JPH0223221B2 - - Google Patents

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JPH0223221B2
JPH0223221B2 JP59146746A JP14674684A JPH0223221B2 JP H0223221 B2 JPH0223221 B2 JP H0223221B2 JP 59146746 A JP59146746 A JP 59146746A JP 14674684 A JP14674684 A JP 14674684A JP H0223221 B2 JPH0223221 B2 JP H0223221B2
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JP
Japan
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period
voltage
reverse ionization
circuit
electrostatic precipitator
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Takaaki Noda
Hiroshi Terai
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to DE3525557A priority patent/DE3525557C2/de
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Publication of JPH0223221B2 publication Critical patent/JPH0223221B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C3/00Separating dispersed particles from gases or vapour, e.g. air, by electrostatic effect
    • B03C3/34Constructional details or accessories or operation thereof
    • B03C3/66Applications of electricity supply techniques
    • B03C3/68Control systems therefor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M5/00Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases
    • H02M5/02Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc
    • H02M5/04Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters
    • H02M5/22Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M5/25Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a thyratron or thyristor type requiring extinguishing means
    • H02M5/257Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a thyratron or thyristor type requiring extinguishing means using semiconductor devices only
    • H02M5/2573Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a thyratron or thyristor type requiring extinguishing means using semiconductor devices only with control circuit
    • H02M5/2576Conversion of ac power input into ac power output, e.g. for change of voltage, for change of frequency, for change of number of phases without intermediate conversion into dc by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a thyratron or thyristor type requiring extinguishing means using semiconductor devices only with control circuit with digital control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
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  • Electrostatic Separation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気集塵装置の荷電制御方法に関す
るものであり、更に詳述するならば、電気集塵装
置が高抵抗ダストでも効率的に集塵できるように
電気集塵装置の荷電を制御する方法に関するもの
である。
従来の技術 従来から、電気集塵装置は、高い電圧を印加す
るほど集塵性能が向上すると考えられてきた。し
かし、電圧が高すぎるとスパークを生ずるので、
電気集塵装置の荷電制御は、主にスパーク(特に
スパークの数)を制御しながら、できるだけ高い
電圧を連続して印加するようにしてきた。
しかし、電気抵抗率の高いダストを集塵する場
合には、いわゆる逆電離現象が発生する。この逆
電離現象は、比抵抗が1011Ωcm以上のダストの場
合には頻繁に生じ、集塵電極に捕集されたダスト
層に電荷が蓄積され、ダスト層が絶縁破壊して放
電電極のコロナとは逆極性のコロナを生ずる現象
である。このような逆電離現象が生ずると、印加
電流のみ増大して印加電圧が上昇せず、集塵効率
が低下するなどの悪影響が現れる。第2図は、逆
電離が生じているときと逆電離が生じていないと
きの電気集塵装置の2次側のV―I特性を示すも
のであり、逆電離現象が生ずると印加電流のみ増
大して印加電圧が上昇しないことが、第2図から
わかろう。
そのような逆電離現象を防止するため電気集塵
装置の制御方法が、特開昭56―70859号公報にお
いて提案された。
これは、荷電を間欠的にON―OFFするもの
で、その周期及び荷電時間は手動ああるいは自動
で調節される。しかし、荷電の周期及び荷電時間
をどのように調節するのが望ましいかについて
は、集塵の対象となるガスの条件、種類によつて
異なるため、上記特開昭56―70859号は、経験に
委ねている。そのため、その特開昭56―70859号
の開示する方法が高抵抗ダストの集塵に適してい
ることが理論的にはわかつていても、最適条件で
電気集塵装置を制御することは困難であつた。
一方、本件出願人は、特開昭58―67360号(特
願昭56―164087号)において逆電離の検出方法を
提案し、更に、特開昭58―55062号(特願昭56―
152229号)において、逆電離を検出したとき荷電
を所定の期間だけ低下させることで逆電離を消滅
させる装置を提案した。
次に、これら特開昭58―67360号および特開昭
58―55062号の制御方法とその問題点を具体的に
述べる。
(イ) 運転電流の制御 電気集塵装置の電気回路は、たとえば、第3図
に示すように、構成される。すなわち、制御回路
10により制御されるサイリスタ回路12が、ス
イツチ14を介して交流電源に接続され、そのサ
イリスタ回路12の出力は、限流リアクトル16
を介して変圧器18の1次巻線に接続されてい
る。その変圧器18の2次巻線には、整流回路2
0の入力が接続され、整流回路20の出力のマイ
ナス端子が、集塵機の放電電極22に接続されて
いる。その整流回路20の出力のプラス端子と集
塵機の集塵電極24とは接地されている。
以上のような電気集塵装置において、電気集塵
装置の電圧は、スパークを発生する寸前のできる
だけ高い電圧が印加されるように制御される。そ
して、この制御は、変圧器18で構成される高圧
電源装置の一次側に置かれたサイリスタ回路12
のサイリスタの導通角を制御することで行われ
る。サイリスタの導通角の制御により、出力電流
Iは制御できるが、電圧Vは、第2図の逆電離時
および逆電離なし時のV―I特性に見られるよう
に dV/dI=0又はdV/dI<0 となることもあり、こうした場合には電圧Vは、
有効に制御できない。
すなわち、サイリスタ回路12のサイリスタの
導通角を制御する方法は、本質的には、電流値を
スパーク寸前の値に制御するものであり、電圧値
を制御するものではない。
一方、逆電離を抑制又は防止するために荷電休
止期間を設けて逆電離制御とすると、荷電ON、
OFF期間を通算しての平気電流は 平均整流=ON期間中の電流 ×荷電ON期間/荷電ON期間+荷電OFF期間 (注)(荷電ON期間)/(荷電ON期間+荷電
OFF期間)を荷電率と呼ぶ。
となる。この平均電流をスパーク寸前の値に制御
しても、有効なスパークの制御は実現しない。す
なわち、逆電離制御の結果、荷電率が変動するに
伴つて平均電流も変動しようとするところを、平
均電流を一定値に制御しようとすると、激しいス
パークを生ずることがあつた。
従つて、以上述べた方法以外の方法により、逆
電離を制御する必要がある。
(ロ) 逆電離の検出 この逆電離の検出には、特開昭58―67360号に
開示した検出方法が効果的である。
この特開昭58―67360号の逆電離検出方法は、
2次電圧波形のピーク値を検出してそのピーク値
の関数として求められる逆電離検出境界電圧を導
き、ピーク電圧以後の電圧の瞬時値と比較して、
その差の大小により逆電離の発生を検出するもの
である。
この方法は、非常に優れた方法であるが、第1
に、2次電圧波形のピーク値を検出してそのピー
ク値の関数として求められる逆電離検出境界電圧
を導くことが大変面倒であり、第2に、実際の電
気集塵装置の電圧波形を忠実に観測できることが
絶対に必要である。すなわち、その前提として、
電気集塵装置の電圧波形が忠実に測定され且つ制
御装置に伝送されなければならない。もし電気集
塵装置の電圧波形が忠実に測定されなかつたりま
たは電圧波形が忠実に制御装置に伝送されなけれ
ば、逆電離を生じているのに検出できなかつた
り、逆電離を生じていないのに逆電離と誤認して
しまうこととなる。
電気集塵装置の電圧(以下、2次電圧と呼ぶ)
の波形を伝送するケーブルは、実際の設備では数
十mから百mを越えることもあり、また高圧電源
装置や制御盤内で電源装置の一次側回路と接近し
ているため交流ノイズがのりやすい。
従つて、この逆電離検出方法では、2次電圧波
形のピーク値を検出してそのピーク値の関数とし
て求められる逆電離検出境界電圧を導くことが大
変面倒であること、電気集塵装置の電圧波形が忠
実に測定され且つ制御装置に伝送されなければな
らないことが、実施の上でネツクとなつている。
(ハ) 逆電離制御の方法 以上のようにして逆電離が検出されるとして、
逆電離を防止するように電気集塵装置の荷電は、
特開昭58―55062号に開示される方法により制御
される。
すなわち、上記方法により逆電離が検出された
ならば、電気集塵装置をOFFさせる。従つて、
荷電ON期間の長さは荷電ON開始後、逆電離検
出までの長さということになる。
一方、荷電OFFの期間の長さは、逆電離を検
出した時の、検出された逆電離の程度によつて決
められる。
しかし、荷電OFFの期間の長さをどのように
決めるか、つまり、ある検出された逆電離の程度
に対し、休止期間をいくらにしたらよいかについ
て、前もつて完全に予測することは困難であつ
た。
すなわち、高抵抗タストでは、荷電ONの直後
に逆電離となり、中抵抗ダストでは、ある程度の
荷電ON期間を経過した後に逆電離となる。いず
れの場合も、逆電離検出時点では、逆電離は、ま
だ生長の初期の段階にあり、この時点で逆電離の
程度を見極めるのは困難であつた。換言するなら
ば、逆電離が集塵電極の表面のほんの一部に発生
した時点で逆電離を検出する必要がある。なぜな
らば、逆電離が集塵電極の表面に広く発生する
と、電気集塵装置に重大な支障が生じる。そし
て、逆電離の初期の段階では、逆電離が生じてい
ない部分の方が圧倒的に広いので、電気集塵装置
の電圧または電流への逆電離の影響は相対的に小
さいために、その検出は困難である。
しかも、上述したノイズのために、集じん装置
相互間のデータを比較することも支障がある。
従つて、逆電離検出時に最適のOFF期間を予
測するためには、実際にOFF期間をいろいろ代
えて集塵性能を測定し最も集塵性機能が良くなる
OFF期間長さを探さざるをえない。そして、そ
れらデータを予め表にしておき、実際の電気集塵
装置の運転のときには、逆電離の検出データと照
合して最適のOFF期間を選択するという面倒な
手続きを必要とする。
しかし、経験によつて或る程度条件を設定する
ことができても、それだけでは、電気集塵装置を
逆電離を生ずることなく運転するには、実際には
十分ではない。
詳述するならば、電気集塵装置での逆電離発生
の状況ないしは条件は、例えば石炭焚きボイラの
排ガスの集塵装置の場合、ガスの温度や燃料石炭
の種類などが影響するだけでなく、これらが同一
であつても石炭そのものが均質でないことや、集
塵電極に補集されたダストの影響(たとえば、残
留イオンの量やダスト層の厚さなど)等のため、
前もつて完全に予測することはできない。
一方、電気集塵装置は、複数の段から構成され
ており、含塵ガスは、それら複数の集塵段を通過
してゆく間に徐々に集塵されていく。従つて、各
集塵段ごとに集塵電極に補集されたダストの影響
は異なつている。
それ故、集塵効率を最大とするためには、石炭
の種類やその他の運転条件が変わるたびに、その
ようにダイナミツクに変動する条件に応じて電気
集塵装置の制御パラメータを各集塵段ごとに調節
しなければならない。
このように、実際には、経験は、必要な制御の
ハラメータを決定するための有力な参考にはなる
が、最適の制御を行なうためには、ダイナミツク
に変動する実際の運転状況に基づいて、制御のパ
ラメータを決定してければならない。
すなわち、炭種やその他の運転条件が変わるた
びに、集塵性能が最も良くなるように、制御パラ
メータを調節しなければならない。
このことは、実際の運転にあたる集塵装置の使
用者に、調節の手間と調節テクニツクの取得とい
う両面の負担を強いることになつていた。
発明が解決しようとする問題点 以上述べたように、逆電離を防止しつつ電気集
塵装置を効率的に運転する従来方法は、逆電離の
検出方法も運転方法も極めて煩雑であり、実際の
電気集塵装置の運転にはそぐわない。
そこで、本発明は、経験に依存することなく、
ダイナミツクに変動する電気集塵装置の状況に応
じて、簡便且つ確実に逆電離を検出して、高抵抗
ダストであつても、簡単な手順により、逆電離を
効果的に防止して最適効率で集塵できるようにす
る電気集塵装置の荷電制御方法を提供せんとする
ものである。
問題点を解決するための手段 すなわち、本件発明の発明者らは、 (1) 高抵抗ダストの場合、長い時間荷電し続ける
と逆電離が生じることに着目して、連続荷電時
間を交流電源の1サイクルまたは2サイクルに
固定して間欠的に荷電する一方、逆電離の程度
により荷電のOFFの期間の長さを調節してゆ
く、 (2) 逆電離が発生すると2次電圧波形のボトム値
が低下することに着目して、逆電離をより正確
に検出するために、ダスト層に電荷が残留して
いない状態を積極的に創出し、その状態が創出
された後に荷電した直後の電気集塵装置の2次
電圧波形のボトム値を逆電離検出の境界電圧と
する。
との考えに到達し、種々研究した結果、本発明を
なしたものである。
すなわち、本発明による方法においては、荷電
ON、OFF各期間の長さを電源交流の1サイクル
を最小単位として、電源交流の1サイクルあるい
は2サイクルに相当する期間に固定したON期間
と、可変自在なOFF期間とが交互に出現するよ
うに電気集塵装置の荷電を制御し、適当な期間ご
とに、電源交流の少なくとも10サイクルの期間に
及ぶ荷電休止期間を強制的に置き、該荷電休止期
間の直後の最初のON期間の2次電圧波形のボト
ムの電圧を逆電離検出境界電圧とし、次の荷電休
止期間までの間、その後に引き続いて出現する
ON期間中の奇相ボトムが上記した逆電離検出境
界電圧より低くなつたら、逆電離発生とみなし
て、そのON期間のその次のOFF期間を1サイク
ル長くし、一方、そのON期間中に逆電離が検出
されなければそのON期間のその次のOFF期間を
1サイクル短かくするように電気集塵装置を制御
する。
なお、ボトム値とは、ON期間中の2次電圧波
形の電源交流半サイクル期間の最低値をいう。す
なわち、2次電圧波形を示す第4図を参照するな
らば、2次電圧波形がピーク値VPから減衰し、
再び立上がるか、立下り直前の値がボトム値VB
である。
本発明の方法において、荷電ON、OFF各期間
の長さを電源交流の1サイクルを最小単位として
いる、すなわち、ON、OFF期間を1サイクルの
整数倍としている。電気集塵装置の2次電圧波形
は、交流電源の半サイクル毎に山(VPとVBの組)
が現れるため、この1山ごとに荷電制御をするこ
とも可能であるが、2山(1サイクル)を単位に
制御する理由は、奇相と偶相をはつきり区別する
ためである。
上記したように2次電圧波形において交流ノイ
ズを完全に除去することは困難である。そして、
その交流ノズルのため、2次電圧波形は1山(半
サイクル)ごとにノイズの極性が反転する。具体
的に示すならば、第5図のノイズのある2次電圧
波形の図からわかるように、1山ごとにボトム値
がノイズのため増減している。
そこで、奇相のボトムのみに注目すれば、これ
らはノイズの極性が同一なのでボトム値の真の変
化がわかり、逆電離の検出を正確に行なえること
になる。
そのために、荷電休止期間の最初のON期間に
おけるボトム値を、逆電離検出境界電圧としてサ
ンプリングして保持する。なお、荷電休止期間の
ON期間におけるボトム値のサンプリングすなわ
ち逆電離検出境界電圧のサンプリングは、ON期
間が電源交流の1サイクルの場合は、唯一の奇相
ボトムである最初のボトムに対して行い、ON期
間が電源交流の2サイクルの場合は、奇相ボトム
である最初のボトムあるいは3番目のボトムのい
ずれかに対して行う。
なお、荷電休止期間の直後のON期間の2次電
圧波形の最初のボトムも最初から3番目のボトム
も、ノイズを含んでいるために、それらの内の電
圧の高い方の電圧を逆電離検出の境界電圧とする
ことがより好ましい。しかし、最初から3番目の
ボトムの方がノイズが少ないので、最初から3番
目のボトムのみをサンプリングして逆電離検出境
界電圧としてもよい。
さらに、検出ボトム電圧が、逆電離検出境界電
圧より低いとき、逆電離と判断してもよいが、逆
電離検出境界電圧より“ある程度以上低くなつた
ら”、例えば、逆電離検出の境界電圧を100%とし
た時、これより1〜10%低くなつたら、逆電離と
判断するようにすることが好ましい。
また、ON期間が2サイクルあつて奇相ボトム
2つある場合には、逆電離の判定は、最初から3
番目のボトムの方がノイズが少ないので、3番目
のボトムで判定することが好ましい。
作 用 以上のような電気集塵装置の制御方法によれ
ば、OFF期間は自動的に決定され、逆電離が発
生しない低抵抗ダストの集塵では、OFF期間は
1サイクルずつ短かくなり、最後にはOFFサイ
クルが零となり、連続荷電となる。
一方、高抵抗ダストの場合は、逆電離の発生状
況に応じて、OFF期間が増減しつつ、間欠的荷
電が行われる。換言するならば、逆電離が頻発す
るときには、OFF期間が徐々に長くなり、低い
荷電率で間欠的荷電が行われる。反対に、逆電離
が生じなければ、OFF期間は徐々に短くなり、
逆電離が生じる手前または逆電離が僅かに生じる
程度の高い荷電率で間欠的荷電が行われる。
かくして、本発明による電気集塵装置の荷電制
御方法によるならば、経験に依存することなく、
ダイナミツクに変動する電気集塵装置の状況に応
じて、簡便且つ確実に逆電離を効果的に防止して
最適効率で集塵することができる。
但し、OFF期間の上限及び下限は、予め決定
しておくようにしてもよい。
実施例 以下添付図面を参照して本発明による電気集塵
装置の制御方法の実施例を説明する。
第1図は、本発明による電気集塵装置の制御方
法を実施する装置の1つの例を図示するブロツク
図である。
第1図において、交流電源に接続されたサイリ
スタ回路12の出力は、変圧器18を介して整流
回路20に接続されている。そして、その整流回
路20のマイナス端子は、集塵機の放電電極22
に接続され、整流回路20のプラス端子と集塵機
の集塵電極24とは、接地されている。
また、集塵機の放電電極22は、抵抗R1とR2
との直列回路を介して接地されている。そして、
これら抵抗R1とR2との接続点は、逆電離検出回
路26に接続されている。
この逆電離検出回路26は、第1図に示すよう
に、抵抗R1とR2との接続点に入力が接続された
ボトム値検出回路28を有している。
このボトム値検出回路28は、たとえば、次の
ように構成できる。すなわち、抵抗R1とR2との
接続点に入力が接続された波形成形回路30が設
けられている。その波形成形回路30は、電気集
塵装置の2次電圧波形を受けて、そのピークごと
にパルス信号を出力する。その波形成形回路30
からのパルス信号は、1段カウンタ32に入力さ
れる。その結果、この1段カウンタ32の“1”
出力は、1段カウンタ32が最初のパルス信号を
受けたとき、第3番目のパルス信号を受けたとき
など、奇数番目のパルス信号を受けたとき、ハイ
レベルになつている。なお、この1段カウンタ3
2は後述するOFF期間制御回路によつて、ON期
間ごとにそのON期間の最初にクリアされる。
そして、その1段カウンタ32の“1”出力
は、たとえばアナログスイツチによつて構成され
るゲート回路34の制御入力に接続されている。
一方、抵抗R1とR2との接続点には、そのゲー
ト回路34の入力が接続され、その出力が、サン
プル回路36の入力に接続されている。かくし
て、サンプル回路36には、奇数番目の2次電圧
波形のみ入力される。
サンプル回路36は、交流電源の周波数に比較
して十分短い所定の間隔で入力信号をサンプルす
る。そして、比較器38が、サンプル回路36の
出力電圧と、ホールド回路40にホールドされて
いる電圧とを比較し、新たにサンプルされた電圧
の方が低いときには、ホールド回路40が前にホ
ールドしていた電圧をクリアして、新にサンプル
された電圧をホールド回路40にホールドする。
なお、そのホールド回路40は、1段カウンタ3
2の“1”出力がハイレベルのたちあがり制御回
路によつて、ON期間ごとにそのON期間の最初
にクリアされる。かくして、ホールド回路は、各
ON期間の内の最低サンプル電圧をホールドして
出力する。
上記したボトム値検出回路28の出力は、逆電
離検出境界電圧保持回路42と、比較器44とに
入力される。この逆電離検出境界電圧保持回路4
2は、後述するOFF期間制御回路48により制
御されて、上述した適当な荷電休止期間の直後の
ボトム値検出回路28の出力を保持し、次の適当
なOFF期間の開始時にクリアされる。
かくして、比較器44は、ボトム値検出回路2
8から出力されるその時々のボトム値と、逆電離
検出境界電圧保持回路42に保持されている逆電
離検出境界電圧とを比較する。そして、ON期間
が1サイクルの場合、その時のボトム値が逆電離
検出境界電圧より或る程度低いとき、カウントア
ツプ信号をアツプダウンカウンタ46に出力し、
反対に、その時のボトム値が、逆電離検出境界電
圧より僅かに低い程度の電圧より高いときカウン
トダウン信号をアツプダウンカウンタ46に出力
する。
但し、ON期間が2サイクルのときは、最初の
ボトムと3番目のボトムの両方またはいずれか一
方が、逆電離検出境界電圧より或る程度低いと
き、カウントアツプ信号をアツプダウンカウンタ
46に出力し、最初のボトムと3番目のボトムの
両方が、逆電離検出境界電圧より僅かに低い程度
の電圧より高いとき、カウントダウン信号をアツ
プダウンカウンタ46に出力する。
そのアツプダウンカウンタ46は、電源交流の
1サイクル期間を1カウントとしてカウントする
ものであり、OFF期間制御回路48は、サイリ
スタ回路12にゲート信号を供給するゲート角信
号発生回路50とサイリスタ回路12との間のス
イツチ52を、アツプダウンカウンタ46のカウ
ント値に対応するサイクル数の時間の間、OFF
状態に維持し、そのあと、スイツチ52を、交流
電源の1または2サイクル、たとえば2サイクル
の時間に相当する期間閉じる。
更に、OFF期間制御回路48は、所定の時間
間隔で、たとえば5分ごとに、交流電源の10サイ
クル以上の時間に相当する時間、たとえば10サイ
クルに相当する時間(50Hzの場合、0.2秒)の間、
スイツチ52を開放して、強制的に荷電を停止す
る荷電休止期間を創出する。
かくして、上記した電気集塵装置の荷電制御装
置は、次のように動作する。
OFF期間制御回路48が、5分ごとに、交流
電源の10サイクルに相当する荷電休止期間(50Hz
の場合0.2秒)の間、スイツチ52を開放して、
強制的に荷電を停止したあと、交流電源の2サイ
クルに相当する時間スイツチ52が閉成される
と、ゲート角信号が、ゲート角信号発生回路50
からサイリスタ回路12に供給され、その導通角
でサイリスタが導通する。
その結果、集塵機の放電電極と集塵電極とに超
高電圧が印加される。
そして、2次電圧が抵抗R1とR2の接続点で検
出され、波形成形回路30が2次電圧波形のピー
クごとにパルス信号を出力する。そのパルス信号
を受ける1段カウンタ32は、ON期間の最初に
クリアされ、その“1”出力は、最初のパルスが
入力されたとき、ハイレベルとなり、ゲート回路
34を開放し、最初の2次電圧波形がサンプルカ
ウンタ36に入力されるようにする。
そのサンプル回路36は、入力電圧を所定の間
隔でサンプルしてその電圧を比較器38とホール
ド回路40に出力する。
その結果、比較器38とホールド回路40との
協働作用により、その入力2次電圧のボトム値が
検出される。そのボトム値は、交流電源の10サイ
クルに相当する時間の荷電休止期間の直後の入力
を保持するようOFF期間制御回路48により制
御される逆電離検出境界電圧保持回路42に保持
される。
2次電圧波形の2番目のパルスは、1段カウン
タ32の“1”出力がローレベルとなつており、
ゲート回路34が閉じているために、サンプル回
路36には、入力されない。従つて、ホールド回
路40は、最初の2次電圧波形のボトム値をホー
ルドしている。
2次電圧波形の3番目のパルスは、1段カウン
タ32の“1”出力がハイレベルとなり、ゲート
回路34が開放しているので、サンプル回路36
に入力される。一方、ホールド回路40は、1段
カウンタ32の“1”出力がハイレベルとなると
きにクリアされているので、2次電圧波形の最初
のパルスの場合と同様にして、ボトム値を検出し
てホールドする。
その3番目のボトム値が出力されると、比較器
44は、逆電離検出境界電圧保持回路42に保持
されている電圧と比較し、それが逆電離検出境界
電圧より1%以上低いとき、カウントアツプ信号
をアツプダウンカウンタ46に出力する。
これと共に、OFF期間制御回路48は、2サ
イクルに相当するON期間の終了により、スイツ
チ52を開放する。
次いで、アツプダウンカウンタ46のカウント
値が1増大しているので、OFF期間制御回路4
8は、その1カウント増大したカウント値に相当
するサイクル数の時間の間、スイツチ52を
OFF状態に維持する。
そのOFF状態の時間が経過すると、OFF期間
制御回路48は再びスイツチ52を、交流電源の
2サイクルに相当する時間閉成する。スイツチ5
2が閉成されると、ゲート角信号が、ゲート角信
号発生回路50からサイリスタ回路12に供給さ
れ、その導通角でサイリスタが導通する。
そして、2次電圧が抵抗R1とR2の接続点で検
出され、波形成形回路30が2次電圧波形のピー
クごとにパルス信号を出力する。そのパルス信号
を受ける1段カウンタ32はON期間の最初にク
リアされ、その“1”出力は、最初のパルスが入
力されたとき、ハイレベルとなり、ゲート回路3
4を開放し、最初の2次電圧波形がサンプルカウ
ンタ36に入力されるようにする。
そのサンプル回路36は、入力電圧を所定の間
隔でサンプルしてその電圧を比較器38とホール
ド回路40に出力する。
その結果、比較器38とホールド回路40との
協働作用により、その入力2次電圧のボトム値が
検出される。そのボトム値は、比較器44によつ
て、逆電離検出境界電圧保持回路42に保持され
ている電圧と比較される。そのとき、それが逆電
離検出境界電圧より1%以上低いないとき、比較
器44は、カウントダウン信号もカウントアツプ
信号も出力しない。
2次電圧波形の2番目のパルスは、上記したよ
うに、1段カウンタ32の“1”出力がローレベ
ルとなつており、ゲート回路34が閉じているた
めに、サンプル回路36には、入力されない。従
つて、ホールド回路40は、最初の2次電圧波形
のボトム値をホールドしている。
2次電圧波形の3番目のパルスは、1段カウン
タ32の“1”出力がハイレベルとなり、ゲート
回路34が開放しているので、サンプル回路36
に入力される。一方、ホールド回路40は、1段
カウンタ32の“1”出力がハイレベルとなると
きにクリアされているので、2次電圧波形の最初
のパルスの場合と同様にして、ボトム値を検出し
てホールドする。
その3番目のボトム値が出力されると、比較器
44は、逆電離検出境界電圧保持回路42に保持
されている電圧と比較する。
そのとき、それが逆電離検出境界電圧より1%
以上低いとき、カウントアツプ信号をアツプダウ
ンカウンタ46に出力する。
また、それが逆電離検出境界電圧より1%以上
低いとき、カウントアツプ信号をカウントダウン
カウンタ46に出力する。
このようにして、アツプダウンカウンタ46の
カウント値が変化しながら、そのアツプダウンカ
ウンタ46のカウント値に相当するサイクル数の
OFF期間をおいて間欠的に電気集塵装置の荷電
が制御される。
以上述べたように、本発明による電気集塵装置
の荷電制御方法において、交流電源すなわち商用
電源の10サイクルあるいはこれ以上の荷電休止期
間を設けている。これは、10サイクルあるいはこ
れ以上の荷電休止期間を設けることにより、逆電
離は完全に消滅し、その直後の荷電ON期間には
逆電離の全く無い状態となり、このON期間中の
ボトムVBは高い値を示す。この高いVB値を境界
電圧とすることにより、信頼性の高い逆電離検出
を実施することができる。
なお、荷電休止期間の後に出現するOFF期間
をこれより段々短くしていくと、1サイクル又は
2サイクルに固定したON期間中のVBは低下しは
じめる。そして、ON期間中のVBが、境界電圧よ
り1〜10%低下したところのOFF期間の長さが、
ON期間の間に介挿される最適のOFF期間である
ことがわかつた。
以上の事実を、次にテストデータによつて説明
する。
第6図から第11図は、ON期間、OFF期間を
いろいろ変えた場合の2次電圧波形の例であり 第6図,第7図,第8図は、国内炭フライアツ
シユによるテストを示しており、第9図,第10
図,第11図は、外国炭フライアツシユによるテ
ストを示している。
なお、ON期間中の平均電流Ionは、第6図,
第7図,第8図の順に大きくなり、また、第9
図,第10図,第11図の順に大きくなつてい
る。
また、第6図から第11図の各図は、上から 荷電率=1.0 (ON=2サイクル、OFF=0サイクル) 荷電率=0.67 (ON=2サイクル、OFF=1サイクル) 荷電率=0.5 (ON=2サイクル、OFF=2サイクル) 荷電率=0.33 (ON=2サイクル、OFF=4サイクル) 荷電率=0.2 (ON=2サイクル、OFF=8サイクル) の2次電圧波形を示す。
ここで、ON期間中のボトムVB、特に奇相ボト
ム(好ましくは第3番目のボトム)に注目する。
いずれの図においても荷電率小さい時は、VB
は高く、荷電率がある値より大きくなると、VB
が急に低下しはじめる。このVBが急に低下する
時の荷電率は次の様に読み取れる。
第6図では、荷電率=1.0、 第7図,第8図では、荷電率=0.5、 第9図,第10では、荷電率=0.67、 第11図では、荷電率=0.33 いずれの場合も、荷電率をこれ以上増やして
も、逆電離のため集塵性能は向上せず、消費電力
のみが増大する。また荷電率をそれ以下に下げる
と荷電不足のため、集塵性能が著しく低下する。
よつてこの荷電率が最適荷電率であり、この時の
OFF期間が、最適OFF期間である。
このことを更に、集塵性能を実際に測定して確
認した。その結果をまとめたものを第12図に示
す。
第12図の上段は、横軸が2次電圧Vであり縦
軸が2次電流Iであり、中段は、横軸が荷電率γ
であり、縦軸が集塵性能ηでり、不段は、横軸が
荷電率γであり、縦軸がボトム電圧VBである。
なお、図中でVP:大、小とあるのは、ON期間
中の2次電圧波形のピーク値VPの大小であつて、
ON期間中の平均電流Ionの大小に相当する。
また、下段で、荷電率を充分小さいところから
段々大きくした時、VBが低下しはじめるところ
を下向きの矢印(↓)で示した。
その矢印(↓)で示した荷電率における集じん
性能を中段でみると、いずれも、集じん性能の最
高値を実質的にそこなわないで、消費電力が少な
くなる条件になつていることがわかろう。
従つて、本発明による制御を実施することによ
り、集塵性能を最高にする最適荷電率が自動的に
実現される。
第13図は、本発明による電気集塵装置の荷電
制御装置の別の実施例のブロツク図である。な
お、第13図に示す荷電制御装置において、第1
図に示す荷電制御装置の部分と同一の部分につい
ては、同一の参照番号を付して説明は省略する。
第13図の荷電制御装置は、2つの制御ループ
を有している。第1の制御ループは、ON期間中
の平均電流Ionを制御するループであり、第2の
制御ループは、逆電離検出に基づくOFF期間を
制御するループであり、第1図に示す荷電制御装
置と同様に構成されている。従つて、第1の制御
レープについてのみ以下説明する。
サイリスタ回路12と変圧器18との間の接続
ラインには、計器用変流器CTが設けられ、その
計器用変流器CTの出力は、絶対値回路54に接
続されている。この絶対値回路54の出力は、平
均値回路56に接続されている。この平均値回路
56は、ON期間中の一次電流の絶対値を平均し
て、平均電流Ionを出力するものである。なお、
この平均電流Ionを2次電流から導いてもよい。
平均値回路56は、たとえば、差動増幅器58
の出力と入力との間に抵抗RとコンデンサCとが
並列に接続され、この抵抗Rにソリツドステート
スイツチ60が接続されて構成される。すなわ
ち、平均値回路中のソリツドステートスイツチ6
0は、OFF期間制御回路48に制御されて、荷
電ON期間中のみ導通し、この時、この回路はコ
ンデンサCと抵抗Rにより決まる平均値回路とな
る。一方、荷電のOFF期間中はソリツドステー
トスイツチ60もOFFし、平均値回路のコンデ
ンサCの電圧が保持される。次に、ソリツドステ
ートスイツチ60が導通したら再び平均値回路の
機能を再開し、新な平均電流Ionが出力される。
平均値回路56の出力は、比較器62の一方の
入力に接続されている。
また、抵抗R1及びR2の接続点には、スパーク
検出回路64の入力が接続され、そのスパーク検
出回路64の出力は、目標平均電流値回路66に
接続されている。目標平均電流値回路66は、ス
パーク検出回路64が検出したスパークの頻度に
基づいて、目標平均値を増減して、平均電流がス
パーク寸前の値の制御されるよう目標平均電流値
を決定する。たとえば、スパークの頻度が増大す
るときには、目標平均電流値回路66は、目標平
均電流値を下げ、反対に、スパークの頻度が実質
的に零になるときには、目標平均電流値回路66
は、目標平均電流値を上げる。
そして、その目標平均電流値回路66の出力
は、比較器62の他方の入力に接続されている。
その比較器62は、平均値電流と目標平均電流値
とを比較し、その出力は、ゲート角信号発生回路
50に接続されている。
そのゲート角信号発生回路50は、実際の平均
値電流が目標平均電流値より小さいとき、ゲート
角を拡大したゲート角信号を出力し、反対に、実
際の平均値電流が目標平均電流値より大きいと
き、ゲート角を小さくしたゲート角信号を出力す
る。
かくして、第13図に示す電気集塵装置の荷電
制御装置は、第1の制御ループにおいて平均電流
の制御によりスパーク寸前の電流値に制御できる
と共に、第2の制御ループにおいて逆電離が発生
しない範囲の最大の荷電率にすることができ、効
率的に集塵することができる。
しかし、第1の制御ループにとつて、逆電離検
出による荷電率の変化は、外乱とみなされる。こ
の外乱によりスパークの発生の状態が大きくかわ
るようだと、良好な制御とはいえない。
平均値電流Ionを一定したまま、荷電率を小さ
くすると、ON期間中の2次電圧波形のピーク値
VPが少し上昇する場合がある。これは逆電離が
起こりにくくなつて高い電圧がかかるようになる
ためと考えられる。しかし、これによりスパーク
しやすくなるということは殆ど無い。
特に、本発明のようにON期間を固定してOFF
期間のみで荷電率を変化させる場合にはよほど大
きく荷電率を急変させない限り、荷電率はスパー
ク寸前の平均値電流Ionの値には影響を与えない。
第14図及び第15図に、実際の5段の電気集
塵装置における2次電圧Vと2次電流Iとの関係
のV―I特性を示す。
第14図及び第15図において、1番下のグラ
フが第1集塵室を示し、下から2番目のグラフが
第2集塵室を示し、以下、第3集塵室、第4集塵
室、そして、1番上が第5集塵室を示している。
そして、第14図は、荷電率=1すなわち連続
荷電の場合であり、第15図は、荷電率=0.2す
なわちON期間=1サイクル、OFF期間=4サイ
クルの場合である。
また、第15図において、横軸(2次電流)は
ON期間、OFF期間を通算しての平均電流を示し
ており、荷電率=0.2であることから、平均電流
を5倍すればIonが求められる。こうして、第1
5図でスパーク時のIonを求めると、それは第1
4図のスパーク時の2次電流(Ionに等しい)と、
比較的近い値になつている場合が多いことが、第
14図と第15図との比較からわかろう。
つまり、荷電率1.0と0.2とで、スパーク寸前の
Ionは大きく違わない。
このことは、スパーク制御の対象をIonに選べ
ば、荷電率という外乱の影響を排除できることを
意味する。
なお、Ionの代わりに、電圧波形のピーク値や
ON期間、OFF期間を通算しての平均電流を制御
の対象に選んでスパーク制御をすると、荷電率が
代わるたびにスパーク制御を失敗することにな
る。
本発明の制御を実際に実施する場合、OFF期
間の上限を設定することが好ましい。このように
上限を設定することは、万一、制御上のトラブル
でOFF期間が長くなり荷電不足、従つて、集塵
性能の著しい低下がおこるのを防ぐためである。
しかしこうしたトラブルがなければ必要ない機能
である。
また、OFF期間の下限を設定することが好ま
しい。この下限設定は、より積極的な意味を持つ
ている。
逆電離を生じないダストにあつては、最高の集
塵性能は、OFF期間零で得られる(第12図参
照)。そして、本発明による制御において、この
ようなダストの場合、OFF期間零が実現される。
しかし、この様な逆電離を生じないダストでは
集塵性能は極めて良いはずである。集塵装置の仕
様は、塵発生源から生ずるダストの中で最も集塵
されにくいダストにおいても、所定の集塵性能が
得られる様に設計されるため、逆電離を生じない
ダストでは或る程度集塵性能を犠牲にできる余裕
があり、こうした場合にはOFF期間を設けて省
エネルギーをはかつた方がよい。
OFF期間の下限は、この目的のために設定す
るものである。
更に、OFF期間の下限があれば、集塵装置の
電源装置の電流定格は連続荷電の定格でなくても
よい。
例えば、Ionの値が1000mA必要なら、電源装
置の内部インピーダンスあるいは限流リアクトル
は、1000mA流すことができるように設計されべ
きだが、連続荷電の定格は、1000mA必要ない。
なぜならば、OFF期間の下限で規定されるON,
OFF期間を通算しての平均電流は、1000mAより
小さいからである。
これにより、電源装置のコストダウンが可能と
なる。OFF期間の下限を設けることは、この様
にイニシアルコスト、ランニングコストの両方の
低減を可能にする。
発明の効果 以上から明らかなように、本発明による電気集
塵装置の荷電制御方法によれば、経験に依存する
ことなく、ダイナミツクに変動する電気集塵装置
の状況に応じて、簡便且つ確実に逆電離を検出し
て、また、高抵抗ダストであつても、簡単な手順
により逆電離を効果的に防止しての最適荷電率が
自動的に得られ、燃料石炭種類その他の操業条件
の変動にもメンテナンスフリーで対応できる。し
かも、この方式は、調整すべきパラメータが一つ
しかない。
そして、その唯一時のパラメータは、境界電圧
を100%とした時の奇相ボトムの低下量を識別す
るための%値(1〜10)である。
ところで、荷電率の変化による奇相ボトムVB
の変化は、ある荷電率のところでかなり顕著に現
れる(第6図から第12図を参照)ため、この識
別%の設定はあまり厳格に行なう必要はない。
従つて、本発明による制御は、きわめて調整が
容易であるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による電気集塵装置の荷電制
御方法を実施する装置の1つの例を示すブロツク
図である。第2図は、逆電離が生じているときと
生じていないときの電気集塵装置の2次電流と2
次電圧との関係を示すグラフである。第3図は、
一般的な電気集塵装置の回路を示すブロツク図で
ある。第4図は、電気集塵装置の2次電圧波形の
例を示す波形図である。第5図は、電気集塵装置
のノイズがある2次電圧波形の実際の例を示す波
形図である。第6図,第7図,第8図,第9図,
第10図及び第11図は、電気集塵装置の荷電の
ON期間、OFF期間をいろいろ変えた場合の2次
電圧波形の例を示す波形図である。第12図は、
集塵性能を実際に測定して確認した結果を示すグ
ラフである。第13図は、本発明による電気集塵
装置の荷電制御方法を実施する装置のもう1つの
例を示すブロツク図である。第14図及び第15
図は、実際の5段の電気集塵装置における2次電
圧Vと2次電流Iとの関係のV―I特性を示すク
ラフである。 主な参照番号、10…制御回路、12…サイリ
スタ回路、18…変圧器、20…整流回路、22
…放電電極、24…集塵電極、26…逆電離検出
回路、42…逆電離検出境界電圧保持回路、48
…OFF期間制御回路、50…ゲート角信号発生
回路、54…絶対値回路、56…平均値回路、6
4…スパーク検出回路、66…目標平均電流値回
路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 荷電ON、OFF各期間の長さを電源交流の1
    サイクルを最小単位として、電源交流の1サイク
    ルあるいは2サイクルに相当する期間に固定した
    ON期間と、可変自在なOFF期間とが交互に出現
    するように電気集塵装置の荷電を制御し、適当な
    期間ごとに、電源交流の少なくとも10サイクルの
    期間に及ぶ荷電休止期間を強制的に置き、該荷電
    休止期間の直後の最初のON期間の2次電圧波形
    のボトムの電圧を逆電離検出境界電圧とし、次の
    荷電休止期間までの間、その後に引き続いて出現
    するON期間中の奇相ボトムが上記した逆電離検
    出境界電圧より低くなつたら、逆電離発生とみな
    して、そのON期間のその次のOFF期間を1サイ
    クル長くし、一方、そのON期間中に逆電離が検
    出されなければそのON期間のその次のOFF期間
    を1サイクル短かくするように電気集塵装置を制
    御することを特徴とする電気集塵装置の荷電制御
    方法。 2 前記荷電休止期間は、少なくとも5分ごとに
    置かれることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電気集塵装置の荷電制御方法。 3 前記ON期間は、電源交流の2サイクルに相
    当する期間に固定されており、前記逆電離検出境
    界電圧は、前記荷電休止期間の直後の最初のON
    期間の2次電圧波形の最初のボトム電圧および3
    番目のボルム電圧のいずれか電圧の高い方の電圧
    であるあることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の電気集塵装置の荷電制御方
    法。 4 前記ON期間は、電源交流の2サイクルに相
    当する期間に固定されており、前記逆電離検出境
    界電圧は、前記荷電休止期間の直後の最初のON
    期間の2次電圧波形の3番目のボトム電圧である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の電気集塵装置の荷電制御方法。 5 前記逆電離検出は、逆電離検出境界電圧を
    100%とした時、これより1〜10%低くなつたら、
    逆電離と判断することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項から第4項までのいずれかに記載の電気
    集塵装置の荷電制御方法。
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