってキャリヤーガス導入管は、第l図及び第2図では
2本、第3図及び第4図では4木、第5図では2本、6
図では3本それぞれ必要である.尚、分岐された各キャ
リヤーガス導入管10、11は、その長さ及び口径がな
るべく等しいことが望ましい. また、各キャリヤーガス導入管10、11にはそれぞれ
流量計12を設けて置くのが好ましい.尚、この流量計
12はキャリヤーガス導入の際の圧力損失のなるべく小
さい形式のもの、例えばローターメーター等が望ましい
. 本発明では上記の通り各キャリヤーガス導入管10、1
1にはそれぞれ逆止弁13が設けてあるが、これは電解
槽において何れかの電極からのガスの発生量が急増した
場合に、該急増したガスがキャリヤーガス導入管を経て
、他の電極からの発生ガスと混合する(陽極2からの発
生ガスであるNP,ガスまたばFtガスと陰極4からの
発生ガスであるIItガスが混合)のを防止するためで
ある.本発明においては、キャリヤーガスは単一の弁9
に供給して各陽橿室3及び陰極室5に導入されるが、該
キャリヤーガスは例えばボンベ等に貯蔵されている場合
が多い.従って、かかる高圧のキャリヤーガスを直接単
一の弁9に供給するのは危険でもあり、また、キャリヤ
ーガスの導入量も調節しにくいので、単一の弁9のガス
入口側に圧力調整器8を設け、キャリヤーガスの圧力を
適当な圧力まで低下して、単一の弁9に供給する.この
際のキャリヤーガスの圧力は、圧力調整2:8の二次側
の圧力で1〜5 kg/cm”−G程度が好ましい.本
発明においては、キャリヤーガスの導入量は電解槽の大
きさやt極からのガスの発生i等によって異なるが、各
陽掻室3及び陰極室5当たり1〜10Nj!/履1nで
実施される. 本発明では、電解槽は第7図に示す如き捕集装置と陽極
発生ガス出口管l9で接続して使用されるが、かかる状
態で溶融塩電解を行なえば、キャリヤーガスが単一の弁
9より分岐された、キャリヤーガス陽極室導入管10及
びキヤリャーガス陰極室導入管1】により、各陽極室3
及び各陰極室5に導入されるので、従来の各陽極室3及
び各陰極室5で差圧を発生する要因が発生しても、それ
に対応して自動的にキャリヤーガスの導入量が変化する
ので、これによって各陽極室3及び各陰極室5内の圧力
は同一圧力に維持されて差圧の発生を防止できるのであ
る. 〔実施例〕 以下、実施例及び比較例により本発明をより具体的に説
明する. 実施例l 第1図に示す電解槽に第7図に示す捕集装置を連結して
、溶融塩電解法によりNhガスの製造を行なった.尚、
電解槽零体1は大きさが幅300m−、奥行き300m
m,高さ3001II1で、内面がテフロンライニング
されており、隔仮6もテフロンライニングで上部よりの
長さは120mmとした.上記の電解槽に酸性弗化アン
モニウム(NII.F・11F)と弗化水素(IIP)
をII+’#JI+,モル比が1.7となるように液面
が上部より70IIIIlまで仕込んだのち、これを1
20〜125 ’Cの温度に昇温しN 11 .p・I
I1’系の電解液を形成した.また、捕集容器24は液
体窒素を冷媒として冷却した. しかる後、単一の弁9にキャリヤーガスとして圧力が2
kg/cm”−GのhガスをIN l /aiinの
流量で供給して、pA極室3及び陰極室5へ導入した.
この状態でN,ガスの陽極室3への導入量は450Nd
/win、陰極室5への導入量は550Nall/si
nであり、陽極室3内と陰極室5内の圧力は共に3 X
IO−’kg/c+*”−Gあり差圧はなかった. この状態で陽極2より陰橿4へ直流の電流を50アンペ
ア流して電解を50時間行なった.?解により陽極2か
らは約70Nd/+ginのNP,ガスと約30111
1/+wlnのN,ガスが発生し、陰橿4からは約30
0Nd/winの11■ガスが発生した.電解中におけ
るキャリヤーガスの導入量は、陽極室3へは650 〜
700Nm/’sinであり、lIapi室5へは30
0〜350Nd/minであった.また、陽極室3内の
圧力は4 XIO−” 5 XIO−’kg/am”−
G、陰極室5内の圧力は5 X 10−”〜6 X 1
0−’kg/cm”−Gの範囲で変動しており、差圧は
殆ど生じなかった. 実施例2 実施例1で使用した装置を用いて、溶融塩電解法により
F.ガスの製造を行なった.ただし、電解槽零体1及び
隔板6の材質はニッケル製とした.上記の電解槽に酸性
弗化カリウム(κF・11F)と11FをIIP/KF
モル比が2.0となるように液面が上部より70mmま
で仕込んだのち、これを90〜100’Cの温度に昇温
しκF・IIF系の電解液を形成した.しかる後、単一
の弁9にキャリヤーガスとして圧力が2 kg/cm”
−GのI(eガスを2Nffi/sinの流量で供給し
て、pA橿室3及び陰極室5へ導入した.この?態でH
eガスの陽極室3への導入量は900Nd/win、陰
極室5への導入量は1100Nd/s+inであり、陽
橿室3内と陰極室5内の圧力は共に4.X10−’kg
/cm”−Gあり差圧はなかった. この状態で陽極2より陰pi4へ直流の電流を30アン
ペア流して電解を50時間行なった.電解により陽極2
からは約200NIIQ/sinのptガスが発生し、
陰極4からは約220N*ffi/m!nの11■ガス
が発生した.電解中におけるキャリヤーガスの導入量は
、陽極室3へは850 〜1050Nml/winであ
り、陰極室5へは950 〜+1508d/sinであ
った.また、陽極室3内の圧力は3X10−3〜5 X
10−3kg/cm!−G、11!ffi室5内の圧
力は3 XIO−”〜5 xio−’ kg/ cmf
.Gの範囲で変動しており、差圧は殆ど生じなかった. 比較例1 キャリヤーガスの導入方法を第8図に示すように変更し
た以外は、実施例lと同様な方法によりNPsガスの製
造を行なった. 即ち、キャリヤーガスとしてN,ガスを陽極室3へは4
50Nd/sinの流量で弁9aを調節して導入し、陰
極室5へは550Nmffi/winの流量で弁9bt
−調節して導入した.尚、この時の陽捲室3内と陰極室
5内の圧力は共に3 X 10−’kg/cm”−Gあ
り、差圧はなかった. この状態で実施例1と同様に、陽極2より陰極4へ直流
の電流を50アンペア流して電解を開始した.電解開始
後は陽橿室3内の圧力と陰橿室5内の圧力に差圧が生じ
ないように、陽橿室3へのキャリヤーガス導入量を11
Mしながら電解を行なったが、電解開始約1時間10分
後に差圧が7X10−’となり、爆発の危険が生じたの
で電解を中止せざるを得なかった. 比較例2 キャリヤーガスの導入方法を第9図に示すように変更し
た以外は、実施例lと同様な方法によりNP,ガスの製
造を行なった. 即ち、キャリヤーガスとしてN,ガスを陰極室5へ55
0Nsf/winの流量で弁9bを!j1節して一定看
導入し、陽極室3へは陰極室5内の圧力と同圧となるよ
うに、圧力自動制御ユニッ目8を作肋させ圧力自動制御
弁17を調節してhガスを導入した。尚、この状態で陽
極室3内と陰極室5内の圧力は井に3 X 10−’k
g/cmz−Gア−y タ.この状態で実施例Iと同様
に、陽8ii2より陰極4へ直流の電流を50アンペア
流して電解を開始した.1lt解開始後は陽橿室3内の
圧力と陰極室5内の圧力に差圧が生じないように、陽極
室3へのキャリヤーガス導入量を圧力自動制御ユニノト
18で自動調節しながら電解を行なったが、圧力自動制
IJユニット18の電気信号のタイムラグ等により差圧
が生じ、電解開始約2時間後にその差圧が7×10−’
kg/c+s”−Gとなり、爆発の危険が生じたので電
解を中止せざるを得なかった. 〔発明の効果〕 以上詳細に説明したように、本発明は熔融塩電解法によ
るガスの製造に際し、各陽極室及び各陰極室へのキャリ
ヤーガスの導入を、単一の弁から複数に分岐されたヰヤ
リャーガス導入管から、それぞれの陽極室及び陰掘室へ
導入するという掻めて簡単な方法である.従来の方法で
は、陽極室と陰極室の間に差圧が発生し、その結果、陽
極から発生したガスと陰極から発生したガスが混合して
、電解中に爆発を惹起するという重大な問題があった.
これに対し本発明の方法を採用すれば、この電解中の爆
発という問題を完全に解消することができるのである. しかも、本発明の方法は上記の通り極めて箇単な方法で
あって、従来差圧防止のために使用していた、圧力自動
制御ユニットや圧力自動制御弁等を使用する必要もない
.
第1図及び第3図は、本発明に使用する電解槽の正面断
面図であり、第2図は第1図におけるA−A″矢視した
、?!橿(陽極及び陰極)並びに隔板の配置を示す平面
図、第4図は第3図における電掻並びに隔板の配置を示
す、第2図と同様な平面図である.第5図及び第6図は
、電極並びに隔板の配置の他の実施U様を示す、第2図
及び第4図と同様な平面図である. 第7図は、電解槽の陽極から発生した姐!iFsガスま
たは粗P,ガス中の、NFsまたはF,を捕集ずる装置
の1例を示す図である. 第8図及び第9図は、従来の電解槽の正面断面図である
. 図において、 I一一一一電解槽本体 2一一一一陽極3−一−一陽橿
室 4−−−一陰橿5−−−一陰極室 6−一
一一隔板7−一−一電解液 8−−一一圧力調整器
9−一一一単一の弁 9a、9b−−−一弁10−−
−−キャリヤーガス陽極室導入管1.1−−−−キャリ
ヤーガス陰橿室導入管12−−−一流量計 13−
−−一逆止弁14−−−一圧力計 17−−−一圧力自動制御弁 18−−−一圧力自動制11ユニット 1.9 − −−一陽極発生ガス出口管20−−−一陰
極発生ガス出口管 21.−−−一捕集容器 22、23−−−一弁24
−−−一冷媒容器 ー冷媒 26−−−一排気管 を示す.
面図であり、第2図は第1図におけるA−A″矢視した
、?!橿(陽極及び陰極)並びに隔板の配置を示す平面
図、第4図は第3図における電掻並びに隔板の配置を示
す、第2図と同様な平面図である.第5図及び第6図は
、電極並びに隔板の配置の他の実施U様を示す、第2図
及び第4図と同様な平面図である. 第7図は、電解槽の陽極から発生した姐!iFsガスま
たは粗P,ガス中の、NFsまたはF,を捕集ずる装置
の1例を示す図である. 第8図及び第9図は、従来の電解槽の正面断面図である
. 図において、 I一一一一電解槽本体 2一一一一陽極3−一−一陽橿
室 4−−−一陰橿5−−−一陰極室 6−一
一一隔板7−一−一電解液 8−−一一圧力調整器
9−一一一単一の弁 9a、9b−−−一弁10−−
−−キャリヤーガス陽極室導入管1.1−−−−キャリ
ヤーガス陰橿室導入管12−−−一流量計 13−
−−一逆止弁14−−−一圧力計 17−−−一圧力自動制御弁 18−−−一圧力自動制11ユニット 1.9 − −−一陽極発生ガス出口管20−−−一陰
極発生ガス出口管 21.−−−一捕集容器 22、23−−−一弁24
−−−一冷媒容器 ー冷媒 26−−−一排気管 を示す.
Claims (1)
- 1)溶融塩電解法によるガスの製造において、陽極室及
び陰極室が単数または複数であり、各陽極室及び陰極室
に導入するキャリアーガス導入管が単一の弁から複数に
分岐され、各分岐されたキャリアーガス導入管は逆止弁
を経て各陽極室及び各陰極室の気相部にそれぞれ接続さ
れていて、該キャリヤーガスを単一の弁に供給して導入
することを特徴とする溶融塩電解法によるガスの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1049998A JPH0678593B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 溶融塩電解法によるガスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1049998A JPH0678593B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 溶融塩電解法によるガスの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3206831A Division JP2766845B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 電解槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02232386A true JPH02232386A (ja) | 1990-09-14 |
JPH0678593B2 JPH0678593B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=12846676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1049998A Expired - Fee Related JPH0678593B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 溶融塩電解法によるガスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0678593B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04350187A (ja) * | 1991-08-19 | 1992-12-04 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 電解槽 |
JPH0688267A (ja) * | 1992-09-08 | 1994-03-29 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 電解槽 |
WO2001077412A1 (fr) | 2000-04-07 | 2001-10-18 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Appareil pour la production de fluor gazeux |
JP2004043885A (ja) * | 2002-07-11 | 2004-02-12 | L'air Liquide Sa Pour L'etude & L'exploitation Des Procedes Georges Claude | フッ素ガス生成装置 |
WO2005031039A3 (en) * | 2003-09-24 | 2005-06-16 | Air Liquide | Fluorine gas production unit |
JP2005533925A (ja) * | 2002-07-19 | 2005-11-10 | ザ・ビーオーシー・グループ・パブリック・リミテッド・カンパニー | フッ素生成装置および方法 |
JP2006089820A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Kishun Kin | フッ素電解装置 |
WO2007023615A1 (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-01 | Toyo Tanso Co., Ltd. | フッ素系ガス発生装置 |
US7351322B2 (en) | 2002-11-08 | 2008-04-01 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Fluorine gas generator and method of electrolytic bath liquid level control |
US8038852B2 (en) | 2002-05-29 | 2011-10-18 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Fluorine gas generator |
WO2011129217A1 (ja) * | 2010-04-16 | 2011-10-20 | セントラル硝子株式会社 | フッ素ガス生成装置 |
-
1989
- 1989-03-03 JP JP1049998A patent/JPH0678593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2766845B2 (ja) * | 1991-08-19 | 1998-06-18 | 三井化学株式会社 | 電解槽 |
JPH04350187A (ja) * | 1991-08-19 | 1992-12-04 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 電解槽 |
JPH0688267A (ja) * | 1992-09-08 | 1994-03-29 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 電解槽 |
CN1307325C (zh) * | 2000-04-07 | 2007-03-28 | 东洋炭素株式会社 | 氟气发生装置 |
WO2001077412A1 (fr) | 2000-04-07 | 2001-10-18 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Appareil pour la production de fluor gazeux |
US6818105B2 (en) | 2000-04-07 | 2004-11-16 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Apparatus for generating fluorine gas |
US8038852B2 (en) | 2002-05-29 | 2011-10-18 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Fluorine gas generator |
JP2004043885A (ja) * | 2002-07-11 | 2004-02-12 | L'air Liquide Sa Pour L'etude & L'exploitation Des Procedes Georges Claude | フッ素ガス生成装置 |
WO2004007802A3 (en) * | 2002-07-11 | 2004-07-15 | Air Liquide | Apparatus for the generation of fluorine gas |
JP2005533925A (ja) * | 2002-07-19 | 2005-11-10 | ザ・ビーオーシー・グループ・パブリック・リミテッド・カンパニー | フッ素生成装置および方法 |
US7351322B2 (en) | 2002-11-08 | 2008-04-01 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Fluorine gas generator and method of electrolytic bath liquid level control |
WO2005031039A3 (en) * | 2003-09-24 | 2005-06-16 | Air Liquide | Fluorine gas production unit |
JP2006089820A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Kishun Kin | フッ素電解装置 |
WO2007023615A1 (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-01 | Toyo Tanso Co., Ltd. | フッ素系ガス発生装置 |
JP4777989B2 (ja) * | 2005-08-25 | 2011-09-21 | 東洋炭素株式会社 | フッ素系ガス発生装置 |
US8366886B2 (en) | 2005-08-25 | 2013-02-05 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Fluorogas generator |
WO2011129217A1 (ja) * | 2010-04-16 | 2011-10-20 | セントラル硝子株式会社 | フッ素ガス生成装置 |
JP2011225921A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Central Glass Co Ltd | フッ素ガス生成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0678593B2 (ja) | 1994-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02232386A (ja) | 溶融塩電解法によるガスの製造方法 | |
CN101213325B (zh) | 制造氟或三氟化氮的电解装置 | |
Petch | XXX. The lowering of fracture-stress due to surface adsorption | |
JP3456934B2 (ja) | 六フッ化リン酸リチウムの製造方法 | |
KR930001975B1 (ko) | 전해조 | |
US4001036A (en) | System for improving charge efficiency of a zinc-chloride battery | |
JPH01122910A (ja) | 三弗化窒素の製造方法 | |
CN106698352A (zh) | 一种制备高纯氟气或高纯含氟混合气的方法及装置 | |
US4178224A (en) | Apparatus for generation and control of dopant and reactive gases | |
CN114572944A (zh) | 一种三氟化氮及三氟化氮混合气体的制备方法 | |
Newman et al. | The P, T, x relationships of H 2+ HD and H 2+ D 2 mixtures between 18° and 28° K | |
Meunier et al. | Thin film permeation membranes for hydrogen purification | |
JPH0432592A (ja) | 三弗化窒素ガスの製造方法 | |
Elikan et al. | Development of a solid electrolyte carbon dioxide and water reduction system for oxygen recovery | |
FUKUDA et al. | Separation Factor of Deuterium on Platinum Hydrogen Electrode in Aqueous Sulfuric Acid | |
CN209906896U (zh) | 制备三氟化氮气体的电解槽 | |
JP2854952B2 (ja) | 三弗化窒素ガスの製造方法 | |
US2540248A (en) | Manufacture of fluorine by electrolysis | |
JPS5929114B2 (ja) | ノズルの防蝕方法 | |
JPH0463291A (ja) | 電解槽 | |
JPH03170687A (ja) | 電解槽 | |
Yu et al. | The relation between copying accuracy and electrolytes of electrochemical machining for titanium alloys | |
JPH03236486A (ja) | 三フッ化窒素の溶融塩電解による製造方法 | |
JP3162594B2 (ja) | 電解液及びそれを用いる三フッ化窒素ガスの製造方法 | |
JPH04160176A (ja) | 電解槽 |