JPH02232317A - 薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス鋼薄板の製造方法 - Google Patents

薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス鋼薄板の製造方法

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JPH02232317A
JPH02232317A JP5295989A JP5295989A JPH02232317A JP H02232317 A JPH02232317 A JP H02232317A JP 5295989 A JP5295989 A JP 5295989A JP 5295989 A JP5295989 A JP 5295989A JP H02232317 A JPH02232317 A JP H02232317A
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JP
Japan
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stainless steel
thin
less
annealing
rolling
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JP5295989A
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English (en)
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Toru Suzuki
亨 鈴木
Jiro Harase
原勢 二郎
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス鋼薄
板の製造方法に関する。
[従来の技術コ ステンレス鋼薄板は、例えば特開昭55−97430号
公報に開示さわているように、連続鋳造プロセスによっ
て得られた、厚さ200im m後の鋳片を、直接粗圧
延するか、或は1200℃程度の温度に加熱した後、熱
間圧延して熱延板とし、これをベル型の焼鈍炉により熱
延板焼鈍を施し・て、冷間圧延、仕上げ焼鈍を施して製
品とされている。
しかし、このようにして製造されたCr系ステンレス鋼
冷延鋼板はプレス加工などの成形加工が施されると、圧
延方向と平行にリジングと呼称される表面凹凸が生じる
。この現象は鋳片の凝固組織、すなわち粗大な柱状晶に
起因すると考えられ、これを防止する方法として,成分
組成、鋳造温度、電磁攪拌などの手段により凝固組織を
改善したり,或は熱間圧延条件や熱IA理条件を制御す
るなどの方法が用いうわてきた。
たとえば、特開昭58−32568号公報では、鋳造工
程において凝固殻の成長速度を0.8mtn7sec以
上に保持しつつ凝固を完了させる方法が提案されている
一方,鋳造板厚を薄手化することにより凝固組織を細粒
化し、航配りジングの発生を防止する方法が提案されて
いる。たとえば、特開昭82−54017号公報では、
板厚を30mmもしくは10mm以下に鋳造した後、所
定の冷却あるいは加工、熱処理をSbすことにより、{
:r系ステンレス鋼のりジング特付を向上させることか
稈案さ4ている。
また、特開昭62−176649号公報では、単ロール
、双ロール法を用いて板厚を51IIm以下に鋳造した
後、焼鈍、冷延及び焼鈍を施すことにより、ロービング
のないフエライト系ステンレス鋼を製造する方法か提案
されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の技術では、連続鋳造によって鋳片を作る際に冷却
速度が遅いために.柱状晶ならびに等軸晶の粗大化を十
分に抑制することができず、かかる板厚2QOffim
程度の鋳片を用いた場合リジングの発生を抑制すること
は困難であった。
一方、鋳片を薄手化してリジングを抑制する方法は.単
に板厚を薄くするだけでは、圧減比が低下するために凝
固組織の破壊が困難になり、かえってリジング特性は劣
化する。
本発明は、薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス鋼薄板
の製造に際し、上述した従来の方法の問題点を解決し、
加工性の優れたCr系ステンレス鋼薄板の製造方法を提
供することを目的とするものである。
[課題を解決するための千段コ この目的を達成するための本発明は、 1.重量%で C『:8〜309& C  :  0.001  〜0,5tSi : 5.
H以下 Mn : 5.H以下 A交:0。001〜0.5t N : 0.001〜0.5t を主成分とし、残部は実質的にFeからなる合金溶濶を
厚さ10mm以下に鋳造した銅帯を、γ相析出温度域内
でl5t以上の圧延加工を施した後に,冷間圧延、焼鈍
を行うことを特徴とするCr系ステンレス鋼薄板の製造
方法。
2,重量%で Cr:8〜30零 C : 0.001〜0.596 Si : 5.H以下 Mn + 5.096以下 A党+  0.001  〜0.5t N  :  0.00I  〜0.5零を主成分とし、
残部は実質的にFeからなる合金溶鋼を15さI On
m以下に鋳造した銅帯を、γ相析出温度域内で10!l
li以上の圧延加工を施す過程と、次いで当該温度域で
3秒以上60分以下の保定を施す過程を任し、その後冷
間圧延、焼鈍を行うことを特徴とするCr系ステンレス
鋼薄板の製造方法。
である。
すなわち、本発明は薄肉鋳片鋳造に際し、板厚を10}
以下に鋳造した後、フエライトーオースデナイトニ相域
において圧延加工あるいは圧延加工及び保定を行うこと
によりγ相を十分析出させた銅帯に、冷間圧延、仕上げ
焼鈍を施すことを特徴とする薄肉鋳造法を用いたCr系
ステンレス鋼薄板の製造方法である。
[発明の詳細] 以下本発明を詳細に説明する。
本発明の目的は、薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス
鋼薄板の製造方法を提供することにあるが、従来の連続
鋳造法によるCr系スデンレス鋼薄板の製造においては
、連続鋳造によって鋳片を作る際に冷却速度か近いため
に、柱状晶ならびに等軸晶の粗大化を十分に抑制するこ
とができず、かかる板JJ200mm程度の鋳片を用い
た場合リジングの発生を抑制することは困難であった。
一方、鋳片を薄手化してリジングを抑制する方法は,単
に板厚に藩くするだけでは、圧減比が低下するために凝
固組織の破壊が困難になり、かえってリジング特性は劣
化した。
本発明の発明者等は、薄肉鋳造法を用いたCr系ステン
レス鋼薄板の製造方法について研究を重ねた結果、Cr
系ステンレス鋼薄板のりジング特性の改善のためには、
成品板のコロニー(近似した方位を有する結晶粒の集団
)のサイズを小さくかつランダムに分散させ、結晶粒径
も比較的小さくすることが必要であり、そのためには板
厚をl Omm以下に鋳造した鋳片を、γ相析出温度域
において15t以上の熱間圧延を行うか、或は10t以
上の圧延加工を行った後に更に上記温度域で3秒以上6
0分以下の保定を行って粒界及び粒内に十分にγ相を析
出させることが必要であることを見い出した。
すなわち、薄肉鋳造プロセスにおいては、熱間圧延時に
大きな圧減比を取れないために、再結晶による凝固組織
の破壊が充分に行われずリジング特性が悪い。そこで冷
間圧延の前に充分に粒界及びにγ相を析出させることに
より、成品板のりジング特性を向上させようというもの
である。
鋳片厚さを、IOmn以丁とすることにより凝固紹織を
比較的細粒化することができるが、鋳片厚さがI Om
mを超えると凝固組織が粗大化するために,鋳片厚は1
0mOl以下が望ましい。鋳造板厚は、希望する成品板
厚と必要な熱間圧延率及び冷間圧延率から決定されるべ
きである。また保定を行わない場合の熱延率を151以
上としたのは、それ以下の熱延率では充分な析出が起こ
らないためであり、保定を行う場合にはJot以上の熱
間圧延でよい。
熱延後の保定時間は熱延率によって決まり、熱延率が低
いほど長時間の保定か必要となる。しかし保定時間が6
0分を超えるとその効果が飽和し、また粒成長か起こり
粒が粗大化するため保定時間を60分以下とした。
このようにして粒界及び粒内にγ相が析出した状態でG
r系ステンレス鋼が冷却されると、γ相は硬い相として
α相中に残存する.冷却時にこの硬い相が粒界のみなら
ず粒内にも存在すると、焼鈍再結晶時に組織がランダム
化されリジング特性は向トする。
次に木発明の出発材の成分限定理由について説明する。
C『を8t以1ユとしたのは、これ未満のCr量では耐
食性が劣るためである。Crの添加1が増すほど耐食性
は向上するが30%を超えると効果が少なく,かつ冷延
性も劣化し、経済性を考慮するとこわ以1−のCr量は
好ましくないので30tを上限とした。
S1は脱酸材として必要であるが、5.ロtを超えて添
加すると熱間加工性を著しく阻害するので、5,Ot以
下とした。
Mnは脱流、脱酸材として必要であるが、5.096を
超えて添加してもその効果が飽和して経済的でないので
、5.0t以下とした。
Cを0.001%以上としたのは、これ未満のClの出
発材を溶製することは、通常の方法では困難なので、0
.00196以ととした.Cは添加量が多いほどリジン
グ特性が向上するが、0.5tを超えて添加すると冷延
性やr値が劣化するので上限を0.5tとした。
八党は添加量が多いほどr値が向トするが、0.5!6
を超えて添加しても効果は飽和し、経済的でないので上
限を0.5tとしたもので、下限を0.00!%とした
のは、これ未満のAillでは02が著しく増し、好ま
しくないので1限をO.OO1’4としたものである。
Nは添加量が多いほどリジング特性が向上ずるか、0.
5%を超えて添加するとブリスター等が発生するので上
限を0.5tとしたものであり、下限を0.00196
としたのは、Nの添加量が少ないほどr値が向上して好
ましいが、0.001%i未満は通常の方式では溶製で
きないので、0.00196と下限としたものである。
次に本発明の実施例について説明する。
[実施例コ (実施例1) 第1表に示す成分のCr系ステンレス鋼を銅製双ロール
を用いて板厚3■に鋳造した薄肉鋳片を、1150℃で
熱間圧延を行フた後空冷するか,または熱間圧延後、直
ちに均熱炉に装入して1150℃で保定を行った。得ら
れた熱延板を酸洗、aOX冷延及び875℃x1分の焼
鈍を行った後、引張り、r値及びリジング試験を行った
。熱延条件を第2表に示す。
第3表に試験結果を示す。本発明鋼であるA〜C鋼は優
れた引張り、r値及びリジング特性を示したが、熱間圧
延を行わなかったD鋼ではりジング特性は悪く、またγ
相析出温度域以下で圧延したE鋼ではD鋼に比べ延性及
びr値は向上したものの、リジング特性が悪かった。
(実施例2) 第4表に示す成分のCr系ステンレス鋼を鋳鉄製鋳型を
用いて板J$4〜I Ommの範囲に鋳造した薄肉鋳片
を、1150℃で熱間圧延を行った後、直ちに均熱炉に
装入して1150℃で保定を行フだ。得られた熱延板を
酸洗、80t冷延及び875℃×1分の焼鈍を行った後
、引張り、r値及びリジング試験を行った。熱延条件を
第5表に示す。
第6表に試験結果を示す。本発明鋼であるF〜HtI4
は優れた引張り、r値及びリジング特性を示したが、γ
相析出温度域以下で圧延したI,J鋼ではりジング特性
が悪かった。
〔発明の効果] 以上詳述した通り、本発明によれば、引張り特性、リジ
ング特性、深絞り性の良好なCr系ステンレス鋼薄板を
、薄肉鋳造法を用いて極めて容易に低コス1・で製造す
ることでき、その工業的な効果は大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量%で Cr:8〜30% C:0.001〜0.5% Si:5.0%以下 Mn:5.0%以下 Al:0.001〜0.5% N:0.001〜0.5% を主成分とし、残部は実質的にFeからなる合金溶鋼を
    厚さ10mm以下に鋳造した鋼帯を、γ相析出温度域内
    で15%以上の圧延加工を施した後に、冷間圧延、焼鈍
    を行うことを特徴とするCr系ステンレス鋼薄板の製造
    方法。 2、重量%で Cr:8〜30% C:0.001〜0.5% Si:5.0%以下 Mn:5.0%以下 Al:0.001〜0.5% N:0.001〜0.5% を主成分とし、残部は実質的にFeからなる合金溶鋼を
    厚さ10mm以下に鋳造した鋼帯を、γ相析出温度域内
    で10%以上の圧延加工を施す過程と、次いで当該温度
    域で3秒以上60分以下の保定を施す過程を有し、その
    後冷間圧延、焼鈍を行うことを特徴とするCr系ステン
    レス鋼薄板の製造方法。
JP5295989A 1989-03-07 1989-03-07 薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス鋼薄板の製造方法 Pending JPH02232317A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5492575A (en) * 1993-01-28 1996-02-20 Nippon Steel Corporation Process for producing thin strip of Cr-stainless steel having high toughness

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5492575A (en) * 1993-01-28 1996-02-20 Nippon Steel Corporation Process for producing thin strip of Cr-stainless steel having high toughness

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